JP2020115409A - コネクタ - Google Patents

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邦久 本庄
Kunihisa Honjo
邦久 本庄
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Abstract

【課題】ケースの製造コストを抑制する。【解決手段】コネクタ10では、ケース12のリテーナ配置部32にリテーナ40が挿入される。さらに、ケース12の左側壁部14及び右側壁部16における開口部56の係止部62にリテーナ40の本係止爪70が係止されて、リテーナ40が配置位置に配置される。ここで、左側壁部14及び右側壁部16では、溝部54と共に開口部56が形成される。このため、ケース12の製造コストを抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、ケースに配置体が配置されるコネクタに関する。
特許文献1のコネクタでは、ハウジングにおいて側壁に挿入孔を形成しており、ハウジングの挿入孔にリテーナが挿入される。さらに、ハウジングの側壁に切欠きが貫通形成されており、リテーナの本係止片が側壁の切欠き周縁に係止される。
特開2006−73374号公報
しかしながら、ハウジングを金型により成形する際には、切欠きを形成するための金型の抜き方向が側壁の厚さ方向にされて、金型の抜き方向が増加している。このため、金型の構造が複雑となり、金型のコストが上昇し、ハウジングの製造コストが上昇してしまうという懸念がある。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、ケースの製造コストを抑制できるコネクタを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のコネクタは、壁部を有するケースと、前記ケースの一方向中間部に設けられ、前記ケースの外側に開口されると共に、前記壁部が形成する配置部と、前記壁部に設けられ、前記配置部内に開口されると共に、周縁に係止部が設けられる開口部と、前記壁部に設けられ、前記開口部に連通されて前記開口部を一方向側に開放させる溝部と、前記配置部に挿入される配置体と、前記配置体に設けられ、前記係止部に係止されて前記配置体が配置位置に配置される係止爪と、を備える。
第2の態様のコネクタは、第1の態様において、前記壁部に設けられ、前記配置部に前記配置体が挿入される際に前記係止爪が移動される切欠き部を備える。
第3の態様のコネクタは、第1の態様又は第2の態様において、前記配置体に設けられ、前記係止部に係止されて前記配置体が仮配置位置に配置される仮係止爪を備える。
第4の態様のコネクタは、第3の態様において、前記配置体に設けられ、前記配置部に前記配置体が挿入される際に前記仮係止爪の前記壁部による揺動を可能にする揺動部を備える。
本発明の第1の態様のコネクタでは、ケースの一方向中間部に配置部が設けられており、ケースの壁部が配置部を形成すると共に、配置部がケースの外側に開口される。また、ケースの壁部には、配置部内に開口された開口部が設けられており、開口部の周縁には係止部が設けられる。さらに、ケースの配置部に配置体が挿入されており、配置体の係止爪がケースの係止部に係止されて、配置体が配置位置に配置される。
ここで、ケースの壁部に溝部が設けられており、溝部が、開口部に連通されて、開口部を一方向側に開放させる。このため、ケースを金型により成形する際には、壁部に溝部と共に開口部を設けることができ、金型を低コストにできて、ケースの製造コストを抑制できる。
第2の態様のコネクタでは、ケースの配置部に配置体が挿入される際に、係止爪が壁部の切欠き部を移動される。これにより、配置部に配置体を容易に挿入できる。
第3の態様のコネクタでは、配置体の仮係止爪がケースの係止部に係止されて、配置体が仮配置位置に配置される。これにより、配置体を仮配置位置に配置できる。
第4の態様のコネクタでは、ケースの配置部に配置体が挿入される際に、配置体の揺動部が仮係止爪の壁部による揺動を可能にする。これにより、仮係止爪が揺動されることで、仮係止爪を係止部に容易に係止できて、配置体を仮配置位置に容易に配置できる。
本実施形態に係るコネクタの後斜め右下から見た斜視図である。 リテーナが装着された状態を示すコネクタの後斜め右下から見た斜視図である。 リテーナの主要部を示す前斜め右から見た斜視図である。 (A)及び(B)は、各々コネクタの前斜め左上から見た斜視図であり、(A)は、リテーナの仮係止状態を示し、(B)は、リテーナの本係止状態を示している。 (A)は、図4(A)の5A−5A線に沿う断面図、(B)は、図4(A)の5B−5B線に沿う断面図、(C)は、図4(B)の5C−5C線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態では、コネクタ10を例に説明する。なお、図面では、矢印FRにてコネクタ10の前側が示され、矢印REにてコネクタ10の後側が示され、矢印UPにてコネクタ10の上側が示され、矢印DNにてコネクタ10の下側が示され、矢印HRにてコネクタ10の左右方向(幅方向)右側が示されている。これらの方向は、本実施形態において便宜上設定した方向であって、コネクタ10が用いられる車両などの各種装置等における方向の各々に一致するとは限らない。例えば、コネクタ10は、上側が上方に向けられて前側から装着部(相手側コネクタ)に組付けられる。
図1及び図2には、各々コネクタ10の主要部が、下斜め右後側から見た斜視図にて示されており、図1は、リテーナ40の非配置位置(非装着状態)とされ、図2は、リテーナ40の配置位置(装着状態)とされている。
図1及び図2に示すように、コネクタ10は、略ブロック状のケース12を備えており、ケース12は、合成樹脂材料による一体成形により形成されている。ケース12の左側には、壁部としての左側壁部14が設けられ、ケース12の右側には、壁部としての右側壁部16が設けられている。
また、ケース12は、後端において背板18を備えており、背板18は、厚さ方向が前後方向(矢印FR方向及び矢印RE方向)の略板状とされている。背板18は、左側壁部14及び右側壁部16の各々の後端に連結されており、左側壁部14及び右側壁部16は、背板18から略垂直に配置されている。
ケース12には、背板18の前側の左側壁部14と右側壁部16との間において後側端子配置部20が設けられており、後側端子配置部20は、ブロック状とされて背板18の前側に一体に形成されている。
ケース12の後側端子配置部20の上下方向(矢印UP方向及び矢印DN方向)中間部よりも下側には、複数の後下側挿通孔22が形成されている。後下側挿通孔22は、後側端子配置部20において左右方向(矢印HR方向及び矢印HRとは反対方向)に一列に並んで配置されている。
また、ケース12の後側端子配置部20の上下方向中間部よりも上側(後下側挿通孔22よりも上側)には、複数の後上側挿通孔24が形成されている。後上側挿通孔24は、後側端子配置部20の左右方向中間部よりも左側及び右側にそれぞれ形成されている。左側及び右側の各々の複数の後上側挿通孔24は、左右方向に一列に並んで配置されている。本実施形態では、左側の後上側挿通孔24が2個とされ、右側の後上側挿通孔24が3個とされている。
ケース12の後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24の各々は、ケース12の背板18及び後側端子配置部20を前後方向(各図の矢印FR方向及び矢印RE方向)に貫通されている。後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24の前端は、後側端子配置部20の前面で開口され、後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24の後端は、背板18の後面で開口されている。
また、ケース12の前側部分には、前側端子配置部26が設けられており、前側端子配置部26は、ブロック状とされ、左側壁部14及び右側壁部16に一体に形成されている。
ケース12の前側端子配置部26の上下方向中間部よりも下側には、複数の前下側挿通孔28が形成されている。前下側挿通孔28は、前側端子配置部26において左右方向に一列に並んで配置されている。また、ケース12の前側端子配置部26の上下方向中間部よりも上側(前下側挿通孔28よりも上側)には、複数の前上側挿通孔30が形成されている。前上側挿通孔30は、前側端子配置部26の左右方向中間部よりも左側及び右側にそれぞれ形成されており、前上側挿通孔30は、前側端子配置部26の左側部分及び右側部分の各々に左右方向に一列に並んで配置されている。
前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の各々は、後側端子配置部20の後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24の各々に対応されている。ケース12の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の各々は、ケース12の前側端子配置部26を前後方向に貫通されている。前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の各々の前端は、前側端子配置部26の前面で開口され、前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の後端は、前側端子配置部26の後面(後側端子配置部20に対向する面)で開口されている。なお、ケース12では、前側端子配置部26の前面において一部の前下側挿通孔28及び一部の前上側挿通孔30の各々複数が左右方向に連続されて開口されている(図4(A)参照)。
ケース12の上側では、後側端子配置部20と前側端子配置部26とが連続されて一体とされている。また、ケース12には、リテーナ配置部32が形成されている。リテーナ配置部32は、左側壁部14と右側壁部16との間でかつ後側端子配置部20と前側端子配置部26との間において、左右方向に長い略矩形状とされており、リテーナ配置部32は、上側が底部とされて下側に向けて開口されている。また、リテーナ配置部32には、後側端子配置部20の後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24の各々と前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の各々とが開口されている。
ケース12のリテーナ配置部32の底部には、左右方向の両側部分に複数の支持溝34が形成され、左右方向の中間部に複数の支持溝36が形成されており、支持溝34、36の各々は、延伸方向が前後方向とされている。
後側端子配置部20の後上側挿通孔24と前側端子配置部26の前上側挿通孔30とは、支持溝34によって連続されている。また、後側端子配置部20の左右両側部分の複数の後下側挿通孔22(後上側挿通孔24の下側に隣接する後下側挿通孔22)と前側端子配置部26の左右両側部分の複数の前下側挿通孔28(前上側挿通孔30の下側に隣接する前下側挿通孔28)とは、支持溝34の下側空間において連続されている。さらに、後側端子配置部20の左右方向中間部の複数の後下側挿通孔22(後上側挿通孔24の下側に隣接する後下側挿通孔22を除く後下側挿通孔22)と前側端子配置部26の左右方向中間部分の複数の前下側挿通孔28(前上側挿通孔30の下側に隣接する前下側挿通孔28を除く前下側挿通孔28)とは、支持溝36によって連続されている。
コネクタ10のケース12には、後側端子配置部20の後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24と、前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30との全て又は一部に配線端子(ターミナル、図示省略)が配置される。
配線端子は、例えば、金属製の導電部材とされており、配線端子の長手方向が前後方向(矢印FR方向及び矢印RE方向)とされてケース12に配置される。また、配線端子は、長手方向中間部よりも前側部分(先端側部分)が筒状とされ、筒状部分における前後方向両端が開口されており、配線端子は、長手方向中間部よりも後側部分のカシメなどにより電線(電気配線)が電気的に接続されている。
配線端子は、先端側(電線とは反対側)から後側端子配置部20の後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24に挿入され、先端部分がリテーナ配置部32を通過し、前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30に挿入されてケース12内に配置される。これにより、配線端子は、長手方向中間部がリテーナ配置部32内(支持溝34、36内など)に配置される。また、配線端子の配線は、後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24からケース12の外側(後側)に引出されている。
一方、ケース12のリテーナ配置部32には、配置体としてのリテーナ40が配置される。リテーナ40は、基板部42及び脚部44が合成樹脂材料などの絶縁材料によって一体に形成されている。リテーナ40の基板部42は、長手方向がケース12の左右方向とされた矩形略板状とされ、下方視においてリテーナ配置部32の開口に合わせた大きさとされている。脚部44は、基板部42の長手方向の両端部の各々に形成されており、脚部44は、各々ブロック状とされて基板部42から上側に突設されている。
リテーナ40は、ケース12の下側において基板部42の長手方向が左右方向とされてリテーナ配置部32に対向される。また、リテーナ40は、脚部44が上側にされて、脚部44側からリテーナ配置部32内に挿入されることで、リテーナ配置部32に配置される。
リテーナ40の脚部44には、複数のガイド孔46が形成されており、脚部44には、ガイド孔46が各々前後方向に貫通されている。ガイド孔46は、脚部44の各々に左右方向に配列されており、ガイド孔46の開口は、後下側挿通孔22及び前下側挿通孔28の各々よりも上下方向に長い略矩形状とされている。また、リテーナ40の脚部44の上側には、複数のガイド溝48が形成され、リテーナ40の基板部42の上側には、脚部44の間に複数のガイド溝50が形成されている。ガイド溝48、50は、各々延伸方向が前後方向とされている。脚部44のガイド溝48は、ケース12のリテーナ配置部32における支持溝34に対向され、基板部42のガイド溝50は、ケース12のリテーナ配置部32における支持溝36に対向されている。
後側端子配置部20の後上側挿通孔24と前側端子配置部26の前上側挿通孔30とは、リテーナ配置部32の支持溝34とリテーナ40のガイド溝48との間で形成される空間を介して連通される。また、後側端子配置部20の後上側挿通孔24に隣接する後下側挿通孔22と前側端子配置部26の前上側挿通孔30に隣接する前下側挿通孔28とは、リテーナ40の脚部44のガイド孔46を介して連通される。さらに、後側端子配置部20の左右方向中間部の後下側挿通孔22と前側端子配置部26の左右方向中間部の前下側挿通孔28とは、リテーナ配置部32の支持溝36とリテーナ40のガイド溝50との間で形成される空間を介して連通される。
リテーナ40には、ガイド溝48、50及びガイド孔46の各々の内面(下側部分)に係合部(図示省略)が突出されており、係合部は、ケース12の後側端子配置部20と前側端子配置部26との間に挿入されて配線端子の長手方向中間部に係合可能にされている。配線端子は、リテーナ40の係合部が係合されることでケース12に係止されて長手方向の移動が制限される。これにより、配線端子は、ケース12内への挿入及び引抜きが制限される。
ここで、リテーナ40は、脚部44がリテーナ配置部32の所定位置まで挿入された状態が仮の配置状態としての仮係止位置(仮配置位置)とされている(図4(A)参照)。また、リテーナ40は、仮係止位置からさらに配置状態としての本係止位置(配置位置)まで挿入されることで、ケース12の下面と基板部42の下面とが面一(略面一)となる(図4(B)参照)。
リテーナ40では、配置位置とされることで、係合部の各々が配線端子の長手方向の中間部に係合される。また、リテーナ40では、仮配置位置とされることで、係合部が配線端子の長手方向中間部から離間して、配線端子の係合部による係止が解除される。
コネクタ10は、ケース12の前側から装着部(ソケットや他のコネクタ等の相手側コネクタ)に装着されることで、装着部のターミナル(図示省略)が、ケース12の前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の開口から挿入される。ターミナルは、導電性の棒状に形成されており、ターミナルの長手方向は、前後方向(各図の矢印FR方向及び矢印RE方向)に沿っている。装着部のターミナルの長手方向先端部(後側端部)が前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30に挿入されると、ターミナルの長手方向先端部がケース12内の配線端子先端部の筒状部分(前側部分)に嵌入される。これによって、コネクタ10では、ケース12内の配線端子と装着部のターミナルとが機械的且つ電気的に接続される。
一方、ケース12の左側壁部14及び右側壁部16の各々には、断面開口が略矩形状とされた溝部54が形成されており、溝部54は、左側壁部14及び右側壁部16の各々の外側面の上下方向中間部に所定上下幅とされて、前後方向に延設されている。溝部54の前端は、左側壁部14及び右側壁部16の各々の前端に開口されており、溝部54の後端は、後側端子配置部20のリテーナ配置部32側の面(前面)に達している。
溝部54の深さ寸法は、リテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16の厚さ寸法(左右方向の厚さ寸法)とされている。また、溝部54の上側は、リテーナ配置部32の底部よりも下側にされている。このため、リテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16には、溝部54により矩形状の開口部56が形成されており、リテーナ配置部32は、開口部56の各々により、左側壁部14及び右側壁部16の外方に開口されている。さらに、開口部56の前面全体は、溝部54により前側に開放されている。
また、ケース12の左側壁部14及び右側壁部16には、切欠き部58が各々形成されている。切欠き部58は、リテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16の前後方向の所定位置(例えば、中間位置)から前側端子配置部26の後面との間に矩形状に形成されている。また、切欠き部58は、リテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16の下側部分に略矩形状に貫通形成されて下側に開口されている。
このため、リテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16には、溝部54(開口部56)と切欠き部58との間に前後方向に延びる梁部60が形成されている。梁部60は、ケース12の左右方向の外側から内側(リテーナ配置部32側)に向かうにしたがい上下方向の寸法が短くされており(図5(B)及び図5(C)参照)、梁部60は、切欠き部58側の面(下面)が左右方向に対して傾斜されている。
リテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16の開口部56の下側縁部は、係止部62とされており、係止部62は、開口部56の切欠き部58側(前側)となる梁部60部分が本係止部62Aとされ、開口部56の非切欠き部58側(後側)となる梁部60よりも後側が仮係止部62Bとされている。
一方、図1及び図3に示すように、リテーナ40の脚部44の左右方向外側端部は、側壁66とされており、側壁66には、貫通孔64が形成されている。貫通孔64は、上下方向に長い長孔とされて、側壁66に前後方向に貫通形成されている。また、脚部44の側壁66には、切込み部68が形成されている。切込み部68は、側壁66の前後方向の中間位置に上下方向に形成され、上端部が後側に延設されて、延設先端が側壁66の後側面に開口されている。また、切込み部68は、側壁66を左右方向に貫通して、貫通孔64内に開口されている。
これにより、リテーナ40の側壁66は、前側壁66Aと揺動部としての後側壁66Bとに分割されており、後側壁66Bは、弾性力によって基端側となる基板部42側部分を軸に上側が左右方向に揺動可能とされている。
リテーナ40の側壁66には、係止爪としての本係止爪70と共に、仮係止爪72が配置されている。本係止爪70は、断面略山形状とされ、前側壁66Aの上下方向の中間部に突設されており、本係止爪70は、前側壁66A内で前後方向に延設されている。また、仮係止爪72は、断面略山形状とされ、本係止爪70よりも上側となる後側壁66Bの先端部(上端部)から突出されており、仮係止爪72は、後側壁66B内で前後方向に延設されている。
リテーナ40の本係止爪70は、ケース12のリテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16の切欠き部58に対応されている。また、リテーナ40の仮係止爪72は、ケース12のリテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16の切欠き部58より後側部分(非切欠き部58部分)に対応されている。
本係止爪70は、リテーナ40がリテーナ配置部32の配置位置に配置された状態で、下側縁が本係止部62Aに当接して、本係止部62Aに係止される(図5(C)参照)。また、仮係止爪72の下端と本係止爪70の上端との間隔は、略梁部60のケース12内側端の上下方向寸法とされている(図5(B)参照)。また、仮係止爪72は、リテーナ40がリテーナ配置部32の仮配置位置に配置された状態で、下側縁が仮係止部62Bに当接して、仮係止部62Bに係止される(図5(A)参照)。
図4(A)、図5(A)及び図5(B)に示すように、リテーナ40は、ケース12のリテーナ配置部32に挿入される際、本係止爪70が切欠き部58内に入込んでいる状態で、仮係止爪72が先に左側壁部14及び右側壁部16の開口部56に達する。これにより、仮係止爪72が開口部56内に入込んで、仮係止爪72が仮係止部62Bに係合されて、リテーナ40がケース12に仮係止されて仮配置位置に配置される。
また、図4(B)及び図5(C)に示すように、リテーナ40は、仮配置位置からさらにリテーナ配置部32内に押されることで、仮係止爪72が開口部56内を上側に移動し、本係止爪70が梁部60を乗越えて開口部56内に入込む。これにより、本係止爪70が本係止部62Aに係合されて、リテーナ40がケース12に本係止され、リテーナ40がリテーナ配置部32の配置位置に配置される。
上記構成のコネクタ10のケース12には、リテーナ配置部32が設けられており、リテーナ配置部32は、ケース12の下面において左側壁部14と右側壁部16との間で開口されている。リテーナ40は、脚部44側がリテーナ配置部32に向けられ、脚部44の側壁66が左側壁部14及び右側壁部16の各々の内面に対向されて、リテーナ配置部32に挿入され、リテーナ40は、仮配置位置を経て配置位置に配置される。
コネクタ10は、リテーナ40が仮配置位置とされることで、ケース12の後側端子配置部20の後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24の各々から前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の各々への接続端子の挿通及び引抜きが可能になる。これにより、コネクタ10では、リテーナ40の仮配置位置において後側端子配置部20の後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24の各々から前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の各々へ接続端子を挿通して、接続端子をケース12に配置できる。
また、コネクタ10では、リテーナ40が配置位置とされることで、リテーナ40の係合部がケース12内に配置された接続端子に係合し、接続端子が係合部に係止される。これにより、コネクタ10では、ケース12の後側端子配置部20の後下側挿通孔22及び後上側挿通孔24の各々の内部と前側端子配置部26の前下側挿通孔28及び前上側挿通孔30の各々の内部とにおいて接続端子の各々が保持されて、ケース12に接続端子が装着状態になる。
一方、ケース12には、リテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16の各々に開口部56が形成されており、開口部56の下縁部分が本係止部62A及び仮係止部62Bとされている。左側壁部14及び右側壁部16には、開口部56の下側に切欠き部58が形成されており、本係止部62Aは、切欠き部58の上側とされ、仮係止部62Bは、本係止部62Aの後側(切欠き部58より後側)とされている。
また、リテーナ40の側壁66には、本係止爪70及び仮係止爪72が形成されており、仮係止爪72は、前側壁66Aに形成され、仮係止爪72は、本係止爪70よりも上側に配置され、揺動可能にされた後側壁66Bに形成されている。
このため、リテーナ40がリテーナ配置部32に挿入されて上に押されると、本係止爪70が切欠き部58に配置され、仮係止爪72が左側壁部14及び右側壁部16の内面を摺接しながら移動される。これにより、仮係止爪72が開口部56に入込むことで、本係止爪70が切込み部58内に配置されている状態で、仮係止爪72が仮係止部62Bに係合され、リテーナ40がケース12に仮係止されて、仮配置位置に配置される。
ここで、リテーナ40は、本係止爪70が切欠き部58内となるので、左側壁部14及び右側壁部16の各々に本係止爪70が接触するのが抑制される。また、リテーナ40では、仮係止爪72が後側壁66Bに形成され、後側壁66Bが揺動するので、仮係止爪72が左側壁部14及び右側壁部16の各々の内面に摺接しながら移動する。このため、コネクタ10では、リテーナ40を容易に仮配置位置に配置できる。しかも、仮配置位置においては、梁部60を挟むように本係止爪70と仮係止爪72とが配置されるので、リテーナ40は、上側への移動が抑制されて、ケース12に安定して保持される。
リテーナ40は、仮係止位置からさらに上側に押されることで、仮係止爪72が仮係止部62Bから離間して開口部56内に配置されると共に、本係止爪70が梁部60を乗越えて開口部56に入込む。これにより、本係止爪70が本係止部62Aに係合され、リテーナ40がケース12に本係止されて、ケース12の配置位置に配置される。
ここで、本係止爪70が弾性変形を抑制された前側壁66Aに形成されているので、本係止爪70が本係止部62Aから外れるのが防止される。しかも、梁部60の切欠き部58側の面が傾斜されているので、本係止爪70は、梁部60を容易に乗越えることができるので、ケース12へのリテーナ40の配置位置への配置が容易となって、リテーナ40をケース12に容易に組付けることできる。
コネクタ10では、リテーナ40がケース12に確実に保持されるので、ケース12内に配置されている配線端子の脱落を効果的に防止できる。コネクタ10では、ケース12から配線端子が脱落するのを防止できるので、相手側コネクタに接続された際、ケース12内の接続端子と相手側コネクタの接続端子と容易に接続できる。
ところで、コネクタ10では、ケース12の左側壁部14及び右側壁部16の各々に溝部54を設けており、この溝部54の深さ寸法がリテーナ配置部32における左側壁部14及び右側壁部16の厚さ寸法とされている。これにより、ケース12には、左側壁部14及び右側壁部16の各々に係止部62(本係止部62A及び仮係止部62B)が構成される開口部56が形成される。このような、左側壁部14及び右側壁部16の各々の開口部56は、ケース12を成形する金型に左右方向(矢印HR方向及び矢印HR方向とは反対方向)へスライド可能なスライドコア等の特別な構成を設けなくても形成できる。このため、ケース12を成形するための金型におけるスライドコア等の特別な構成の増加を抑制でき、金型の構造を簡素化できる。これによって、金型を低コストにでき、ひいては、コネクタ10を低コストにできる。
また、係止部62は、開口部56の周縁部に形成されており、係止部62を左側壁部14及び右側壁部16から突出するように樹脂成形する場合に比して、左側壁部14及び右側壁部16の各々の厚さを狭めることができる(厚さを薄くできる)。これにより、コネクタ10では、左側壁部14及び右側壁部16の機械的強度又は剛性の低下を抑制しながらケース12の左右方向の寸法を小さくできて、ケース12を小型化できる。コネクタ10では、ケース12を小型化できることで、ケース12の材料費を抑制できてより低コストにできる。また、コネクタ10は、複数が配列されて使用される際のケース12同士の間隔を狭めることができるので、装着部の省スペース化を図ることができる。
さらに、コネクタ10では、リテーナ40をケース12に対して下側から直線的に相対移動させて、リテーナ40をケース12に組付けることができる。このため、リテーナ40のケース12への組付けが容易になり、リテーナ40のケース12への組付作業の作業効率を向上できる。
なお、本実施形態では、切欠き部58を形成して、仮配置位置において本係止爪70が切欠き部58内に配置されるようにした。しかしながら、壁部は、切欠き部が形成されていない構成であってもよい。また、本実施形態では、仮係止爪72を揺動可能にしたが、本係止爪70及び仮係止爪72を個別に又は一体で揺動可能としてもよい。
また、本実施形態では、壁部としての左側壁部14及び右側壁部16において左右方向外側に開口した溝部54を形成した。しかしながら、溝部は、壁部の外側に開口されずに、壁部において開口部に達する略矩形孔状に設けられてもよい。
また、本実施形態では、配置体としてリテーナ40を適用した。しかしながら、配置体は、コネクタのケースの一部を構成する部品であって、ケースに組付けられる部品であれば、リテーナに限定されることなく広く適用できる。配置体は、ケースに組付けられる際、仮の配置位置が無く(仮係止のための構成が無く)、配置位置に配置されるものであってもよい。
10・・・コネクタ、12・・・ケース、14・・・左側壁部(壁部)、16・・・右側壁部(壁部)、32・・・リテーナ配置部(配置部)、40・・・リテーナ(配置体)、54・・・溝部、56・・・開口部、58・・・切欠き部、62・・・係止部、62A・・・本係止部、62B・・・仮係止部、66B・・・後側壁(揺動部)、70・・・本係止爪(係止爪)、72・・・仮係止爪。

Claims (4)

  1. 壁部を有するケースと、
    前記ケースの一方向中間部に設けられ、前記ケースの外側に開口されると共に、前記壁部が形成する配置部と、
    前記壁部に設けられ、前記配置部内に開口されると共に、周縁に係止部が設けられる開口部と、
    前記壁部に設けられ、前記開口部に連通されて前記開口部を一方向側に開放させる溝部と、
    前記配置部に挿入される配置体と、
    前記配置体に設けられ、前記係止部に係止されて前記配置体が配置位置に配置される係止爪と、
    を備えたコネクタ。
  2. 前記壁部に設けられ、前記配置部に前記配置体が挿入される際に前記係止爪が移動される切欠き部を備える請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記配置体に設けられ、前記係止部に係止されて前記配置体が仮配置位置に配置される仮係止爪を備える請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記配置体に設けられ、前記配置部に前記配置体が挿入される際に前記仮係止爪の前記壁部による揺動を可能にする揺動部を備える請求項3に記載のコネクタ。
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