JP2020113646A - 巻線用ボビン、巻線部品及び電流センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】環状の巻線用ボビンに巻線を安定して形成する。【解決手段】ボビン10は、環状に形成された本体部11と、周方向に沿って間隔をあけて本体部11に設けられた複数の仕切部15と、を備える。本体部11は、一対の仕切部15で仕切られ導線31が巻き回される巻回領域Aを複数有し、巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1と内周側の第2長さL2とは略同じ長さである。【選択図】図2
Description
本発明は、導線が巻き回される巻線用ボビン、その巻線用ボビンを備えた巻線部品及びその巻線部品を備えた電流センサに関するものである。
特許文献1には、環状のコアを収容する本体部と、周方向に沿って所定の間隔で本体部に設けられる複数の仕切部と、を備えた巻線用ボビンが開示されている。この巻線用ボビンでは、仕切部で仕切られた複数の巻回領域に導線が巻き回されることによって複数の巻線が形成される。
特許文献1に記載の巻線用ボビンの巻回領域は、周方向に沿って略円弧状に形成されているため、外周側の巻線状態と内周側の巻線状態とが均等とならず、各巻回領域に形成された巻線に偏りが生じたり巻崩れが生じたりするおそれがある。このように、各巻線の巻線状態がばらついてしまうと、結果として、巻線用ボビンが用いられる巻線部品の電気的特性がばらついてしまうおそれがある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、環状の巻線用ボビンにおいて、各巻線を安定して形成することを目的とする。
本発明のある態様によれば、巻線用ボビンは、環状に形成された本体部と、周方向に沿って間隔を空けて前記本体部に設けられた複数の仕切部と、を備える。前記本体部は、一対の前記仕切部で仕切られ導線が巻き回される巻回領域を複数有し、前記巻回領域における外周側の長さと内周側の長さとは略同じ長さである。
この態様によれば、巻回領域における外周側の長さと内周側の長さとが略同じ長さに形成される。このように巻回領域における外周側の長さと内周側の長さとを略同じ長さとすることによって、巻回領域の外周側に形成される巻線の状態と巻回領域の内周側に形成される巻線の状態とをほぼ均等とすることが可能となる。この結果、巻線の偏りや巻崩れの発生が抑制され各巻回領域に巻線を安定して形成することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における巻線用ボビン10を備える巻線部品100の全体構成を示す平面図である。図2は、巻線部品100の一部を拡大して示した拡大図であり、図3は、図2の線III−IIIに沿う断面を示した断面図である。
以下では、巻線部品100が、検出対象となる導体を流れる電流の大きさ及び向きを非接触(導体非接触)で検出可能な電流センサに用いられるトロイダルコイルである場合について説明する。なお、以下の説明では、図1及び図2において矢印Xで示される方向を巻線部品100及び巻線用ボビン10の周方向、図1〜3において矢印Yで示される方向を巻線部品100及び巻線用ボビン10の径方向、図3において矢印Zで示される方向を巻線部品100及び巻線用ボビン10の厚さ方向として説明する。
図1に示すように、巻線部品100は、巻線用ボビンとしてのボビン10と、ボビン10に収容されたコア20と、ボビン10に巻き回された巻線30と、を備える。
コア20は、磁性材料によって形成された円環状の部材である。
ボビン10は、樹脂等の絶縁性を有する材料によって形成され、環状に形成された本体部11と、周方向Xに沿って所定の間隔をあけて本体部11に設けられた複数の仕切部15と、を有する。なお、本体部11は、環状に形成されているが、ここでいう環状とは、輪のように継ぎ目なく一体的に連なった形状であることを意味し、例えば、円環のように外観が円状であってもよいが、これに限定されるものではなく、外観が多角形状または楕円状となっているものであってもよい。
また、ボビン10は、図3に示されるように、厚さ方向Zの略中央の位置において二つの部材に分割される。つまり、ボビン10は、コア20を収容する収容溝10c,10dがそれぞれ円環状に形成された第1部材10aと第2部材10bとを嵌合等によって結合することによって形成される。
仕切部15は、図3に示すように本体部11の表面から径方向Y及び厚さ方向Zに突出して形成され、本体部11を囲むように環状に設けられる。なお、仕切部15の形状は、環状に限定されず、径方向Y及び厚さ方向Zの何れかの方向のみ、径方向Yの外側及び内側の何れかのみ、または、厚さ方向Zの何れかの方向のみに突出して形成されるもの、つまり、本体部11を囲む何れかの部分が切り欠かれた形状となっていてもよい。
本体部11には、図1に示すように、隣り合う一対の仕切部15によって仕切られる巻回領域Aが複数形成される。巻回領域Aには、導線31が巻き回されることによって巻線30が形成される。なお、巻回領域Aのすべてに巻線30が形成される必要はなく、複数の巻回領域Aのうち少なくとも二つ以上の巻回領域Aに巻線30が形成されていればよい。また、各巻回領域Aに形成される巻線30のターン数は同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、各巻回領域Aに形成される巻線30は、単層であってもよいし、仕切部15の高さを超えない範囲で多層となっていてもよい。
巻回領域Aを仕切る仕切部15は、隣り合う巻回領域Aに形成される巻線30同士が接触してしまうことを防止するために、本体部11から環状に突出して形成されていることが好ましい。このように、仕切部15によって隣り合う巻線30を離間した状態とすることによって、巻線30同士が近接することによって生じる寄生容量(浮遊容量)を抑制することができる。
次に上記構成のボビン10を備えた巻線部品100の製造方法について説明する。
まず、ボビン10を構成する第1部材10aの収容溝10cにコア20を挿入し、コア20を覆うようにして第2部材10bを第1部材10aに嵌合する。これによりボビン10内にコア20が収容された状態となる。
続いて、コア20が収容されたボビン10の巻回領域Aに巻線30が形成される。巻線30は、図示しないトロイダルコイル巻線機により形成される。なお、巻線30は、手作業によって形成されてもよい。
所定の巻回領域Aに所定のターン数だけ導線31が巻き回され、所定の巻数の巻線30が複数形成される。これにより巻線部品100が完成する。
ここで、環状のボビン10に形成される巻回領域Aの形状は通常、略円弧状となる。このように巻回領域Aの外周側の長さよりも内周側の長さの方が短いと、当然ながら、外周側では導線31間の間隔が比較的大きく、内周側では導線31間の間隔が比較的小さくなる。つまり、巻回領域Aの外周側の巻線密度よりも内周側の巻線密度の方が密になりやすい。
このため、巻回領域Aの外周側の巻線状態と内周側の巻線状態とが均等とならず、例えば、巻回領域Aの外周側に形成された巻線30が周方向Xの一方に偏ってしまったり、巻崩れが生じてしまったりするおそれがある。そして、各巻線30の巻線状態がばらついてしまうと、結果として、巻線30が形成されたボビン10が用いられる巻線部品100の電気的特性にばらつきが生じるおそれがある。
また、巻回領域Aにおける外周側の長さよりも内周側の長さが短いと、径方向Yにおいて内側に向かうほど巻回領域Aの幅は狭くなる。このため、巻回領域Aの径方向Yにおいて内側に向かって導線31を巻き回す際に、トロイダルコイル巻線機が仕切部15に接触し導線31を正常に巻き回すことが困難になってしまったり、導線31が仕切部15に接触し断線してしまったりするおそれがある。
また、径方向Yにおいて内側に向かうほど巻回領域Aの幅が狭くなると、内周側において巻太りが生じやすくなり、結果として巻線部品100の内径が小さくなるおそれがある。このように、巻線部品100の内径が小さくなってしまうと、巻線部品100を電流センサとして用いる場合に、検出対象となる導体の外径が制限されることになる。
このような現象を避けるために、本実施形態では、巻回領域Aにおける外周側の長さである第1長さL1と内周側の長さである第2長さL2とを略同じ長さとしている。
具体的には、一般的なボビン10では仕切部15の周方向Xにおける幅が径方向Yにおいて略一定となっているのに対して、本実施形態では、巻回領域Aにおける第1長さL1と第2長さL2とを略同じ長さとするために、図2に示されるように、径方向Yにおいて外側に向かうほど、仕切部15の周方向Xにおける幅が徐々に大きくなるように形成されている。
換言すると、仕切部15に設けられる2つの側面15aは、平行ではなく、所定の交差角度αを有するように形成されており、結果として、隣り合う仕切部15の対向する側面15aは、互いに略平行となる。
交差角度αの大きさは、仕切部15が設けられる間隔である設置角度βの大きさとほぼ同じ大きさであり、巻回領域AがN個、つまり、仕切部15がN個設けられている場合、公差角度αの大きさは、設置角度βと同様に360°をNで除した大きさの角度となる。
このように巻回領域Aを仕切る一対の仕切部15の対向する側面15aを互いに略平行とすることで、巻回領域Aの周方向Xにおける幅は径方向Yに沿って略一定となり、結果として第1長さL1と第2長さL2とは略同じ長さとなる。
なお、巻回領域Aを仕切る一対の仕切部15の対向する側面15aが互いに略平行であるとは、厳密な意味での平行のみを意味するものではなく、後述の効果が得られる程度の範囲が含まれることを意味する。同様に、第1長さL1と第2長さL2とが略同じ長さであるとは、厳密な意味での長さの一致を意味するものではなく、後述の効果が得られる程度の範囲が含まれることを意味する。
このように第1長さL1と第2長さL2とが略同じ長さに設定されることによって、巻回領域Aに形成される巻線30は、巻回領域Aの外周側と内周側とにおいてほぼ均等な巻線状態となる。この結果、各巻回領域Aに形成された巻線30に偏りが生じたり巻崩れが生じたりすることを抑制することができるとともに、巻線30が形成されたボビン10が用いられる巻線部品100の電気的特性を安定させることができる。
また、巻回領域Aの周方向Xにおける幅を径方向Yに沿って一定とすることで、巻回領域Aの径方向Yにおいて内側に向かって導線31を巻き回す際に、トロイダルコイル巻線機が仕切部15に接触したり、導線31が仕切部15に接触したりすることを抑制することが可能となる。この結果、各巻回領域Aに所望の巻線30を精度よく安定して形成することができる。
また、巻回領域Aの外周側の巻線状態と内周側の巻線状態とがほぼ均等となることで内周側への巻太りが低減される。このため、巻線部品100の内径が小さくなってしまうことが抑制され、結果として、巻線部品100を電流センサとして用いる場合に、比較的大きい外径を有する導体を検出対象とすることが可能となる。
なお、巻回領域Aにおける外周側の面である第1面11aは径方向Yにおいて外側に向かって凸状の曲面であり、内周側の面である第2面11bは径方向Yにおいて外側に向かって凹状の曲面であってもよいが、第1面11aと第2面11bとは互いに略平行な平面であることが好ましい。
例えば、第1面11aが凸状の曲面である場合、第1面11aに巻き回された導線31は、第1面11aの周方向Xにおいて外側に向かってずれやすく、第2面11bが凹状の曲面である場合、第2面11bに巻き回された導線31は、第2面11bの周方向Xにおいて中央に向かってずれやすい。一方、第1面11aと第2面11bとを互いに平行な平面とした場合、このような導線31のずれが抑制されることで、導線31を等間隔で精度よく巻き回すことが可能となる。この結果、巻回領域Aの外周側の巻線状態と内周側の巻線状態とをさらに均等とすることができる。
また、巻回領域Aの外周側の巻線状態と内周側の巻線状態とを均等とするには、第1長さL1と第2長さL2とを同じ長さとすることが好ましいが、ボビン10は環状に形成されることから、第1長さL1を第2長さL2よりも所定の長さだけ長くしてもよい。
例えば、巻回領域Aの外周側の巻線状態と内周側の巻線状態とをほぼ均等とすることが可能となる範囲で、第1長さL1と第2長さL2との比率または差分を適宜規定してもよい。具体的には、第1長さL1を第2長さL2の1.2倍以下、好ましくは1.1倍以下の長さに設定したり、第1長さL1と第2長さL2との差が導線31の線径d以下となるように設定したりしてもよい。
さらに、本実施形態では、巻線30が形成された後に巻崩れが生じることを防止するために、導線31の巻終わりの端部31aが係止される係止部としての係止溝16がボビン10に設けられている。
導線31の巻終わりの端部31aが係止される係止溝16は、図4に示すように、仕切部15の径方向Yの外側の面15bに設けられる。なお、図4は、図2の矢印IVの方向から仕切部15の周辺を見た図であり、径方向Yにおいて外側からボビン10の側面を見た状態を示している。
係止溝16は、仕切部15の径方向Yにおいて外側の面15bに形成された溝であり、導線31の線径d以上の幅と深さを有する。また、係止溝16は、両端が同一の巻回領域Aに開口している。
このように形成された係止溝16内に、巻回領域Aに巻き回された導線31の端部31aを取り回して係止させることによって、巻線30が端部31aからほどけて巻崩れが生じてしまうことを抑制することができる。また、端部31aは、巻回領域Aを向いて保持されることになるため、係止溝16に係止された端部31aが何れの巻回領域Aの巻線30の端部31aであるかを容易に判別することが可能である。この結果、作業者は端部31aの結線作業を効率的に行うことができる。
なお、係止部の形状は溝に限定されず、巻線30の端部31aを係止可能な形状であればどのような形状であってもよく、例えば突起であってもよい。また、係止部が設けられる場所は、仕切部15の径方向Yにおいて外側の面15bに限定されず、仕切部15の何れかの部分であればよい。なお、仕切部15の内側の面に係止部を設けた場合と比較し、外部から視認されやすい外側の面15bに係止部を設けることによって、作業者は端部31aの判別や結線作業を容易に行うことが可能となる。
また、巻き終わりの端部31aを係止する上述の係止溝16に加えて、巻き始めの端部を係止する係止溝を別途設けてもよい。巻き終わりの端部31aと巻き始めの端部とを巻回領域Aに向けて保持しておくことによって、作業者は結線作業をさらに効率的に行うことができる。
次に、上記実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態によれば、ボビン10は、環状に形成された本体部11と、周方向に沿って間隔をあけて本体部11に設けられた複数の仕切部15と、を備える。そして、本体部11は、一対の仕切部15で仕切られ導線31が巻き回される巻回領域Aを複数有し、巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1と内周側の第2長さL2とは略同じ長さである。
この構成では、巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1と内周側の第2長さL2とが略同じ長さに形成される。このように巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1と内周側の第2長さL2とを略同じ長さとすることによって、ボビン10が環状に形成されていても巻回領域Aの外周側に形成される巻線30の状態と巻回領域Aの内周側に形成される巻線30の状態とをほぼ均等とすることが可能となる。この結果、巻線30の偏りや巻崩れの発生が抑制され各巻回領域Aに巻線30を安定して形成することができる。また、このようにボビン10に巻線30が安定して形成されることによって、ボビン10が用いられる巻線部品100の電気的特性のばらつきが抑制され、例えば、巻線部品100が電流センサとして用いられる場合、電流の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1は、内周側の第2長さL2の1.2倍以下である。
この構成では、巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1が、内周側の第2長さL2の1.2倍以下に設定される。このように巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1と内周側の第2長さL2とを略同じ長さとすることによって、ボビン10が環状に形成されていても巻回領域Aの外周側に形成される巻線30の状態と巻回領域Aの内周側に形成される巻線30の状態とをほぼ均等とすることが可能となる。この結果、巻線30の偏りや巻崩れの発生が抑制され各巻回領域Aに巻線30を安定して形成することができる。
また、本実施形態によれば、巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1と内周側の第2長さL2と差は、導線31の線径d以下である。
この構成では、巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1と内周側の第2長さL2と差が、導線31の線径d以下となるように第1長さL1及び第2長さL2の長さが設定される。このように巻回領域Aにおける外周側の第1長さL1と内周側の第2長さL2とを略同じ長さとすることによって、ボビン10が環状に形成されていても巻回領域Aの外周側に形成される巻線30の状態と巻回領域Aの内周側に形成される巻線30の状態とをほぼ均等とすることが可能となる。この結果、巻線30の偏りや巻崩れの発生が抑制され各巻回領域Aに巻線30を安定して形成することができる。
また、本実施形態によれば、巻回領域Aにおける外周側の第1面11aと内周側の第2面11bとは互いに略平行に形成された平面である。
この構成では、巻回領域Aにおける外周側の第1面11aと内周側の第2面11bとが互いに略平行に形成された平面である。このように第1面11aと第2面11bとを、曲面ではなく、互いに平行な平面とすることによって、ボビン10が環状に形成されていても巻回領域Aの外周側に形成される巻線30の状態と巻回領域Aの内周側に形成される巻線30の状態とをさらに均等とすることが可能となる。この結果、巻線30の偏りや巻崩れの発生が抑制され各巻回領域Aに巻線30を安定して形成することができる。
また、本実施形態によれば、仕切部15は、本体部11から環状に突出して形成される。
この構成では、仕切部15は、本体部11から環状に突出して形成されている。このように、巻回領域Aを仕切る仕切部15を本体部11から環状に突出させることによって、隣り合う巻回領域Aに形成される巻線30同士は、接触することなく、仕切部15によって完全に離間した状態となる。このため、巻線30同士が近接することによって生じる寄生容量を抑制することが可能となり、結果として、巻線30が形成されたボビン10が用いられる巻線部品100の電気的特性電気的特性のばらつきが抑制され、例えば、巻線部品100が電流センサとして用いられる場合、電流の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、仕切部15には、巻回領域Aに巻き回される導線31の端部31aが係止される係止溝16が設けられる。
この構成では、巻回領域Aに巻き回される導線31の端部31aが係止される係止溝16が仕切部15に設けられる。このように、係止溝16内に、巻回領域Aに巻き回された導線31の端部31aを取り回して係止させることによって、巻線30が端部31aからほどけて巻崩れが生じてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、巻線部品100は、上記構成のボビン10と、ボビン10に収容された環状のコア20と、巻回領域Aに巻き回された巻線30と、を備える。
この構成では、巻線部品100は、上記構成のボビン10を備える。このように、各巻回領域Aに所望の巻線30を精度よく安定して形成することが可能なボビン10を備えることによって、巻線部品100の電気的特性を安定させることができる。
また、本実施形態によれば、電流センサは、上記構成の巻線部品100を備える。
この構成では、上記構成の巻線部品100が電流センサのコイルとして用いられる。このように、電気的特性が安定した巻線部品100を電流センサのコイルとして採用することによって、電流センサの検出精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、巻線部品100が、電流センサに用いられるトロイダルコイルである場合について説明した。巻線部品100は、これに限定されず、例えば、電気的に互いに接続されていない複数の巻線30をボビン10に巻き回すことで形成され、トランスとして機能するものであってもよい。
100 巻線部品
10 ボビン(巻線用ボビン)
11 本体部
11a 第1面(外周側の面)
11b 第2面(内周側の面)
15 仕切部
16 係止溝(係止部)
20 コア
30 巻線
31 導線
31a 端部
A 巻回領域
L1 第1長さ(外周側の長さ)
L2 第2長さ(内周側の長さ)
10 ボビン(巻線用ボビン)
11 本体部
11a 第1面(外周側の面)
11b 第2面(内周側の面)
15 仕切部
16 係止溝(係止部)
20 コア
30 巻線
31 導線
31a 端部
A 巻回領域
L1 第1長さ(外周側の長さ)
L2 第2長さ(内周側の長さ)
Claims (8)
- 巻線用ボビンであって、
環状に形成された本体部と、
周方向に沿って間隔をあけて前記本体部に設けられた複数の仕切部と、を備え、
前記本体部は、一対の前記仕切部で仕切られ導線が巻き回される巻回領域を複数有し、
前記巻回領域における外周側の長さと内周側の長さとは略同じ長さである、巻線用ボビン。 - 請求項1に記載の巻線用ボビンであって、
前記巻回領域における外周側の長さは、内周側の長さの1.2倍以下である、巻線用ボビン。 - 請求項1に記載の巻線用ボビンであって、
前記巻回領域における外周側の長さと内周側の長さと差は、前記導線の線径以下である、巻線用ボビン。 - 請求項1から3の何れか1つに記載の巻線用ボビンであって、
前記巻回領域における外周側の面と内周側の面とは互いに略平行に形成された平面である、巻線用ボビン。 - 請求項1から4の何れか1つに記載の巻線用ボビンであって、
前記仕切部は、前記本体部から環状に突出して形成される、巻線用ボビン。 - 請求項1から5の何れか1つに記載の巻線用ボビンであって、
前記仕切部には、前記巻回領域に巻き回される前記導線の端部が係止される係止部が設けられる、巻線用ボビン。 - 請求項1から6の何れか1つに記載の巻線用ボビンと、
前記巻線用ボビンに収容された環状のコアと、
前記巻回領域に巻き回された巻線と、を備える巻線部品。 - 請求項7に記載の巻線部品を備える電流センサ。
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