JP2020128954A - 情報機器 - Google Patents

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義宏 内田
Yoshihiro Uchida
義宏 内田
純太 泉
Junta Izumi
純太 泉
和樹 久保
Kazuki Kubo
和樹 久保
田中 信行
Nobuyuki Tanaka
信行 田中
正規 内山
Masanori Uchiyama
正規 内山
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Abstract

【課題】情報機器に表示される指標の信頼度を向上させる。【解決手段】インパネ70は、車両1に搭載された電池パック50の満充電容量に関連する指標であるEV距離維持率をユーザに報知する。電池パック50は、直列接続された複数のセルと、複数のセルの各々の電圧を測定するように構成された電圧センサとを含む。複数のセルの電圧のうちの最高電圧により電池パック50の充電が制限されるとともに、複数のセルの電圧のうちの最低電圧により電池パック50の放電が制限される。インパネ70は、複数のセルの間で所定量を上回る電圧ばらつきが生じている場合に、電圧ばらつきによるEV距離維持率の減少度合いを表示するように構成されたディスプレイ72を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、情報機器に関する。
近年、駆動源としてのバッテリが搭載された車両(ハイブリッド車、電気自動車など)の普及が進んでいる。これらの車両に備えられた計器盤(インストルメントパネル)には、一般に、バッテリの満充電容量に関連する指標が表示される(たとえば特許第5672778号公報(特許文献1))。そのような指標の一例としては、バッテリに蓄えられた電力により車両が走行可能な距離(いわゆるEV距離)が挙げられる。バッテリは、車両の走行距離の増加および時間の経過とともに劣化する。そうすると、バッテリの満充電容量が減少し、それによりEV距離も減少することとなる。
特許第5672778号公報
複数のセルが直列接続されたバッテリ(組電池)では、複数のセル間で電圧ばらつきが生じ得る。この電圧ばらつきが指標(上記の例ではEV距離)に与える影響を考慮しない場合、指標の信頼度が損なわれる可能性がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、車両に搭載されたバッテリの満充電容量に関連する指標をユーザに報知する情報機器において、指標の信頼度を向上させることである。
本開示のある局面に従う情報機器は、車両に搭載されたバッテリの満充電容量に関連する指標をユーザに報知する。バッテリは、直列接続された複数のセルと、複数のセルの各々の電圧を測定するように構成された電圧センサとを含む。複数のセルの電圧のうちの最高電圧によりバッテリの充電が制限されるとともに、複数のセルの電圧のうちの最低電圧によりバッテリの放電が制限される。情報機器は、複数のセルの間で所定量を上回る電圧ばらつきが生じている場合に、電圧ばらつきによる指標の減少度合いを表示するように構成された表示部を備える。
上記構成によれば、複数のセルの間で所定量を上回る電圧ばらつきが生じている場合に、電圧ばらつきによる指標の減少度合いが表示部により表示される。電圧ばらつきによる指標の減少度合いは、均等化処理(後述)により解消可能であるため、バッテリの劣化による指標の減少度合いとは異なる。したがって、電圧ばらつきによる指標の減少度合いを表示することより、指標の信頼度を向上させることができる。
本開示によれば、情報機器に表示される指標の信頼度を向上させることができる。
本開示の実施の形態に係る情報機器を含むシステムの全体構成を概略的に示す図である。 電池パックの構成をより詳細に説明するための図である。 本実施の形態におけるEV距離表示処理を説明するためのフローチャートである。 EV距離維持率の算出手法を説明するための概念図である。 電圧ばらつきの非発生時におけるEV距離維持率の表示態様の一例を示す図である。 電圧ばらつきの発生時におけるEV距離維持率の表示態様の一例を示す図である。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<システムの全体構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る情報機器を含むシステムの全体構成を概略的に示す図である。図1を参照して、このシステムは車両1を含む。車両1は、たとえば、プラグインハイブリッド車であり、充電ケーブル2により充電器3に電気的に接続することが可能に構成されている。ただし、車両1は、バッテリを駆動源として搭載した車両であればよいので、プラグイン充電を行えない通常のハイブリッド車であってもよく、電気自動車または燃料電池自動車であってもよい。本実施の形態におけるシステムは、サービスツール6と、スマートホン7とをさらに含む。
車両1は、モータジェネレータ11,12と、エンジン21と、動力分割装置22と、駆動輪23と、電力制御装置(PCU:Power Control Unit)30と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)41と、充電リレー42と、電池パック50と、電力変換装置61と、インレット62と、インパネ(インストルメントパネル)70と、カーナビ(カーゲーションシステム)80と、通信装置90と、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)100とを備える。
モータジェネレータ11,12の各々は、たとえば永久磁石がロータ(図示せず)に埋設された三相交流回転電機である。モータジェネレータ11は、動力分割装置22を介してエンジン21のクランク軸に連結される。モータジェネレータ11は、エンジン21を始動する際に電池パック50の電力を用いてエンジン21のクランク軸を回転させる。また、モータジェネレータ11はエンジン21の動力を用いて発電することも可能である。モータジェネレータ11によって発電された交流電力は、PCU30により直流電力に変換されて電池パック50に充電される。また、モータジェネレータ11によって発電された交流電力は、モータジェネレータ12に供給される場合もある。
モータジェネレータ12は、電池パック50からの電力およびモータジェネレータ11により発電された電力の少なくとも一方を用いて駆動軸を回転させる。また、モータジェネレータ12は回生制動によって発電することも可能である。モータジェネレータ12によって発電された交流電力は、PCU30により直流電力に変換されて電池パック50に充電される。
エンジン21は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関であって、ECU100からの制御信号に応じて車両1が走行するための動力を発生する。動力分割装置22は、たとえば遊星歯車機構であって、エンジン21が発生した動力を、駆動輪23に伝達される動力と、モータジェネレータ11に伝達される動力とに分割する。
PCU30は、ECU100からの制御信号に応じて、電池パック50に蓄えられた直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ11,12に供給する。また、PCU30は、モータジェネレータ11,12が発電した交流電力を直流電力に変換して電池パック50に供給する。
SMR41は、PCU30と電池パック50とを結ぶ電力線に電気的に接続されている。SMR41は、ECU100からの制御信号に応じて、PCU30と電池パック50との間での電力の供給と遮断とを切り替える。
充電リレー42は、電池パック50と電力変換装置61とを結ぶ電力線に電気的に接続されている。充電リレー42は、ECU100からの制御信号に応じて、電池パック50と電力変換装置61との間での電力の供給と遮断とを切り替える。
電池パック50は、車両1の駆動力を発生させるための電力をPCU30に供給する組電池500である。また、電池パック50は、モータジェネレータ11が発電した電力を蓄える。
電池パック50を構成する組電池500は、複数のセルを含む。各セルとしては、リチウムイオン二次電池またはニッケル水素電池などの二次電池を用いることができる。電池パック50は、各セルの状態を監視する監視ユニット51と、各セル間のSOCの不均等(アンバランス)を解消する均等化ユニット52とを含む。監視ユニット51および均等化ユニット52の構成については図2にて、より詳細に説明する。
電力変換装置61は、たとえばAC/DCコンバータ(図示せず)を含んで構成され、充電器3から充電ケーブル2およびインレット62を介して供給される交流電力を直流電力に変換して充電リレー42に出力する。
インパネ70は、メータ類が設置された計器盤であり、ECU100の制御に従って車両1の様々な状態をユーザに表示する。インパネ70は、各種情報を受ける入力ポート71と、ディスプレイ72とを含んで構成される。
カーナビ80は、人工衛星からの電波に基づいて車両1の位置を特定するためのGPS(Global Positioning System)受信機(図示せず)と、各種情報を受ける入力ポート81と、ユーザ操作を受け付けたり各種情報を表示したりするタッチパネル付きのモニタ82とを含む。なお、インパネ70は、本開示に係る「情報機器」の一例に相当する。また、カーナビ80は、本開示に係る「情報機器」の他の一例に相当する。
通信装置90は、サービスツール6との有線または無線での双方向通信が可能に構成されている。また、通信装置90は、ユーザのスマートホン7とも双方向通信が可能に構成されている。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力ポート(いずれも図示せず)とを含んで構成される。ECU100は、各センサからの信号の入力ならびにメモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて制御信号を出力するとともに、車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。本実施の形態においてECU100により実行される主要な制御として、電池パック50の劣化状態(SOH)を診断し、その劣化状態を表す指標をインパネ70に表示させる。この処理については後に詳細に説明する。
サービスツール6は、ディーラーまたは修理工場等に設置された専用端末であり、車両1の異常(電池パック50の劣化状態を含む)の有無を診断する。より詳細には、サービスツール6は、通信部601と、表示部602と、操作部603とを含んで構成される。サービスツール6は、作業員による操作部603への操作に従い、通信部601を介して車両1と必要な通信を行うことで車両1の異常の有無を診断し、その診断結果を表示部602に表示させる。
スマートホン7は、通信モジュール701と、タッチパネルディスプレイ702とを含んで構成される。スマートホン7は、通信モジュール701を介した車両1との通信により、車両1に関する様々な情報をタッチパネルディスプレイ702に表示したり、タッチパネルディスプレイ702に対するユーザ操作を受け付けたりすることができる。なお、サービスツール6およびスマートホン7は、本開示に係る「情報機器」の他の一例に相当する。
<電池パック構成>
図2は、電池パック50の構成をより詳細に説明するための図である。図2を参照して、電池パック50を構成する組電池500では、M(Mは自然数)個のブロック(あるいはモジュールとも称される)が並列に接続されている。これらのブロックの構成は共通であるため、以下では図中左端のブロックの構成について代表的に説明する。
上記ブロックは、直列に接続されたN個のセル501〜50Nを含む。Nは2以上の自然数である。また、監視ユニット51は、そのブロックに含まれるN個のセル501〜50Nに対応して、N個の電圧センサ511〜51Nを含む。電圧センサ511は、セル501の電圧VB1を検出し、その検出結果をECU100に出力する。他の電圧センサ512〜51Nも同様に、対応するセルの電圧を検出し、その検出結果をECU100に出力する。
なお、監視ユニット51は、電流センサ58と、温度センサ59とをさらに含む。電流センサ58は、組電池500全体に対して1つ設けられており、組電池500全体を流れる電流IBを検出し、その検出結果をECU100に出力する。また、温度センサ59は、組電池500全体の温度TBを検出し、その検出結果をECU100に出力する。ただし、電流センサ58および温度センサ59の設置態様は特に限定されず、たとえば、ブロック毎に設けられていてもよい。
均等化ユニット52は、N個のセル501〜50Nに対応して、N個の均等化回路521〜52Nを含む。均等化回路521は、セル501に並列に接続され、一般的な均等化回路と同様に、バイパス抵抗R1と、スイッチング素子(トランジスタ等)Q1とを含む。他の均等化回路522〜52Nも同様である。スイッチング素子Q1〜QNの制御信号をそれぞれS1〜SNで示す。
電池パック50では、時間の経過に伴い、セル間の自己放電電流のばらつき、または、電圧センサ511〜51Nの消費電流のばらつき等に起因して、セル間の電圧(OCV:Open Circuit Voltage)がばらつき得る。均等化ユニット52は、ECU100からの制御信号S1〜SNに従って、OCVのばらつきを解消するための「均等化処理」を実行する。より詳細には、ECU100は、電圧センサ511〜51Nからセル501〜50Nの電圧VB1〜VBNをそれぞれ取得すると、取得した各セルの電圧(CCV:Closed Circuit Voltage)から各セルの開回路電圧(OCV)を算出する。そして、ECU100は、セル501〜50N間でOCVを比較し、すべてのセル501〜50NのOCVのばらつき(不均等)が所定範囲内に収まるように(つまり、最高電圧Vmaxと最低電圧Vminとの差分(Vmax−Vmin)が所定値以内になるように)、放電が必要な1以上のセルに対応する均等化回路を制御する(スイッチング素子を導通させる)。これにより、セル111〜11N間のOCVのばらつきを解消することができる。以下ではOCVのばらつきを単に「電圧ばらつき」とも記載する。なお、SOCとOCVとの間には、SOCの増加とともにOCVも単調増加するという相関関係が存在するので、均等化の対象はSOCであってもよい。
<EV距離維持率>
電池パック50は、車両1の走行距離の増加および時間の経過とともに劣化する。本実施の形態においては、電池パック50の劣化状態を表す指標として、EV距離維持率Kが用いられる。EV距離維持率Kとは、車両1の初期状態におけるEV距離(EV距離の初期値)D0に対する、車両1の現時点でのEV距離Dの比率[%]である(下記式(1)参照)。
K=D/D0×100 ・・・(1)
EV距離の初期値D0としては、車両1のEV距離の仕様値(カタログ値)を用いてもよいし、車両1の製造時におけるEV距離の測定値を用いてもよい。一方、車両1の現時点でのEV距離Dは、電池パック50の満充電容量(単位:kWh)と車両1の電費(単位:kWh/km)とから算出される。なお、車両1の電費としては、車両1の電費の仕様値を用いてもよいし、電費の実績値(過去の所定期間における平均値など)を用いてもよい。
<EV距離表示フロー>
前述のように、電池パック50では、複数のセル501〜50Nで電圧ばらつきが生じ得る。電池パック50の充電時には、複数のセル501〜50Nの電圧のうちの最も高い電圧が基準値に達すると、それ以上の充電は行われない。つまり、残りのセルは満充電状態に達していないにもかかわらず、電池パック50の充電が停止される。逆に、電池パック50の放電時には、複数のセル501〜50Nの電圧のうちの最も低い電圧が他の基準値に達すると、それ以上の放電は行われない。このことは、残りのセルは完全放電状態に至っていないにもかかわらず、電池パック50の放電が停止されることを意味する。このように、複数のセル間で電圧ばらつきが生じると、満充電と完全放電との間で電池パック50の容量を十分に活用することができなくなる。電圧ばらつきがEV距離維持率Kに与える影響を考慮しない場合、EV距離維持率Kの信頼度が損なわれる(信頼度が低下する)可能性がある。
そこで、本実施の形態においては、電圧ばらつきの影響を考慮に入れたEV距離維持率Kの値をユーザに対して表示する構成を採用する。なお、以下では、EV距離維持率Kの算出結果をインパネ70に表示させる例について説明する。ただし、EV距離維持率Kの算出結果を表示する装置は、カーナビ80のモニタであってもよいし、サービスツール6の表示部602であってもよいし、スマートホン7のタッチパネルディスプレイ702であってもよい。また、これらの表示装置のうちの2以上の装置であってもよい。
図3は、本実施の形態におけるEV距離表示処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、所定条件が成立した場合または所定の演算周期が経過する毎にメインルーチンから呼び出されて実行される。また、このフローチャートの各ステップ(以下、Sと略す)は、基本的にはECU100によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU100内に作製された電子回路によるハードウェア処理によって実現されてもよい。
S1において、ECU100は、電池パック50を構成する組電池500に含まれる各セルの電圧(より詳細にはOCV)を監視ユニット51に含まれる電圧センサにより取得する。
S2において、ECU100は、電池パック50において電圧ばらつきが発生しているかどうかを判定する。前述のように、電池パック50の電圧ばらつきとは、最高電圧Vmaxと最低電圧Vminとの電圧差ΔV(=Vmax−Vmin)である。ECU100は、電圧差ΔVが所定値以上である場合に電圧ばらつきが発生していると判定する一方で、電圧差ΔVが所定値よりも小さい場合に電圧ばらつきが発生していないと判定する。
電池パック50に電圧ばらつきが発生していない場合(S2においてNO)、ECU100は、処理をS31に進める。S31において、ECU100は、電池パック50の使用可能SOCを算出する。電池パック50の使用可能SOCとは、電池パック50に蓄えられる電力量のうち、電池パック50の満充電状態と完全放電状態との間で使用可能な電力量に相当するSOCである。使用可能SOC(ΔSOCavaと記載する)は、満充電SOC(Schgと記載する)と完全放電SOC(Sdchと記載する)との差として算出される(下記式(2)参照)。なお、満充電SOCおよび完全放電SOCの各々は、車両1の設計時に予め定められている。
ΔSOCava=Schg−Sdch ・・・(2)
S32において、ECU100は、電池パック50の満充電容量Cfullと、S31にて算出された電池パック50の使用可能SOC(ΔSOCava)とに基づいて、電池パック50のEV可能容量CEV1を算出する。より具体的には、EV可能容量CEV1とは、車両1のEV走行に使用可能な電池パック50の容量(単位:kWh)であり、下記式(3)に従って算出される。なお、満充電容量Cfullは、公知の手法に従って算出することができる。
EV1=Cfull×ΔSOCava ・・・(3)
S33において、ECU100は、S32にて算出されたEV可能容量CEV1を車両1のEV距離維持率K1に換算する。
図4は、EV距離維持率K1の算出手法を説明するための概念図である。図4において、横軸はEV可能容量CEV1を表し、縦軸はEV距離維持率K1を表す。
図4を参照して、電池パック50の初期状態では、EV可能容量CEV1に対応するEV距離維持率K1は100%である。その後、電池パック50の劣化に伴いEV可能容量CEV1がどれだけ減少すればEV距離維持率K1がどの程度低下するのかを示す関係が事前に求められている。この関係は、たとえばマップとしてECU100のメモリ(図示せず)に格納されている。ECU100は、このマップを参照することで、EV可能容量CEV1からEV距離維持率K1を算出することができる。
図3に戻り、S34において、ECU100は、通常通りの態様で車両1のEV距離維持率K1を表示するようにインパネ70を制御する。S34の処理が終了すると、処理がメインルーチンに戻される。
図5は、電圧ばらつきの非発生時におけるEV距離維持率K1の表示態様の一例を示す図である。図5に示すように、電圧ばらつきの非発生時には、EV距離維持率K1のメータ表示を行うことができる。なお、メータ表示に代えてあるいは加えて、EV距離維持率K1の数値を表示(デジタル表示)してもよい。
これに対し、図3を再び参照して、電池パック50に電圧ばらつきが発生している場合(S2においてYES)、ECU100は、処理をS41に進める。S41〜S43の処理は、S31〜S33の処理とそれぞれ同様であるため、説明は繰り返さない。
S44において、ECU100は、メモリ(図示せず)に予め格納されたSOC−OCVカーブを参照することによって、発生した電圧ばらつきに相当するSOCばらつきδSOCを算出する。より詳細には、ECU100は、SOC−OCVカーブ上において最高電圧Vmaxに対応する最高SOC(SOCmaxと記載する)と、SOC−OCVカーブ上において最低電圧Vminに対応する最低SOC(SOCminと記載する)との差分(=SOCmax−SOCmin)をSOCばらつきδSOCとして算出することができる(下記式(4)参照)。
δSOC=SOCmax−SOCmin ・・・(4)
S45において、ECU100は、電池パック50の実効SOCを算出する。電池パック50の実効SOCとは、電圧ばらつきを考慮した上で、電池パック50に蓄えられる電力量のうち、電池パック50の満充電状態と完全放電状態との間で使用可能な電力量に相当するSOCである。具体的には、実効SOC(ΔSOCeffと記載する)は、電池パック50の使用可能SOC(ΔSOCava)からSOCばらつきδSOCをさらに減算することで算出される(下記式(5)参照)。
ΔSOCeff=ΔSOCava−δSOC ・・・(5)
S46において、ECU100は、電池パック50の満充電容量Cfullと、S45にて算出された電池パック50の実効SOC(ΔSOCeff)と、使用可能SOC(ΔSOCava)とに基づいて、電池パック50のEV可能容量CEV2を算出する。より具体的には、EV可能容量CEV2は、下記式(6)に従って算出される。
EV2=Cfull×ΔSOCeff/ΔSOCava×100 ・・・(6)
S47において、ECU100は、S46にて算出されたEV可能容量CEV2を車両1のEV距離維持率K2に換算する。この換算手法は、図4に示した手法と同様であるため、説明は繰り返さない。
S48において、ECU100は、通常時(電圧ばらつきの非発生時)とは異なる態様で車両1のEV距離維持率K1,K2を表示するようにインパネ70を制御する。より具体的には、ECU100は、電圧ばらつきによるEV距離維持率の減少度合いをインパネ70に表示させる。さらに、ECU100は、電池パック50に発生した電圧ばらつきを解消するための均等化処理に要する時間を表示するようにインパネ70を制御する(S49)。なお、均等化処理の所要時間は、たとえば特開2011−254662号公報に記載されているような公知の手法により算出することができる(特開2011−254662号公報の段落[0034]参照)。S49の処理が終了すると、処理がメインルーチンに戻される。
図6は、電圧ばらつきの発生時におけるEV距離維持率K1,K2の表示態様の一例を示す図である。図6に示すように、電圧ばらつきの発生時には、電圧ばらつきによるEV距離維持率Kの減少度合いがインパネ70に表示される。電圧ばらつきによるEV距離維持率Kの減少度合いは、電圧ばらつき非発生時におけるEV距離維持率K1と、電圧ばらつき発生時におけるEV距離維持率K2との差分(=K1−K2)により算出される。インパネ70には、たとえば、電圧ばらつき非発生時のEV距離維持率K1が基準として表示されるとともに、その基準からEV距離維持率Kが減少していることがユーザに分かるように、電圧ばらつきによるEV距離維持率Kの減少度合いが併せて表示される。また、インパネ70には均等化処理の所要時間(この例では8H)も表示される。
なお、図示しないが、均等化処理の実施の要否をユーザに問い合わせるためのメッセージをインパネ70に表示させ、ユーザが希望すれば、適切なタイミングで均等化処理を実施してもよい。これにより、電圧ばらつきによるEV距離維持率Kの減少量を回復させることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、電圧ばらつきによるEV距離維持率の減少度合いをインパネ70に表示させる。電圧ばらつきによるEV距離維持率の減少量は、均等化処理により解消可能な点において、組電池の劣化によるEV距離維持率の減少量とは異なる。したがって、組電池の劣化によるEV距離維持率の減少度合いと、電圧ばらつきによるEV距離維持率の減少度合いとを互いに区別して表示することによって、EV距離維持率の減少の理由をユーザが視覚的に把握することが可能になり、EV距離維持率の算出結果の信頼度を向上させることができる。
なお、電池パック50の容量と車両1のEV距離とは相互に換算可能であるため、EV距離維持率Kに代えて、電池パック50の容量維持率Qを用いてもよい。つまり、電圧ばらつきによるEV距離維持率の減少度合いに代えて、電圧ばらつきによる電池パック50の容量維持率Qの減少度合いを用いてもよい。これらの減少度合いは、互いに一致する値を示す。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 充電ケーブル、3 充電器、11,12 モータジェネレータ、21 エンジン、22 動力分割装置、23 駆動輪、30 PCU、41 SMR、42 充電リレー、50 電池パック、50N,501 セル、51 監視ユニット、511〜511N 電圧センサ、52 均等化ユニット、521〜52N 均等化回路、Q1〜QN スイッチング素子、R1〜RN バイパス抵抗、58 電流センサ、59 温度センサ、61 電力変換装置、62 インレット、70 インパネ、80 カーナビ、90 通信装置、100 ECU、6 サービスツール、601 通信部、602 表示部、603 操作部、7 スマートホン、701 通信モジュール、702 タッチパネルディスプレイ。

Claims (1)

  1. 車両に搭載されたバッテリの満充電容量に関連する指標をユーザに報知する情報機器であって、
    前記バッテリは、
    直列接続された複数のセルと、
    前記複数のセルの各々の電圧を測定するように構成された電圧センサとを含み、
    前記複数のセルの電圧のうちの最高電圧により前記バッテリの充電が制限されるとともに、前記複数のセルの電圧のうちの最低電圧により前記バッテリの放電が制限され、
    前記情報機器は、前記複数のセルの間で所定量を上回る電圧ばらつきが生じている場合に、前記電圧ばらつきによる前記指標の減少度合いを表示するように構成された表示部を備える、情報機器。
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