JP2020143644A - 電動圧縮機 - Google Patents

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勇真 中増
Yuma Nakamasu
勇真 中増
小林 玄門
Genmon Kobayashi
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Abstract

【課題】ケースとカバーとの間を封止するとともに、ケースとカバーとの間を通過する電磁波をシールドすることができる電動圧縮機を提供する。【解決手段】電動圧縮機1は、圧縮部50と、圧縮部50を駆動させる電動機40と、電動機40の駆動を制御する制御部30と、制御部30を収納する金属製のケース12と、制御部30を覆うように、ケース12に固定される金属製のカバー11と、ケース12とカバー11とで挟まれ、第1取付固定面122a及び第2取付固定面112aに沿って配置される環状の封止部材21とを備える。また、ケース12及びカバー11は、第1取付固定面122a及び第2取付固定面112aが、鉛直方向と略平行となる姿勢で配置される。そして、ケース12又はカバー11には、金属製であり、かつ、封止部材21の制御部30側にある内周に沿った環状の壁部130が立設する。【選択図】図3

Description

本開示は、電動圧縮機に関する。
従来の電子部品の筐体構造として特許文献1には、側板と、側板の端部に取り付けられる金属製の蓋体と、蓋体と側板との間をシールするOリングとを備える筐体構造が開示されている。この蓋体の外周端縁は、曲げ加工されている。
特開2004−95929号公報
従来の電子部品の筐体構造を電動圧縮機に適用した場合、次のような課題が発生する。
電動圧縮機では、電動圧縮機に液体が掛かると、電動圧縮機の外周面を伝って蓋体であるカバーの外周端縁と側板を含むケースとの間に水が溜まることがある。液体が塩水である場合、カバー及びケースを腐食させてしまう。そこで、水が溜まらないように、電動圧縮機を起立する姿勢で配置すればよいとも考えられる。しかし、電動圧縮機を搭載する姿勢が限定される場合があり、電動圧縮機を寝かせて配置しなければならない場合では、カバー及びケースとの境界に液体が溜まり、液体がカバー及びケースを腐食させてしまう。
また、カバーとケースとの間をOリングで封止しても、カバーとケースとの間を電磁波が通過することがある。つまり、カバーとケースとの間から、電磁波が侵入したり、電磁波が出射したりする。この場合、カバーとケースとで囲まれた内部に電子回路を有する制御部が配置されていれば、制御部が悪影響を及ぼす場合がある。また、電動圧縮機の周囲に電子回路を有する電子装置が存在していれば、電子回路から発せられた電磁波により、制御部が悪影響を受ける場合がある。
このため、電磁波による影響を低減する工夫が求められている。
そこで、ケースとカバーとの間を封止するとともに、ケースとカバーとの間を通過する電磁波をシールドすることができる電動圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る電動圧縮機の一態様は、冷媒を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部と機械的に接続され、前記圧縮部を駆動させる電動機と、前記電動機と電気的に接続され、前記電動機の駆動を制御する制御部と、少なくとも前記制御部を収納する金属製のケースと、前記制御部を覆うように、前記ケースに固定される金属製のカバーと、前記ケースに形成される環状の第1面と前記カバーに形成される環状の第2面とで挟まれ、前記第1面及び前記第2面に沿って配置される環状の封止部材とを備え、前記ケース及び前記カバーは、前記第1面及び前記第2面が、鉛直方向と略平行となる姿勢で配置され、前記ケース又は前記カバーには、金属製であり、かつ、前記封止部材の前記制御部側である内周に沿った環状の壁部が立設される。
本開示に係る電動圧縮機は、ケースとカバーとの間を封止するとともに、ケースとカバーとの間を通過する電磁波をシールドすることができる。
図1は、実施の形態に係る電動圧縮機を例示する模式図である。 図2Aは、実施の形態に係る電動圧縮機の第1ハウジングを例示する斜視図である。 図2Bは、図2Aとは別の方向から視た実施の形態に係る電動圧縮機の第1ハウジングを例示する斜視図である。 図3は、実施の形態に係る電動圧縮機の第1ハウジングを例示する分解斜視図である。 図4Aは、図2AのIVA−IVA線における実施の形態に係る電動圧縮機の第1ハウジングを例示する断面図である。 図4Bは、電動圧縮機の第1ハウジングの別の例を示す断面図である。 図5は、実施の形態に係る電動圧縮機のケースに嵌められた封止部材を示す斜視図である。
本開示の一態様に係る電動圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部と機械的に接続され、前記圧縮部を駆動させる電動機と、前記電動機と電気的に接続され、前記電動機の駆動を制御する制御部と、少なくとも前記制御部を収納する金属製のケースと、前記制御部を覆うように、前記ケースに固定される金属製のカバーと、前記ケースに形成される環状の第1面と前記カバーに形成される環状の第2面とで挟まれ、前記第1面及び前記第2面に沿って配置される環状の封止部材とを備え、前記ケース及び前記カバーは、前記第1面及び前記第2面が、鉛直方向と略平行となる姿勢で配置され、前記ケース又は前記カバーには、金属製であり、かつ、前記封止部材の前記制御部側である内周に沿った環状の壁部が立設する。
これによれば、封止部材は、第1面と第2面とに挟まれるため、第1面と第2面との間をより確実に封止することができる。また、封止部材、第1面、及び、第2面は、相互にそれぞれの形状に対応しているため、ケースとカバーとで形成される空間内への液体の侵入をより確実に抑制することができる。
また、壁部は、封止部材の内周に沿ってケース又はカバーに形成される。このため、第1面と第2面との間に挟まれる封止部材を介して電磁波が侵入しても、環状の壁部がこの電磁波をシールドすることができる。また、ケースに収容される制御部が電磁波を発生させても、電磁波が壁部で反射されるため、第1面と第2面との間までこの電磁波が到達し難い。このため、制御部が発生させた電磁波がケースとカバーとの間から出射され難くなる。
したがって、電動圧縮機は、ケースとカバーとの間を封止するとともに、ケースとカバーとの間を通過する電磁波をシールドすることができる。
特に、カバーをケースに取り付ける際に、壁部が無ければカバーをケースに片手で押さえ付けながら、ボルト等の固定部材でカバーをケースに固定する必要がある。しかし、本開示では、壁部をカバー又はケースの内側に嵌めれば、ケースに対するカバーの位置決めをし易くなるため、カバーをケースに片手で押さえ付ける必要もない。このため、本開示の電動圧縮機では、カバーとケースとの組立性が向上する。
本開示の他の態様に係る電動圧縮機において、前記壁部は、前記第1面の前記制御部側にあり、かつ、前記第1面に対して前記カバー側に立ち上がるように前記ケースと一体に形成される、又は、前記第2面の前記制御部側にあり、かつ、前記第2面に対して前記ケース側に立ち上がるように前記カバーと一体に形成される。
これによれば、壁部は、第1面及び第2面と平行な面に対して交差する位置に配置されるため、ケースとカバーとの間を通過する電磁波をより確実にシールドすることができる。
本開示の他の態様に係る電動圧縮機において、前記壁部は、前記第1面と前記第2面との間隙を覆うように配置される。
これによれば、壁部は、第1面と前記第2面との間隙を通過する電磁波をより確実にシールドすることができる。
本開示の他の態様に係る電動圧縮機において、前記壁部には、前記第1面又は前記第2面に対して立ち上がる方向に沿って外周が小さくなるように傾斜する第1傾斜面が形成される。
これによれば、カバーとケースとを向かい合わせてカバーをケースに取り付ける際に、第1傾斜面がカバー又はケースを取付け方向に案内することができるため、壁部をカバー又はケースの内部に嵌め易くなる。このため、本開示の電動圧縮機では、カバーとケースとの組立性をより向上させることができる。
本開示の他の態様に係る電動圧縮機において、前記カバーには、前記ケースに形成された前記壁部の前記第1傾斜面と対応する形状の第2傾斜面が形成され、又は、前記ケースには、前記カバーに形成された前記壁部の前記第1傾斜面と対応する形状の第2傾斜面が形成される。
これによれば、第1傾斜面と第2傾斜面とが重なり合い易くなる。このため、第1傾斜面と第2傾斜面との間の隙間を狭めることで密封性を高めることができる。その結果、第1傾斜面と第2傾斜面との間を電磁波が通過し難くなるため、電磁波をより確実にシールドすることができる。
本開示の他の態様に係る電動圧縮機において、前記壁部には、さらに、前記壁部が立ち上がる方向に沿って、前記壁部よりも高く突出する突出部が形成される。
これによれば、カバーとケースとを向かい合わせてカバーをケースに取り付ける際に、突出部をカバー又はケースの制御部側の内周面に引っ掛けることができる。このため、ケースに対してカバーを容易に位置決めすることができる。このため、この電動圧縮機では、カバーとケースとの組立性をより向上させることができる。
本開示の他の態様に係る電動圧縮機において、前記封止部材の外周面は、前記カバーの外周面、及び、前記ケースの外周面の少なくとも一方と略同一面上にある。
これによれば、少なくとも、封止部材の外周面とカバーの外周面とが略面一である、又は、封止部材の外周面とケースの外周面とが略面一である。このため、封止部材の近くに液体を溜まり難くすることができる。その結果、この電動圧縮機では、ケースとカバーとの境界部分における腐食を、より抑制することができる。
本開示の他の態様に係る電動圧縮機において、さらに、前記ケースに配置され、かつ、前記制御部と電気的に接続するコネクタを備え、前記コネクタは、前記電動機の前記鉛直方向の上側に設けられる。
これによれば、コネクタが電動機の上側に配置されるので、ケースとカバーとの間を伝わってくる液体の、コネクタへの侵入を抑制することができる。
以下では、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態等は、一例であり、本開示を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
また、以下の実施の形態において、略平行等の表現を用いている。例えば、略平行は、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略平行は、本開示による効果を奏し得る範囲において平行という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態)
[構成]
まずは、本実施の形態に係る電動圧縮機1の構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る電動圧縮機1を例示する模式図である。
図1では、電動圧縮機1において、ケース12に対するカバー11の方向をX軸プラス方向と規定し、ケース12が膨出する方向をY軸プラス方向と規定し、X軸プラス方向及びY軸プラス方向と交差する方向をZ軸プラス方向と規定する。そして、図2A以降の各図に示す各方向は、図1に示す各方向に対応させて表示する。
[電動圧縮機1]
図1に示すように、電動圧縮機1は、空調システム等に用いる圧縮機である。本実施の形態の電動圧縮機1は、スクロール型圧縮機であるが、これには限定されない。例えば、ベーン型圧縮機等であってもよい。
電動圧縮機1は、内蔵された電動機40の駆動力によって圧縮部50を駆動(例えば、可動スクロールを旋回)させることで、吸入口から導入された冷媒を圧縮し、圧縮された冷媒を吐出口から外部に排出する。吸入口からは、ここでは図示しない蒸発器を経た冷媒が導入される。電動圧縮機1は、ここでは図示しない凝縮器、膨張弁、及び、蒸発器を介して接続され、圧縮冷凍サイクルを構成している。この圧縮冷凍サイクルは、例えば、車両の室内の冷房又は暖房を行う冷暖房装置として用いられる。
電動圧縮機1は、ハウジング3と、封止部材21、22と、制御部30と、電動機40と、圧縮部50とを備える。
<ハウジング3>
ハウジング3は、アルミニウム、鉄、銅等の金属材料で構成され、軸心Aに沿う円筒状である。ハウジング3は、その内部空間に、制御部30を収容する制御室Kと、電動機40を収容する電動室と、圧縮部50を収容する圧縮室とを形成する。制御室Kと電動室との間は、ハウジング3の一部を構成する隔壁121によって仕切られる。
図2Aは、実施の形態に係る電動圧縮機1の第1ハウジング10aを例示する斜視図である。図2Bは、図2Aとは別の方向から視た実施の形態に係る電動圧縮機1の第1ハウジング10aを例示する斜視図である。図3は、実施の形態に係る電動圧縮機1の第1ハウジング10aを例示する分解斜視図である。
図2A、図2B及び図3に示すように、ハウジング3は、制御室Kを画定する第1ハウジング10aと、電動室及び圧縮室を画定する第2ハウジング10bとに分割される。
第1ハウジング10aは、ケース12と、カバー11とを有する。
ケース12は、封止部材21を介してカバー11と向かい合い、後述する第1取付固定面122aが鉛直方向(Y軸方向と平行な方向)と略平行となる姿勢で配置される。
ケース12は、少なくとも制御部30の一部を構成する回路基板31を収納する扁平な収容体である。ケース12は、平面視で、一部が外径方向(本実施の形態では鉛直上方向)に膨出した円形状の金属製である。
ケース12は、制御部30を収容する際の底部となる金属製の隔壁121と、隔壁121に接続され、隔壁121の外周を囲む金属製の第1側壁122とを有する。
隔壁121には、制御部30の一部を構成する回路基板31を実装するための平面状の載置台123が形成される。具体的には、回路基板31に実装されたスイッチング素子などの発熱部品(図示せず)が載置台123に当接するようにして、回路基板31が載置台123に実装される。隔壁121には、載置台123の裏面に複数の放熱フィン127が形成される。載置台123の裏面とは、隔壁121における圧縮室側の面である。
各々の放熱フィン127は、載置台123の裏面から電動機40に近づく方向(X軸マイナス方向)に突出し、載置台123の裏面に沿って長尺である。制御部30で発せられた熱は、隔壁121を通じて放熱フィン127へ伝導する。各々の放熱フィン127では、第2ハウジング10b内を流れる冷媒によって、伝導した熱が奪われる。このため、各々の放熱フィン127は、冷媒の流路と放熱フィン127との接触面積が大きくなるように設けられる。つまり、各々の放熱フィン127は、放熱フィン127の長手方向と冷媒の流路とが略平行となるように、載置台123の裏面に形成される。
また、隔壁121には、制御部30が電動機40に電力を供給するための駆動コネクタ62と、車両等に搭載されるバッテリ等の外部電源装置から制御部30の回路基板31に電力が供給される給電コネクタ60aとが設けられる。
駆動コネクタ62の一方の電極ピン(ここでは3つ)は、隔壁121における圧縮室側の面に設けられ、駆動コネクタ62の他方の電極ピンは隔壁121における制御室K側の面に設けられる。つまり、駆動コネクタ62は、その電極ピンが、図2B及び図3に示すように、隔壁121と絶縁されつつ、隔壁121を貫通するように設けられる。
給電コネクタ60aは、ケース12の一部が外径方向(Y軸プラス方向)に膨出した部分に設けられる。そして、給電コネクタ60aは、隔壁121における圧縮室側の面を向くように設けられる。また、給電コネクタ端子60bは、隔壁121における制御室K側の面にて、回路基板31と電気的に接続される。給電コネクタ60aは、電動機40の鉛直方向の上側に設けられる。このように給電コネクタ60aを配置することにより、ケース12とカバー11との間を伝わってくる液体が給電コネクタ60aに至ることがないため、給電コネクタ60aへの液体の侵入を抑制できる。なお、給電コネクタ60aは、コネクタの一例である。
第1側壁122には、カバー11をケース12に固定する際に、カバー11と向かい合う側の面に、封止部材21が配置される環状の第1取付固定面122aが形成される。第1取付固定面122aの形状は、平面視で、一部が外径方向に膨出した略円形状であり、カバー11の外周縁と同様の形状である。第1取付固定面122aは、封止性を高めるため、略平面を成している。第1取付固定面122aは、第1面の一例である。
本実施の形態では、第1側壁122には、金属製であり、かつ、第1取付固定面122aの内周側の縁に沿った環状の壁部130が立設する。言い換えれば、壁部130は、第1取付固定面122aに配置された封止部材21の制御部30側にある第1側壁122の内周に沿って形成される。また、壁部130は、第1取付固定面122aと第2取付固定面112aとの間隙を、制御部30側から覆うように配置される。壁部130は、第1取付固定面122aに対して立ち上がる方向(隔壁121から遠ざかる方向であり、X軸プラス方向)に突出する。つまり、壁部130は、第1取付固定面122aの制御部30側であり、かつ、第1取付固定面122aに対してカバー11側に立ち上がる。ここで、壁部130はケース12と一体に形成されている。
図4Aは、IV−IV線における実施の形態に係る電動圧縮機1の第1ハウジング10aを例示する断面図である。
図3及び図4Aに示すように、壁部130には、第1取付固定面122aに対して立ち上がる方向に沿って外周が小さくなるように傾斜する第1傾斜面130aが形成される。言い換えれば、第1傾斜面130aは、錐状の面を形成する。つまり、壁部130は、先端に向かうにつれて厚みが薄くなる。
壁部130には、さらに、壁部130が立ち上がる方向に沿って、壁部130よりも高く突出する突出部135が形成される。突出部135は、壁部130の先端に形成される板状又は棒状の片である。このため、第1取付固定面122aから突出部135の先端までの高さは、第1取付固定面122aから突出部135を除く壁部130の先端までの高さよりも高い。突出部135は、壁部130に1以上形成される。
また、第1側壁122には、複数の固定部材90が挿通する複数の貫通孔125が形成される。各々の貫通孔125には、各々の固定部材90が係合する。
カバー11は、第2取付固定面112aが鉛直方向と略平行となる姿勢で配置される。カバー11は、ケース12に取り付けられた制御部30を覆うように、ボルト等の固定部材90によってケース12に固定される。カバー11は、ケース12と重なり合うことで制御室Kを形成する。カバー11は、平面視で、一部が外径方向に膨出した略円形状の金属製であり、ケース12と同様の形状である。第2取付固定面112aは、第2面の一例である。
カバー11は、制御部30を覆う天板となる金属製の天壁111と、天壁111に接続され、天壁111の外周を囲む金属製の第2側壁112とを有する。
第2側壁112には、カバー11をケース12に固定する際に、封止部材21が配置される環状の第2取付固定面112aが形成される。第2取付固定面112aの形状は、平面視で、一部が外径方向に膨出した略円形状であり、第1取付固定面122aと同様の形状である。第2取付固定面112aは、封止性を高めるため、略平面を成している。
第2側壁112には、さらに、ケース12に形成された壁部130の第1傾斜面130aと対応する形状の第2傾斜面230aが形成される。第2傾斜面230aは、立ち上がる方向に沿って内周が小さくなるように傾斜する。言い換えれば、第2傾斜面230aは、錐状の面を形成する。つまり、第2側壁112は、カバー11の天壁111に向かうにつれて厚みが厚くなる。カバー11をケース12に固定した際に、第2傾斜面230aは、第1傾斜面130aと重なる。第2傾斜面230aは、隙間なく第1傾斜面130aと接触していてもよい。
また、第2側壁112には、複数の固定部材90が挿通する複数の貫通孔118が形成される。各々の貫通孔118は、ケース12の第1側壁122に形成される各々の貫通孔125と一対一で対応する。
第2ハウジング10bは、電動機40及び圧縮部50を内包する筒体である。また、第2ハウジング10bは、その内部空間に、電動機40を収容する電動室と、圧縮部50を収容する圧縮室とを形成する。
また、第2ハウジング10bには、冷媒を圧縮するための吸入口と、圧縮部50で圧縮した冷媒を吐出するための吐出口とが形成される。
<封止部材21>
封止部材21は、ケース12の第1側壁122とカバー11の第2側壁112とで挟まれ、ケース12とカバー11との間の隙間を封止するガスケットである。具体的には、封止部材21は、ケース12に形成される環状の第1取付固定面122aとカバー11に形成される環状の第2取付固定面112aとで挟まれ、第1取付固定面122a及び第2取付固定面112aに沿って配置される。言い換えれば、封止部材21は、壁部130の外周に沿って配置される。
ケース12とカバー11とは複数のボルト等の固定部材90によって固定されるため、封止部材21は、ケース12とカバー11とによって力強く挟まれる。具体的には、封止部材21は、封止部材21の形状に沿って形成された環状の突部であるビード(図示せず)を有し、ビードが潰されるようにケース12とカバー11とで挟まれる。ケース12とカバー11とで形成される制御室K内に液体が侵入しないように、より確実に封止する。
図5は、実施の形態に係る電動圧縮機1のケース12に嵌められた封止部材21を示す斜視図である。
図3及び図5に示すように、封止部材21は、平面視で、一部が外径方向に膨出した略円形状(環状)であり、ケース12と同様の形状である。封止部材21の外周縁は、平面視で、第1取付固定面122aの外周縁、及び、第2取付固定面112aの外周縁と略一致する。つまり、図4Aに示すように、封止部材21の外周面は、カバー11の外側の外周面、及び、ケース12の外側の外周面の少なくとも一方と略同一面上にある。本実施の形態では、封止部材21の外縁である外周面は、カバー11の外周面、及び、ケース12の外周面と略同一面にある。より具体的には、封止部材21、カバー11及びケース12を断面視した場合、封止部材21の外周面、カバー11の外周面、及び、ケース12の外周面とは、同一直線上に含まれ、これらの面が一様(面一)である。このため、カバー11から封止部材21を介してケース12に至る第1ハウジング10aの外周面が滑らかな面一となり、窪みが形成されていない。
図3及び図5に示すように、また、封止部材21には、複数の固定部材90が挿通する複数の貫通孔23が形成される。各々の貫通孔23は、ケース12の第1側壁122に形成される各々の貫通孔125と一対一で対応し、かつ、カバー11の第2側壁112に形成される各々の貫通孔118と一対一で対応する。各々の貫通孔23には、各々の固定部材90が挿通する。
<制御部30>
図1及び図3に示すように、制御部30は、電動機40と電気的に接続され、電動機40の駆動を制御するインバータである。制御部30は、電動室内に配置される。
制御部30は、回路基板31と、複数の電子部品32とを有する。
回路基板31は、電子部品32が実装されるとともに、ケース12の隔壁121に形成された載置台123に固定される。回路基板31は、平面視で、一部が外径方向に膨出した略円形状であり、ケース12と同様の形状である。
回路基板31は、隔壁121に設けられる他方の駆動コネクタ62、及び、他方の給電コネクタ60bと電気的に接続される。
電子部品32は、電動機40の駆動を制御するための制御回路を構成するコイル、コンデンサ等であり、回路基板31に実装される。例えば、電子部品32は、三相インバータ回路を構成する。
<電動機40>
電動機40は、圧縮部50と機械的に接続され、圧縮部50を駆動させる。電動機40は、例えば三相交流モータである。電動機40は、圧縮部50に固定される駆動軸と、駆動軸に固定されており、磁性を帯びたロータと、ロータの外周側において第2ハウジング10bに固定されたステータとを有する。ステータのステータコアには、コイルが巻回される。
電動機40は、隔壁121に設けられる一方の駆動コネクタ62と電気的に接続され、制御部30から電力が給電される。
<圧縮部50>
図1に示すように、圧縮部50は、冷媒を圧縮するスクロール型、ベーン型等の圧縮機構である。
本実施の形態では、圧縮部50は、固定スクロールと、可動スクロールとを有するスクロール型の圧縮機構である。固定スクロールは、固定プレートと、固定プレートから立設する渦巻き形状の仕切り壁とを有する。可動スクロールは、可動プレートと、可動プレートから立設する渦巻き形状の仕切り壁とを有する。可動スクロールの仕切り壁は、固定スクロールの仕切り壁と互いに噛み合うように配置される。可動スクロールの可動プレートは、駆動軸に設けられた偏心軸に回動自在に支持される。可動スクロールは、電動機40の駆動軸が回転すると、軸心A回りに旋回する。
[その他実施例]
本実施の形態では、図4Aに示すように、ケース12の第1側壁122に壁部130が一体に形成されるが、図4Bに示すように、カバー11aの第2側壁212に壁部230が一体に形成されてもよい。図4Bは、電動圧縮機1の第1ハウジング10aの別の例を示す断面図である。
図4Bに示すように、第2側壁212には、金属製であり、かつ、第2取付固定面212aの内周側の縁に沿って立設した環状の壁部230が形成される。言い換えれば、壁部230は、第2取付固定面212aに配置された封止部材21の制御部30側にある第2側壁212の内周に沿って形成される。壁部230は、第2取付固定面212aに対して立ち上がる方向(隔壁121に近づく方向であり、X軸マイナス方向)に突出する。つまり、壁部230は、第2取付固定面212aの制御部30側であり、かつ、第2取付固定面212aに対してケース12a側に立ち上がる。
この場合も、壁部230には、第2取付固定面212aに対して立ち上がる方向に沿って外周が小さくなるように傾斜する第1傾斜面231が形成される。また、壁部230には、突出部135も形成される。
第1側壁222には、さらに、カバー11aに形成された壁部230の第1傾斜面231と対応する形状の第2傾斜面241が形成される。第2傾斜面241は、立ち上がる方向に沿って内周が小さくなるように傾斜する。言い換えれば、第2傾斜面241は、錐状の面を形成する。つまり、第1側壁222は、ケース12aの側壁に向かうにつれて厚みが薄くなる。
[動作]
このような電動機40では、ステータへの通電により磁場が形成されると、ロータとステータとの間に引力又は斥力が発生し、ロータと共に駆動軸が軸心A回りに回転する。駆動軸の回転により、圧縮部50が駆動する。具体的には、駆動軸の回転により、圧縮部50の可動スクロールが軸心A回りに旋回すると、吸入口から導入された冷媒が固定スクロールと可動スクロールとの間の空間内で圧縮される。圧縮された冷媒は、固定スクロールの固定プレートに形成された貫通孔を開閉するリード弁を押し開けて、吐出室へ流入する。そして、圧縮された冷媒は、吐出室から吐出口を通じて圧縮冷凍サイクルへと吐出される。
[作用効果]
次に、本実施の形態に係る電動圧縮機1の作用効果について説明する。
以上のように、本実施の形態における電動圧縮機1では、環状の封止部材21は、カバー11をケース12に固定した際に、環状の第1取付固定面122aと環状の第2取付固定面112aとに挟まれる。このため、封止部材21は、第1取付固定面122aと第2取付固定面112aとの間隙を封止することで、ケース12とカバー11とで形成された制御室K(空間の一例である)内に液体が浸入することをより確実に抑制することができる。
また、ケース12の壁部130又はカバー11の壁部130は、封止部材21の内周に沿って突出している。つまり、壁部130は、第1取付固定面122a又は第2取付固定面112aに対して突出している。このため、第1取付固定面122aと第2取付固定面112aとの間に挟まれる封止部材21を介して電磁波が侵入しても、環状の壁部130がこの電磁波をシールドすることができる。また、ケース12に収容される制御部30が電磁波を発生させても、壁部130で反射されるため、第1取付固定面122aと第2取付固定面112aとの間までこの電磁波が到達し難い。このため、制御部30が発生させた電磁波がケース12とカバー11との間から出射され難くなる。
したがって、電動圧縮機1では、ケース12とカバー11との間を封止するとともに、ケース12とカバー11との間を通過する電磁波をシールドすることができる。
また、従来の電動圧縮機1では、カバー11をケース12に取り付ける際に、壁部130が無ければカバー11をケース12に片手で押さえ付けながら、ボルト等の固定部材90でカバー11をケース12に固定する必要がある。しかし、本実施の形態では、カバー11とケース12とを向かい合わせて、壁部130をカバー11又はケース12の内部に嵌めれば、カバー11がケース12に引っ掛かるため、ケース12に対するカバー11の位置決めをし易くなる。このため、本開示の電動圧縮機1では、カバー11とケース12との組立性を向上させることができる。
さらに、本実施の形態における電動圧縮機1では、壁部130には、立ち上がる方向に沿って外周が小さくなるように傾斜する第1傾斜面130aが形成されているため、壁部130をカバー11又はケース12の内部に嵌め易くなる。さらに、壁部130には、壁部130よりも高く突出する突出部135が形成されるため、ケース12に対してカバー11を容易に位置決めすることができる。このため、本開示の電動圧縮機1では、カバー11とケース12との組立性をより向上させることができる。
さらに、本実施の形態における電動圧縮機1では、第1傾斜面130aと第2傾斜面230aとが重なり合うことで、第1傾斜面130aと第2傾斜面230aとの間の隙間を狭めることで密封性を高めることができる。このため、電磁波をより確実にシールドすることができる。
さらに、本実施の形態における電動圧縮機1では、封止部材21の外周面は、カバー11の外周面、及び、ケース12の外周面の少なくとも一方と略同一面上にある。このため、封止部材21の外周に液体を溜まり難くすることができる。その結果、この電動圧縮機1では、ケース12とカバー11との境界部分における腐食を、より抑制することができる。
(その他の変形例)
以上、本開示に係る電動圧縮機について、上記各実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態に施したものも、本開示の範囲内に含まれてもよい。
例えば、本実施の形態に係る電動圧縮機において、壁部は、ケース及びカバーのいずれとも異なる別体であってもよい。つまり、壁部は、ケース及びカバーの制御室の形状に応じた形状をなしている。この場合、壁部は、第1取付固定面と第2取付固定面との間隙を覆い、ケースからカバーまでを跨ぐように配置される。
なお、上記の各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示の電動圧縮機は、例えば自動車等の車両の空調システム等に用いるコンプレッサに適用することができる。
1 電動圧縮機
11、11a カバー
12、12a ケース
21 封止部材
30 制御部
40 電動機
50 圧縮部
60a 給電コネクタ(コネクタ)
112a、212a 第2取付固定面(第2面)
122a 第1取付固定面(第1面)
130、230 壁部
130a、231 第1傾斜面
135 突出部
230a、241 第2傾斜面

Claims (8)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮部と、
    前記圧縮部と機械的に接続され、前記圧縮部を駆動させる電動機と、
    前記電動機と電気的に接続され、前記電動機の駆動を制御する制御部と、
    少なくとも前記制御部を収納する金属製のケースと、
    前記制御部を覆うように、前記ケースに固定される金属製のカバーと、
    前記ケースに形成される環状の第1面と前記カバーに形成される環状の第2面とで挟まれ、前記第1面及び前記第2面に沿って配置される環状の封止部材とを備え、
    前記ケース及び前記カバーは、前記第1面及び前記第2面が、鉛直方向と略平行となる姿勢で配置され、
    前記ケース又は前記カバーには、金属製であり、かつ、前記封止部材の前記制御部側である内周に沿った環状の壁部が立設される
    電動圧縮機。
  2. 前記壁部は、前記第1面の前記制御部側にあり、かつ、前記第1面に対して前記カバー側に立ち上がるように前記ケースと一体に形成される、又は、前記第2面の前記制御部側にあり、かつ、前記第2面に対して前記ケース側に立ち上がるように前記カバーと一体に形成される
    請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記壁部は、前記第1面と前記第2面との間隙を覆うように配置される
    請求項2に記載の電動圧縮機。
  4. 前記壁部には、前記第1面又は前記第2面に対して立ち上がる方向に沿って外周が小さくなるように傾斜する第1傾斜面が形成される
    請求項2又は3に記載の電動圧縮機。
  5. 前記カバーには、前記ケースに形成された前記壁部の前記第1傾斜面と対応する形状の第2傾斜面が形成され、又は、前記ケースには、前記カバーに形成された前記壁部の前記第1傾斜面と対応する形状の第2傾斜面が形成される
    請求項4に記載の電動圧縮機。
  6. 前記壁部には、さらに、前記壁部が立ち上がる方向に沿って、前記壁部よりも高く突出する突出部が形成される
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
  7. 前記封止部材の外周面は、前記カバーの外周面、及び、前記ケースの外周面の少なくとも一方と略同一面上にある
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
  8. さらに、前記ケースに配置され、かつ、前記制御部と電気的に接続するコネクタを備え、
    前記コネクタは、前記電動機の前記鉛直方向の上側に設けられる
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
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