JP2020128344A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に用いられる成分(a)は、トリアルコキシアルキルシラン及び/又はアルキルチタネートにより表面を被覆された微粒子金属酸化物であり、微粒子金属酸化物は、紫外線を散乱、反射、消光等することにより、紫外線を遮断する粉体である。前記化合物で表面を被覆することにより、微粒子金属酸化物の分散性が向上し、また化粧料中への金属イオンの溶出を抑制できる。
CH3(CH2)mSi(O(CnH2n+1))3 (1)
(m、nはそれぞれ正の整数で、m=5〜20、n=1〜3)で表すことができる。前記トリアルコキシアルキルシランにおける、アルコキシ基は、炭素数1〜3のアルコキシ基であるメトキシ、エトキシ、プロポキシ等が好ましい。また、該トリアルコキシアルキルシランにおける、アルキル基は、炭素数6〜18のアルキル基であるヘキシル基、オクチル基、デシル基、オクタデシル基等が好ましい。このようなトリアルコキシアルキルシランは、例えば、トリメトキシヘキシルシラン、トリメトキシオクチルシラン、トリメトキシデシルシラン、トリメトキシオクタデシルシラン、トリエトキシヘキシルシラン、トリエトキシオクチルシラン、トリエトキシデシルシラン、トリエトキシオクタデシルシラン等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。
これらトリアルコキシアルキルシランの中でも、アルキル基の炭素数が8〜21であると成分(a)の油剤中での分散性が良好となるため好ましく、上記一般式(1)においてm=7、n=2であるトリエトキシカプリリルシランが特に好ましい。
(R1O)−Ti−(OCOR2)3 (2)
(式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、R2は炭素数8〜24のアルキル基を表し、これらのアルキル基は、直鎖でも分岐していても良い。)で示される化合物が例示できる。前記アルキルチタネートは、具体的には、長鎖カルボン酸型のアルキルチタネートとして、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリルチタネート、ジイソステアロイルエチレンチタネート等が挙げられ、ピロリン酸型アルキルチタネートとして、テトライソプロピルビス(ジオクチルホスファイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート等が挙げられ、亜リン酸型アルキルチタネートとして、イソプロピルトリ(ジオクチルピロホスフェート)チタネート、ビス(ジオクチルピロホスフェート)エチレンチタネート等が挙げられ、アミノ酸型アルキルチタネートとして、イソプロピルトリ(N−アミドエチル・アミノエチル)チタネート等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。
また、本発明に用いられる成分(c)において、これらの粉体に上記の疎水化処理剤を表面被覆する方法や、その被覆量については、成分(a)の記載と同様である。
また本発明の水中油型乳化化粧料において、成分(a)の含有量に対する成分(c)の含有量は、0.6〜0.9が好ましい。この範囲であると、より耐水性に優れる化粧膜が得られるようになる。
また本発明の水中油型乳化化粧料は、乳液、美容液、パック、クリーム、日焼け止め、クレンジング料、ファンデーション、メークアップ下地、アイシャドウなどに好適に用いることができ、優れた紫外線防御効果及び耐水性の観点から、日焼け止め、日中用乳液、メークアップ下地、ファンデーションなどが好ましく、特に好ましくは日焼け止め化粧料である。
実施例1〜3および比較例1〜3:日焼け止め化粧料
表1に示す組成および下記製造方法にて乳化化粧料を調製した。得られた日焼け止め化粧料の耐水性評価、経時での製剤安定性、使用時のみずみずしさ、について下記の方法により評価し結果を併せて、表1に示した。
A:成分(1)〜(4)を均一に加温溶解する。
B:成分(5)〜(9)を3本ロールミルで分散処理する。
C:成分(10)〜(19)を混合する。
D:CとBを混合し均一に分散する。
E:AにDを加えて分散し、乳化する。
F:(20)〜(27)を3本ロールミルで分散処理し、Eに添加する
G:Fに(28)を添加することで、水中油型乳化化粧料を得た
実施例1〜3および比較例1〜3の各試料を、PMMA板(Labsphere社製 HELIOPLATE HD6)に2mg/cm2塗布後、20分静置したサンプルについて、SPFアナライザー(Labsphere社製 UV−2000S)を用いたSPF測定を行い、水浴前SPF値を測定した。次に水浴を行った。水浴条件は、35℃、2Lの水を貯めた容器側面にサンプルを貼り付け、容器中の水をパドルミキサを用いて300rpmで5分間、攪拌する条件で行った。水浴完了後、20分間の静置乾燥させた後に、前記SPFアナライザーを用いて、水浴後SPF値を測定した。得られた水浴前後でのSPF値を元に、耐水性を下記(a)評価基準にて4段階評価し判定した。
(a)4段階評価基準
(評価) :(判定)
(水浴後SPF測定値)/(水浴前SPF測定値)=0.9以上:◎
(水浴後SPF測定値)/(水浴前SPF測定値)=0.7以上:○
(水浴後SPF測定値)/(水浴前SPF測定値)=0.7未満:×
前記各試料をガラス製の規格びんに入れ、50℃の恒温槽に1ヶ月間保管し、1ヵ月後の状態を観察し、下記(c)3段階判定基準を用いて判定した。
(c)3段階判定基準
(評価) :(判定)
変化なし :◎
やや外観変化が見られる:△
外観変化がみられる :×
専門評価パネル10名に、前記の各試料を前腕に塗布してもらい、使用時のみずみずしさについて、下記(b)評価基準にて4段階評価し判定した。
(b)4段階評価基準
(評価) :(判定)
みずみずしいと感じた人数が10人全員:◎
みずみずしいと感じた人数が6〜9人 :○
みずみずしいと感じた人数が2〜5人 :△
みずみずしいと感じた人数が0〜1人 :×
Claims (4)
- 外水相中に成分(a)トリアルコキシアルキルシラン及び/又はアルキルチタネートにより表面を被覆された微粒子金属酸化物 及び、成分(b)ポリエーテル変性シリコーン を含有し、
内油相中に成分(c)疎水化処理剤により表面を被覆された粉体 を含有する水中油型乳化化粧料。 - 成分(a)の含有量が、水中油型乳化化粧料に対して0.1質量%〜8.0質量%である請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
- 成分(b)の含有量が、水中油型乳化化粧料に対して0.1質量%〜1.0質量%であり、かつ(b)のHLB値が4.0〜14.0である請求項1〜2記載の水中油型乳化化粧料。
- 成分(c)の含有量が、水中油型乳化化粧料に対して0.1質量%〜10.0質量%である請求項1〜3記載の水中油型乳化化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019020319A JP2020128344A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 水中油型乳化化粧料 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019020319A JP2020128344A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 水中油型乳化化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020128344A true JP2020128344A (ja) | 2020-08-27 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019020319A Pending JP2020128344A (ja) | 2019-02-07 | 2019-02-07 | 水中油型乳化化粧料 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020128344A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013018827A1 (ja) * | 2011-08-03 | 2013-02-07 | 堺化学工業株式会社 | 分散体 |
WO2015125622A1 (ja) * | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 堺化学工業株式会社 | 疎水性有機表面処理された微粒子無機粉体水系分散体及びそれを配合した化粧料 |
WO2016002752A1 (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-07 | 株式会社 資生堂 | 水性化粧料 |
-
2019
- 2019-02-07 JP JP2019020319A patent/JP2020128344A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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