JP2020132889A - メッキ用ハンガー - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の形状の被メッキ物を最大個数で非接触状態に引っ掛け、能率よくメッキ処理する。【解決手段】メッキ用ハンガー100は、メッキ用の電極41に脱着自在に電気接続される接続部1Bを有する導電ロッド1と、導電ロッド1に連結されて被メッキ物50を引っ掛ける複数の導電フック10と、導電フック10を導電ロッド1の軸方向に移動自在に、かつ水平面内で回転自在に連結する連結台11と、連結台11を導電ロッド1の定位置に固定する固定具12とを有する。導電フック10は、連結台11を介して導電ロッド1の上下位置と水平面内での回転位置とを調整され、固定具12を介して導電ロッド1の定位置に所定の姿勢で導電状態に固定される。導電フック10は、導電ロッド1に固定された状態で、連結台11と固定具12の何れか、又は両方で導電ロッド1に電気接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の被メッキ物を引っ掛けてメッキ液に浸漬してメッキするメッキ用ハンガーに関する。
多数の被メッキ物を引っ掛けてメッキ液に浸漬してメッキするメッキ用ハンガーは開発されている。(特許文献1参照)
メッキ用ハンガーは、被メッキ物を引っ掛けてメッキ液に浸漬してメッキするが、メッキ液に浸漬する状態で、被メッキ物同士を接触しないように引っ掛ける必要がある。被メッキ物が接触してメッキ液に浸漬されると、接触部分での電流分布の乱れから綺麗なメッキ処理ができなくなるからである。図8の断面図は、被メッキ物96をメッキ用ハンガー90に引っ掛けてメッキ液95に浸漬する状態を示している。この図に示すように、メッキ用ハンガー90は、多数の被メッキ物96を引っ掛け、メッキ用の電極94に吊り下げられてメッキ液95に浸漬される。多数の被メッキ物を連続的にメッキするラインは、異なるメッキ液を充填している複数のメッキ槽をラインに並べている。メッキ用ハンガーは、メッキ用ハンガーに多数の被メッキ物を引っ掛けて、メッキ用の電極に吊り下げられ、次々とメッキ槽に移動して、被メッキ物をメッキ液に浸漬してメッキする。メッキ用ハンガーは、メッキ用の電極に吊り下げられて隣のメッキ槽に移動し、降下して被メッキ物をメッキ液に浸漬する。
メッキ用ハンガーは、いかに多くの被メッキ物を接触させることなく引っ掛けてメッキ液に浸漬できるかが極めて大切である。ひとつのメッキ用ハンガーに引っ掛けられる被メッキ物の数が、単位時間にメッキできる被メッキ物の個数、すなわちメッキ処理の能率を特定するからである。
従来のメッキ用ハンガー90は、特許文献1の公報に記載されるように、特定形状の導電フック92を導電ロッド91に連結して、各々の導電フック92に被メッキ物96を引っ掛けてメッキ液95に浸漬する。以上の公報のメッキ用ハンガー90は、導電フック92を脱着自在に導電ロッド91に連結している。この構造のメッキ用ハンガー90は、導電フック92を導電ロッド91から外して、導電フック92の表面に析出するニッケルメッキを除去する。導電フック92は、ニッケルメッキが析出して厚くなる前に導電ロッド91から外し、メッキ用ハンガー90を連結しているカソード側の電極に対向してメッキ液に浸漬しているアノード側のケースの中に投入される。アノード側のケースでメッキ液に浸漬された被メッキ物は、表面のニッケルメッキが剥離されてメッキ液に供給されるので、メッキ液を有効に利用できる特徴がある。この構造のメッキ用ハンガー90は、表面に付着する金属メッキをメッキ液に回収できるが、導電ロッド91の定位置に導電フック92を連結するので、多数の被メッキ物96を非接触状態に引っ掛けることはできない。
メッキ処理は、常に同じ形状の被メッキ物をメッキするとは限らず、種々の形状の被メッキ物がメッキ用ハンガーに引っ掛けてられてメッキされる。形状が異なる種々の被メッキ物をメッキするために専用のメッキ用ハンガーが使用される。このため、メッキ現場においては、極めて多種類のメッキ用ハンガーを使用しているのが実情である。ただ、全ての被メッキ物に専用のメッキ用ハンガーを製作することはできないので、ひとつのメッキ用ハンガーを形状が異なる複数の被メッキ物のメッキに併用しているのが現実である。規定形状のメッキ用ハンガーは、被メッキ物を引っ掛ける状態で、被メッキ物を非接触状態とする必要があることから、引っ掛けられる被メッキ物の個数が制限される。被メッキ物を引っ掛ける状態で、隣の被メッキ物との間隔を接触しない最小間隔まで接近できないからである。
特開2000−38698号公報
本発明は以上の欠点を解消することを目的として開発されたもので、本発明の大切な目的は、種々の形状の被メッキ物を最大個数で非接触状態に引っ掛けて、能率よくメッキ処理できるメッキ用ハンガーを提供することにある。
本発明のメッキ用ハンガーは、メッキ用の電極に脱着自在に電気接続される接続部を上部に有する導電ロッドと、導電ロッドに連結されて被メッキ物を脱着自在に引っ掛ける複数の導電フックと、導電フックを導電ロッドの軸方向に移動自在で、かつ水平面内で回転自在に連結している連結台と、連結台を導電ロッドの定位置に固定する固定具とを有する。導電フックは、連結台を介して導電ロッドの上下位置と水平面内における回転位置とを調整される。また、導電フックは、固定具を介して導電ロッドの定位置に所定の姿勢で導電状態に固定される。さらに、導電フックが導電ロッドに固定される状態において、導電フックが連結台と固定具の何れか、又は両方で導電ロッドに電気接続される。
本発明のメッキ用ハンガーは、多数の被メッキ物を、互いに接触させることなく引っ掛けて、能率よくメッキ処理できる特徴がある。それは、連結台と固定具とを介して導電フックを水平面内で回転自在に、かつ上下方向に移動自在に導電ロッドに連結し、固定するからである。
従来のメッキ用ハンガーは、導電フックを導電ロッドの定位置に固定するので、引っ掛ける被メッキ物の形状や数量を制限される。それは、導電ロッドに対する導電フックの位置や数量があらかじめ決まっており調整できないからである。このため、従来のメッキ用ハンガーは、被メッキ物に応じたメッキ用ハンガーを作成する必要があった。電子部品等の形状の小さい被メッキ物に対応するメッキ用ハンガーは、導電フック同士の間隔を狭めて、多数の導電フックを導電ロッドに固定している。また、ドアノブ等ある程度形状の大きな被メッキ物に対応するメッキ用ハンガーは、導電フックの数量を少なくして、導電フック同士の間隔を広げている。したがって、小さな被メッキ物用のメッキ用ハンガーに大きい被メッキ物を引っ掛けると、被メッキ物同士が互いに接触してメッキ不良となる。また、大きな被メッキ物に対応するメッキ用ハンガーに、小さな被メッキ物を引っ掛けると、被メッキ物同士のスペースが過剰となる上に、少数の被メッキ物しか引っ掛けられず、メッキ処理の能率を悪くする。
本発明のメッキ用ハンガーは、導電フックを導電ロッドに定位置に固定しない。導電フックは、連結台を介して導電ロッドに連結され、固定具を介して導電ロッドに固定される。したがって、本発明のメッキ用ハンガーは、メッキ処理される種々の被メッキ物に応じて、導電フックを最適な位置に最適な姿勢で連結し固定することができる。よって、被メッキ物に応じた最大数量の導電フックを導電ロッドに固定するので、能率良くメッキ処理を行うことができる。
本発明の一実施形態にかかるメッキ用ハンガーを示す斜視図である。 図1に示すメッキ用ハンガーの要部拡大断面図である。 変形例にかかるメッキ用ハンガーを示す部分拡大斜視図である。 他の変形例にかかるメッキ用ハンガーを示す部分拡大斜視図である。 図4に示すメッキ用ハンガーの要部拡大断面図である。 導電ロッドに対する導電フックの固定位置の一例を示す斜視図である。 図1に示すメッキ用ハンガーを使用したメッキ装置の概略断面図である。 従来のメッキ用ハンガーを使用したメッキ装置の概略断面図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想の具体例を示すものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明の第1の発明は、メッキ用の電極に脱着自在に電気接続される接続部を上部に有する導電ロッドと、導電ロッドに連結されて被メッキ物を脱着自在に引っ掛ける複数の導電フックと、導電フックを導電ロッドの軸方向に移動自在で、かつ水平面内で回転自在に連結している連結台と、連結台を導電ロッドの定位置に固定する固定具とを有する。導電フックは、連結台を介して導電ロッドの上下位置と水平面内における回転位置とを調整される。また、導電フックは、固定具を介して導電ロッドの定位置に所定の姿勢で導電状態に固定される。さらに、導電フックが導電ロッドに固定される状態において、導電フックが連結台と固定具の何れか、又は両方で導電ロッドに電気接続される。以上のメッキ用ハンガーは、導電フックを連結台を介して上下方向に移動自在に、水平面内において回転自在に導電ロッドに連結し、固定具を介して導電ロッドに固定する。したがって、本発明のメッキ用ハンガーは、メッキ処理される種々の被メッキ物に応じて、導電フックを最適な位置に最適な姿勢で連結し固定することができる。よって、被メッキ物に応じた最大数量の導電フックを導電ロッドに固定するので、能率良くメッキ処理を行うことができる。
本発明の第2の発明は、連結台が導電ロッドを挿通する筒状で、回転自在に導電ロッドに連結される。このメッキ用ハンガーは、被メッキ物を安定して保持できる。連結台を筒状とし、さらに導電ロッドを挿通して、導電フックを傾かないように連結できるからである。導電フックが導電ロッドに安定した姿勢で連結されることで、被メッキ物を安定して保持することができる。
本発明の第3の発明は、固定具を連結台を貫通して導電ロッドを押圧する止ネジとしている。このメッキ用ハンガーは、導電フックを導電ロッドの所定の位置に確実に固定しながら、電気的接触不良を防止できる。それは、固定具を止ネジとすることで、止ネジの先端部で導電ロッドを強く押圧できるからである。
本発明の第4の発明は、、連結台を導電ロッドを挿通する筒状としている。また、止ネジが筒状の連結台に設けられた雄ネジ孔にねじ込まれて導電ロッドを押圧し、連結台を導電ロッドの定位置に固定する。このメッキ用ハンガーは、導電フックを、導電ロッドに固定しながら確実に導電状態とすることができる。それは、筒状の連結台に設けられた雌ネジ孔に止ネジをねじ込んで導電ロッドを押圧する状態で、連結台と導電ロッドとが締結されるからである。止ネジを連結台の雌ネジ孔にねじ込むことで止ネジと連結台とが螺合し、この状態で止ネジが導電ロッドに接する。これにより、止ネジから連結台を介して導電フックに導電ロッドから導電される。また、止ネジを連結台の雌ネジ孔にねじ込み導電ロッドを押圧すると、止ネジの対向側において連結台と導電ロッドとが接するようになり、連結台からも導電フックへと導電する。止ネジと連結台との各々から導電される導電フックは、より確実に被メッキ物を導電状態とすることができる。
本発明の第5の発明は、導電フックを可撓性の金属線としている。このメッキ用ハンガーは、被メッキ物の形状に応じた最適な形状の導電フックを使用できる。導電フックに可撓性の金属線を使用することで、導電フックを所定の形状に変形できるからである。複雑な形状や特殊な形状の被メッキ物でも、導電フックを被メッキ物に応じて変形させることができるので、被メッキ物をより最適な状態で保持することができ、さらには導電状態を確保できる。また、導電フックを導電ロッドに固定した状態において、導電フックの形状を変えることができる。これは、被メッキ物の引っ掛け作業中に、作業者が被メッキ物の形状に合わせて導電フックの形状を適宜調整できる。よって、引っ掛け作業をスムーズに行うことができる。さらにまた、導電フックが変形することで、種々の形状の被メッキ物を一つのメッキ用ハンガーに同時に引っ掛けることができ、能率良くメッキ処理できる。
本発明の第6の発明は、導電ロッドを円柱状、又は円筒状としている。このメッキ用ハンガーは、導電ロッドに対する導電フックの水平面内における回転位置に自由度を持たせる特徴がある。円柱状又は円筒状の導電ロッドの外形は、水平断面視円形状である。よって、導電ロッドに対する水平面内での連結台の固定位置が、導電ロッドの外周面の特定箇所に限定されない。被メッキ物の形状に合わせて連結台の回転位置、すなわち導電フックの回転位置が調整できるので、被メッキ物同士を干渉させることなく、かつ多数の被メッキ物を導電フックに引っ掛けることができる。
本発明のメッキ用ハンガーは、主として電気メッキ用の治具として利用される。電気メッキには、一般的に引っ掛け式やラック式と呼ばれる静止式メッキやバレル式メッキ等がある。静止式メッキは、被メッキ物を治具で保持した状態で、治具をメッキ用の電極に吊り下げてメッキ液に浸漬して液中で通電させ、被メッキ物をメッキ処理する。本発明のメッキ用ハンガーは、この静止式メッキの治具として利用される。ただし、本発明のメッキ用ハンガーは、被メッキ物を保持し、メッキ液中に浸漬してメッキ処理を行う種々のメッキ方法、例えば、無電解メッキ等にも利用できる。以下、本明細書では、メッキ用ハンガーを静止式メッキの治具として使用する場合について詳述する。
(実施形態1)
図1及び図2は、本発明の実施形態1にかかるメッキ用ハンガーを示している。 図1に示すメッキ用ハンガー100は、メッキ用の電極に電気接続する接続部1Bを上部に有する導電ロッド1と、導電ロッド1に連結されて被メッキ物50を脱着自在に引っ掛ける複数の導電フック10と、導電フック10を導電ロッド1の軸方向に移動自在で、かつ水平面内で回転自在に導電ロッド1に連結する連結台11と、連結台11を導電ロッド1の定位置に固定する固定具12とを有する。導電フック10は、連結台11を介して導電ロッド1に対する上下位置と、水平面内における回転位置とを調整される。また、導電フック10は、固定具12を介して導電ロッド1の定位置に所定の姿勢で導電状態に導電ロッド1に固定される。さらに、導電ロッド1に固定された導電フック10は、連結台11と固定具12の何れか又は両方で、導電ロッド1に電気接続される。
(導電ロッド)
導電ロッド1は、メッキ用の電極に電気接続し、固定される導電フック10に導電する部材である。導電ロッド1は、導電性を有する金属材で形成している。例えば、ステンレスや鉄、銅、銅合金等である。図1に示す導電ロッド1は、棒状のロッド本体1Aと、ロッド本体1Aの上部に設けた接続部1Bとを有する。ロッド本体1Aは、所定の長さに形成した円柱状または円筒状の棒材である。ただし、ロッド本体は水平断面視において楕円状や多角形状としても良い。後述する連結台11を軸方向に移動でき、かつ水平面内で回転自在にロッド本体1Aに連結できる形状であって、固定具12で、導電フック10を導電状態に固定できる形状であれば良い。また、ロッド本体1Aは、下端側に留め具2を設けている。留め具2は、導電ロッド1に連結する連結台11の脱落を防ぐ部材である。また、留め具2は、ロッド本体1Aを筒状とする場合において、ロッド本体1Aの内部へのメッキ液の侵入を防ぐ。図に示す留め具2は、ロッド本体1Aの外径よりも大きく、さらに、後述する連結台11の内径よりも大きな外径を有するワッシャーをロッド本体1Aの下端にネジ止め固定している。ただし、留め具2は、導電ロッド1から連結台11の脱落を防止することができれば、構造を限定しない。また、留め具2は省略してもよい。一方で、ロッド本体1Aは、上端側に連結片1Cを固定している。図に示す導電ロッド1は、板状の連結片1Cを介してロッド本体1Aと接続部1Bとを連結している。
接続部1Bは、メッキ用の電極に脱着自在に連結されて、メッキ用ハンガー100全体を吊り下げ支持すると共に、導電ロッド1をメッキ用の電極に電気接続している。図1に示す接続部1Bは、所定の厚みを有する平板の一方の端部を湾曲し、側面視において逆J字状に形成している。平板の湾曲部が、メッキ用の電極に連結する取り付け部である。また、接続部1Bは、平板の他方の端部を、ロッド本体1Aに固定された連結片1Cに連結している。これにより、ロッド本体1Aと接続部1Bとが連結される。さらに、図に示す接続部1Bは、板バネ3を設けている。板バネ3は、導電ロッド1をメッキ用の電極に確実に電気接続する。導電ロッド1は、接続部1Bを介してメッキ用の電極に懸架され、吊り下げ姿勢に配置される。この時、接続部1Bに設けた板バネ3が、電極を弾性的に押圧するのでより確実に導電ロッド1を導電状態にできる。また、板バネ3は、電極に懸架した導電ロッド1の落下防止機能も有する。ただし、板バネ3は必ずしも設けずとも良い。
図に示す導電ロッド1は、ロッド本体1Aと接続部1Bとを別部材としている。別部材とすることで、経年劣化や落下等で導電ロッド1が損傷した場合、損傷した部分のみを取り替えることができる。導電ロッド1全体を取り替える必要が無いので、導電ロッド1を安価にメンテナンスできる。また、被メッキ物50の仕様等でロッド本体1Aの形状を変更する場合においては、ロッド本体1Aを容易に取り替えられるので便利に使用できる。ただし、導電ロッドは、ロッド本体と接続部とを一体構造としても良い。
(導電フック)
導電フック10は、導電ロッド1に連結され、被メッキ物50を脱着自在に引っ掛けて定位置に保持して通電するための部材である。図1及び図2に示す導電フック10は、導電性を有する金属製で、側面視L字状に折曲した棒材である。L字状に折曲した導電フック10は、一方の折曲片を第一折曲片10A、他方の折曲片を第二折曲片10Bとし、第一折曲片10Aを水平姿勢に配置して第一折曲片10Aの先端部を連結台11に固定して第二折曲片10Bを傾斜姿勢にしている。被メッキ物50は、第一折曲片10Aに吊り下げ姿勢で保持される。ただし、被メッキ物50の形状によっては、第二折曲片10Bの先端部に被メッキ物50を被せるように引っ掛けて、保持することもできる。
また、導電フック10は、可撓性の金属線とすることができる。可撓性とは、被メッキ物50の重量に対しては変形せずに吊り下げできる硬さを有しながら、手で変形できる程度の柔軟性を有する性質を示すものとする。可撓性の金属線を使用した導電フック10は、形状を変形できるので便利に使用できる。例えば、導電フック10に被メッキ物50を引っ掛けた状態で、被メッキ物50同士が接触する場合に、導電フック10を変形させることで、被メッキ物50同士の接触を回避できる。さらに、メッキ用ハンガー100は、一種類の被メッキ物50を複数引っ掛けて使用することが一般的であるが、導電フック10を変形できると、数種類の被メッキ物50を一つのメッキ用ハンガー100に引っ掛けることも可能である。このように、導電フック10を導電ロッド1に固定した状態においても、導電フック10の形状を被メッキ物50に応じて変形できるので、多数の被メッキ物50を、互いに接触することなく導電フック10に引っ掛けることができる。ただし、導電フック10は、可撓性を有する金属材料としても良い。例えば、銅やアルミニウム等の金属材料で導電フック10を形成して可撓性をもたせても良い。
さらに、導電フック10は、引っ掛ける被メッキ物50に応じた種々の形状とすることができる。図1に示す導電フック10はL字状に形成しているが、その形状や大きさを限定するものではない。側面視においてJ字状や半円状、コイル状等の導電フックを使用できる。さらに、図に示す導電フック10は、棒材を使用しているが、金属板、例えば幅狭の平板等を使用しても良い。導電フック10は、被メッキ物50を確実に保持する種々の形状とすることができる。
さらにまた、導電フック10は、樹脂製としても良い。例えば、樹脂に金属等の無機導体を練り込んだり、また、樹脂の表面に導体の薄膜を形成して導電性をもたせた導電性樹脂等が使用できる。導電フック10は、被メッキ物50を導電状態にできる、導電性を有する材料とすることができる。
以上の導電フックは、連結台11を介して導電ロッド1に連結される。導電ロッド1に連結された導電フック10は、固定具12を介して導電ロッド1に固定される。導電ロッド1に連結された導電フック10は、導電ロッド1に対する位置や姿勢を連結台11で調整され、固定具12を介して導電ロッド1に導電状態に固定される。
(連結台11、固定具12)
連結台11は、導電フック10を導電ロッド1に連結する部材である。連結台11は、導電ロッド1の軸方向に移動自在に、かつ水平面内で回転自在に導電フック10を導電ロッド1に連結する。図1及び図2に示す連結台11は、導電性を有する筒状の金属リングである。また、連結台11は、外周面に導電フック10を固定している。連結台11は、内形を平面視円形とし、ロッド本体1Aの水平断面視における外形と同形状としている。さらに連結台11の内径は、ロッド本体1Aを挿通し、ロッド本体1Aの外周面に沿って回転できる程度の大きさとする。筒状の連結台11は、導電ロッド1を挿通することで導電ロッド1に連結され、固定具12で導電状態に固定される。したがって、連結台11は、ロッド本体1Aの水平断面視における外形と同形状の内形を有するものが好ましい。連結台11と導電ロッド1との接触面積が大きくなり、より確実に電気接続できるからである。ただし、連結台11の内形は、ロッド本体1Aの水平断面視における外形と異なる形状でも構わない。後述する固定具12で、ロッド本体1Aに固定可能であれば良い。
さらに、連結台11は、導電ロッド1を挿通した状態で、筒状の連結台11自身がロッド本体1Aに対して同軸に配置されて、導電ロッド1に最大個数の導電フック10を連結できる長さに形成する。長さの長い筒状の連結台11は、導電ロッド1を挿通した状態で導電ロッド1の軸方向に対して傾倒しにくくできるが、導電ロッド1の長さに対して占有する割合も増す。したがって、連結台11は、導電ロッド1に確実に連結しながらも、被メッキ物50の形状に応じた最適な個数の導電フック10を導電ロッド1に連結できる5mm〜5cmの長さとしている。
図1及び図2に示す連結台11は、外周面に導電フック10の第一折曲片10Aの先端部を固定している。導電フック10は、通電性を保持するために溶接または半田付けで連結台11に固定される。ただし、導電フックは、係止構造や嵌合構造、螺合構造等により連結台11に連結することもできる。図に示す連結台11は、一つの導電フック10を固定しているが、複数の導電フック10を固定しても良い。被メッキ物50の形状や大きさに応じて、連結台11に固定する導電フック10の個数を変えることができる。導電フック10を固定した連結台11は導電ロッド1を挿通し、導電フック10を導電ロッド1の軸方向に移動自在に、また水平面内において回転自在に連結する。
導電ロッド1を挿通した連結台11は、固定具12で導電ロッド1に固定される。固定具12は、連結台11を導電ロッド1に固定することで、導電フック10を導電ロッド1の定位置に所定の姿勢で導電状態に固定する。図1及び図2に示す固定具12は、導電性を有する金属製の止ネジである。止ネジは、導電ロッド1に連結された連結台11を貫通して導電ロッド1を押圧する。図2の断面図に示すように、連結台11は、導電フック10を固定した側面の対向面に雌ネジ孔11aを設けている。雌ネジ孔11aは、連結台11の側面に対して垂直方向に貫通して設けられている。導電ロッド1を挿通した状態の筒状の連結台11は、雌ネジ孔11aに止ネジをねじ込んで止ネジの先端で導電ロッド1を押圧することで、導電ロッド1の定位置に固定される。また、図に示す止ネジは、先端部を先細り形状としている。止ネジは、先端部で導電ロッド1を押圧するので、先細り形状とすることで、より強く導電ロッド1を押圧することができる。これにより止ネジは、連結台11を確実に導電ロッド1に固定できると共に、止ネジと導電ロッド1との電気的接触不良を防ぐことができる。また、止ネジは、先端部の先端面を平面状としても良い。先端面を平面状にした止ネジは、導電ロッド1を押圧した際に先端面と導電ロッド1との接触面積が大きくなり、とくに、金属製の止ネジにおいては、低抵抗な状態で電気接続できる。ただし、止ネジは、先端部で導電ロッド1を導電状態に押圧することが出来れば形状は問わない。
金属製の止ネジで導電ロッド1に固定された連結台11は、止ネジを介して導電ロッド1と導電状態となる。止ネジの先端部が導電ロッド1に接するからである。また、止ネジで導電ロッド1を押圧すると、連結台11において止ネジをねじ込んだ側との対向側、図において導電フック10の固定側の内面と導電ロッド1とが接触し、連結台11自身も導電ロッド1から通電される。したがって連結台11は、止ネジと連結台11との両方で導電ロッド1から通電されるので、連結台11に固定した導電フック10をより確実に導電状態に固定することができる。
以上の連結台11と固定具12とは、共に金属製とすることで導電フック10を導電ロッド1に対して確実に導電状態に固定できる。ただし、連結台11と固定具12とは、必ずしも両方を金属製とする必要はない。連結台11と固定具12とは、導電フック10を導電ロッド1に電気接続できる範囲内において、樹脂等の絶縁材を使用しても良い。絶縁材からなる連結台と固定具とは、その表面をメッキ工程においてメッキされるのを防止できる。
以上の構造のメッキ用ハンガー100は、連結台11を導電ロッド1を挿通する筒状としているが、連結台を導電ロッド1を挟んで連結する挟着部材23とすることもできる。
(変形例1)
図3に示すメッキ用ハンガー100は、連結台を挟着部材23とし、固定具22で挟着部材23を導電ロッド1に固定している。図に示す挟着部材23は、一対の挟着体24をヒンジにより回動可能に連結し、挟着体24で導電ロッド1のロッド本体1Aを両側から挟持する。各挟着体24は、金属板材を半円状に曲げ加工した湾曲部を中央部に有すると共に、一端部に折曲形成した締結片26を、他端部に挟着体24同士を回動可能に連結するヒンジ部25を有する。締結片26には固定具22を挿通する貫通孔が設けられている。また、一方の挟着体24には、外側面に導電フック10を溶接等により固定している。この連結台は、導電フック10を固定した一方の挟着体24と、他方の挟着体24とを互いに対称姿勢としてヒンジ部25同士を連結し、円環状の挟着部材23を形成している。挟着部材23は、ヒンジを中心に一対の挟着体24を拡開してロッド本体1Aを両側から挟み込み導電ロッド1に連結する。導電ロッド1に連結された挟着部材23は、互いの締結片26を近づけて貫通孔を重ね合せ、固定具22であるボルトを挿通しナットで締め付けることにより、導電ロッド1に固定される。以上の挟着部材23は、一対の挟着体24をヒンジで連結して一部材としているが、別部材とすることもできる。貫通孔を有する締結片26を両端部に設けた一対の挟着体24を挟着部材23とし、挟着体24で導電ロッド1を両側から挟み、両端に設けた各々の締結片26を固定具22で固定して、導電ロッド1に固定する構造としても良い。連結台を挟着部材23とする構造のメッキ用ハンガー100は、連結台を導電ロッド1に容易に連結することができる。筒状の連結台11は、導電ロッド1の下端から順に挿通する必要があるのに対して、挟着部材23の連結台21は、導電ロッド1の任意の位置に導電ロッド1の外側から自由に脱着できる。したがって、隣接する連結台21同士の間隔や引っ掛ける被メッキ物50に応じて、導電フック10の連結位置を簡単に微調整できる。すなわち、導電フック10の追加や削減を容易にできる。
(変形例2)
さらに、メッキ用ハンガー100は、導電フックを固定具32に連結しても良い。図4及び図5に示すメッキ用ハンガー100は、導電フック30を連結した固定具32で、連結台11を導電ロッドに固定する。図に示す固定具32は、一端部に雄ネジ部を設け、他端部に導電フック30を連結している。また、連結台11は、前述と同様に筒状として、側面を貫通する雌ネジ孔11aを設けている。他端部に導電フック30を連結して一体構造とした固定具32は、導電ロッドに連結した連結台11の雌ネジ孔11aに雄ネジ部をねじ込んで導電ロッドを押圧し、連結台11を導電ロッドに固定する。導電フック30と固定具32とを一体構造としたメッキ用ハンガーは、導電ロッド1から固定具32を介して直接に導電フック30へと通電されるので、連結台11を金属製とせず樹脂製とすることもできる。ただし、連結台11を金属製とすることで、連結台11を介して導電ロッド1と導電フック30とが電気接続される。固定具32と連結台11の両方から電気接続される導電フック30は、確実に導電状態となる。一方で、固定具32に連結された導電フック30は、雄ネジ部を連結台11に螺合することで導電ロッド1に固定される。したがって、導電フック30を所定の姿勢とするために、導電フック30を、前述した可撓性の金属線とすることが好ましい。以上の導電フック30と固定具32とは、それぞれを別部材として導電フック30に固定具32を連結して一体構造としているが、導電フックの一部を固定具とすることもできる。導電フックの一端部に雄ネジ部を設けて固定具とし、連結台11の雌ネジ孔11aに雄ネジ部をねじ込んで連結台11を固定しても良い。
以上の構造のメッキ用ハンガー100は、導電ロッド1の所定の位置に導電フックを所定の姿勢で固定する。導電ロッド1に対する導電フック10の姿勢と固定位置の一例を図1及び図6に示す。図1に示すメッキ用ハンガー100は、平面視において導電ロッド1を中心に、複数の導電フック10を放射状に配置し、導電ロッド1に固定している。また、放射状に固定した複数の導電フック10を、複数段にわたって導電ロッド1に固定している。図6に示すメッキ用ハンガー100は、正面視において導電ロッド1を中心に、二つの導電フック10を左右対称の姿勢に配置し、この姿勢の導電フック10を複数段にわたって、導電ロッド1に固定している。このように、連結台11と固定具12を介して複数の導電フック10を導電ロッド1に固定するメッキ用ハンガーは、導電フック10の導電ロッド1に対する上下位置と、水平面内における回転位置とを自由に選択しながら、導電フック10を導電ロッド1に固定できる。つまり、導電フック10に引っ掛ける被メッキ物50の大きさや形状に合わせて、導電ロッド1に対する導電フック10の位置や向きを適宜決めることができる。導電フック10の位置と向きとを適宜変更できるメッキ用ハンガーは、メッキ処理において非常に利便性が高い。従来のメッキ用ハンガーは、被メッキ物50に応じた導電フックを、直接、導電ロッドの定位置に固定している。したがって、種々の被メッキ物50に応じた専用のメッキ用ハンガーが必要である。しかしながら、メッキ処理業者にとって、多種多様のメッキ用ハンガーを製作し保有することは負担が大きい。導電フックの位置や向きを適宜変更できるメッキ用ハンガー100は、一形状の導電フックを使用しながら多種類のメッキ用ハンガーに相当する対応力を持ち合わせる。よって、保有しなければならないメッキ用ハンガーの数量を低減でき、製作費用も低減できるので、メッキ処理業者の負担を減らすことができる。
また、電気メッキは、複数の被メッキ物50をメッキ用ハンガー100に引っ掛けて、メッキ液に浸漬し、被メッキ物50をメッキ処理する。このため、メッキ用ハンガー100により多くの被メッキ物50を引っ掛られることが、メッキ処理の効率化において重要である。導電フック10、30の位置と向きとを変更できるメッキ用ハンガー100は、一つのメッキ用ハンガー100に最大個数の被メッキ物50を引っ掛けられる位置と向きとに導電フック10、30を配置できるので、メッキ処理の能率をより高めることができる。
さらにまた、以上の構造のメッキ用ハンガー100は、導電ロッド1に対して導電フック10、30を脱着自在に連結している。よって、被メッキ物50の形状に応じた種々の形状の導電フックを導電ロッド1に連結できるので種々の被メッキ物50に対応可能となりより便利に使用できる。また、導電フック10、30を導電ロッド1に対して脱着自在としたことで、経年劣化等で導電フック10、30や導電ロッド1が損傷した場合において、損傷した部分のみを取り替えることができるので、費用を低減できる。
図1に示すメッキ用ハンガー100の使用状態を図7の概略断面図に示す。図に示すメッキ装置は、電気メッキにおける静止式メッキの一例である。電気メッキは、被メッキ物50に皮膜しようとする金属イオンを含むメッキ液43中に、被メッキ物を浸漬した状態で通電し、被メッキ物に皮膜層を形成する表面処理方法である。電気メッキ用の装置は、メッキ槽40内に充填したメッキ液43中に、カソードとして被メッキ物50を、アノードとして被膜しようとする金属をそれぞれ浸漬させ、両電極間に通電する。通電すると、カソードではメッキ液43中の金属イオンが還元される。還元された金属は、被メッキ物50の表面に析出され被膜層を形成する。また、アノードでは酸化反応が起こる。被膜しようとする金属がメッキ液43中に溶解し、メッキ液43中に金属イオンを補給する。図7に示す電気メッキ用の装置は、メッキ槽40の上方にアノード側及びカソード側のメッキ用の電極41をそれぞれ配置している。アノード側の電極41Aにはメッキの種類に応じたカソード側電極41A、例えば、ニッケルメッキの場合にはニッケル板を連結する。また、カソード側の電極41Aには被メッキ物50をセットしたメッキ用ハンガーを連結し、それぞれをメッキ液43中に浸漬するように吊り下げる。この状態で通電しメッキ処理する。
以下、図7に示す電気用のメッキ装置において、図1に示すメッキ用ハンガー100を使用して被メッキ物50にメッキ処理する一例を説明する。
(1)被メッキ物50の形状や大きさに応じた導電フック10を適宜選択し、導電ロッド1に連結する。選択した導電フック10が固定された連結台11を、ロッド本体1Aの下端側から通して導電ロッド1に連結台11を移動自在に連結する。導電ロッド1に連結した連結台11を介して、導電フック10が導電ロッド1に連結される。
(2)導電ロッド1に連結した導電フック10の上下位置と回転位置とを調整する。
導電フック10の導電ロッド1に対する位置は、連結台11で調整される。導電ロッド1を挿通している連結台11を導電ロッド1の軸方向に移動させて、導電フック10の上下位置を調整する。また、上下位置が調整された導電フック10を、連結台11を介して水平面内で回転させて、回転位置を調整する。
(3)導電ロッド1に対する位置が調整された導電フック10を、導電ロッド1に固定する。導電フック10は、連結台11を固定具12で導電ロッド1に固定することで導電ロッド1に固定される。導電ロッド1を挿通する連結台11の雌ネジ孔11aに、固定具12である止ネジをねじ込む。止ネジの先端部で導電ロッド1をしっかり押圧するまで止ネジをねじ込んで、連結台11を導電ロッド1に固定する。
(4)(1)〜(3)の工程を繰り返して、複数の導電フック10を、導電ロッド1の定位置に所定の姿勢で固定する。この時、導電フック10に被メッキ物50を引っ掛ける状態で、被メッキ物50が互いに接触しない最小間隔となるように、導電フック10を導電ロッド1に固定する。これにより、被メッキ物50に応じた最大数量の導電フック10を導電ロッド1に固定したメッキ用ハンガー100となる。
(5)全ての導電フック10を導電ロッド1に固定した後、導電ロッド1の下端部の留め具2を固定する。
(6)さらに、導電フック10を導電ロッド1に固定した状態で、被メッキ物50との接点部分を除く導電フック10、連結台11、固定具12及びロッド本体1Aを合成樹脂等で絶縁被覆する。ただし、必ずしも絶縁被覆をせずとも良い。
(7)導電フック10に被メッキ物50を順次引っ掛ける。
(8)被メッキ物50が引っ掛けられた状態のメッキ用ハンガー100を、メッキ用の電極41に接続する。メッキ用ハンガー100の接続部1Bを、メッキ装置のカソード側の電極に引っ掛けるように吊り下げて、電気接続する。
(9)メッキ用の電極41に吊り下げ支持されたメッキ用ハンガー100を降下させて、メッキ槽40内のメッキ液43に浸漬し、被メッキ物50をメッキ処理する。
本発明のメッキ用ハンガーは、種々の形状の被メッキ物50を非接触状態としながら、最大個数を引っ掛けることのできるメッキ用ハンガーとして利用される。
100…メッキ用ハンガー
1…導電ロッド
1A…ロッド本体
1B…接続部
1C…連結片
2…留め具
3…板バネ
10、30…導電フック
10A…第一折曲片
10B…第二折曲片
11、21…連結台
11a…雌ネジ孔
12、22、32…固定具
23…挟着部材
24…挟着体
25…ヒンジ部
26…締結片
40…メッキ槽
41…メッキ用の電極
41A…アノード側の電極
41B…カソード側の電極
42…金属板
43…メッキ液
50…被メッキ物
90…メッキ用ハンガー
91…導電ロッド
92…導電フック
93…メッキ槽
94…メッキ用の電極
95…メッキ液
96…被メッキ物

Claims (6)

  1. メッキ用の電極に脱着自在に電気接続される接続部を上部に有する導電ロッドと、
    前記導電ロッドに連結されて被メッキ物を脱着自在に引っ掛ける複数の導電フックと、
    前記導電フックを前記導電ロッドの軸方向に移動自在で、かつ水平面内で回転自在に連結してなる連結台と、
    前記連結台を前記導電ロッドの定位置に固定する固定具とを有し、
    前記導電フックが、
    前記連結台を介して、前記導電ロッドの上下位置と水平面内における回転位置とが調整され、
    かつ、前記固定具を介して前記導電ロッドの定位置に所定の姿勢で導電状態に固定され、
    なおかつ、前記導電フックが前記導電ロッドに固定される状態において、前記導電フックが前記連結台と固定具の何れか又は両方で前記導電ロッドに電気接続されてなることを特徴とするメッキ用ハンガー。
  2. 請求項1に記載するメッキ用ハンガーであって、
    前記連結台が前記導電ロッドを挿通してなる筒状で、回転自在に前記導電ロッドに連結されてなることを特徴とするメッキ用ハンガー。
  3. 請求項1又は2に記載するメッキ用ハンガーであって、
    前記固定具が前記連結台を貫通して前記導電ロッドを押圧する止ネジであることを特徴とするメッキ用ハンガー。
  4. 請求項3に記載するメッキ用ハンガーであって、
    前記連結台が前記導電ロッドを挿通してなる筒状で、前記止ネジが筒状の前記連結台に設けてなる雌ネジ孔にねじ込まれて前記導電ロッドを押圧して、前記連結台を前記導電ロッドの定位置に固定することを特徴とするメッキ用ハンガー。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載するメッキ用ハンガーであって、
    前記導電フックが可撓性の金属線であることを特徴とするメッキ用ハンガー。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載するメッキ用ハンガーであって、
    前記導電ロッドが円柱状又は円筒状の導電ロッドであることを特徴とするメッキ用ハンガー。
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