JP2020124072A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が走行中、何らかの異常が発生し、退避走行モードで目的の場所まで移動させるために使用可能な電力を確保する必要がある場合でも、バッテリや電力変換装置等の容量を大容量とすることなく、対応を可能にする車両を提供する。【解決手段】車両のバッテリECUは、異常信号を受信した場合に、補機バッテリのSOC上限値を80%から100%に、下限値を20%から0%に、維持指令値を80%から100%に変更し、補機バッテリの使用可能範囲を異常が発生していないときに比べ広げる。【選択図】図3

Description

本開示は、車両に関し、特にバッテリが搭載された車両に関する。
車両に搭載されたバッテリを過度に充放電することは、耐久性を低下させる要因になることが知られている。そのため、バッテリを搭載した車両は、バッテリの充電率を常に所定の制御範囲内に保つように制御する。
特許文献1は、バッテリ容量を燃費向上に最大限に利用することを目的として、バッテリの充電率の制御範囲を一時的に拡張する拡張制御を行い、バッテリの使用範囲を広げる車両を開示する。
特開2015−58818号広報
本願発明者等は、バッテリの使用範囲を一時的に拡張する技術を他の課題解決に利用することを検討した。その結果、本願発明者等は、異常の発生に伴う退避走行や緊急回避動作に対する処理時に電力不足を招くことのないように、バッテリや電力変換装置等の容量が大容量に設定されていることに着目した。
本開示は、上記課題に着目したものであって、バッテリや電力変換装置等の容量を大容量とすることなく、異常時の対応を可能にすることを目的とする。
本開示のある局面に従う車両は、第1バッテリと、補機に電力を供給する第2バッテリと、前記第1バッテリおよび前記第2バッテリを制御する制御装置とを備える。前記制御装置は、通常走行時に前記第2バッテリの使用可能範囲を第1範囲に設定し、異常検知時に前記第2バッテリの使用可能範囲を前記第1範囲よりも広い第2範囲に設定する。
上記構成によれば、異常が検知され、補機が要求する電力量の増加が予想される状況で、車両は、補機の要求する電力量を第2バッテリの使用可能範囲を広げることで対応する。その結果、バッテリや電力変換装置等の容量を大容量とすることなく、異常時の対応を可能にする。
本開示によれば、車両は、バッテリや電力変換装置等の容量を大容量とすることなく、異常時の対応を可能にする。
本実施の形態に係る車両100の構成図である。 駆動系に異常が発生したときの各装置の動きの一例を示すタイミングチャートである。 バッテリECU90が実行する処理の一部を示すフローチャートである。 変形例に係る車両100aの構成図である。 変形例に係るバッテリECU90aが実行する処理の一部を示すフローチャートである。
本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。以下では、車両がハイブリッド車である例について説明するが、車両は、ハイブリッド車に限定されず、エンジンを搭載しない電気自動車であってもよい。また、以下では、電子制御ユニット(Electronic Control Unit)を「ECU」と称する。また、以下では、図示しないものの、ECUは、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力ポートとを含んで構成されているものとする。
<A.車両の構成>
図1は、本実施の形態に係る車両100の構成図である。車両100は、MG(Motor Generator)10と、PCU(Power Control Unit)20と、駆動バッテリ30と、降圧DC/DCコンバータ40と、負荷50と、補機バッテリ60と、補機DC/DCコンバータ70と、ハイブリッドECU(以下、「HVECU」という)80と、バッテリECU90とを備える。
MG10は、発電機及び電動機として機能する。具体的には、MG10は、車両100の減速時及び制動時に発電機として機能し、回生発電を行う。また、MG10は、図示しないエンジンの動力により駆動され発電機として機能する。MG10は、発電機として機能した場合に生じる電力を、PCU20を介して駆動バッテリ30に供給する。また、MG10は、図示しないエンジンの動力をアシストする際には、電動機として機能し走行駆動力を生成する。
PCU20は、HVECU300からの制御信号に従って、駆動バッテリ30とMG10との間で双方向の電力変換を実行する。
駆動バッテリ30は、「第1バッテリ」に相当し、車両を駆動するための機器であるMG10への電力供給を行う。駆動バッテリ30は、二次電池を含んで構成される。二次電池の種類は限定されないが、本実施の形態においては、三元系のリチウムイオン二次電池を採用する。駆動バッテリ30に含まれる二次電池は、補機バッテリ60に含まれる二次電池と比較して大容量かつ高電圧の二次電池である。たとえば、駆動バッテリ30の電圧は300V〜400Vである。これに対して、補機バッテリ60の電圧は12Vである。駆動バッテリ30の電力は、主に、MG10に供給されて車両100の走行に利用され、必要に応じて、負荷50または補機バッテリ60に供給される。
降圧DC/DCコンバータ40は、バッテリECU90からの制御信号に従って駆動バッテリ30から出力される電力の電圧を降圧することで、駆動バッテリ30から負荷50または補機バッテリ60への放電を制御する。
負荷50は、「補機」に相当し、走行駆動力を発生させるMG10以外の電力を消費する電気機器であって、たとえば、電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)または電子制御ブレーキ(以下、単に「ブレーキ」とも称する)といった、車両100の「曲がる」または「止まる」を補助するための電子機器を含む。
補機バッテリ60は、「第2バッテリ」に相当し、補機の一種である負荷50への電力供給を担う。補機バッテリ60は、二次電池を含んで構成される。二次電池の種類は限定されないが、本実施の形態においては、三元系のリチウムイオン二次電池を採用する。補機バッテリ60の電力は、主に、負荷50に供給される。なお、補機バッテリ60の電力は、駆動バッテリ30からMG10への電力供給ができないような故障が生じたときには、MG10に供給されるようにしてもよい。
補機DC/DCコンバータ70は、バッテリECU90からの制御信号に従って補機バッテリ60から入出力される電力の電圧を昇圧または降圧し、補機バッテリ60の充放電を制御する。
HVECU80は、車両全体を統合制御する。HVECU80には、車速センサ、アクセル開度センサ、エンジン回転速度センサ、MG回転速度センサ、出力軸回転速度センサ、バッテリECU90等が接続されている。これらの機器からの入力により、HVECU80は、車速、アクセル開度、エンジンの回転速度、MG10の回転速度、駆動バッテリ30と補機バッテリ60との状態等を取得する。すなわち、HVECU80は、取得した情報に基づいて、車両100の異常を検知することができる。HVECU80は、取得した情報に基づいて、PCU20への制御信号、バッテリECU90への制御信号などを出力する。
バッテリECU90は、車両100に搭載されたバッテリ類の状態を監視するとともに、バッテリからの電力供給およびバッテリの充電などを制御する。具体的には、バッテリECU90は、駆動バッテリ30および補機バッテリ60のSOC(State Of Charge)や温度などを取得し、取得した情報をHVECU80に送る。また、バッテリECU90は、HVECU80からの制御信号に従って、降圧DC/DCコンバータ40と補機DC/DCコンバータ70とを制御するための制御信号を各々に対して出力する。なお、SOCは、蓄電残量を示し、たとえば、満充電状態の蓄電量に対する現在の蓄電量の割合を0〜100%で表わしたものである。
<B.異常が発生したときの動き>
図2は、駆動系に異常が発生したときの各装置の動きの一例を示すタイミングチャートである。図2の横軸には時刻「T」が示され、縦軸には上から順に「降圧DC/DCコンバータ40の出力値」、「補機DC/DCコンバータ70の入力値」、「補機バッテリ60のSOCの上限値」、「補機バッテリ60のSOCの下限値」、「補機バッテリ60のSOCの維持指令値」、「補機バッテリ60のSOC」、「負荷50が消費する電力値(負荷電力)」、および「車両速度」が示されている。
タイミングT1で異常が発生したものとする。異常の発生は、HVECU80が検知する。HVECU80は、異常の発生を検知すると、バッテリECU90に向けて異常を検知した旨を示す異常信号を送る。図2に示す例では、PCU20やMG10といった車両100の駆動系に異常が発生したものとする。
タイミングT1でバッテリECU90は、補機バッテリ60の使用可能範囲を広げるため、補機バッテリ60のSOCの上限値を80%から100%に変更し、補機バッテリ60のSOCの下限値を20%から0%に変更する。ここで、SOCの下限値〜上限値の範囲が、「使用可能範囲」に相当する。また、20%〜80%が、「第1範囲」に相当する。0%〜100%は、「第2範囲」に相当する。
タイミングT1でバッテリECU90は、補機バッテリ60のSOCの維持指令値を80%から100%に変更する。SOCの維持指令値は、補機バッテリ60のSOCとして維持するSOCの値である。バッテリECU90は、維持指令値が示す値に補機バッテリ60のSOCの値が維持されるように降圧DC/DCコンバータ40および補機DC/DCコンバータ70を制御して、駆動バッテリ30またはMG10からの電力供給を補機バッテリ60が受けられるようにする。これにより、補機バッテリ60のSOCは、タイミングT1以降、100%に向かって上昇する。
図2に示す例では、異常が発生したタイミングT1よりも前から、負荷50は300Wの電力を消費している。降圧DC/DCコンバータ40の出力値は、300Wを示している。すなわち、負荷50への電力供給は、駆動バッテリ30からされている。
タイミングT1において、維持指令値が80%から100%に変更される。駆動バッテリ30から補機バッテリ60に向けて電力供給が開始される。そのため、降圧DC/DCコンバータ40の出力値は300Wから600Wに上昇する。また、補機DC/DCコンバータ70の入力値は、0Wから300Wに上昇する。
タイミングT2以降で、ユーザが緊急回避動作をしてEPSやブレーキが操作されたものとする。EPSやブレーキの操作に必要な電力は、駆動バッテリ30および補機バッテリ60の各々から供給される。
駆動バッテリ30から補機バッテリ60に向けて供給されていた300Wの電力は、全て負荷50に供給される。また、補機バッテリ60は、300Wの電力を供給する。これにより、降圧DC/DCコンバータ40の出力値は600Wのまま変更されることなく、負荷50へは、900Wの電力が供給されることとなる。
タイミングT3において、退避走行が完了し、停車したものとする(車両速度0km/h)。バッテリECU90は、補機バッテリ60のSOCの上限値、下限値、および維持指令値の各々を、初期値に変更する。
<C.フローチャート>
図3は、バッテリECU90が実行する処理の一部を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、バッテリECU90のCPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで行なわれるが、処理の一部または全部がバッテリECU90内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。このフローチャートに示される処理は、バッテリECU90が起動しているときに、所定の処理周期毎にメインルーチン(図示せず)から呼び出されて実行される。なお、以下では、「ステップ」を単に「S」と表現する。
S102において、バッテリECU90は、異常信号を受信したか否かを判定する。異常信号を受信していない場合(S102においてNO)、バッテリECU90は、処理をステップS108に切り替える。
異常信号を受信している場合(S102においてYES)、バッテリECU90は、補機バッテリ60のSOCの上限値を100%に、SOCの下限値を0%に、SOCの維持指令値を100%に設定する(S104)。
バッテリECU90は、設定されている補機バッテリ60のSOCの上限値から下限値までの範囲内となるように、また、補機バッテリ60のSOCの維持指令値となるように、降圧DC/DCコンバータ40および補機DC/DCコンバータ70を制御する。具体的には、維持指令値が80%から100%となるため、補機バッテリ60の充電が開始される。なお、充電に利用される電力は、MG10から供給されてもよく、また、駆動バッテリ30から供給されてもよい。
S106において、バッテリECU90は、異常信号が停止したか否かを判定する。異常信号は、たとえば、車両100が安全な場所に移動して退避走行モードへの制御が解除されて、停車(車両速度0km/h)した場合、または、退避走行モードに制御されていなくとも異常が解消された場合に、出力が停止する。
異常信号が停止していない場合(S106においてNO)、バッテリECU90は、図3に示す処理を終了する。バッテリECU90は、異常信号が停止していると判断するまで、所定の処理周期毎にS102〜S106の処理を行う。
異常信号が停止している場合、(S106においてYES)、バッテリECU90は、処理をステップS108に切り替える。
S108において、バッテリECU90は、補機バッテリ60のSOCの上限値、下限値、および維持指令値を初期値に設定する(S108)。本実施の形態において、初期値は、上限値が80%、下限値が20%、維持指令値が80%である。
<D.作用・効果>
車両100において何らかの異常が発生した場合、HVECU80は、退避走行モードに制御することがある。退避走行モードは、車両100に異常が生じたとき、なるべく長く走行できるように、モータの出力を制限して走行を継続するモードのことである。退避走行モードに制御されると、ユーザは、車両100を安全な場所、または近郊の修理工場まで移動させる。退避走行モードに制御された場合、車両100を安全な場所、または近郊の修理工場など、目的の場所まで移動させることが優先事項であり、目的の場所まで移動させるために使用可能な電力を確保しておくことが望まれる。
また、退避走行モードに制御されている間は、車両100を急激に減速ないし停止させるためのブレーキへの操作や、進行方向を急激に変更するためのハンドルへの操作といった緊急回避動作が増えることが予想される。つまり、異常が発生して退避走行モードに制御されている間は、異常が発生する前に比べて、負荷50の必要とする電力が増加することが予想される。そのため、異常が発生した場合、負荷50の要求する電力量の増加に備え、負荷50への電力供給能力を向上させておくことが望まれる。
本実施の形態において、図2および図3で説明したように、バッテリECU90は、補機バッテリ60のSOCの上限値について、異常が発生していないときは80%とし、異常が発生しているときは100%とする。また、バッテリECU90は、補機バッテリ60のSOCの下限値について、異常が発生していないときは20%とし、異常が発生しているときは0%とする。また、バッテリECU90は、補機バッテリ60の維持指令値について、異常が発生していないときは80%とし、異常が発生しているときは100%とする。このように、バッテリECU90は、異常が発生しているときに、補機バッテリ60の使用可能範囲を異常が発生していないときに比べて広げる。
一般的に、劣化の抑制を考慮すると、電池を完全に充電させること、すなわちSOCを100%にすることは好ましくない。また、発生し得る異常に備え、電池の残量がなくなるまで、すなわちSOCが0%となるまで利用できるようにすることは好ましくない。そのため、異常が発生していない場合、バッテリECU90は、補機バッテリ60の使用可能範囲を制限する。一方、異常が発生した場合、上述のように、負荷50への電力供給能力を向上させること、または、使用可能な電力を確保しておくことが望まれる。それらの要望を満たすため、バッテリECU90は、異常が発生した場合に補機バッテリ60の使用可能範囲を広げる。補機バッテリ60の使用可能範囲を広げることで、使用可能な電力量を増加させることができる。
また、一般的に、三元系の二次電池は、SOCが高くなるとセル電圧が上昇し、SOCが低くなるとセル電圧が低下する。その結果、三元系の二次電池は、SOCが高くなるほど電力供給能力が高くなる。そのため、バッテリECU90は、補機バッテリ60のSOCの上限値を上げて、かつ、補機バッテリ60への充電をしておくことで、補機バッテリ60のSOCを高くして負荷50への電力供給能力を向上させることができる。
すなわち、異常の発生を検知した場合に、補機バッテリ60の使用可能範囲を広げることで、EPS、ブレーキを含む負荷50の電力消費量が増大することに備えられる。
また、負荷50への電力供給能力を向上させる方法として、バッテリやコンバータのような電力変換装置の容量を大容量にする方法がある。一方、本実施の形態においては、補機バッテリ60のSOCを上げることで、負荷50への電力供給能力を向上させる。そのため、本実施の形態においては、降圧DC/DCコンバータ40または補機DC/DCコンバータ70といった電力変換装置等の容量を大容量とすることなく、負荷50への電力供給能力を向上させることができる。そのため、バッテリや電力変換装置等の容量を大容量とすることなく、異常時の対応を可能にする。その結果、車両100のコストを抑えることができる。
また、駆動バッテリ30から負荷50に向けた電力供給または、駆動バッテリ30から補機バッテリ60に向けた電力供給を阻害する異常が発生した場合であっても、補機バッテリ60のSOCの下限値が20%から0%に下げることで、車両100において利用可能な全電力を余すことなく利用することができる。
<D.変形例>
上記実施の形態においては、車両100は、車両を駆動するための機器であるMG10への電力供給を行う駆動バッテリ30とは別のバッテリからEPSやブレーキといった補機に主に電力が供給されるものとした。なお、駆動バッテリから、EPSやブレーキといった補機に電力を主に供給するようにしてもよい。
図4は、変形例に係る車両100aの構成図である。車両100aは、MG10aと、インバータ22aと、駆動バッテリ30aと、高圧負荷52aと、補機DC/DCコンバータ70aと、低圧負荷54aと、補機バッテリ60aと、HVECU80aと、バッテリECU90aとを備える。車両100aは、いわゆる、マイルドハイブリッド車であって、エンジンの駆動に対して補助的にMG10aを駆動させる。そのため、MG10aに電力を供給する駆動バッテリ30aの電圧は、約48V程度と、上記実施の形態の車両100が備える駆動バッテリ30の電圧に比して十分に小さい。
インバータ22aは、駆動バッテリ30aから供給された直流電力を交流電力に変換してMG10aに供給する。また、インバータ22aは、MG10aがエンジンに駆動され発電機として機能しているときは、MG10aで発電された交流電流を直流に変換して、駆動バッテリ30aを充電する。
また、駆動バッテリ30aは、高圧負荷52aへの電力供給も行う。高圧負荷52aは、「補機」に相当し、車両100aの「止まる」または「曲がる」を補助するための電気機器であるEPSまたはブレーキを含む。これに対して低圧負荷54aは、車両100aが備える車両のライト、オーディオ機器などの低電圧で駆動する補機を含む。
補機DC/DCコンバータ70aは、補機バッテリ60aと他の装置(高圧負荷52a、駆動バッテリ30aなど)との間の送電を制御する。
図5は、変形例に係るバッテリECU90aが実行する処理の一部を示すフローチャートである。このフローチャートに示される処理は、バッテリECU90aのCPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで行なわれるが、処理の一部または全部がバッテリECU90a内に作製されたハードウェア(電気回路)によって実現されてもよい。このフローチャートに示される処理は、バッテリECU90aが起動しているときに、所定の処理周期毎にメインルーチン(図示せず)から呼び出されて実行される。なお、以下では、図3に示した、バッテリECU90が実行する処理と異なる処理のみ説明する。
バッテリECU90aが実行する処理は、S104およびS108の代わりにS104aおよびS108aを実行する点でバッテリECU90が実行する処理と異なる。
S104aにおいて、バッテリECU90aは、駆動バッテリ30aのSOCの上限値を100%に、SOCの下限値を0%に、SOCの維持指令値を100%に設定する。
S108aにおいて、バッテリECU90aは、駆動バッテリ30aのSOCの上限値、下限値、および維持指令値を初期値に設定する。なお、初期値は、上限値が80%、下限値が20%、維持指令値が80%である。
このように、バッテリECU90aは、異常信号を受けると、駆動バッテリ30aの使用可能範囲を広げる。変形例に係る車両100aにおいては、バッテリECU90aは、設定されている駆動バッテリ30aのSOCの上限値から下限値までの範囲内となるように、また、駆動バッテリ30aのSOCの維持指令値となるように、補機DC/DCコンバータ70aを制御し、また、HVECU80aに充電指令を送る。具体的には、維持指令値が80%から100%となるため、駆動バッテリ30aの充電が開始される。なお、充電に利用される電力は、MG10aから供給されてもよく、また、補機バッテリ60aから供給されてもよい。
これにより、異常の発生により、EPS、ブレーキを含む高圧負荷52aの電力消費量が増大することに備えられる。また、駆動バッテリ30aのSOCの下限値を下げたり、或いは、電力の供給を受けたりすることで、高圧負荷52aが消費する電力量の増大に備える。そのため、異常発生時に予想される電力消費量の増大に備えて、予め駆動バッテリ30aまたはMG10aのような電力変換装置のスペックを上げておく必要がなく、車両100aのコストを抑えることができる。
上記実施の形態においては、20%〜80%が「第1範囲」に相当し、0%〜100%が「第1範囲よりも広い第2範囲」の一例とした。なお、SOCの上限値および下限値は一例であって、上記実施の形態で示した範囲に限定されるものではない。また、上記実施の形態においては、SOCの上限値と下限値と維持指令値とを変更し、かつ、充電を開始することでバッテリの使用可能範囲を広げることとした。なお、バッテリECU90は、SOCの下限値だけを下げることでバッテリの使用可能範囲を広げてもよく、また、SOCの上限値および下限値だけを変更することでバッテリの使用可能範囲を広げてもよい。また、充電を開始することで、バッテリが使用できる全量が増え、そのことを以てバッテリの使用可能範囲が広がったとしてもよい。
上記実施の形態において、補機バッテリ60の充電に利用される電力は、駆動バッテリ30からの電力、或いはMG10からの電力とした。たとえば、MG10が回生発電をしている場合、バッテリECU90は、発生した回生電力を利用した充電を、駆動バッテリ30を利用した充電よりも優先させてもよい。
上記実施の形態において、異常信号を受けていない場合に、補機バッテリ60のSOCの上限値、下限値、および維持指令値を初期値に設定するとした。なお、異常信号を受けていない場合に、別の処理を実行し、当該処理において上限値、下限値、および維持指令値を決定するようにしてもよい。ただし、当該処理において決定されるSOCの上限値、下限値、および維持指令値が示す補機バッテリ60の使用可能範囲は、異常信号を受けている場合に設定される補機バッテリ60の使用可能範囲よりも広いものとする。
上記実施の形態において、SOCの上限値と維持指令値とは互いに等しい例を挙げたが、維持指令値は、上限値以下、下限値以上であればよい。
上記実施の形態において、初期値は、予め定められているものとしたが、バッテリの劣化度によって、適宜変化するものであってもよい。
上記実施の形態において、車両100は、HVECU80およびバッテリECU90を備えることとした。なお、HVECU80は、バッテリECU90が実行する各種処理の一部または全部を実行するようにしてもよい。また、車両100は、他のECUを備えていてもよい。バッテリECU90が実行する各種処理の一部または全部をHVECU80を含む他のECUと協働して実行するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 MG、20 PCU、22a インバータ、30,30a 駆動バッテリ、40 降圧DC/DCコンバータ、50 負荷、52a 高圧負荷、54a 低圧負荷、60,60a 補機バッテリ、70,70a 補機DC/DCコンバータ、80,80a HVECU、90,90a バッテリECU、100,100a 車両。

Claims (1)

  1. 第1バッテリと、
    補機に電力を供給する第2バッテリと、
    前記第1バッテリおよび前記第2バッテリを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    通常走行時に前記第2バッテリの使用可能範囲を第1範囲に設定し、
    異常検知時に前記第2バッテリの使用可能範囲を前記第1範囲よりも広い第2範囲に設定する、車両。
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