JP2020118956A - ベルト装置、ベルト寄り制御装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

ベルト装置、ベルト寄り制御装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ベルト走行体と、前記ベルト走行体を張架する複数の張架ローラとを備えたベルト装置において、ベルト走行体の寄り制御を向上させることができるベルト装置を提供する。【解決手段】ベルト走行体71と、ベルト走行体71を張架する複数の張架ローラ24、70と、ベルト寄り制御機構とを備えたベルト装置において、前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つ70は軸方向の中央部の径が軸方向両端部の径よりも大きいタイコ形状とする。また、タイコ形状の張架ローラ70の中央径D1と端部径D2とがそれぞれ他の張架ローラ24の径D3と異なる。【選択図】図8

Description

本発明は、ベルト装置、ベルト寄り制御装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来、ベルト走行体と、前記ベルト走行体を張架する複数の張架ローラと、ベルト寄り制御機構とを備えたベルト装置が知られている。
例えば特許文献1には、前記ベルト寄り制御機構が、前記ベルト走行体が前記張架ローラの軸方向に移動することによって前記軸方向に可動に、前記複数の張架ローラのうちの一つに設けられ、前記ベルト走行体の面と平行な面に対して傾斜している傾斜面を備えた軸変位部と、前記傾斜面に対向して固定して設置されている軸ガイド部とを有するベルト装置が記載されている。
しかし、ベルト走行体の寄りを制御しきれない虞が残っていた。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、ベルト走行体と、前記ベルト走行体を張架する複数の張架ローラと、ベルト寄り制御機構とを備えたベルト装置において、前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つは軸方向の中央部の径が軸方向両端部の径よりも大きい形状であり、前記形状の張架ローラの中央径と端部径とがそれぞれ他の張架ローラの径と異なることを特徴する。
請求項1の発明によれば、ベルト走行体の寄り制御を向上させることができる。
画像形成装置の概略構成図。 2次転写部の説明図。 ベルトが寄っていない状態の説明図。 ベルトが寄った状態の説明図。 寄り制御の説明図。 張架ローラ外径偏差の影響の説明図。 ベルト走行体周長偏差の影響の説明図。 本実施形態の特徴部の説明図。 変形例の説明図。
本発明をタンデム型中間接転写方式のカラー画像形成装置に適用した実施形態について説明する。
図1は、画像形成装置の内部構成を示す概略構成図である。この画像形成装置は、プリンタ部100と、該プリンタ部100を載せる給紙部200と、プリンタ部100上に取り付けるスキャナ部300、さらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)400とから構成される。
プリンタ部100は、中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト10を備えている。中間転写ベルト10は、側方からの眺めが逆三角形状の形状になる姿勢で、駆動ローラ14、従動ローラ15及び2次転写対向ローラ16に掛け回されており、駆動ローラ14の回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。中間転写ベルト10の上方には、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)のトナー像を形成するための4つの画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kが、ベルト移動方向に沿って並ぶように配設されている。
画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kは、感光体20Y,20M,20C,20Kと、現像ユニット61Y,61M,61C,61Kと、感光体クリーニング装置63Y,63M,63C,63Kとを有する。感光体20Y,20M,20C,20Kは、駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる。現像ユニット61Y,61M,61C,61Kは、感光体20Y,20M,20C,20Kに形成された静電潜像をY,M,C,Kトナーによって現像する。感光体クリーニング装置63Y,63M,63C,63Kは、1次転写ニップを通過した後の感光体20Y,20M,20C,20Kに付着している転写残トナーをクリーニングする。本プリンタ部100では、ベルト移動方向に沿って並べられた4つの画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kにより、タンデム画像形成部が構成されている。
プリンタ部100内において、タンデム画像形成部の上方には、光書込ユニット21が配設されている。この光書込ユニット21は、レーザーダイオードやLED等の光源から、Y,M,C,K用のレーザー書込光を感光体20Y,20M,20C,20Kの表面に照射して静電潜像を形成する。感光体20Y,20M,20C,20Kの表面は、それぞれその光書込処理に先立って、画像形成ユニット18Y,18M,18C,18Kの一様帯電手段によって一様帯電せしめられる。
中間転写ベルト10等を具備する転写ユニットは、中間転写ベルト10のループ内側に、1次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kを有している。これら1次転写ローラ62Y,62M,62C,62Kは、Y,M,C,K用の1次転写ニップの裏側で中間転写ベルト10を感光体20Y,20M,20C,20Kに向けて押圧している。
中間転写ベルト10の下方には、2次転写ローラ24とそれによって張架される2次転写ベルト71が配設されている。2次転写ローラ24は、中間転写ベルト10における2次転写対向ローラ16に対する掛け回し箇所に中間転写ベルトおもて面側から当接して2次転写ニップを形成している。この2次転写ニップには、シート状の記録媒体(以下、記録シートという)が所定のタイミングで送り込まれる。そして、中間転写ベルト10上の4色重ね合わせトナー像がこの2次転写ニップで記録シートに一括2次転写される。
2次転写ニップで4色重ね合わせトナー像が2次転写された記録シートは、用紙搬送ベルト22によって定着装置25内に送り込まれ、4色重ね合わせトナー像が表面に定着せしめられる。このようにしてカラー画像が形成された記録シートは、排出ローラ対56を経由して機外の排紙トレイ57上にスタックされる。2次転写ニップを通過した後、4色のうちで1次転写工程が最も上流となるY用の1次転写ニップに進入する前の中間転写ベルト10表面は、ベルトクリーニング装置17でクリーニングされる。
スキャナ部300は、ADF400で搬送されるか、または、直接ユーザによって載置されるかして、コンタクトガラス32上に載置された原稿の画像情報を読取センサ36で読み取る。読み取った画像情報をプリンタ部100の制御部に送る。この制御部は、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づき、プリンタ部100の光書込ユニット21におけるレーザーダイオードやLED等の光源を制御する。
給紙部200は、ペーパーバンク43内に多段に配設された給紙カセット44から記録シートを送り出す給紙ローラ42、送り出された記録シートを分離して給紙路46に導く分離ローラ45、プリンタ部100の給紙路48に記録シートを搬送する搬送ローラ47等を備えている。給紙路48の末端付近には、レジストローラ対49が配設されている。レジストローラ対49は、給紙路48内を搬送されてくる記録シートをローラ間に挟み込んだ後、所定のタイミングで2次転写ニップに向けて送り込む。
図2は、2次転写部構成について説明する図です。
2次転写ベルト71は、2本の張架ローラ24及び70によって張架されている。1本の張架ローラ24は2次転写ローラとしても機能している。2次転写ローラ24は、2次転写ベルト71の駆動ローラとなっている。材料はステンレス、SUM等で、2次転写ベルト71との密着力を高めて駆動力を確実に伝達するために、表層に厚み0.5mmのEPDMゴムを巻きつけた構成になっている。もう1本の張架ローラ70は、後述する寄り制御ローラとしての機能を持つ。
2次転写ローラ24と寄り制御ローラ70は、側板72に保持されており、2次転写ベルト71に張力を与えるためのバネ74が設けられている。バネ74は寄り制御ローラ70の軸部70Sを保持する軸受73に対して、荷重を与える構成になっている。
具体的には、後述する軸ガイド部82の軸部70S方向外方に軸受73が設けられ、その外形部を側板72が支持している。側板72は2次転写ローラ24の軸部24Sを回転中心として、回転可能な構成となっている。つまり、側板72は軸部24Sを中心に揺動が可能である。側板72の一部72A部は、画像形成装置本体に固定されている動くことのない固定部76とローラ軸支持バネ75によって連結されており、上方(図2のイ方向)に付勢されている。ローラ軸支持バネ75は弾性体の一例であり、バネに代えて板バネ、ゴム等を用いてもよい。
2次転写ローラ24に掛けまわされているベルトの部分に、2次転写ベルト71に付着したトナーをクリーニングするクリーニングブレード79が接触している。クリーニングブレード79はホルダ部材80に固定されている。
2次転写ベルト71の材質は例えばポリイミドであるが、ポリアミドイミド等でも良く、これに限定されるものではない。
2次転写ベルト71は例えば158〜352.8mm/s速度で回転しているが、この速度に限定されるものではない。
次に、本実施形態における張架ローラの軸方向への2次転写ベルト71の移動を制御するためのベルト制御装置について説明する。
図3は、寄り制御ローラの断面図でベルトが寄っていない状態の説明図である。図4は、寄り制御ローラの断面図でベルトが寄った状態の説明図である。
本実施形態のベルト制御装置は、軸傾斜方式による寄り制御機構を備えている。軸傾斜方式は、張架ローラの軸方向に移動するベルトの寄り力を利用して張架ローラを傾斜させることで、ベルトを寄り方向とは逆側に移動させる補正力を与える。このための寄り制御機構は、寄り制御ローラ70の両端部に設けられている。図3及び図4では片側のみを示す。
寄り制御ローラ70の端部は軸部70Sを有している。軸部70Sはローラ部より直径が小さい円柱の形状をしており、寄り制御ローラ70、ベルト突当部77、ベルト寄り制御機構としてのベルト位置補正部81の軸変位部78、軸受73を貫通している。
ベルト突当部77は寄り制御ローラ70の端部に軸部70S方向に可動であるように設けられている。ベルト突当部77は2次転写ベルト71の端部(ベルト端部71Pという)が突き当たることで寄り制御ローラ70の軸の方向(図3に示されるz方向、以降軸部70S方向)に移動する。ベルト突当部77は軸部70S方向に対して略垂直な平面である平面部77Aを有している。平面部77Aの周縁は円形であり、その円の中心は寄り制御ローラ70の軸上にある。平面部77Aは2次転写ベルト71が軸部70S方向外方(寄り制御ローラ52の中央部分から端部に向かう方向)に移動したときに、2次転写ベルト71の端部が接する当接部として機能する。
ベルト端部71Pが移動して平面部77Aに突き当たったときに、2次転写ベルト71がベルト突当部77に乗り上げて寄り制御ローラ70から外れないように、平面部77Aの周縁が形成する円の半径は、寄り制御ローラ70の半径に2次転写ベルト71の厚みを加えた長さより長く構成される。
なお、平面部77Aは当接部として機能するものであればよく、その周縁が円でなく、長方形、多角形、その他任意の閉曲線を形成するものであってよい。その場合、寄り制御ローラ70の軸中心からその長方形等の周縁までの距離は、寄り制御ローラ70の半径に2次転写ベルト71の厚みを加えた長さより長いものとする。また、平面部77Aは凹凸や湾曲を有する面でもよく、ベルト端部71P当接部として機能するものであればその形状を問わない。
また、ベルト突当部77は寄り制御ローラ70、軸部70Sに対して固定されず、図3に示されるxy平面内で寄り制御ローラ70の軸と同じ軸を中心として自由に回転するように設けられている。このため、ベルト突当部77は、2次転写ベルト71が平面部77Aに接している状態で走行するときに、ベルト端部71Pと平面部77Aの摩擦力により2次転写ベルト71に従動して回転することができる。
ベルト位置補正部81は、軸部70S方向に移動した2次転写ベルト71を元の位置に戻すためのものである。ベルト位置補正部81は、図3に示される軸変位部78、軸ガイド部82、ローラ軸受73、側板72および図2に示されるローラ軸支持バネ75を有している。
軸変位部78はベルト突当部77と軸部70S方向内方で接触可能なように設けられている。軸変位部78は、ベルト突当部77に押されて軸部70S方向外方へ移動可能である。軸変位部78は軸部70S方向外方に、2次転写ベルト71の面と平行な面に対して軸部70S方向外方を下にして傾斜している平面である傾斜面78Aを有している。さらに傾斜面78Aの外方には2次転写ベルト71の面と平行な水平面78Bを有している。上述の軸部70Sは、軸変位部78を貫通しているため、軸変位部78のx軸方向の移動に伴って移動可能である。
軸変位部78の傾斜面78Aまたは水平面78Bに接し得る画像形成装置内の定位置に軸ガイド部82が設置されている。軸部70S、軸変位部78が移動しても、軸ガイド部82は移動しないように固定されている。軸ガイド部82は、図3に示すように、ベルトが軸部70S外方に寄っていない状態では、軸変位部78の水平面78Bに接触する。一方、図4に示さすように、2次転写ベルト71が寄り、ベルト突当部77が軸変位部78を軸部70S方向外方に移動させた状態では、軸変位部78の傾斜面78Aに接触する。これにより、軸変位部78の傾斜面78Aが軸ガイド部82に接触した側の軸部70Sが低くなるように(+x方向に)傾斜させ、軸受73と側板72を下方(図2のア方向)に移動させることができる。
この傾斜は、図2に示すローラ軸支持バネ75による上方(図2のイ方向)への付勢に抗して行われる。先述したとおり、軸部70Sにおいて軸ガイド部82よりも外方に設けられた軸受73を支持する側板72は、図2に示すように2次転写ローラ24の軸部24Sを回転中心として回転可能で、しかも、ローラ軸支持バネ75によって上方(図2のイ方向)に付勢されているからである。
ベルト制御装置は、画像形成動作中に次のように動作する。
図3及び図4に示すように、2次転写ベルト71の走行に伴ってベルトを張架している寄り制御ローラ70が回転するとき、例えば複数のローラが互いに平行でないことが原因となって2次転写ベルト71が軸部70S方向へ移動することがある。2次転写ベルト71が軸部70S方向外方へ移動していくと、ベルト端部71Pがベルト突当部77の平面部77Aに突き当たり、ベルト端部71Pが平面部77Aに接した状態で、2次転写ベルト71は走行方向へ走行する。
ベルト端部71Pがベルト突当部77に突き当たった後も更に2次転写ベルト71が軸部70S方向外方へ移動していくと、ベルト突当部77が軸部70S方向外方へ移動して軸変位部78に当接し、軸変位部78に軸部70S方向外方への力を加える。この力によって軸変位部78が軸部70S方向外方へ移動しようとすると、図4に示されるように軸ガイド部82が軸変位部78の傾斜面78Aに接触しながら、軸部70Sが下方に移動して傾斜する。このように一方の軸部70Sが下方に下がり寄り制御ローラ70が傾斜した後に2次転写ベルト71は次のように移動することにより寄り制御が行われる。
図5は寄り制御の説明のため各部材を模式的に現した平面図である。2次転写ベルト71については、2次転写ローラ24と寄り制御ローラ70との間のベルトの上下の展張部のうち、下側の展張部を示している。図2に示すように、2次転写ローラ24の駆動源による回転に伴って2次転写ベルト71が図2に示されるA方向(以降、走行方向という)へ走行すると、下側の展張部では2次転写ベルト71が寄り制御ローラ70から2次転写ローラ24に向けて移動する。図5においては、図中下側から上側への移動になる。
図5(a)は、2次転写ローラ24がYZ平面と平行で、寄り制御ローラ70の左端部が右端部よりx方向紙面下側に低くなるように傾斜している場合を示す。図1や図2に示すように、寄り制御ローラ70はYZ平面と平行な状態であっても2次転写ローラ24よりも低い位置に配置されている。つまり斜め下方に位置している。このような寄り制御ローラがYZ平面に対し左端が右端よりも低くなるように傾斜している。
この傾斜は、図中左側に2次転写ベルト71が寄り、この左側で図4示すように軸変位部78の傾斜面78Aが軸ガイド部82に接触して低くなるように傾斜した結果である。このように寄り制御ローラ70が傾斜することによって2次転写ベルト71の進行方向が角度αだけ傾斜した状態で、2次転写ベルト71がy軸方向に距離Lだけ走行すると、2次転写ベルト71は+z方向(図5において右側に向かう方向)に距離Ltanαだけ移動する。すなわち、寄り制御ローラ70に張架されている2次転写ベルト71は軸方向手前側(+z側)へ戻っていく。この結果、2次転写ベルト71の位置が軸部70S方向に対して元の位置に戻る方向に移動するように2次転写ベルト71の位置が補正される。
図5(b)は、図5(a)とは逆に、寄り制御ローラ70の右端部が左端部よりx方向紙面下側に低くなるように傾斜している場合を示す。この右側で図4示すように軸変位部78の傾斜面78Aが軸ガイド部82に接触して低くなるように傾斜した結果である。このように寄り制御ローラ70が傾斜することによって2次転写ベルト71の進行方向が角度α’だけ傾斜した状態で、2次転写ベルト71がy軸方向に距離Lだけ走行すると、図5(a)の動作と逆方向である−z方向へLtanα’の距離だけ移動する。すなわち、寄り制御ローラ70に張架されている2次転写ベルト71は軸方向奥側(−z側)へ戻っていく。この結果、2次転写ベルト71の位置が軸部70S方向に対して元の位置に戻る方向に移動するように2次転写ベルト71の位置が補正される。
以上は、複数の張架ローラどうしの平行度が影響するベルト寄りのメカニズムによるものである。これ以外の要因でもベルト寄りが生じる。具体的には、張架ローラの長手方向の外径偏差、ベルト走行体の軸方向の内周長偏差が影響する。
図6は張架ローラの長手方向の外径偏差の影響を説明する図である。外径偏差があると、ベルト走行体の進入角度と排出角度に差が生じる。外径が小さい側から大きい側に寄る傾向となる。
図7はベルト走行体の軸方向の周長偏差の影響を説明する図である。ベルト内周の周長偏差があると、ローラ巻き付き部でベルトに対して周長が大きい側から小さい側に向かって、摩擦力Fが発生するため、ベルトは内周長が大きい側から小さい側に寄る傾向となる。
このように、ベルト走行体の寄りは、張架ローラどうしの平行度、張架ローラの長手方向の外径偏差、ベルト走行体の軸方向の内周長偏差など多くの要因で発生する現象である。複数の要因が重なったり、単独の要因でも影響度合いが大きかったりする場合、図5(b)で示した理論上のベルトの戻し量Ltanα’が得られない場合がある。特に、寄り制御ローラ70と2次転写ベルト71内周面との摩擦係数が低いと、寄り制御ローラ70と2次転写ベルト71が軸方向にスリップしてしまうことがある。
このように、ベルトの周長偏差や張架ローラの外径偏差等の要因が重なると、ベルト寄り補正力よりもベルトが寄る力が勝り、ベルト寄りが制御できなくなることがある。ベルト寄りが制御不能になると、ベルト端部への負荷が増大し、端部亀裂や破損に至るという問題があった。
そこまで、本実施形態では、ベルトの周長偏差や張架ローラの外径偏差等の要因が重なった場合でも、ベルト端部亀裂や破損に至ることなく、安定してベルトを回転駆動できるようした。
図8は、本実施形態の特徴について説明する図である。(a)は従来例、(b)が実施形態、(c)は実施形態の寄り制御ローラ70の軸に沿った断面図である。
本実施形態では、図8(b)、(c)に示すように、2次転写ベルト71を張架している寄り制御ローラ70の形状を軸方向の中央部の径が軸方向両端部の径よりも大きい形状(タイコ形状、クラウン形状)にしている。これにより、ベルトの寄り方向を内側(ローラ幅方向の中央側)に向かいやすくする。これにより、ベルトの周長偏差や張架ローラの外径偏差等の要因が重なり、ベルト寄り補正力よりもベルトが寄る力が勝り、ベルト寄りが制御できなくなるという問題は解消される。
図8(d)はベルトの寄り方向を内側(ローラ幅方向の中央側)に向かいやすくできる原理の説明図である。図5を用いて説明したのと同様の原理で、ベルトがタイコ形状(クラウン形状)の寄り制御ローラ70に巻き付いて排出されるとき、図8(d)に白抜きの矢印で示すように径の大きい幅方向中央側に向かって排出される。ベルトが一方に寄っている場合、幅方向中央ほど大径になる傾斜部への巻き付きが多い方が幅方向中央側への寄りが強い。このため、ベルトが例えば図中左に寄っている場合は図中右側に移動する。反対に、右側に寄っている場合は左側に移動する。
なお、図8(d)のタイコ形状(クラウン形状)は、幅方向中央の所定幅範囲W1がストレート形状(寄り制御ローラ70の軸に沿った断面図でストレート形状)になってい。ストレート形状なので径の寸法管理をし易いという利点がある。
また、寄り制御ローラ70は用紙分離ローラの役割も果たしており、ローラ形状をタイコ形状(クラウン形状)にすることで端部から徐々に分離が始まり分離性が向上するメリットもある。また、端部から徐々に分離するため剥離放電が少なく、下流でのチリ画像が良化するメリットもある。
そして、タイコ形状とした寄り制御ローラ70の中央径、端部径および、2次転写ローラ24の径は互いに異なる。これは、ローラ径が同じであると組付けでローラ真円度の悪い箇所の位相が合った際に、ベルト速度変動がローラピッチで大きくなることがあり安定したベルト駆動が行われないが、径が異なれば位相がずれるため前記の問題は発生しないためである。
タイコ形状とした寄り制御ローラ70の中央径D1、端部径D2および、2次転写ローラ24の径D3の関係性は下記の関係である。
D3> D1> D2
2次転写ローラ24の径が例えばφ24.68mmであると、寄り制御ローラ70の中央径は例えばφ14mmであり、寄り制御ローラ70の端部径は例えばφ13.9である。ここで示した値は一例であり、「2次転写ローラ24の径>寄り制御ローラ70の中央径>寄り制御ローラ70の端部径」の関係において適切な径を設定することが重要である。
以上、本実施形態よれば、複数の張架ローラのうちの一つである寄り制御ローラをタイコ形状としたので、ベルトの周長偏差や張架ローラの外径偏差等の要因が重なり、ベルト寄り補正力よりもベルトが寄る力が勝り、ベルト寄りが制御できなくなるという問題は解消される。
また、タイコ形状の張架ローラの中央径と端部径とがそれぞれ他の張架ローラの径と異なるので、ローラピッチの位相があって安定したベルト駆動が行われないという問題の発生を抑制できる。
さらに、このベルトの表面のクリーニングブレード79がタイコ形状のローラに巻き付く箇所以外のベルト部分としての、2次転写ローラ巻き付き部分に当接しているので、タイコ形状に合わせることなく、通常の平板状のブレードを用いることができる。
図示の例では、2本の張架ローラの一方を寄り制御ローラ70とした例であるが、3本以上の張架ローラでベルトを張架するものにも適用できる。図9はその一例を示すものである。寄り制御ローラ70と駆動ローラである2次転写ローラ24に加えてテンションローラ90を用いている。タイコ形状とした寄り制御ローラ70の中央径D1、端部径D2、および2次転写ローラ24の径D3の間には前述の関係性を持たせることが好ましい。テンションローラの径D4は、これらの径寄り制御ローラの中央径D1、D2、D3と異なる径であることが好ましい。
以上は、複数の張架ローラのうち、寄り制御ローラ70をタイコ形状にした例であるが、これに代え、2次転写ローラ24をタイコ形状にしてもよい。
また、ベルト走行体として二次転写ベルトに適用した例であるが、他のベルトにも適用できる。たとえば、感光体から転写されたトナー像を担持して記録紙に転写する中間転写ベルトや記録紙を搬送するための搬送ベルトなどのベルト走行体にも適用できる。
また、画像形成装置に用いてられるベルト装置にかぎらず、他の装置に用いられるベルト装置にも適用できる。
また、ベルト寄り制御機構として軸傾斜方式による寄り制御機構を用いた例であるが、他の方式の寄り制御機構を用いたベルト装置にも適用できる。例えばベルト端部側押圧機構備えた寄り制御機構を用いたベルト装置にも適用できる。
70 :制御ローラ
70S :軸部
71 :2次転写ベルト
71P :ベルト端部
72 :側板
73 :軸受
74 :バネ
75 :ローラ軸支持バネ
76 :固定部
77 :ベルト突当部
77A :平面部
77P :ベルト端部
77a :平面部
78 :軸変位部
78A :傾斜面
78B :水平面
79 :クリーニングブレード
80 :ホルダ部材
81 :ベルト位置補正部
82 :軸ガイド部
F :摩擦力
L :距離
特開2014−10429号公報

Claims (8)

  1. ベルト走行体と、前記ベルト走行体を張架する複数の張架ローラと、ベルト寄り制御機構とを備えたベルト装置において、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つは軸方向の中央部の径が軸方向両端部の径よりも大きい形状であり、
    前記形状の張架ローラの中央径と端部径とがそれぞれ他の張架ローラの径と異なることを特徴するベルト装置。
  2. 前記ベルト寄り制御機構が、前記ベルト走行体が前記張架ローラの軸方向に移動することによって前記軸方向に可動に、前記複数の張架ローラのうちの一つに設けられ、前記ベルト走行体の面と平行な面に対して傾斜している傾斜面を備えた軸変位部と、前記傾斜面に対向して固定して設置されている軸ガイド部とを有する請求項1記載のベルト装置。
  3. 前記ベルト寄り制御機構が、前記形状の張架ローラついて設けられている請求項2記載のベルト装置。
  4. 前記形状の張架ローラが前記他の張架ローラに対して斜め下方に位置する請求項1乃至3の何れか一に記載のベルト装置。
  5. 前記形状の張架ローラと前記他のローラに張架されるベルト走行体は、上方から下方に向けて前記形状の張架ローラに掛け回る請求項1乃至4の何れか一に記載のベルト装置。
  6. 前記形状の張架ローラと前記他のローラに張架されるベルト走行体の表面上のトナーをクリーニングする部材は、前記形状の張架ローラに巻き付く以外の箇所でベルト走行体に接触している請求項1乃至5の何れか一に記載のベルト装置。
  7. ベルト走行体を張架する複数の張架ローラと、ベルト寄り制御機構とを備えたベルト寄り制御装置において、
    前記複数の張架ローラのうち少なくとも一つは軸方向の中央部の径が軸方向両端部の径よりも大きい形状であり、
    前記形状の張架ローラの中央径と端部径とがそれぞれ他の張架ローラの径と異なることを特徴するベルト寄り制御装置。
  8. 請求項1乃至6の何れか一に記載のベルト装置、または、請求項7に記載のベルト寄り制御装置を備えた画像形成装置。
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