JP2020115307A - 情報処理システム、およびサービスデータ提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルクーポンなどのサービスデータを効果的に提供する技術を実現する。【解決手段】クライアントノード1と、利用条件Q1を有するクーポンを発行する発行ノード2と、を備えた情報処理システム100であって、クライアントノード1は、クライアントノード1のユーザが有するユーザデータDを提示して、前記クーポンの利用要求を行う利用要求部155と、を備え、発行ノード2は、利用要求部155からの利用要求に応じて、前記ユーザデータDに含まれる情報が利用条件Q1を満たしているかを検証する利用要求検証部253と、前記情報が利用条件Q1を満たしている場合に、クライアントノード1に前記クーポンの利用を許可する利用許可部254と、を備えたことを特徴とする、情報処理システム100。【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルクーポンなどのサービスデータを効果的に提供するための情報処理システム、サービスデータ提供方法、および情報処理システムの製造方法に関する。
従来より、デジタルクーポンなどのサービスデータを不特定のユーザに提供することにより、新たな顧客を獲得するビジネスモデルが定着している。近年では、記録データが関係者全員に公開され、内容の改竄が困難であるという特徴を有するブロックチェーンを利用して、デジタルクーポンを発行・管理・売買する技術も提案されている(例えば、非特許文献1)。
"THE ROUFE PROJECT"、[online]、インターネット<URL: https://rouge.network/>
新規顧客の獲得効果を高めるためには、単にデジタルクーポンを不特定多数に提供するよりも、特定の属性(例えば、特定の居住地、性別、趣味)を有する人物(以下、特定人物)に限定して提供することが望ましい。これにより、割引率などがより高い、戦略的なクーポンを発行することも可能となる。
現状では、特定人物に限定してクーポンを発行するためには、提供対象となる人物候補の個人データを大量に確保して、その個人データを基に提供先を選別する必要がある。しかし、個人データの大量獲得・利用は、通常は高コストであり、現実的ではない。
非特許文献1の従来技術でも、特定のサイトを経由してデジタルクーポンを提供するという運用によって、上記問題点を回避しようとしている。しかし、このような運用では、特定人物に提供先を絞ることは難しい。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、デジタルクーポンなどのサービスデータを効果的に提供する技術を実現することを課題とする。
本発明に係る情報処理システムは、
クライアントノードと、利用条件を有するサービスデータを発行する発行ノードと、を備えた情報処理システムであって、
前記クライアントノードは、
前記クライアントノードのユーザが有するユーザデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行う利用要求部
を備え、
前記発行ノードは、
前記利用要求部からの前記利用要求に応じて、前記ユーザデータに含まれる情報が前記利用条件を満たしているかを検証する利用要求検証部と、
前記情報が前記利用条件を満たしている場合に、前記クライアントノードに前記サービスデータの利用を許可する利用許可部と、
を備える。
本発明に係るサービスデータ提供方法は、
クライアントノードと、利用条件を有するサービスデータを発行する発行ノードと、を備えた情報処理システムにおいて、前記発行ノードが前記サービスデータを提供するサービスデータ提供方法であって、
前記クライアントノードにおいて、前記クライアントノードのユーザが有するユーザデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行う利用要求ステップと、
前記発行ノードにおいて、前記利用要求ステップにおける前記利用要求に応じて、前記ユーザデータに含まれる情報が前記利用条件を満たしているかを検証する利用要求検証ステップと、
前記発行ノードにおいて、前記情報が前記利用条件を満たしている場合に、前記クライアントノードに前記サービスデータの利用を許可する利用許可ステップと、
を有する。
本発明に係る情報処理システムの製造方法は、
クライアントノードと、利用条件を有するサービスデータを発行する発行ノードと、を備えた情報処理システムの製造方法であって、
前記クライアントノードのユーザが有するユーザデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行う利用要求部、
としてコンピュータを動作させるためのプログラムを前記クライアントノードに配信するステップと、
前記利用要求部からの前記利用要求に応じて、前記ユーザデータに含まれる情報が前記利用条件を満たしているかを検証する利用要求検証部、および、
前記情報が前記利用条件を満たしている場合に、前記クライアントノードに前記サービスデータの利用を許可する利用許可部、
としてコンピュータを動作させるためのプログラムを前記発行ノードに配信するステップと、
を有する。
本発明によれば、発行ノードが利用条件を有するサービスデータを発行し、クライアントノードがユーザデータを提示して、発行ノードにサービスデータの利用要求を行い、発行ノードは、ユーザデータに含まれる情報が利用条件を満たしている場合に、サービスデータの利用を許可している。これにより、利用条件を満たすユーザに限定してサービスデータを提供することができるため、より戦略的なサービスデータを発行することも可能となる。そのため、従来技術に比べ、サービスデータをより効果的に提供することが可能となる。
第1実施形態に係る情報処理システムの概略図である。 第1実施形態に係るクライアントノードの構成を示す機能ブロックである。 第1実施形態に係る発行ノードの構成を示す機能ブロックである。 第1実施形態に係る認証ノードの構成を示す機能ブロックである。 第1実施形態に係る情報処理システムにおけるクーポン提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。 第2実施形態に係る情報処理システムの概略図である。 第2実施形態に係るクライアントノードの構成を示す機能ブロックである。 第2実施形態に係る発行ノードの構成を示す機能ブロックである。 第2実施形態に係る認証ノードの構成を示す機能ブロックである。 第2実施形態に係る情報処理システムにおけるクーポン提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。 第3実施形態に係る情報処理システムの概略図である。 第3実施形態に係るクライアントノードの構成を示す機能ブロックである。 第3実施形態に係る発行ノードの構成を示す機能ブロックである。 第3実施形態に係る認証ノードの構成を示す機能ブロックである。 第3実施形態に係る情報処理システムにおけるクーポン提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。 第4実施形態に係る情報処理システムの概略図である。 第4実施形態に係るクライアントノードの構成を示す機能ブロックである。 第4実施形態に係る発行ノードの構成を示す機能ブロックである。 第4実施形態に係る情報処理システムにおけるクーポン提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。 第5実施形態に係る情報処理システムの概略図である。 第5実施形態に係るクライアントノードの構成を示す機能ブロックである。 第5実施形態に係る発行ノードの構成を示す機能ブロックである。 第5実施形態に係る認証ノードの構成を示す機能ブロックである。 第5実施形態に係る情報処理システムにおけるクーポン提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。 第5実施形態に係る情報処理システムにおけるクーポン提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではない。
〔第1実施形態〕
まず、簡略化した実施形態を第1実施形態として説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係る情報処理システム100の概略図である。情報処理システム100は、クライアントノード1と、発行ノード2と、認証ノード3と、公開サーバ4と、を備えている。クライアントノード1、発行ノード2、認証ノード3および公開サーバ4は、例えばインターネットなどの通信ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続されている。
クライアントノード1は、デジタルクーポンを利用するユーザが管理している情報処理装置であり、クライアントノード1には、後述するクライアントプログラムP1がインストールされている。クライアントノード1は、デスクトップ型PC、ノート型PC、スマートフォン、タブレット端末、PDAなどの汎用のコンピュータで構成することができる。
発行ノード2は、利用条件を有するデジタルクーポンを発行する情報処理装置であり、発行ノード2には、後述する発行プログラムP2がインストールされている。発行ノード2も、クライアントノード1と同様に、デスクトップ型PC、ノート型PC、スマートフォン、タブレット端末、PDAなどの汎用のコンピュータで構成することができる。
認証ノード3は、デジタルクーポンの効果的な提供を可能にするためのサービス(以下、「クーポン提供サービス」と称する)を実施するサービス事業者が管理する情報処理装置であり、認証ノード3には、後述する認証プログラムP3がインストールされている。なお、認証ノード3は、個人が管理する端末装置であってもよい。
公開サーバ4は、発行されたクーポン等の各種データを公開するためのサーバである。本実施形態では、認証ノード3のユーザによって管理されている。
なお、情報処理システム100は、クライアントノード1、発行ノード2および認証ノード3以外のノード、すなわち、クライアントプログラム、発行プログラムおよび認証プログラムのいずれもがインストールされていないノードを含むことができる。
(各ノードの構成)
図2は、クライアントノード1の構成を示す機能ブロックであり、図3は、発行ノード2の構成を示す機能ブロックであり、図4は、認証ノード3の構成を示す機能ブロックである。
図2に示すように、クライアントノード1は、入力部11と、表示部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15と、を備えている。
入力部11は、例えばキーボード、マウスまたはタッチパネルで構成することができ、表示部12は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成することができる。通信部13は、クライアントノード1が通信ネットワークNを介して他のノード等と通信を行うためのインターフェースである。
記憶部14は、クライアントノード1で用いられる各種プログラムやデータを記憶するための不揮発性の補助記憶装置であり、例えばハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)で構成することができる。
記憶部14には、本実施形態に係るクライアントプログラムP1が記憶されている。クライアントプログラムP1は、情報処理システム100においてクーポン提供サービスの処理の一部をクライアントノード1に実行させるためのプログラムである。クライアントプログラムP1をクライアントノード1に配信する方法は特に限定されず、通信ネットワークNを介してクライアントプログラムP1をクライアントノード1にダウンロードしてもよいし、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体にクライアントプログラムP1を記録しておき、当該記憶媒体を介してクライアントプログラムP1をクライアントノード1にインストールしてもよい。例えば、クライアントノード1がスマートフォンである場合、Apple社のAppStore(登録商標)やGoogle社のGooglePlay(登録商標)などを介して、クライアントプログラムP1をクライアントノード1に配信することができる。
制御部15は、クライアントノード1が備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部14に記憶されているクライアントプログラムP1をRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部15は、データ取得部151と、認証要求部152と、保存部153と、利用可否検証部154と、利用要求部155と、を備えている。これらの各部の機能については、後述する。
図3に示すように、発行ノード2は、入力部21と、表示部22と、通信部23と、記憶部24と、制御部25と、を備えている。入力部21、表示部22、通信部23および記憶部24はそれぞれ、クライアントノード1の入力部11、表示部12、通信部13および記憶部14と同様に構成することができる。
記憶部24には、本実施形態に係る発行プログラムP2が記憶されている。発行プログラムP2は、クーポン提供サービスの処理の一部を発行ノード2に実行させるためのプログラムである。発行プログラムP2を発行ノード2に配信する方法は特に限定されず、通信ネットワークNを介して発行プログラムP2を発行ノード2にダウンロードしてもよいし、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に発行プログラムP2を記録しておき、当該記憶媒体を介して発行プログラムP2を発行ノード2にインストールしてもよい。
制御部25は、発行ノード2が備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部24に記憶されている発行プログラムP2をRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部25は、クーポン発行部251と、公開依頼部252と、利用要求検証部253と、利用許可部254と、を備えている。これらの各部の機能については、後述する。
図4に示すように、認証ノード3は、入力部31と、表示部32と、通信部33と、記憶部34と、制御部35と、を備えている。入力部31、表示部32、通信部33および記憶部34はそれぞれ、クライアントノード1の入力部11、表示部12、通信部13および記憶部14と同様に構成することができる。
記憶部34には、本実施形態に係る認証プログラムP3が記憶されている。認証プログラムP3は、クーポン提供サービスの処理の一部を認証ノード3に実行させるためのプログラムである。認証プログラムP3を認証ノード3に配信する方法は特に限定されず、通信ネットワークNを介して認証プログラムP3を認証ノード3にダウンロードしてもよいし、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に認証プログラムP3を記録しておき、当該記憶媒体を介して認証プログラムP3を認証ノード3にインストールしてもよい。
制御部35は、認証ノード3が備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部34に記憶されている認証プログラムP3をRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部35は、認証付与部351と、返送部352と、クーポン検証部353と、クーポン公開部354と、を備えている。これらの各部の機能については、後述する。
(処理手順)
図5は、情報処理システム100において、本実施形態に係るサービスデータ提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。なお、各処理における通信の形態は特に限定されない。
本実施形態では、図2〜図4にそれぞれ示すクライアントノード1の制御部15、発行ノード2の制御部25および認証ノード3の制御部35によって図5の主な処理が実行される。なお、図5の処理の一部を、ユーザがクライアントノード1の入力部11、発行ノード2の入力部21または認証ノード3の入力部31を介して操作することによりマニュアルで行ってもよい。
まず、クライアントノード1において、データ取得部151が、ユーザデータDを、クライアントノード1自身で作成するか、または、外部装置で作成されたものをクライアントノード1に取り込むことで、ユーザデータDを取得する(ステップS1、データ取得ステップ)。ユーザデータDは、クライアントノード1のユーザが有するデータであれば特に限定されないが、本実施形態では、クライアントノード1のユーザに関する情報を含むデータであり、典型的にはユーザの各種ライフログデータである。ユーザデータDとしては、例えば、以下のようなものが挙げられる。
・スマートフォンやGPSロガーが記録したユーザの移動履歴
・特定場所の訪問履歴(bluetoothビーコンの受信データ、ランドマークの撮影画像)
・ウェブ利用履歴(ウェブブラウザが保持する履歴データ)
・ウェアラブル端末が記録した運動量/心拍履歴データ
・スマートフォンやPCの使用履歴(ログイン/ログアウト時間、アプリ起動履歴、ファイルのアクセス履歴など)
・通話/SNS/メールの利用履歴(利用開始/終了日時、実際の送受信データ)
・おサイフケータイの購買履歴
・風景や人物の画像/動画ファイル(撮影日時/場所などのメタデータ付き)
・商品購入履歴(レシート画像、注文確認メール)
なお、ユーザデータDが移動履歴データである場合、ユーザデータDは、例えば、以下のようなデータ群の一部または全部である。
・使用したGPSロガー装置/ソフトウェアの製品名情報
・データのフォーマット形式情報
・権利者情報(ユーザの公開鍵など)
・一定時間間隔で作成された日時/位置情報ペア群
本実施形態では、ユーザデータDはユーザの移動履歴であり、データ取得部151は、例えばGPSロガーによって実現することができる。
続いて、クライアントノード1の認証要求部152が、ユーザデータDを認証ノード3に送付して、ユーザデータDの有効性の認証付与を認証ノード3に要求する(ステップS2、認証要求ステップ)。
続いて、認証ノード3の認証付与部351は、認証要求部152からの前記要求を受けた場合に、ユーザデータDに有効性の認証付与を行う(ステップS3、認証付与ステップ)。認証付与の形態は特に限定されないが、本実施形態では、認証付与部351は、認証ノード3が作成した電子署名Sによって有効性の認証付与を行う。
続いて、認証ノード3の返送部352が、電子署名SがなされたユーザデータD(認証付きユーザデータDS)を返送する(ステップS4)。これに応じて、クライアントノード1では、保存部153が、認証付きユーザデータDSを記憶部14に保存する(ステップS5)。認証付きユーザデータDSは、例えば、以下のデータ群がセットになったものである。
・ユーザデータD
・認証ノード3が作成したユーザデータDの電子署名S
なお、以下では、認証付きユーザデータDSを単に「データDS」と称する。
その後、発行ノード2において、クーポン発行部251が、ユーザの操作などに応じて、利用条件Q1を有するデジタルクーポン(以下、単に「クーポン」と称する)を発行する(ステップS6)。利用条件Q1は、クーポンの有効期間、発行上限枚数、および、必要となるデータなどを含む。この必要となるデータは、本実施形態では、所定期間内(例えば、2019年1月1日から3日間)に特定位置(例えば、仙台市)に存在したことを示す移動履歴であるとする。
続いて、発行ノード2の公開依頼部252が、認証ノード3に対して、発行したクーポンの公開を依頼する(ステップS7)。これに対し、認証ノード3のクーポン検証部353は、クーポンの内容を検証し(ステップS8)、公序良俗性等に問題がなければ、クーポン公開部354が、公開サーバ4にクーポンをアップロードして、クーポンを公開する(ステップS9)。これにより、クライアントノード1のユーザは、クーポンの発行を確認することができる(ステップS10)。
このとき、クライアントノード1の利用可否検証部154は、記憶部14に保存されているデータDSの中に、公開されたクーポンの利用条件Q1を満たすデータが存在するかどうかを検証する(ステップS11)。利用条件Q1を満たすデータDSが存在する場合は、利用可否検証部154は、ユーザにその旨を通知する。
利用可能なクーポンの中に、クライアントノード1のユーザが利用したいクーポンが存在する場合、ユーザの操作に応じて、利用要求部155が、利用要求Rを発行ノード2に提示して、クーポンの利用要求を行う(ステップS12、利用要求ステップ)。より具体的には、利用要求Rは、例えば、以下のデータ群がセットになったものである。
・クライアントノード1のユーザが利用したいクーポンの識別子(ID)
・ユーザデータDS
・ユーザデータDに記載されているユーザの公開鍵に紐づく秘密鍵によって作成された「当該クーポンの識別子ID」に対する電子署名(=ユーザデータDの権利者(ユーザ)によるクーポン利用意思の証明)
続いて、発行ノード2では、利用要求検証部253が、利用要求部155からの利用要求Rに応じて、データDSに含まれているユーザに関する情報(ユーザの移動履歴)が利用条件Q1を満たしているか、認証付与がなされているか、およびユーザデータDに記載されているユーザの公開鍵に紐づく秘密鍵によって作成された「当該クーポンの識別子ID」に対する電子署名が正当かを検証する(ステップS13、利用要求検証ステップ)。本実施形態では、利用条件Q1に含まれている所定期間および特定位置と、ユーザの移動履歴とを照合し、当該所定期間内に当該特定位置に存在したか否かを検証する。
続いて、発行ノード2の利用許可部254は、前記情報が利用条件Q1を満たしており、利用要求が正当なものであると判断された場合に、クライアントノード1にクーポンの利用を許可する(ステップS14、利用許可ステップ)。これにより、クライアントノード1のユーザは、クライアントノード1にクーポンの利用権データをダウンロードして、例えば表示部12にクーポンの利用権を証明するQR画像を表示することが可能となる。なお、前記情報が利用条件Q1を満たしていない場合や、認証付与がなされていない場合は、利用許可部254は、クーポンの利用を拒絶する旨をクライアントノード1に通知する。
(本実施形態の総括)
以上のように、情報処理システム100では、発行ノード2が利用条件Q1を有するクーポンを発行し、クライアントノード1がユーザデータDを提示して、発行ノード2にクーポンの利用要求を行い、発行ノード2は、ユーザデータDに含まれるユーザに関する情報が利用条件Q1を満たしている場合に、クーポンの利用を許可している。これにより、利用条件Q1を満たすユーザに限定してクーポンを提供することができるため、より戦略的なクーポンを発行することも可能となる。そのため、従来技術に比べ、クーポンをより効果的に提供することが可能となる。
また、認証ノード3がユーザデータDの有効性を検証して、認証付与しているため、ユーザデータDの偽造といった不正を防止することができる。
なお、図5では、ステップS1〜S5の処理をクーポン発行前に行っていたが、利用条件Q1に示される所定期間がクーポン発行後の期間も含む場合、ステップS1〜S5の処理をクーポン発行後に行ってもよい。
また、ステップS7〜S9の処理の代わりに、発行ノード2が認証ノード3を介さずに公開サーバ4にクーポンをアップロードしてもよい。あるいは、ステップS7〜S9の処理の代わりに、発行ノード2がメールの配信等によってクーポン発行をクライアントノード1に周知してもよい。
また、ステップS2〜S5の処理を省略し、ステップS12において、クライアントノード1の利用要求部155が、認証付与されていないユーザデータDを発行ノード2に提示することにより、クーポンの利用要求を行ってもよい。ただし、電子署名Sの日付はクライアントノード1では変更できないため、ユーザデータDの偽造防止の観点では、ステップS2〜S5の処理を行うことを利用条件Q1に含めることが望ましい。
〔第2実施形態〕
第2実施形態では、ユーザのプライバシー向上等を図った形態について説明する。なお、第1実施形態におけるものと同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
(システム構成)
図6は、第2実施形態に係る情報処理システム200の概略図である。情報処理システム200は、クライアントノード1aと、発行ノード2aと、認証ノード3aと、公開サーバ4と、を備えている。クライアントノード1a、発行ノード2a、認証ノード3aおよび公開サーバ4は、例えばインターネットなどの通信ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続されている。
クライアントノード1aは、デジタルクーポンを利用するユーザが管理している情報処理装置である。クライアントノード1aのハードウェア構成は、第1実施形態に係るクライアントノード1と同様である。
発行ノード2aは、デジタルクーポンを発行する業者等が管理する情報処理装置である。発行ノード2aのハードウェア構成は、第1実施形態に係る発行ノード2と同様である。
認証ノード3aは、クーポン提供サービスを実施するサービス事業者が管理する情報処理装置である。認証ノード3aのハードウェア構成は、第1実施形態に係る認証ノード3と同様である。
(各ノードの構成)
図7は、クライアントノード1aの構成を示す機能ブロックであり、図8は、発行ノード2aの構成を示す機能ブロックであり、図9は、認証ノード3aの構成を示す機能ブロックである。
図7に示すように、クライアントノード1aは、入力部11と、表示部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15aと、を備えている。すなわち、クライアントノード1aは、図2に示すクライアントノード1において、制御部15を制御部15aに置き換えた構成である。
記憶部14には、本実施形態に係るクライアントプログラムP1aが記憶されている。
制御部15aは、クライアントノード1aが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部14に記憶されているクライアントプログラムP1aをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部15aは、データ取得部151と、認証要求部152’と、保存部153と、利用可否検証部154と、利用要求部155’と、カタログ作成部156と、を備えている。すなわち、制御部15aは、図2に示す制御部15において、認証要求部152および利用要求部155をそれぞれ、認証要求部152’および利用要求部155’に置き換え、カタログ作成部156をさらに備えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
図8に示すように、発行ノード2aは、入力部21と、表示部22と、通信部23と、記憶部24と、制御部25aと、を備えている。すなわち、発行ノード2aは、図3に示す発行ノード2において、制御部25を制御部25aに置き換えた構成である。
記憶部24には、本実施形態に係る発行プログラムP2aが記憶されている。
制御部25aは、発行ノード2aが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部24に記憶されている発行プログラムP2aをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部25aは、クーポン発行部251と、公開依頼部252と、利用要求検証部253と、利用許可部254と、カタログ閲覧部255と、を備えている。すなわち、制御部25aは、図3に示す制御部25において、カタログ閲覧部255をさらに備えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
図9に示すように、認証ノード3aは、入力部31と、表示部32と、通信部33と、記憶部34と、制御部35aと、を備えている。すなわち、認証ノード3aは、図4に示す認証ノード3において、制御部35を制御部35aに置き換えた構成である。
記憶部34には、本実施形態に係る認証プログラムP3aが記憶されている。
制御部35aは、認証ノード3aが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部34に記憶されている認証プログラムP3aをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部35aは、認証付与部351と、返送部352と、クーポン検証部353と、クーポン公開部354と、カタログ公開部355と、を備えている。すなわち、制御部35aは、図4に示す制御部35において、カタログ公開部355をさらに備えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
(処理手順)
図10は、情報処理システム200において、本実施形態に係るサービスデータ提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。なお、各処理における通信の形態は特に限定されない。また、第1実施形態に係るサービスデータ提供方法におけるものと同じ処理については、同じ符号を付す。
本実施形態では、図7〜図9にそれぞれ示すクライアントノード1aの制御部15a、発行ノード2aの制御部25aおよび認証ノード3aの制御部35aによって図10の主な処理が実行される。なお、図10の処理の一部を、ユーザがクライアントノード1aの入力部11、発行ノード2aの入力部21または認証ノード3aの入力部31を介して操作することによりマニュアルで行ってもよい。
まず、クライアントノード1aにおいて、データ取得部151が、クライアントノード1aのユーザに関する情報を含むユーザデータDを、クライアントノード1自身で作成するか、または、外部装置で作成されたものをクライアントノード1に取り込むことで、ユーザデータDを取得する(ステップS1、データ取得ステップ)。ユーザデータDは、第1実施形態におけるものと同一であることができる。
続いて、カタログ作成部156が、ユーザデータDからカタログデータXを作成する(ステップS1−2)。カタログデータXはユーザデータDを匿名化・概略化・権利者情報追加等をしたものである。ユーザデータDが移動履歴データである場合、カタログデータXは、例えば、以下のようなデータ群の一部または全部である。
・ユーザデータDのハッシュ値
・データのフォーマット形式情報
・権利者情報(ユーザの公開鍵など)
・ユーザ識別情報(国籍、性別、年齢、職業など)
・記録開始/終了日時
・移動距離
・記録中に移動/存在した場所の概要情報(市町村レベル)
また、ユーザデータDがウェブ利用履歴である場合、カタログデータXは、例えば、以下のようなデータ群の一部または全部である。
・ユーザデータDのハッシュ値
・権利者情報(ユーザの公開鍵など)
・ユーザ識別情報(国籍、性別、年齢、職業など)
・記録開始/終了日時
・ウェブ検索回数
・訪問サイト数
・訪問サイトの言語
続いて、クライアントノード1aの認証要求部152’が、カタログデータXを認証ノード3に送付して、カタログデータXの有効性の認証付与を認証ノード3aに要求する(ステップS2’、認証要求ステップ)。
続いて、認証ノード3aの認証付与部351は、認証要求部152’からの前記要求を受けた場合に、カタログデータXに有効性の認証付与を行う(ステップS3、認証付与ステップ)。認証付与の形態は特に限定されないが、本実施形態では、認証付与部351は、電子署名Sによって有効性の認証付与を行う。
続いて、認証ノード3aの返送部352が、電子署名SがなされたカタログデータX(認証付きカタログデータXS)を返送する(ステップS4)。
また、認証ノード3aのカタログ公開部355が、カタログデータXを公開サーバ4にアップロードして、カタログデータXを公開する(ステップS4−1)。これにより、発行ノード2aのカタログ閲覧部255は、カタログデータXを閲覧することができる(ステップS4−2)。
このようにして、公開サーバ4には、不特定多数のクライアントノード1aから認証ノード3aに送信されたカタログデータXがアップロードされることにより、多数のカタログデータXが蓄積される。発行ノード2aは、公開サーバ4に蓄積されたカタログデータXの情報を参考にして、クーポンの利用条件Q1を検討することができる。
なお、ステップS4およびS4−1の順序は特に限定されない。
認証付きカタログデータXSが認証ノード3から返送されると、クライアントノード1aでは、保存部153が、認証付きカタログデータXSをユーザデータDと対応付けて記憶部14に保存する(ステップS5’)。
なお、以下では、認証付きカタログデータXSを単に「データXS」と称する。
その後、ステップS6〜S10の処理は、第1実施形態におけるものと同様である。ステップS11では、クライアントノード1aの利用可否検証部154が、記憶部14に保存されているデータXSおよびユーザデータDの中に、公開されたクーポンの利用条件Q1を満たすデータが存在するかどうかを検証する。利用可能なクーポンの中に、クライアントノード1aのユーザが利用したいクーポンが存在する場合、ユーザの操作に応じて、利用要求部155’が、利用要求R’を発行ノード2aに提示して、クーポンの利用要求を行う(ステップS12、利用要求ステップ)。より具体的には、利用要求R’は、例えば、以下のデータ群がセットになったものである。
・クライアントノード1のユーザが利用したいクーポンの識別子(ID)
・データXSとユーザデータDの一方もしくは両方
・ユーザデータDまたはデータXSに記載されているユーザの公開鍵に紐づく秘密鍵によって作成された「当該クーポンの識別子ID」に対する電子署名(=ユーザデータDの権利者(ユーザ)によるクーポン利用意思の証明)
続いて、発行ノード2aでは、利用要求検証部253が、利用要求部155’からの利用要求R’に応じて、提示された証拠データに含まれているユーザに関する情報(ユーザの移動履歴)が利用条件Q1を満たしているか等を検証する(ステップS13、利用要求検証ステップ)。
続いて、発行ノード2aの利用許可部254は、前記情報が利用条件Q1を満たしており、利用要求が正当なものであると判断された場合に、クライアントノード1aにクーポンの利用を許可する(ステップS14、利用許可ステップ)。これにより、クライアントノード1aのユーザは、クライアントノード1aにクーポンの利用券データをダウンロードして、例えば表示部12にクーポンの利用券を証明するQR画像を表示することが可能となる。なお、前記情報が利用条件Q1を満たしていない場合や、認証付与がなされていない場合は、利用許可部254は、クーポンの利用を拒絶する旨をクライアントノード1aに通知する。
(本実施形態の総括)
以上のように、情報処理システム200では、発行ノード2aは、カタログデータXに含まれるユーザに関する情報が利用条件Q1を満たしている場合に、クーポンの利用を許可しているため、第1実施形態と同様、利用条件Q1を満たすユーザに限定してクーポンを提供することができる。さらに、本実施形態では、クライアントノード1aのユーザは、認証付与の要求およびクーポン利用要求の際に、ユーザデータDの代わりに、カタログデータXを提示すればよいので、ユーザのプライバシーを保護することができる。
また、発行ノード2のユーザは、公開サーバ4に蓄積されたカタログデータXを参考にしたクーポン発行が可能となり、カタログデータXを営業ツールとして利用することができる。
なお、本実施形態においても、ステップS1〜S5’の処理をクーポン発行後に行ってもよい。また、ステップS7〜S9の処理の代わりに、発行ノード2aが認証ノード3を介さずに公開サーバ4にクーポンをアップロードしてもよい。あるいは、ステップS7〜S9の処理の代わりに、発行ノード2がメールの配信等によってクーポン発行をクライアントノード1に周知してもよい。また、ステップS2〜S5の処理を省略し、ステップS12において、クライアントノード1aの利用要求部155’が、認証付与されていないカタログデータXを発行ノード2aに提示することにより、クーポンの利用要求を行ってもよい。
〔第3実施形態〕
第3実施形態では、ブロックチェーン技術を利用して透明性と公平性の向上を図った形態について説明する。なお、第1および第2実施形態におけるものと同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
(システム構成)
図11は、第3実施形態に係る情報処理システム300の概略図である。情報処理システム300は、クライアントノード1bと、発行ノード2bと、認証ノード3bと、ブロックチェーン5と、を備えている。クライアントノード1b、発行ノード2b、認証ノード3bおよびブロックチェーン5は、例えばインターネットなどの通信ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続されている。
クライアントノード1bは、デジタルクーポンを利用するユーザが管理している情報処理装置である。クライアントノード1bのハードウェア構成は、第1実施形態に係るクライアントノード1と同様である。
発行ノード2bは、利用条件を有するデジタルクーポンを発行する情報処理装置である。発行ノード2bのハードウェア構成は、第1実施形態に係る発行ノード2と同様である。
認証ノード3bは、クーポン提供サービスを実施するサービス事業者が管理する情報処理装置である。認証ノード3bのハードウェア構成は、第1実施形態に係る認証ノード3と同様である。
ブロックチェーン5は、情報処理システム300に存在する全てのノード間で実施された取引や契約の情報(トランザクション)群を一定時間毎に集約してブロック化して、各ブロックが直前ブロックとの連結条件を満たしていることを示す証拠情報を各ブロックに記載して、各ブロックをチェーン状に連結させたものである。ブロックチェーン5は、これまでの全てのトランザクションを記録しており、情報処理システム300に存在するノード群によって分散管理されている。また、情報処理システム300では、独自の暗号通貨による取引を発生させることができる。そのような暗号通貨の例として、ビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)などが挙げられる。
(各ノードの構成)
図12は、クライアントノード1bの構成を示す機能ブロックであり、図13は、発行ノード2bの構成を示す機能ブロックであり、図14は、認証ノード3bの構成を示す機能ブロックである。
図12に示すように、クライアントノード1bは、入力部11と、表示部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15bと、を備えている。すなわち、クライアントノード1bは、図2に示すクライアントノード1において、制御部15を制御部15bに置き換えた構成である。
記憶部14には、本実施形態に係るクライアントプログラムP1bが記憶されている。
制御部15bは、クライアントノード1bが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部14に記憶されているクライアントプログラムP1bをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部15bは、データ取得部151と、認証要求部152と、保存部153と、利用可否検証部154と、利用要求部155”と、獲得要求部157と、を備えている。すなわち、制御部15bは、図2に示す制御部15において、利用要求部155を利用要求部155”に置き換え、獲得要求部157をさらに備えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
図13に示すように、発行ノード2bは、入力部21と、表示部22と、通信部23と、記憶部24と、制御部25bと、を備えている。すなわち、発行ノード2bは、図3に示す発行ノード2において、制御部25を制御部25bに置き換えた構成である。
記憶部24には、本実施形態に係る発行プログラムP2bが記憶されている。
制御部25bは、発行ノード2bが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部24に記憶されている発行プログラムP2bをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部25bは、クーポン発行部251’と、公開依頼部252と、利用要求検証部253’と、利用許可部254’と、を備えている。すなわち、制御部25aは、図3に示す制御部25において、クーポン発行部251、利用要求検証部253および利用許可部254をそれぞれ、クーポン発行部251’、利用要求検証部253’および利用許可部254’に置き換えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
図14に示すように、認証ノード3bは、入力部31と、表示部32と、通信部33と、記憶部34と、制御部35bと、を備えている。すなわち、認証ノード3bは、図4に示す認証ノード3において、制御部35を制御部35bに置き換えた構成である。
記憶部34には、本実施形態に係る認証プログラムP3bが記憶されている。
制御部35bは、認証ノード3bが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部34に記憶されている認証プログラムP3bをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部35bは、認証付与部351と、返送部352と、クーポン検証部353と、クーポン公開部354’と、を備えている。すなわち、制御部35aは、図4に示す制御部35において、クーポン公開部354をクーポン公開部354’に置き換えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
(処理手順)
図15は、情報処理システム300において、本実施形態に係るサービスデータ提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。なお、各処理における通信の形態は特に限定されない。また、第1および第2実施形態に係るサービスデータ提供方法におけるものと同じ処理については、同じ符号を付す。
本実施形態では、図12〜図14にそれぞれ示すクライアントノード1bの制御部15b、発行ノード2bの制御部25bおよび認証ノード3bの制御部35bによって図15の主な処理が実行される。なお、図15の処理の一部を、ユーザがクライアントノード1bの入力部11、発行ノード2bの入力部21または認証ノード3bの入力部31を介して操作することによりマニュアルで行ってもよい。
最初のステップS1〜S5は、図5に示す第1実施形態におけるものと同様である。ステップS6’において、発行ノード2bのクーポン発行部251’は、ユーザの操作などに応じて、利用条件Q1および獲得条件Q2を有するクーポンを発行する。獲得条件Q2は、利用条件Q1と同一であることができる。
続いて、発行ノード2bの公開依頼部252が、認証ノード3bに対して、発行したクーポンの公開を依頼する(ステップS7)。これに対し、認証ノード3bのクーポン検証部353は、クーポンの内容を検証し(ステップS8)、内容に問題がなければ、クーポン公開部354’が、クーポンを公開するために、クーポンをブロックチェーン5に登録依頼する(ステップS9’)。クーポンが採掘者達(ブロックチェーン5にデータ登録しているユーザ)によって承認され、ブロックチェーン5に登録されると(ステップS9−1)、クーポンが公開され、クライアントノード1bのユーザは、クーポンの発行を確認することができる(ステップS10)。
このとき、クライアントノード1bの利用可否検証部154は、記憶部14に保存されているデータDSの中に、公開されたクーポンの利用条件Q1および獲得条件Q2を満たすデータが存在するかどうかを検証する(ステップS11)。利用条件Q1および獲得条件Q2を満たすデータDSが存在する場合は、利用可否検証部154は、ユーザにその旨を通知する。
利用可能なクーポンの中に、クライアントノード1bのユーザが利用したいクーポンが存在する場合、ユーザの操作に応じて、獲得要求部157が、データDSをブロックチェーン5に提示して、クーポンの獲得要求R1のブロックチェーン5への登録を依頼する(ステップS11−1、獲得要求ステップ)。ブロックチェーン5の採掘者達は、データDSに含まれる情報が獲得条件Q2を満たしているかを検証し、獲得条件Q2を満たしていれば、獲得要求R1をブロックチェーン5に登録する(ステップS11−2)。これにより、クーポンの獲得が完了する。
獲得要求R1は、例えば、以下のデータ群がセットになったものである。
・ブロックチェーン5に登録済みかつ獲得したいクーポンの識別子(ID)
・ユーザデータDのハッシュ
・獲得者の公開鍵
・獲得条件Q2を満たすことの証拠(例:獲得条件とされているユーザデータDとその電子署名S)
なお、獲得者の公開鍵は、ユーザの公開鍵と同一でも良い。また、ユーザの匿名性を向上させるために、獲得者の公開鍵は、同じものを使い回すのではなく、毎回作り替えても良い。
なお、獲得条件Q2を満たすことの証拠は、第2実施形態のように、カタログデータXを用いる場合、
・カタログデータXとその電子署名S、または、
検証者(一般的にはサービス事業者またはクーポン発行者)により作成してもらった条件達成の証明書(=検証者による電子署名)
などが挙げられる。
続いて、クライアントノード1bのユーザがクーポンを利用するために、クライアントノード1bの利用要求部155”が、ブロックチェーン5に登録された獲得要求R1に対応する利用要求R2を発行ノード2bに提示して、クーポンの利用要求を行う(ステップS12’)。より具体的には、利用要求R2は、例えば、以下のデータ群がセットになったものである。
・クライアントノード1bのユーザが獲得済みであり、かつ利用したいクーポンの識別子(ID)
・ブロックチェーン5に登録(=獲得完了)済みの獲得要求R1に記載されている獲得者の公開鍵に紐づく秘密鍵によって作成された「当該クーポンの識別子ID」に対する電子署名(=クーポン獲得者によるクーポン利用意思の証明)
続いて、発行ノード2bでは、利用要求検証部253’が、ブロックチェーン5を参照して、利用要求部155”からの利用要求R2の有効性を検証する(ステップS13’、利用要求検証ステップ)。
続いて、発行ノード2bの利用許可部254’は、獲得要求R1がブロックチェーン5に登録されていることにより、利用要求R2が適正であると判断した場合、利用許可A1を作成して、利用許可A1をクライアントノード1bのユーザに送信し、また、利用許可A1のブロックチェーン5への登録を依頼することにより、クーポンの利用を許可する(ステップS14’、利用許可ステップ)。
なお、利用許可A1は以下のデータ群がセットになったものである。
・利用要求R2
・発行ノード2bの電子署名(=発行ノード2bによるクーポン利用を許可する意志の証明)
ブロックチェーン5に獲得要求R1が登録されていない等、利用要求R2が適正でないと判断した場合は、利用許可部254’は、クーポンの利用を拒絶する旨をクライアントノード1bに通知する。
ブロックチェーン5の採掘者達によって利用許可A1が承認され、ブロックチェーン5に登録されると(ステップS15)、クライアントノード1bのユーザは、クーポンを利用できるようになる。なお、利用許可A1がブロックチェーン5に登録される前に、クライアントノード1bが利用許可A1を受信した時点で、クーポンを利用できるようにしてもよい。
(本実施形態の総括)
以上のように、情報処理システム300では、ブロックチェーン5を利用して、クーポンの登録、クーポン獲得要求の有効性の検証、および、クーポンの利用許可を行っている。そのため、クーポン提供サービスの透明性と公平性を向上させることができる。
なお、本実施形態においても、ステップS1〜S5の処理をクーポン発行後に行ってもよい。また、ステップS7〜S9の処理の代わりに、発行ノード2bが認証ノード3を介さずにクーポンをブロックチェーン5に登録依頼してもよい。また、ステップS2〜S5の処理を省略し、ステップS12において、クライアントノード1bの獲得要求部157が、認証付与されていないユーザデータDをブロックチェーン5に提示することにより、クーポンの獲得要求を行ってもよい。
また、利用条件Q1に、ユーザデータDの発行ノード2bへの提供を含めてもよい。この場合、ステップS12において、クライアントノード1bの利用要求部155”は、利用要求R2とともにユーザデータDを送付して、クーポンの利用要求を行うことになる。このように、クーポン利用のために、クーポン発行者へのユーザデータの提供を義務付けることで、情報処理システム300を、ユーザデータ売買のスマートコントラクトのためのプラットフォームに発展させることが可能となる。
〔第4実施形態〕
第4実施形態では、認証ノードの役割をブロックチェーンで代替する形態について説明する。なお、第1〜第3実施形態におけるものと同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
(システム構成)
図16は、第4実施形態に係る情報処理システム400の概略図である。情報処理システム400は、クライアントノード1cと、発行ノード2cと、ブロックチェーン5と、を備えている。クライアントノード1c、発行ノード2cおよびブロックチェーン5は、例えばインターネットなどの通信ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続されている。
クライアントノード1cは、デジタルクーポンを利用するユーザが管理している情報処理装置である。クライアントノード1cのハードウェア構成は、第1実施形態に係るクライアントノード1と同様である。
発行ノード2cは、利用条件を有するデジタルクーポンを発行する情報処理装置である。発行ノード2cのハードウェア構成は、第1実施形態に係る発行ノード2と同様である。
(各ノードの構成)
図17は、クライアントノード1cの構成を示す機能ブロックであり、図18は、発行ノード2cの構成を示す機能ブロックである。
図17に示すように、クライアントノード1cは、入力部11と、表示部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15cと、を備えている。すなわち、クライアントノード1cは、図2に示すクライアントノード1において、制御部15を制御部15cに置き換えた構成である。
記憶部14には、本実施形態に係るクライアントプログラムP1cが記憶されている。
制御部15cは、クライアントノード1cが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部14に記憶されているクライアントプログラムP1cをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部15cは、データ取得部151と、認証要求部152”と、保存部153と、利用可否検証部154と、利用要求部155”と、獲得要求部157’と、ハッシュ作成部158と、を備えている。すなわち、制御部15cは、図2に示す制御部15において、認証要求部152および利用要求部155をそれぞれ、認証要求部152”および利用要求部155”に置き換え、獲得要求部157’およびハッシュ作成部158をさらに備えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
図18に示すように、発行ノード2cは、入力部21と、表示部22と、通信部23と、記憶部24と、制御部25cと、を備えている。すなわち、発行ノード2cは、図3に示す発行ノード2において、制御部25を制御部25cに置き換えた構成である。
記憶部24には、本実施形態に係る発行プログラムP2cが記憶されている。
制御部25cは、発行ノード2cが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部24に記憶されている発行プログラムP2cをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部25cは、クーポン発行部251’と、公開依頼部252’と、利用要求検証部253’と、利用許可部254’と、を備えている。すなわち、制御部25aは、図13に示す制御部25bにおいて、公開依頼部252を公開依頼部252’に置き換えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
(処理手順)
図19は、情報処理システム400において、本実施形態に係るサービスデータ提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。なお、各処理における通信の形態は特に限定されない。また、第1〜第3実施形態に係るサービスデータ提供方法におけるものと同じ処理については、同じ符号を付す。
本実施形態では、図17および図18にそれぞれ示すクライアントノード1cの制御部15cおよび発行ノード2cの制御部25cによって図19の主な処理が実行される。なお、図19の処理の一部を、ユーザがクライアントノード1cの入力部11または発行ノード2cの入力部21を介して操作することによりマニュアルで行ってもよい。
まず、クライアントノード1cにおいて、データ取得部151が、ユーザデータDを、クライアントノード1自身で作成するか、または、外部装置で作成されたものをクライアントノード1に取り込むことで、ユーザデータDを取得する(ステップS1、データ取得ステップ)。続いて、ハッシュ作成部158が、ユーザデータDのハッシュ値であるハッシュHを作成する(ステップS2)。
続いて、クライアントノード1cの認証要求部152”が、ユーザデータDの有効性の認証付与を受けるために、ハッシュHのブロックチェーン5への登録を依頼する(ステップS2”、認証要求ステップ)。ハッシュHが採掘者達によって承認され、ブロックチェーン5に登録されると(ステップS3’)、認証付与が完了し、クライアントノード1cは、 認証付与の完了を確認することができる(ステップS3’−1)。
その後、クライアントノード1cの保存部153は、ユーザデータDおよびハッシュHからなる認証付きユーザデータDHを記憶部14に保存する(ステップS5”)。なお、以下では、認証付きユーザデータDHを単に「データDH」と称する。
その後、発行ノード2cにおいて、クーポン発行部251’が、ユーザの操作などに応じて、利用条件Q1および獲得条件Q2を有するクーポンを発行する(ステップS6’)。続いて、公開依頼部252’が、発行したクーポンを公開するために、ブロックチェーン5にクーポンの登録を依頼する(ステップS7’)。クーポンが採掘者達によって承認され、ブロックチェーン5に登録されると(ステップS9−1)、クーポンが公開され、クライアントノード1cのユーザは、クーポンの発行を確認することができる(ステップS10)。
利用可能なクーポンの中に、クライアントノード1cのユーザが利用したいクーポンが存在する場合、ユーザの操作に応じて、獲得要求部157’が、クーポンの獲得要求R3のブロックチェーン5への登録を依頼する(ステップS11−1’、獲得要求ステップ)。獲得要求R3は、例えば、以下のデータ群がセットになったものである。
・ブロックチェーン5に登録済みかつ獲得したいクーポンの識別子(ID)
・ユーザデータDのハッシュH
・獲得者の公開鍵
・獲得条件Q2を満たすことの証拠(例:獲得条件とされているデータDH)
なお、獲得者の公開鍵は、ユーザの公開鍵と同一でもよい。また、ユーザの匿名性を向上させるために、獲得者の公開鍵は、同じものを使い回すのではなく、毎回作り替えても良い。
ブロックチェーン5の採掘者達は、獲得要求R3に含まれる情報が獲得条件Q2を満たしているか等を検証し、獲得要求R3が正当なものであると判断されると、獲得要求R3をブロックチェーン5に登録する(ステップS11−2)。なお、ユーザの匿名性を向上させるために、ブロックチェーン5に登録する獲得要求R3から、データDHを省略してもよい。ここで、採掘者達が、獲得要求R3が正当なものであると判断する条件は、「ユーザデータDが、特定期間内(通常は過去)に存在していたこと検証できること」である。本実施形態では、ステップS3’において、ユーザデータDのハッシュHがブロックチェーン5に登録済みである。そのため、発掘者達は、獲得要求R3に含まれるユーザデータDから自分でハッシュH’を計算して、そのハッシュH’と同じハッシュ情報がブロックチェーン5の特定のブロック内に含まれるかどうかを調べることで、前述の条件が満たされるかどうかを検証できる。
なお、ステップS11−1’では、獲得要求部157’は、ハッシュHを除いたユーザデータDのみを獲得条件Q2を満たすことの証拠としてクーポンの獲得要求R3に含めて、ブロックチェーン5への登録を依頼してもよい。獲得要求R3がブロックチェーン5に登録されると、クーポンの獲得が完了する。
以下、ステップS12’〜S15の各処理は、図15に示す処理と同じであり、これらの処理を経て、クライアントノード1cのユーザは、クーポンを利用できるようになる。なお、本実施形態においても、利用許可A1がステップS15においてブロックチェーン5に登録される前に、クライアントノード1cが利用許可A1を受信した時点で、クーポンを利用できるようにしてもよい。
(本実施形態の総括)
以上のように、情報処理システム400では、ブロックチェーン5を利用して、ユーザデータの有効性の認証付与、クーポンの登録、クーポン獲得要求の有効性の検証、および、クーポンの利用許可を行っている。すなわち、第3実施形態に係る情報処理システム300における認証ノード3bが行っていた処理もブロックチェーン5を利用して実施しているため、第3実施形態よりも透明性と公平性をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態においても、ステップS1〜S5”の処理をクーポン発行後に行ってもよい。また、ステップS1−2〜S5”の処理を省略し、ステップS11−1’において、クライアントノード1cの獲得要求部157’が、認証付与されていないユーザデータDをブロックチェーン5に提示することにより、クーポンの獲得要求を行ってもよい。
〔第5実施形態〕
前述の第4実施形態では、認証ノード(サービス事業者)の役割をブロックチェーンに代替させることで、サービス事業者のガバナンス力および収益力が低下し、不正対策(詐欺クーポン防止や特典が実施されない場合の不正裁定など)が実施困難になるという問題もあった。第5実施形態では、認証ノードを関与させることにより、これらの問題を克服した形態について説明する。なお、第1〜第4実施形態におけるものと同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
(システム構成)
図20は、第5実施形態に係る情報処理システム500の概略図である。情報処理システム500は、クライアントノード1dと、発行ノード2dと、認証ノード3dと、ブロックチェーン5と、を備えている。クライアントノード1d、発行ノード2d、認証ノード3dおよびブロックチェーン5は、例えばインターネットなどの通信ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続されている。
クライアントノード1dは、デジタルクーポンを利用するユーザが管理している情報処理装置である。クライアントノード1dのハードウェア構成は、第1実施形態に係るクライアントノード1と同様である。
発行ノード2dは、デジタルクーポンを発行する業者等が管理する情報処理装置である。発行ノード2dのハードウェア構成は、第1実施形態に係る発行ノード2と同様である。
認証ノード3dは、クーポン提供サービスを実施するサービス事業者が管理する情報処理装置である。認証ノード3dのハードウェア構成は、第1実施形態に係る認証ノード3と同様である。
(各ノードの構成)
図21は、クライアントノード1dの構成を示す機能ブロックであり、図22は、発行ノード2dの構成を示す機能ブロックであり、図23は、認証ノード3dの構成を示す機能ブロックである。
図21に示すように、クライアントノード1dは、入力部11と、表示部12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15dと、を備えている。すなわち、クライアントノード1dは、図2に示すクライアントノード1において、制御部15を制御部15dに置き換えた構成である。
記憶部14には、本実施形態に係るクライアントプログラムP1dが記憶されている。
制御部15dは、クライアントノード1dが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部14に記憶されているクライアントプログラムP1dをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部15dは、データ取得部151と、認証要求部152’と、保存部153と、利用可否検証部154と、利用要求部155'''と、カタログ作成部156と、獲得要求部157”と、クライアント側記名部159と、を備えている。すなわち、制御部15dは、図2に示す制御部15において、認証要求部152および利用要求部155をそれぞれ、認証要求部152’および利用要求部155'''に置き換え、カタログ作成部156、獲得要求部157”およびクライアント側記名部159をさらに備えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
図22に示すように、発行ノード2dは、入力部21と、表示部22と、通信部23と、記憶部24と、制御部25dと、を備えている。すなわち、発行ノード2dは、図3に示す発行ノード2において、制御部25を制御部25dに置き換えた構成である。
記憶部24には、本実施形態に係る発行プログラムP2dが記憶されている。
制御部25dは、発行ノード2dが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部24に記憶されている発行プログラムP2dをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部25dは、クーポン発行部251”と、公開依頼部252’と、利用要求検証部253’と、利用許可部254”と、カタログ閲覧部255と、発行側署名部256と、を備えている。すなわち、制御部25dは、図3に示す制御部25において、クーポン発行部251、公開依頼部252、利用要求検証部253および利用許可部254をそれぞれ、クーポン発行部251”、公開依頼部252’、利用要求検証部253’および利用許可部254”に置き換え、カタログ閲覧部255および発行側署名部256をさらに備えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
図23に示すように、認証ノード3dは、入力部31と、表示部32と、通信部33と、記憶部34と、制御部35dと、を備えている。すなわち、認証ノード3dは、図4に示す認証ノード3において、制御部35を制御部35dに置き換えた構成である。
記憶部34には、本実施形態に係る認証プログラムP3dが記憶されている。
制御部35dは、認証ノード3dが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部34に記憶されている認証プログラムP3dをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部35dは、認証付与部351と、返送部352と、クーポン検証部353と、クーポン公開部354”と、カタログ公開部355と、認証側署名部356と、を備えている。すなわち、制御部35dは、図4に示す制御部35において、クーポン公開部354をクーポン公開部354”に置き換え、カタログ公開部355および認証側署名部356をさらに備えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
(処理手順)
図24および図25は、情報処理システム500において、本実施形態に係るサービスデータ提供方法の処理を示すシーケンスチャートである。なお、各処理における通信の形態は特に限定されない。また、第1〜第4実施形態に係るサービスデータ提供方法におけるものと同じ処理については、同じ符号を付す。
本実施形態では、図21〜図23にそれぞれ示すクライアントノード1dの制御部15d、発行ノード2dの制御部25dおよび認証ノード3dの制御部35dによって図24および図25の主な処理が実行される。なお、図24および図25の処理の一部を、ユーザがクライアントノード1dの入力部11、発行ノード2dの入力部21または認証ノード3dの入力部31を介して操作することによりマニュアルで行ってもよい。
最初のステップS1〜S5’は、図10に示す第2実施形態におけるものと同様である。ステップS6”において、発行ノード2dのクーポン発行部251”は、ユーザの操作などに応じて、利用条件Q1および獲得条件Q2を有するクーポンをクーポン契約書Cとして発行する。獲得条件Q2は、利用条件Q1と同一であることができる。クーポン契約書Cは、例えば、以下のデータ群がセットになったものである。
・クーポン発行責任者(企業)名
・クーポンの特典内容
・クーポン利用(=獲得)条件
クーポンの特典内容としては、例えば、特定場所で特定日時において特定商品が半額で購入できるといったものが挙げられる。また、クーポン利用(=獲得)条件としては、以下の例が挙げられる。
・認証付きのユーザデータDを保持していること
・ユーザデータDをクーポン発行者に提供できること
・所定額の仮想通貨を支払うこと
・所定の発行期限までに発行完了すること
・クーポン獲得数やクーポン利用数が発行上限に達していないこと
続いて、発行ノード2dの発行側署名部256が、クーポン契約書Cに署名を行う(ステップS6−1)。発行側署名部256によって署名がなされたクーポン契約書をクーポン契約書C1とする。
続いて、発行ノード2dの公開依頼部252’が、認証ノード3dに対して、クーポン契約書C1の公開を依頼する(ステップS7’)。これに対し、認証ノード3dのクーポン検証部353は、クーポンの内容を検証し(ステップS8)、公序良俗性等に問題がなければ、認証側署名部356が、クーポン契約書C1に署名を行う(ステップS8−1)。認証側署名部356によってさらに署名がなされたクーポン契約書をクーポン契約書C2とする。
続いて、クーポン公開部354”が、クーポンを公開するために、クーポン契約書C2をブロックチェーン5に登録依頼する(ステップS9”)。クーポンが採掘者達によって承認され、ブロックチェーン5に登録されると(ステップS9−1’)、クーポン契約書C2が公開され、クライアントノード1dのユーザは、クーポンの発行を確認することができる(ステップS10)。なお、発行ノード2dおよび認証ノード3dのユーザも、クーポン契約書C2がブロックチェーン5に登録されたことを確認することができる。
ステップS11では、クライアントノード1dの利用可否検証部154が、記憶部14に保存されているデータXSおよびユーザデータDの中に、公開されたクーポン契約書C2の利用条件Q1を満たすデータが存在するかどうかを検証する。利用可能なクーポン契約書C2の中に、クライアントノード1dのユーザが利用したいクーポンが存在する場合、ユーザの操作に応じて、クライアント側記名部159がクーポン契約書C2に記名を行う(=獲得者の公開鍵を記入する)(ステップS11−3)。クライアント側記名部159によってさらに獲得者の公開鍵が記入されたクーポン契約書をクーポン契約書C3とする。なお、獲得者の公開鍵は、ユーザの公開鍵と同一でも良い。また、ユーザの匿名性を向上させるために、獲得者の公開鍵は、同じものを使い回すのではなく、毎回作り替えても良い。
さらに、獲得要求部157”が、クーポンを獲得するために、データXSとユーザデータDの一方もしくは両方を証拠データとしてブロックチェーン5に提示して、クーポン契約書C3のブロックチェーン5への登録を依頼する(ステップS11−4)。ブロックチェーン5の採掘者達は、提示された証拠データに含まれる情報が獲得条件Q2を満たしているかを検証し、獲得条件Q2を満たしていれば、クーポン契約書C3と証拠データのセット、または、クーポン契約書C3のみをブロックチェーン5に登録する(ステップS11−5)。これにより、クーポンの獲得が完了する。なお、発行ノード2dおよび認証ノード3dのユーザも、クーポン契約書C3がブロックチェーン5に登録されたことを確認することができる。
続いて、クライアントノード1dのユーザがクーポンを利用するために、クライアントノード1dの利用要求部155'''が、ブロックチェーン5に登録されたクーポン契約書C3に対応する利用要求R4を発行ノード2dに提示して、クーポンの利用要求を行う(ステップS12”)。より具体的には、利用要求R4は、例えば以下のデータ群がセットになったものである。
・クライアントノード1dのユーザが獲得済みであり、かつ利用したいクーポンの識別子(ID)
・ブロックチェーン5に登録(=獲得完了)済みのクーポン契約書C3に記載されている獲得者の公開鍵に紐づく秘密鍵によって作成された「当該クーポンの識別子ID」に対する電子署名(=クーポン獲得者によるクーポン利用意思の証明)
続いて、発行ノード2dでは、利用要求検証部253’が、ブロックチェーン5を参照して、利用要求部155'''からの利用要求R4の有効性を検証する(ステップS13”、利用要求検証ステップ)。
続いて、発行ノード2bの利用許可部254”は、クーポン契約書C3がブロックチェーン5に登録されていること、および、クーポン契約書C3に記載されている獲得者の公開鍵に紐づく秘密鍵によって作成された「当該クーポンの識別子ID」に対する電子署名の検証により、利用要求R4が適正であると判断した場合、利用許可A2を作成して、利用許可A2をクライアントノード1dのユーザに送信し、また、利用許可A2のブロックチェーン5への登録を依頼することにより、クーポンの利用を許可する(ステップS14”、利用許可ステップ)。
なお、利用許可A2は以下のデータ群がセットになったものである。
・利用要求R4
・発行ノード2bの電子署名(=発行ノード2bによるクーポン利用を許可する意志の証明)
ブロックチェーン5にクーポン契約書C3が登録されていない等、利用要求R4が適正でないと判断した場合は、利用許可部254”は、クーポンの利用を拒絶する旨をクライアントノード1dに通知する。
ブロックチェーン5の採掘者達によって利用許可A2が承認され、ブロックチェーン5に登録されると(ステップS15)、クライアントノード1dのユーザは、クーポンを利用できるようになる。なお、本実施形態においても、利用許可A2がステップS15においてブロックチェーン5に登録される前に、クライアントノード1dが利用許可A2を受信した時点で、クーポンを利用できるようにしてもよい。
(本実施形態の総括)
以上のように、情報処理システム500では、クーポンが契約書の形式で発行され、発行ノード2dおよび認証ノード3dにおいて、クーポン契約書に署名がなされる。これにより、詐欺クーポンの発行を防止する効果を奏する。また、認証ノード3d(サービス事業者)が、クーポン契約書への署名の他、ユーザデータまたはカタログデータへの認証付与も行うことにより、サービス事業者のガバナンス力および収益力の向上を図ることができる。
なお、本実施形態においても、ステップS1〜S5”の処理をクーポン発行後に行ってもよい。また、ステップS1〜S5”を、図5に示すステップS1〜S5、または、図19に示すステップS1〜S5”に置き換えてもよい。あるいは、ステップS1−2〜S5”の処理を省略し、ステップS11−4において、獲得要求部157”が、認証付与されていないユーザデータDをブロックチェーン5に提示することにより、クーポンの獲得要求を行ってもよい。
また、クーポン契約書C2のブロックチェーン5への登録(ステップS9−1’)は必須ではなく、例えば、認証ノード3dを管理するサービス事業者が、クーポン契約書C2を公開サーバ等にアップロードすることにより、クーポン契約書C2を公開してもよい。この場合も、クーポン契約書C3のブロックチェーン5のへの登録依頼時(ステップS11−4)に、クーポンの正当性が検証される。
また、サービス事業者のガバナンス力は低下するが、認証ノード3dによるクーポン契約書C1への署名(ステップS8−1)を省略してもよい。この場合、発行ノード2dは、クーポン契約書C1を直接ブロックチェーン5へ登録依頼してもよい。
(付記事項)
以上、本発明の5つの実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であり、例えば、各実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる形態も、本発明の技術的範囲に属する。
また、上記の各実施形態では、情報処理システムがブロックチェーン技術を利用したプラットフォームであったが、本発明はこれに限定されず、通常のサーバ・クライアントシステムであってもよい。この場合、獲得要求やクーポン契約書は、ブロックチェーンの代わりに、サーバ等に設けられるデータベース(例:第3者の掲示板、サービス事業者が公開しているウェブサービス)に登録される。
また、上記の各実施形態では、サービスデータとしてデジタルクーポンを提供する形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、サービスデータは、動画像などのコンテンツデータ、各種サービス利用権や電子マネーが紐づくシリアルコード、仮想通貨など、クライアントノードのユーザに電子的に提供されるあらゆるサービスを包含する。
1 クライアントノード
1a クライアントノード
1b クライアントノード
1c クライアントノード
1d クライアントノード
2 発行ノード
2a 発行ノード
2b 発行ノード
2c 発行ノード
2d 発行ノード
3 認証ノード
3a 認証ノード
3b 認証ノード
3c 認証ノード
3d 認証ノード
4 公開サーバ
5 ブロックチェーン
11 入力部
12 表示部
13 通信部
14 記憶部
15 制御部
15a 制御部
15b 制御部
15c 制御部
15d 制御部
151 データ取得部
152 認証要求部
152’ 認証要求部
152” 認証要求部
153 保存部
154 利用可否検証部
155 利用要求部
155’ 利用要求部
155” 利用要求部
155''' 利用要求部
156 カタログ作成部
157 獲得要求部
157’ 獲得要求部
157” 獲得要求部
158 ハッシュ作成部
159 クライアント側記名部
21 入力部
22 表示部
23 通信部
24 記憶部
25 制御部
25a 制御部
25b 制御部
25c 制御部
25d 制御部
251 クーポン発行部
251’ クーポン発行部
251” クーポン発行部
252 公開依頼部
252’ 公開依頼部
253 利用要求検証部
253’ 利用要求検証部
254 利用許可部
254’ 利用許可部
254” 利用許可部
255 カタログ閲覧部
256 発行側署名部
31 入力部
32 表示部
33 通信部
34 記憶部
35 制御部
35a 制御部
35b 制御部
35d 制御部
351 認証付与部
352 返送部
353 クーポン検証部
354 クーポン公開部
354’ クーポン公開部
354” クーポン公開部
355 カタログ公開部
356 認証側署名部
100 情報処理システム
200 情報処理システム
300 情報処理システム
400 情報処理システム
500 情報処理システム
A1 利用許可
A2 利用許可
C クーポン契約書
C1 クーポン契約書
C2 クーポン契約書
C3 クーポン契約書
D ユーザデータ
DH 認証付きユーザデータ
DS 認証付きユーザデータ
H ハッシュ
N 通信ネットワーク
Q1 利用条件
Q2 獲得条件
R 利用要求
R’ 利用要求
R1 獲得要求
R2 利用要求
R3 獲得要求
R4 利用要求
S 電子署名
X カタログデータ
XS 認証付きカタログデータ
また、発行ノード2のユーザは、公開サーバ4に蓄積されたカタログデータXを参考にしたクーポン発行が可能となり、カタログデータXを営業ツールとして利用することができる。
なお、本実施形態においても、ステップS1〜S5’の処理をクーポン発行後に行ってもよい。また、ステップS7〜S9の処理の代わりに、発行ノード2aが認証ノード3を介さずに公開サーバ4にクーポンをアップロードしてもよい。あるいは、ステップS7〜S9の処理の代わりに、発行ノード2がメールの配信等によってクーポン発行をクライアントノード1に周知してもよい。また、ステップS2〜S5の処理を省略し、ステップS12において、クライアントノード1aの利用要求部155’が、認証付与されていないカタログデータXを発行ノード2aに提示することにより、クーポンの利用要求を行ってもよい。
制御部25bは、発行ノード2bが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部24に記憶されている発行プログラムP2bをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部25bは、クーポン発行部251’と、公開依頼部252と、利用要求検証部253’と、利用許可部254’と、を備えている。すなわち、制御部25は、図3に示す制御部25において、クーポン発行部251、利用要求検証部253および利用許可部254をそれぞれ、クーポン発行部251’、利用要求検証部253’および利用許可部254’に置き換えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
また、利用条件Q1に、ユーザデータDの発行ノード2bへの提供を含めてもよい。この場合、ステップS12において、クライアントノード1bの利用要求部155”は、利用要求R2とともにユーザデータDを送付して、クーポンの利用要求を行うことになる。このように、クーポン利用のために、クーポン発行者へのユーザデータの提供を義務付けることで、情報処理システム300を、ユーザデータ売買のスマートコントラクトのためのプラットフォームに発展させることが可能となる。
制御部25cは、発行ノード2cが備えるCPUやMPUなどの演算処理装置が、記憶部24に記憶されている発行プログラムP2cをRAMなどの主記憶装置に読み出して実行することにより実現される機能ブロックである。制御部25cは、クーポン発行部251’と、公開依頼部252’と、利用要求検証部253’と、利用許可部254’と、を備えている。すなわち、制御部25は、図13に示す制御部25bにおいて、公開依頼部252を公開依頼部252’に置き換えた構成である。これらの各部の機能については、後述する。
まず、クライアントノード1cにおいて、データ取得部151が、ユーザデータDを、クライアントノード1自身で作成するか、または、外部装置で作成されたものをクライアントノード1に取り込むことで、ユーザデータDを取得する(ステップS1、データ取得ステップ)。続いて、ハッシュ作成部158が、ユーザデータDのハッシュ値であるハッシュHを作成する(ステップS1−2)。
続いて、発行ノード2の利用許可部254”は、クーポン契約書C3がブロックチェーン5に登録されていること、および、クーポン契約書C3に記載されている獲得者の公開鍵に紐づく秘密鍵によって作成された「当該クーポンの識別子ID」に対する電子署名の検証により、利用要求R4が適正であると判断した場合、利用許可A2を作成して、利用許可A2をクライアントノード1dのユーザに送信し、また、利用許可A2のブロックチェーン5への登録を依頼することにより、クーポンの利用を許可する(ステップS14”、利用許可ステップ)。
なお、利用許可A2は以下のデータ群がセットになったものである。
・利用要求R4
・発行ノード2の電子署名(=発行ノード2によるクーポン利用を許可する意志の証明)

Claims (13)

  1. クライアントノードと、利用条件を有するサービスデータを発行する発行ノードと、を備えた情報処理システムであって、
    前記クライアントノードは、
    前記クライアントノードのユーザが有するユーザデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行う利用要求部
    を備え、
    前記発行ノードは、
    前記利用要求部からの前記利用要求に応じて、前記ユーザデータに含まれる情報が前記利用条件を満たしているかを検証する利用要求検証部と、
    前記情報が前記利用条件を満たしている場合に、前記クライアントノードに前記サービスデータの利用を許可する利用許可部と、
    を備えたことを特徴とする、情報処理システム。
  2. 認証ノードをさらに備え、
    前記クライアントノードは、
    前記ユーザデータの有効性の認証付与を前記認証ノードに要求する認証要求部
    をさらに備え、
    前記認証ノードは、
    前記認証要求部からの前記要求を受けた場合に、前記ユーザデータに前記有効性の認証付与を行う認証付与部
    を備え、
    前記利用要求部は、前記認証付与部によって認証付与された認証付きユーザデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行うことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記クライアントノードは、
    前記ユーザデータを匿名化したカタログデータを作成するカタログ作成部
    をさらに備え、
    前記利用要求部は、前記ユーザデータの代わりに前記カタログデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行うことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 認証ノードをさらに備え、
    前記クライアントノードは、
    前記カタログデータの有効性の認証付与を前記認証ノードに要求する認証要求部
    をさらに備え、
    前記認証ノードは、
    前記認証要求部からの前記要求を受けた場合に、前記カタログデータに前記有効性の認証付与を行う認証付与部
    を備え、
    前記利用要求部は、前記認証付与部によって認証付与された認証付きカタログデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行うことを特徴とする、請求項3に記載の情報処理システム。
  5. データベースをさらに備え、
    前記サービスデータは、獲得条件をさらに有し、
    前記発行ノードは、
    前記サービスデータを公開するために、前記データベースに前記サービスデータの登録を依頼する公開依頼部
    をさらに備え、
    前記クライアントノードは、
    前記ユーザデータを前記データベースに提示して、前記サービスデータの獲得要求の前記データベースへの登録を依頼する獲得要求部
    をさらに備え、
    前記利用要求部は、前記ユーザデータの代わりに、前記データベースに登録された前記獲得要求に対応する利用要求を前記発行ノードに提示して、前記サービスデータの利用要求を行い、
    前記利用許可部は、前記利用要求の前記データベースへの登録を依頼することにより、前記サービスデータの利用を許可することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  6. 認証ノードをさらに備え、
    前記クライアントノードは、
    前記ユーザデータの有効性の認証付与を前記認証ノードに要求する認証要求部
    をさらに備え、
    前記認証ノードは、
    前記認証要求部からの前記要求を受けた場合に、前記ユーザデータに前記有効性の認証付与を行う認証付与部
    を備え、
    前記獲得要求部は、前記認証付与部によって認証付与された認証付きユーザデータを提示して、前記獲得要求の前記データベースへの登録を依頼することを特徴とする、請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記クライアントノードは、
    前記ユーザデータのハッシュを作成するハッシュ作成部と、
    前記ユーザデータの有効性の認証付与を受けるために、前記ハッシュの前記データベースへの登録を依頼する認証要求部と、
    をさらに備え、
    前記獲得要求部は、前記認証付与された認証付きユーザデータを前記データベースに提示して、前記獲得要求の前記データベースへの登録を依頼することを特徴とする、請求項5に記載の情報処理システム。
  8. データベースをさらに備え、
    前記サービスデータは、獲得条件をさらに有し、
    前記発行ノードは、
    前記サービスデータを契約書として発行し、
    前記契約書に署名を行う発行側署名部、
    を備え、
    前記クライアントノードは、
    前記発行側署名部によって署名がなされた前記契約書に記名を行うクライアント側記名部と、
    前記サービスデータを獲得するために、前記ユーザデータを前記データベースに提示して、前記クライアント側記名部によって記名がなされた前記契約書の前記データベースへの登録を依頼する獲得要求部と、
    をさらに備え、
    前記利用要求部は、前記ユーザデータの代わりに、前記データベースに登録された前記契約書に対応する利用要求を前記発行ノードに提示して、前記サービスデータの利用要求を行い、
    前記利用許可部は、前記利用要求の前記データベースへの登録を依頼することにより、前記サービスデータの利用を許可することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システム。
  9. 認証ノードをさらに備え、
    前記認証ノードは、
    前記発行側署名部によって署名がなされた前記契約書に署名を行う認証側署名部、
    を備え、
    前記クライアント側記名部は、前記発行側署名部および前記認証側署名部によって署名がなされた前記契約書に記名を行うことを特徴とする、請求項8に記載の情報処理システム。
  10. 前記クライアントノードは、
    前記ユーザデータの有効性の認証付与を前記認証ノードに要求する認証要求部、
    をさらに備え、
    前記認証ノードは、
    前記認証要求部からの前記要求を受けた場合に、前記ユーザデータに前記有効性の認証付与を行う認証付与部
    を備え、
    前記獲得要求部は、前記認証付与部によって認証付与された認証付きユーザデータを前記データベースに提示して、前記クライアント側記名部によって記名がなされた前記契約書の前記データベースへの登録を依頼することを特徴とする、請求項9に記載の情報処理システム。
  11. 前記データベースは、ブロックチェーンであることを特徴とする、請求項5から10のいずれかに記載の情報処理システム。
  12. クライアントノードと、利用条件を有するサービスデータを発行する発行ノードと、を備えた情報処理システムにおいて、前記発行ノードが前記サービスデータを提供するサービスデータ提供方法であって、
    前記クライアントノードにおいて、前記クライアントノードのユーザが有するユーザデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行う利用要求ステップと、
    前記発行ノードにおいて、前記利用要求ステップにおける前記利用要求に応じて、前記ユーザデータに含まれる情報が前記利用条件を満たしているかを検証する利用要求検証ステップと、
    前記発行ノードにおいて、前記情報が前記利用条件を満たしている場合に、前記クライアントノードに前記サービスデータの利用を許可する利用許可ステップと、
    を有することを特徴とする、サービスデータ提供方法。
  13. クライアントノードと、利用条件を有するサービスデータを発行する発行ノードと、を備えた情報処理システムの製造方法であって、
    前記クライアントノードのユーザが有するユーザデータを提示して、前記サービスデータの利用要求を行う利用要求部、
    としてコンピュータを動作させるためのプログラムを前記クライアントノードに配信するステップと、
    前記利用要求部からの前記利用要求に応じて、前記ユーザデータに含まれる情報が前記利用条件を満たしているかを検証する利用要求検証部、および、
    前記情報が前記利用条件を満たしている場合に、前記クライアントノードに前記サービスデータの利用を許可する利用許可部、
    としてコンピュータを動作させるためのプログラムを前記発行ノードに配信するステップと、
    を有することを特徴とする、情報処理システムの製造方法。
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