JP2020132168A - 携帯容器及び箱型包装食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定部材を追加しなくても、しっかりとした固定状態での持ち歩きが可能な携帯容器及び箱型包装食品を提供する。【解決手段】携帯カートン101は、一対の腕部1,2が切り起こし可能となるようにミシン目M1で形成された箱型の携帯容器である。一対の腕部1,2が切り起こされて環状に組まれた状態に係合すると少なくとも一方の腕部1,2にねじれが生じるように、一対の腕部1,2には互いに係合させる切り込み1a,2aが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は携帯容器及び箱型包装食品に関するものであり、例えば、厚紙製のブランク板からなる箱型の携帯容器と、その携帯容器に食品を収納してなる箱型包装食品に関するものである。
携帯容器には輸送適性や耐衝撃性等が求められる。そのような特性に優れた携帯容器のなかでも、持ち歩くときの保護容器として優れたものを順に挙げると、プラスチック成型品、クリアケース、紙箱、軟包装となる。紙箱やクリアケースは、壊れやすい内容物の保護性に関しては軟包装より優れるものの、プラスチック成型品ほどの形状維持ができないため、壊れやすいものを保護する容器としては、やや劣る。そのため、紙箱やクリアケースに入っている内容物が壊れやすい場合には、内容物をプラスチック成型品に入れ替えて持ち歩くか、あるいは紙箱やクリアケースが押しつぶされないように、鞄の中での置き方を工夫する等の対策が必要になる。
紙箱やクリアケース等の箱型容器を鞄内の所定位置に配置しようとすると、クリップ等の固定部材が必要になるが、固定部材を追加するとその分のコストがかかるうえに容器の携帯性も損なわれてしまう。このような観点から、固定部材の追加無しに箱型容器の固定を可能とするために、従来より様々な構成が提案されている。例えば特許文献1には、切り起こし方向が一直線上の縦列関係にある一対の舌片を容器底面にミシン目で形成し、ミシン目で切り起こした一対の舌片を互いに係止させて環状にし、ベッドやタオル掛けのパイプに引っ掛けるようにした箱型容器が提案されている。
特開2003−212230号公報
特許文献1に記載の箱型容器は、ティッシュペーパーやキッチンペーパー等の箱を想定したものであるため、携帯性が重視されていない。つまり、パイプに引っ掛ける程度の固定構造では、鞄内の所定位置に配置することができず、持ち歩いているうちに押しつぶされてしまうおそれがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、固定部材を追加しなくても、しっかりとした固定状態での持ち歩きが可能な携帯容器及び箱型包装食品を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の携帯容器は、一対の腕部が切り起こし可能となるようにミシン目で形成された箱型の携帯容器であって、
前記一対の腕部が切り起こされて環状に組まれた状態に係合すると少なくとも一方の腕部にねじれが生じるように、前記一対の腕部には互いに係合させる係合部が形成されていることを特徴とする。
第2の発明の携帯容器は、上記第1の発明において、前記係合部が切り込み又は切欠きから成ることを特徴とする。
第3の発明の携帯容器は、上記第1又は第2の発明において、少なくとも一方の腕部に前記係合部が複数形成されていることを特徴とする。
第4の発明の携帯容器は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記一対の腕部の切り起こしにより、両腕部が共通した付け根を有するように、円形と台形との結合形状を有する支持部が腕部間に形成され、
前記一対の腕部において前記支持部に対する反対側に前記係合部が位置し、
前記環状に組まれた状態に係合した一対の腕部が、前記ねじれにより湾曲することで突出した円錐台形状を形成することを特徴とする。
第5の発明の携帯容器は、上記第4の発明において、前記係合した一対の腕部の先端が前記支持部に当接するように、前記一対の腕部が湾曲することを特徴とする。
第6の発明の携帯容器は、上記第4の発明において、前記係合した一対の腕部の先端が前記支持部から離れるように、前記一対の腕部が湾曲することを特徴とする。
第7の発明の携帯容器は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、切り起こし前の一対の腕部が半円形状の対向した円形状を成すように左右に並んで形成されており、
両腕部が共通した付け根を有するように前記一対の腕部が切り起こされ、
前記一対の腕部において内周と外周の両側に前記係合部が位置し、
前記環状に組まれた状態に係合した一対の腕部が、前記ねじれにより湾曲することで突出した円錐台形状を形成することを特徴とする。
第8の発明の携帯容器は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、切り起こし前の一対の腕部が左右方向に延びるように上下に並んで形成されており、
一方の腕部が左側に付け根を有し、かつ、他方の腕部が右側に付け根を有するように、前記一対の腕部が切り起こされ、
前記一対の腕部において互いの対向する側に前記係合部が位置し、
前記環状に組まれた状態に係合した一対の腕部が、前記ねじれにより湾曲することで屋根型に突出した三角柱形状を形成することを特徴とする。
第9の発明の携帯容器は、上記第1〜第8のいずれか1つの発明において、1枚のブランク板の折り曲げにより形成されたものであることを特徴とする。
第10の発明の箱型包装食品は、上記第1〜第9のいずれか1つの発明に係る携帯容器と、その内部に収納された食品と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、一対の腕部が切り起こされて環状に組まれた状態に係合すると少なくとも一方の腕部にねじれが生じる構成になっているため、ねじれた腕部の弾性力(復元力)で携帯容器を固定対象(鞄等)に強く固定することができる。したがって、固定部材を追加しなくても、しっかりとした固定状態での持ち歩きが可能な携帯容器及び箱型包装食品を実現することができる。
第1の実施の形態の携帯カートンの背面側外観を腕部の切り起こし前状態及び係合状態で示す平面図。 第2の実施の形態の携帯カートンの背面側外観を腕部の切り起こし前状態及び係合状態で示す平面図。 第3の実施の形態の携帯カートンの背面側外観を腕部の切り起こし前状態及び係合状態で示す平面図。 第4の実施の形態の携帯カートンの背面側外観を腕部の切り起こし前状態及び係合状態で示す平面図。 第1の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第2の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第3の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第4の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第1,第2の実施の形態において一対の腕部が環状に組まれて係合した状態を模式的に示す側面図。 第1の実施の形態の携帯カートンが鞄に固定された状態を示す正面図。 第1の実施の形態の携帯カートンがペットボトルに固定された状態を示す正面図。 第1,第2の実施の形態の携帯カートンの斜めスタンド状態を模式的に示す側面図。 第5の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第6の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第7の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第8の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第9の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。 第10の実施の形態の携帯カートンのブランク板を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態に係る携帯容器、それを用いた箱型包装食品等を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態や具体例等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
図1〜図4に、第1〜第4の実施の形態に係る携帯カートン101,102,103,104の背面側外観を示す。携帯カートン101,102,103,104は、いずれも一対の腕部1,2が切り起こし可能となるようにミシン目M1,M2,M3,M4で形成された箱型の携帯容器であり、図1〜図4において、(A)は腕部1,2の切り起こし前状態を示しており、(B)は切り起こされた腕部1,2の係合状態を示している。
携帯カートン101〜104の内部には、内容物を収容するための収容空間Sが設けられている(図1〜図4中の(B))。内容物としては、食品(例えば、チョコレート菓子,キャンディー等の菓子類),化粧品(例えば、リップスティック,マニキュア等のメークアップ化粧品)等が挙げられるが、ここでは、複数のスティック菓子の入った個包装食品を内容物として想定している。そして、単数又は複数の個包装食品を収容空間S内に収納することによって、箱型包装食品が構成される。したがって、携帯カートン101〜104の用途としては、食品ケース(菓子箱等),化粧品ケース,販売促進用ケース等が挙げられる。
図5〜図8の展開図に、携帯カートン101,102,103,104を構成しているブランク板201,202,203,204をそれぞれ示す。携帯カートン101〜104は、1枚のブランク板201〜204の折り曲げにより形成される。また、ブランク板201〜204は、板状のシート材料を展開図(図5〜図8)のように打ち抜くことにより形成される。
ブランク板201〜204を構成するシート材料としては、例えば、厚紙(ボール紙等)や樹脂板(ポリエチレンテレフタレート,ポリプロピレン等の樹脂から成る透明又は不透明な樹脂板)が挙げられる。携帯カートン101〜104を樹脂製のクリアケース(透明プラスチックケース)として構成した場合、内容物が容易に視認可能となり、携帯カートン101〜104と内容物との両方で情報表示(商品情報等の表示)が可能となる。なお、材質に関しては個包装もブランク板201〜204と同様であり、必要に応じた材質(紙,樹脂等)が採用可能である。
ブランク板201〜204は、図5〜図8に示すように、背面板5;前面板6;側面板7,8;糊代片9;天面板10;オーバーフラップ板11;底面板12等からなっている。背面板5の底面側には糊代片5aが設けられており、前面板6の天面側には糊代片6a,6bが設けられており、側面板7,8の天面側と底面側にはフラップ7a,7b;8a,8bがそれぞれ設けられている。糊代片5a;糊代片6a,6bの接着剤塗布面には、ハーフカットのミシン目が形成されており、ミシン目の数で接着力の調整が可能となっている。
背面板5には、前述した一対の腕部1,2を切り起こすためのミシン目M1〜M4と、一対の腕部1,2を環状に組まれた状態に係合させる切り込み1a,1b,2a,2b又は切欠き1c,2cと、が形成されている。また、前面板6における糊代片6bの境界には、開封時の破断に用いるミシン目N2が形成されている。
ブランク板204の前面板6(図8)には、直線状のミシン目M5(例えば、ピッチ:5mmカット×2mmノンカット)が形成されている。そして、携帯カートン104(図4)に組み立てられた状態において、ミシン目M5に沿って前面板6に切り込みを形成することにより、その切り込みをカードフォルダーとして使用することが可能になっている。例えば、長さ68mmのミシン目M5を前面板6の下端から60mm(左右端から11mm)の位置に形成した場合、そのミシン目M5で形成した切り込みに一般的なサイズのカードを挿入すると、カードは底面板12上に載るようにして安定した状態で携帯カートン104内に収納される。収納状態のカードは、その上部が切り込みから適正な大きさで露出するため、抜き取りも容易に行うことができる。
ブランク板201〜203内には、リード罫から成る折り曲げ線L1〜L4と、押し罫から成る折り曲げ線K1〜K9と、が折り目を形成するために形成されている。また、ブランク板204内には、リード罫から成る折り曲げ線L3,L4と、押し罫から成る折り曲げ線K1〜K11と、が折り目を形成するために形成されている。
携帯カートン101〜104の組み立ては、以下のようにブランク板201〜204を折り曲げ線L1〜L4,K1〜K11に沿って折り曲げること等によって行われる。まず、折り曲げ線L1,L2(又はK10,K11);K1,K2に沿ってブランク板201〜204を折り曲げて、糊代片9を側面板8の内側に貼り付ける。折り曲げ線K5,K7に沿ってフラップ7b,8bを折り曲げ、折り曲げ線K8に沿って糊代片5aを折り曲げて、糊代片5aに底面板12を貼り付ける。
携帯カートン101〜104は天面側に開口した状態になっているので、その開口から収容空間S内に個包装食品を投入する。次に、折り曲げ線K4,K6に沿ってフラップ7a,8aを折り曲げ、折り曲げ線L4に沿って糊代片6aを折り曲げ、折り曲げ線L3に沿って天面板10を折り曲げ、折り曲げ線K9に沿ってオーバーフラップ板11を折り曲げて、糊代片6a,6bに天面板10,オーバーフラップ板11をそれぞれ貼り付ける。その結果、個包装食品が収容されている収容空間Sは密封された状態となり、その密封状態で箱型包装食品の保管,輸送等が行われる。
携帯カートン101〜104を開封する場合、ミシン目N2に沿って糊代片6bを切り取りながら糊代片6bと共にオーバーフラップ板11を引き起こし、糊代片6aと共に天面板10を引き起こす。その結果、携帯カートン101〜104は天面側に開口した状態になって、その開口から収容空間S内の個包装食品を取り出すことが可能となる。天面板10には糊代片6aが貼り付けられた状態にあり、オーバーフラップ板11には糊代片6bが貼り付けられた状態にあるため、前面板6の内側にオーバーフラップ板11を差し込むことによって、携帯カートン101〜104を再封することができる。
携帯カートン101〜104を持ち歩きに使用する場合、背面板5に形成されているミシン目M1〜M4に沿って一対の腕部1,2を切り起こし、係合部で環状に組まれた状態に係合させる。その係合部は、一対の腕部1,2がねじれを伴って環状に組まれた状態で係合するように形成されている。携帯カートン101〜104に用いられている係合部は、前述の切り込み1a,1b,2a,2bと切欠き1c,2cである。つまり、一対の腕部1,2が切り起こされて環状に組まれた状態に係合すると少なくとも一方の腕部1,2にねじれが生じるように、一対の腕部1,2には互いに係合させる係合部として、切り込み1a,1b,2a,2b又は切欠き1c,2cが形成されている。
係合部のうち、切り込み1a,1b,2a,2bには強い係合状態が得られるというメリットがあり、切欠き1c,2cには係合を容易に行うことができるというメリットがある。なお、腕部1,2の切り起こしは、内容物の破損等を避けるため、収容空間Sから内容物を取り出してから行うことが好ましい。
携帯カートン101(図1,図5)には、腕部1,2に切り込み1a,2aがそれぞれ係合部として形成されており、携帯カートン102には(図2,図6)、腕部1,2に切欠き1c,2cがそれぞれ係合部として形成されている。携帯カートン101,102では、一対の腕部1,2の切り起こしにより、両腕部1,2が共通した付け根を連結部4として有するように、円形と台形との結合形状を有する支持部3が腕部1,2間に形成される。一対の腕部1,2において支持部3に対する反対側には、携帯カートン101において切り込み1a,2aが位置し、携帯カートン102において切欠き1c,2cが位置する。また、環状に組まれた状態に係合した一対の腕部1,2は、前記ねじれにより湾曲することで突出した円錐台形状を形成する(図1(B),図2(B))。
携帯カートン103には(図3,図7)、腕部1,2に切り込み1a,1b;2a,2bがそれぞれ係合部として形成されている。携帯カートン103では、切り起こし前の一対の腕部1,2が半円形状の対向した円形状を成すように左右に並んで形成されており、両腕部1,2が共通した付け根を連結部4として有するように一対の腕部1,2が切り起こされる。腕部1,2間の円形部分は、一対の腕部1,2を切り起こした後に取り除かれる。一対の腕部1,2において、外周側には切り込み1a,2aが位置し、内周側には切り込み1b,2bが位置する。また、環状に組まれた状態に係合した一対の腕部1,2は、前記ねじれにより湾曲することで突出した円錐台形状を形成する(図3(B))。
携帯カートン104には(図4,図8)、腕部1に切り込み1aが係合部として形成されており、腕部2に切り込み2a,2bが係合部として形成されている。携帯カートン104では、切り起こし前の一対の腕部1,2が左右方向に延びるように上下に並んで形成されており、一方の腕部1が左側に付け根を有し、かつ、他方の腕部2が右側に付け根を有するように、一対の腕部1,2が切り起こされる。一対の腕部1,2において互いの対向する側には、腕部1において切り込み1aが位置し、腕部2において切り込み2a,2bが位置する。また、環状に組まれた状態に係合した一対の腕部1,2は、前記ねじれにより湾曲することで屋根型に突出した三角柱形状を形成する(図4(B))。
図9の側面図に、一対の腕部1,2が環状に組まれて係合した状態の携帯カートン101,102(図1(B),図2(B))を模式的に示す。環状に組まれた状態に係合した一対の腕部1,2は、前記ねじれにより湾曲することで突出した円錐台形状を形成しており、その湾曲により腕部1,2の先端が支持部3に当接している。支持部3は、腕部1,2の湾曲で生じた弾性力により押圧されて、その先端が前面板6側に移動している(腕部1,2による前面側への押圧)。これは腕部1,2の弾性力で固定対象に携帯カートン101,102を強く固定することが可能であることを意味している。携帯カートン103,104においても一対の腕部1,2が同様に作用するが、携帯カートン101,102では、腕部1,2の先端と対向するように支持部3が位置しているため、腕部1,2と支持部3との間に固定対象の一部を強く挟むことで、より強固な固定状態での使用が可能となる。
図10に、携帯カートン101の使用例を示す。図10は、箱型包装食品301を構成している携帯カートン101が鞄15に固定された状態を示す正面図である。携帯カートン101は、腕部1,2から成る環内に取っ手15aが位置する状態で、鞄15の中に配置されている。ねじれた腕部1,2は、切り起こし前状態(図1(A))に戻ろうとする復元力(腕部1,2の弾性力)で鞄15を外側から押圧し、鞄15の内側に位置する支持部3との間で鞄15を挟んだ状態としている。携帯カートン101は鞄15に対してしっかりとした固定状態にあるため、鞄15を持ち歩いても押しつぶされるはことなく、その位置を保持することが可能である。したがって、携帯カートン101に入っている内容物が壊れやすい場合でも、安心して持ち歩くことができる。
図11に、携帯カートン101の他の使用例を示す。図11は、箱型包装食品301を構成している携帯カートン101がペットボトル16に固定された状態を示す正面図である。携帯カートン101は、腕部1,2から成る環内にボトル上部16aが位置する状態で、ペットボトル16に固定されている。ねじれた腕部1,2は、切り起こし前状態(図1(A))に戻ろうとする復元力(腕部1,2の弾性力)でペットボトル16を前側から押圧し、ペットボトル16の後ろ側に位置する背面板5との間でペットボトル16を挟んだ状態としている。携帯カートン101はペットボトル16に対してしっかりとした固定状態にあるため、ペットボトル16を持ち歩いてもその位置を保持することが可能である。
上記のように、切り込み1a,2a等の係合部で、一対の腕部1,2を環状に組んだ状態に係合させると、腕部1,2の環内に固定対象の一部を位置させることが可能になると共に、上述のねじれた腕部1,2が切り起こし前状態(図1〜図4中の(A))に戻ろうとする復元力(腕部1,2の弾性力)で固定対象を押圧することが可能になる。したがって、固定部材を追加しなくても、固定対象に携帯カートン101〜104を強く固定した状態で使用することができる。
携帯カートン101〜104の固定対象としては、鞄やペットボトル以外に、ポケット付きの衣服や車載用のカップホルダー等が挙げられる。また、携帯カートン101〜104では、固定対象において細長い形状(紐状,棒状,管状等)を有する部分を腕部1,2の環内に通すことで、簡単な固定(引っ掛け,吊り下げ等)を行うことが可能であり、固定対象の一部(ポケット等)に腕部1,2を引っ掛けて、その弾性力のみで簡単な固定を行うことも可能である。このため、携帯カートン101〜104は携帯性だけでなく利便性にも優れている。
図12に、固定対象から外された状態の携帯カートン101,102の使用例を示す。図12は、箱型包装食品301,302を構成している携帯カートン101,102の斜めスタンド状態を模式的に示す側面図である。環状に組まれた状態に係合した一対の腕部1,2は、図10や図11に示す使用例と同様、ねじれにより湾曲することで突出した円錐台形状(図9)を形成しているが、この湾曲はそれとは逆向きになっている。つまり、一対の腕部1,2は、その先端が支持部3から離れるように湾曲している(反転した湾曲状態)。
上記のように腕部1,2を逆向きに組ませて、携帯カートン101,102を机Tの上に置くと、図12に示すように、腕部1,2での支えによって携帯カートン101,102を斜めに立たせることができる。その斜めスタンド状態の携帯カートン101,102では、収容空間S内の個包装食品Fから食品(スティック菓子)Faを容易に取り出すことができる。つまり、仕事や勉強をしながら携帯カートン101,102に触れずに食品Faを取り出すことができて便利である。
携帯カートン101〜104において、背面板5に形成されているミシン目M1〜M4の位置,形状,サイズ;係合部(切り込み1a,2a等)の形態;折り目(折り曲げ線L1,L2等)の形態等は、携帯カートン101〜104の固定対象,内容物,製造工程(例えば、携帯カートンを組み立てる起函工程)等に応じて設定される。図13〜図18の展開図にその一例を示す。例えば、図13,図14の展開図は、携帯カートン101,102の変形例を第5,第6の実施の形態に係る携帯カートンとして、それを構成するブランク板201a,202aをそれぞれ示している。また、図15〜図18の展開図は、携帯カートン101の変形例を第7〜第10の実施の形態に係る携帯カートンとして、それを構成するブランク板201b〜201eをそれぞれ示している。なお、第5〜第10の実施の形態において、第1,第2の実施の形態と同様の構成によれば同様の効果が得られる。
ブランク板201a(図13)のミシン目M1aは、ブランク板201(図5)のミシン目M1と比べて、背面板5における高い位置に形成されている。ブランク板202a(図14)のミシン目M2aも、ブランク板202(図6)のミシン目M2と比べて、背面板5における高い位置に形成されている。したがって、ブランク板201a,202aから成る携帯カートンは、固定対象に対して相対的に低い位置で固定されることになるため、結果として安定した固定状態を得ることが可能になる。
ブランク板202a(図14)のミシン目M2aの場合、腕部1,2の切欠き1c,2cが深く形成されているため、より安定した係合状態が得られることによって、固定対象に対する固定状態を更に安定化することが可能になる。また、ブランク板201a,202aから成る携帯カートンとは逆に、ブランク板201,202から成る携帯カートン101,102は、固定対象に対して相対的に高い位置で固定されることになるため、情報表示のための表示スペース(例えば、商品情報スペース,販売促進用の宣伝・広告スペース,注意書きスペース等)を広く確保することが可能となる。
ブランク板201b,201c,201d,201eのミシン目M1b,M1c,M1d,M1eでは(図15〜図18)、ブランク板201(図5)のミシン目M1と比べて、刃止めが部分的に大きくなっている。つまり、ブランク板201のミシン目M1の刃止め(支持部3における円形部分を除く)のサイズδ0と比べて、ブランク板201b,201c,201d,201eのミシン目M1b,M1c,M1d,M1eの刃止め(支持部3における円形部分を除く)のサイズδ1が長くなっている(例えば、δ0=1.2mm,δ1=1.5mm)。このようにミシン目の刃止めを部分的にサイズ調整することにより、起函工程におけるミシン目の破れを効果的に防止することができる。
ブランク板201b,201c,201d,201eの折り曲げ線L1a,L2a(図15〜図18)では、ブランク板201(図5)の折り曲げ線L1,L2と比べて、リード罫のピッチが大きくなっている。例えば、折り曲げ線L1,L2のリード罫のピッチ:7mmカット×7mmノンカットに対して、折り曲げ線L1a,L2aのリード罫のピッチ:10mmカット×20mmノンカットとなっている。このようにリード罫のピッチを調整することにより、携帯カートンの起函性を効果的に向上させることが可能となる。なお、ブランク板201b,201d,201eのように背面板5の左右両側をリード罫としてもよく、ブランク板201cのように一方をリード罫とし他方を押し罫としてもよい。
ブランク板201c,201dのミシン目M1c,M1d(図16,図17)では、ブランク板201のミシン目M1(図5)と比べて、左右の折り目位置までの距離が長くなっている。つまり、ブランク板201におけるミシン目M1から折り曲げ線L1,L2までの各距離α0と比べて、ブランク板201cにおけるミシン目M1cから折り曲げ線K10,L2aまでの各距離α1、及びブランク板201dにおけるミシン目M1dから折り曲げ線L1a,L2aまでの各距離α1が長くなっている(例えば、α0=12mm,α1=15mm)。ミシン目M1c,M1dが、折り目を形成するための折り曲げ線L1a,L2a,K10から、より遠くに位置することで、携帯カートンの起函性の向上が可能となる。
背面板5のサイズは、ブランク板201c,201d(図16,図17)とブランク板201(図5)とで同一であるため、ミシン目位置のシフト量:α1−α0だけ、腕部1,2の連結部4の横幅が狭くなっている。つまり、ブランク板201の腕部1,2の連結部4の横幅β0と比べて、ブランク板201cの腕部1,2の連結部4の横幅β1、及びブランク板201dの腕部1,2の連結部4の横幅β1が短くなっている。このため、腕部1,2の横幅、腕部1,2の間隔(例えば、支持部3における円形と台形との結合部分のサイズ)、切り込み1a,2aの長さ等、腕部1,2に関連したサイズが短くなっている。このように腕部1,2に関連したサイズの調整は、携帯カートンの起函性の向上に有効である。
ブランク板201e(図18)では、腕部1,2の両側がカーブした形状になっている。つまり、ミシン目M1eにおいて折り曲げ線L1a,L2aと対向している部分が、折り曲げ線L1a,L2a側に凸の曲線形状を有している。このように腕部1,2の形状がカーブしていると起函し易く、例えば、起函工程におけるミシン目M1eの破れを効果的に防止することができる。
携帯カートン101〜104等によれば、前述したように、一対の腕部1,2が切り起こされて環状に組まれた状態に係合すると少なくとも一方の腕部1,2にねじれが生じる構成になっているため、ねじれた腕部1,2の弾性力(復元力)で携帯カートン101〜104等を固定対象(鞄15等)に強く固定することができる。したがって、固定部材を追加しなくても、携帯カートン101〜104等をしっかりとした固定状態で持ち歩くことが可能である。また、携帯カートン103,104のように、切り込み1a,1b;2a,2b等の係合部が少なくとも一方の腕部1,2に複数形成されていれば、腕部1,2から成る環内のサイズを固定対象に応じて調整することが可能となる。
1,2 腕部
1a,1b,2a,2b 切り込み(係合部)
1c,2c 切欠き(係合部)
3 支持部
4 連結部
5 背面板
5a 糊代片
6 前面板
6a,6b 糊代片
7,8 側面板
7a,7b,8a,8b フラップ
9 糊代片
10 天面板
11 オーバーフラップ板
12 底面板
15 鞄
15a 取っ手
16 ペットボトル
16a ボトル上部
101,102,103,104 携帯カートン(携帯容器)
201,202,203,204 ブランク板
201a,201b,201c,201d,201e,202a ブランク板
301,302 箱型包装食品
M1,M2,M3,M4,M5 ミシン目
M1a,M1b,M1c,M1d,M1e,M2a ミシン目
K1〜K11,L1〜L4,L1a,L2a 折り曲げ線
N2 ミシン目
S 収容空間
F 個包装食品(内容物)
Fa 食品(内容物)
T 机

Claims (10)

  1. 一対の腕部が切り起こし可能となるようにミシン目で形成された箱型の携帯容器であって、
    前記一対の腕部が切り起こされて環状に組まれた状態に係合すると少なくとも一方の腕部にねじれが生じるように、前記一対の腕部には互いに係合させる係合部が形成されていることを特徴とする携帯容器。
  2. 前記係合部が切り込み又は切欠きから成ることを特徴とする請求項1記載の携帯容器。
  3. 少なくとも一方の腕部に前記係合部が複数形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯容器。
  4. 前記一対の腕部の切り起こしにより、両腕部が共通した付け根を有するように、円形と台形との結合形状を有する支持部が腕部間に形成され、
    前記一対の腕部において前記支持部に対する反対側に前記係合部が位置し、
    前記環状に組まれた状態に係合した一対の腕部が、前記ねじれにより湾曲することで突出した円錐台形状を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯容器。
  5. 前記係合した一対の腕部の先端が前記支持部に当接するように、前記一対の腕部が湾曲することを特徴とする請求項4記載の携帯容器。
  6. 前記係合した一対の腕部の先端が前記支持部から離れるように、前記一対の腕部が湾曲することを特徴とする請求項4記載の携帯容器。
  7. 切り起こし前の一対の腕部が半円形状の対向した円形状を成すように左右に並んで形成されており、
    両腕部が共通した付け根を有するように前記一対の腕部が切り起こされ、
    前記一対の腕部において内周と外周の両側に前記係合部が位置し、
    前記環状に組まれた状態に係合した一対の腕部が、前記ねじれにより湾曲することで突出した円錐台形状を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯容器。
  8. 切り起こし前の一対の腕部が左右方向に延びるように上下に並んで形成されており、
    一方の腕部が左側に付け根を有し、かつ、他方の腕部が右側に付け根を有するように、前記一対の腕部が切り起こされ、
    前記一対の腕部において互いの対向する側に前記係合部が位置し、
    前記環状に組まれた状態に係合した一対の腕部が、前記ねじれにより湾曲することで屋根型に突出した三角柱形状を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯容器。
  9. 1枚のブランク板の折り曲げにより形成されたものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の携帯容器。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の携帯容器と、その内部に収納された食品と、を備えたことを特徴とする箱型包装食品。
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