JP2020132395A - エレベータ用ロープのロープテスタ - Google Patents

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【課題】漏洩磁束法及び全磁束法の両方の診断のための磁束の検出を、一度に行うことができるロープテスタを提供する。【解決手段】エレベータ用ロープのロープテスタは、エレベータ用ロープを磁化させる磁化部3と、ロープから漏洩する磁束を検出する漏洩磁束検出部4と、ロープの内部を通る磁束を検出する内部磁束検出部5と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、エレベータ用ロープのロープテスタに関する。
従来、例えば、エレベータ用ロープのロープテスタは、エレベータ用ロープに対して、磁束を用いた診断を行う際に用いられている。そして、磁束を用いた診断には、例えば、漏洩磁束法と、全磁束法とがある(例えば、特許文献1)。
漏洩磁束法とは、磁化されたロープから漏洩する磁束を検出し、ロープの劣化を診断するものである。例えば、素線が断線することによって、ロープの表面に凹凸が生じた場合に、当該凹凸から磁束が漏洩するため、当該漏洩磁束を検出することによって、ロープを診断(例えば、断線の発見)することができる。
一方、全磁束法とは、磁化されたロープの内部を通る磁束を検出し、ロープの劣化を診断するものである。例えば、ロープが部分的に細くなったり、腐食や摩耗などがあったりすることによって、有効断面積(磁束が通過できる断面積)が変化した場合に、当該部分の内部を通る磁束が変化するため、当該磁束を検出することによって、ロープを診断(例えば、細り、腐食、摩耗、断線の発見)することができる。
ところで、漏洩磁束法と全磁束法との原理が異なるため、両方の方法で診断する際には、漏洩磁束法による診断に用いられるロープテスタ(例えば、特許文献2)と、全磁束法による診断に用いられるロープテスタとを準備する必要がある。しかも、それぞれのロープテスタで磁束を検出する必要もあるため、磁束を検出する作業を二回行ったり、二人で磁束を検出したりする必要もある。
特開2005−248405号公報 特開2009−91127号公報
そこで、課題は、漏洩磁束法及び全磁束法の両方の診断のための磁束の検出を、一度に行うことができるロープテスタを提供することである。
エレベータ用ロープのロープテスタは、エレベータ用ロープを磁化させる磁化部と、前記ロープから漏洩する磁束を検出する漏洩磁束検出部と、前記ロープの内部を通る磁束を検出する内部磁束検出部と、を備える。
また、エレベータ用ロープのロープテスタにおいては、前記磁化部は、第1及び第2磁石部と、前記第1磁石部と第2磁石部とを接続する磁路部と、を備え、前記漏洩磁束検出部は、前記第1及び第2磁石部と前記磁路部とによって磁化される前記ロープから漏洩する磁束を検出し、前記内部磁束検出部は、前記磁路部の内部を通る磁束を検出する、という構成でもよい。
また、エレベータ用ロープのロープテスタにおいては、前記磁路部は、並列される第1及び第2分離路と、第1及び第2分離路を結合して前記第1磁石部に接続させる第1結合路と、第1及び第2分離路を結合して前記第2磁石部に接続させる第2結合路と、を備え、前記第1分離路の断面積は、前記第2分離路の断面積よりも、小さく、前記内部磁束検出部は、前記第1分離路の内部を通る磁束を検出する、という構成でもよい。
図1は、一実施形態に係るロープテスタの斜視図である。 図2は、同実施形態に係るロープテスタの正面図である。 図3は、同実施形態に係るロープテスタの一部縦断面を示す正面図である。 図4は、図3の要部拡大図である。 図5は、同実施形態に係るロープテスタの要部斜視図である。 図6は、同実施形態に係るロープテスタの要部正面図である。
以下、エレベータ用ロープのロープテスタにおける一実施形態について、図1〜図6を参照しながら説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
図1及び図2に示すように、ロープテスタ1は、エレベータ用ロープX1を診断するために用いられる。なお、エレベータ用ロープX1は、通常、複数設けられており、ロープX1,X1間の隙間は、狭くなっている。例えば、ロープX1,X1間の隙間は、ロープX1の外径の30%〜100%である。また、例えば、ロープX1の外径は、8mm〜16mmであり、ロープX1,X1間の隙間は、2.4mm〜16mmである。
ロープテスタ1は、本体部2と、ロープX1を磁化させる磁化部3と、ロープX1から漏洩する磁束を検出する漏洩磁束検出部4と、ロープX1の内部を通る磁束を検出する内部磁束検出部5とを備えている。また、ロープテスタ1は、ロープX1に対する変位量を検出する変位検出部6を備えている。そして、ロープテスタ1は、各検出部4〜6で検出した情報を、有線又は無線によって、外部(例えば、当該情報に基づいてロープX1を診断する診断システム)に向けて出力している。
なお、漏洩磁束検出部4は、漏洩磁束法の診断のための磁束の検出を行っており、内部磁束検出部5は、全磁束法の診断のための磁束の検出を行っている。また、ロープX1のサイズ(断面積)によって、ロープX1の内部を通る磁束の量が変わるため、外部(例えば、診断システム)において、内部磁束検出部5の検出値は、ロープX1のサイズを算出するための情報として使用されてもよい。
変位検出部6は、外周がロープX1に接する回転部6aと、回転部6aの回転量を検出する回転検出部6bと、回転部6aが回転可能となるように、回転部6aと本体部2とを接続する接続部6cとを備えている。回転検出部6bの構成は、特に限定されないが、例えば、回転検出部6bは、回転部6aの回転量を検出する各種センサ(例えば、エンコーダ)としてもよい。
接続部6cは、本体部2に対して回転可能に接続されており、変位検出部6は、接続部6cに対して加力する弾性部6d(図2のみに図示している)を備えている。これにより、弾性部6dが弾性変形することによって、回転部6aがロープX1に加圧して接している。なお、回転部6aの外周部は、ロープX1を引っ掛けて位置決めするために、凹状に形成されていてもよい。
また、変位検出部6の構成は、ロープテスタ1に対するロープX1の基準位置(例えば、端部、診断開始位置)の変位量を検出可能な構成であれば、特に限定されない。例えば、回転部6a、回転検出部6b、接続部6c、及び弾性部6dは、本実施形態に係る構成に対して異なる構成であってもよく、設けられていなくてもよい。また、例えば、ロープテスタ1は、変位検出部6を備えていなくてもよい。
本体部2は、平板状に形成されている。そして、本体部2は、一端に、ロープX1を案内する案内部2aを備え、その反対側の他端に、把持される把持部2bを備えている。案内部2aは、ロープX1を引っ掛けて位置決めするために、凹状に形成されている。また、案内部2aは、一部が開放された凹状に形成されている。これにより、隙間が狭いロープX1に対して、隣接されるロープX1が存在しない方向から、ロープテスタ1をロープX1に近づけて、ロープテスタ1でロープX1の磁束を検出することができる。
そして、漏洩磁束検出部4及び内部磁束検出部5は、本体部2の内部に収容されている。なお、各磁束検出部4,5の構成は、特に限定されないが、例えば、各磁束検出部4,5は、磁束の大きさを電圧(電流)の大きさに変換する各種磁気センサ(ホール素子、コイル)としてもよい。
そこで、本体部2は、各磁束検出部4,5を覆う遮蔽部2c,2cを備えている。遮蔽部2c,2cは、各磁束検出部4,5の両側に配置されている。そして、遮蔽部2cの透磁率が高いため、遮蔽部2cは、本体部2の内部を、外部の磁界から遮断する。これにより、外部の磁界による磁束が各磁束検出部4,5で検出されることを抑制することができる。
図2〜図4に示すように、磁化部3は、第1及び第2磁石部3a,3bと、第1磁石部3aと第2磁石部3bとを磁気的に接続する磁路部7とを備えている。そして、第1及び第2磁石部3a,3bと磁路部7とは、ロープX1と協働することによって、磁気回路を構成する。即ち、磁気回路は、第1磁石部3a、第2磁石部3b、磁路部7、及びロープX1によって構成される(図4の実線矢印参照)。
なお、各磁石部3a,3bの構成は、特に限定されないが、例えば、各磁石部3a,3bは、永久磁石としてもよく、また、電磁石としてもよい。また、磁路部7の材質は、特に限定されないが、磁路部7は、高い透磁率を有しており、例えば、純鉄や低炭素鋼で形成されてもよい。
また、遮蔽部2cは、磁化部3の一部を覆うように、配置されている。例えば、遮蔽部2cは、一対の遮蔽部2c,2cが挟む方向視で、第1磁石部3a及び第2磁石部3bと重ならないように、第1磁石部3a及び第2磁石部3bから外れて配置されている。斯かる構成によれば、ロープX1の有効断面積の変化に伴って、内部磁束検出部5が検出する磁束の変化は、大きくなる。したがって、ロープX1の有効断面積の変化が検出し易くなる。なお、遮蔽部2cは、磁化部3の全部を覆うように、配置されていてもよい。
そして、漏洩磁束検出部4は、第1及び第2磁石部3a,3bと磁路部7とによって磁化されるロープX1から漏洩する磁束を検出する。そして、本体部2は、ロープX1からの漏洩磁束を集めるために、ロープX1を覆うように配置される磁性部2dを備えており、漏洩磁束検出部4は、磁性部2dの内部を通る磁束を検出している。
なお、磁性部2dは、案内部2aの一部を構成している。具体的には、案内部2aは、磁性部2dと、磁性部2dの透磁率よりも低い透磁率を有する非磁性部2eとによって、構成されている。そして、磁性部2dと非磁性部2eとは、連接されている。
磁性部2dの材質は、特に限定されないが、磁性部2dは、磁性材料で形成され、高い透磁率を有しており、例えば、純鉄や低炭素鋼で形成されてもよい。また、非磁性部2eの材質は、特に限定されないが、非磁性部2eは、非磁性材料で形成され、低い透磁率を有しており、例えば、青銅や硬質樹脂で形成されてもよい。
また、例えば、磁性部2dの透磁率は、非磁性部2eの透磁率の100倍以上であることが好ましく、また、1000倍以上であることがより好ましい。また、例えば、磁性部2dの透磁率は、大気の透磁率の100倍以上であることが好ましく、また、1000倍以上であることがより好ましい。
そして、図5及び図6に示すように、磁性部2dは、端部2f,2fと、端部2fと漏洩磁束検出部4とを連結する連結部2gとを備えている。端部2fの先端は、案内部2aを構成するために、凹状に形成されており、連結部2gは、端部2fの基端に連結され、ロープX1(案内部2a)に沿って延びている。これにより、磁性部2dは、ロープX1のうち、端部2f,2f間の部分を覆っている。
ところで、図6に示すように、ロープX1に断線部分がある場合に、ロープX1の表面に大きな凹凸が存在することになるため、ロープX1の断線部分から大きな磁束が漏洩する。そして、ロープX1の断線部分が端部2f,2f間に位置した際には、断線部分から漏洩した磁束が、磁性部2dによって集められ、漏洩磁束検出部4は、磁性部2dの内部を通る磁束を検出する。したがって、ロープX1からの漏洩磁束を確実に検出することができる。なお、例えば、本体部2は、磁性部2dを備えていない、という構成でもよい。
図4に戻り、内部磁束検出部5は、磁路部7の内部を通る磁束を検出することによって、ロープX1の内部を通る磁束を検出している。これにより、漏洩磁束検出部4が磁束を検出するために、ロープX1を磁化させる構成と、内部磁束検出部5が磁束を検出するために、ロープX1を磁化させる構成とは、兼用されている。
したがって、内部磁束検出部5が磁束を検出するロープX1の部分は、漏洩磁束検出部4が磁束を検出するロープX1の部分と、重複している。本実施形態においては、内部磁束検出部5は、磁化されているロープX1の部分の全体を検出しており、漏洩磁束検出部4は、磁化されているロープX1の部分うち、磁性部2dに覆われている部分を検出している。
このように、漏洩磁束法及び全磁束法の両方の診断のための磁束の検出を、単に、一度に行うだけでなく、お互いに対応している部分の磁束を検出している。これにより、例えば、ロープX1を診断する際に、各磁束検出部4,5の検出値を個別に診断するだけでなく、漏洩磁束検出部4の検出値と内部磁束検出部5の検出値とを関連付けて総合的に診断してもよい。
また、磁路部7は、並列される第1及び第2分離路7a,7bと、第1及び第2分離路7a,7bを結合して第1磁石部3aに接続させる第1結合路7cと、第1及び第2分離路7a,7bを結合して第2磁石部3bに接続させる第2結合路7dとを備えている。これにより、ロープX1の内部を通る磁束は、第1分離路7aと第2分離路7bとに分かれる。
そして、内部磁束検出部5が磁路部7の第1分離路7aの内部を通る磁束を検出している。なお、ロープX1の内部を通る磁束の量は、第1分離路7aの内部を通る磁束の量に比例している。これにより、第1分離路7aの内部を通る磁束を検出することによって、ロープX1の内部を通る磁束を検出することができる。
したがって、内部磁束検出部5は、案内部2aの周辺に配置させなくてもよい。これにより、本体部2の一端、即ち、案内部2aの厚みが厚くなることを抑制することができている。したがって、隙間が狭いロープX1に対しても、使用することができる。なお、内部磁束検出部5は、案内部2aに対して、漏洩磁束検出部4よりも離れて配置されている。即ち、内部磁束検出部5は、ロープX1に対して、漏洩磁束検出部4よりも離れて配置されている。
ところで、漏洩磁束検出部4は、ロープX1から漏洩した磁束を検出することに対して、内部磁束検出部5は、ロープX1の内部を通る磁束を検出する。したがって、各磁束検出部4,5が対象としている磁束の大きさは、異なっている。例えば、漏洩磁束検出部4が対象としている磁束の大きさは、内部磁束検出部5が対象としている磁束の大きさの2%〜3%である。
そこで、第1分離路7aの断面積は、第2分離路7bの断面積よりも、小さくなっており、内部磁束検出部5は、第1分離路7aの内部を通る磁束を検出している。これにより、内部磁束検出部5が実際に検出する磁束値は、小さくなる。したがって、例えば、内部磁束検出部5のサイズを小型化できたり、内部磁束検出部5を汎用(市販)の磁気センサとすることができたり、漏洩磁束検出部4と同じセンサを用いたりすることができる。
なお、分離路7a,7bの個数は、特に限定されないが、本実施形態においては、分離路7a,7bの個数は、二つである。なお、分離路7a,7bの個数が三つ以上である構成においては、内部磁束検出部5は、最も断面積が大きい分離路7b以外の分離路7aの内部を通る磁束を検出することが好ましい。
ところで、第1分離路7aは、内部磁束検出部5を挟む一対の長尺部7e,7eと、各長尺部7eを保持する保持部7fとを備えている。各長尺部7eの基端部は、結合路7c,7dに保持されており、各長尺部7eの先端部は、保持部7fに保持されている。そして、一対の長尺部7e,7eの先端部は、一つの保持部7fによって、保持されている。
これにより、長尺部7eの先端部がそれぞれ別部材に保持されている構成と比較して、一対の長尺部7e,7eの軸心がずれることを抑制することができる。したがって、例えば、内部磁束検出部5の磁束(磁束密度)の計測ポイントを、長尺部7e,7e間の空隙内に制限することが容易になるため、ロープテスタ1,1間の内部磁束検出の性能個体差を小さくすることができる。
また、例えば、長尺部7e,7e間の空隙の幅を同じにすることによって、ロープテスタ1,1間の内部磁束検出の性能個体差をさらに小さくすることができる。これらの作用効果は、例えば、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)等で構成される内部磁束検出部5を採用しているロープテスタ1で奏する。なお、保持部7fは、非磁性材料で形成されており、第2分離路7bに固定されている。
また、ロープテスタ1は、図示していない導電材(例えば、電線、バスバー)によって、各磁束検出部4,5に電気的に接続される基板8を備えている。基板8は、本体部2の内部に配置され、漏洩磁束検出部4と内部磁束検出部5との間に配置されている。そして、各磁束検出部4,5は、基板8を経由して、検出値を外部に向けて出力している。
以上より、本実施形態に係るエレベータ用ロープX1のロープテスタ1は、エレベータ用ロープX1を磁化させる磁化部3と、前記ロープX1から漏洩する磁束を検出する漏洩磁束検出部4と、前記ロープX1の内部を通る磁束を検出する内部磁束検出部5と、を備える。
斯かる構成によれば、漏洩磁束検出部4は、磁化されたロープX1から漏洩する磁束を検出し、内部磁束検出部5は、磁化されたロープX1の内部を通る磁束を検出する。これにより、漏洩磁束法及び全磁束法の両方の診断のための磁束の検出を、一度に行うことができる
また、本実施形態に係るエレベータ用ロープX1のロープテスタ1においては、前記磁化部3は、第1及び第2磁石部3a,3bと、前記第1磁石部3aと第2磁石部3bとを接続する磁路部7と、を備え、前記漏洩磁束検出部4は、前記第1及び第2磁石部3a,3bと前記磁路部7とによって磁化される前記ロープX1から漏洩する磁束を検出し、前記内部磁束検出部5は、前記磁路部7の内部を通る磁束を検出する、という構成である。
斯かる構成によれば、第1及び第2磁石部3a,3bと磁路部7とは、ロープX1と協働することによって、磁気回路を構成する。そして、漏洩磁束検出部4は、第1及び第2磁石部3a,3bと磁路部7とによって磁化されたロープX1から漏洩する磁束を検出する。また、内部磁束検出部5が磁路部7の内部を通る磁束を検出することによって、ロープX1の内部を通る磁束を検出することができる。
また、本実施形態に係るエレベータ用ロープX1のロープテスタ1においては、前記磁路部7は、並列される第1及び第2分離路7a,7bと、第1及び第2分離路7a,7bを結合して前記第1磁石部3aに接続させる第1結合路7cと、第1及び第2分離路7a,7bを結合して前記第2磁石部3bに接続させる第2結合路7dと、を備え、前記第1分離路7aの断面積は、前記第2分離路7bの断面積よりも、小さく、前記内部磁束検出部5は、前記第1分離路7aの内部を通る磁束を検出する、という構成である。
斯かる構成によれば、ロープX1の内部を通る磁束は、第1分離路7aと第2分離路7bとに分離する。そして、第1分離路7aの断面積が、第2分離路7bの断面積よりも小さいため、内部磁束検出部5が実際に検出する磁束値を小さくすることができる。なお、ロープX1の内部を通る磁束の量は、第1分離路7aの内部を通る磁束の量に比例している。これにより、第1分離路7aの内部を通る磁束を検出することによって、ロープX1の内部を通る磁束を検出することができる。
なお、ロープテスタ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、ロープテスタ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
(1)上記実施形態に係るロープテスタ1においては、漏洩磁束検出部4が磁束を検出するために、ロープX1を磁化させる構成と、内部磁束検出部5が磁束を検出するために、ロープX1を磁化させる構成とは、兼用されている、という構成である。しかしながら、ロープテスタ1は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。
例えば、漏洩磁束検出部4が磁束を検出するために、ロープX1を磁化させる構成と、内部磁束検出部5が磁束を検出するために、ロープX1を磁化させる構成とは、異なっている、という構成でもよい。具体的には、漏洩磁束検出部4が磁束を検出するために、ロープX1を磁化させる一対の磁石部と、内部磁束検出部5が磁束を検出するために、ロープX1を磁化させる一対の磁石部とは、異なっている、という構成でもよい。
(2)また、上記実施形態に係るロープテスタ1においては、内部磁束検出部5は、磁路部7の内部を通る磁束を検出する、即ち、ロープX1の内部を通る磁束を間接的に検出する、という構成である。しかしながら、ロープテスタ1は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、内部磁束検出部5は、案内部2aに配置され、ロープX1の内部を通る磁束を直接的に検出する、という構成でもよい。
(3)また、上記実施形態に係るロープテスタ1においては、磁路部7は、並列される複数の分離路7a,7bを備えており、それにより、複数の経路を備えている、という構成である。しかしながら、ロープテスタ1は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、磁路部7は、一つの経路のみからなる、という構成でもよい。
(4)また、上記実施形態に係るロープテスタ1においては、内部磁束検出部5が検出する第1分離路7aの断面積は、第2分離路7bの断面積よりも、小さい、という構成である。しかしながら、ロープテスタ1は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、内部磁束検出部5が検出する第1分離路7aの断面積は、第2分離路7bの断面積以上である、という構成でもよい。
(5)また、ロープテスタ1は、漏洩磁束検出部4の検出値と内部磁束検出部5の検出値とのうち、外部に向けて出力する検出値を選択可能な選択部を備えている、という構成でもよい。斯かる構成によれば、必要な検出値のみを出力することができる。
1…ロープテスタ、2…本体部、2a…案内部、2b…把持部、2c…遮蔽部、2d…磁性部、2e…非磁性部、2f…端部、2g…連結部、3…磁化部、3a…第1磁石部、3b…第2磁石部、4…漏洩磁束検出部、5…内部磁束検出部、6…変位検出部、6a…回転部、6b…回転検出部、6c…接続部、6d…弾性部、7…磁路部、7a…第1分離路、7b…第2分離路、7c…第1結合路、7d…第2結合路、7e…長尺部、7f…保持部、8…基板、X1…ロープ

Claims (3)

  1. エレベータ用ロープを磁化させる磁化部と、
    前記ロープから漏洩する磁束を検出する漏洩磁束検出部と、
    前記ロープの内部を通る磁束を検出する内部磁束検出部と、を備えるエレベータ用ロープのロープテスタ。
  2. 前記磁化部は、第1及び第2磁石部と、前記第1磁石部と第2磁石部とを接続する磁路部と、を備え、
    前記漏洩磁束検出部は、前記第1及び第2磁石部と前記磁路部とによって磁化される前記ロープから漏洩する磁束を検出し、
    前記内部磁束検出部は、前記磁路部の内部を通る磁束を検出する、請求項1に記載のエレベータ用ロープのロープテスタ。
  3. 前記磁路部は、並列される第1及び第2分離路と、第1及び第2分離路を結合して前記第1磁石部に接続させる第1結合路と、第1及び第2分離路を結合して前記第2磁石部に接続させる第2結合路と、を備え、
    前記第1分離路の断面積は、前記第2分離路の断面積よりも、小さく、
    前記内部磁束検出部は、前記第1分離路の内部を通る磁束を検出する、請求項2に記載のエレベータ用ロープのロープテスタ。
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