JP2020143835A - 熱交換器及び冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】伝熱管に供給される冷媒の均一化を図ることができる熱交換器及び冷凍サイクル装置を提供することである。【解決手段】実施形態の熱交換器は、第1ヘッダと、第2ヘッダと、複数の伝熱管と、仕切板と、を持つ。第1ヘッダ及び第2ヘッダは、鉛直方向に延在し、互いに間隔を有して配置されている。伝熱管は、第1ヘッダと第2ヘッダとの間に接続されている。接続管は、第1ヘッダに接続され、第1ヘッダの内部に気体冷媒及び液体冷媒を供給する。仕切板は、鉛直方向に延び、第1ヘッダの内部を接続管側の第1空間と伝熱管側の第2空間とに仕切る。接続管には、上部及び下部にそれぞれ上部開口部及び下部開口部が形成されている。仕切板の下方には、第1空間と第2空間とを連通する連通路が形成されている。仕切板には、第1空間と第2空間とを連通する連通孔が鉛直方向に複数形成されている。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、熱交換器及び冷凍サイクル装置に関する。
鉛直ヘッダ型熱交換器を冷媒蒸発器として使用し、ヘッダを用いて気液二相冷媒を熱交換チューブに供給する際に、気体冷媒と液体冷媒との密度差により、ヘッダ内では上方には気体冷媒が多く存在し下方には液体冷媒が多く存在する。このため、液体冷媒の供給量は、上方に位置する伝熱管の方が下方に位置する伝熱管よりも多くなり、伝熱管の配置高さによって液体冷媒の供給量が異なってしまい、熱交換器として十分な効果を発揮しない可能性があった。
本発明が解決しようとする課題は、伝熱管に供給される冷媒の均一化を図ることができる熱交換器及び冷凍サイクル装置を提供することである。
実施形態の熱交換器は、第1ヘッダと、第2ヘッダと、複数の伝熱管と、仕切板と、を持つ。第1ヘッダ及び第2ヘッダは、鉛直方向に延在し、互いに間隔を有して配置されている。伝熱管は、第1ヘッダと第2ヘッダとの間に接続されている。接続管は、第1ヘッダに接続され、第1ヘッダの内部に気体冷媒及び液体冷媒を供給する。仕切板は、鉛直方向に延び、第1ヘッダの内部を接続管側の第1空間と伝熱管側の第2空間とに仕切る。接続管には、上部及び下部にそれぞれ上部開口部及び下部開口部が形成されている。仕切板の下方には、第1空間と第2空間とを連通する連通路が形成されている。仕切板には、第1空間と第2空間とを連通する連通孔が鉛直方向に複数形成されている。
以下、実施形態の熱交換器及び冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。
図1は、冷凍サイクル装置の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置である空気調和機1は、圧縮機2A、アキュムレータ2B、四方弁3、室外熱交換器(熱交換器)4、膨張弁5、リキッドタンク6及び室内熱交換器7が冷媒流路8によって順次接続されて構成されている。なお、図1に示す例において、実線矢印は冷房時、破線矢印は暖房時の冷媒の流通方向を示している。
図1は、冷凍サイクル装置の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の冷凍サイクル装置である空気調和機1は、圧縮機2A、アキュムレータ2B、四方弁3、室外熱交換器(熱交換器)4、膨張弁5、リキッドタンク6及び室内熱交換器7が冷媒流路8によって順次接続されて構成されている。なお、図1に示す例において、実線矢印は冷房時、破線矢印は暖房時の冷媒の流通方向を示している。
このような空気調和機1では、四方弁3により冷媒の流れ方向を変えることで、冷房運転や暖房運転等を行う。例えば、冷房運転では、冷媒流路8において、冷媒はアキュムレータ2B、圧縮機2A、四方弁3、室外熱交換器4、膨張弁5、リキッドタンク6及び室内熱交換器7の順に流れる。このとき、室外熱交換器4を凝縮器として機能させ、室内熱交換器7を蒸発器として機能させ、室内を冷房する。
一方、暖房運転では、冷媒流路8において、冷媒はアキュムレータ2B、圧縮機2A、四方弁3、室内熱交換器7、リキッドタンク6、膨張弁5及び室外熱交換器4の順に流れる。このとき、室内熱交換器7を凝縮器として機能させ、室外熱交換器4を蒸発器として機能させ、室内を暖房する。
一方、暖房運転では、冷媒流路8において、冷媒はアキュムレータ2B、圧縮機2A、四方弁3、室内熱交換器7、リキッドタンク6、膨張弁5及び室外熱交換器4の順に流れる。このとき、室内熱交換器7を凝縮器として機能させ、室外熱交換器4を蒸発器として機能させ、室内を暖房する。
次に、室外熱交換器4について説明する。
図2は、室外熱交換器4の正面図である。
図2に示すように、室外熱交換器4は、いわゆるヘッダ型熱交換器である。室外熱交換器4は、第1ヘッダ41と、第2ヘッダ42と、複数の熱交換チューブ(伝熱管)43と、フィン44と、を備えている。
図2は、室外熱交換器4の正面図である。
図2に示すように、室外熱交換器4は、いわゆるヘッダ型熱交換器である。室外熱交換器4は、第1ヘッダ41と、第2ヘッダ42と、複数の熱交換チューブ(伝熱管)43と、フィン44と、を備えている。
なお、以下の説明では、各ヘッダ41,42の延在方向をZ方向とし、Z方向に直交する2方向をそれぞれX方向及びY方向として説明する。また、X方向、Y方向及びZ方向のうち、図中矢印方向をプラス(+)方向とし、矢印とは反対の方向をマイナス(−)方向として説明する。本実施形態において、室外熱交換器4は、Z方向が重力方向(鉛直方向)に沿うようにして設置されている。この場合、+Z方向は重力方向上方に設定され、−Z方向は重力方向下方に設定されている。
第1ヘッダ41及び第2ヘッダ42は、Z方向(鉛直方向)に延びる管状とされている。第1ヘッダ41と第2ヘッダ42は、X方向に間隔を有した状態で、互いに平行に延在している。第1ヘッダ41及び第2ヘッダ42の上端部及び下端部は、それぞれエンドキャップ41e,42eで閉塞されている。
なお、本実施形態では、第1ヘッダ41及び第2ヘッダ42は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金等の材料で成形されている。具体的には、熱伝導率約240W/mKのアルミニウムや、熱伝導率約180〜230W/mKのアルミニウム合金が採用される。
なお、本実施形態では、第1ヘッダ41及び第2ヘッダ42は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金等の材料で成形されている。具体的には、熱伝導率約240W/mKのアルミニウムや、熱伝導率約180〜230W/mKのアルミニウム合金が採用される。
熱交換チューブ43は、X方向に延在するとともに、Z方向に間隔を有して互い平行に配列されている。すなわち、各熱交換チューブ43における−X方向端部は、第1ヘッダ41にそれぞれ接続されている。各熱交換チューブ43における+X方向端部は、第2ヘッダ42にそれぞれ接続されている。これにより、各熱交換チューブ43は、各ヘッダ41,42間を並列接続している。なお、各熱交換チューブ43には、例えばY方向を長軸方向とし、Y方向に並んだ複数の冷媒流路を有する扁平管が用いられている。なお、各熱交換チューブ43の断面形状は、適宜変更が可能である。本実施形態では、熱交換チューブ43は、6本配列されている。
図2では、フィン44は模式的に示しているが、フィン44は例えばプレートフィンが用いられている。各フィン44は、板状に形成され、厚さ方向をX方向に向けて配置されている。複数のフィン44が、第1ヘッダ41と第2ヘッダ42との間に、X方向に間隔を有して複数配置されている。本実施形態では、フィン44は、例えばアルミニウム等の熱伝導率に優れた材料で成形されている。
第1ヘッダ41の下端部よりもわずかに上方には、第1接続管51が接続されている。第1接続管51は、X方向に延びる管状とされている。第1接続管51は、第1ヘッダ41の−X方向側に接続され、熱交換チューブ43の端部43a(図3参照。以下同じ。)と対向して配置されている。
第2ヘッダ42の上端部よりもわずかに下方には、第2接続管56が接続されている。第2接続管56は、X方向に延びる管状とされている。
次に、第1ヘッダ41の構成について詳細に説明する。
図3は、室外熱交換器4の第1ヘッダ41と第1接続管51との接続部分の構成を示す断面図であり、X方向及びZ方向に沿う断面図である。図3では、フィン44の図示を省略している。
図3に示すように、第1接続管51の+X方向側の端部51e(以下、単に端部51eと称する)には、開口部(上部開口部)52及び開口部(下部開口部)53が形成されている。
図3は、室外熱交換器4の第1ヘッダ41と第1接続管51との接続部分の構成を示す断面図であり、X方向及びZ方向に沿う断面図である。図3では、フィン44の図示を省略している。
図3に示すように、第1接続管51の+X方向側の端部51e(以下、単に端部51eと称する)には、開口部(上部開口部)52及び開口部(下部開口部)53が形成されている。
開口部52は、第1接続管51の上部に形成されている。開口部53は、第1接続管51の下部に形成されている。
図4は、図3のA−A線断面図である。
図4に示すように、開口部52の開口面積は、開口部53の開口面積よりも大きい。本実施形態では、Y方向及びZ方向に沿う断面で、開口部52の周方向の長さを開口部53の周方向の長さよりも大きくすることで、開口部52の開口面積を開口部53の開口面積よりも大きいしている。
図4に示すように、開口部52の開口面積は、開口部53の開口面積よりも大きい。本実施形態では、Y方向及びZ方向に沿う断面で、開口部52の周方向の長さを開口部53の周方向の長さよりも大きくすることで、開口部52の開口面積を開口部53の開口面積よりも大きいしている。
図5は、Bakerの流動様式線図である。
Bakerの流動様式線図は、気液二相冷媒の流動様式を示す特性図である。縦軸及び横軸は、それぞれ冷媒の流動状態を表す値である。縦軸は冷媒の気相の質量流量の大きさを示し、横軸は冷媒の気相と液相の質量流量の比である。
Bakerの流動様式線図のパラメータは以下のとおりである。
λ=[(ρg÷ρa)×(ρl÷ρw)]1/2
φ=(σw÷σ)×[(μl÷μw)×(ρw÷ρl)2]1/2
Gg[kg/m2h]:気相冷媒の質量流速
Gl[kg/m2h]:液相冷媒の質量流速
ρ:密度
σ:表面張力
μ:粘性係数
各添え字g、l、a、wは、それぞれガス、液、空気、水を表している。
Bakerの流動様式線図は、気液二相冷媒の流動様式を示す特性図である。縦軸及び横軸は、それぞれ冷媒の流動状態を表す値である。縦軸は冷媒の気相の質量流量の大きさを示し、横軸は冷媒の気相と液相の質量流量の比である。
Bakerの流動様式線図のパラメータは以下のとおりである。
λ=[(ρg÷ρa)×(ρl÷ρw)]1/2
φ=(σw÷σ)×[(μl÷μw)×(ρw÷ρl)2]1/2
Gg[kg/m2h]:気相冷媒の質量流速
Gl[kg/m2h]:液相冷媒の質量流速
ρ:密度
σ:表面張力
μ:粘性係数
各添え字g、l、a、wは、それぞれガス、液、空気、水を表している。
第一接続管51内を流れる冷媒の流動様式は、Bakerの流動様式線図を用いて算出し、気体冷媒R1及び液体冷媒R2が、図5に示す波状流及び成層流になることが好ましい。波状流は気液速度により層状流における気液界面が波状を呈している。成層流は気液界面が層状を呈している。第一接続管51の内径は、気相冷媒の質量流速Gg及び液相冷媒の質量流速Glに影響し、Bakerの流動様式線図の縦軸及び横軸上の位置を特定する。図4に示す第1接続管51の直径(内周の直径)aは、内部で気体冷媒R1と液体冷媒R2とに分離されるように設定することが好ましい。
図3に示すように、第1ヘッダ41の+X側には、接続部41aが複数設けられている。接続部41aは、X方向に延びる管状とされている。接続部41aに、熱交換チューブ43の端部43a近傍が内嵌され、ろう付け等によって固定されている。この接続部41aの構造により、熱交換チューブ43を第1ヘッダ41へ挿入する作業及びろう付け作業が容易となる。接続部41aが第1ヘッダ41の内側に向かって形成されていて、熱交換チューブ43の端部43a近傍が接続部41aに外嵌され、ろう付け等によって固定される構成であってもよい。
第1ヘッダ41の内部には、仕切板61が設けられている。仕切板61は、平板状に形成され、Z方向に延びている。仕切板61は、板面61aがY方向及びZ方向に沿うように配置されている。
仕切板61により、第1ヘッダ41の内部空間は、−X側(第1接続管51側)と+X側(熱交換チューブ43側)とに仕切られている。換言すると、第1ヘッダ41の内部空間には、−X側の第1空間S1と+X側の第2空間S2とに仕切られている。
図6は、図3のB−B線断面図。
図6に示すように、仕切板61は、第1ヘッダ41の内部において、X方向の中心よりも+X側に配置されている。これにより、第1空間S1の容積は、第2空間S2の容積よりも大きい。第1空間S1の容積:第2空間S2の容積=9:1〜8:1が好ましい。
図6に示すように、仕切板61は、第1ヘッダ41の内部において、X方向の中心よりも+X側に配置されている。これにより、第1空間S1の容積は、第2空間S2の容積よりも大きい。第1空間S1の容積:第2空間S2の容積=9:1〜8:1が好ましい。
図4に示すように、仕切板61には、板厚方向(X方向)に貫通する連通孔62がZ方向に沿って複数形成されている。連通孔62は、仕切板61の板面61aを正面視して、円形状をなしている。本実施形態では、各連通孔62の面積は、同一である。本実施形態では、連通孔62の直径は、約1mm程度とされているが、直径の長さは適宜設定可能である。
図3に示すように、連通孔62により、第1空間S1と第2空間S2とは連通されている。各連通孔62は、対応する熱交換チューブ43の端部43aと対向する位置に配置されている。
仕切板61の下端部61dと第1接続管51の端部51eとは、接合されている。仕切板61の下端部61dは、第1ヘッダ41の下端部(下方のエンドキャップ)41eに到達していない。換言すると、仕切板61の下方には、第1空間S1と第2空間S2とを連通する連通路S3が形成されている。
仕切板61の下端部61dは、複数の熱交換チューブ43のうち最も低い位置に配置された熱交換チューブ43dよりも低い位置に配置されている。
次に、上述した室外熱交換器4の作用を説明する。以下の説明では、室外熱交換器4を蒸発器として機能させる場合について説明する。
まず、膨張弁5で減圧された冷媒(気体冷媒R1及び液体冷媒R2)は、気液二相冷媒となって第1接続管51から第1ヘッダ41の内部に流通する。第1ヘッダ41の内部を流通した冷媒は、第1ヘッダ41の内部を+Z方向に流通しながら各熱交換チューブ43に分配される。熱交換チューブ43内を流通する冷媒は、第2ヘッダ42内に流通する。
まず、膨張弁5で減圧された冷媒(気体冷媒R1及び液体冷媒R2)は、気液二相冷媒となって第1接続管51から第1ヘッダ41の内部に流通する。第1ヘッダ41の内部を流通した冷媒は、第1ヘッダ41の内部を+Z方向に流通しながら各熱交換チューブ43に分配される。熱交換チューブ43内を流通する冷媒は、第2ヘッダ42内に流通する。
また、本実施形態の室外熱交換器4において、熱交換空気は、フィン44と熱交換チューブ43との間の隙間を通って室外熱交換器4をY方向に通過する。そして、熱交換空気は、室外熱交換器4を通過する際に、熱交換チューブ43やフィン44を介して、熱交換チューブ43内を流通する冷媒と熱交換される。このとき、室外熱交換器4内に供給された冷媒は、熱交換チューブ43を流通する過程で熱交換空気から吸熱することで蒸発し、熱交換空気を冷却する。
ここで、第1接続管51内を流通する気体冷媒R1の質量速度と液体冷媒R2の質量速度とが同じになるように設定することが好ましい。また、Bakerの流動様式線図のパラメータより、第1接続管51の直径aは、内部で気体冷媒R1と液体冷媒R2とに分離されるように設定することが好ましい。これらにより、複数の熱交換チューブ43における分配特性を安定させることができる。
気体冷媒R1は、第1接続管51の上部の開口部52を通過して、第1ヘッダ41の内部の第1空間S1に導入される。第1空間S1は、気体冷媒R1で充満される。液体冷媒R2は、第1接続管51の下部の開口部53を通過して、連通路S3を通過して、第1ヘッダ41の内部の第2空間S2に導入される。第2空間S2は、液体冷媒R2で充満される。
第1空間S1の内部の気体冷媒R1は、仕切板61の連通孔62を通過して、第2空間S2へ流入する。このとき、気体冷媒R1は、第2空間S2の内部の液体冷媒R2を押し出して、第1ヘッダ41に接続された熱交換チューブ43内に気体冷媒R1及び液体冷媒R2が均一に供給される。
このように、本実施形態では、室外熱交換器4は、第1ヘッダ41と、第2ヘッダ42と、複数の熱交換チューブ43と、仕切板61と、を備えている。第1ヘッダ41及び第2ヘッダ42は、鉛直方向に延在し、互いに間隔を有して対向配置されている。熱交換チューブ43は、第1ヘッダ41と第2ヘッダ42との間に接続されている。第1接続管51は、第1ヘッダ41に接続され、第1ヘッダ41の内部に気体冷媒R1及び液体冷媒R2を供給する。仕切板61は、鉛直方向に延び、第1ヘッダ41の内部を第1接続管51側の第1空間S1と熱交換チューブ43側の第2空間S2とに仕切る。第1接続管51には、上部及び下部にそれぞれ開口部52及び開口部53が形成されている。仕切板61の下方には、第1空間S1と第2空間S2とを連通する連通路S3が形成されている。仕切板61には、第1空間S1と第2空間S2とを連通する連通孔62が鉛直方向に複数形成されている構成とした。
この構成によれば、気体冷媒R1は、第1接続管51の開口部52から第1空間S1に導入されやすくなる。液体冷媒R2は、第1接続管51の開口部53から連通路S3を通過して第2空間S2に導入されやすくなる。このように、気体冷媒R1と液体冷媒R2とを意図的に相分離させて、第1空間S1から仕切板61の連通孔62を通過した気体冷媒R1により、第2空間S2の液体冷媒R2が気体冷媒R1とともに熱交換チューブ43に導入されるため、熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
本実施形態では、開口部52の開口面積は、開口部53の開口面積よりも大きい構成とした。
この構成によれば、気体冷媒R1が開口部52を通過して第1空間S1に導入されることを促進するとともに、気体冷媒R1が開口部53を通過して第2空間S2に導入されることを抑制することができる。よって、第1空間S1及び第2空間S2を通過して熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
この構成によれば、気体冷媒R1が開口部52を通過して第1空間S1に導入されることを促進するとともに、気体冷媒R1が開口部53を通過して第2空間S2に導入されることを抑制することができる。よって、第1空間S1及び第2空間S2を通過して熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
本実施形態では、第1接続管51の直径aは、第1接続管51の内部で気体冷媒R1と液体冷媒R2とに分離されるように設定されている構成とした。
この構成によれば、第1接続管51の内部で、冷媒が気体冷媒R1と液体冷媒R2とに分離されているため、第1空間S1に気体冷媒R1が導入されるとともに第2空間S2に液体冷媒R2が導入されることが促進される。よって、第1空間S1及び第2空間S2を通過して熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
この構成によれば、第1接続管51の内部で、冷媒が気体冷媒R1と液体冷媒R2とに分離されているため、第1空間S1に気体冷媒R1が導入されるとともに第2空間S2に液体冷媒R2が導入されることが促進される。よって、第1空間S1及び第2空間S2を通過して熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
本実施形態では、第1空間S1の容積は、第2空間S2の容積よりも大きい構成とした。
この構成によれば、供給される冷媒の容積は気体冷媒R1の方が液体冷媒R2よりも大きいため、第1空間S1の容積を第2空間S2の容積よりも大きくすることで、第1空間S1に気体冷媒R1が導入されるとともに第2空間S2に液体冷媒R2が導入されることが促進される。よって、第1空間S1及び第2空間S2を通過して熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
この構成によれば、供給される冷媒の容積は気体冷媒R1の方が液体冷媒R2よりも大きいため、第1空間S1の容積を第2空間S2の容積よりも大きくすることで、第1空間S1に気体冷媒R1が導入されるとともに第2空間S2に液体冷媒R2が導入されることが促進される。よって、第1空間S1及び第2空間S2を通過して熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
本実施形態では、各連通孔62は、対応する熱交換チューブ43の端部43aと対向する位置に配置されている構成とした。
この構成によれば、連通孔62を通過した気体冷媒R1が液体冷媒R2を熱交換チューブ43側に押し出す。このため、第2空間S2において渦の発生が抑制されるため、熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
この構成によれば、連通孔62を通過した気体冷媒R1が液体冷媒R2を熱交換チューブ43側に押し出す。このため、第2空間S2において渦の発生が抑制されるため、熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
そして、本実施形態では、上述した室外熱交換器4を蒸発器または凝縮器として機能させることで、熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化を図ることができる空気調和機1を提供できる。
上述した実施形態では、仕切板61に形成された複数の連通孔62の面積は、同一であるが、この構成のみに限られない。例えば、複数の連通孔62のうち、下方の連通孔62の面積よりも上方の連通孔62の面積の方が大きくてもよい。この場合には、第1空間S1に導入された気体冷媒R1の多くが下方の連通孔62を通過して第2空間S2に導入されるのが抑制され、第1空間S1の内部に気体冷媒R1が充満されやすい。また、連通孔62が配置される高さに応じて連通孔62の面積が大きくなる構成であってもよい。また、連通孔62の形状は、円形に限られず、例えばY方向又はZ方向を長軸方向とする楕円形であってもよい。
また、全ての連通孔62が、対応する熱交換チューブ43の端部43aと対向する位置に配置されているが、この構成のみに限られない。複数の連通孔62のうち少なくとも一の連通孔62が、熱交換チューブ43の端部43aと対向する位置に配置されていてもよい。
また、上述した実施形態では、熱交換器が室外熱交換器4に採用された構成について説明したが、この構成のみに限られない。熱交換器は、室内熱交換器7に採用されていてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、仕切板61は鉛直方向に延び、第1ヘッダ41の内部を第1接続管51側の第1空間S1と熱交換チューブ43側の第2空間S2とに仕切るとともに、第1接続管51には上部及び下部にそれぞれ開口部52及び開口部53が形成され、仕切板61には第1空間S1と第2空間S2とを連通する連通孔62が鉛直方向に複数形成されている構成を持つ。これにより、気体冷媒R1は第1接続管51の開口部52から第1空間S1に導入され、液体冷媒R2は第1接続管51の開口部53から仕切板61の連通路を流通して第2空間S2に導入される。このように、気体冷媒R1と液体冷媒R2とを意図的に相分離させて、第1空間S1から仕切板61の連通孔62を通過した気体冷媒R1により、第2空間S2の液体冷媒R2を熱交換チューブ43に導入することができるため、熱交換チューブ43に供給される冷媒の均一化ができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…空気調和機(冷凍サイクル装置)、4…室外熱交換器(熱交換器)、7…室内熱交換器、41…第1ヘッダ、42…第2ヘッダ、43…熱交換チューブ(伝熱管)、44…フィン、51…第1接続管(接続管)、52…開口部(上部開口部)、53…開口部(下部開口部)、56…第2接続管、61…仕切板、62…連通孔、R1…気体冷媒、R2…液体冷媒、S1…第1空間、S2…第2空間、S3…連通路
Claims (6)
- 鉛直方向に延在し、互いに間隔を有して対向配置された第1ヘッダ及び第2ヘッダと、
前記第1ヘッダと前記第2ヘッダとの間に接続された複数の伝熱管と、
前記第1ヘッダに接続され、前記第1ヘッダの内部に気体冷媒及び液体冷媒を供給する接続管と、
鉛直方向に延び、前記第1ヘッダの内部を前記接続管側の第1空間と前記伝熱管側の第2空間とに仕切る仕切板と、を備え、
前記接続管には、上部及び下部にそれぞれ上部開口部及び下部開口部が形成され、
前記仕切板の下方には、前記第1空間と前記第2空間とを連通する連通路が形成され、
前記仕切板には、前記第1空間と前記第2空間とを連通する連通孔が鉛直方向に複数形成されている、
熱交換器。 - 前記上部開口部の開口面積は、前記下部開口部の開口面積よりも大きい、
請求項1に記載の熱交換器。 - 前記接続管の直径は、前記接続管の内部で前記気体冷媒と前記液体冷媒とに分離されるように設定されている、
請求項1または2に記載の熱交換器。 - 前記第1空間の容積は、前記第2空間の容積よりも大きい、
請求項1から3のいずれか一項に記載の熱交換器。 - 複数の前記連通孔のうち少なくとも一の前記連通孔は、前記伝熱管の端部と対向する位置に配置されている、
請求項1から4のいずれか一項に記載の熱交換器。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の熱交換器を備えた冷凍サイクル装置。
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JP2019040464A JP2020143835A (ja) | 2019-03-06 | 2019-03-06 | 熱交換器及び冷凍サイクル装置 |
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JP2019040464A JP2020143835A (ja) | 2019-03-06 | 2019-03-06 | 熱交換器及び冷凍サイクル装置 |
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