JP2020145845A - 電機子の製造方法 - Google Patents

電機子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020145845A
JP2020145845A JP2019040711A JP2019040711A JP2020145845A JP 2020145845 A JP2020145845 A JP 2020145845A JP 2019040711 A JP2019040711 A JP 2019040711A JP 2019040711 A JP2019040711 A JP 2019040711A JP 2020145845 A JP2020145845 A JP 2020145845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
segment conductor
divided
leg portion
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019040711A
Other languages
English (en)
Inventor
則夫 小浦
Norio Koura
則夫 小浦
金藤 厳士
Iwao Kanefuji
厳士 金藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2019040711A priority Critical patent/JP2020145845A/ja
Publication of JP2020145845A publication Critical patent/JP2020145845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】第1のセグメント導体および第2のセグメント導体を電機子コアに配置する際に、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体の各々が電機子コアと干渉するのを防止することが可能な電機子の製造方法を提供する。【解決手段】このステータ100の製造方法は、第1分割コア10aに、第1導体70を配置する工程(S2)と、第2分割コア10bに、第2導体80を配置する工程(S5)と、第1分割コア10aと第2分割コア10bとを組み合わせる工程(S7)と、第1導体70と第2導体80とを、スロット12aおよび12b内で接合する工程(S9)とを備える。【選択図】図19

Description

本発明は、電機子の製造方法に関する。
従来、軸方向の一方側に配置された第1のセグメント導体と軸方向の他方側に配置された第2のセグメント導体とを備える電機子の製造方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、一方側導体セグメントおよび他方側導体セグメントを備える回転電機ステータの製造方法が開示されている。この回転電機ステータの製造方法では、ステータコアのスロットに軸方向の一方側から一方側導体セグメントの脚部が挿入され、このスロットの軸方向の他方側から他方側導体セグメントの脚部が挿入される。その後、一方側導体セグメントの脚部の先端部と、他方側導体セグメントの脚部の先端部とが、ステータコアのスロット内で接合されて、コイルが構成される。
特開2015−23771号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の回転電機ステータの製造方法では、一方側導体セグメントの脚部および他方側導体セグメントの脚部をスロットに挿入する際に、スロット内においては、これらの脚部が保持されていないため、脚部とスロット内におけるステータコアの端面とが干渉してしまうと考えられる。また、上記特許文献1には記載されていないものの、スロット内に絶縁紙が配置されている場合には、この絶縁紙を傷付けてしまう場合があると考えられる。
そこで、脚部とステータコアの端面との干渉を防止するために、一方側導体セグメントの脚部および他方側導体セグメントの脚部をスロットに挿入する前に、スロット内に脚部をガイドするための治具を挿入しておくことが考えられる。そして、この治具により一方側導体セグメントの脚部をガイドしながら、脚部を軸方向の一方側からスロットに挿入することが考えられる。しかしながら、この方法では、他方側導体セグメントをスロットに挿入するためには、この治具をスロットから取り除く必要がある。また、スロットには一方側導体セグメントが配置された状態となっているため、新たに他方側導体セグメントをガイドするための治具を挿入することは、容易ではないと考えられる。このため、この方法では、他方側導体セグメントの脚部とステータコアの端面との干渉を防止することが困難になると考えられる。したがって、従来の回転電機ステータ(電機子)の製造方法では、一方側導体セグメント(第1のセグメント導体)および他方側導体セグメント(第2のセグメント導体)をステータコア(電機子コア)に配置する際に、一方側導体セグメントまたは他方側導体セグメントのうちの一方がステータコアと干渉する場合があると考えられる。このため、従来から、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体を電機子コアに配置する際に、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体の各々が電機子コアと干渉するのを防止することが可能な電機子の製造方法が望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体を電機子コアに配置する際に、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体の各々が電機子コアと干渉するのを防止することが可能な電機子の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における電機子の製造方法は、軸方向に沿って延びるスロットを有する電機子コアと、軸方向に沿って延びる第1脚部を有し、軸方向の一方側に配置された第1のセグメント導体と、軸方向に沿って延びる第2脚部を有し、軸方向の他方側に配置された第2のセグメント導体とが接合されたコイルとを備える、電機子の製造方法であって、電機子コアが軸方向に分割された複数の分割コアを準備する工程と、複数の分割コアを準備する工程の後、複数の分割コアのうちの第1の分割コアに、第1のセグメント導体を配置する工程と、複数の分割コアを準備する工程の後、複数の分割コアのうちの第2の分割コアに、第2のセグメント導体を配置する工程と、第1のセグメント導体を配置する工程の後で、かつ、第2のセグメント導体を配置する工程の後に、第1の分割コアが軸方向の一方側に配置されるとともに、第2の分割コアが軸方向の他方側に配置されるように、第1の分割コアと第2の分割コアとを組み合わせる工程と、第1の分割コアと第2の分割コアとを組み合わせる工程の後、第1のセグメント導体と第2のセグメント導体とを、スロット内で接合する工程とを備える。
この発明の一の局面による電機子の製造方法では、上記のように、第1の分割コアに第1のセグメント導体を配置する工程と、第2の分割コアに第2のセグメント導体を配置する工程とを備える。これにより、第1の分割コアに第1のセグメント導体を配置する際に、スロット内にコイルガイド治具を配置して、コイルガイド治具により第1のセグメント導体をスロット内でガイドしながら、第1の分割コアに第1のセグメント導体を配置することができる。この結果、第1のセグメント導体を電機子コアに配置する際に、第1のセグメント導体が電機子コアと干渉するのを防止することができる。そして、第2の分割コアに第2のセグメント導体を配置する際に、スロット内にコイルガイド治具を配置して、コイルガイド治具により第2のセグメント導体をスロット内でガイドしながら、第2の分割コアに第2のセグメント導体を配置することができる。この結果、第2のセグメント導体を電機子コアに配置する際に、第2のセグメント導体が電機子コアと干渉するのを防止することができる。これらの結果、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体を電機子コアに配置する際に、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体の各々が電機子コアと干渉するのを防止することができる。
本発明によれば、上記のように、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体を電機子コアに配置する際に、第1のセグメント導体および第2のセグメント導体の各々が電機子コアと干渉するのを防止することができる。
一実施形態によるステータ(回転電機)の構成を示す斜視断面図である。 一実施形態によるステータの構成を示す分解斜視図である。 一実施形態による第1絶縁部材の折り曲げ部および第2絶縁部材の折り曲げ部の構成を示す径方向に沿った端面図である。 一実施形態による第1絶縁部材の折り曲げ部および第2絶縁部材の折り曲げ部の構成を示す周方向に沿った断面図である。 図1の1000−1000線に沿った断面図である。 一実施形態によるステータの径方向に沿った断面図である。 一実施形態による第1セグメント導体の構成を示す斜視図である。 一実施形態による第2セグメント導体の構成を示す斜視図である。 一実施形態による接合部の構成を示す断面図である。 一実施形態による第1絶縁部材の第1部分の構成を示した模式図である。 一実施形態による第1コイルガイド治具および第1押圧治具の構成を示す図である。 一実施形態による第1脚部を第1分割コアに配置する工程を説明するための図である。 一実施形態による第1コイルガイド治具の構成を示す図である。 一実施形態による第2コイルガイド治具および第2押圧治具の構成を示す図である。 一実施形態による第1規制治具および第2規制治具の構成を示す図である。 一実施形態による第1規制治具の構成を示す断面図である。 一実施形態による第2規制治具の構成を示す断面図である。 一実施形態による第1分割コアと第2分割コアとを組み合わせる工程について説明するための図である。 一実施形態によるステータの製造工程を示すフロー図である。 一実施形態の第1変形例によるステータの構成および製造方法を示す図である。 一実施形態の第2変形例によるステータの構成および製造方法を示す図である。 一実施形態の第3変形例によるステータの構成および製造方法を示す図である。
以下、本発明の本実施形態を図面に基づいて説明する。
[ステータの構造]
図1〜図10を参照して、本実施形態によるステータ100の構造について説明する。ステータ100は、中心軸線C1を中心に円環形状を有する。なお、ステータ100は、特許請求の範囲の「電機子」の一例である。
本願明細書では、「軸方向(中心軸線方向)」とは、図1に示すように、ステータ100の中心軸線C1(ロータ101の回転軸線)に沿った方向(Z方向)を意味する。また、「周方向」とは、ステータ100の周方向(A方向)を意味する。また、「径方向内側」とは、径方向に沿ってステータ100の中心軸線C1に向かう方向(R1方向)を意味する。また、「径方向外側」とは、径方向に沿ってステータ100の外に向かう方向(R2方向)を意味する。
ステータ100は、ロータ101と共に、回転電機の一部を構成する。回転電機は、たとえば、モータ、ジェネレータ、または、モータ兼ジェネレータとして構成される。ステータ100は、図1に示すように、ロータ101の径方向外側に配置されている。すなわち、本実施形態では、ステータ100は、インナーロータ型の回転電機の一部を構成する。
図1に示すように、ステータ100は、ステータコア10と、第1絶縁部材21と、第2絶縁部材22と、コイル部30とを備える。コイル部30は、第1コイルアッセンブリ30a(リード側コイル)と第2コイルアッセンブリ30b(反リード側コイル)とを含む。なお、ステータコア10は、特許請求の範囲の「電機子コア」の一例である。
(ステータコアの構造)
ステータコア10は、中心軸線C1(図1参照)を中心軸とした円筒形状を有する。ここで、本実施形態では、ステータコア10は、複数の分割コア(たとえば、第1分割コア10aおよび第2分割コア10b)により構成されている。具体的には、図2に示すように、第1分割コア10aは、ステータコア10が軸方向に2分割されたうちのステータコア10のZ1方向側の部分である。また、第2分割コア10bは、ステータコア10が軸方向に2分割されたうちのステータコア10のZ2方向側の部分である。また、第1分割コア10aには、第1コイルアッセンブリ30aが配置されている。また、第2分割コア10bには、第2コイルアッセンブリ30bが配置されている。
図3および図4に示すように、第1分割コア10aは、複数の電磁鋼板110a(たとえば、珪素鋼板)が軸方向に積層されることにより形成されている。第2分割コア10bは、複数の電磁鋼板110aと電磁鋼板110bとが軸方向に積層されることにより形成されている。また、図1に示すように、第1分割コア10aと第2分割コア10bとは、外周面に設けられた溶接部10cにより接合されている。具体的には、溶接部10cは、第1分割コア10aと第2分割コア10bとに亘って、軸方向に延びるように形成されている。また、溶接部10cにより、第1分割コア10aを構成する複数の電磁鋼板110a同士が接合されているとともに、第2分割コア10bを構成する複数の電磁鋼板110a同士および電磁鋼板110aと電磁鋼板110bとが接合されている。なお、図1では、溶接部10cを1つ図示しているが、第1分割コア10aおよび第2分割コア10bの外周面に間隔を隔てて複数設けられている。また、図3および図4では、電磁鋼板110bを1枚として図示しているが、電磁鋼板110bは複数枚であってもよい。
また、第1分割コア10aの軸方向の長さL1は、第2分割コア10bの軸方向の長さL2よりも大きい。これにより、第1分割コア10aのZ2方向側の端面14a、および、第2分割コア10bのZ1方向側の端面14bの軸方向の位置P1は、ステータコア10の軸方向の中心C2よりもZ2方向側の位置に設けられている。なお、ステータコア10の軸方向の長さL3は、長さL1と長さL2との合計長さに対応するとともに、Z1方向側の端面15とZ2方向側の端面16との間の距離に対応する。
また、図2に示すように、第1分割コア10aと第2分割コア10bとは、軸方向に見て、略同一の形状を有する。たとえば、第1分割コア10aを構成する電磁鋼板110aと、第2分割コア10bを構成する電磁鋼板110aとは、互いに略同一の形状(図3および図4参照)を有する。また、第1分割コア10aには、バックヨーク11aと、複数のスロット12aと、複数のティース13aとが設けられている。また、図6に示すように、第2分割コア10bには、バックヨーク11bと、複数のスロット12bと、複数のティース13bとが設けられている。
バックヨーク11aおよび11bは、それぞれ、軸方向に見て円環状を有するように形成されている。複数のスロット12aは、バックヨーク11aの径方向内側に設けられ、中心軸線方向に延びるように形成されている。複数のスロット12bは、バックヨーク11bの径方向内側に設けられ、中心軸線方向に延びるように形成されている。互いに周方向に隣り合うティース13aは、スロット12aを構成する。また、互いに周方向に隣り合うティース13bは、スロット12bを構成する。
(コイル部の構造)
コイル部30は、図5に示すように、平角導線により構成されている。たとえば、コイル部30は、銅またはアルミニウムにより構成されている。コイル部30は、たとえば、波巻きコイルとして構成されている。また、コイル部30は、8ターンのコイルとして構成されている。すなわち、スロット12aおよび12b内において、径方向に8個のセグメント導体(第1セグメント導体70(図7参照)、または、第2セグメント導体80(図8参照))が並列して配置されているか、8個の後述する接合部90が並列して配置されている。
図6に示すように、コイル部30は、第1コイルアッセンブリ30aと、第2コイルアッセンブリ30bとが、軸方向に組み合わされるとともに、接合部90において、接合されて形成されている。詳細には、コイル部30は、第1コイルアッセンブリ30aの第1セグメント導体70の第1脚部71と、第2コイルアッセンブリ30bの第2セグメント導体80の第2脚部81とが、接合部90において接合されて形成されている。
図2に示すように、第1コイルアッセンブリ30aおよび第2コイルアッセンブリ30bは、それぞれ、ステータコア10と同一の中心軸線C1を中心とした円環状に形成されている。そして、第1コイルアッセンブリ30aは、複数(たとえば、3つ)の動力セグメント導体61(以下、「動力導体61」とする)と、複数(たとえば、2つ)の中性点セグメント導体62(以下、「中性点導体62」とする)と、複数の第1セグメント導体70(以下、「第1導体70」とする)とから構成されている。また、第2コイルアッセンブリ30bは、第2セグメント導体80(以下、「第2導体80」とする)から構成されている。
〈第1導体および第2導体の構造〉
図7に示すように、第1導体70は、軸方向の長さL11を有する中心軸線方向に延びる第1脚部71を含む。第1脚部71は、軸方向に沿って延びている。また、第1導体70は、互いに異なるスロット12a(図2参照)に配置される一対の第1脚部71のZ1方向側の端部同士が、第1渡り部72により接続されている。これにより、第1導体70は、U字形状を有するように形成されている。なお、第1脚部71とは、スロット12aの内に配置されている第1導体70の部分を意味する。また、第1渡り部72は、第1脚部71に連続して形成され、ステータコア10(第1分割コア10a)のZ1方向側の端面15よりも軸方向外側に配置されている第1導体70の部分を意味するものとする。また、第1渡り部72は、屈曲形状を有する。なお、軸方向長さL11とは、第1導体70のうちスロット12a内において中心軸線方向に直線状に延びている部分の長さを意味する。また、軸方向長さL11は、ステータコア10の軸方向長さL3(図1参照)よりも小さい。
図6に示すように、第2導体80は、第1脚部71のZ2方向側に配置されている。そして、図8に示すように、第2導体80は、軸方向に長さL11よりも小さい長さL12を有し、軸方向に延びる第2脚部81を含む。また、第2導体80は、互いに異なるスロット12b(図2参照)に配置される一対の第2脚部81のZ2方向側の端部同士が、第2渡り部82により接続されている。これにより、第2導体80は、U字形状を有するように形成されている。
また、図9に示すように、複数の第1導体70の各々の第1脚部71の先端部分71aには、中心軸線方向に延びる第1面71bが設けられている。また、複数の第2導体80の各々の第2脚部81の先端部分81aには、中心軸線方向に延びる第2面81bが設けられている。先端部分71aおよび81aの径方向の幅W2は、第1導体70の先端部分71aよりもZ1方向側の部分および第2導体80の先端部分81aよりもZ2方向側の部分の径方向の幅W1よりも小さい。そして、第1面71bと第2面81bとは、径方向に対向して配置されている。
また、第1脚部71は、1つのスロット12a内において、径方向に隣り合って複数設けられている。また、第2脚部81は、1つのスロット12b内において、径方向に隣り合って複数設けられている。そして、1つのスロット12aおよび12b内において、第1脚部71の第1面71bと、第2脚部81の第2面81bとが接合されることにより、接合部90が構成されている。
また、第1面71bと第2面81bとの間には、導電性接着剤(図示せず)が配置されている。導電性接着剤は、接合部90において第1面71bと第2面81bとを接着させるとともに、第1脚部71と第2脚部81とを導通させる。導電性接着剤は、たとえば、溶剤に、銀をナノメートルレベルまで微細化した金属粒子を導電性粒子として含んだペースト状の接合材(銀ナノペースト)である。また、導電性接着剤は、熱によって溶融するように構成されている。
(第1絶縁部材および第2絶縁部材の構造)
図6に示すように、第1絶縁部材21は、スロット12aと第1脚部71との間に配置されている。また、第2絶縁部材22は、スロット12bと第2脚部81との間に配置されている。
ここで、第1絶縁部材21の接合部90よりもZ1方向側の位置P2のZ1方向側の第1部分21aは、発泡性絶縁層21cと絶縁シート層21dとが積層されることにより形成されている。また、第1絶縁部材21の位置P2よりもZ2方向側である接合部90に隣接する第2部分21bは、発泡性絶縁層21cが設けられておらず、絶縁シート層21dのみにより構成されている。また、第2絶縁部材22は、発泡性絶縁層21cが設けられておらず、絶縁シート層21dのみにより構成されている。なお、発泡性絶縁層21cは、特許請求の範囲の「発泡性絶縁部材」の一例である。
図10に示すように、第1部分21aの発泡性絶縁層21cは、たとえば、絶縁シート層21dの両面に設けられている。そして、第1部分21aの発泡性絶縁層21cは、たとえば、複数のカプセル体21eが、熱硬化性樹脂21fに配合されて形成されている。第1部分21aの発泡性絶縁層21cは、発泡温度以上に加熱されることにより、カプセル体21eの体積が膨張するように構成されている。また、第1絶縁部材21の絶縁シート層21dおよび第2絶縁部材22の絶縁シート層21dは、それぞれ、ノーメックス(登録商標)または絶縁性を有する樹脂シートにより構成されている。
図3および図4に示すように、第1絶縁部材21のZ2方向側の端部に折り曲げ部21gが設けられている。第2絶縁部材22のZ1方向側の端部に折り曲げ部22aが設けられている。折り曲げ部21gおよび22aは、第1分割コア10aと第2分割コア10bとの間に配置されている。具体的には、折り曲げ部21gおよび22aは、第1分割コア10aと第2分割コア10bとの軸方向の間に設けられた凹部10dに配置されている。詳細には、電磁鋼板110aのスロット12aおよび12b側の内面110cよりも電磁鋼板110bの内面110dが径方向外側に窪む(図3参照)とともに、周方向に窪む(図4参照)ことにより、凹部10cが形成されている。
[ステータの製造装置]
次に、図11〜図17を参照して、本実施形態によるステータ100の製造装置200について説明する。
図11に示すように、製造装置200は、第1導体70を配置する工程(S4)において用いられる、第1コイルガイド治具210と、第1押圧治具220とを含む。そして、図12に示すように、第1コイルガイド治具210は、第1脚部71を支持した状態で、第1脚部71と共に軸方向に移動することにより、第1脚部71を第1分割コア10aのスロット12aに導入する(案内する)ように構成されている。
具体的には、第1コイルガイド治具210は、第1脚部71が第1分割コア10aのスロット12aに挿入される際に、第1脚部71の最先端部71cに端面211が当接することにより、第1脚部71の径方向位置および周方向位置の変化(ずれ)を規制するように構成されている。たとえば、図11に示すように、第1コイルガイド治具210の軸方向の長さL21は、第1分割コア10aの長さL1よりも大きい。そして、図13に示すように、第1コイルガイド治具210の径方向の幅W3は、第1脚部71の径方向の幅W1の2本分の径方向の幅と略同一である。
また、図11に示すように、複数の第1コイルガイド治具210のZ2方向側(根元側)は、支持部214により支持されている。支持部214は、円環状部分214aと、円環状部分214aに取り付けられる複数の箱状部分214bとを含む。そして、第1コイルガイド治具210のZ2方向側(根元側)は、箱状部分214bに挿入されている。
また、第1押圧治具220は、第1コイルガイド治具210により第1脚部71の径方向の位置および周方向の位置が規制された状態の複数の第1導体70をZ2方向側に押圧することにより、第1脚部71をスロット12a内に挿入させるように構成されている。具体的には、第1押圧治具220は、円環形状を有している。また、第1押圧治具220には、円周状の溝部221が設けられている。また、第1押圧治具220は、溝部221の底部221aにより、複数の第1導体70の第1渡り部72を押圧するように構成されている。
図14に示すように、製造装置200は、第2導体80を配置する工程(S5)において用いられる、第2コイルガイド治具230と、第2押圧治具240とを備える。そして、第2コイルガイド治具230は、第2脚部81を支持した状態で、第2脚部81と共に軸方向に移動することにより、第2脚部81を第2分割コア10bのスロット12bに導入する(案内する)ように構成されている。第2コイルガイド治具230の軸方向の長さL22は、第2分割コア10bの長さL2よりも大きい。また、第2コイルガイド治具230の構成は、第1コイルガイド治具210と同様であり、第2脚部81が第2分割コア10bのスロット12bに挿入される際に、第2脚部81の最先端部81cに当接することにより、第2脚部81の径方向位置および周方向位置の変化(ずれ)を規制するように構成されている。また、第2押圧治具240は、第1押圧治具220と同様に構成されている。
図15に示すように、製造装置200は、第1分割コア10aと第2分割コア10bとを組み合わせる工程(S7)において用いられる、複数の第1規制治具250aおよび複数の第2規制治具250bを備える。そして、第1規制治具250aは、第1分割コア10aの各ティース13aのZ2方向側の端面14aに配置される。また、第2規制治具250bは、第2分割コア10bの各ティース13bのZ1方向側の端面14bに配置される。
図16に示すように、第1規制治具250aは、第1脚部71の第2脚部81に対する接合部90となる部分である第1接合予定部190aが周方向に移動することを規制するように構成されている。具体的には、そして、端面14aからZ2方向に突出した第1脚部71の第1接合予定部190aが、第1接合予定部190aの周方向両側に配置された2つの第1規制治具250aにより挟まれるように、複数の第1規制治具250aは配置される。
図17に示すように、第2規制治具250bは、第2脚部81の第1脚部71に対する接合部90となる部分である第2接合予定部190bが周方向に移動することを規制するように構成されている。具体的には、そして、端面14bからZ1方向に突出した第2脚部81の第2接合予定部190bが、第2接合予定部190bの周方向両側に配置された2つの第2規制治具250bにより挟まれるように、複数の第2規制治具250bは配置される。
図18に示すように、第1規制治具250aおよび第2規制治具250bは、第1分割コア10aおよび第2分割コア10bに対して、径方向に移動可能に構成されている。
図6に示すように、製造装置200は、第1脚部71と第2脚部81とを接合する工程(S9)において用いられる、径方向押圧治具260を備える。径方向押圧治具260は、第1接合予定部190aおよび第2接合予定部190bの径方向内側(軸方向の位置P1)に配置される。そして、径方向押圧治具260は、各スロット12aの径方向内側の開口部および各スロット12bの径方向内側の開口部を介して、第1接合予定部190aおよび第2接合予定部190bを径方向外側に押圧するように構成されている。
[ステータの製造方法]
次に、ステータ100の製造方法について説明する。図19には、ステータ100の製造工程を示すフローチャートが示されている。なお、動力導体61および中性点導体62(図2参照)は、予め準備されている。また、第1脚部71と第1渡り部72とを含む複数の第1導体70(図7参照)は、予め準備されるとともに、第2脚部81と第2渡り部82とを含む複数の第2導体80(図8参照)は、予め準備されている。
まず、ステップS1(準備工程)において、図2に示すように、第1分割コア10aと、第2分割コア10bとが準備される。具体的には、同一の電機鋼板が積層されることにより、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが形成される。たとえば、電磁鋼板110aの枚数が比較的多く軸方向の長さがL1となるように電磁鋼板110aが積層されることにより、第1分割コア10aが形成される。また、電磁鋼板110aの枚数が比較的少なく軸方向の長さがL2となるように複数の電磁鋼板110aおよび110bが積層されることにより、第2分割コア10bが形成される。ここで、第1分割コア10aは、ステータコア10が軸方向に2分割されたうちの一方側(Z1方向側)の部分として形成される。また、第2分割コア10bは、ステータコア10が軸方向に2分割されたうちの他方側(Z2方向側)の部分として形成される。
また、この準備工程(S1)において、第1コイルアッセンブリ30aと、第2コイルアッセンブリ30bとが準備される。具体的には、図2に示すように、複数の動力導体61と複数の中性点導体62と複数の第1導体70とが円環状に組み合わされることにより、第1コイルアッセンブリ30aが形成される。そして、複数の第2導体80が円環状に組み合わされることにより、第2コイルアッセンブリ30bが形成される。
ステップS2において、図2に示すように、第1絶縁部材21が第1分割コア10aのスロット12aに配置される。すなわち、発泡させる前の状態の発泡性絶縁層21cを有する第1部分21aが設けられた第1絶縁部材21が第1分割コア10aのスロット12aに配置される。具体的には、複数の第1絶縁部材21が、第1分割コア10aに対して軸方向に移動されることにより、第1絶縁部材21が各スロット12aに挿入される。
ステップS3において、図2に示すように、第2絶縁部材22が第2分割コア10bのスロット12bに配置される。具体的には、複数の第2絶縁部材22が、第2分割コア10bに対して軸方向に移動されることにより、第2絶縁部材22が各スロット12bに挿入される。
ステップS4において、第1導体70が第1分割コア10aに配置される。ここで、図11および図12に示すように、第1実施形態では、第1分割コア10aのスロット12aに配置された第1コイルガイド治具210によりガイドされながら、第1分割コア10aのスロット12aにZ1方向側から第1導体70の第1脚部71が挿入される。具体的には、まず、第1コイルガイド治具210が第1分割コア10aに配置される。詳細には、第1分割コア10aの各スロット12aを軸方向に貫通するように第1コイルガイド治具210が軸方向に挿入される。そして、第1コイルガイド治具210のZ1方向側に複数の第1導体70を含む、第1コイルアッセンブリ30aが配置される。
そして、図12に示すように、第1脚部71の最先端部71cが第1コイルガイド治具210により支持された状態で、第1押圧治具220により第1コイルアッセンブリ30a(第1渡り部72)がZ2方向側に押圧されることにより、第1コイルアッセンブリ30aと第1コイルガイド治具210とが共にZ2方向に移動される。これにより、第1分割コア10aの各スロット12aに、Z1方向側から第1脚部71が挿入される。
そして、図15に示すように、第1実施形態では、第1分割コア10aのZ2方向側の端面14aから第1脚部71の第1接合予定部190aの一部が突出するように、第1導体70が配置される。詳細には、第1接合予定部190aのZ2方向側の略半分が端面14aからZ2方向側に突出する。その後、第1コイルガイド治具210および第1押圧治具220は、第1分割コア10aから取り除かれる。
ステップS5において、第2導体80が第2分割コア10bに配置される。ここで、図14に示すように、第1実施形態では、第2分割コア10bのスロット12bに配置された第2コイルガイド治具230によりガイドされながら、第2分割コア10bのスロット12bにZ2方向側から第2導体80の第2脚部81が挿入される。具体的には、まず、第2コイルガイド治具230が第2分割コア10bに配置される。詳細には、第2分割コア10bの各スロット12bを軸方向に貫通するように第2コイルガイド治具230が軸方向に挿入される。そして、第2コイルガイド治具230のZ2方向側に複数の第2導体80を含む、第2コイルアッセンブリ30bが配置される。
そして、第2脚部81の最先端部81cが第2コイルガイド治具230により支持された状態で、第2押圧治具240により第2コイルアッセンブリ30b(第2渡り部82)がZ1方向側に押圧されることにより、第2コイルアッセンブリ30bと第2コイルガイド治具230とが共にZ1方向に移動される。これにより、第2分割コア10bの各スロット12bに、Z2方向側から第2脚部81が挿入される。
そして、図15に示すように、第1実施形態では、第2分割コア10bのZ1方向側の端面14bから第2脚部81の第2接合予定部190bの一部が突出するように、第2導体80が配置される。詳細には、第2接合予定部190bのZ1方向側の略半分が端面14bからZ1方向側に突出する。その後、第2コイルガイド治具230および第2押圧治具240は、第2分割コア10bから取り除かれる。
ステップS6において、図15〜図17に示すように、第1規制治具250aが第1分割コア10aに配置され、第2規制治具250bが第2分割コア10bに配置される。すなわち、第1実施形態では、第1接合予定部190aの周方向への移動を規制する第1規制治具250aが第1分割コア10aと第2分割コア10bとの軸方向の間に配置された状態となり、かつ、第2接合予定部190bの周方向への移動を規制する第2規制治具250bが第1分割コア10aと第2分割コア10bとの軸方向の間に配置された状態となる。
詳細には、第1規制治具250aが、第1分割コア10aの各ティース13aのZ2方向側の端面14aに配置される。また、第2規制治具250bが、第2分割コア10bの各ティース13bのZ1方向側の端面14bに配置される。
ステップS7において、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが組み合わされる。具体的には、第1分割コア10aがZ1方向側に配置されるとともに、第2分割コア10bがZ2方向側に配置されるように、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが組み合わされる。
詳細には、図15に示すように、第1規制治具250aおよび第2規制治具250bが第1分割コア10aと第2分割コア10bとの軸方向の間に配置された状態で、第1分割コア10aと第2分割コア10bとを互い軸方向に隣接するように移動される。これにより、図16に示すように、第1規制治具250aにより、第1脚部71の第2脚部81に対する接合部90となる部分である第1接合予定部190aが周方向に移動することを規制された状態で、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが相対移動される。詳細には、端面14aからZ2方向に突出した第1脚部71の第1接合予定部190aが、第1接合予定部190aの周方向両側に配置された2つの第1規制治具250aにより挟まれた状態で、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが相対移動される。
また、図17に示すように、第2規制治具250bにより、第2脚部81の第1脚部71に対する接合部90となる部分である第2接合予定部190bが周方向に移動することを規制された状態で、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが相対移動される。詳細には、端面14bからZ1方向に突出した第2脚部81の第2接合予定部190bが、第2接合予定部190bの周方向両側に配置された2つの第2規制治具250bにより挟まれた状態で、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが相対移動される。
その後、図18に示すように、第1規制治具250aおよび第2規制治具250bが径方向外側に向かって移動されることにより、第1規制治具250aおよび第2規制治具250bが取り外される。その後、第1分割コア10aの端面14aと第2分割コア10bの端面14bとが接触するように、図9に示すように、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが近付けられる。ここで、本実施形態では、第2分割コア10bが第1分割コア10aに対して移動される。そして、第1接合予定部190aと、第2接合予定部190bとが隣接した状態になる。詳細には、第1接合予定部190aと、第2接合予定部190bとが、径方向に対向した状態となる。
また、図3および図4に示すように、第1絶縁部材21の折り曲げ部21gおよび第2絶縁部材22の折り曲げ部22aは、第1分割コア10aと第2分割コア10bとの間の凹部10dに配置された状態となる。
ステップS8において、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが溶接される。具体的には、図9に示すように、第1分割コア10aの外周面と第2分割コア10bの外周面とに亘って、軸方向に延びるように複数個所に溶接部10cが形成される。これにより、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが接合されるとともに、第1分割コア10aを構成する複数の電磁鋼板110a同士が接合され、第2分割コア10bを構成する複数の電磁鋼板110a同士および電磁鋼板110aと電磁鋼板110bとが接合される。
ステップS9において、第1導体70と第2導体80とがスロット12aおよび12b内で、接合されるとともに、第1絶縁部材21の第1部分21aの発泡性絶縁層21c(図10参照)が発泡される。具体的には、図6に示すように、第1接合予定部190aおよび第2接合予定部190bが径方向に押圧されながら、第1導体70と第2導体80とが接合され、第1部分21aの発泡性絶縁層21cが発泡される。
詳細には、図6に示すように、第1接合予定部190aおよび第2接合予定部190bの径方向内側に、径方向押圧治具260が配置される。そして、スロット12aおよび12b内に配置された第1接合予定部190aおよび第2接合予定部190bが、径方向押圧治具260とバックヨーク11aおよび11bとに径方向に挟まれた状態となる。そして、径方向押圧治具260により、第1接合予定部190aおよび第2接合予定部190bが押圧され、第1面71bと第2面81bとが径方向に押し合う状態になる。
この状態で、第1分割コア10aと第2分割コア10bとが加熱されることにより、第1絶縁部材21の第1部分21aの発泡性絶縁層21cがスロット12a内で発泡されるとともに、第1面71bと第2面81bとの間に設けられた導電性接着材が硬化する。そして、第1部分21aの発泡性絶縁層21cが発泡されることにより、第1脚部71が第1分割コア10aに固定される。また、導電性接着材が硬化することにより、第1面71bと第2面81bとが電気的に接続されるとともに、機械的に接合される。これにより、第1脚部71と第2脚部81とが接合され、軸方向の中心C2よりもZ2方向側に接合部90が形成される。そして、第1コイルアッセンブリ30aと第2コイルアッセンブリ30bとが接続され、コイル部30が形成される。
その後、図1に示すように、ステータ100が完成される。また、ステータ100とロータ101とが組み合わされることにより、回転電機が製造される。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、第1の分割コア(10a)に第1のセグメント導体(70)を配置する工程(S4)と、第2の分割コア(10b)に第2のセグメント導体(80)を配置する工程(S5)とを備える。これにより、第1の分割コア(10a)に第1のセグメント導体(70)を配置する際に、スロット(12a)内にコイルガイド治具(210)を配置して、コイルガイド治具(210)により第1のセグメント導体(70)をスロット(12a)内でガイドしながら、第1の分割コア(10a)に第1のセグメント導体(70)を配置することができる。この結果、第1のセグメント導体(70)を電機子コア(10)に配置する際に、第1のセグメント導体(70)が電機子コア(10)と干渉するのを防止することができる。そして、第2の分割コア(10b)に第2のセグメント導体(80)を配置する際に、スロット(12b)内にコイルガイド治具(230)を配置して、コイルガイド治具(230)により第2のセグメント導体(80)をスロット(12b)内でガイドしながら、第2の分割コア(10b)に第2のセグメント導体(80)を配置することができる。この結果、第2のセグメント導体(80)を電機子コア(10)に配置する際に、第2のセグメント導体(80)が電機子コア(10)と干渉するのを防止することができる。これらの結果、第1のセグメント導体(70)および第2のセグメント導体(80)を電機子コア(10)に配置する際に、第1のセグメント導体(70)および第2のセグメント導体(80)の各々が電機子コア(10)と干渉するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の分割コア(10a、10b)を準備する工程(S1)は、電機子コア(10)が軸方向に2分割されたうちの一方である第1の分割コア(10a)と、他方である第2の分割コア(10b)とを準備する工程(S1)であり、第1のセグメント導体(70)を配置する工程(S4)は、第1の分割コア(10a)のスロット(12a)に、軸方向の一方側から第1のセグメント導体(70)の第1脚部(71)を挿入する工程であり、第2のセグメント導体(80)を配置する工程(S5)は、第2の分割コア(10b)のスロット(12b)に、軸方向の他方側から第2のセグメント導体(80)の第2脚部(81)を挿入する工程である。このように構成すれば、電機子コア(10)を3つ以上に分割する場合に比べて、各分割コアを組み合わせる作業が複雑化するのを防止することができる。また、上記のように、第1の分割コア(10a)のスロット(12a)に、軸方向の一方側(軸方向の外側)から第1のセグメント導体(70)の第1脚部(71)を挿入するとともに、第2の分割コア(10b)のスロット(12b)に、軸方向の他方側(軸方向の外側)から第2のセグメント導体(80)の第2脚部(81)を挿入する。これにより、第1のセグメント導体(70)の軸方向外側および第2のセグメント導体(80)の軸方向外側のそれぞれに、周方向に渡って形成される渡り部(71、82)が設けられる場合でも、この渡り部(72、82)をスロット(12a、12b)内で通過させる必要がなくなる。この結果、第1のセグメント導体(70)を第1の分割コア(10a)に容易に配置することができるとともに、第2のセグメント導体(80)を第2の分割コア(10b)に容易に配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1のセグメント導体(70)を配置する工程(S4)は、第1の分割コア(10a)のスロット(12a)に配置された第1コイルガイド治具(210)によりガイドされながら、第1の分割コア(10a)のスロット(12a)に軸方向の一方側から第1のセグメント導体(70)の第1脚部(71)を挿入する工程であり、第2のセグメント導体(80)を配置する工程(S5)は、第2の分割コア(10b)のスロット(12b)に配置された第2コイルガイド治具(230)によりガイドされながら、第2の分割コア(10b)のスロット(12b)に、軸方向の他方側から第2のセグメント導体(80)の第2脚部(81)を挿入する工程である。このように構成すれば、第1コイルガイド治具(210)により、第1のセグメント導体(70)と第1の分割コア(10a)の端面(スロット(12a)の内面)とが干渉するのを、確実に防止することができる。そして、第2コイルガイド治具(230)により、第2のセグメント導体(80)と第2の分割コア(10b)の端面(スロット(12b)の内面)とが干渉するのを、確実に防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第2の分割コア(10b)の軸方向の長さ(L2)は、第1の分割コア(10a)の軸方向の長さ(L1)よりも小さく、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)は、第2の分割コア(10b)を第1の分割コア(10a)に対して移動させることにより、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)である。このように構成すれば、第1の分割コア(10a)の軸方向の長さ(L1)よりも小さい軸方向の長さ(L2)を有する第2の分割コア(10b)の重量は、第1の分割コア(10a)の重量よりも小さくなると考えられるので、第2の分割コア(10b)を容易に移動させることができる。この結果、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)において、第2の分割コア(10b)を容易に移動させることができる。すなわち、第2の分割コア(10b)のハンドリング性を向上させることができるので、電機子コア(10)を分割した場合にも、電機子(100)の組み立てを容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)とを接合する工程(S9)は、電機子コア(10)のスロット(12a、12b)内の軸方向の中心位置(C2)よりも軸方向の他方側の位置(P1)において、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)とを接合する工程(S9)である。このように構成すれば、第2のセグメント導体(80)の軸方向の長さ(L12)を小さくすることができるので、第2のセグメント導体(80)が配置された第2の分割コア(10b)をより軽量化させることができる。これにより、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)において、第2の分割コア(10b)を第1の分割コア(10a)に対して容易に移動させることができるので、電機子(100)の組み立てをより一層容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1のセグメント導体(70)を配置する工程(S4)に先立って、発泡させる前の状態の発泡性絶縁部材(21c)を第1の分割コア(10a)のスロット(12a)に配置する工程(S2)と、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)の後、発泡性絶縁部材(21c)をスロット(12a)内で発泡させる工程(S9)とをさらに備える。ここで、接合部の軸方向の一方側の部分および軸方向の他方側の部分とスロットの内面との間に発泡性絶縁部材を設けた場合には、接合部の軸方向の位置がスロット内において固定される。この場合、コイルと電機子コアとの熱膨張係数の差異により、コイルが電機子コアよりも軸方向により大きく膨張しようとした場合、固定された接合部に応力が生じると考えられる。この結果、接合部の機械的強度が低下する場合があると考えられる。したがって、接合部の機械的強度を確保するためには、接合部の軸方向の一方側のみとスロットの内面との間に、発泡性絶縁部材を設けることが好ましい。これを考慮して、本実施形態では、発泡性絶縁部材(21c)を第1の分割コア(10a)のスロット(12a)に配置する。これにより、接合部(90)よりも軸方向の一方側の部分(10a)とスロット(12a)の内面との間のみに発泡性絶縁部材(21c)を設ける場合でも、第2の分割コア(10b)よりも軸方向の長さ(L1)が大きい第1の分割コア(10a)において、第2のセグメント導体(80)よりも軸方向の長さ(L11)が大きい第1のセグメント導体(70)を発泡性絶縁部材(21c)によりスロット(12a)に固定することができる。この結果、接合部(90)の機械的強度を確保しながら、発泡性絶縁部材(21c)によりコイル(30)と電機子コア(10)とをより強固に固定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1のセグメント導体(70)を配置する工程(S4)は、第1の分割コア(10a)の軸方向の他方側の端面(14a)から第1脚部(71)の第2脚部(81)に対する接合部(90)となる部分(190a)が突出するように、第1のセグメント導体(70)を配置する工程(S4)であり、第2のセグメント導体(80)を配置する工程(S5)は、第2の分割コア(10b)の軸方向の一方側の端面(14b)から第2脚部(81)の第1脚部(71)に対する接合部(90)となる部分(190b)が突出するように、第2のセグメント導体(80)を配置する工程(S5)であり、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)は、第1脚部(71)の第2脚部(81)に対する接合部(90)となる部分(190a)と、第2脚部(81)の第1脚部(71)に対する接合部(90)となる部分(190b)とが隣接するように、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)である。このように構成すれば、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる際に、端面(14a)から突出する第1脚部(71)の接合部(90)となる部分(190a)と、端面(14b)から突出する第2脚部(81)の第1脚部(71)に対する接合部(90)となる部分(190b)との両方を、外部から視認することができる。このため、第1脚部(71)の接合部(90)となる部分(190a)と第2脚部(81)の第1脚部(71)に対する接合部(90)となる部分(190b)とが隣接する状態になるのを確認しながら、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせることができる。この結果、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる際に、接合部(90)となる部分(190a、190b)を視認できずに接合部(90)となる部分(190a、190b)同士が隣接する状態になるのを確認できない場合と異なり、接合部(90)となる部分(190a、190b)同士をより確実に隣接させることができる。これにより、第1脚部(71)と第2脚部(81)との接合品質を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)に先立って、第1脚部(71)の第2脚部(81)に対する接合部(90)となる部分(190a)、および、第2脚部(81)の第1脚部(71)に対する接合部(90)となる部分(190b)の少なくとも一方の電機子コア(10)の周方向への移動を規制する移動規制治具(250a、250b)を第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)との軸方向の間に配置する工程(S6)をさらに備え、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)は、移動規制治具(250a、250b)が第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)との軸方向の間に配置された状態で、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを互い軸方向に隣接するように移動して、移動規制治具(250a、250b)が電機子コア(10)の径方向外側に向かって取り外された後に、第1の分割コア(10a)の軸方向の他方側の端面(14a)と第2の分割コア(10b)の軸方向の一方側の端面(14b)とが接触するように、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを近付けることにより、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)である。このように構成すれば、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる際に、移動規制治具(250a、250b)を用いることにより、第2脚部(81)の第1脚部(71)に対する接合部(90)となる部分(190b)、および、第1脚部(71)の第2脚部(81)に対する接合部(90)となる部分(190a)の少なくとも一方が電機子コア(10)の周方向への移動を規制することができる。この結果、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる際に、第2脚部(81)と第1の分割コア(10a)とが干渉すること、および、第2脚部(81)と第1の分割コア(10a)とが干渉することの少なくとも一方を防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)は、第1脚部(71)の第2脚部(81)に対する接合部(90)となる部分(190a)と、第2脚部(81)の第1脚部(71)に対する接合部(90)となる部分(190b)とが互いに径方向に対向するように、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)であり、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを組み合わせる工程(S7)の後で、かつ、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)とを接合する工程(S9)に先立って、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とを溶接して接合する工程(S8)をさらに備え、第1のセグメント導体(70)と第2のセグメント導体(80)とを接合する工程(S9)は、第1脚部(71)の第2脚部(81)に対する接合部(90)となる部分(190a)と、第2脚部(81)の第1脚部(71)に対する接合部(90)となる部分(190b)とを径方向に押圧しながら、第1脚部(71)と第2脚部(81)とを接合する工程(S9)である。このように構成すれば、接合部(90)を形成するために第1脚部(71)と第2脚部(81)とを径方向に押圧する時点において、第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とが溶接により強固に接合された状態となる。これにより、第1脚部(71)と第2脚部(81)とを径方向に押圧して、電機子コア(10)に押圧力が加わった場合でも、押圧力に起因して第1の分割コア(10a)と第2の分割コア(10b)とが互いに離間すること、または、互いに位置がずれることを防止することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
(第1変形例)
たとえば、上記実施形態では、第1接合予定部190aが端面14aから突出するとともに、第2接合予定部190bが端面14bから突出する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図20に示す第1変形例のステータ300ように、第1脚部371の第1接合予定部390aは、端面14aから突出しないで、第2脚部381の第2接合予定部390bが端面14bから突出していてもよい。
(第2変形例)
また、上記実施形態では、接合部90を軸方向の中心C2よりもZ2方向側に設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図21に示す第2変形例のステータ400ように、第1脚部471と第2脚部481との接合部490が、軸方向の中心C2と略同一の位置P11に設けられていてもよい。この場合、第1分割コア410aと第2分割コア410bとは、略同一の形状を有する。また、第1脚部471と第2脚部481とは、略同一の軸方向の長さを有するように形成される。
(第3変形例)
また、上記実施形態では、ステータコア10を2分割する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図22に示す第2変形例のステータ500ように、ステータコア510が3分割されたうちの第1分割コア510aと、第2分割コア510bと、第3分割コア510cとが設けられていてもよい。たとえば、第1分割コア510aには、渡り部を含む第1コイルアッセンブリ530aが設けられており、第2分割コア510bには、渡り部を含む第2コイルアッセンブリ530bが設けられている。第1分割コア510aと第2分割コア510bとの軸方向の間に配置された第3分割コア510cには、脚部のみからなる第3コイルアッセンブリ530cが設けられている。
(その他の変形例)
また、上記実施形態では、第1分割コア10aと第2分割コア10bとを組み合わせる工程(S7)において、第2分割コア10bを移動させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1分割コア10aのみを第2分割コア10bに対して移動させてもよいし、第1分割コア10aと第2分割コア10bとの両方を相対移動させてもよい。
また、上記実施形態では、第1絶縁部材21に発泡性絶縁層21cを設ける例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1絶縁部材を絶縁シート層21dのみから構成してもよい。
また、上記実施形態では、第1規制治具250aおよび第2規制治具250bの両方を第1分割コア10aと第2分割コア10bとの間に配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1規制治具250aおよび第2規制治具250bのうちの一方のみを、第1分割コア10aと第2分割コア10bとの間に配置してもよい。
また、上記実施形態では、第1分割コア10aと第2分割コア10bとを溶接して接合する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1分割コア10aと第2分割コア10bとをカシメ接合により互いに接合させてもよい。
また、上記実施形態では、複数の第1導体70(第1コイルアッセンブリ30a)が一斉にスロット12aに挿入されるとともに、複数の第2導体80(第2コイルアッセンブリ30b)が一斉にスロット12bに挿入される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数の第1導体70を個別にスロット12aに挿入してもよいし、複数の第2導体80を個別にスロット12bに挿入してもよい。
10、510 ステータコア(電機子コア)
10a、410a、510a 第1分割コア(第1の分割コア)
10b、410b、510b 第2分割コア(第2の分割コア)
12a、12b スロット
14a 端面(第1の分割コアの軸方向の他方側の端面)
14b 端面(第2の分割コアの軸方向の一方側の端面)
21c 発泡性絶縁層(発泡性絶縁部材)
30 コイル部
70 第1セグメント導体(第1のセグメント導体)
71、371、471 第1脚部
80 第2セグメント導体(第2のセグメント導体)
81、381、481 第2脚部
90、490 接合部
100、300、400、500 ステータ(電機子)
190a、390a 第1接合予定部(接合部となる部分)
190b、390b 第2接合予定部(接合部となる部分)
210 第1コイルガイド治具
230 第2コイルガイド治具
250a 第1規制治具(移動規制治具)
250b 第2規制治具(移動規制治具)

Claims (9)

  1. 軸方向に沿って延びるスロットを有する電機子コアと、前記軸方向に沿って延びる第1脚部を有し、前記軸方向の一方側に配置された第1のセグメント導体と、前記軸方向に沿って延びる第2脚部を有し、前記軸方向の他方側に配置された第2のセグメント導体とが接合されたコイルとを備える、電機子の製造方法であって、
    前記電機子コアが前記軸方向に分割された複数の分割コアを準備する工程と、
    前記複数の分割コアを準備する工程の後、前記複数の分割コアのうちの第1の前記分割コアに、前記第1のセグメント導体を配置する工程と、
    前記複数の分割コアを準備する工程の後、前記複数の分割コアのうちの第2の前記分割コアに、前記第2のセグメント導体を配置する工程と、
    前記第1のセグメント導体を配置する工程の後で、かつ、前記第2のセグメント導体を配置する工程の後に、前記第1の分割コアが前記軸方向の一方側に配置されるとともに、前記第2の分割コアが前記軸方向の他方側に配置されるように、前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程と、
    前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程の後、前記第1のセグメント導体と前記第2のセグメント導体とを、前記スロット内で接合する工程とを備える、電機子の製造方法。
  2. 前記複数の分割コアを準備する工程は、前記電機子コアが前記軸方向に2分割されたうちの一方である前記第1の分割コアと、他方である前記第2の分割コアとを準備する工程であり、
    前記第1のセグメント導体を配置する工程は、前記第1の分割コアの前記スロットに、前記軸方向の一方側から前記第1のセグメント導体の前記第1脚部を挿入する工程であり、
    前記第2のセグメント導体を配置する工程は、前記第2の分割コアの前記スロットに、前記軸方向の他方側から前記第2のセグメント導体の前記第2脚部を挿入する工程である、請求項1に記載の電機子の製造方法。
  3. 前記第1のセグメント導体を配置する工程は、前記第1の分割コアの前記スロットに配置された第1コイルガイド治具によりガイドされながら、前記第1の分割コアの前記スロットに前記軸方向の一方側から前記第1のセグメント導体の前記第1脚部を挿入する工程であり、
    前記第2のセグメント導体を配置する工程は、前記第2の分割コアの前記スロットに配置された第2コイルガイド治具によりガイドされながら、前記第2の分割コアの前記スロットに、前記軸方向の他方側から前記第2のセグメント導体の前記第2脚部を挿入する工程である、請求項2に記載の電機子の製造方法。
  4. 前記第2の分割コアの前記軸方向の長さは、前記第1の分割コアの前記軸方向の長さよりも小さく、
    前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程は、前記第2の分割コアを前記第1の分割コアに対して移動させることにより、前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程である、請求項2または3に記載の電機子の製造方法。
  5. 前記第1のセグメント導体と前記第2のセグメント導体とを接合する工程は、前記電機子コアの前記スロット内の前記軸方向の中心位置よりも前記軸方向の他方側の位置において、前記第1のセグメント導体と前記第2のセグメント導体とを接合する工程である、請求項4に記載の電機子の製造方法。
  6. 前記第1のセグメント導体を配置する工程に先立って、発泡させる前の状態の発泡性絶縁部材を前記第1の分割コアの前記スロットに配置する工程と、
    前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程の後、前記発泡性絶縁部材を前記スロット内で発泡させる工程とをさらに備える、請求項5に記載の電機子の製造方法。
  7. 前記第1のセグメント導体を配置する工程は、前記第1の分割コアの前記軸方向の他方側の端面から前記第1脚部の前記第2脚部に対する接合部となる部分が突出するように、前記第1のセグメント導体を配置する工程であり、
    前記第2のセグメント導体を配置する工程は、前記第2の分割コアの前記軸方向の一方側の端面から前記第2脚部の前記第1脚部に対する接合部となる部分が突出するように、前記第2のセグメント導体を配置する工程であり、
    前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程は、前記第1脚部の前記第2脚部に対する接合部となる部分と、前記第2脚部の前記第1脚部に対する接合部となる部分とが隣接するように、前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
  8. 前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程に先立って、前記第1脚部の前記第2脚部に対する接合部となる部分、および、前記第2脚部の前記第1脚部に対する接合部となる部分の少なくとも一方の前記電機子コアの周方向への移動を規制する移動規制治具を前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとの前記軸方向の間に配置する工程をさらに備え、
    前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程は、前記移動規制治具が前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとの前記軸方向の間に配置された状態で、前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを互い前記軸方向に隣接するように移動して、前記移動規制治具が前記電機子コアの径方向外側に向かって取り外された後に、前記第1の分割コアの前記軸方向の他方側の端面と前記第2の分割コアの前記軸方向の一方側の端面とが接触するように、前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを近付けることにより、前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程である、請求項7に記載の電機子の製造方法。
  9. 前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程は、前記第1脚部の前記第2脚部に対する接合部となる部分と、前記第2脚部の前記第1脚部に対する接合部となる部分とが互いに径方向に対向するように、前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程であり、
    前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを組み合わせる工程の後で、かつ、前記第1のセグメント導体と前記第2のセグメント導体とを接合する工程に先立って、前記第1の分割コアと前記第2の分割コアとを溶接して接合する工程をさらに備え、
    前記第1のセグメント導体と前記第2のセグメント導体とを接合する工程は、前記第1脚部の前記第2脚部に対する接合部となる部分と、前記第2脚部の前記第1脚部に対する接合部となる部分とを径方向に押圧しながら、前記第1脚部と前記第2脚部とを接合する工程である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電機子の製造方法。
JP2019040711A 2019-03-06 2019-03-06 電機子の製造方法 Pending JP2020145845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019040711A JP2020145845A (ja) 2019-03-06 2019-03-06 電機子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019040711A JP2020145845A (ja) 2019-03-06 2019-03-06 電機子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020145845A true JP2020145845A (ja) 2020-09-10

Family

ID=72354708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019040711A Pending JP2020145845A (ja) 2019-03-06 2019-03-06 電機子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020145845A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021122204A1 (de) 2020-08-31 2022-03-03 Canon Kabushiki Kaisha Vibrationsantriebsvorrichtung und Bildaufnahmegerät, das diese verwendet

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021122204A1 (de) 2020-08-31 2022-03-03 Canon Kabushiki Kaisha Vibrationsantriebsvorrichtung und Bildaufnahmegerät, das diese verwendet

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3512075B1 (en) Stator of rotary electric machine and method of manufacturing stator coil
US11303177B2 (en) Stator for rotating electric machine and method of manufacturing the stator
WO2019107517A1 (ja) 電機子の製造方法
US8659202B2 (en) Stator for electric rotating machine
JP2015023771A (ja) 回転電機ステータ及びその製造方法
JP6459083B2 (ja) 絶縁部材、回転電機のステータ、回転電機、および回転電機のステータの製造方法
US11489422B2 (en) Armature manufacturing method and armature
US11296584B2 (en) Method of manufacturing rotary electric machine armature
JP6609596B2 (ja) 回転電機のステータ
WO2019059295A1 (ja) 回転電機用電機子の製造方法
US11863036B2 (en) Armature and manufacturing method of armature
JP7166109B2 (ja) 回転電機の固定子
WO2017098917A1 (ja) 回転電機の電機子
US11594926B2 (en) Method of manufacturing rotary electric machine armature
JP2020145845A (ja) 電機子の製造方法
JP6590872B2 (ja) 回転電機のステータの製造方法
WO2019107567A1 (ja) 電機子および電機子の製造方法
CN112787451A (zh) 旋转电机以及旋转电机的制造方法
WO2019107515A1 (ja) 電機子および電機子の製造方法
JP2009268221A (ja) 固定子コイルの製造方法
JP2020048274A (ja) 電機子の製造方法
JP2020145844A (ja) 電機子および電機子の製造方法
WO2019230058A1 (ja) 電機子
US20210083560A1 (en) Apparatus and method for manufacturing stator
WO2020067353A1 (ja) ステータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210423