JP2020113520A - ジョイントコネクタ、積層ジョイントコネクタ、ジョイントコネクタの製造方法、及び、積層ジョイントコネクタの製造方法 - Google Patents

ジョイントコネクタ、積層ジョイントコネクタ、ジョイントコネクタの製造方法、及び、積層ジョイントコネクタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】LSM化に適したジョイントコネクタ及びその製造方法を提供する。また、ジョイント数を増やすことが可能な積層ジョイントコネクタ及びその製造方法を提供する。。【解決手段】ジョイントコネクタ1は、導電性の連鎖端子3と、絶縁性で略ブロック形状の樹脂モールド部4とを備える。連鎖端子3は、連鎖端子体8から切り離したもので、キャリア部9と、このキャリア部9に繋がる複数の端子10とを有して複数本の電線2の端末7に設けられる。樹脂モールド部4は、連鎖端子3と、複数本の電線2の端末7とを水密に覆うように樹脂成形される。このようなジョイントコネクタ1に対しジョイント数を増やそうとする場合は、上記端子10の電気接触部12に導電部材26を接続し、この導電部材26を樹脂モールド部4から外側に突出させれば、突出部分である導電性突出部27がジョイントコネクタ1同士の電気的な接続部分になる。【選択図】図6

Description

本発明は、ジョイントコネクタ及びその製造方法に関する。また、本発明は、ジョイントコネクタを重ね合わせた積層ジョイントコネクタ及びその製造方法にも関する。
例えば、自動車に配索されるワイヤハーネスの所定の電線間を電気的に接続するためにジョイントコネクタが用いられる。下記特許文献1に開示されたジョイントコネクタは、LSM(ライン・サイド・マニュファクチャリング)化に適するようなものに構成される。すなわち、少ない部品点数となるようにジョイントコネクタが構成される。具体的には、複数本の電線の端末にそれぞれ取り付けられる雌形の端子と、この複数の端子にそれぞれ電気的に接触する複数の雄形の電気接触部が一体に形成されたバスバーと、これら複数の端子及びバスバーを覆うハウジングとを備えてジョイントコネクタが構成される。ジョイントコネクタは、以上のような三つの部品で構成される。
特開2017−10760号公報
上記従来技術にあっては、少ない部品点数となるようにジョイントコネクタが構成されることから、LSM化に適していると言える。本願発明者は、更なる部品点数の削減を図れば、より一層LSM化に適したジョイントコネクタの提供ができるのではないかと考えている。
尚、上記従来技術のジョイントコネクタにあっては、電線四本分のジョイントをすることができるものの、電線の本数を増やそうとするのであればハウジングの成形金型を新設しなければならず、その場合はコストアップを招いてしまうという虞がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、LSM化に適したジョイントコネクタ及びその製造方法の提供を課題とする。また、ジョイント数を増やすことが可能な積層ジョイントコネクタ及びその製造方法の提供も課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のジョイントコネクタは、キャリア部及び該キャリア部に繋がる複数の端子を有して複数本の電線の端末に設けられる導電性の連鎖端子と、該連鎖端子及び前記端末を水密に覆う絶縁性で略ブロック形状の樹脂モールド部とを備えることを特徴とする。
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、連鎖端子と樹脂モールド部とを備えてジョイントコネクタが構成されることから、従来例よりも備品点数の削減を図ることができる。すなわち、連鎖端子を用いることから、連鎖端子のキャリア部が従来のバスバーに相当し、このバスバーの分だけ部品点数の削減を図ることができる。従って、本発明によれば、LSM化に適したジョイントコネクタを提供することができる。この他、本発明によれば、連鎖端子及び電線の端末を樹脂モールド部で水密に覆うことから、防水性の高いジョイントコネクタを提供することができる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のジョイントコネクタにおいて、前記複数の端子は、それぞれ雌形の電気接触部を有し、少なくとも一つの前記雌形の電気接触部には、雄形の導電部材が接続され、該雄形の導電部材は、前記樹脂モールド部から外側に突出する導電性突出部を有することを特徴とする。
このような請求項2の特徴を有する本発明によれば、雄形の導電部材の一端を雌形の電気接触部に接触させ、他端の導電性突出部を樹脂モールド部から外側に突出させれば、この導電性突出部を用いることで、ジョイントコネクタ同士の電気的な接続が可能になる。すなわち、ジョイントコネクタ同士を接続することができれば、従来例のハウジングに相当する部分の成形金型を新設しなくともジョイント数を増やすことが可能になる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項3に記載の本発明の積層ジョイントコネクタは、請求項2に記載のジョイントコネクタを複数備え、該複数のジョイントコネクタのそれぞれの樹脂モールド部を重ね合わせて重ね合わせ部を形成し、該重ね合わせ部から外側に突出する複数の導電性突出部には、該複数の導電性突出部を繋ぐ導電性の接続部材を設けることを特徴とする。
このような請求項3の特徴を有する本発明によれば、請求項2に記載のジョイントコネクタを複数備えることから、これらを重ね合わせた状態にし、そして、複数の導電性突出部同士を電気的に繋げば、従来例のハウジングに相当する部分の成形金型を新設しなくともジョイント数を増やすことができる。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載の積層ジョイントコネクタにおいて、前記複数のジョイントコネクタを収容するケースを備えることを特徴とする。
このような請求項4の特徴を有する本発明によれば、重ね合わせて積層状態になった複数のジョイントコネクタをケースに収容することから、積層ジョイントコネクタの一体化を図り、以て状態を安定させることができる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項5に記載の本発明のジョイントコネクタの製造方法は、キャリア部及び該キャリア部に繋がる複数の端子を有する連鎖端子を複数本の電線の端末に設ける電線接続工程と、前記連鎖端子及び前記端末を水密に覆う略ブロック形状の樹脂モールド部を絶縁性樹脂にて成形するモールド成形工程とを含んで製造することを特徴とする。
このような請求項5の特徴を有する本発明によれば、請求項1に記載のジョイントコネクタを製造するための方法を提供することができる。
請求項6に記載の本発明は、請求項5に記載のジョイントコネクタの製造方法において、前記複数の端子は、それぞれ雌形の電気接触部を有し、且つ、前記モールド成形工程の前に、少なくとも一つの前記雌形の電気接触部に雄形の導電部材を接続する導電部材接続工程を含み、且つ、前記モールド成形工程では、前記樹脂モールド部から外側に前記雄形の導電部材の導電性突出部を突出させることを特徴とする。
このような請求項6の特徴を有する本発明によれば、請求項2に記載のジョイントコネクタを製造するための方法を提供することができる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項7に記載の本発明の積層ジョイントコネクタの製造方法は、請求項6に記載のジョイントコネクタの製造方法にて製造されたジョイントコネクタを複数用意し、該複数のジョイントコネクタのそれぞれの樹脂モールド部を重ね合わせて重ね合わせ部を形成する重ね合わせ工程と、前記重ね合わせ部から外側に突出する前記複数の導電性突出部を導電性の接続部材にて繋ぐ突出部接続工程とを含んで製造することを特徴とする。
このような請求項7の特徴を有する本発明によれば、請求項3に記載の積層ジョイントコネクタを製造するための方法を提供することができる。
請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載の積層ジョイントコネクタの製造方法において、前記突出部接続工程では、前記複数のジョイントコネクタをケースに収容する作業を行うことを特徴とする。
このような請求項8の特徴を有する本発明によれば、請求項4に記載の積層ジョイントコネクタを製造するための方法を提供することができる。
本発明によれば、LSM(ライン・サイド・マニュファクチャリング)化に適したジョイントコネクタ及びその製造方法を提供することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、従来例のハウジングに相当する部分の成形金型を新設しなくともジョイント数を増やすことが可能な積層ジョイントコネクタ及びその製造方法を提供することができるという効果を奏する。
本発明のジョイントコネクタの一実施形態を示す構成図である(実施例1)。 図1の連鎖端子になる前の連鎖端子体の状態を示す斜視図である。 電線の端末を接続する直前の状態を示す斜視図である。 連鎖端子体をカットして連鎖端子にしつつ、連鎖端子の端子と電線の端末とを接続した状態を示す斜視図である。 樹脂モールド部を樹脂成形した後のジョイントコネクタの斜視図である。 本発明のジョイントコネクタの他の一実施形態を示す構成図である(実施例2)。 導電部材及び電線の端末を接続する直前の状態を示す斜視図である。 連鎖端子体をカットして連鎖端子にしつつ、連鎖端子の端子と導電部材と電線の端末とを接続した状態を示す斜視図である。 樹脂モールド部を樹脂成形した後のジョイントコネクタの斜視図である。 図9のジョイントコネクタの製造方法を示す模式図である。 本発明の積層ジョイントコネクタの一実施形態を示す図であり、(a)は図9のジョイントコネクタを三つ用意した状態の斜視図、(b)重ね合わせ部を形成してケースに収容する直前の状態を示す斜視図、(c)は積層ジョイントコネクタの斜視図である(実施例3)。
ジョイントコネクタは、導電性の連鎖端子と、絶縁性で略ブロック形状の樹脂モールド部とを備える。連鎖端子は、連鎖端子体から切り離したもので、キャリア部と、このキャリア部に繋がる複数の端子とを有して複数本の電線の端末に設けられる。樹脂モールド部は、連鎖端子と、複数本の電線の端末とを水密に覆うように樹脂成形される。このようなジョイントコネクタに対しジョイント数を増やそうとする場合は、上記端子の電気接触部に導電部材を接続し、この導電部材を樹脂モールド部から外側に突出させれば、突出部分である導電性突出部がジョイントコネクタ同士の電気的な接続部分になる。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明のジョイントコネクタの一実施形態を示す構成図である。また、図2は図1の連鎖端子になる前の連鎖端子体の状態を示す斜視図、図3は電線の端末を接続する直前の状態を示す斜視図、図4は連鎖端子体をカットして連鎖端子にしつつ、連鎖端子の端子と電線の端末とを接続した状態を示す斜視図、図5は樹脂モールド部を樹脂成形した後のジョイントコネクタの斜視図である。
<ジョイントコネクタ1について>
図1及び図5において、引用符号1はジョイントコネクタを示す。ジョイントコネクタ1は、図示しない自動車に配索されるワイヤハーネスの所定の電線2間を電気的に接続するために設けられる。ジョイントコネクタ1は、従来よりも少ない部品点数となるように構成される。すなわち、従来三部品であったものを二部品となるように構成される。具体的には、導電性の連鎖端子3と、絶縁性で略ブロック形状の樹脂モールド部4とを備えてジョイントコネクタ1は構成される。ジョイントコネクタ1は、以上からも分かるように部品点数が少ないことから、LSM(ライン・サイド・マニュファクチャリング)化に適したものになる。
<電線2について>
図1及び図3において、電線2は、導電性を有する複数の素線からなる導体5と、この導体5を被覆する絶縁性の絶縁体6とを備えて構成される。導体5は所定の導体径を有し、この導体5及び絶縁体6は断面円形状に形成される。電線2は、この端末7の部分が加工される。図3では、導体5が所定長さで露出した状態が示される。尚、本実施例では四本の電線2をジョイントするため(導通接続するため)、その分だけ図示するが、この本数は一例であるものとする。また、本実施例では低電圧用の電線2を図示しているが、これは一例であるものとする。
<連鎖端子3について>
図1ないし図5において、連鎖端子3は、連鎖端子体8を所定位置で切り離してなるものであって、キャリア部9と、このキャリア部9に繋がる複数の端子10とを有して、図示の如くの形状に形成される。連鎖端子3のもとになる連鎖端子体8は、導電性を有する金属帯板を打ち抜いてキャリア11と、多数の端子展開形状部(図示省略)とが形成される。そして、この形成後に端子展開形状部に対し曲げ加工が施されると、端子10が形成される。
<キャリア11及びキャリア部9について>
図1ないし図5において、キャリア11は、図示の如く細長い帯状の部分に形成される。尚、長尺なキャリア11を所定位置で切り離すことでキャリア部9になるものとする(キャリア部9は、キャリア11と区別するために「部」を付けた呼び名にしているものとする)。切り離しの長さは、ジョイントする電線2が四本(一例であるものとする)であるので、端子10が四つ分確保できるような長さになるものとする。
<端子10について>
図1ないし図4において、端子10は、上記端子展開形状部(図示省略)に曲げ加工が施されて図示形状に形成される。端子10は、雌形の電気接触部12と、この電気接触部12に連続する電線接続部13とを有する。端子10は、連結部14を介してキャリア部9(キャリア11)に対し繋がっている。
電気接触部12は、雌形のものであることから、矩形筒形状に形成される。電気接触部12の前端開口15には、この部分から奥側に向けて可撓性の弾性接触片16が形成される。弾性接触片16は、本実施例でなく実施例2で後述するようになるが、雄形の導電部材26(図6及び図7参照)に対し接触する部分及び保持する部分に形成される。尚、本実施例において雌形の電気接触部12を採用するが、雄形のものであっても対応可能であるものとする(但し、後述する実施例2等の適用がし難くなる。また、雌形に比べ雄形の方が若干長くなることから、ジョイントコネクタ1の全長が長くなってしまうという虞がある。そのため本実施例のような雌形が好ましいものとする)。
電線接続部13は、電線2の端末7に対する接続部分として形成される。電線接続部13はバレル部とも呼ばれ、ワイヤバレル17及びインシュレーションバレル18の二つが形成される。ワイヤバレル17は、電線2の導体5を圧着するための部分であって、圧着が行われると導体圧着部19が形成される。一方、インシュレーションバレル18は、電線2の絶縁体6を圧着するための部分であって、圧着が行われると被覆圧着部20が形成される。尚、本実施例においては圧着構造を採用するが、これに限らず圧接構造であってもよいものとする。
<樹脂モールド部4について>
図1及び図5において、樹脂モールド部4は、キャリア部9及び四つの端子10を有する連鎖端子3と、四本の電線2の端末7とを水密に覆う部分であって、略ブロック形状(直方体形状)に形成される。樹脂モールド部4は、絶縁性の樹脂材料による樹脂成形にて例えば図示の形状に形成される。樹脂モールド部4は、高い防水性を確保する部分に形成される。樹脂モールド部4は、上面21、下面22、左右の側面23、前面24、及び後面25を有し、これらがそれぞれ平坦な面に形成される。後面25は、電線2が四本引き出されるように形成される。尚、樹脂成形に係る成形機に関しては、ラインサイドで簡易的に行えるような低圧の射出成形機が採用されるものとする。
<ジョイントコネクタ1の製造方法について>
以下、図1ないし図5を参照しながらジョイントコネクタ1の製造方法について説明をする。尚、製造に用いられる製造装置に関しての説明はここでは省略するが、後述する実施例2の製造装置が参考になるものとする。ジョイントコネクタ1は、電線接続工程と、モールド成形工程とを含んで製造される。
<電線接続工程について>
電線接続工程では、図2に示す如く連鎖端子体8が端子自動供給機から供給される。また、図3に示す如く電線2が四本、電線自動供給機から供給される。電線自動供給機からの電線2の供給にあたっては、検尺、切断、皮むきの加工がそれぞれ施される。電線2の端末7が端子10の電線接続部13にセットされ、そして、ワイヤバレル17及びインシュレーションバレル18がアンビル及びクリンパにて曲げられると、図4に示す如くの導体圧着部19及び被覆圧着部20が形成される。また、図4に示す如くキャリア11が切断されるとキャリア部9が形成される。電線接続工程では、四本の電線2の端末7に連鎖端子3が設けられる。
<モールド成形工程について>
モールド成形工程では、四本の電線2の端末7に設けられた連鎖端子3が自動搬送機にてラインサイドの簡易的な低圧射出成形機まで搬送される。そしてこの後に、連鎖端子3と、四本の電線2の端末7とを水密に覆うような状態に樹脂成形がなされると、図1及び図5に示す如くの樹脂モールド部4が樹脂成形される。低圧射出成形機からの取り出しを行うと、ジョイントコネクタ1の製造が完了する。
<ジョイントコネクタ1の効果について>
以上、図1ないし図5を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるジョイントコネクタ1によれば、連鎖端子3と樹脂モールド部4とを備えて構成されることから、従来例よりも備品点数の削減を図ることができる。すなわち、連鎖端子3を用いることから、連鎖端子3のキャリア部9が従来のバスバーに相当し、このバスバーの分だけ部品点数の削減を図ることができる。従って、ジョイントコネクタ1によれば、LSM化に適したものを提供することができる。この他、ジョイントコネクタ1によれば、連鎖端子3及び電線2の端末7を樹脂モールド部4で水密に覆うことから、防水性の高いものを提供することができる。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図6は本発明のジョイントコネクタの他の一実施形態を示す構成図である。また、図7は導電部材及び電線の端末を接続する直前の状態を示す斜視図、図8は連鎖端子体をカットして連鎖端子にしつつ、連鎖端子の端子と導電部材と電線の端末とを接続した状態を示す斜視図、図9は樹脂モールド部を樹脂成形した後のジョイントコネクタの斜視図、図10は図9のジョイントコネクタの製造方法を示す模式図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<実施例2のジョイントコネクタ1について>
図6において、実施例2のジョイントコネクタ1は、実施例1で上記した低圧射出成形機の成形金型を新設せずにジョイント数を増やす(電線2の本数を増やす)ことが可能なものに形成される。具体的には、ジョイント数を増やすため、実施例3で後述する積層ジョイントコネクタ42(図11参照)を提供することが好適なものに形成される。
図6及び図9において、実施例2のジョイントコネクタ1は、実施例1のジョイントコネクタ1(図1参照)に対し雄形の導電部材26が一つ接続されたものと同じに形成される。以下、導電部材26について説明をする。
<導電部材26について>
図6ないし図9において、導電部材26は導電性を有し、例えば基板にコネクタを実装する際に用いられるようなピン端子(雄ピン)が採用される。尚、上記実装の際にはL字状に曲げられるが、ここでは真っ直ぐな形状で用いられるものとする。導電部材26は、この一端が端子10の電気接触部12に挿入されて電気的に接触するような形状に形成される。また、導電部材26の他端は、樹脂モールド部4から外側に突出させて、これを導電性突出部27とすることができる形状に形成される。
<ジョイントコネクタ1の製造方法について>
以下、図10を参照しつつ、図6ないし図9も参照しながらジョイントコネクタ1の製造方法について説明をする。ジョイントコネクタ1は、電線接続工程と、導電部材接続工程と、モールド成形工程とを含んで製造される。
<電線接続工程について>
電線接続工程では、図10に示す如く連鎖端子体8が端子自動供給機28から供給される。端子自動供給機28における引用符号29は、連鎖端子体8が巻かれたドラムを示す。また、電線接続工程では、図10に示す如く電線2が電線自動供給機30から供給される。電線自動供給機30からの電線2の供給にあたっては、検尺、切断、皮むきの加工がそれぞれ施される。電線自動供給機30における引用符号31は、電線2に対する自動搬送機を示す。また、電線接続工程では、図10に示す如く導電部材26が雄ピン自動供給機32から供給される。雄ピン自動供給機32における引用符号33は、雄ピン34が巻かれたドラムを示す。また、引用符号35は導電部材26に対する自動搬送機を示す。連鎖端子体8、電線2、及び導電部材26は、図7に示す如くの状態に供給される。
電線2の端末7が端子10の電線接続部13にセットされ、そして、ワイヤバレル17及びインシュレーションバレル18がアンビル36及びクリンパ37にて曲げられると、図8に示す如くの導体圧着部19及び被覆圧着部20が形成される。また、図8及び図10に示す如くキャリア11が切断されると、キャリア部9が形成される。電線接続工程では、四本の電線2の端末7に連鎖端子3が設けられる。
<導電部材接続工程について>
導電部材接続工程では、図8及び図10に示す如く導電部材26の一端が端子10の電気接触部12に挿入される。導電部材26は、四つの端子10のうちの一つに設けられる。連鎖端子体8は、図8に示す如くこの中間から他端が電気接触部12の前端開口15を介して外側に真っ直ぐのびるような状態に設けられる(突出する)。
<モールド成形工程について>
モールド成形工程では、四本の電線2の端末7に設けられた連鎖端子3が自動搬送機38にてラインサイドの簡易的な低圧射出成形機39まで搬送される。そしてこの後に、連鎖端子3と、四本の電線2の端末7とを水密に覆うように樹脂成形がなされると、図6及び図9に示す如くの樹脂モールド部4が樹脂成形される。低圧射出成形機39の上型40を開き、下型41から取り出しをすると、樹脂モールド部4の前面24から導電性突出部27が突出した状態のジョイントコネクタ1の製造が完了する。
<ジョイントコネクタ1の効果について>
以上、図6ないし図10を参照しながら説明してきたように、本発明の他の一実施形態であるジョイントコネクタ1によれば、雄形の導電部材26の一端を雌形の電気接触部12に接触させ、他端の導電性突出部27を樹脂モールド部4から外側に突出させれば、この導電性突出部27を用いることで、ジョイントコネクタ1同士の電気的な接続が可能になる。すなわち、ジョイントコネクタ1同士を接続することができれば、低圧射出成形機36の成形金型を新設しなくともジョイント数を増やすことが可能になる。
以下、図面を参照しながら実施例3を説明する。図11は本発明の積層ジョイントコネクタの一実施形態を示す図であり、(a)は図9のジョイントコネクタを三つ用意した状態の斜視図、(b)重ね合わせ部を形成してケースに収容する直前の状態を示す斜視図、(c)は積層ジョイントコネクタの斜視図である。尚、上記実施例1、2と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<積層ジョイントコネクタ42について>
図11において、引用符号42は積層ジョイントコネクタを示す。この積層ジョイントコネクタ42は、実施例1のジョイントコネクタ1(図1参照)よりもジョイント数を増やしたもの(電線2の本数を増やしたもの)になるように形成される(製造される)。
製造の流れに沿って説明すると、積層ジョイントコネクタ42は、ジョイント数を増やすために実施例2のジョイントコネクタ1を三つ備え(数は一例であるものとする)、この三つのジョイントコネクタ1の樹脂モールド部4を重ね合わせて重ね合わせ部43を形成し(重ね合わせ工程)、そして、この重ね合わせ部43から外側に突出する三つの導電性突出部27に、これら三つの導電性突出部27を一括して繋ぐ導電性の接続部材44を設ける(突出部接続工程)ようにしたものである。
本実施例では(突出部接続工程では)、三つのジョイントコネクタ1の重ね合わせ部43をケース44に収容し、一体化することによって状態の安定化を図った積層ジョイントコネクタ42が提供される。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…ジョイントコネクタ、 2…電線、 3…連鎖端子、 4…樹脂モールド部、 5…導体、 6…絶縁体、 7…端末、 8…連鎖端子体、 9…キャリア部、 10…端子、 11…キャリア、 12…電気接触部、 13…電線接続部、 14…連結部、 15…前端開口、 16…弾性接触片、 17…ワイヤバレル、 18…インシュレーションバレル、 19…導体圧着部、 20…被覆圧着部、 21…上面、 22…下面、 23…側面、 24…前面、 25…後面、 26…導電部材、 27…導電性突出部、 28…端子自動供給機、 29…ドラム、 30…電線自動供給機、 31…自動搬送機、 32…雄ピン自動供給機、 33…ドラム、 34…雄ピン、 35…自動搬送機、 36…アンビル、 37…クリンパ、 38…自動搬送機、 39…低圧射出成形機、 40…上型、 41…下型、 42…積層ジョイントコネクタ、 43…重ね合わせ部、 44…接続部材、 45…ケース

Claims (8)

  1. キャリア部及び該キャリア部に繋がる複数の端子を有して複数本の電線の端末に設けられる導電性の連鎖端子と、該連鎖端子及び前記端末を水密に覆う絶縁性で略ブロック形状の樹脂モールド部とを備える
    ことを特徴とするジョイントコネクタ。
  2. 請求項1に記載のジョイントコネクタにおいて、
    前記複数の端子は、それぞれ雌形の電気接触部を有し、少なくとも一つの前記雌形の電気接触部には、雄形の導電部材が接続され、該雄形の導電部材は、前記樹脂モールド部から外側に突出する導電性突出部を有する
    ことを特徴とするジョイントコネクタ。
  3. 請求項2に記載のジョイントコネクタを複数備え、該複数のジョイントコネクタのそれぞれの樹脂モールド部を重ね合わせて重ね合わせ部を形成し、該重ね合わせ部から外側に突出する複数の導電性突出部には、該複数の導電性突出部を繋ぐ導電性の接続部材を設ける
    ことを特徴とする積層ジョイントコネクタ。
  4. 請求項3に記載の積層ジョイントコネクタにおいて、
    前記複数のジョイントコネクタを収容するケースを備える
    ことを特徴とする積層ジョイントコネクタ。
  5. キャリア部及び該キャリア部に繋がる複数の端子を有する連鎖端子を複数本の電線の端末に設ける電線接続工程と、前記連鎖端子及び前記端末を水密に覆う略ブロック形状の樹脂モールド部を絶縁性樹脂にて成形するモールド成形工程とを含んで製造する
    ことを特徴とするジョイントコネクタの製造方法。
  6. 請求項5に記載のジョイントコネクタの製造方法において、
    前記複数の端子は、それぞれ雌形の電気接触部を有し、且つ、前記モールド成形工程の前に、少なくとも一つの前記雌形の電気接触部に雄形の導電部材を接続する導電部材接続工程を含み、且つ、前記モールド成形工程では、前記樹脂モールド部から外側に前記雄形の導電部材の導電性突出部を突出させる
    ことを特徴とするジョイントコネクタの製造方法。
  7. 請求項6に記載のジョイントコネクタの製造方法にて製造されたジョイントコネクタを複数用意し、該複数のジョイントコネクタのそれぞれの樹脂モールド部を重ね合わせて重ね合わせ部を形成する重ね合わせ工程と、前記重ね合わせ部から外側に突出する前記複数の導電性突出部を導電性の接続部材にて繋ぐ突出部接続工程とを含んで製造する
    ことを特徴とする積層ジョイントコネクタの製造方法。
  8. 請求項7に記載の積層ジョイントコネクタの製造方法において、
    前記突出部接続工程では、前記複数のジョイントコネクタをケースに収容する作業を行う
    ことを特徴とする積層ジョイントコネクタの製造方法。
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