JP2020122359A - 床版架設システム、床版の増設方法、及び、床版の減設方法 - Google Patents

床版架設システム、床版の増設方法、及び、床版の減設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 床版架設機10と床版運搬台車30とを用いて、床版の増設(又は減設)を安定的に実施する。【解決手段】 床版架設機10は、床版2A〜2M上を移動可能な移動体11と、移動体11に支持されて移動体11の移動方向前方に吊り点を有する床版揚重機構15と、を含み、設置済みの床版2A〜2M上を移動して、床版2Mの前方に床版2Nを設置する。床版運搬台車30は、床版架設機10が増設する床版2Nを運搬するもので、床版2Nを積載した状態で、床版架設機10の通り抜け空間を通って、床版架設機10の後方から前方へ、進入可能である。【選択図】 図1

Description

本発明は、橋梁などにおいて橋軸方向に並べられて路面を構成する床版の架設システム及び架設方法(増設方法及び減設方法)に関する。ここにおいて、「架設」とは、新設床版の設置(増設)の他、架け替えのための既設床版の撤去(減設)を含む概念とする。
従来の床版架設システムでは、一般的に、床版架設機が床版上を移動して、床版の増設又は減設を行う。すなわち、床版架設機が設置済みの新設床版上を移動して、その移動方向前方に、新設床版を設置(増設)する。又は、床版架設機が撤去前の既設床版上を移動して、その移動方向後方の既設床版を撤去(減設)する。
また、かかる従来の床版架設システムでは、床版架設機と組み合わせて、床版運搬台車を使用する。床版運搬台車は、床版架設機が増設する床版又は減設した床版を運搬(搬入又は搬出)する。
かかる従来の床版架設システムで用いられる床版架設機としては、例えば特許文献1に記載の床版架設機が知られている。これは、橋軸方向前後の門型フレームを連結してなる無軌条・自走式の門型構造体と、門型構造体の天井部の下面側に前後方向及び横方向に移動可能に設けられる吊り装置(例えばチェーンブロック)と、を備えている。
このような床版架設機を用いたプレキャストコンクリート製の新設床版の架設作業は、
(1)床版架設機の後部での新設床版の取込み、すなわち、床版架設機の後部に位置させた吊り装置による、新設床版の長辺を橋軸方向に向けた状態での、新設床版の吊り上げ
(2)吊り装置の前側への移動による、新設床版の架設位置までの移送
(3)新設床版の長辺を橋軸直角方向に向けるように、新設床版の向きの変更(90°回転)
(4)そして、所定位置への設置
という工程で行われる。
特許第3901657号公報(特開2004−300689)
しかしながら、特許文献1に記載の床版架設機では、床版架設機の後部にて吊り装置により床版運搬台車などから床版を吊り上げて取込んだ後、吊り装置と共に床版を床版架設機の後部から前方へ移動させてから、床版を設置するようになっている。
このため、床版架設機内で床版を吊り上げた状態で床版架設機の後部から前方へ長い距離移動させる必要があり、吊り装置の大掛かりな移動機構が必要となり、しかも移動に際し十分な安定性を確保する必要から、床版架設機の大型化を招く。
また、床版を吊った状態で長い距離動かすことから、床版を設置する際に、床版を安定的に設置するのが難しくなるという問題点もあった。
そして、これらは作業効率の悪化を招き、架設作業のコスト及び工期の増大を招く。
本発明は、このような実状に鑑み、床版架設機と床版運搬台車とを用いる床版架設システムにおいて、床版運搬台車の機能性向上により床版架設機及び架設作業の簡素化を図ることができるようにすることを課題とする。
本発明に係る床版架設システムは、床版上を移動して床版の増設を行う床版架設機と、前記床版架設機が増設する床版を運搬する床版運搬台車と、を含み、
前記床版架設機は、床版上を移動可能な移動体と、前記移動体に支持されて前記移動体の移動方向前方に吊り点を有する床版揚重機構と、を含み、
前記床版運搬台車は、床版を積載した状態で、前記移動体の移動方向で見て、前記移動体の後方から前方へ、進入可能である。
本発明に係る床版架設システムは、また、床版上を移動して床版の減設を行う床版架設機と、前記床版架設機が減設した床版を運搬する床版運搬台車と、を含み、
前記床版架設機は、床版上を移動可能な移動体と、前記移動体に支持されて前記移動体の移動方向後方に吊り点を有する床版揚重機構と、を含み、
前記床版運搬台車は、床版を積載した状態で、前記移動体の移動方向で見て、前記移動体の後方から前方へ、退出可能である。
本発明に係る床版の増設方法は、床版上を移動して床版の増設を行う床版架設機と、前記床版架設機が増設する床版を運搬する床版運搬台車とを用い、
前記床版架設機が床版増設位置より後方に移動すると共に、前記床版運搬台車が床版を積載して、前記床版架設機の後方から前方へ進入する工程と、
前記床版架設機が床版揚重機構により前記床版運搬台車から床版を荷揚げする工程と、
前記床版運搬台車が前記床版架設機の前方から後方へ退出する工程と、
前記床版架設機が床版増設位置にて床版揚重機構により増設する床版を荷卸しして設置する工程と、
を含む。
本発明に係る床版の減設方法は、床版上を移動して床版の減設を行う床版架設機と、前記床版架設機が減設した床版を運搬する床版運搬台車とを用い、
前記床版架設機が床版減設位置にて床版揚重機構により減設する床版を荷揚げして撤去する工程と、
前記床版架設機が床版減設位置より前方に移動すると共に、前記床版運搬台車が、空荷で、前記床版架設機の前方から後方へ進入する工程と、
前記床版架設機が床版揚重機構により前記床版運搬台車に床版を荷卸しする工程と、
前記床版運搬台車が床版を積載して前記床版架設機の後方から前方へ退出する工程と、
を含む。
本発明によれば、床版の増設作業時は、床版運搬台車が床版を積載した状態で床版架設機の後方から前方へ進入可能であるという構成により、床版架設機及び架設作業の簡素化を図ることができる。
また、床版の減設作業時は、床版運搬台車が床版を積載した状態で床版架設機の後方から前方へ退出可能であるという構成により、床版架設機及び架設作業の簡素化を図ることができる。
本発明の一実施形態として示す床版増設作業中のシステム全体の側面図 床版増設作業中の床版架設機の側面図 床版架設機及び床版運搬台車の正面図 床版架設機の平面図 床版運搬台車の側面図 床版運搬台車の平面図 床版増設作業(1)の側面図及び平面図 床版増設作業(2)の側面図及び平面図 床版増設作業(3)の側面図及び平面図 床版増設作業(4)の側面図及び平面図 床版増設作業(5)の側面図及び平面図 床版増設作業(6)の側面図及び平面図 床版増設作業(7)の側面図及び平面図 他の実施形態として示す床版減設作業中のシステム全体の側面図 床版減設作業中の床版架設機の側面図
以下、本発明の実施の形態について、主に床版増設作業の例で、説明する。
図1は本発明の一実施形態として示す床版増設作業中のシステム全体の側面図であり、床版架設機10と床版運搬台車30とが図示されている。
図2は床版増設作業中の床版架設機10の側面図、図3は床版架設機10及び床版運搬台車30の正面図、図4は床版架設機10の平面図である。また、図5は床版運搬台車30の側面図、図6は床版運搬台車30の平面図である。
図1、図2及び図3に示されるように、橋梁の主桁(橋桁)1は、H形鋼などにより構成されて橋軸方向に延在している。主桁1はまた、図3からわかるように、本実施形態では4列構成である。
床版2(2A、2B、2C、・・・、2H、・・・、2M)は、床版架設機10により、1枚ずつ、主桁1の上に、主桁1の延在方向に並べられて、設置され、これにより路面を構成する。尚、床版2については、設置順に2A、2B、2C、・・・と記している。
図1(及び図2)では、床版増設作業は左から右へ矢印方向に進行する。従って、図1の左側には、主桁1の上に設置済みの新設床版2A〜2Mがあり、次に設置する新設床版2N(床版架設機10が吊り上げている設置用の新設床版2N)は、最新に設置された新設床版2Mに隣接する位置に設置されることになる。
また、床版増設作業の進行方向が床版架設機10の基本的な移動方向となる。従って、床版架設機10が図1で右側に進むことを前進といい、逆に左側に進むことを後退という。また、床版架設機10の図1で右側が前方、図1で左側が後方となる。
本実施形態において、床版2(2A、2B、2C、・・・)は、鉄筋入りプレキャストコンクリート製であり、その短辺を橋軸方向に沿わせ、長辺を橋軸直角方向に沿わせて、設置する。床版2の短辺の長さは例えば2.5m、長辺の長さは例えば10mである。
橋軸方向に隣り合う床版2(例えば図2の2Lと2M)は、30〜40cm程度の隙間(図2中のs)をあけて設置される。各床版2の長辺からはこの隙間に向かって鉄筋(定着用の継手;図2中のj)が突出している。尚、この隙間には、床版2の設置後に、間詰めコンクリート(モルタル)が打設される。
床版架設機10は、設置済みの新設床版2A〜2M上、特に本実施形態では新設床版2A〜2M上にH形鋼などからなる枕木3を介して敷設されたレール4上を移動して、最新に設置された新設床版2Mの前方に新設床版2Nを設置する。
このため、床版架設機10は、床版2上を移動可能な移動体11と、この移動体11に支持されて移動体11の移動方向前方に吊り点を有する床版揚重機構15とを含む。
移動体11は、移動方向前側の第1台車12と移動方向後側の第2台車13とに分離構成され、これらの台車12、13は連結部材(連結ロッド及びワイヤ)14により連結されて一体的に移動する。
床版揚重機構15は、移動体11の第1台車12に立設された支柱16に支持されて第1台車12の移動方向前方に張り出した桁17と、この桁17の先端側に設けられた吊り装置18とを含んで構成される。
吊り装置18は、少なくともシーブ又はワイヤ繰出し部を含み、ウインチなどの動力部は吊り装置18と一体でなくてもよい。吊り装置18は、床版運搬台車30から、床版2を吊り上げて受取り、床版設置位置の上方から床版2を吊り下ろすことで、床版2を所定の位置に設置することができる。
ここにおいて、吊り装置18は桁17により支持され、桁17は移動体11(第1台車12)の移動方向前方に張り出しているため、吊り装置18自体を前後に移動させることなく、床版運搬台車30からの床版2の吊り上げ、床版設置位置への吊り下ろしが可能となる。
また、床版2用の吊り装置18とは別に、補助の吊り装置19が桁17の前側に設けられる。この補助の吊り装置19は、床版2の設置と同時進行で枕木3及びレール4を設置する場合に、これらの吊り上げ、吊り下ろしに用いることができる。
第1台車12が床版揚重機構15を搭載するのに対し、第2台車13は、カウンターウエイト20を搭載する。
カウンターウエイト20は、第1台車12における床版揚重機構15の支持部(支柱16)から離れた吊り装置18の吊り点にかかる荷重によるモーメントを打ち消すためのものである。
従って、吊り上げる床版2の荷重をFW、支柱16から吊り点までの距離(桁17の長さ)をL1、支柱16からカウンターウエイト20までの距離(連結部材14の長さ)をL2、とすると、カウンターウエイト20の重さCWは、下記のように設定する。
CW×L2≧FW×L1
CW≧FW×(L1/L2)
よって、L2>>L1とすることで、カウンターウエイト20(重さCW)の軽量化を図ることができる。
本実施形態では、第1台車12と第2台車13は連結部材14で連結されているため、連結部材14の長さを調整することで、支柱16からカウンターウエイト20までの距離を長く設定することができる。従って、カウンターウエイト20の軽量化を図りやすい。そして、カウンターウエイト20の軽量化は床版への負荷軽減につながる。
移動体11はまた、左右の接地部、本実施形態では左右の車輪(軌道輪)21で、床版2上(床版2上に枕木3を介して敷設された左右一対のレール4)に支持されていて、左右の接地部間、従って左右の車輪21間に、床版運搬台車30が通り抜けることのできる空間25を有する(図3参照)。
本実施形態では、移動体11の下方に通り抜け用の空間25を形成するための移動体11の左右の接地部として、車輪21を設けている。これにより、接地部で走行でき、接地部が走行部を兼ねることができる。また、特に軌道輪とすることで、通り抜け用の空間25の位置を安定させることができる。
詳しくは、移動体11の第1台車(第1車輪保持部)12は、図3に示されるように、第1台車12上に立設される支柱16と共に左右一対設けられ、左右の支柱16、16が比較的高位置で横つなぎ部材22により剛結されている。
また、桁17は、図4の平面図に示されるように、左右の支柱16、16から前方に突設されて、先端側で横つなぎ部17aにより連結されている。従って、桁17は平面視でコ字形のフレーム形状をなしている。
第2台車(第2車輪保持部)13についても同様で、第2台車13上に搭載されるカウンターウエイト20と共に左右一対設けられる。そして、左右の第2台車13、13にそれぞれ支柱23、23が設けられ、左右の支柱23、23が比較的高位置で横つなぎ部材24により剛結されている。
また、連結部材14についても同様で、左右一対設けられる。
従って、左右の第1台車12、12間、及び、左右の第2台車13、13間で、横つなぎ部材22、24及び横つなぎ部17aより下方に、床版運搬台車30が通り抜けることができる空間25が形成される。
次に床版運搬台車30について、図1、図3、図5及び図6により説明する。
床版運搬台車30は、床版架設機10が増設する床版2Nを運搬(搬入)するもので、設置済みの新設床版2A〜2M上、特に新設床版2A〜2M上に枕木3を介して敷設された左右一対のレール5上を移動する。
床版運搬台車30用の左右一対のレール5は、床版架設機10用の左右一対のレール4と同じ枕木3を利用して、床版架設機10用の左右一対のレール4間に敷設される。
床版運搬台車30は、橋軸方向(レール5の延在方向)に長い車体31と、車体31の下部に取付けられて左右一対のレール5上を転動する車輪(軌道輪)32と、を備えている。床版運搬台車30は、更に、車体31上に、床版2を積載しかつ向きを変えることができるターンテーブル33を備えている。
ターンテーブル33は、車体31に支持されて水平面内を回転可能な円形の旋回部33aと、旋回部33a上に固定支持された長方形状の床版載置部33bとからなる。
従って、床版運搬台車30は、ターンテーブル33の旋回部33aにより、床版載置部33bの長手方向を床版運搬台車30の移動方向に合わせることで、床版2を積載した状態で床版架設機10の前記空間25を通り抜けることができる。
床版運搬台車30は、また、ターンテーブル33の旋回部33aにより、床版載置部33bの向きを変えることで、床版載置部33b上に積載された床版2の向きを変え、床版2の長手方向を橋軸直角方向にして、設置時の方向に合わせることができる。
次に、上記の床版架設機10と床版運搬台車30とを用いた床版増設作業について、図7〜図13の工程図を参照しつつ、説明する。尚、図7〜図13において、各図の(A)は側面図、(B)は平面図である。
図7は床版2Mの設置を終えた状態で、床版架設機10は、未だ床版2Mを増設したときの床版増設位置にいる。床版運搬台車30は、次に設置する床版(床版2Mの前方に隣接させて次に設置する床版)2Nを積載して、床版架設機10の近くまで到達したところである。尚、床版運搬台車30において、設置用の床版2Nは、床版長手方向を床版橋軸方向に向けた状態で積載している。
次に図8に示すように、床版架設機10が床版増設位置より後方に移動すると共に、床版運搬台車30が、床版2Nを積載したまま、床版架設機10の通り抜け空間(図3の25)を通って、床版架設機10の後方から前方へ進入する。
次に図9に示すように、床版運搬台車30において、ターンテーブル33(床版載置部33b)を90°回転させ、積載している床版2Nの向きを、床版長手方向が橋軸直角方向となるように、変更する。従って、図10での床版架設機10の後退移動する位置は、床版架設機10の前方に、床版運搬台車30がターンテーブル33により床版2Nを旋回させ得るスペースができる位置である。
次に図10に示すように、床版架設機10が床版受取位置まで前方へ移動した後、床版架設機10が床版揚重機構15により床版運搬台車30から床版2Nを荷揚げする。
荷揚げ後、床版運搬台車30は、ターンテーブル33(床版載置部33b)を元の位置まで90°回転させて、退出に備える。
次に図11に示すように、床版運搬台車30が、空荷状態で、床版架設機10の通り抜け空間を通って、床版架設機10の前方から後方へ退出すると共に、床版架設機10が前進して床版受取位置から床版増設位置へ移動する。床版架設機10の床版受取位置から床版増設位置への移動距離はわずかである。
次に図12に示すように、床版架設機10が、床版揚重機構15により、増設する床版2Nを荷卸しして、設置済みの床版2Mの前方に隣接させて、設置する。
このとき、床版運搬台車30は空荷状態で図外の新設床版の置き場へ移動している。
次に図13に示すように、今回設置した床版2Nの前縁上に、枕木3を設置し、床版2M上の枕木3と床版2N上の枕木3とにより支持させて、レール4を設置する。これらの設置には、床版揚重機構15の吊り装置18とは別の、補助の吊り装置19を用いることができる。
ここで設置する枕木3及びレール4は、床版運搬台車30により床版2Nと共に床版2N上に載せて運搬し、床版2Nの設置後に、床版2N上の所定位置に設置すればよい。
床版運搬車両30用のレール5についても同様である。
尚、本実施形態では、枕木3は、設置済みの床版2上に配置したが、床版架設機10の荷重を設置済みの新設床版2にかけたくない場合は、設置済みの新設床版2、2間(隙間)における主桁1上に、脚部(束)付きの枕木を設置し、この枕木上にレールを敷設する構成とすればよい。
図13は床版2Nの設置を終えた状態で、床版架設機10は、未だ床版2Nを増設したときの床版増設位置にいる。床版運搬台車30は、次に設置する床版(床版2Nの前方に隣接させて次に設置する床版)2Oを積載して、床版架設機10の近くまで到達したところである。図7と図13とを比較すれば、床版増設作業が1枚分進行したことがわかる。
本実施形態によれば、床版の増設作業時は、床版運搬台車30が、床版架設機10の床版設置側である床版架設機10の前方まで進入して、増設用の床版を床版架設機10に受け渡すことできる。従って、床版受取り後、床版設置までの床版架設機10の移動距離を少なくすることができる。これにより、床版を吊った状態から、わずかな動作で、床版を安定的に設置できるようになる。
また、本実施形態によれば、ターンテーブル33付きの床版運搬台車30を用い、床版架設機10の前方で床版の向きを変えることができ、これにより、床版架設機10にて床版の向きを変える必要がなくなる。これも床版の安定的な設置に寄与する。
次に、床版減設作業を行う場合について、図14及び図15により、説明する。
図14は本発明の他の実施形態として示す床版減設作業中のシステム全体(床版架設機10及び床版運搬台車30)の側面図、図15は床版減設作業中の床版架設機10の側面図である。
図14及び図15に示す床版架設機10及び床版運搬台車30は、図1及び図2に示したものと向きが違うだけで同じものであり、床版増設作業と床版減設作業とで用い方のみが異なる。従って、同一構成要素には同一符号を付してある。また、床版2については、撤去順に2A、2B、2C、・・・と記してある。
図14(及び図15)では、床版減設作業は左から右へ矢印方向に進行する。従って、最初に既設床版2Aを撤去する際には、主桁1上に撤去前の既設床版2B、2C、2D、・・・がある。
本実施形態の床版架設機10は、床版上を移動可能な移動体11と、移動体11に支持されて移動体11の移動方向後方に吊り点を有する床版揚重機構15と、を含み、撤去前の既設床版2B、2C、2D、・・・上、特にこれらの床版上に枕木3を介して敷設されたレール4上を移動して、その移動方向後方の既設床版2Aを撤去(減設)する。
本実施形態の床版運搬台車30は、床版架設機10が減設した床版2Aを運搬(搬出)するもので、床版2Aを積載した状態で、床版架設機10の通り抜け空間を通って、床版架設機10の後方から前方へ、退出可能である。
上記の床版架設機10と床版運搬台車30とを用いた床版減設作業は、大略、次のように行われる。
(1)床版架設機10が床版減設位置にて床版揚重機構15により減設する床版2Aを荷揚げして撤去する。
(2)床版架設機10が床版減設位置より前方に移動すると共に、床版運搬台車30が、空荷で、床版架設機10の前方から後方へ進入する。
(3)床版架設機10が床版揚重機構15により床版運搬台車30に床版2Aを荷卸しする。この後、床版運搬台車30は、ターンテーブル33により床版2Aの向きを変えて、退出に備える。
(4)床版運搬台車30が床版を積載して床版架設機10の後方から前方へ退出し、これにより減設した床版2Aを搬出する。
本実施形態によれば、床版の減設作業時は、床版運搬台車30が、床版架設機10の床版撤去側である床版架設機10の後方まで進入することができるので、床版架設機10が撤去した床版を安定的に床版運搬台車30に荷卸しすることができる。しかも、床版運搬台車30は、床版を積載した状態で、床版架設機10の後方から前方へ退出することができる。従って、床版の減設作業時の床版架設機10の移動距離を少なくして、撤去作業を簡素化することができる。
また、本実施形態によれば、ターンテーブル33付きの床版運搬台車30を用い、床版架設機10の後方で床版の向きを変えることができ、これにより、床版架設機10にて床版の向きを変える必要がなくなる。これも床版の安定的な撤去に寄与する。
上記のように、床版増設作業のみならず、床版減設作業を行うことができる。従って、床版の架け替えに際し、床版減設作業(既設床版の撤去)を行った後、床版増設作業(新設床版の設置)を行うことができる。また、床版架設機及び床版運搬台車を2組用意して、それぞれを床版の架け替え箇所の前後に配置することにより、床版の架け替えを並行して作業することもできる。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 主桁
2(2A、2B、2C、・・・、2M、2N) 床版
3 枕木
4 レール
5 レール
10 床版架設機
11 移動体
12 第1台車
13 第2台車
14 連結部材
15 床版揚重機構
16 支柱
17 桁
17a 横つなぎ部
18 吊り装置
19 補助の吊り装置
20 カウンターウエイト
21 車輪
22 横つなぎ部材
23 支柱
24 横つなぎ部材
25 通り抜け空間
30 床版運搬台車
31 車体
32 車輪
33 ターンテーブル
33a 旋回部
33b 床版載置部

Claims (9)

  1. 床版上を移動して床版の増設を行う床版架設機と、前記床版架設機が増設する床版を運搬する床版運搬台車と、を含む、床版架設システムであって、
    前記床版架設機は、床版上を移動可能な移動体と、前記移動体に支持されて前記移動体の移動方向前方に吊り点を有する床版揚重機構と、を含み、
    前記床版運搬台車は、床版を積載した状態で、前記移動体の移動方向で見て、前記移動体の後方から前方へ、進入可能であることを特徴とする、床版架設システム。
  2. 床版上を移動して床版の減設を行う床版架設機と、前記床版架設機が減設した床版を運搬する床版運搬台車と、を含む、床版架設システムであって、
    前記床版架設機は、床版上を移動可能な移動体と、前記移動体に支持されて前記移動体の移動方向後方に吊り点を有する床版揚重機構と、を含み、
    前記床版運搬台車は、床版を積載した状態で、前記移動体の移動方向で見て、前記移動体の後方から前方へ、退出可能であることを特徴とする、床版架設システム。
  3. 前記移動体は、左右の接地部で床版上に支持されていて、左右の接地部間に前記床版運搬台車が通り抜けることのできる空間を有する、請求項1又は請求項2記載の床版架設システム。
  4. 前記接地部は、車輪を備える、請求項3記載の床版架設システム。
  5. 前記移動体は、前記床版揚重機構を支持する第1台車と、前記第1台車に連結部材を介して連結された第2台車とに分離構成され、
    前記第2台車は、前記第1台車における前記床版揚重機構の支持部から離れた前記吊り点にかかる荷重によるモーメントを打ち消すためのカウンターウエイトを搭載する、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の床版架設システム。
  6. 前記床版揚重機構は、前記移動体に立設された支柱に支持されて前記移動体の移動方向前方又は後方に張り出した桁と、この桁の先端側に設けられた吊り装置とを含んで構成される、請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の床版架設システム。
  7. 前記床版運搬台車は、ターンテーブルを有し、ターンテーブル上に積載される床版の向きを変更可能である、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の床版架設システム。
  8. 床版上を移動して床版の増設を行う床版架設機と、前記床版架設機が増設する床版を運搬する床版運搬台車とを用いる、床版の増設方法であって、
    前記床版架設機が床版増設位置より後方に移動すると共に、前記床版運搬台車が床版を積載して、前記床版架設機の後方から前方へ進入する工程と、
    前記床版架設機が床版揚重機構により前記床版運搬台車から床版を荷揚げする工程と、
    前記床版運搬台車が前記床版架設機の前方から後方へ退出する工程と、
    前記床版架設機が床版増設位置にて床版揚重機構により増設する床版を荷卸しして設置する工程と、
    を含む、床版の増設方法。
  9. 床版上を移動して床版の減設を行う床版架設機と、前記床版架設機が減設した床版を運搬する床版運搬台車とを用いる、床版の減設方法であって、
    前記床版架設機が床版減設位置にて床版揚重機構により減設する床版を荷揚げして撤去する工程と、
    前記床版架設機が床版減設位置より前方に移動すると共に、前記床版運搬台車が、空荷で、前記床版架設機の前方から後方へ進入する工程と、
    前記床版架設機が床版揚重機構により前記床版運搬台車に床版を荷卸しする工程と、
    前記床版運搬台車が床版を積載して前記床版架設機の後方から前方へ退出する工程と、
    を含む、床版の減設方法。
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