JP2020129632A - 保持装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持装置に保持された対象物の温度分布の制御性が低下することを抑制する。【解決手段】保持装置は、第1の表面と第2の表面とを有するセラミックス部材を備え、セラミックス部材の第1の表面上に対象物を保持する装置である。セラミックス部材の内部には、ガス流路孔と、ガス流路孔とは独立して設けられた貫通孔とが形成されている。セラミックス部材の第1の表面には、凹部と複数の凸部とが形成されており、複数の凸部は、貫通孔を取り囲む第1の凸部を含む。保持装置の製造方法は、セラミックス母材の表面に対して鏡面研磨を行う鏡面研磨工程と、鏡面研磨工程の後に、セラミックス母材の該表面上にマスクを配置した状態でショットブラストを行うことにより、凹部と複数の凸部とを形成するショットブラスト工程と、鏡面研磨工程の後に、セラミックス母材に貫通孔を形成する貫通孔形成工程とを備える。【選択図】図5

Description

本明細書に開示される技術は、対象物を保持する保持装置の製造方法に関する。
例えば半導体を製造する際にウェハを保持する保持装置として、静電チャックが用いられる。静電チャックは、セラミックス部材と、セラミックス部材の内部に配置されたチャック電極とを備えており、チャック電極に電圧が印加されることにより発生する静電引力を利用して、セラミックス部材の表面(以下、「吸着面」という。)にウェハを吸着して保持する。
静電チャックの吸着面に保持されたウェハの温度が所望の温度にならないと、ウェハに対する各処理(成膜、エッチング等)の精度が低下するおそれがあるため、静電チャックにはウェハの温度分布を制御する性能が求められる。そのため、例えば、セラミックス部材に配置されたヒータ電極による加熱や、セラミックス部材に接合されたベース部材に形成された冷媒流路に冷媒を供給することによる冷却によって、セラミックス部材の吸着面の温度分布の制御(ひいては、吸着面に保持されたウェハの温度分布の制御)が行われる。
また、静電チャックのセラミックス部材の吸着面には、凹部と複数の凸部とが形成されている。ウェハは、セラミックス部材の吸着面における複数の凸部の頂面に支持される。この状態では、ウェハの表面とセラミックス部材の吸着面(より詳細には吸着面の凹部)との間に、空間が存在することとなる。また、セラミックス部材の内部には、吸着面と、吸着面とは反対側の表面(以下、「下面」という。)とに開口するガス流路孔が形成されている。ウェハの表面とセラミックス部材の吸着面との間の上記空間には、ウェハとセラミックス部材との間の伝熱特性を高めてウェハの温度分布の制御性を向上させるため、上記ガス流路孔を介してヘリウムガス等の不活性ガスが供給される。
静電チャックの製造の際には、各種処理の完了前のセラミックス部材(以下、「セラミックス母材」という。)に対して該各種処理が行われる。具体的には、セラミックス母材の表面(上記各種処理の完了後に吸着面となる表面であり、以下「処理対象表面」という。)に対して鏡面研磨を行う鏡面研磨工程が行われ、鏡面研磨工程の後に、セラミックス母材の処理対象表面上に複数の凸部を形成する領域を遮蔽するマスクを配置した状態で、処理対象表面に対してショットブラストを行うことにより、凹部と複数の凸部とを形成するショットブラスト工程が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−179557号公報
セラミックス部材の内部には、上記ガス流路孔とは独立して、セラミックス部材の吸着面と下面とに開口する他の貫通孔が設けられることがある。このような貫通孔の例としては、例えば、吸着面上に保持されたウェハを押し上げて吸着面から離間させるためのリフトピンを挿通するピン挿通孔が挙げられる。また、セラミックス部材の内部に上記貫通孔が形成された構成では、ウェハの表面とセラミックス部材の吸着面との間の空間に供給された不活性ガスが該貫通孔を介して排出されることを抑制するために、該貫通孔を取り囲み、かつ、上記ガス流路孔を取り囲まないような凸部(以下、「貫通孔廻りシールバンド」という。)が設けられる。貫通孔廻りシールバンドは、上述したセラミックス部材の吸着面に形成された複数の凸部の内の1つであり、上述したショットブラスト工程により形成される。
従来の静電チャックの製造方法では、セラミックス母材に上記貫通孔を形成する貫通孔形成工程が行われた後に、上記鏡面研磨工程が行われ、その後に、上記ショットブラスト工程が行われる。すなわち、セラミックス母材に上記貫通孔が形成された状態で、鏡面研磨工程が行われる。そのため、鏡面研磨工程の際に、研磨砥粒が上記貫通孔の近辺に溜まって削れやすくなり、上記貫通孔における吸着面への開口部付近の傾斜が過度に大きくなるおそれがある。このような状態で、その後にショットブラスト工程によって上記貫通孔を取り囲む凸部である貫通孔廻りシールバンドを形成すると、形成された貫通孔廻りシールバンドの頂面の傾斜が過度に大きくなる。貫通孔廻りシールバンドの頂面の傾斜が過度に大きくなると、貫通孔廻りシールバンドとウェハとの間のシール性が低下して不活性ガスの充填性が低下し、その結果、セラミックス部材とウェハとの間の伝熱性が低下して、ウェハの温度分布の制御性が低下するという課題がある。
なお、このような課題は、静電引力を利用してウェハを保持する静電チャックに限らず、セラミックス部材を備え、セラミックス部材の表面上に対象物を保持する保持装置一般に共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される保持装置の製造方法は、第1の方向に略直交する第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有するセラミックス部材を備え、前記セラミックス部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法において、前記セラミックス部材の内部には、前記第1の表面と前記第2の表面とに開口するガス流路孔と、前記ガス流路孔とは独立して設けられ、前記第1の表面と前記第2の表面とに開口する貫通孔と、が形成されており、前記セラミックス部材の前記第1の表面には、凹部と複数の凸部とが形成されており、前記複数の凸部は、前記第1の方向視で前記貫通孔を取り囲み、かつ、前記ガス流路孔を取り囲まないように形成された第1の凸部を含み、前記保持装置の製造方法は、 特定処理の完了前の前記セラミックス部材であるセラミックス母材における前記特定処理の完了後に前記第1の表面となる表面に対して、前記特定処理の1つとして鏡面研磨を行う鏡面研磨工程と、前記鏡面研磨工程の後に、前記特定処理の1つとして、前記セラミックス母材の前記表面上に前記複数の凸部を形成する領域を遮蔽するマスクを配置した状態で、前記表面に対してショットブラストを行うことにより、前記凹部と前記複数の凸部とを形成するショットブラスト工程と、前記鏡面研磨工程の後に、前記特定処理の1つとして、前記セラミックス母材に前記貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、を備える。本保持装置の製造方法では、鏡面研磨工程の後に、ショットブラスト工程および貫通孔形成工程が行われる。すなわち、鏡面研磨工程を行う段階では、セラミックス母材に貫通孔が形成されておらず、鏡面研磨工程が完了した後に、セラミックス母材に貫通孔が形成される。そのため、本保持装置の製造方法によれば、貫通孔におけるセラミックス母材の表面への開口部付近の傾斜が過度に大きくなることを抑制することができる。従って、本保持装置の製造方法によれば、貫通孔を取り囲む第1の凸部の頂面の傾斜が過度に大きくなることを抑制することができ、第1の凸部と対象物との間のシール性が低下して不活性ガスの充填性が低下することを抑制することができ、その結果、対象物の温度分布の制御性が低下することを抑制することができる。
(2)上記保持装置の製造方法において、前記ショットブラスト工程は、前記貫通孔形成工程の前に実行される構成としてもよい。本保持装置の製造方法では、ショットブラスト工程を行う段階では、セラミックス母材に貫通孔が形成されておらず、ショットブラスト工程の完了後に、セラミックス母材に貫通孔が形成される。そのため、本保持装置の製造方法によれば、ショットブラスト工程の際に、貫通孔の存在によるマスクの付着面積の減少に起因してマスクが剥離したり、ブラスト材が貫通孔内に進入して他の部分を傷つけたりすることを抑制することができる。
(3)上記保持装置の製造方法において、前記複数の凸部は、前記第1の表面の外周に沿って全周にわたって形成された第2の凸部を含む構成としてもよい。本保持装置の製造方法では、ショットブラスト工程の際に、貫通孔を取り囲む第1の凸部に加えて、第1の表面の外周に沿って全周にわたって形成された第2の凸部も形成される。従って、本保持装置の製造方法によれば、第2の凸部の頂面の傾斜が過度に大きくなることを抑制することができ、第2の凸部と対象物との間のシール性が低下して不活性ガスの充填性が低下することを抑制することができ、その結果、対象物の温度分布の制御性が低下することを効果的に抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、保持装置の製造方法、静電チャックの製造方法等の形態で実現することが可能である。
本実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図である。 本実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図である。 本実施形態における静電チャック100のXY平面(上面)構成を概略的に示す説明図である。 本実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。 本実施形態における静電チャック100の製造方法の概要を示す説明図である。 比較例における静電チャック100の製造方法の概要を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.静電チャック100の構成:
図1は、本実施形態における静電チャック100の外観構成を概略的に示す斜視図であり、図2は、本実施形態における静電チャック100のXZ断面構成を概略的に示す説明図であり、図3は、本実施形態における静電チャック100のXY平面(上面)構成を概略的に示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向といい、Z軸負方向を下方向というものとするが、静電チャック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。Z軸方向は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。また、本明細書では、Z軸に直交する方向を面方向という。
静電チャック100は、対象物(例えばウェハW)を静電引力により吸着して保持する装置であり、例えば半導体製造装置の真空チャンバー内でウェハWを固定するために使用される。静電チャック100は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向(Z軸方向))に並べて配置されたセラミックス部材10およびベース部材20を備える。セラミックス部材10とベース部材20とは、セラミックス部材10の下面S2(図2参照)とベース部材20の上面S3とが、後述する接合部30を挟んで上記配列方向に対向するように配置される。すなわち、ベース部材20は、ベース部材20の上面S3がセラミックス部材10の下面S2側に位置するように配置される。セラミックス部材10の下面S2は、特許請求の範囲における第2の表面に相当する。
セラミックス部材10は、略円板状部材であり、セラミックス(例えば、アルミナや窒化アルミニウム等)により形成されている。より詳細には、セラミックス部材10は、外周に沿って上側に切り欠きが形成された部分である外周部OPと、外周部OPの内側に位置する内側部IPとから構成されている。セラミックス部材10における内側部IPの厚さ(Z軸方向における厚さであり、以下同様)は、外周部OPに形成された切り欠きの分だけ、外周部OPの厚さより厚くなっている。すなわち、セラミックス部材10の外周部OPと内側部IPとの境界の位置で、セラミックス部材10の厚さが変化している。
セラミックス部材10の内側部IPの直径は例えば50mm〜500mm程度(通常は200mm〜350mm程度)であり、セラミックス部材10の外周部OPの直径は例えば60mm〜510mm程度(通常は210mm〜360mm程度)である(ただし、外周部OPの直径は内側部IPの直径より大きい)。また、セラミックス部材10の内側部IPの厚さは例えば1mm〜10mm程度であり、セラミックス部材10の外周部OPの厚さは例えば0.5mm〜9.5mm程度である(ただし、外周部OPの厚さは内側部IPの厚さより薄い)。
セラミックス部材10の上面S1の内、内側部IPにおける上面(以下、「吸着面」ともいう。)S11は、Z軸方向に略直交する略円形の表面である。吸着面S11は、対象物(例えばウェハW)を保持する吸着面として機能する。吸着面S11は、特許請求の範囲における第1の表面に相当する。
セラミックス部材10の上面S1の内、外周部OPにおける上面(以下、「外周上面」ともいう。)S12は、Z軸方向に略直交する略円環状の表面である。セラミックス部材10の外周上面S12には、例えば、静電チャック100を固定するための治具(不図示)が係合する。
図2に示すように、セラミックス部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)により形成されたチャック電極40が配置されている。Z軸方向視でのチャック電極40の形状は、例えば略円形である。チャック電極40に電源(図示しない)から電圧が印加されると、静電引力が発生し、この静電引力によってウェハWがセラミックス部材10の吸着面S11に吸着固定される。
また、セラミックス部材10の内部には、導電性材料(例えば、タングステン、モリブデン、白金等)を含む抵抗発熱体により構成されたヒータ電極50が配置されている。ヒータ電極50に電源(図示せず)から電圧が印加されると、ヒータ電極50が発熱することによってセラミックス部材10が温められ、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWが温められる。これにより、ウェハWの温度分布の制御が実現される。
ベース部材20は、例えばセラミックス部材10の外周部OPと同径の、または、セラミックス部材10の外周部OPより径が大きい円形平面の板状部材であり、例えば金属(アルミニウムやアルミニウム合金等)により形成されている。ベース部材20の直径は例えば220mm〜550mm程度(通常は220mm〜350mm)であり、ベース部材20の厚さは例えば20mm〜40mm程度である。
ベース部材20は、セラミックス部材10の下面S2とベース部材20の上面S3との間に配置された接合部30によって、セラミックス部材10に接合されている。接合部30は、例えばシリコーン系樹脂やアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂等の接着材により構成されている。接合部30の厚さは、例えば0.1mm〜1mm程度である。
ベース部材20の内部には冷媒流路21が形成されている。冷媒流路21に冷媒(例えば、フッ素系不活性液体や水等)が流されると、ベース部材20が冷却され、接合部30を介したベース部材20とセラミックス部材10との間の伝熱(熱引き)によりセラミックス部材10が冷却され、セラミックス部材10の吸着面S11に保持されたウェハWが冷却される。これにより、ウェハWの温度分布の制御が実現される。
また、図2に示すように、静電チャック100には、ベース部材20の下面S4からセラミックス部材10の吸着面S11にわたって上下方向に延びるピン挿通孔140が形成されている。ピン挿通孔140は、セラミックス部材10の吸着面S11上に保持されたウェハWを押し上げて吸着面S11から離間させるためのリフトピン(図示せず)を挿通する孔である。ピン挿通孔140(より詳細には、ピン挿通孔140を構成するためにセラミックス部材10に形成された、吸着面S11と下面S2とに開口する貫通孔(以下、同様))は、特許請求の範囲における貫通孔に相当する。
A−2.セラミックス部材10の吸着面S11の構成:
図2および図3に示すように、セラミックス部材10の吸着面S11には、凹部79と複数の凸部70とが形成されている。より詳細には、セラミックス部材10の吸着面S11において、凸部70が形成されていない部分が凹部79となっている。
セラミックス部材10の吸着面S11に形成された複数の凸部70は、吸着面S11の外周に沿って全周にわたって形成された凸部70(以下、「外周シールバンド72」という。)を含む。図3に示すように、Z軸方向視での外周シールバンド72の形状は、セラミックス部材10の吸着面S11の中心P0を中心とした略円環状である。また、図2に示すように、外周シールバンド72の断面(Z軸に平行で、かつ、上記中心P0を通る断面)の形状は、略矩形である。外周シールバンド72の高さは、例えば、10μm〜20μm程度である。また、外周シールバンド72の幅(Z軸方向視での外周シールバンド72の延伸方向に直交する方向の大きさ)は、例えば、0.5mm〜5.0mm程度である。外周シールバンド72は、特許請求の範囲における第2の凸部に相当する。
また、セラミックス部材10の吸着面S11に形成された複数の凸部70は、セラミックス部材10の吸着面S11における外周シールバンド72より内側の領域に形成された複数の独立した柱状の凸部70(以下、「柱状凸部73」という。)を含む。図3に示すように、Z軸方向視での各柱状凸部73の形状は、略円形である。また、Z軸方向視で、複数の柱状凸部73は、略均等間隔で配置されている。また、図2に示すように、各柱状凸部73の断面(Z軸に平行な断面)の形状は、略矩形である。柱状凸部73の高さは、外周シールバンド72の高さと略同一であり、例えば、10μm〜20μm程度である。また、柱状凸部73の幅(Z軸方向視での柱状凸部73の最大径)は、例えば、0.5mm〜1.5mm程度である。
また、セラミックス部材10の吸着面S11に形成された複数の凸部70は、Z軸方向視でピン挿通孔140を取り囲み、かつ、後述する上部ガス流路孔130の吸着面S11への開口(ガス噴出流路132)を取り囲まないように形成された凸部70(以下、「貫通孔廻りシールバンド71」という。)を含む。図3に示すように、Z軸方向視での貫通孔廻りシールバンド71の形状は、ピン挿通孔140の中心点付近を中心とした略円環状である。また、図2に示すように、貫通孔廻りシールバンド71の断面(Z軸に平行で、かつ、ピン挿通孔140の中心を通る断面)の形状は、略矩形である。貫通孔廻りシールバンド71の高さは、外周シールバンド72の高さと略同一であり、例えば、10μm〜20μm程度である。また、貫通孔廻りシールバンド71の幅(Z軸方向視での貫通孔廻りシールバンド71の延伸方向に直交する方向の大きさ)は、例えば、0.5mm〜3.0mm程度である。貫通孔廻りシールバンド71は、特許請求の範囲における第1の凸部に相当する。
ウェハWは、セラミックス部材10の吸着面S11における複数の凸部70(貫通孔廻りシールバンド71、外周シールバンド72、柱状凸部73)の頂面に支持される。すなわち、セラミックス部材10の吸着面S11はウェハWを保持する吸着面として機能すると上述したが、より詳細には、ウェハWを保持するのは、吸着面S11の内、複数の凸部70の頂面である。ウェハWが複数の凸部70の頂面に支持された状態では、ウェハWの表面(下面)と、セラミックス部材10の吸着面S11(より詳細には吸着面S11の凹部79)との間に、空間が存在することとなる。後述するように、この空間には、不活性ガスが供給される。
A−3.不活性ガス供給のための構成:
図2に示すように、静電チャック100は、セラミックス部材10とウェハWとの間の伝熱性を高めてウェハWの温度分布の制御性をさらに高めるため、ウェハWの表面(下面)とセラミックス部材10の吸着面S11(吸着面S11の凹部79)との間に存在する空間に、不活性ガス(例えば、ヘリウムガス)を供給するための構成を備えている。すなわち、静電チャック100には、ベース部材20の下面S4から接合部30の上面にわたって上下方向に延びる下部ガス流路孔131と、下部ガス流路孔131に連通すると共にセラミックス部材10の吸着面S11に開口する上部ガス流路孔130とが形成されている。本実施形態では、上部ガス流路孔130は、セラミックス部材10の下面S2に形成された凹部134と、凹部134の底面に連通すると共に上方に延びる縦流路138と、縦流路138に連通すると共に面方向に延びる横流路133と、横流路133から吸着面S11まで上方に延びて吸着面S11に開口するガス噴出流路132とから構成されている。凹部134には、通気性を有する充填部材(通気性プラグ)160が充填されている。なお、図3では、上部ガス流路孔130(ガス噴出流路132)における吸着面S11への開口の図示が省略されている。上部ガス流路孔130は、特許請求の範囲におけるガス流路孔に相当する。
ガス源(不図示)から供給された不活性ガスが、下部ガス流路孔131内に流入すると、流入した不活性ガスは、下部ガス流路孔131から凹部134内に充填された通気性を有する充填部材160の内部を通過してセラミックス部材10の内部の縦流路138を介して横流路133内に流入し、横流路133を介して面方向に流れつつガス噴出流路132内に流入し、ガス噴出流路132の吸着面S11における各開口から噴出する。このようにして、ウェハWの表面とセラミックス部材10の吸着面S11(吸着面S11の凹部79)との間に存在する空間に、不活性ガスが供給される。
なお、セラミックス部材10の吸着面S11に形成された外周シールバンド72の存在により、ウェハWの表面とセラミックス部材10の吸着面S11(吸着面S11の凹部79)との間に存在する空間に供給された不活性ガスが、該空間から外周側の外部空間に漏出することを抑制することができる。また、セラミックス部材10の吸着面S11に形成された貫通孔廻りシールバンド71の存在により、上記空間に供給された不活性ガスが、該空間からピン挿通孔140を介して漏出することを抑制することができる。
A−4.静電チャック100の製造方法:
次に、本実施形態の静電チャック100の製造方法について説明する。図4は、本実施形態における静電チャック100の製造方法を示すフローチャートである。また、図5は、本実施形態における静電チャック100の製造方法の概要を示す説明図である。
まず、セラミックスグリーンシートを複数枚作製し、所定のセラミックスグリーンシートに所定の加工を行う。所定の加工としては、例えば、チャック電極40やヒータ電極50等の形成のためのメタライズペーストの印刷、各種ビアの形成のための孔空けおよびメタライズペーストの充填等が挙げられる。これらのセラミックスグリーンシートを積層して熱圧着し、切断等の加工を行うことにより、セラミックスグリーンシートの積層体を作製する。作製されたセラミックスグリーンシートの積層体を焼成することにより、セラミックス焼成体10Aを作製する。セラミックス焼成体10Aは、特定処理(後述する鏡面研磨処理、ショットブラスト処理、貫通孔形成処理)の完了前のセラミックス部材10であり、特許請求の範囲におけるセラミックス母材に相当する。
次に、セラミックス焼成体10Aの表面(上記特定処理の完了後に吸着面S11となる表面であり、以下「処理対象表面S11A」という。)に対して、一次研磨を行う(S110)。この一次研磨としては、例えば、#400砥石で研磨を行う。
次に、一次研磨後のセラミックス焼成体10Aに、別途作製したベース部材20を接合する(S120)。より詳細には、例えばベース部材20の上面S3にシリコーン系樹脂を含むペースト状接着剤を塗布し、ベース部材20に塗布されたペースト状接着剤の上にセラミックス焼成体10Aを配置し、ペースト状接着剤を硬化させる硬化処理を行うことにより、ベース部材20とセラミックス焼成体10Aとを接合する接合部30を形成する。
次に、セラミックス焼成体10Aの処理対象表面S11Aに対して、鏡面研磨を行う(S130)。図5のA欄には、セラミックス焼成体10Aの処理対象表面S11Aに対して、研磨液PSを供給しつつ研磨パッドPPを用いて鏡面研磨が行われている様子が示されている。この鏡面研磨による研削深さは、例えば0μm〜30μm程度である。また、鏡面研磨を行う前の処理対象表面S11Aの表面粗さRaは、例えば0.4μm程度であり、鏡面研磨後の処理対象表面S11Aの表面粗さRaは、例えば0.1μm以下程度である。なお、鏡面研磨の際には、セラミックス焼成体10Aの外周部OPの表面を、保護カバーPCにより覆ってもよい。S130の工程は、特許請求の範囲における鏡面研磨工程に相当する。
次に、セラミックス焼成体10Aの処理対象表面S11A上に、複数の凸部70を形成する領域を遮蔽するマスク200を配置した状態で、処理対象表面S11Aに対してショットブラストを行うことにより、凹部79と複数の凸部70(貫通孔廻りシールバンド71、外周シールバンド72、柱状凸部73)とを形成する(S140)。図5のB欄には、ショットブラスト装置BDにより、セラミックス焼成体10Aの処理対象表面S11Aに向けてブラスト材BMが投射されている様子が示されている。ショットブラストにおけるブラスト材BM(投射材)としては、例えば、炭化ケイ素等のセラミックスの粒体(粒径:10μm〜100μm程度)を用いることができる。このショットブラストにより、処理対象表面S11Aの内、マスク200に覆われていない領域が研削されて凹部79となり、マスク200に覆われていて研削されない領域が各凸部70となる。このショットブラストによる研削深さは、例えば、10μm〜20μm程度である。なお、このショットブラストの際には、セラミックス焼成体10Aの外周部OPの表面を、保護カバーPCにより覆ってもよい。S140の工程は、特許請求の範囲におけるショットブラスト工程に相当する。
次に、セラミックス焼成体10Aの所定の位置にピン挿通孔140を形成する(S150)。図5のC欄には、工具TOにより、セラミックス焼成体10Aの所定の位置にピン挿通孔140を形成する孔空け加工の様子が示されている。上述したように、本実施形態の静電チャック100では、貫通孔廻りシールバンド71は、Z軸方向視でピン挿通孔140を取り囲むように構成される。そのため、S150の工程では、ピン挿通孔140が、S140において形成された貫通孔廻りシールバンド71に囲まれた領域に形成される。S150の工程の完了により、セラミックス焼成体10Aはセラミックス部材10となり、セラミックス部材10を備える静電チャック100が作製される。S150の工程は、特許請求の範囲における貫通孔形成工程に相当する。主として以上の工程により、本実施形態の静電チャック100が製造される。
A−5.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の静電チャック100は、Z軸方向に略直交する吸着面S11と、吸着面S11とは反対側の下面S2と、を有するセラミックス部材10を備え、セラミックス部材10の吸着面S11上にウェハWを保持する保持装置である。セラミックス部材10の内部には、吸着面S11と下面S2とに開口する上部ガス流路孔130と、上部ガス流路孔130とは独立して設けられ、吸着面S11と下面S2とに開口するピン挿通孔140と、が形成されている。また、セラミックス部材10の吸着面S11には、凹部79と複数の凸部70とが形成されている。この複数の凸部70は、Z軸方向視でピン挿通孔140を取り囲み、かつ、上部ガス流路孔130を取り囲まないように形成された貫通孔廻りシールバンド71を含む。また、本実施形態の静電チャック100の製造方法は、特定処理(鏡面研磨処理、ショットブラスト処理、貫通孔形成処理)の完了前のセラミックス部材10であるセラミックス焼成体10Aにおける該特定処理の完了後に吸着面S11となる処理対象表面S11Aに対して、該特定処理の1つとして鏡面研磨を行う鏡面研磨工程(S130)と、鏡面研磨工程の後に、該特定処理の1つとして、セラミックス焼成体10Aの処理対象表面S11A上に複数の凸部70を形成する領域を遮蔽するマスク200を配置した状態で、処理対象表面S11Aに対してショットブラストを行うことにより、凹部79と複数の凸部70とを形成するショットブラスト工程(S140)と、鏡面研磨工程の後に、該特定処理の1つとして、セラミックス焼成体10Aにピン挿通孔140を形成する貫通孔形成工程(S150)とを備える。本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、以下に詳述するように、貫通孔廻りシールバンド71の頂面の傾斜が過度に大きくなることを抑制することができ、貫通孔廻りシールバンド71とウェハWとの間のシール性が低下して不活性ガスの充填性が低下することを抑制することができ、その結果、ウェハWの温度分布の制御性が低下することを抑制することができる。
図6は、比較例における静電チャック100の製造方法の概要を示す説明図である。比較例における静電チャック100の製造方法では、本実施形態の静電チャック100の製造方法と同様に、一次研磨工程(S110)および接合工程(S120)が行われる。他方、比較例における静電チャック100の製造方法では、本実施形態の静電チャック100の製造方法と異なり、接合工程(S120)の後、ピン挿通孔140を形成するための貫通孔形成工程(S150)が行われ、その後に、鏡面研磨工程(S130)およびショットブラスト工程(S140)が行われる。すなわち、図6のA欄に示すように、比較例における静電チャック100の製造方法では、セラミックス焼成体10Aにピン挿通孔140が形成された状態で、鏡面研磨工程(S130)が行われる。そのため、比較例における静電チャック100の製造方法では、鏡面研磨工程(S130)の際に、研磨砥粒がピン挿通孔140の近辺に溜まって削れやすくなり、ピン挿通孔140における処理対象表面S11Aへの開口部付近の傾斜が過度に大きくなる。このように、本願の課題は、鏡面研磨の際に使用する砥粒がピン挿通孔140廻りに溜まって削れやすくなることに起因する。すなわち、本明細書に開示される技術において行われる鏡面研磨は、砥粒を用いて行われる研磨処理である。この鏡面研磨は、研磨前の表面の表面粗さRaが例えば0.4μm程度であるものを、研磨後の表面の表面粗さRaが例えば0.1μm以下程度になるように行われる。
比較例における静電チャック100の製造方法では、鏡面研磨工程(S130)の後、図6のB欄に示すように、ショットブラスト工程(S140)によってピン挿通孔140を取り囲む貫通孔廻りシールバンド71が形成される。このとき、上述したようにピン挿通孔140における処理対象表面S11Aへの開口部付近の傾斜が過度に大きくなっているため、図6のC欄に示すように、ショットブラスト工程(S140)によって形成される貫通孔廻りシールバンド71の頂面の傾斜が過度に大きくなる。そのため、比較例の製造方法により製造された静電チャック100では、貫通孔廻りシールバンド71とウェハWとの間のシール性が低下して不活性ガスの充填性が低下し、その結果、セラミックス部材10とウェハWとの間の伝熱性が低下して、ウェハWの温度分布の制御性が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態の静電チャック100の製造方法では、鏡面研磨工程(S130)の後に、ショットブラスト工程(140)および貫通孔形成工程(S150)が行われる。すなわち、鏡面研磨工程(S130)を行う段階では、セラミックス焼成体10Aにピン挿通孔140が形成されておらず、鏡面研磨工程が完了した後に、セラミックス焼成体10Aにピン挿通孔140が形成される。そのため、本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、ピン挿通孔140における処理対象表面S11Aへの開口部付近の傾斜が過度に大きくなることを抑制することができる。従って、本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、ピン挿通孔140を取り囲む貫通孔廻りシールバンド71の頂面の傾斜が過度に大きくなることを抑制することができ、貫通孔廻りシールバンド71とウェハWとの間のシール性が低下して不活性ガスの充填性が低下することを抑制することができ、その結果、ウェハWの温度分布の制御性が低下することを抑制することができる。
なお、本実施形態の静電チャック100の製造方法では、ショットブラスト工程(S140)は、ピン挿通孔140を形成する貫通孔形成工程(S150)の前に実行される。すなわち、本実施形態の静電チャック100の製造方法では、ショットブラスト工程を行う段階では、セラミックス焼成体10Aにピン挿通孔140が形成されておらず、ショットブラスト工程の完了後に、セラミックス焼成体10Aにピン挿通孔140が形成される。そのため、本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、ショットブラスト工程の際に、ピン挿通孔140の存在によるマスク200の付着面積の減少に起因してマスク200が剥離したり、ブラスト材BMがピン挿通孔140内に進入して他の部分を傷つけたりすることを抑制することができる。
また、本実施形態の静電チャック100の製造方法では、セラミックス部材10に形成される複数の凸部70は、吸着面S11の外周に沿って全周にわたって形成された外周シールバンド72を含む。すなわち、本実施形態の静電チャック100の製造方法では、ショットブラスト工程(S140)の際に、貫通孔廻りシールバンド71に加えて、外周シールバンド72も形成される。従って、本実施形態の静電チャック100の製造方法によれば、外周シールバンド72の頂面の傾斜が過度に大きくなることを抑制することができ、外周シールバンド72とウェハWとの間のシール性が低下して不活性ガスの充填性が低下することを抑制することができ、その結果、ウェハWの温度分布の制御性が低下することを効果的に抑制することができる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における静電チャック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、セラミックス部材10が、外周に沿って上側に切り欠きが形成された部分である外周部OPと、外周部OPの内側に位置する内側部IPとから構成されているが、セラミックス部材10に切り欠きが形成されておらず、セラミックス部材10のZ軸方向の厚さが全体にわたって一様であるとしてもよい。
また、上記実施形態では、セラミックス部材10の吸着面S11に、凸部70として、貫通孔廻りシールバンド71と外周シールバンド72と柱状凸部73とが形成されているが、必ずしもこれらのすべてが形成されている必要はなく、例えば外周シールバンド72が形成されていなくてもよい。また、各凸部70の形状や個数は、あくまで一例であり、種々変形可能である。
また、上記実施形態では、貫通孔廻りシールバンド71に囲まれた凹部の底面の一部にピン挿通孔140が開口している構成が採用されているが、貫通孔廻りシールバンド71が直接的にピン挿通孔140を囲んだ構成(Z軸方向視で、貫通孔廻りシールバンド71とピン挿通孔140とが隣接した構成)が採用されてもよい。このような構成が採用された場合、上記実施形態のようにショットブラスト工程(S140)の後にピン挿通孔140形成工程(S150)を行うことにより、ピン挿通孔140を貫通孔廻りシールバンド71の中心付近に形成することができ、貫通孔廻りシールバンド71によるシール性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、静電チャック100に1つのピン挿通孔140が形成されているが、静電チャック100に複数のピン挿通孔140が形成されていてもよい。この場合には、各ピン挿通孔140を取り囲むように、複数の貫通孔廻りシールバンド71が形成される。
また、上記実施形態では、上部ガス流路孔130とは独立してセラミックス部材10の内部に設けられた貫通孔として、ピン挿通孔140を例に挙げて説明しているが、該貫通孔は、ピン挿通孔140の代わりに、あるいはピン挿通孔140に加えて、ピン挿通孔140以外の他の貫通孔であってもよい。
また、上記実施形態では、セラミックス部材10の内部に1つのチャック電極40が設けられた単極方式が採用されているが、セラミックス部材10の内部に一対のチャック電極40が設けられた双極方式が採用されてもよい。また、上記実施形態の静電チャック100における各部材を形成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により形成されてもよい。
また、上記実施形態における静電チャック100の製造方法は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、ショットブラスト工程(S140)が貫通孔形成工程(S150)の前に実行されるが、ショットブラスト工程(S140)が貫通孔形成工程(S150)の後に実行されるとしてもよい。
また、本発明は、静電チャック100に限らず、セラミックス部材を備え、セラミックス部材の表面上に対象物を保持する他の保持装置の製造方法にも同様に適用可能である。
10:セラミックス部材 10A:セラミックス焼成体 20:ベース部材 21:冷媒流路 30:接合部 40:チャック電極 50:ヒータ電極 70:凸部 71:貫通孔廻りシールバンド 72:外周シールバンド 73:柱状凸部 79:凹部 100:静電チャック 130:上部ガス流路孔 131:下部ガス流路孔 132:ガス噴出流路 133:横流路 134:凹部 138:縦流路 140:ピン挿通孔 160:充填部材 200:マスク BD:ショットブラスト装置 BM:ブラスト材 IP:内側部 OP:外周部 P0:中心 PC:保護カバー PP:研磨パッド PS:研磨液 S11:吸着面 S11A:処理対象表面 S12:外周上面 S1:上面 S2:下面 S3:上面 S4:下面 TO:工具 W:ウェハ

Claims (3)

  1. 第1の方向に略直交する第1の表面と、前記第1の表面とは反対側の第2の表面と、を有するセラミックス部材を備え、前記セラミックス部材の前記第1の表面上に対象物を保持する保持装置の製造方法において、
    前記セラミックス部材の内部には、前記第1の表面と前記第2の表面とに開口するガス流路孔と、前記ガス流路孔とは独立して設けられ、前記第1の表面と前記第2の表面とに開口する貫通孔と、が形成されており、
    前記セラミックス部材の前記第1の表面には、凹部と複数の凸部とが形成されており、
    前記複数の凸部は、前記第1の方向視で前記貫通孔を取り囲み、かつ、前記ガス流路孔を取り囲まないように形成された第1の凸部を含み、
    前記保持装置の製造方法は、 特定処理の完了前の前記セラミックス部材であるセラミックス母材における前記特定処理の完了後に前記第1の表面となる表面に対して、前記特定処理の1つとして鏡面研磨を行う鏡面研磨工程と、
    前記鏡面研磨工程の後に、前記特定処理の1つとして、前記セラミックス母材の前記表面上に前記複数の凸部を形成する領域を遮蔽するマスクを配置した状態で、前記表面に対してショットブラストを行うことにより、前記凹部と前記複数の凸部とを形成するショットブラスト工程と、
    前記鏡面研磨工程の後に、前記特定処理の1つとして、前記セラミックス母材に前記貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
    を備える、ことを特徴とする保持装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の保持装置の製造方法において、
    前記ショットブラスト工程は、前記貫通孔形成工程の前に実行される、
    ことを特徴とする保持装置の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の保持装置の製造方法において、
    前記複数の凸部は、前記第1の表面の外周に沿って全周にわたって形成された第2の凸部を含む、
    ことを特徴とする保持装置の製造方法。
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