JP2020112430A - 磁気センサおよびその製造方法 - Google Patents

磁気センサおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020112430A
JP2020112430A JP2019003223A JP2019003223A JP2020112430A JP 2020112430 A JP2020112430 A JP 2020112430A JP 2019003223 A JP2019003223 A JP 2019003223A JP 2019003223 A JP2019003223 A JP 2019003223A JP 2020112430 A JP2020112430 A JP 2020112430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
magnetoresistive
magnetic resistance
pads
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019003223A
Other languages
English (en)
Inventor
一宮 礼孝
Noritaka Ichinomiya
礼孝 一宮
今中 崇
Takashi Imanaka
崇 今中
清高 山田
Kiyotaka Yamada
清高 山田
小原 直樹
Naoki Obara
直樹 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2019003223A priority Critical patent/JP2020112430A/ja
Publication of JP2020112430A publication Critical patent/JP2020112430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Abstract

【課題】本開示は、検出磁界の向きを検出するための磁気センサおよびその製造方法に関して、回路素子の回路規模を抑制することを目的とする。【解決手段】本開示の磁気センサ100は、検出磁界の向きを検出する検出部11と、検出部11から出力される検出信号の信号処理を行う回路素子20と、検出部11と回路素子20とを電気的に接続するワイヤ41と、を備え、検出部11は、基板13と、基板13の主面に配置された第1の磁気抵抗パターン11Aと第2の磁気抵抗パターン11Bとを有しており、第1の磁気抵抗パターン11Aと第2の磁気抵抗パターン11Bは、それぞれの一端側が直列に接続されたブリッジ回路BR1aを構成しており、第1の磁気抵抗パターン11Aの他端側もしくは、第2の磁気抵抗パターン11Bの他端側の少なくとも一方には、ワイヤ41が選択的に接続される複数のパッド15を有している。【選択図】図2

Description

本開示は、検出磁界の向きを検出するための磁気センサおよびその製造方法に関する。
この種の磁気センサは、磁気抵抗を用いたブリッジ回路とブリッジ回路からの出力信号の信号処理動作を行う回路素子とを有している。磁気センサはブリッジ回路のオフセットドリフトの補正を回路素子で行う構成が知られている。
なお、この出願の開示に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2011−180001号公報
しかしながら、特許文献1に開示された磁気センサは、オフセットドリフトの補正を回路素子だけで行うため、回路素子は補正精度に見合った補正情報を保持しなければならない。この結果、回路素子の回路規模が大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本開示はこのような問題を解決し、磁気センサにおける回路素子の回路規模を抑制することを目的とする。
本開示の一態様における磁気センサは、検出磁界の向きを検出する検出部と、検出部から出力される検出信号の信号処理を行う回路素子と、検出部と回路素子とを電気的に接続するワイヤと、を備え、検出部は、基板と、基板の主面に配置された第1の磁気抵抗パターンと第2の磁気抵抗パターンとを有しており、第1の磁気抵抗パターンと第2の磁気抵抗パターンは、それぞれの一端側が直列に接続されたブリッジ回路を構成しており、第1の磁気抵抗パターンの他端側もしくは、第2の磁気抵抗パターンの他端側の少なくとも一方には、ワイヤが選択的に接続される複数のパッドを磁気抵抗パターンの延伸方向に沿って有している。
本開示の一態様における磁気センサの製造方法は、第1の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第1のステップと、第1のステップで測定した磁気抵抗値に応じて第1の磁気抵抗パターンに配置された複数のパッドからワイヤを接続するパッドを選択する第2のステップと、第2の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第3のステップと、第3のステップで測定した磁気抵抗値に応じて第2の磁気抵抗パターンに配置された複数のパッドからワイヤを接続するパッドを選択する第4のステップと、を含んでいる。
本開示の他の態様における磁気センサは、検出磁界の向きを検出する検出部と、検出部から出力される検出信号の信号処理を行う回路素子と、検出部と回路素子とを電気的に接続するワイヤと、を備え、検出部は、基板と、基板の主面に配置された第1の磁気抵抗パターンと第2の磁気抵抗パターンと第3の磁気抵抗パターンと第4の磁気抵抗パターンを有しており、第1の磁気抵抗パターンと第2の磁気抵抗パターンは、それぞれの一端側が直列に接続された第1ブリッジ回路を構成しており、第3の磁気抵抗パターンと第4の磁
気抵抗パターンは、それぞれの一端側が直列に接続された第2のブリッジ回路を構成しており、第1のブリッジ回路と第2のブリッジ回路は、並列に接続されてホイートストンブリッジ回路を構成しており、第1の磁気抵抗パターンの他端側もしくは、第2の磁気抵抗パターンの他端側の少なくとも一方には、ワイヤが選択的に接続される複数のパッドを磁気抵抗パターンの延伸方向に沿って有しており、第3の磁気抵抗パターンの他端側もしくは、第4の磁気抵抗パターンの他端側の少なくとも一方には、ワイヤが選択的に接続される複数のパッドを磁気抵抗パターンの延伸方向に沿って有している。
本開示の他の態様における磁気センサの製造方法は、第1の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第1のステップと、第1のステップで測定した磁気抵抗値に応じて第1の磁気抵抗パターンに配置された複数のパッドからワイヤを接続するパッドを選択する第2のステップと、第2の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第3のステップと、第3のステップで測定した磁気抵抗値に応じて第2の磁気抵抗パターンに配置された複数のパッドからワイヤを接続するパッドを選択する第4のステップと、第3の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第5のステップと、第5のステップで測定した磁気抵抗値に応じて第3の磁気抵抗パターンに配置された複数のパッドからワイヤを接続するパッドを選択する第6のステップと、第4の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第7のステップと、第7のステップで測定した磁気抵抗値に応じて第4の磁気抵抗パターンに配置された複数のパッドからワイヤを接続するパッドを選択する第8のステップと、を含んでいる。
この構成により、本開示は磁気センサにおける回路素子の回路規模を抑制することを目的とする。
図1は、本開示の磁気センサの断面図である。 図2は、本開示の磁気センサにおける回路素子の上に磁気抵抗素子を配置した状態を示す上面図である。 図3は、図2におけるA−A断面図である。 図4は、本開示の磁気センサの回路ブロック図である。 図5は、本開示の磁気センサの制御回路における信号処理動作を示す図である。 図6は、ブリッジ回路における磁気抵抗のバラツキとオフセットドリフトの変化を示す図である。 図7は、磁気抵抗素子の変形例を示す上面図である。
以下では、本開示の実施の形態にかかる磁気センサについて図を用いて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される形状、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本開示を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。各図において、実質的に同一の構造については同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化している。
以下、本開示の一態様の磁気センサについて図を用いて説明する。
図1は磁気センサ100の断面図である。磁気センサ100は、磁気抵抗素子10と回路素子20を有する。この実施の形態においては、磁気抵抗素子10と回路素子20が樹脂成形体30の内部に配置されて一体化した構造を一例をとして示している。樹脂成形体30の内部において、回路素子20はダイパッド40の上に実装されている。磁気抵抗素子10は回路素子20の上に実装されている。磁気抵抗素子10と回路素子20はワイヤ41で適宜接続されている。回路素子20はワイヤ41でリード42と適宜接続されている。
図2は、回路素子20の上に磁気抵抗素子10を配置した状態の上面図である。磁気抵抗素子10は、検出部11と検出部12を有している。検出部11は磁気検出パターン11A〜11Dを有している。検出部12は磁気抵抗パターン12A〜12Dを有している。検出部11と検出部12の構造は同じである。検出部11と検出部12は、上面視において回転方向に45°傾くように配置されている。
図3は、図2における検出部11のA−A断面図である。なお、検出部11と検出部12は同じ構造であるので、ここでは検出部11について説明し、検出部12についての説明を省略する。検出部11は、基板13と、基板13の表面に配置された磁気抵抗パターン11Bと、磁気抵抗パターン11Bおよび基板13を覆う保護膜14を有している。基板13は、シリコンで構成することができる。磁気抵抗パターン11Bは、異方性磁気抵抗で形成されている。異方性磁気抵抗は、鉄−ニッケル合金を含む磁気抵抗効果を有する金属パターンで構成することができる。異方性磁気抵抗は、検出磁界の向き及び大きさの変化に応じて電気抵抗が変化する。保護膜14は、二酸化シリコンやフッ化物系の樹脂などで構成することができる。磁気抵抗パターン(11A〜11D,12A〜12D)は、それぞれ、並設された直線部の端部を交互に接続したミアンダ形状である。以下で、直線部の並設方向をミアンダの延伸方向と称し、直線部の延伸方向を磁気抵抗パターンの延伸方向と称す。保護膜14は複数の開口部14Aを有している。開口部14Aには磁気抵抗パターン11Bの表面が露出している。この開口部14Aから露出した磁気抵抗パターン11Bは、ワイヤ41が接続されるパッド15として使用される。複数のパッド15は、ワイヤ41が選択的に接続される。
図2における矢印は感磁方向を示す。各磁気抵抗パターン(11A〜11D,12A〜12D)においては、感磁方向とミアンダ形状の延伸方向が一致している。また、検出部11において、磁気抵抗パターン11Aと磁気抵抗パターン11Dの感磁方向が一致しており、磁気抵抗パターン11Bと磁気抵抗パターン11Cの感磁方向が一致している。磁気抵抗パターン11Aと磁気抵抗パターン11Bの感磁方向は、上面視において回転方向に90°傾いている。検出部12において、磁気抵抗パターン12Aと磁気抵抗パターン12Dの感磁方向が一致しており、磁気抵抗パターン12Bと磁気抵抗パターン12Cの感磁方向が一致している。磁気抵抗パターン12Aと磁気抵抗パターン12Bの感磁方向は、上面視において回転方向に90°傾いている。
図4は、磁気センサ100の回路ブロック図である。図5は、回路ブロックにおける信号処理の動作を示す図である。磁気抵抗素子10は、ホイートストンブリッジ回路BR1とホイートストンブリッジ回路BR2を有している。検出部11は、ホイートストンブリッジ回路BR1を構成する。ホイートストンブリッジ回路BR1は、磁気抵抗MR1,MR2を直列に接続したブリッジ回路BR1aと、磁気抵抗MR3,MR4を直列に接続したブリッジ回路BR1bを有している。磁気抵抗MR1は、磁気抵抗パターン11Aで構成される。磁気抵抗MR2は、磁気抵抗パターン11Bで構成される。磁気抵抗MR3は、磁気抵抗パターン11Cで構成される。磁気抵抗MR4は、磁気抵抗パターン11Dで構成される。検出部12は、ホイートストンブリッジ回路BR2を構成する。ホイートストンブリッジ回路BR2は、磁気抵抗MR5,MR6を直列に接続したブリッジ回路BR
2aと、磁気抵抗MR7,MR8を直列に接続したブリッジ回路BR2bを有している。磁気抵抗MR5は、磁気抵抗パターン12Aで構成される。磁気抵抗MR6は、磁気抵抗パターン12Bで構成される。磁気抵抗MR7は、磁気抵抗パターン12Cで構成される。磁気抵抗MR8は、磁気抵抗パターン12Dで構成される。
ホイートストンブリッジ回路BR1は、ブリッジ回路BR1a、ブリッジ回路BR1bが、基準電位VcとグランドGNDの間に並列に接続されている。磁気抵抗MR1と磁気抵抗MR3は、基準電位Vcに接続される。磁気抵抗MR2と磁気抵抗MR4は、グランドGNDに接続される。磁気抵抗MR1と磁気抵抗MR2の間から中点電位が信号として出力される。磁気抵抗MR3と磁気抵抗MR4の間から中点電位が信号として出力される。
ホイートストンブリッジ回路BR2は、ブリッジ回路BR2aと、ブリッジ回路BR2bとが、基準電位VcとグランドGNDの間に並列に接続されている。磁気抵抗MR5と磁気抵抗MR7は、基準電位Vcに接続される。磁気抵抗MR6と磁気抵抗MR8は、グランドGNDに接続される。磁気抵抗MR5と磁気抵抗MR6の間から中点電位が信号として出力される。磁気抵抗MR7と磁気抵抗MR8の間から中点電位が信号として出力される。
なお、ホイートストンブリッジ回路BR1とホイートストンブリッジ回路BR2とは、検出磁界の回転に対して検出信号の位相が45°ずれるように配置されている。以下では、磁気抵抗MR1とMR2の間から出力される信号をsin+とする。磁気抵抗MR3とMR4の間から出力される信号をsin−とする。磁気抵抗MR5とMR6の間から出力される信号を信号sin+から90°位相がずれた信号cos+とする。磁気抵抗MR7とMR8の間から出力される信号を信号sin−から90°位相がずれた信号−cosとする。
回路素子20は、差動アンプ21a,21bと演算処理部22を有している。なお、回路素子20の説明においては、本開示の説明上必要となる最小構成についてのみ説明するものであり、この構成に限定されない。
ホイートストンブリッジ回路BR1から出力された信号sin+と信号sin−は、差動アンプ21aに入力される。差動アンプ21aは、入力された信号sin+と信号sin−から増幅信号sinを生成して出力する。
ホイートストンブリッジ回路BR2から出力された信号cos+と信号cos−は、差動アンプ21bに入力される。差動アンプ21bは、入力された信号cos+と信号cos−から増幅信号cosを生成して出力する。
差動アンプ21aから出力された増幅信号sinと差動アンプ21bから出力された増幅信号cosは、演算処理部22に入力される。演算処理部22は、入力された増幅信号sinと増幅信号cosに対してarctan演算処理を行う。演算処理部22は、arctan演算処理された信号arctanを出力する。磁気センサ100は回路素子20から検出磁界の回転情報を有した信号arctanが出力される。
なお、ホイートストンブリッジ回路BR1の代わりに、ブリッジ回路BR1aとブリッジ回路BR1bのいずれか一方のみを用いてもよい。ホイートストンブリッジ回路BR2の代わりに、ブリッジ回路BR2aとブリッジ回路BR2bのいずれか一方のみを用いてもよい。この場合、ブリッジ回路から出力された信号は、差動アンプを介さず演算処理部22に入力してもよい。
以上のように磁気センサ100は、各ブリッジ回路(BR1a、BR1b、BR2a、BR2b)の中点電位を基にして演算処理を行う。つまり、中点電位のバラツキ(オフセットドリフト)は磁気センサ100の検出精度に影響を及ぼす。オフセットドリフトは、検出部11,12における磁気抵抗パターン(11A〜11D、12A〜12D)の製膜段階で生じる。磁気抵抗パターン(11A〜11D、12A〜12D)の製膜は、一般的なフォトリソグラフィーを用いることができる。この時の製膜条件の差により磁気抵抗値のバラツキが生じる。
図6に、ブリッジ回路BR1aにおける磁気抵抗パターン11A、11Bの磁気抵抗値のバラツキとオフセットドリフトの関係を示す。信号Aは、磁気抵抗パターン11Aと磁気抵抗パターン11Bの磁気抵抗値が等しい理想状態(MR1=MR2)での出力信号を示している。信号Bは、磁気抵抗パターン11Aの磁気抵抗値が磁気抵抗パターン11Bの磁気抵抗値より大きい状態(MR1>MR2)での出力信号を示している。この場合、磁気抵抗パターン11Aによる電圧降下が大きくなるので、信号Bは信号Aより下側にシフトする。信号Cは、磁気抵抗パターン11Aの磁気抵抗値が磁気抵抗パターン11Bの磁気抵抗値より小さい状態(MR1<MR2)での出力信号を示している。この場合、磁気抵抗パターン11Aによる電圧降下が小さくなるので、信号Cは信号Aより上側にシフトする。
本開示の磁気センサ100は、図2や図3に示すように、各磁気抵抗パターン(11A〜11D、12A〜12D)は、それぞれ複数のパッド15を有している。したがって、ワイヤ41は、磁気抵抗パターン(例えば11B)に配置された複数のパッド15から接続するパッド15を選択することができる。つまり、磁気抵抗パターン(11B)は、製膜した後に磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定し、測定結果に基づきワイヤ41を接続するパッド15を選択することで、磁気抵抗パターン(11B)の磁気抵抗値を調節することができる。なお、このような磁気抵抗値の調節は、他の磁気抵抗パターン(11A、11C、11D、12A〜12D)においても同様に実施することができる。
なお、複数のパッド15は、磁気抵抗パターン(11A〜11D、12A〜12D)の中点電位の出力側と反対側の端部に配置される。つまり、基準電位Vcに接続される磁気抵抗パターン11A,11C,12A、12Cは、複数のパッドが磁気抵抗パターン11A,11C,12A、12Cにおける基準電位Vc側に配置される。グランドGNDに接続される磁気抵抗パターン11B,11D,12B、12Dは、複数のパッドが磁気抵抗パターン11B,11D,12B、12DにおけるグランドGND側に配置される。
また、複数の直線部が並設されたミアンダ形状の各磁気抵抗パターン(11A〜11D,12A〜12D)において、複数のパッド15は、基板13の外周側に位置する直線部に配置することが好ましい。この構造によれば、パッドにワイヤ41を接続した状態において、磁気抵抗パターンとワイヤ41の対向する領域を抑制でき、検出磁界に対するワイヤ41の影響を低減することができる。
図3に示すように、磁気抵抗パターン11Bが3つのパッド15を有する場合、図中左端のパッド15を選択すると磁気抵抗パターン11Bの磁気抵抗値が最大となる。1つ右隣りのパッド15を選択すると磁気抵抗値が小さくなる。さらに1つ右隣りのパッド15を選択すると磁気抵抗値がさらに小さくなる。この作用は、他の磁気抵抗パターン(11A、11C、11D、12A〜12D)においても同様である。
したがって、予め磁気抵抗パターン(11A〜11D、12A〜12D)の磁気抵抗値を測定して、ワイヤ41を接続するパッド15を選択することで、磁気抵抗パターン(1
1A〜11D、12A〜12D)の製膜段階で生じる磁気抵抗値のバラツキを抑制することができる。つまり、ブリッジ回路(BR1a,BR1b,BR2a,BR2b)におけるオフセットドリフトを抑制することができる。この結果、磁気センサ100の回路素子20における回路規模を小型化することができる。
ただし、複数のパッド15からワイヤ41を接続するパッド15を選択する方法においては、磁気抵抗値の調整幅が隣り合うパッド15の間隔により決定されるので調整精度が粗くなる。したがって、回路素子20においても中点電位の微調整を行うことが好ましい。この場合においても従来の回路素子のみで行う中点電位の調整に比べ補正に必要な情報が削減できるので、磁気センサ100の回路素子20における回路規模を小型化することができる。
(変形例)
以下に磁気センサの変形例について説明する。変形例と上述した実施の形態の違いは磁気抵抗素子であり、上述した実施の形態と同様の構成については同じ符号を付して説明する。
図7に変形例における磁気抵抗素子50の上面図を示す。磁気抵抗素子50は、8つの磁気抵抗パターン51A〜51D、52A〜52Dを有している。磁気抵抗素子50は、上面視において、円形状を8等分に分割した8つの領域R1〜R8を有している。各領域には1つの磁気抵抗パターンが配置されている。各磁気抵抗パターンは、それぞれの領域においてミアンダ形状である。ミアンダ形状の延伸方向つまり矢印で示す磁気抵抗パターンの感磁方向は、各領域の二等分線と一致する。領域R1には磁気抵抗パターン51Aが配置されている。領域R2には磁気抵抗パターン52Aが配置されている。領域R3には磁気抵抗パターン51Bが配置されている。領域R4には磁気抵抗パターン52Bが配置されている。領域R5には磁気抵抗パターン51Cが配置されている。領域R6には磁気抵抗パターン52Cが配置されている。領域R7には磁気抵抗パターン51Dが配置されている。領域R8には磁気抵抗パターン52Dが配置されている。
磁気抵抗パターン51Aは、図4における磁気抵抗MR1を構成している。磁気抵抗パターン51Bは、図4における磁気抵抗MR2を構成している。磁気抵抗パターン51Cは、図4における磁気抵抗MR3を構成している。磁気抵抗パターン51Dは、図4における磁気抵抗MR4を構成している。
磁気抵抗パターン52Aは、図4における磁気抵抗MR5を構成している。磁気抵抗パターン52Bは、図4における磁気抵抗MR6を構成している。磁気抵抗パターン52Cは、図4における磁気抵抗MR7を構成している。磁気抵抗パターン52Dは、図4における磁気抵抗MR8を構成している。
変形例においては、磁気抵抗素子50が一つの基板13で構成される。これにより、ホイートストンブリッジ回路BR1とホイートストンブリッジ回路BR2の配置精度が高くなる。また、ホイートストンブリッジ回路BR1とホイートストンブリッジ回路BR2の検出中心が一致するので、検出精度が高くなる。
なお、各磁気抵抗パターン(51A〜51D,52A〜52D)は、それぞれ複数のパッド15を有しており、磁気抵抗値の調節が可能である。したがって、上述した実施の形態と同様の効果を奏する。
本開示は、小型の磁気センサを提供することができるという効果を有し、特に車載用途
の磁気センサユニットにおいて有効である。
11,12 検出部
11A〜11D、12A〜12D、51A〜51D、52A〜52D 磁気抵抗パターン
13 基板
15 パッド
20 回路素子
41 ワイヤ
100 磁気センサ
BR1、BR2 ホイートストンブリッジ回路
BR1a、BR1b、BR2a、BR2b ブリッジ回路

Claims (8)

  1. 検出磁界の向きを検出する検出部と、
    前記検出部から出力される検出信号の信号処理を行う回路素子と、
    前記検出部と前記回路素子とを電気的に接続するワイヤと、を備え、
    前記検出部は、基板と、前記基板の主面に配置された第1の磁気抵抗パターンと第2の磁気抵抗パターンとを有しており、
    前記第1の磁気抵抗パターンと前記第2の磁気抵抗パターンは、それぞれの一端側が直列に接続されたブリッジ回路を構成しており、
    前記第1の磁気抵抗パターンの他端側もしくは、前記第2の磁気抵抗パターンの他端側の少なくとも一方には、前記ワイヤが選択的に接続される複数のパッドを磁気抵抗パターンの延伸方向に沿って有している、
    磁気センサ。
  2. 前記第1の磁気抵抗パターンに前記複数のパッドを配置する場合は、前記複数のパッドを前記第1の磁気抵抗パターンにおける前記基板の外周側に配置し、
    前記第2の磁気抵抗パターンに前記複数のパッドを配置する場合は、前記複数のパッドを前記第2の磁気抵抗パターンにおける前記基板の外周側に配置する、
    請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の磁気センサにおいて、
    前記第1の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第1のステップと、
    前記第1のステップで測定した磁気抵抗値に応じて前記第1の磁気抵抗パターンに配置された複数の前記パッドから前記ワイヤを接続するパッドを選択する第2のステップと、
    前記第2の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第3のステップと、
    前記第3のステップで測定した磁気抵抗値に応じて前記第2の磁気抵抗パターンに配置された複数の前記パッドから前記ワイヤを接続するパッドを選択する第4のステップと、を含む、
    磁気センサの製造方法。
  4. さらに、前記回路素子においてオフセットドリフトの演算処理を行う第5のステップを含む請求項3に記載の磁気センサの製造方法。
  5. 検出磁界の向きを検出する検出部と、
    前記検出部から出力される検出信号の信号処理を行う回路素子と、
    前記検出部と前記回路素子とを電気的に接続するワイヤと、を備え、
    前記検出部は、基板と、前記基板の主面に配置された第1の磁気抵抗パターンと第2の磁気抵抗パターンと第3の磁気抵抗パターンと第4の磁気抵抗パターンを有しており、
    前記第1の磁気抵抗パターンと前記第2の磁気抵抗パターンは、それぞれの一端側が直列に接続された第1ブリッジ回路を構成しており、
    前記第3の磁気抵抗パターンと前記第4の磁気抵抗パターンは、それぞれの一端側が直列に接続された第2のブリッジ回路を構成しており、
    前記第1のブリッジ回路と前記第2のブリッジ回路は、並列に接続されてホイートストンブリッジ回路を構成しており、
    前記第1の磁気抵抗パターンの他端側もしくは、前記第2の磁気抵抗パターンの他端側の少なくとも一方には、前記ワイヤが選択的に接続される複数のパッドを磁気抵抗パターンの延伸方向に沿って有しており、
    前記第3の磁気抵抗パターンの他端側もしくは、前記第4の磁気抵抗パターンの他端側の少なくとも一方には、前記ワイヤが選択的に接続される複数のパッドを磁気抵抗パターンの延伸方向に沿って有している、
    磁気センサ。
  6. 前記第1の磁気抵抗パターンに前記複数のパッドを配置する場合は、前記複数のパッドを前記第1の磁気抵抗パターンにおける前記基板の外周側に配置し、
    前記第2の磁気抵抗パターンに前記複数のパッドを配置する場合は、前記複数のパッドを前記第2の磁気抵抗パターンにおける前記基板の外周側に配置し、
    前記第3の磁気抵抗パターンに前記複数のパッドを配置する場合は、前記複数のパッドを前記第3の磁気抵抗パターンにおける前記基板の外周側に配置し、
    前記第4の磁気抵抗パターンに前記複数のパッドを配置する場合は、前記複数のパッドを前記第4の磁気抵抗パターンにおける前記基板の外周側に配置する、
    請求項5に記載の磁気センサ。
  7. 請求項5または請求項6に記載の磁気センサにおいて、
    前記第1の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第1のステップと、
    前記第1のステップで測定した磁気抵抗値に応じて前記第1の磁気抵抗パターンに配置された複数の前記パッドから前記ワイヤを接続するパッドを選択する第2のステップと、
    前記第2の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第3のステップと、
    前記第3のステップで測定した磁気抵抗値に応じて前記第2の磁気抵抗パターンに配置された複数の前記パッドから前記ワイヤを接続するパッドを選択する第4のステップと、
    前記第3の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第5のステップと、
    前記第5のステップで測定した磁気抵抗値に応じて前記第3の磁気抵抗パターンに配置された複数の前記パッドから前記ワイヤを接続するパッドを選択する第6のステップと、
    前記第4の磁気抵抗パターンの磁気抵抗値を測定する第7のステップと、
    前記第7のステップで測定した磁気抵抗値に応じて前記第4の磁気抵抗パターンに配置された複数の前記パッドから前記ワイヤを接続するパッドを選択する第8のステップと、を含む、
    磁気センサの製造方法。
  8. さらに、前記回路素子においてオフセットドリフトの演算処理を行う第9のステップを含む請求項7に記載の磁気センサの製造方法。
JP2019003223A 2019-01-11 2019-01-11 磁気センサおよびその製造方法 Pending JP2020112430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019003223A JP2020112430A (ja) 2019-01-11 2019-01-11 磁気センサおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019003223A JP2020112430A (ja) 2019-01-11 2019-01-11 磁気センサおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020112430A true JP2020112430A (ja) 2020-07-27

Family

ID=71666877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019003223A Pending JP2020112430A (ja) 2019-01-11 2019-01-11 磁気センサおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020112430A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5513959A (en) * 1978-07-17 1980-01-31 Nec Corp Ferromagnetic resistance effect element
JPS63147381A (ja) * 1986-12-10 1988-06-20 Fujitsu Ltd 磁気検出素子
JPH02302683A (ja) * 1989-05-17 1990-12-14 Tokai Rika Co Ltd 基準電圧発生装置
JPH07191120A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Nec Corp 磁気抵抗素子
JP2016050841A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社東海理化電機製作所 磁気検出装置
JP2017198515A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 磁気センサこれを用いた回転検出装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5513959A (en) * 1978-07-17 1980-01-31 Nec Corp Ferromagnetic resistance effect element
JPS63147381A (ja) * 1986-12-10 1988-06-20 Fujitsu Ltd 磁気検出素子
JPH02302683A (ja) * 1989-05-17 1990-12-14 Tokai Rika Co Ltd 基準電圧発生装置
JPH07191120A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Nec Corp 磁気抵抗素子
JP2016050841A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社東海理化電機製作所 磁気検出装置
JP2017198515A (ja) * 2016-04-27 2017-11-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 磁気センサこれを用いた回転検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9658298B2 (en) Monolithic three-axis magnetic field sensor
US6366079B1 (en) Rotation detector having two pairs of symmetrically positioned magnetoresistive element circuits
JP4873709B2 (ja) 電流センサ
US11099218B2 (en) Current sensor
US20090284254A1 (en) Magnetic sensor
US20130304422A1 (en) Increased Dynamic Range Sensor
US7237952B2 (en) Temperature sensor and sensor using a resistance element
US20180058905A1 (en) Liquid level detection device
CN110741269B (zh) 磁传感器以及电流传感器
JPWO2014111976A1 (ja) 磁気センサ及びその製造方法
US11249116B2 (en) Magnetic sensor and current sensor
EP3273202B1 (en) Displacement detection device
CN109655767B (zh) 一种集成磁结构
JP6820367B2 (ja) 位置センサおよび位置感知方法
WO2017094828A1 (ja) 位置検出装置
JP6321323B2 (ja) 磁気センサ
JP2018165699A (ja) 電流センサ
JP2004077374A (ja) 磁気センサの配置構造
EP3273203B1 (en) Displacement detection device
JP2010060340A (ja) 磁気センサ装置
JP2020112430A (ja) 磁気センサおよびその製造方法
JP6413317B2 (ja) 電流センサ
CN113048868B (zh) 位置检测信号的校正方法和位置检测装置
US20040189294A1 (en) Magnetic sensor
KR20070054075A (ko) 자기 검출 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211223

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20221020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230523