JP2020150822A - 油脂、油脂の製造方法、および油脂用酸化抑制剤 - Google Patents

油脂、油脂の製造方法、および油脂用酸化抑制剤 Download PDF

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聡 笠谷
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里保 加藤
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Abstract

【課題】酸化劣化が抑制された油脂を提供する。【解決手段】下記式(1)(2)(3)から選ばれる少なくとも1つのカルコゲン含有化合物を含有する油脂。【選択図】なし

Description

本発明は特定のカルコゲン含有化合物を含有する油脂およびその製造方法と、油脂用酸化抑制剤に関する。
油脂の主な構成成分は脂肪酸であるが、なかでも必須脂肪酸とよばれるリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等の二重結合を持つ脂肪酸は、ヒトの生理代謝過程に必須であり、食物として摂取する必要がある。
近年、魚油などに含まれるEPAやDHAなどの多価不飽和脂肪酸を含む油脂の摂取は、血中の中性脂肪の低下や、認識機能の改善が報告されており、消費者のニーズが高まっている。これらの油脂は、脂肪酸あるいは油脂の形で食品や化粧品に利用される。
一方で、魚油などの油脂は、多くの二重結合を含んでいるため非常に酸化が速いことが知られている。
これらの課題を解決するため、トコフェロールやローズマリー抽出物(特許文献1)などの抗酸化剤の添加が一般的に行われている。
しかしながら、これらの抗酸化剤による油脂の酸化劣化抑制効果は不十分であった。
また、トコフェロールには、抗酸化力が最も強くなる最適の添加量が存在し、期待できる抗酸化力には限度があった。
近年、生体抗酸化作用を有するセレン含有化合物(特許文献2)や硫黄含有化合物(特許文献3)が提案されているが、これらを油脂に適用した例はない。
特開2008−303396号公報 特開2011−121914号公報 特開2013−116876号公報
本発明は、上記課題を鑑みたものであり、酸化劣化が抑制された油脂を提供することを目的とする。
本発明はまた、油脂の酸化劣化を抑制する油脂用酸化抑制剤を提供することを目的とする。
本発明はまた、酸化劣化が抑制された油脂を含有する、食品、医薬品、化粧品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく検討を重ねた結果、近年発見された、生体抗酸化作用を有するセレン含有化合物(特許文献2)や硫黄含有化合物(特許文献3)を油脂中に含有させることにより、油脂の酸化劣化の課題を解決できることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は以下を要旨とする。
[1] 下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物および下記式(3)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つのカルコゲン含有化合物を含有する、油脂。
Figure 2020150822
(式中、MおよびMは、S、Se又はTeであり、MとMは同一であっても異なっていてもよく、Rは水素原子、グルタチオニル基、又はシステイニル基である。)
[2] さらに、トコフェロールを含有する、[1]に記載の油脂。
[3] さらに、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒を含む、[1]又は[2]に記載の油脂。
[4] 前記カルコゲン含有化合物の含有量が10ppb以上である、[1]〜[3]のいずれかに記載の油脂。
[5] イチョウ葉エキス、γ−アミノ酪酸、クルクミン、セサミン、難消化性デキストリン、ヘスぺリジン、およびホスファチジルセリンからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の油脂。
[6] 油脂が魚油由来である、[1]〜[5]のいずれかに記載の油脂。
[7] ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、およびアラキドン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つの油脂を含む、[1]〜[6]のいずれかに記載の油脂。
[8] [1]〜[7]のいずれかに記載の油脂を含む、食品。
[9] [1]〜[7]のいずれかに記載の油脂を含む、医薬品。
[10] [1]〜[7]のいずれかに記載の油脂を含む、化粧品。
[11] 下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物および下記式(3)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つのカルコゲン含有化合物を含有する、油脂用酸化抑制剤。
Figure 2020150822
(式中、MおよびMは、S、Se又はTeであり、MとMは同一であっても異なっていてもよく、Rは水素原子、グルタチオニル基、又はシステイニル基である。)
[12] さらに、トコフェロールを含有する、[11]に記載の油脂用酸化抑制剤。
[13] さらに、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒を含む、[11]又は[12]に記載の油脂用酸化抑制剤。
[14] さらに、乳化剤を含む、[11]〜[13]のいずれかに記載の油脂用酸化抑制剤。
[15] 前記カルコゲン含有化合物の含有量が10ppm以上である、[11]〜[14]のいずれかに記載の油脂用酸化抑制剤。
[16] 魚油由来の油脂用酸化抑制剤である、[11]〜[15]のいずれかに記載の油脂用酸化抑制剤。
[17] 下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物および下記式(3)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つのカルコゲン含有化合物と、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒とを混合後、油脂と混合する工程を含む、油脂の製造方法。
Figure 2020150822
(式中、MおよびMは、S、Se又はTeであり、MとMは同一であっても異なっていてもよく、Rは水素原子、グルタチオニル基、又はシステイニル基である。)
本発明によれば、酸化劣化が抑制された油脂、酸化劣化が抑制された油脂を含有する食品や医薬品、化粧品が提供される。
また、本発明によれば、油脂の酸化劣化抑制効果に優れた油脂用酸化抑制剤が提供される。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を超えない限り、これらの内容に特定はされない。
本発明の油脂は、下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物および下記式(3)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つのカルコゲン含有化合物(以下、「本発明のカルコゲン含有化合物」と称す場合がある。)を含有する。 本発明の油脂は、好ましくは、本発明の油脂の製造方法に従って、本発明のカルコゲン含有化合物と、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒を混合後、油脂と混合する工程を経て製造することができる。
本発明の油脂用酸化抑制剤は、本発明のカルコゲン含有化合物を含有するものである。
Figure 2020150822
(式中、MおよびMは、S、Se又はTeであり、MとMは同一であっても異なっていてもよく、Rは水素原子、グルタチオニル基、又はシステイニル基である。)
[メカニズム]
本発明により奏される油脂の酸化抑制のメカニズムの詳細は明らかではないが、本発明のカルコゲン含有化合物に含まれるエテンチオ(エテンカルコゲン)ウレア基がプロトンを供与することによる抗酸化性および、カルコゲンによる過酸化物の還元によるものと推定される。
[カルコゲン含有化合物]
本発明のカルコゲン含有化合物を表す式(1)〜(3)中のM,Mは、カルコゲン元素のS,Se又はTeであるが、S、Seが好ましく、抗酸化力の強さの点からSeが特に好ましい。
例えば、式(1)のMがSe、Rが水素原子であるカルコゲン含有化合物は、3−(2−hydroseleno−1H−imidazol−5−yl)−2−(trimethylammonio)propanoateであり、式(2)のMがSeである化合物は、3−(2−selenoxo−2,3−dihydro−1H−imidazol−4−yl)−2−(trimethylammonio)propanoateである。これらのカルコゲン含有化合物はいずれも単量体である。式(1)のMがSe、Rが水素原子である化合物は、ピリミジン環の二位の炭素原子にセレノール基が結合した分子構造を有しており、セレノール基はセレノケトン基との平衡状態にある互変異性体を形成することから、溶液状態では溶媒の条件によって,セレノ−ル型(式(1))とセレノケトン型(式(2))との2つの化学形態を有している。セレノール型異性体に平衡が傾く非極性溶媒存在下では、容易に酸化型二量体が形成される一方、極性溶媒中ではセレノケトン型異性体に化学平衡が片寄り、主に単量体として存在する性質がある。
また、式(3)のMおよびMがSeであるカルコゲン含有化合物は、式(1)のMがSeで表されるカルコゲン含有化合物がセレノール基を介してジセレニドを形成した酸化二量体である。
なお、MがSやTeの場合も同様に、式(1)と式(2)は互変異性体である。式(3)は式(1)の酸化二量体であるが、MとMが異なっていてもよい。また、例えば、MがSであるカルコゲン含有化合物と、Seであるカルコゲン含有化合物を併用してもよい。
式(1)中、Rは、水素原子、グルタチオニル基、又はシステイニル基である。
即ち、式(1)においてRが水素原子であるカルコゲン含有化合物は、グルタチオン、システイン、アセチルシステイン、ホモシステイン等のチオール化合物と結合することができる。
本発明のカルコゲン含有化合物は、天然物であっても、合成物であってもよい。
カルコゲン含有化合物が含まれる天然物としては魚類、特にマグロや、カジキ、サバ等が挙げられる。
本発明の油脂および油脂用酸化抑制剤中の本発明のカルコゲン含有化合物の形態としては、精製したものであっても、カルコゲン含有化合物を含む組成物として添加されたものであってもよい。
また、本発明の油脂および油脂用酸化抑制剤には、本発明のカルコゲン含有化合物の1種のみが含まれていてもよく、2種以上が含まれていてもよい。
[油脂]
本発明の油脂は、上記の本発明のカルコゲン含有化合物の少なくとも1つを含有するものであればよく、特に制限されない。
油脂中の本発明のカルコゲン含有化合物がSeを含有する場合、カルコゲン含有化合物由来の総セレン量は、特に制限されないが、通常10ppb以上、好ましくは20ppb以上、より好ましくは30ppb以上、さらに好ましくは40ppb以上、特に好ましくは60ppb以上であり、通常500ppm以下である。油脂中の本発明のカルコゲン含有化合物の含有量が上記好適範囲であると、油脂の酸化抑制効果を十分に得ることができる。
セレン量は、原子吸光光度法や、高周波誘導結合プラズマ発光分析法、誘導結合プラズマ質量分析計によって測定することができる。
本発明の油脂は、本発明のカルコゲン含有化合物を含有するものであれば特に制限されないが、抗酸化力の相乗効果が発揮されるという理由から、さらにトコフェロールを含有することが好ましい。油脂に含有されるトコフェロールは、以下に記載するトコフェロールを含む製剤であってもよい。
本発明におけるトコフェロールを含む製剤とは、トコフェロール(ビタミンE)を含み、好ましくは総トコフェロール中のγ−トコフェロール量が40質量%を超えるものである。
トコフェロールを含む製剤中の総トコフェロールの含有量は、5〜99質量%、特に8〜90質量%であることが好ましい。トコフェロールの含有量が上記下限以上であると、油脂の酸化抑制のために添加する製剤量を過度に多くする必要がなく、一方、上記上限以下であると安定な製剤とすることができる。
また、トコフェロールを含む製剤中のγ−トコフェロールの含有量は総トコフェロール中の20〜90質量%、特に40〜80質量%であることが好ましく、γ−トコフェロールの含有量が上記範囲内であると、油脂の酸化を安定的に抑制することができる。
トコフェロールを含む製剤は、トコフェロールおよび乳化剤の他、他の成分を含有していてもよく、他の成分としては、ビタミンC、ロスマリン酸、クロロゲン酸等の酸化防止剤が挙げられる。これらの他の成分は、トコフェロールを含む製剤中に0.1〜90質量%程度の含有量で含有させることが好ましい。
本発明の油脂中のトコフェロールの含有量は、通常0.01質量%以上、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、特に好ましくは0.3質量%以上であり、通常40質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下、特に好ましくは0.5質量%以下である。本発明の油脂中のトコフェロールの含有量が上記好適範囲であると、本発明のカルコゲン含有化合物との相乗効果で油脂の酸化抑制効果を十分に得ることができる。
本発明の油脂は、本発明のカルコゲン含有化合物を含有するものであれば特に制限されないが、本発明のカルコゲン含有化合物は油脂には溶解しないという理由から、さらにオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒を含有することが好ましい。
極性溶媒のオクタノール分配係数は、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上であり、通常1.0以下、好ましくは0.6以下である。極性溶媒のオクタノール分配係数が上記好適範囲であると、本発明のカルコゲン含有化合物を分散しやすくなり、油脂の酸化劣化の抑制効果を十分に得ることができる。
オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒としては、具体的にはイソプロピルアルコール、酢酸、アセトン、エタノール、メタノールの1種又は2種以上が挙げられ、中でも経済的な理由からは酢酸、アセトンが好ましく、安全性や官能上の理由からはエタノールが好ましい。
油脂中のオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒の含有量は、特に制限されないが、通常油脂中の本発明のカルコゲン含有化合物に対して通常10質量%以上、好ましくは20質量%以上、より好ましくは50質量%以上であり、通常200質量%以下、好ましくは100質量%以下、より好ましくは80質量%以下である。油脂中のオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒の含有量が上記好適範囲であると、本発明のカルコゲン含有化合物を効果的に分散させて油脂の酸化抑制効果を十分に得ることができる。
本発明の油脂は、カルコゲン含有化合物を含有するものであれば特に制限されないが、例えば、水を含む食品や化粧品、医薬品中に安定的に分散させるためには、さらに乳化剤を含有することが好ましい。
乳化剤としては食品用乳化剤が好ましく、合成乳化剤であっても天然物の乳化剤であっても構わない。具体的には、合成乳化剤としては例えば、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸グリセリン脂肪酸エステル、乳酸脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。天然物の乳化剤としては、加工デンプン、デキストリン等の多糖類、植物レシチン、卵黄レシチン、分別レシチン、酵素処理レシチン、酵素分解レシチン等のレシチン類、サポニン、キラヤサポニン、大豆サポニン等のサポニン類、スフィンゴ脂質、植物性ステロール、動物性ステロール等のリン脂質、胆汁末、トマト糖脂質などの糖脂質などが挙げられる。これらのうち、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、多糖類を用いることが好ましく、多糖類の中でもオクテニルコハク酸デンプンナトリウムやデキストリンが特に好ましい。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
油脂中の乳化剤の含有量は、通常0.01〜20質量%、特に0.1〜5質量%であることが好ましい。乳化剤の含有量が上記範囲内であれば、水を含む食品や化粧品、医薬品中に安定的に分散させことができる。
なお、乳化剤は、例えば、前述のトコフェロールを含む製剤に含まれる乳化剤として油脂に含有されていてもよい。
本発明の油脂は、本発明のカルコゲン含有化合物を含有するものであれば特に制限されないが、他の成分として、イチョウ葉エキス、γ−アミノ酪酸、クルクミン、セサミン、難消化性デキストリン、ヘスぺリジン、ホスファチジルセリンを含有してもよい。
本発明の油脂は、本発明のカルコゲン含有化合物を含有するものであれば特に制限されないが、不飽和結合を持つ不飽和脂肪酸の1種又は2種以上を含む油脂が好ましい。本発明の油脂に含まれる不飽和脂肪酸としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等の不飽和脂肪酸が好ましく、中でも不飽和結合を2つ以上有する不飽和脂肪酸が好ましく、より好ましくは不飽和結合を3つ以上有する不飽和脂肪酸であり、更に好ましくは不飽和結合を4つ以上有するアラキドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)が好ましく、DHA、EPA、アラキドン酸が最も好ましい。
本発明の油脂としては、特にDHAやEPAを5質量%以上含む油脂が好ましく、上記の不飽和脂肪酸を多く含み、安定的に供給できる点から魚油由来のものが好ましい。
本発明の油脂は、食品、化粧品あるいは医薬品添加物等として、利用することができる。
食品用途としては、例えば魚油を含むサプリメントや加工食品、シソ油、エゴマ油を含むサプリメントや加工食品などに用いられる。
また、化粧品用途としては、美容液やパック、保護用乳液、保護用クリームなどに用いられる。
また、医薬品用途としては、不安定化合物の安定化などに用いられる。
[油脂の製造方法]
本発明の油脂は、例えば油脂と本発明のカルコゲン含有化合物を混合することにより製造することができるが、より油脂の酸化劣化抑制効果を高めるために、本発明のカルコゲン含有化合物と、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒を混合後、得られた混合物と油脂と混合することが好ましい。このように予め本発明のカルコゲン含有化合物をオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒と混合してから油脂と混合することにより、本発明のカルコゲン含有化合物が油脂中に溶解するため、油酸化劣化抑制効果をより高めることができと推測される。
本発明のカルコゲン含有化合物とオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒とを混合する際の混合比は、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒の使用量が、前述の本発明の油脂中の本発明のカルコゲン含有化合物の含有量に対するオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒含有量となるように混合することが好ましい。
また、トコフェロール等を含む本発明の油脂を製造する場合は、前述のトコフェロールを含む製剤やその他の添加剤を油脂に添加混合すればよいが、トコフェロールを含む製剤やその他の添加剤の混合は、本発明のカルコゲン含有化合物とオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒との混合物の混合の前であってもよく、後であってもよく、同時であってもよい。また、本発明のカルコゲン含有化合物とオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒とを混合する際は、トコフェロールを含む製剤やその他の添加剤をあわせて混合してもよい。
[油脂用酸化抑制剤]
本発明の油脂用酸化抑制剤は、本発明のカルコゲン含有化合物を含有するものである。
本発明の油脂用酸化抑制剤は、本発明のカルコゲン含有化合物の他、トコフェロールやオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒、乳化剤等を含有していてもよく、その含有量には特に制限はなく、前述の油脂中のこれらの含有量を満たすような量であればよいが、例えば、本発明の油脂用酸化抑制剤中の本発明のカルコゲン含有化合物がSeを含有する場合、カルコゲン含有化合物由来の総セレン含有量は、通常10ppm以上、好ましくは100ppm以上、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.2質量%以上、特に好ましくは0.4質量%以上である。油脂用酸化抑制剤中の本発明のカルコゲン含有化合物の含有量が上記好適範囲であると、油脂に添加する油脂用酸化抑制剤量を過度に多くすることなく、油脂の酸化抑制効果を十分に得ることができる。
本発明の油脂用酸化抑制剤は、トコフェロール、或いは前述のトコフェロールを含む製剤を含んでいてもよく、その場合、本発明の油脂用酸化抑制剤中のトコフェロールの含有量は、通常10質量%以上、好ましくは20質量%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上、特に好ましくは90質量%以上であり、本発明の油脂用酸化抑制剤中のトコフェロールの含有量が上記好適範囲であると、良好な相乗効果で、油脂の酸化抑制効果を十分に得ることができる。
本発明の油脂用酸化抑制剤は、前述の油脂におけると同様の理由から、さらに前述のオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒を含有することが好ましい。
本発明の油脂用酸化抑制剤中のオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒の含有量は、特に制限されないが、通常油脂用酸化抑制剤中の本発明のカルコゲン含有化合物に対して通常0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、通常20質量%以下、好ましくは10質量%以下、より好ましくは1質量%以下である。油脂用酸化抑制剤中のオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒の含有量が上記好適範囲であると、本発明のカルコゲン含有化合物を効果的に分散させて油脂の酸化抑制効果を十分に得ることができる。
本発明の油脂用酸化抑制剤はまた、油脂を水を含む食品や化粧品、医薬品中に安定的に分散させるためには、さらに乳化剤を含有していてもよい。
乳化剤としては前述の油脂に含有される乳化剤として例示したものが挙げられ、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明の油脂用酸化抑制剤中の乳化剤の含有量は、通常10質量%以下、特に5質量%以下であることが好ましい。乳化剤の含有量が上記範囲内であれば、これを添加した油脂を水を含む食品や化粧品、医薬品中に安定的に分散させことができる。
本発明の油脂用酸化抑制剤はまた、他の成分として、イチョウ葉エキス、γ−アミノ酪酸、クルクミン、セサミン、難消化性デキストリン、ヘスぺリジン、ホスファチジルセリンを含有してもよい。
本発明の油脂用酸化抑制剤は、前述の本発明の油脂の説明におけると同様の理由から、特に魚油由来の油脂の酸化抑制剤として好適である。
また、本発明の油脂用酸化抑制剤は、油脂に対して、油脂中の本発明のカルコゲン含有化合物やその他の成分の含有量が前述の好適範囲となるように添加される。
以下に、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
以下において、ミックストコフェロールとしてはイーミックス70L(三菱ケミカルフーズ株式会社製)を用いた。
また、カルコゲン含有化合物を含む製剤としては、式(1)〜(3)においてMがSeである化合物1〜3を総セレン量として20ppm含む製剤(以下「カルコゲン含有製剤」という)を用いた。
(比較例1)
コーン油を蒸留することによりトコフェロールを除去することで、トコフェロールを含まない油脂Aを得た。
(比較例2)
油脂Aにミックストコフェロールを、油脂中の含有量として0.1質量%添加して油脂Bを得た。
(実施例1)
カルコゲン含有製剤の濃度が40質量%となるようにエタノール(オクタノール分配係数:0.3)に溶解させたカルコゲン含有製剤/エタノール混合液を得た。次いで、油脂中のカルコゲン含有製剤含有量が0.2質量%となるように油脂Aにカルコゲン含有製剤/エタノール混合液を添加し、油脂Cを得た(油脂C中の総セレン含有量は40ppb)。
(実施例2)
油脂中のカルコゲン含有製剤含有量が0.4質量%となるように油脂Aにカルコゲン含有製剤/エタノール混合液を添加した以外は実施例1と同様にして油脂Dを得た(油脂D中の総セレン含有量80ppb)。
(実施例3)
更に、ミックストコフェロールを油脂中の含有量として0.1質量%となるように添加した以外は実施例1と同様にして油脂Eを得た(油脂E中の総セレン含有量40ppb)。
(実施例4)
更に、ミックストコフェロールを油脂中の含有量として0.1質量%となるように添加した以外は実施例2と同様にして油脂Fを得た(油脂F中の総セレン含有量80ppb)。
(実施例5)
カルコゲン含有製剤をエタノールに溶解させることなく、油脂のカルコゲン含有製剤含有量が0.4質量%となるようにそのまま添加した以外は実施例4と同様にして油脂Gを得た(油脂G中の総セレン含有量80ppb)。
(酸化抑制効果の測定)
油脂A〜Gの酸化抑制効果を次のように測定した。
油脂A〜Gを各々約10g試験管に入れ、40℃の恒温槽内で保管した。保管14日後の油脂を過酸化物価試験法(電位差滴定法 基準油脂分析法2.5.2.2)に従って分析し、下記基準で評価した。過酸化物価は脂質が酸化されることにより生成する過酸化脂質の量を(meq/kg)で表した数値であり、この値が小さいほど酸化抑制効果に優れる。結果を表1に示す。
(評価基準)
1:過酸化物価13.9以下
2:過酸化物価14.0以上、15.9以下
3:過酸化物価16.0以上、17.9以下
4:過酸化物価18.0以上、19.9以下
5:過酸化物価20.0以上
Figure 2020150822
(考察)
コーン油中には、リノール酸やリノレン酸、オレイン酸などが多く含まれるため、酸化されやすく、ミックストコフェロールやセレノネイン含有製剤を添加しない場合(油脂A)は過酸化物価が大きく上昇した。
また、従来知られている抗酸化剤であるミックストコフェロールを添加しても、十分な酸化抑制効果は示さなかった(油脂B)。
一方、カルコゲン含有製剤は、エタノールに溶解させた後添加することにより過酸化物価の上昇を抑えた(油脂C)。またその効果はカルコゲン含有製剤の添加量を増やすことで、より顕著に発揮された(油脂D)。
さらに、カルコゲン含有製剤は単独で添加するよりも、ミックストコフェロールと共に添加したほうが、その効果を高く発揮した(油脂E,油脂F)。
また、カルコゲン含有製剤を油脂に直接添加した場合よりも(油脂G)、エタノールに溶解して油脂に添加した場合(油脂F)のほうが、その効果を高く発揮することが明らかとなった。
(比較例3)
トコフェロール含有量3000ppmである魚油(DHA390mg/g、EPA45mg/gを含有)を油脂Hとした。
(比較例4)
油脂Hに、茶抽出物(三菱ケミカルフーズ株式会社製、サンフード油性)を、油脂中の含有量が3質量%となるように添加して油脂Iを得た。
(比較例5)
油脂Hに、ローズマリー抽出物(三菱ケミカルフーズ株式会社製、RMキーパーOS)を油脂中の含有量が3質量%となるように添加して油脂Jを得た。
(比較例6)
油脂Hに、アスタキサンチン含有製剤(アスタキサンチン含有量5質量%)を油脂中の含有量が3質量%となるように添加して油脂Kを得た。
(実施例6)
カルコゲン含有製剤の濃度が40質量%となるようにエタノール(オクタノール分配係数:0.3)に溶解させたカルコゲン含有製剤/エタノール混合液を得た。次いで、油脂中のカルコゲン含有製剤含有量が0.4質量%となるように油脂Hにセレノネイン含有製剤/エタノール混合液を添加し、油脂Lを得た(油脂L中の総セレン含有量80ppb)。
(酸化抑制効果の測定)
油脂H〜Lの酸化抑制効果を次のようにして測定した。
油脂H〜Lと各々約3g試験管に入れ、40℃の恒温槽内で保管した。保管21日後の油脂を過酸化物価試験法(電位差滴定法 基準油脂分析法2.5.2.2)に従って分析し、下記基準で評価した。結果を表2に示す。
(評価基準)
1:過酸化物価40未満
2:過酸化物価40以上、60未満
3:過酸化物価60以上、80未満
4:過酸化物価80以上、100未満
5:過酸化物価100以上
Figure 2020150822
(考察)
魚油中には、DHAやEPAなどの多価不飽和脂肪酸が多く含まれるため、酸化されやすく、従来知られている抗酸化剤であるトコフェロールを含有していても、十分な酸化抑制効果は示さなかった(油脂H)。更に、油脂Hに、抗酸化剤として知られている茶抽出物、ローズマリー抽出物、アスタキサンチンを含有させることで、酸化抑制効果が奏されるが(油脂I〜K)、カルコゲン含有製剤を含有させた場合は、更に顕著な酸化抑制効果が奏されることが明らかとなった(油脂L)。
以上の実施例と比較例の結果から、次のことが分かる。
・本発明のカルコゲン含有化合物を含有する油脂は酸化劣化が抑制される。
・本発明のカルコゲン含有化合物とオクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒とを混合後、その混合物を油脂と混合することにより、酸化抑制効果が向上する。
・トコフェロールのみでは酸化抑制効果が何も添加しないものと同等であるが、本発明のカルコゲン含有化合物とトコフェロールを組み合わせたことにより、相乗効果が発現され、本発明のカルコゲン含有化合物単独よりも酸化抑制効果が更に向上する。

Claims (17)

  1. 下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物および下記式(3)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つのカルコゲン含有化合物を含有する、油脂。
    Figure 2020150822
    (式中、MおよびMは、S、Se又はTeであり、MとMは同一であっても異なっていてもよく、Rは水素原子、グルタチオニル基、又はシステイニル基である。)
  2. さらに、トコフェロールを含有する、請求項1に記載の油脂。
  3. さらに、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒を含む、請求項1又は2に記載の油脂。
  4. 前記カルコゲン含有化合物由来の総セレン含有量が10ppb以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の油脂。
  5. イチョウ葉エキス、γ−アミノ酪酸、クルクミン、セサミン、難消化性デキストリン、ヘスぺリジン、およびホスファチジルセリンからなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の油脂。
  6. 油脂が魚油由来である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の油脂。
  7. ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、およびアラキドン酸からなる群より選ばれる少なくとも1つの油脂を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の油脂。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の油脂を含む、食品。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の油脂を含む、医薬品。
  10. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の油脂を含む、化粧品。
  11. 下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物および下記式(3)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つのカルコゲン含有化合物を含有する、油脂用酸化抑制剤。
    Figure 2020150822
    (式中、MおよびMは、S、Se又はTeであり、MとMは同一であっても異なっていてもよく、Rは水素原子、グルタチオニル基、又はシステイニル基である。)
  12. さらに、トコフェロールを含有する、請求項11に記載の油脂用酸化抑制剤。
  13. さらに、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒を含む、請求項11又は12に記載の油脂用酸化抑制剤。
  14. さらに、乳化剤を含む、請求項11〜13のいずれか1項に記載の油脂用酸化抑制剤。
  15. 前記カルコゲン含有化合物由来の総セレン含有量が10ppm以上である、請求項11〜14のいずれか1項に記載の油脂用酸化抑制剤。
  16. 魚油由来の油脂用酸化抑制剤である、請求項11〜15のいずれか1項に記載の油脂用酸化抑制剤。
  17. 下記式(1)で表される化合物、下記式(2)で表される化合物および下記式(3)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つのカルコゲン含有化合物と、オクタノール分配係数が0.05以上の極性溶媒とを混合後、油脂と混合する工程を含む、油脂の製造方法。
    Figure 2020150822
    (式中、MおよびMは、S、Se又はTeであり、MとMは同一であっても異なっていてもよく、Rは水素原子、グルタチオニル基、又はシステイニル基である。)
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