JP2020134178A - セクターモールド検査装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態のセクターモールド検査装置は、タイヤ成形用のセクターモールドの外形の検査に用いられる。セクターモールド検査装置により、セクターモールドの外形を規定する諸元(例えば、寸法、角度)を測定して、セクターモールドの外形の精度を検査する。
図示のように、セクターモールド10は、リング状のトレッドモールド12を構成する扇形状のセグメントモールドであり、タイヤ加硫装置に設けられる。トレッドモールド12は、所定の中心角(分割角度K)でモールド周方向Sに複数に分割されている。このように、セクターモールド10は、分割モールドであり、モールド周方向Sに複数に分割されている。タイヤ11の加硫成形時に、複数のセクターモールド10は、リング状に配置されて、タイヤ11の少なくともトレッド部を成形する。
図示のように、セクターモールド検査装置1は、板状のテーブル2と、テーブル2に固定された複数のアウトリガー3と、矩形状の回動フレーム4と、セクターモールド10の寸法を測定する測定部5と、円筒形状の2つのスコヤ(円筒スコヤ6)と、台を有するスコヤ(台付スコヤ7)(図3参照)と、2つの支持ブロック8を備えている。1つのセクターモールド10がテーブル2に載置されて、1つのセクターモールド10の外形がセクターモールド検査装置1を用いて検査される。
図示のように、テーブル2は、回動フレーム4を回動可能(回転可能)に支持する支持孔21と、回動フレーム4をガイドするガイド部22を有している。支持孔21は、テーブル2の一端部側に形成され、ガイド部22は、テーブル2の他端部側に形成されている。支持孔21は、テーブル2を上下方向に貫通する貫通孔である。回動フレーム4の回動中心4Aに位置する部分は、支持孔21を貫通した状態で支持孔21内に配置されており、回動フレーム4の回動中心4Aは、支持孔21内に位置している。ガイド部22は、テーブル2の他端部側の縁部であり、回動フレーム4の回動中心4Aを中心とする円弧形状に形成されている。
図示のように、セクターモールド10は、嵌合部17を有しており、嵌合部17に嵌合する嵌合部材28を用いて、テーブル2の載置部20の位置決め部27により位置決めされる。嵌合部17は、セクターモールド10の底部18に形成された孔(嵌合孔)であり、モールド周方向Sに離隔した2箇所に形成されている。嵌合部材28は、ロケータピンであり、2つの嵌合部17のそれぞれに挿入されて、セクターモールド10の嵌合部17に着脱可能に嵌合する。
図示のように、セクターモールド検査装置1は、セクターモールド10を模したセクターモールドモデルである基準モデル30を備えており、基準モデル30を用いて、セクターモールド10の外形を検査する。基準モデル30は、セクターモールド10の寸法を測定するときの基準(原器)であり、セクターモールド10の基準外形に形成されている。従って、基準モデル30は、セクターモールド10と同様に、内周部33と、外周部35と、側面部36と、底部38に形成された嵌合部37を有している。ただし、基準モデル30の内周部33には、セクターモールド10の凸部14に対応する凸部は設けられていない。
図示のように、円筒スコヤ6と台付スコヤ7は、垂直方向に沿って配置され、回動フレーム4の回動中心4Aは、垂直方向に延びる。また、台付スコヤ7の台7Aは、テーブル2の載置部20の中心溝25(図4参照)に嵌め込まれており、中心溝25に沿ってスライドする。台7Aが中心溝25内でスライドすることで、台付スコヤ7が移動して、台付スコヤ7と回動フレーム4の回動中心4Aとの距離が変更される。
図示のように、第1の検査手順では、円筒スコヤ6をテーブル2から取り外した状態(図8参照)で、台付スコヤ7を回動フレーム4の回動中心4Aから所定距離の位置に配置する。その際、支持ブロック8に支持された棒形内側マイクロメータ70により、台付スコヤ7と回動フレーム4のシャフト40との距離を測定し、測定された距離とシャフト40の半径から、台付スコヤ7と回動中心4Aの距離を測定する。台付スコヤ7を基準にして、測定部5(5A、5B)を所定の測定位置に配置するとともに、測定器52の原点を設定する。
図示のように、第2の検査手順では、円筒スコヤ6をテーブル2から取り外した状態で、セクターモールド10の基準モデル30を載置部20におけるセクターモールド10の載置位置に載置する。基準モデル30を基準にして、測定部5(5A、5B)を所定の測定位置に配置するとともに、測定器52の原点を設定する。その際、基準モデル30の内周部33を基準にして、第1測定部5Aの測定器52の原点を設定し、基準モデル30の外周部35を基準にして、第2測定部5Bの測定器52の原点を設定する。その後、第1の検査手順と同様の手順で、セクターモールド10の外形を検査する。
Claims (6)
- モールド周方向に複数に分割されたタイヤ成形用のセクターモールドの外形を検査するセクターモールド検査装置であって、
セクターモールドが載置されるテーブルと、
テーブルに回動可能に設置されて、セクターモールドの寸法を測定する測定部をセクターモールドのモールド周方向に沿って回動する回動フレームと、を備え、
テーブルは、回動フレームの回動中心側から回動中心の反対側に向かって次第に広がる扇形状に形成され、セクターモールドが回動フレームと同心状に載置される載置部を有し、
回動フレームは、テーブルの載置部とセクターモールドを回動中心から回動中心の反対側まで跨いで配置されるセクターモールド検査装置。 - 請求項1に記載されたセクターモールド検査装置において、
回動フレームは、回動中心においてテーブルに回転可能に取り付けられたシャフトと、テーブルの載置部に対してシャフトの反対側に位置してテーブルに回動可能に支持された可動部材と、を有するセクターモールド検査装置。 - 請求項2に記載されたセクターモールド検査装置において、
シャフトは、テーブルを貫通してテーブルの上側と下側に配置され、
回動フレームは、テーブルの上側と下側に配置されてシャフトと可動部材を連結する2つの連結部材を有するセクターモールド検査装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載されたセクターモールド検査装置において、
回動フレームは、測定部を保持するとともに、測定部の保持位置を回動フレームの回動中心側と回動中心の反対側に向かって変更可能な保持部を有するセクターモールド検査装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載されたセクターモールド検査装置において、
テーブルの載置部は、回動フレームの回動中心からの距離が互いに異なる複数箇所に形成され、セクターモールドに嵌合する嵌合部材が装着されて、セクターモールドを位置決めする位置決め部を有するセクターモールド検査装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載されたセクターモールド検査装置において、
テーブルに設置されて、セクターモールドの両側の側面部に接触する円筒形状の2つのスコヤを備えたセクターモールド検査装置。
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