JP2020119915A - 固定部材、フレキシブル電子デバイスの製造方法、積層体及び印刷装置 - Google Patents
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Abstract
Description
<1> 印刷基材を固定する粘着剤層と、非粘着部と、を備え、前記非粘着部の外周部に前記粘着剤層が設けられており、かつ前記粘着剤層及び前記非粘着部の厚さ方向にて、前記非粘着部は前記粘着剤層よりも外側に突出している固定部材。
<2> 前記非粘着部は、前記粘着剤層上に配置されており、前記非粘着部の外周部にて前記粘着剤層が露出している<1>に記載の固定部材。
<3> 前記粘着剤層に含まれる粘着剤を前記印刷基材に貼り合わせた状態で180℃、60分の条件にて加熱した加熱処理後の剥離力と、加熱前の剥離力との比(加熱処理後の剥離力/加熱前の剥離力)が0.5〜5.0である<1>又は<2>に記載の固定部材。
<4> 支持体を更に備え、前記支持体の一方の面側に前記粘着剤層及び前記非粘着部が設けられており、前記支持体の他方の面側に粘着剤層を更に備える<1>〜<3>のいずれか1つに記載の固定部材。
<5> 前記支持体の厚さは、25μm〜250μmである<4>に記載の固定部材。
<6> 前記非粘着部を180℃、30分の条件にて加熱したときの寸法変化率は、1%以下である<1>〜<5>のいずれか1つに記載の固定部材。
<7> 前記粘着剤層及び前記非粘着部の厚さ方向において、前記非粘着部の表面と前記粘着剤層の表面との距離は、10μm〜500μmである<1>〜<6>のいずれか1つに記載の固定部材。
<8> 前記粘着剤層及び前記非粘着部の厚さ方向において、前記非粘着部の表面と前記粘着剤層の表面との距離に対する前記粘着剤層の幅の比(粘着剤層の幅/距離)は、10以上である<1>〜<7>のいずれか1つに記載の固定部材。
<10> 前記固定部材の前記印刷基材と貼り合わせる側とは反対側の面が圧胴の表面の少なくとも一部に貼り付けられている<9>に記載のフレキシブル電子デバイスの製造方法。
<11> 前記固定部材の前記印刷基材と貼り合わせる側とは反対側の面がキャリアシートに貼り付けられている<9>に記載のフレキシブル電子デバイスの製造方法。
<14> 前記圧胴は、第1の圧胴、第2の圧胴及び第3の圧胴を備え、前記印刷部は、前記第1の圧胴と対面し、前記印刷基材に下部電極を印刷する第1印刷部、前記第2の圧胴と対面し、前記下部電極が印刷された前記印刷基材に絶縁層を印刷する第2印刷部、及び、前記第3の圧胴と対面し、前記絶縁層が印刷された前記印刷基材に上部電極を印刷する第3印刷部を備え、前記印刷基材が固定される固定部材は、前記第1の圧胴の表面の少なくとも一部、前記第2の圧胴の表面の少なくとも一部及び前記第3の圧胴の表面の少なくとも一部に貼り付けられている<13>に記載の印刷装置。
<15> 前記印刷部は、前記圧胴と対面し、前記印刷基材に下部電極を印刷する第1印刷部、前記圧胴と対面し、前記下部電極が印刷された前記印刷基材に絶縁層を印刷する第2印刷部、及び、前記圧胴と対面し、前記絶縁層が印刷された前記印刷基材に上部電極を印刷する第3印刷部を備える<13>に記載の印刷装置。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示の固定部材は、印刷基材を固定する粘着剤層と、非粘着部と、を備え、前記非粘着部の外周部に前記粘着剤層が設けられており、かつ前記粘着剤層及び前記非粘着部の厚さ方向にて、前記非粘着部は前記粘着剤層よりも外側に突出している。
なお、剥離力については、JIS Z 0237:2009に準拠し180度ピール試験によって求める。
粘着剤層の長さとは、固定部材の搬送方向と平行な方向における粘着剤層の長さを意味する。
非粘着部は、耐熱性に優れる点から、180℃、30分の条件にて加熱したときの寸法変化率は、1%以下であることが好ましく、0.5%以下であることがより好ましい。
寸法変化率(%)=[(加熱前の非粘着部の寸法−加熱処理後の非粘着部の寸法)/加熱前の非粘着部の寸法]×100
なお、寸法は、長さ寸法及び幅寸法の少なくとも一方を指し、長さ寸法及び幅寸法の両方にて、寸法変化率は1%以下であることが好ましい。
本開示において、ガラス転移温度は、示差走査熱量測定(DSC)により得られたDSC曲線より求めることができる。
本開示において、非粘着部の表面と粘着剤層の表面との距離は、非粘着部の表面とは反対側の固定部材の底面から非粘着部の表面までの高さ(高さA)及び粘着剤層の表面とは反対側の固定部材の底面から粘着剤層の表面までの高さ(高さB)のそれぞれを、マイクロメーターを用いて無作為に10点測定して平均値を求め、求めた平均値を差し引いた値(高さAの平均値−高さBの平均値)である。
寸法変化率(%)=[(加熱前の支持体の寸法−加熱処理後の支持体の寸法)/加熱前の支持体の寸法]×100
なお、寸法は、長さ寸法及び幅寸法の少なくとも一方を指し、長さ寸法及び幅寸法の両方にて、寸法変化率は1%以下であることが好ましい。
高分子フィルムを形成する高分子材料としては、中でも、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート等が好ましく、更には比較的高温の熱処理にも耐えられ寸法安定性が良好なポリエチレンナフタレートフィルムが好ましい。
第1実施形態の固定部材は、図1に示すように、粘着剤層61と、非粘着部62と、を備え、圧胴13の表面に貼り付けられている。非粘着部62は、粘着剤層61上に配置されており、非粘着部62の外周部に粘着剤層61が露出して設けられている。
第2実施形態の固定部材では、図2に示すように、圧胴13側からみて、粘着剤層63、支持体64、粘着剤層65及び非粘着部66がこの順に積層されている。つまり、本実施形態の固定部材では、支持体64の一方の面側に粘着剤層65及び非粘着部66が設けられており、支持体64の他方の面側に粘着剤層63が設けられている。支持体64の一方の面側に印刷基材10が貼り付けられ、支持体64の他方の面側が圧胴13に貼り付けられる。
例えば、表面の一部に非粘着部が設けられ、かつ非粘着部の外周部に粘着剤層が設けられており、粘着剤層及び非粘着部の厚さ方向にて非粘着部は粘着剤層よりも外側に突出している構造を有する圧胴等の搬送部も、本発明の固定部材に包含される。
本開示のフレキシブル電子デバイスの製造方法は、前述の本開示の固定部材に印刷基材を貼り付けて前記印刷基材を前記固定部材に固定する工程と、前記固定部材に固定した前記印刷基材の表面に導体パターンを印刷する工程と、前記導体パターンが印刷された前記印刷基材を加熱する工程と、前記固定部材から前記印刷された前記印刷基材を剥離する工程と、を含む方法である。
本開示の積層体は、印刷基材と、前述の本開示の固定部材と、キャリアシートとがこの順で積層され、フレキシブル電子デバイスの製造に用いられる。本開示の積層体を搬送し、印刷基材に導体パターンを形成することにより、効率よくフレキシブル電子デバイスを製造することができる。例えば、キャリアシートに固定部材を介して印刷基材を固定し、キャリアシートごと圧胴及び搬送胴の表面上を搬送しつつ、印刷基材に導体パターンを形成することができる。これにより、圧胴及び搬送胴における印刷基材の受け渡しの際にその都度、固定部材に印刷基材を固定する必要がなく、搬送速度を上げられるとともに、印刷基材の剥離の際に印刷パターンにかかるストレスが少なく、変形が抑制される傾向にある。
本開示の印刷装置は、圧胴と、印刷基材と貼り合わせる側とは反対側の面が前記圧胴の表面の少なくとも一部に貼り付けられた前述の本開示の固定部材と、前記固定部材に貼り付けることにより固定される前記印刷基材に導体パターンを印刷する印刷部と、前記導体パターンが印刷された前記印刷基材を加熱する加熱部と、を備える。本開示の印刷装置は、容易に印刷基材を搬送部である圧胴に固定でき、かつ圧胴から剥離でき、印刷の位置精度を高め、効率よくフレキシブル電子デバイスを製造可能である。
第1実施形態の印刷装置100は、図4に示すように、印刷基材10が配置される印刷基材配置部1と、印刷基材10を圧胴13側に供給する印刷基材供給部2と、印刷基材供給部2から供給された印刷基材10を搬送する搬送胴21、22と、固定部材(図示せず)を介して印刷基材10が固定され、かつ印刷基材10を搬送する圧胴13〜15及び搬送胴16、17と、印刷基材10に下部電極を印刷する第1印刷部3と、印刷基材10に絶縁層を印刷する第2印刷部4と、印刷基材10に上部電極を印刷する第3印刷部5と、搬送胴17から印刷基材10を受け取る印刷基材受取部6と、導体パターンが印刷された印刷基材10が配置される印刷基材配置部7と、を備える。
圧胴13〜15及び搬送胴16、17の表面には、固定部材がそれぞれ貼り付けられており、圧胴13、搬送胴16、圧胴14、搬送胴17及び圧胴15の順に印刷基材10がそれぞれの圧胴に貼り付けられた固定部材に固定された状態で搬送される。
把持手段1A〜1Gの形状としては、印刷基材の把持及び印刷基材の受け渡しが可能であれば特に限定されず、例えば、圧胴及び搬送胴の表面上に、圧胴及び搬送胴における印刷基材の搬送方向に対して直交する方向に複数の把持部材が一定の間隔を空けて並列に設けられていてもよい。
第2実施形態の印刷装置200は、図6に示すように、固定部材(図示せず)を介して印刷基材10が固定され、かつ印刷基材10を搬送する圧胴110と、印刷基材10に下部電極及び上部電極を印刷するブランケット120(第1印刷部及び第3印刷部)と、印刷基材10に絶縁層を印刷するブランケット130(第2印刷部)と、印刷基材10を乾燥する乾燥部140と、を備える。
また、搬送胴160は、供給台150から供給された印刷基材10の一部を把持する第1把持手段(図示せず)を備え、圧胴110は、搬送胴160から搬送された印刷基材10の一部を把持する第2把持手段(図示せず)を備え、搬送胴180は、圧胴110から搬送された印刷基材10の一部を把持する第3把持手段(図示せず)を備える。
また、印刷装置200は、圧胴110と対面し、かつ印刷基材10を圧胴110に貼り付けられた固定部材に押し当てるニップロール170を備える。
比較例1〜3及び実施例1にて用いた印刷基材、ならびに固定部材を構成する圧胴側の粘着剤層、印刷基材側の粘着剤層、支持体及び非粘着部の構成は以下の通りである。
<印刷基材>
PEN:ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人フィルムソリューション株式会社製、商品名:テオネックス(登録商標)、型番:PQDA5、厚さ125μm、幅400mm、長さ300mm)
<圧胴側の粘着剤層>
シリコーン系粘着シート(株式会社京写製、マジキャリー(登録商標)β タイプNH、粘着層厚さ75μm、幅330mm、長さ240mm)
マジキャリーβは、ポリイミドフィルム基材の片面に再剥離が可能な弱粘着層を、もう片面に再剥離できない強粘着層を積層した構成になっており、各実施例及び各比較例では強粘着側を支持体に貼り付け、弱粘着側を圧胴側に貼り付けた。
<印刷基材側の粘着剤層>
シリコーン系粘着シート(株式会社京写製、マジキャリー(登録商標)β、タイプNM、粘着層厚さ75μm、幅330mm、長さ240mm、印刷基材に貼り合わせた状態で180℃、60分の条件にて加熱した加熱処理後の剥離力と、加熱前の剥離力との比(加熱処理後の剥離力/加熱前の剥離力)が1.5)
印刷基材側のマジキャリーβも強粘着側を支持体に、弱粘着側を印刷基材を固定するための粘着剤層とした。
<支持体>
PEN:ポリエチレンナフタレート(帝人フィルムソリューション株式会社製、商品名:テオネックス(登録商標)、型番:PQDA5、厚さ125μm、幅400mm、長さ300mm、ガラス転移温度155℃、180℃、30分の条件にて加熱したときの寸法変化率0.2%)
<非粘着部>
ポリイミド(東洋紡株式会社製、商品名:ゼノマックス、厚さ38μm、180℃、30分の条件にて加熱したときの寸法変化率0.1%)
圧胴側の粘着剤層、支持体及び印刷基材側の粘着剤層がこの順に積層された固定部材を準備した。印刷基材側は粘着面全面(幅330mm、長さ240mm)を露出させた。
比較例1で準備した固定部材を図6に示す印刷装置の圧胴の表面に貼り付けた。
なお、比較例1では、粘着剤層全面により印刷基材は固定される(全面固定)
圧胴側の粘着剤層、支持体、印刷基材側の粘着剤層及び非粘着部がこの順に積層された固定部材を準備した。比較例2の固定部材は、図7に示すように、支持体84、粘着剤層85及び非粘着部86がこの順に積層され、幅方向の両端にて、粘着剤層85が露出したものである。露出した粘着剤層85の両幅はそれぞれ15mmであり、非粘着部86の幅は300mmであり、長さは240mmであった。
比較例2で準備した固定部材を図6に示す印刷装置の圧胴の表面に貼り付けた。
なお、比較例2では、幅方向に露出した二辺の粘着剤層85により印刷基材は固定される(二辺固定)。
圧胴側の粘着剤層、支持体、印刷基材側の粘着剤層及び非粘着部がこの順に積層された固定部材を準備した。実施例1の固定部材は、図3に示すように、支持体64、粘着剤層65及び非粘着部66がこの順に積層され、粘着剤層65の幅方向の両端及び長さ方向の両端にて粘着剤層65が露出したものである。幅方向の露出した粘着剤層65の長さはそれぞれ15mmであり、長さ方向の露出した粘着剤層65の長さは印刷基材を搬送するときの上流側にて30mmであり、印刷基材を搬送するときの下流側にて15mmであった。非粘着部66の幅は300mmであり、長さは195mmであった。
実施例1で準備した固定部材を図6に示す印刷装置の圧胴の表面に貼り付けた。
なお、実施例1では、幅方向に露出した二辺の粘着剤層65及び長さ方向に露出した二辺の粘着剤層65により印刷基材は固定される(四辺固定)。
比較例1にて固定部材を貼り付けた圧胴に印刷基材を粘着固定する方法を検討した。まず、ニップロールで印刷基材を押さえ、粘着剤層と印刷基材との間の噛み込んだ気泡を抜きながら圧胴に貼り付けた固定部材に印刷基材を粘着固定した。このとき、ニップロールの幅は印刷基材の幅よりも大きい420mmとし、印刷基材全面に均一に圧力がかかるようにした。また、印刷基材の重心が支持体の重心と一致するように固定部材に印刷基材を粘着固定した。ここで、(1)印圧と同じ条件でブランケットを用いて圧胴に貼り付けた固定部材に印刷基材を粘着固定させた場合、(2)ブランケットを用いたときの押し込み量を前述の(1)から13μm増加させて圧胴に貼り付けた固定部材に印刷基材を粘着固定させた場合、及び(3)前述の(2)とともに、印刷基材の搬送方向下流側を支えて持ち上げた状態で印刷基材の搬送方向上流側から徐々に印刷基材を圧胴に貼り付けた固定部材に粘着固定させた場合、で気泡の噛み込み度合いを評価した。(1)では印刷基材全面に亘って多くの気泡が発生していることが確認され、前述の(2)では気泡の発生が著しく減少しており、前述の(3)では前述の(2)よりも気泡の発生が減少していた。
以下の比較例1〜3及び実施例1の実験では、前述の(2)に基づき圧胴に貼り付けた固定部材に印刷基材を粘着固定させた。
比較例1〜3及び実施例1では、圧胴に貼り付けた固定部材に粘着固定された印刷基材に導体パターンを印刷した。具体的には、ゲート電極パターンを、銀ナノインク(RAGT−19、DIC株式会社製)を用いて反転オフセット印刷機にて印刷した後、定格2.4kWの赤外線ヒータ2本を印過電圧122Vで点灯した加熱域を、13.1mm/秒の速度で印刷基材を移動させながらトータル13秒間乾燥(仮焼成)した。次に、ブランケットを用いてゲート絶縁層インク(SC−GI01/RP、住友化学株式会社製)を塗布し、ゲート電極パターンと同じ条件で乾燥(仮焼成)した。次に、ソースドレイン電極パターンを、銀ナノインク(RAGT−19、DIC株式会社製)を用いて反転オフセット印刷機にて印刷した後、固定部材から導体パターンが印刷された印刷基材を剥離した。固定部材から剥離後、導体パターンが印刷された印刷基材(仮焼成あり)について印刷基材の収縮を検証した。
また、ゲート電極パターンの印刷後及びソースドレイン電極パターンの印刷後に乾燥を行わずに導体パターンが印刷された印刷基材を作製し、この印刷基材(仮焼成なし)について印刷基材の収縮を検証した。
印刷基材の収縮としては、印刷基材の幅方向における設計値からのズレ値に基づき評価した。
結果を表1に示す。なお、表1中の外周寸法は、幅方向の設計値からのずれ量(μm)を意味し、マイナスの数値は収縮を意味し、プラスの数値は膨張を意味する。外周寸法の絶対値が小さいほど、
比較例1〜3及び実施例1にて、圧胴に貼り付けた固定部材に粘着固定された印刷基材にブランケット一面に塗布したインク(RAGT19、DIC株式会社製)をベタ印刷し、印刷されない領域(印刷抜け)が生じるかについて評価を行った。
比較例1及び比較例2について結果を図8及び図9に示す。
非粘着部として、SUS(厚さ100μm、180℃、30分の条件にて加熱したときの寸法変化率0%)、PEN(帝人フィルムソリューション株式会社製、商品名:テオネックス(登録商標)、型番:PQDA5、厚さ125μm、幅400mm、長さ300mm、ガラス転移温度155℃、厚さ50μm、180℃、30分の条件にて加熱したときの寸法変化率0.2%)及びポリイミド(東洋紡株式会社製、商品名:ゼノマックス、厚さ25μm、180℃、30分の条件にて加熱したときの寸法変化率0.1%)をそれぞれ用いたこと以外は、実施例1と同様にして固定部材を作製し、実施例1と同様に印刷基材の印刷を行った。
Claims (15)
- 印刷基材を固定する粘着剤層と、
非粘着部と、を備え、
前記非粘着部の外周部に前記粘着剤層が設けられており、かつ前記粘着剤層及び前記非粘着部の厚さ方向にて、前記非粘着部は前記粘着剤層よりも外側に突出している固定部材。 - 前記非粘着部は、前記粘着剤層上に配置されており、前記非粘着部の外周部にて前記粘着剤層が露出している請求項1に記載の固定部材。
- 前記粘着剤層に含まれる粘着剤を前記印刷基材に貼り合わせた状態で180℃、60分の条件にて加熱した加熱処理後の剥離力と、加熱前の剥離力との比(加熱処理後の剥離力/加熱前の剥離力)が0.5〜5.0である請求項1又は請求項2に記載の固定部材。
- 支持体を更に備え、
前記支持体の一方の面側に前記粘着剤層及び前記非粘着部が設けられており、
前記支持体の他方の面側に粘着剤層を更に備える請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の固定部材。 - 前記支持体の厚さは、25μm〜250μmである請求項4に記載の固定部材。
- 前記非粘着部を180℃、30分の条件にて加熱したときの寸法変化率は、1%以下である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の固定部材。
- 前記粘着剤層及び前記非粘着部の厚さ方向において、前記非粘着部の表面と前記粘着剤層の表面との距離は、10μm〜500μmである請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の固定部材。
- 前記粘着剤層及び前記非粘着部の厚さ方向において、前記非粘着部の表面と前記粘着剤層の表面との距離に対する前記粘着剤層の幅の比(粘着剤層の幅/距離)は、10以上である請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の固定部材。
- 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の固定部材に前記印刷基材を貼り付けて前記印刷基材を前記固定部材に固定する工程と、
前記固定部材に固定した前記印刷基材の表面に導体パターンを印刷する工程と、
前記導体パターンが印刷された前記印刷基材を加熱する工程と、
前記固定部材から前記導体パターンが印刷された前記印刷基材を剥離する工程と、を含むフレキシブル電子デバイスの製造方法。 - 前記固定部材の前記印刷基材と貼り合わせる側とは反対側の面が圧胴の表面の少なくとも一部に貼り付けられている請求項9に記載のフレキシブル電子デバイスの製造方法。
- 前記固定部材の前記印刷基材と貼り合わせる側とは反対側の面がキャリアシートに貼り付けられている請求項9に記載のフレキシブル電子デバイスの製造方法。
- 印刷基材と、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の固定部材と、キャリアシートとがこの順で積層されたフレキシブル電子デバイスの製造に用いられる積層体。
- 圧胴と、
印刷基材と貼り合わせる側とは反対側の面が前記圧胴の表面の少なくとも一部に貼り付けられた請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の固定部材と、
前記固定部材に貼り付けることにより固定される前記印刷基材に導体パターンを印刷する印刷部と、
前記導体パターンが印刷された前記印刷基材を加熱する加熱部と、
を備える印刷装置。 - 前記圧胴は、第1の圧胴、第2の圧胴及び第3の圧胴を備え、
前記印刷部は、前記第1の圧胴と対面し、前記印刷基材に下部電極を印刷する第1印刷部、前記第2の圧胴と対面し、前記下部電極が印刷された前記印刷基材に絶縁層を印刷する第2印刷部、及び、前記第3の圧胴と対面し、前記絶縁層が印刷された前記印刷基材に上部電極を印刷する第3印刷部を備え、
前記印刷基材が固定される固定部材は、前記第1の圧胴の表面の少なくとも一部、前記第2の圧胴の表面の少なくとも一部及び前記第3の圧胴の表面の少なくとも一部に貼り付けられている請求項13に記載の印刷装置。 - 前記印刷部は、前記圧胴と対面し、前記印刷基材に下部電極を印刷する第1印刷部、前記圧胴と対面し、前記下部電極が印刷された前記印刷基材に絶縁層を印刷する第2印刷部、及び、前記圧胴と対面し、前記絶縁層が印刷された前記印刷基材に上部電極を印刷する第3印刷部を備える請求項13に記載の印刷装置。
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