JP2020111240A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動パワーステアリング装置を安定して作動させる。【解決手段】車両に設けられる熱源の周辺に配置される電動パワーステアリング装置100,200は、車輪1を転舵するラックシャフト30と、ラックシャフト30のラックギヤ41bと噛み合うピニオンギヤ41aが設けられる出力シャフト22と、出力シャフト22に設けられるウォームホイール42bと、ウォームホイール42bと噛み合うウォームシャフト42aと、ウォームシャフト42aを回転駆動する電動モータ50と、電動モータ50の駆動を制御するコントローラ60と、を備え、コントローラ60の少なくとも一部は、ラックシャフト30が収容されるラックハウジング34を挟んで熱源とは反対側に配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
特許文献1には、比較的車幅が狭い全地形対応車(ATV : All Terrain Vehicle)に組み付けられた電動パワーステアリング装置が開示されている。
特開2006−232059号公報
特許文献1に記載される電動パワーステアリング装置は、車両の前後方向において、ラジエータの後方に配置されている。このため、電動パワーステアリング装置は、ラジエータから放出された熱により加熱されることとなる。電動パワーステアリング装置は、モータを駆動するコントローラを有するため、ラジエータから放出された熱によってコントローラが加熱されると、モータの出力が制限され、結果として、電動パワーステアリング装置の作動が不安定になるおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、電動パワーステアリング装置を安定して作動させることを目的とする。
本発明は、車両に設けられる熱源の周辺に配置される電動パワーステアリング装置が、車輪を転舵するラックシャフトと、ラックシャフトのラックギヤと噛み合うピニオンギヤが設けられるピニオンシャフトと、ピニオンシャフトに設けられるウォームホイールと、ウォームホイールと噛み合うウォームシャフトと、ウォームシャフトを回転駆動する電動モータと、電動モータの駆動を制御する制御部と、を備え、制御部の少なくとも一部が、ラックシャフトが収容されるラックハウジングを挟んで熱源とは反対側に配置されることを特徴とする。
本発明では、制御部の少なくとも一部が、ラックシャフトを収容するラックハウジングを挟んで熱源とは反対側に配置される。このように、ラックハウジングを熱遮蔽部材として利用することによって、熱源から放出された熱によって制御部が加熱されることを抑制することが可能である。したがって、電動パワーステアリング装置の周辺に熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によって制御部の温度が上昇することが抑制される。
本発明は、制御部が、制御部の熱を放出するヒートシンクを有し、制御部が、ヒートシンクの少なくとも一部がラックハウジングを挟んで熱源とは反対側に位置するように配置されることを特徴とする。
本発明では、ヒートシンクの少なくとも一部がラックハウジングを挟んで熱源とは反対側に位置するように制御部が配置される。このため、熱源から放出された熱がヒートシンクを介して制御部の内部へ移動し制御部の温度が上昇してしまうことが抑制される。したがって、電動パワーステアリング装置の周辺に熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によって制御部の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置を安定して作動させることができる。
本発明は、制御部の少なくとも一部が、ラックハウジングに加えて電動モータを挟んで熱源とは反対側に配置されることを特徴とする。
本発明では、制御部の少なくとも一部が、ラックハウジングに加えて電動モータを挟んで熱源とは反対側に配置される。このように、制御部と熱源との間にラックハウジングに加えて電動モータを配置させることによって、ラックハウジングを熱遮蔽部材として利用するとともに、制御部を熱源から比較的離れた位置に配置させることが可能となる。したがって、電動パワーステアリング装置の周辺に熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によって制御部の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置を安定して作動させることができる。
本発明は、制御部が、電動モータに隣接して配置され、ウォームシャフトの軸中心である第2軸心をピニオンシャフトの軸中心である第1軸心を含み第2軸心に平行な第1平面に投影した第1投影軸心と、第1軸心と、が成す角度を第1角度とし、第2軸心を第1軸心に直交する第2平面に投影した第2投影軸心と、ラックシャフトの軸中心である第3軸心を第2平面に投影した第3投影軸心と、が成す角度を第2角度とした場合、第1角度及び第2角度の大きさは、制御部の少なくとも一部が、ラックハウジングを挟んで熱源とは反対側に配置されるように設定されることを特徴とする。
本発明では、第1角度及び第2角度の大きさを変更することによって、ラックハウジングに対する制御部の位置を適宜変更することが可能である。このため、熱源とラックハウジングとがどのような位置関係にある場合であっても、第1角度及び第2角度の大きさを変更することで制御部の少なくとも一部を、ラックハウジングを挟んで熱源とは反対側に配置させることが可能である。したがって、熱源が電動パワーステアリング装置に対してどのような位置に配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によって制御部の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置を安定して作動させることができる。
本発明によれば、電動パワーステアリング装置を安定して作動させることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置が車両に組み付けられた状態を車両の側方から見た図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置が車両に組み付けられた状態を車両の上方から見た図である。 図4は、第1平面に投影された第1軸心と第2軸心との関係を示した模式図である。 図5は、第2平面に投影された第2軸心と第3軸心との関係を示した模式図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置が車両に組み付けられた状態を車両の側方から見た図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置が車両に組み付けられた状態を車両の上方から見た図である。 図8は、第1平面に投影された第1軸心と第2軸心との関係を示した模式図である。 図9は、第2平面に投影された第2軸心と第3軸心との関係を示した模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1から図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置100について説明する。電動パワーステアリング装置100は、車両に搭載され、運転者がステアリングホイール10に加える操舵トルクを変換して車輪1を転舵するステアリング装置に対して、操舵力を補助する装置である。
以下では、電動パワーステアリング装置100が組み付けられる車両が、比較的車幅が狭い全地形対応車(ATV : All Terrain Vehicle)や多用途四輪車(SSV : Side by Side Vehicle)である場合について説明する。図1は、電動パワーステアリング装置100の構成図であり、図2は、車両に組み付けられた電動パワーステアリング装置100を車両の側方から見た図であり、図3は、電動パワーステアリング装置100を車両の上方から見た図である。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール10に連結されるステアリングシャフト20と、ステアリングシャフト20の回転に伴って車輪1を転舵するラックシャフト30と、を備える。ラックシャフト30は、タイロッド31及びナックルアーム32を介して車輪1に連結されており、車輪1は、ラックシャフト30の変位によって転舵される。
ステアリングシャフト20は、運転者がステアリングホイール10を操作するステアリング操作に伴って回転する入力シャフト21と、ラックシャフト30を変位させるピニオンシャフトとしての出力シャフト22と、入力シャフト21と出力シャフト22とを連結するトーションバー23と、により構成される。
出力シャフト22とラックシャフト30とは、第1伝達部41を介して互いに連結されている。第1伝達部41は、出力シャフト22の端部に設けられるピニオンギヤ41aと、ラックシャフト30に設けられるラックギヤ41bと、からなる。ピニオンギヤ41aとラックギヤ41bとは互いに噛み合っており、出力シャフト22のトルクは、ピニオンギヤ41a及びラックギヤ41bを介してラックシャフト30の軸方向の荷重に変換されてラックシャフト30に伝達される。これにより、ラックシャフト30は、伝達されるトルクによりその軸方向に変位し、車輪1を転舵する。
また、電動パワーステアリング装置100は、ステアリング操作に応じて駆動される電動モータ50と、トーションバー23に作用するトルクを検出するトルクセンサ51と、トルクセンサ51の検出値に応じて電動モータ50の駆動を制御するコントローラ60と、を更に備える。電動モータ50の出力軸は、第2伝達部42を介してステアリングシャフト20の出力シャフト22に連結されている。
第2伝達部42は、電動モータ50の出力軸に設けられるウォームシャフト42aと、出力シャフト22に設けられるウォームホイール42bと、からなる。ウォームシャフト42aとウォームホイール42bとは互いに噛み合っており、電動モータ50のトルクは、ウォームシャフト42a及びウォームホイール42bを介して出力シャフト22に伝達される。電動モータ50から出力シャフト22に伝達されたトルクは、ピニオンギヤ41a及びラックギヤ41bを介してラックシャフト30に更に伝達される。
コントローラ60は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUにより実行される制御プログラム等を記憶するROM(Read−Only Memory)と、CPUの演算結果等を記憶するRAM(random access memory)と、を含むマイクロコンピュータで構成される。コントローラ60は、単一のマイクロコンピュータで構成されていてもよいし、複数のマイクロコンピュータで構成されていてもよい。コントローラ60は、電動モータ50に隣接して配置されており、例えば、図2及び図3に示すように、電動モータ50を挟んでウォームシャフト42aとは反対側に設けられる。
また、図2及び図3に示すように、コントローラ60には、内部の熱を放出するためにヒートシンク62が、電動モータ50とは反対側に設けられる。ヒートシンク62は、コントローラ60内の素子で発生した熱を外部へと効率的に放出するため、アルミニウム等の熱伝導性に優れた金属材料によって凹凸状に形成される。このようにコントローラ60にヒートシンク62を設けることで、コントローラ60の温度上昇が抑制されるため、電動モータ50を安定して駆動させることが可能となる。
トルクセンサ51は、運転者によるステアリング操作に伴って入力シャフト21に付与される操舵トルクを検出し、検出した操舵トルクに対応する電圧信号をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、トルクセンサ51からの電圧信号に基づいて、電動モータ50が出力するトルクを演算し、そのトルクが発生するように電動モータ50の駆動を制御する。
このように、電動パワーステアリング装置100は、入力シャフト21に付与される操舵トルクをトルクセンサ51にて検出し、その検出結果に基づいて電動モータ50の駆動をコントローラ60にて制御して運転者のステアリング操作をアシストする。
また、電動パワーステアリング装置100は、図2及び図3に示すように、ラックシャフト30を収容するラックハウジング34と、ウォームホイール42bを収容するウォームハウジング44と、をさらに備える。電動パワーステアリング装置100は、車両フレーム3から延びる図示しないブラケットにラックハウジング34が固定されることによって車両フレーム3に取り付けられる。
ラックハウジング34内には、出力シャフト22に設けられるピニオンギヤ41aがさらに収容される。また、ラックハウジング34には、ラックシャフト30とタイロッド31との連結部を覆うブーツ35が組み付けられる。
ウォームハウジング44内には、ウォームホイール42bが設けられる出力シャフト22と、ウォームホイール42bと噛み合うウォームシャフト42aと、がさらに収容される。また、ウォームハウジング44には、ウォームシャフト42aを駆動する電動モータ50が組み付けられる。
また、ウォームハウジング44は、図2及び図3に示すように、電動パワーステアリング装置100が車両に組み付けられた状態において、ラックハウジング34の鉛直方向上方に配置される。このように、ウォームハウジング44がラックハウジング34の鉛直方向上方に配置されるため、全地形対応車のように、ある程度の水深がある河川等を走行するような場合であっても、ウォームハウジング44がラックハウジング34の鉛直方向下方に配置される場合と比較し、ウォームハウジング44内に水が侵入することを防止することができるとともに、ウォームハウジング44に組み付けられる電動モータ50に水が侵入することを防止することができる。
ここで、全地形対応車のように比較的車幅が狭い車両では、車両を構成する装置を配置するスペースが限られるため、例えば、図2に示すように、電動パワーステアリング装置100の近傍には、図示しないエンジンの冷却水を冷却するためのラジエータ5が配置される。このように、電動パワーステアリング装置100の前方に熱源となるラジエータ5が配置されていると、図示しないラジエータファンが回転しているときや車両が走行しているとき、電動パワーステアリング装置100は、ラジエータ5から放出された熱により加熱されることとなる。
特に、電動パワーステアリング装置100のコントローラ60は、温度が上昇すると回路保護のために電動モータ50の駆動力を制限するといった機能制限を実行する。このため、コントローラ60がラジエータ5から放出された熱により加熱されてしまうと、電動モータ50の作動が制限され、結果として、電動パワーステアリング装置100を安定して作動させることが困難となる。
そこで、第1実施形態では、電動パワーステアリング装置100の周辺にラジエータ5のような熱源が配置された場合であっても、ラジエータ5から放出される熱によってコントローラ60の温度が上昇しないように、コントローラ60の少なくとも一部を、ラックシャフト30を収容するラックハウジング34を挟んで熱源となるラジエータ5とは反対側に配置している。換言すれば、ラジエータ5側から電動パワーステアリング装置100を水平方向に見た場合、コントローラ60の少なくとも一部は、ラックハウジング34と重なり合って見えない状態となっている。
このように、ラジエータ5とコントローラ60との間にラックハウジング34を配置することで、ラックハウジング34は、ラジエータ5及びラジエータファンからの熱風がコントローラ60へ直接当たることを遮る熱遮蔽部材として機能することになる。
また、ラジエータ5から放出された熱がヒートシンク62を介してコントローラ60の内部へ移動しないように、ヒートシンク62もラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に配置されている。
この場合もラックハウジング34は、ラジエータ5及びラジエータファンからの熱風がヒートシンク62へ直接当たることを遮る熱遮蔽部材として機能することになる。
このように、ラックハウジング34を熱遮蔽部材として用いることによって、ラジエータ5から放出された熱によってコントローラ60やヒートシンク62が加熱されることを抑制することが可能である。したがって、電動パワーステアリング装置100の周辺にラジエータ5のような熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によってコントローラ60の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置100を常に安定して作動させることができる。
次に、図2から図5を参照して、コントローラ60やヒートシンク62を、ラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に配置可能とするための構成について説明する。図4は、出力シャフト22の軸中心である第1軸心C1を含みウォームシャフト42aの軸中心である第2軸心C2に平行な第1平面P1に投影された第1軸心C1と第2軸心C2との関係を図2の矢印Aで示される方向から見た模式図であり、図5は、第1軸心C1に直交する第2平面P2に投影された第2軸心C2とラックシャフト30の軸中心である第3軸心C3との関係を図3の矢印Bで示される方向から見た模式図である。
図4に示すように、出力シャフト22の第1軸心C1と、ウォームシャフト42aの第2軸心C2が第1平面P1に投影された第1投影軸心CP1と、の間には、所定の第1角度α1が形成される。
第2軸心C2上には電動モータ50とともにコントローラ60が配置されるため、第1角度α1を90度よりも小さくすると、コントローラ60は第1軸心C1上に配置されるピニオンギヤ41aに近づいた状態、すなわち、コントローラ60がラックハウジング34に近づいた状態となる。一方、第1角度α1を90度よりも大きくすると、コントローラ60はラックハウジング34から離れた状態となる。なお、第1角度α1を90度とすると、出力シャフト22とウォームシャフト42aとは直交した状態となる。
また、図5に示すように、ウォームシャフト42aの第2軸心C2が第2平面P2に投影された第2投影軸心CP2と、ラックシャフト30の第3軸心C3が第2平面P2に投影された第3投影軸心CP3と、の間には、所定の第2角度α2が形成される。
第2軸心C2上にはコントローラ60が配置されるため、第2角度α2を0度よりも大きくすると、コントローラ60はラックシャフト30に近づいた状態、すなわち、コントローラ60がラックハウジング34に近づいた状態となる。一方、第2角度α2を0度よりも小さくすると、コントローラ60はラックハウジング34から離れた状態となる。なお、第2角度α2を0度にすると、第2投影軸心CP2と第3投影軸心CP3とは、平行になる。
ここで、ラジエータ5及びラジエータファンからの熱風がコントローラ60やヒートシンク62に直接当たらないようにするには、ラジエータ5側から見て、コントローラ60及びヒートシンク62が可能な限りラックハウジング34に隠れるようにコントローラ60及びヒートシンク62を配置することが好ましい。
このようにラジエータ5側から見て、ラックハウジング34に隠れるようにコントローラ60及びヒートシンク62を配置するには、第2角度α2を0度または0度よりもわずかに小さく設定するとともに、第1角度α1を90度よりも小さく設定し、コントローラ60やヒートシンク62を、ラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に配置すればよい。
なお、第1角度α1を小さくし過ぎるとラックハウジング34よりも鉛直方向下方にコントローラ60が配置されてしまうため、ラジエータ5の位置によっては、ラジエータ5からの熱風がコントローラ60に直接当たってしまうおそれがある。このため、第1角度α1の大きさは、ラジエータ5とラックハウジング34との位置関係に応じて適宜設定される。
このように、第1角度α1及び第2角度α2の大きさ、すなわち、出力シャフト22とウォームシャフト42aとラックシャフト30との位置関係を、ラジエータ5とラックハウジング34との位置関係に応じて設定することで、ラジエータ5からコントローラ60やヒートシンク62に向かう熱風をラックハウジング34によって遮ることが可能である。このため、コントローラ60の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。
また、ラックハウジング34を熱遮蔽部材として利用することによって、ラジエータ5からの熱風がコントローラ60やヒートシンク62に当たることを抑制する部材を電動パワーステアリング装置100に別途設ける必要がない。このため、電動パワーステアリング装置100の製造コストを増加させなくともコントローラ60の温度上昇を抑制することが可能である。
また、図2及び図3に示すように、ウォームシャフト42aの第2軸心C2とラックシャフト30の第3軸心C3とが略平行となるように、第1角度α1及び第2角度α2の大きさを設定することで、電動パワーステアリング装置100をコンパクト化することが可能である。このため、電動パワーステアリング装置100の周辺に他の装置が配置されている場合であっても、ラジエータ5からの熱風がコントローラ60やヒートシンク62に直接当たらないようにすることができる。
なお、コントローラ60は、厳密に第2軸心C2上に配置されている必要はなく、第1角度α1が変更されることで電動モータ50とともにラックハウジング34に対する位置が変わるように配置されていればよい。また、第1角度α1は、図4に示される位置の角度に限定されず、第1平面P1上において第1軸心C1と第1投影軸心CP1とにより形成される角度であれば、他の位置の角度であってもよい。同様に、第2角度α2は、図5に示される位置の角度に限定されず、第2平面P2上において第2投影軸心CP2と第3投影軸心CP3とにより形成される角度であれば、他の位置の角度であってもよい。
以上の第1実施形態によれば以下の効果を奏する。
電動パワーステアリング装置100では、コントローラ60の少なくとも一部が、ラックシャフト30を収容するラックハウジング34を挟んで熱源となるラジエータ5とは反対側に配置される。このように、ラックハウジング34を熱遮蔽部材として利用することによって、ラジエータ5から放出された熱によってコントローラ60やヒートシンク62が加熱されることを抑制することが可能である。したがって、電動パワーステアリング装置100の周辺にラジエータ5のような熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によってコントローラ60の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置100を常に安定して作動させることができる。
<第2実施形態>
次に、図6から図9を参照して、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置200について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付し説明を省略する。図6は、車両に組み付けられた電動パワーステアリング装置200を車両の側方から見た図であり、図7は、電動パワーステアリング装置200を車両の上方から見た図である。
電動パワーステアリング装置200の基本的な構成は、第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置100と同様である。電動パワーステアリング装置200では、コントローラ60が、ラックハウジング34に加えて電動モータ50を挟んでラジエータ5とは反対側に配置される点で電動パワーステアリング装置100と相違する。
第2実施形態では、図6及び図7に示すように、電動パワーステアリング装置200の周辺にラジエータ5のような熱源が配置された場合であっても、ラジエータ5から放出される熱によってコントローラ60の温度が上昇しないように、コントローラ60を、ラックシャフト30を収容するラックハウジング34及び電動モータ50を挟んで熱源となるラジエータ5とは反対側に配置している。
このように、ラジエータ5とコントローラ60との間にラックハウジング34を配置することで、ラックハウジング34は、上記第1実施形態と同様に、ラジエータ5及びラジエータファンからの熱風がコントローラ60へ直接当たることを遮る熱遮蔽部材として機能することになる。さらに、ラジエータ5とコントローラ60との間に電動モータ50を配置することで、コントローラ60は、上記第1実施形態と比べて、ラジエータ5から離れた位置に配置されることになる。このため、コントローラ60は、ラジエータ5から放出される熱によって加熱されにくくなる。
また、ラジエータ5から放出された熱がヒートシンク62を介してコントローラ60の内部へ移動しないように、ヒートシンク62もラックハウジング34及び電動モータ50を挟んでラジエータ5とは反対側に配置される。
この場合もラックハウジング34は、ラジエータ5及びラジエータファンからの熱風がヒートシンク62へ直接当たることを遮る熱遮蔽部材として機能することになる。さらに、ヒートシンク62は、上記第1実施形態と比べて、ラジエータ5から離れた位置に配置されることになる。このため、ヒートシンク62は、ラジエータ5から放出される熱によって加熱されにくくなる。
このように、ラックハウジング34を熱遮蔽部材として利用するとともに、コントローラ60及びヒートシンク62をラジエータ5から離れた位置に配置することによって、ラジエータ5から放出された熱によってコントローラ60やヒートシンク62が加熱されることを抑制することが可能である。
したがって、電動パワーステアリング装置200の周辺にラジエータ5のような熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によってコントローラ60の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置200を常に安定して作動させることができる。
次に、図6から図9を参照して、コントローラ60やヒートシンク62を、ラックハウジング34及び電動モータ50を挟んでラジエータ5とは反対側に配置可能とするための構成について説明する。図8は、出力シャフト22の軸中心である第1軸心C1を含みウォームシャフト42aの軸中心である第2軸心C2に平行な第1平面P1に投影された第1軸心C1と第2軸心C2との関係を図7の矢印Cで示される方向から見た模式図であり、図9は、第1軸心C1に直交する第2平面P2に投影された第2軸心C2とラックシャフト30の軸中心である第3軸心C3との関係を図7の矢印Dで示される方向から見た模式図である。
図8に示すように、出力シャフト22の第1軸心C1と、ウォームシャフト42aの第2軸心C2が第1平面P1に投影された第1投影軸心CP1と、の間には、所定の第1角度α1が形成される。
第2軸心C2上には電動モータ50とともにコントローラ60が配置されるため、第1角度α1を90度よりも小さくすると、コントローラ60は第1軸心C1上に配置されるピニオンギヤ41aに近づいた状態、すなわち、コントローラ60がラックハウジング34に近づいた状態となる。一方、第1角度α1を90度よりも大きくすると、コントローラ60はラックハウジング34から離れた状態となる。なお、第1角度α1を90度とすると、出力シャフト22とウォームシャフト42aとは直交した状態となる。
また、図9に示すように、ウォームシャフト42aの第2軸心C2が第2平面P2に投影された第2投影軸心CP2と、ラックシャフト30の第3軸心C3が第2平面P2に投影された第3投影軸心CP3と、の間には、所定の第2角度α2が形成される。
第2軸心C2上にはコントローラ60が配置されるため、第2角度α2を90度にすると、コントローラ60とラックシャフト30との間に電動モータ50が位置することでコントローラ60はラックシャフト30から最も離れた状態、すなわち、コントローラ60がラックハウジング34から最も離れた状態となる。
一方、第2角度α2を90度よりも小さくまたは90度よりも大きくすると、コントローラ60はラックハウジング34に近づいた状態となる。なお、第2角度α2を0度にすると、第2投影軸心CP2と第3投影軸心CP3とは、平行になる。
ここで、ラジエータ5からの熱風がコントローラ60やヒートシンク62に直接当たらないようにするには、ラジエータ5側から見て、コントローラ60及びヒートシンク62が可能な限りラックハウジング34に隠れるようにコントローラ60及びヒートシンク62を配置するとともに、コントローラ60及びヒートシンク62をラジエータ5から離すことが好ましい。
このようにラジエータ5側から見て、ラックハウジング34に隠れるようにコントローラ60及びヒートシンク62を配置しつつ、コントローラ60及びヒートシンク62をラジエータ5から離すには、第2角度α2を90度または90度近傍に設定するとともに、第1角度α1を90度前後に設定し、コントローラ60やヒートシンク62を、ラックハウジング34及び電動モータ50を挟んでラジエータ5とは反対側に配置すればよい。
なお、第1角度α1を小さくし過ぎるとラックハウジング34よりも鉛直方向下方にコントローラ60が配置されてしまうため、ラジエータ5の位置によっては、ラジエータ5からの熱風がコントローラ60に直接当たってしまうおそれがある。このため、第1角度α1の大きさは、ラジエータ5とラックハウジング34との位置関係に応じて適宜設定される。
このように、第1角度α1及び第2角度α2の大きさ、すなわち、出力シャフト22とウォームシャフト42aとラックシャフト30との位置関係を、ラジエータ5とラックハウジング34との位置関係に応じて設定することで、ラジエータ5からコントローラ60やヒートシンク62に向かう熱風をラックハウジング34によって遮ることが可能である。このため、コントローラ60の温度が上昇してしまうことを抑制することができる。
特に、図6及び図7に示すように、コントローラ60及びヒートシンク62とラジエータ5との間にラックハウジング34及び電動モータ50が配置され、コントローラ60及びヒートシンク62がラジエータ5から比較的離れた位置に配置されるように、第1角度α1及び第2角度α2の大きさを設定することで、ラジエータ5から放出される熱がコントローラ60やヒートシンク62に影響を及ぼさないようにすることができる。
なお、第1角度α1は、図8に示される位置の角度に限定されず、第1平面P1上において第1軸心C1と第1投影軸心CP1とにより形成される角度であれば、他の位置の角度であってもよい。同様に、第2角度α2は、図9に示される位置の角度に限定されず、第2平面P2上において第2投影軸心CP2と第3投影軸心CP3とにより形成される角度であれば、他の位置の角度であってもよい。
以上の第2実施形態によれば以下の効果を奏する。
電動パワーステアリング装置200では、コントローラ60が、ラックシャフト30を収容するラックハウジング34に加えて電動モータ50を挟んで熱源となるラジエータ5とは反対側に配置される。このように、ラックハウジング34を熱遮蔽部材として利用するとともに、コントローラ60をラジエータ5から比較的離れた位置に配置することによって、ラジエータ5から放出された熱によってコントローラ60やヒートシンク62が加熱されることを抑制することが可能である。したがって、電動パワーステアリング装置200の周辺にラジエータ5のような熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によってコントローラ60の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置200を常に安定して作動させることができる。
次に、上記各実施形態の変形例について説明する。以下に示すような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示される構成と上述の実施形態で説明した構成を組み合わせたり、以下の異なる変形例で説明する構成同士を組み合わせたりすることも可能である。
上記各実施形態では、ウォームハウジング44は、ラックハウジング34の鉛直方向上方に配置される。これに代えて、ウォームハウジング44は、ラックハウジング34の鉛直方向下方に配置されてもよい。これにより、ラックハウジング34の鉛直方向下方のスペースを有効利用することができる。なお、この場合であっても、第1角度α1及び第2角度α2の大きさを適宜設定することで、コントローラ60やヒートシンク62を、ラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に配置することが可能である。
また、上記各実施形態では、コントローラ60が電動モータ50を挟んでウォームシャフト42aとは反対側に設けられる。これに代えて、コントローラ60は、電動モータ50の周辺に配置されていれば、電動モータ50とウォームシャフト42aとの間に配置されてもよいし、電動モータ50の外周面に組み付けられていてもよい。
また、上記各実施形態では、ヒートシンク62は、コントローラ60を挟んで電動モータ50とは反対側に設けられる。これに代えて、ヒートシンク62は、コントローラ60内の素子で発生した熱を外部へと放出可能であれば、コントローラ60に対してどのように設けられていてもよく、例えば、コントローラ60の外周面に設けられ、径方向外側に突出するように形成されてもよい。
また、上記各実施形態では、熱源がラジエータ5である場合について説明したが、熱源としては、ラジエータ5に限定されず、エンジン本体やエンジンから排出される排気ガスが流れる排気管であってもよい。また、上記各実施形態では、熱源が電動パワーステアリング装置100,200の前方に配置されている場合について説明したが、熱源は、電動パワーステアリング装置100,200の後方や上方、下方に配置されていてもよい。熱源が電動パワーステアリング装置100,200の上方に配置されている場合は、ウォームハウジング44をラックハウジング34の鉛直方向下方に配置し、コントローラ60及び電動モータ50を熱源から遠ざけることが好ましい。
また、上記各実施形態では、操舵ハンドルは、ステアリングホイール10である。これに代えて、操舵ハンドルは、例えば、バーハンドルや操縦桿等その他の形態のものであってもよい。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
車両に設けられるラジエータ5の周辺に配置される電動パワーステアリング装置100,200は、車輪1を転舵するラックシャフト30と、ラックシャフト30のラックギヤ41bと噛み合うピニオンギヤ41aが設けられるピニオンシャフトとしての出力シャフト22と、出力シャフト22に設けられるウォームホイール42bと、ウォームホイール42bと噛み合うウォームシャフト42aと、ウォームシャフト42aを回転駆動する電動モータ50と、電動モータ50の駆動を制御するコントローラ60と、を備え、コントローラ60の少なくとも一部は、ラックシャフト30が収容されるラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に配置される。
この構成では、コントローラ60の少なくとも一部が、ラックシャフト30を収容するラックハウジング34を挟んで熱源となるラジエータ5とは反対側に配置される。このように、ラックハウジング34を熱遮蔽部材として利用することによって、ラジエータ5から放出された熱によってコントローラ60やヒートシンク62が加熱されることを抑制することが可能である。したがって、電動パワーステアリング装置100,200の周辺にラジエータ5のような熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によってコントローラ60の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置100,200を常に安定して作動させることができる。
また、この構成では、ラックハウジング34が熱遮蔽部材として利用されるため、ラジエータ5からの熱風がコントローラ60やヒートシンク62に当たることを抑制する部材を電動パワーステアリング装置100,200に別途設ける必要がない。このため、電動パワーステアリング装置100,200の製造コストを増加させなくともコントローラ60の温度上昇を抑制することが可能である。
また、コントローラ60は、コントローラ60の熱を放出するヒートシンク62を有し、コントローラ60は、ヒートシンク62の少なくとも一部がラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に位置するように配置される。
この構成では、ヒートシンク62の少なくとも一部がラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に位置するようにコントローラ60が配置される。このため、ラジエータ5から放出された熱がヒートシンク62を介してコントローラ60の内部へ移動しコントローラ60の温度が上昇してしまうことが抑制される。したがって、電動パワーステアリング装置100,200の周辺にラジエータ5のような熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によってコントローラ60の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置100,200を常に安定して作動させることができる。
また、コントローラ60の少なくとも一部は、ラックハウジング34に加えて電動モータ50を挟んでラジエータ5とは反対側に配置される。
この構成では、コントローラ60の少なくとも一部が、ラックハウジング34に加えて電動モータ50を挟んでラジエータ5とは反対側に配置される。このように、コントローラ60とラジエータ5との間にラックハウジング34に加えて電動モータ50を配置させることによって、ラックハウジング34を熱遮蔽部材として利用するとともに、コントローラ60をラジエータ5から比較的離れた位置に配置させることが可能となる。したがって、電動パワーステアリング装置200の周辺にラジエータ5のような熱源が配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によってコントローラ60の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置200を常に安定して作動させることができる。
また、コントローラ60は、電動モータ50に隣接して配置され、ウォームシャフト42aの軸中心である第2軸心C2を出力シャフト22の軸中心である第1軸心C1を含み第2軸心C2に平行な第1平面P1に投影した第1投影軸心CP1と、第1軸心C1と、が成す角度を第1角度α1とし、第2軸心C2を第1軸心C1に直交する第2平面P2に投影した第2投影軸心CP2と、ラックシャフト30の軸中心である第3軸心C3を第2平面P2に投影した第3投影軸心CP3と、が成す角度を第2角度α2とした場合、第1角度α1及び第2角度α2の大きさは、コントローラ60の少なくとも一部が、ラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に配置されるように設定される。
この構成では、第1角度α1及び第2角度α2の大きさを変更することによって、ラックハウジング34に対するコントローラ60の位置を適宜変更することが可能である。このため、ラジエータ5とラックハウジング34とがどのような位置関係にある場合であっても、第1角度α1及び第2角度α2の大きさを変更することでコントローラ60の少なくとも一部を、ラックハウジング34を挟んでラジエータ5とは反対側に配置させることが可能である。したがって、ラジエータ5のような熱源が電動パワーステアリング装置100,200に対してどのような位置に配置される場合であっても、熱源から放出される輻射熱によってコントローラ60の温度が上昇することが抑制されるため、結果として、電動パワーステアリング装置100,200を常に安定して作動させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100,200・・・電動パワーステアリング装置、5・・・ラジエータ(熱源)、22・・・出力シャフト(ピニオンシャフト)、30・・・ラックシャフト、34・・・ラックハウジング、41a・・・ピニオンギヤ、41b・・・ラックギヤ、42a・・・ウォームシャフト、42b・・・ウォームホイール、44・・・ウォームハウジング、50・・・電動モータ、60・・・コントローラ(制御部)、62・・・ヒートシンク、C1・・・第1軸心、C2・・・第2軸心、C3・・・第3軸心、P1・・・第1平面、P2・・・第2平面、P3・・・第3平面、CP1・・・第1投影軸心、CP2・・・第2投影軸心、CP3・・・第3投影軸心、α1・・・第1角度、α2・・・第2角度

Claims (4)

  1. 車両に設けられる熱源の周辺に配置される電動パワーステアリング装置であって、
    車輪を転舵するラックシャフトと、
    前記ラックシャフトのラックギヤと噛み合うピニオンギヤが設けられるピニオンシャフトと、
    前記ピニオンシャフトに設けられるウォームホイールと、
    前記ウォームホイールと噛み合うウォームシャフトと、
    前記ウォームシャフトを回転駆動する電動モータと、
    前記電動モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部の少なくとも一部は、前記ラックシャフトが収容されるラックハウジングを挟んで前記熱源とは反対側に配置されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記制御部は、前記制御部の熱を放出するヒートシンクを有し、
    前記制御部は、前記ヒートシンクの少なくとも一部が前記ラックハウジングを挟んで前記熱源とは反対側に位置するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記制御部の少なくとも一部は、前記ラックハウジングに加えて前記電動モータを挟んで前記熱源とは反対側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記制御部は、前記電動モータに隣接して配置され、
    前記ウォームシャフトの軸中心である第2軸心を前記ピニオンシャフトの軸中心である第1軸心を含み前記第2軸心に平行な第1平面に投影した第1投影軸心と、前記第1軸心と、が成す角度を第1角度とし、
    前記第2軸心を前記第1軸心に直交する第2平面に投影した第2投影軸心と、前記ラックシャフトの軸中心である第3軸心を前記第2平面に投影した第3投影軸心と、が成す角度を第2角度とした場合、
    前記第1角度及び前記第2角度の大きさは、前記制御部の少なくとも一部が、前記ラックハウジングを挟んで前記熱源とは反対側に配置されるように設定されることを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載の電動パワーステアリング装置。
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