JP2020111159A - 電動自動車 - Google Patents

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勇太 鈴木
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【課題】本明細書では、ブラケットの剛性を高めるリブと、剛性が高くなりすぎないようにする降伏部を、別々に取り扱うことを可能とする電動自動車を開示する。【解決手段】電動自動車は、前部空間にハウジングと、ケースと、フロントブラケットと、リアブラケットを備え、ハウジングは走行用モータを収容している。ケースは走行用モータに駆動電力を供給する電力制御ユニットを収容している。フロント/リアブラケットは、ハウジングの上方位置にハウジングから隙間を隔ててケースを支持している。リアブラケットは、ハウジングに固定される基部と基部の前端からケースに向けて延びてケースに固定される支持部の左右方向両端近傍に、基部の上方と支持部の後方から基部と支持部に接続しているリブが設けられている。リブとリブの間であるとともに基部と支持部の境界近傍に少なくとも1つの貫通孔が設けられている。貫通孔は前方衝突時に変形の起点となる。【選択図】図3

Description

本明細書は、走行用モータを収容しているハウジングと、走行用モータに駆動電力を供給する電力制御ユニットを収容しているケースを、車両の前部空間に収容する電動自動車を開示する。
本明細書でいう「電動自動車」には、走行用モータとエンジンの双方を備えるハイブリッド車が含まれる。さらに走行用モータのための電源として燃料電池とバッテリを備える自動車も「電動自動車」に含まれる。
電動自動車は、走行用モータと、その走行用モータに駆動電力を供給する電力制御ユニットを、車両の前部空間(フロントコンパートメント)に搭載するタイプが多い。電力制御ユニットは、典型的には、直流電源が供給する直流電力を交流に変換するインバータを含む。電力制御ユニットは、昇圧コンバータを含む場合もある。電力制御ユニットは、PCUケース(以下では単にケースという)に収容される。このケースを、走行用モータを収容するハウジング(以下では単にハウジングという)の上方に固定する構造が知られている。電力制御ユニットを走行用モータの近くに配置することで、電力制御ユニットと走行用モータをつなぐパワーケーブルが短くなり、送電損失が抑制できる。
特許文献1に、ハウジングの上方位置にケースを固定する構造が開示されている。特許文献1に開示された技術では、ケースの前側をフロントブラケットを介してハウジングに固定し、ケースの後側をリアブラケットを介してハウジングに固定する。ケースは、ハウジングの上方位置にハウジングから隙間を隔てて固定される。フロントブラケットとリアブラケットによってケースとハウジングの間に隙間を確保するのは、走行用モータの振動がハウジングを介してケースに伝わるのを抑制するためである。
ケースを支持するブラケットの剛性が低いと、ブラケットを固定しているゴムブッシュが車両の振動によって変形し、ゴムブッシュによって振動を減衰させる効果が不十分となる。電力制御ユニットに振動が伝わることを抑制するためにはブラケットの剛性を高くするのが有利である。一方、ブラケットの剛性が高すぎると、車両の前方衝突時にケースが車両後方に移動しない。すなわち、ブラケットの剛性が高すぎると、衝突荷重がケースにダイレクトに伝わり、ケースに収容されている電力制御ユニットがダメージを受けるおそれがある。
特許文献1では、ブラケットの剛性を高めるために、ブラケットの左右方向の両端部にリブを設けている。また、ブラケットの剛性が高くなりすぎないように、前記したリブに切欠きや貫通孔を設けている。特許文献1では、前方衝突時に、リブに設けられた切欠きや貫通孔に応力を集中させることで、ブラケットを降伏させている。すなわち、特許文献1では、前方衝突時に、リブに設けられた切欠き等の降伏部によりブラケットを変形させることで、ケースに収容されている電力制御ユニットに伝わる衝突荷重を低下させる。
特開2017−024466号公報
特許文献1に開示する電動自動車では、前方衝突時にブラケットを変形させる降伏部をブラケットのリブに設けている。そのリブは、ブラケットの剛性を高めるために設けられている。剛性を高めるためのリブに、剛性が高くなりすぎないようにする降伏部を設ける技術では、ブラケットの特性を所望のものに調整するのが困難である。
本明細書では、ブラケットの剛性を高めるリブと、剛性が高くなりすぎないようにする降伏部を、別々に取り扱うことを可能とする技術を開示する。
本明細書が開示する電動自動車は、ハウジングと、ケースと、フロントブラケットと、リアブラケットを備えている。
ハウジングは、走行用モータを収容している。ケースは、走行用モータに駆動電力を供給する電力制御ユニットを収容している。フロントブラケットとリアブラケットは、ハウジングの上方位置にハウジングから隙間を隔ててケースを支持している。この電動自動車では、ハウジングとケースを車両の前部空間に収容している。
リアブラケットは、ハウジングに固定される基部と、基部の前端からケースに向けて延びてケースに固定される支持部を備えている。基部と支持部の左右方向両端近傍に、基部の上方と支持部の後方から基部と支持部に接続しているリブが設けられている。
本明細書が開示する電動自動車では、両端部に設けられているリブとリブの間であるとともに基部と支持部の境界近傍に、少なくとも1つの貫通孔が設けられている。
リアブラケットの左右方向の両端部に設けられているリブがリアブラケットの剛性を高める。また、前方衝突時には、リブとリブの間に設けられている貫通孔に応力が集中してリアブラケットが変形する。すなわち、上述の構造によれば、ブラケットの剛性を高めるリブと、剛性が高くなりすぎないようにする貫通孔を、別々に取り扱うことができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
フロントコンパートメントの部品レイアウトの一例を示す斜視図である。 ハウジングとケースの側面図である。 リアブラケットとケースを斜め後方からみた図である。 リアブラケットの上方斜視図である。 リアブラケットの前方衝突時(25N)の応力分布を示す図である。 リアブラケットの前方衝突時(40N)の応力分布を示す図である。
図面を参照して実施例のハイブリッド車について説明する。図1に例示するように、ハイブリッド車100のフロントコンパートメント2に、ハウジング4とケース6が収容されている。ハウジング4の上にケース6が固定されている。
詳細は後述するが、ハウジング4には、ハイブリッド車100を走行させるモータと、動力分配機構と、デファレンシャルギアが収容されている。また、ケース6には、電力制御ユニット7が収容されている。電力制御ユニット7は、不図示のメインバッテリの出力電力をハウジング4に収容されているモータの駆動電力に変換するデバイスである。より詳しくは、電力制御ユニット7は、メインバッテリの出力電力の電圧を昇圧し、さらに交流に変換する。
ケース6は、フロントブラケット8とリアブラケット10によってハウジング4の上に固定されている。図1では、ケース6を簡略化して描いているとともに、ケース6の周囲に配置されているデバイスの図示を省略している。
図2を参照してハウジング4とケース6の詳細構造について説明する。図2は、ハウジング4とケース6の側面図である。すなわち、図2は、車幅方向(図中のW軸方向)から見たときの図である。先に述べたように、ハウジング4には、モータ40のほか、動力分配機構42とデファレンシャルギア44が収容されている。動力分配機構42は、ハイブリッド車100のエンジンの出力トルクとモータ40の出力トルクを合成/分配するギアセットである。動力分配機構42は、状況に応じて、エンジンの出力トルクを分割してデファレンシャルギア44とモータ40へ伝達する。デファレンシャルギア44を内蔵しているので、ハウジング4は、別言すれば、モータとトランスアクスルのケースである。ハウジング4は、例えば、アルミニウムのダイキャスト、あるいは、削り出しで作られる。
先に述べたように、ケース6は、モータ40を駆動する電力制御ユニット7(図1参照)を収容している。電力制御ユニット7は、不図示の高電圧バッテリの電力を昇圧した後、交流に変換してモータ40へ供給する。電力制御ユニット7は、また、モータ40が発電した交流電力を直流電力に変換し、さらに降圧する場合がある。降圧された電力によって高電圧バッテリが充電される。すなわち、ケース6は、走行用モータに駆動電力を供給する電力制御ユニット7を収容している。
図2に示すように、ケース6とハウジング4は、ケース6のフロント側下部から引き出されている6本のパワーケーブル46で繋がっている。パワーケーブル46は、ケース6に収容されている電力制御ユニット7(図1参照)からモータ40へ電力を送るためのワイヤハーネスである。説明を省略したが、ハウジング4には2個の3相交流モータが収容されており、6本のパワーケーブルは2組の3相交流を伝送する。
先に述べたように、ハウジング4には、モータ40と動力分配機構42とデファレンシャルギア44が収容されている。ハウジング4の内部では、モータ40の中心軸と動力分配機構42の中心軸とデファレンシャルギア44の中心軸が平行に並んでいる。それら3本の中心軸は車幅方向に伸びている。図2に示すように、3本の中心軸は、車幅方向からみて上辺が前下がりの三角形をなすように配置されている。三角形の上辺と平行となるように、ハウジング4の上面も、前下がりに傾斜している。それゆえ、ハウジング4の上面の上方に支持されるケース6も、前下がりに傾斜して配置される。
ケース6のハウジング4への固定方法について説明する。ケース6は、フロントブラケット8とリアブラケット10によってハウジング4の上方に支持されている。フロントブラケット8は、ケース6の前面を支持し、リアブラケット10はケース6の後面を支持する。ケース6の下面とハウジング4の間には、隙間SPが確保されている。この隙間SPは、フロントブラケット8とリアブラケット10によって確保される。すなわち、フロントブラケット8とリアブラケット10は、ハウジング4の上方位置に隙間を隔てて前記ケース6を支持している。
フロントブラケット8について説明する。フロントブラケット8は、車幅方向に並んだ3個のボルト36によってハウジング4の上面に固定される。また、フロントブラケット8は、車幅方向並んだ2個のボルト38によってケース6の前面に固定される。ケース6とボルト38の間にはゴムブッシュ34が介在している。詳細は後述するが、リアブラケット10もゴムブッシュ32を介してケース6に固定されている。このゴムブッシュ32と34は、モータ40の振動によって変形する。これにより、ハウジング4からケース6に伝わる振動を減衰させている。
リアブラケット10について説明する。リアブラケット10は、車幅方向に並んだ4個のボルト18によってハウジング4の上面に固定される。また、リアブラケット10は、車幅方向並んだ2個のボルト20によってケース6の後面に固定される。ケース6とボルト20の間にはゴムブッシュ32が介在している。先に述べたように、ハウジング4の上面は、前下がりに傾斜している。そのため、リアブラケット10も上側を車両前方に倒すようにハウジング4の上面に配置されている。また、詳細は後述するが、電気ケーブル30がケース6の後面上部からハウジング4の上面にリアブラケット10の下側をくぐるように配策されている。電気ケーブル30の先端は不図示のエアコンに接続されているが、詳細な説明は省略する。
リアブラケット10の詳細形状について図3を用いて説明する。図3は、車両後方からみたリアブラケット10周辺の斜視図である。図3に示すように、リアブラケット10は、H軸負側に基部12と、基部の前端からケース6に向けて延びている支持部14を備えている。基部12は、4個のボルト18によってハウジング4に固定されている。支持部14は、2個のボルト20と、ゴムブッシュ32によってケース6に固定されている。また、リアブラケット10は、基部12と支持部14の境界に形成されているフィレット部に3個の貫通孔22を備えている。すなわち、両端部に設けられているリブとリブの間であるとともに基部12と支持部14の境界近傍に貫通孔22は設けられている。なお、図2では図示を省略したが、ケース6とリアブラケット10の間には、電気ケーブル30や他のハーネスの位置を規制するハーネスクランプ50が設けられている。
先に述べたように、電気ケーブル30は、ケース6の後面から、リアブラケット10の基部12の下側を通って不図示のエアコンに接続されている。リアブラケット10は、電気ケーブル30が通る部位に切欠きを設けている。また、リアブラケット10は車幅方向の両端にリブ16を備えている。リブ16は、基部12と支持部14の縁に沿って、基部12の車両上方と支持部14の車両後方に延びている。すなわち、リブ16は、車両上方と支持部14の後方から基部12と支持部14に接続している。ここで、リアブラケット10は、車幅方向からみたときに略L字である。L字のブラケットは、L字が閉じる方向とL字が開く方向に変形しやすい。先に述べたように、リアブラケット10は、ハウジング4に収容されているモータ40の振動をゴムブッシュ32に伝えることで、振動を減衰させる。ここで、ゴムブッシュの振動減衰性能は、ゴムブッシュの形状に依存する。ゴムブッシュが正規の形状を保持している場合は、振動を伝えられたゴムブッシュは正常に変形することで振動を減衰する。一方、ゴムブッシュがもともと変形している場合は、振動を伝えられたゴムブッシュは正常に変形することができない。すなわち、ゴムブッシュが変形している場合は、ゴムブッシュの振動減衰性能が低下する。振動によりリアブラケット10が閉じたり開いたりすると、ゴムブッシュ32が変形する。すなわち、ゴムブッシュ32は正常に変形することができない。従って、振動によりリアブラケット10が閉じたり開いたりすると、ゴムブッシュ32によって振動を減衰させる効果が不十分となる。
リアブラケット10のL字の角度が変化する方向の剛性を高めるためにリブ16は設けられている。具体的には、リブ16は、L字が閉じる方向に変形するときには突っ張り、開くときには引っ張ることでリアブラケット10の変形を抑制する。
ここで、ケース6に収容されている電力制御ユニット7(図1参照)の内部には数十キロワットの電力を扱う部品が存在する。このため、ケース6は、前方衝突時に電力制御ユニット7の内部の高電圧回路が露出しないように、衝突安全性が高いことが求められる。図3に示すように、前方衝突時には車両前側からケース6に衝突荷重Fが加えられることがある。前方衝突時のケース6の衝突安全性を高めるための1つの方法として、衝突荷重Fによりケース6を車両後方に移動させることで、衝突荷重Fをケース6の移動エネルギーに変換する方法がある。衝突荷重Fによりケース6を車両後方に移動させることで、衝突荷重Fがケース6にダイレクトに伝わらない。このため、ケースに収容されている電力制御ユニット7がダメージを受けることを防ぐことができる。前方衝突時にケース6を移動させるためには、ケース6を固定するリアブラケット10の剛性を下げ、前方衝突時にブラケットのL字を閉じる方向に変形させる必要がある。以下、剛性を高めるリブ16とは別の貫通孔22を用いて衝突安全性を高めるリアブラケット10の構造について説明する。
図4にリアブラケット10の上面斜視図を示す。先に述べたように、リアブラケット10は、基部12と支持部14のフィレット部に3個の貫通孔22を備えている。電気ケーブル30(図3参照)を通す切欠きの図面右側には、2個の貫通孔22が設けられている。ここでは、この2個の貫通孔22について説明する。2個の貫通孔22の車幅方向の位置は、図4に示すように、基部12をハウジング4に固定するボルト18の中心間の略中央である。ボルト18によりハウジング4に固定されている部位では、リアブラケット10は変形しにくい。別言すれば、ボルト18によりハウジング4に固定されている部位では、リアブラケット10の剛性は高い。逆に言えば、ボルト18によりハウジング4に固定されている部位から離れるほど、リアブラケット10の剛性は低い。実施例のハイブリッド車100のリアブラケット10は、剛性が低いボルト18の中心間の略中央に貫通孔22を備えることで、前方衝突時に衝突荷重による応力を貫通孔22に集中させる。剛性が低い貫通孔22に応力が集中すると、貫通孔22周辺からリアブラケット10は変形を始める。この変形により、ケース6は前方衝突時に車両後方に移動することができる。すなわち、リアブラケット10は、リブ16で剛性を高めつつ、貫通孔22で衝突性能を高める。リアブラケット10は、ブラケットの剛性を高めるリブ16と、剛性が高くなりすぎないようにする貫通孔22を、別々に取り扱うことができる。
また、図2に示すように、リアブラケット10は、上側を車両前方に倒すようにハウジング4の上面に配置されている。このため、リアブラケット10の基部12と支持部14の境界は、リアブラケット10において最も低い部位となる。ここで、フロントコンパートメント2(図1参照)には、雨水等の水が入りこむことがある。リアブラケット10の表面に雨水が付着した場合、雨水は最も低い部位である基部12と支持部14の境界に溜まる。先に述べたように、貫通孔22は、基部12と支持部14の境界に設けられている。このため、溜まった雨水は、貫通孔22を通過してハウジング4(図2参照)の上面に流れる。すなわち、貫通孔22は、リアブラケット10の表面に雨水等が溜まることを防止する水抜き孔としても機能する。
図5、6を用いてリアブラケット10に衝突荷重が加えられたときの応力の分布を説明する。図5、6は、車両前側から衝突荷重Fがケース6に加えられたときのリアブラケット10の変形モードと応力のシミュレーションした結果を示す。図5、図6では、応力が高い部位を濃いハッチングで示している。図5は衝突荷重Fが25Nのときのシミュレーション結果である。図5に示すように衝突荷重Fにより支持部14が車両後方に変形している。このとき、基部12をハウジング4に固定するボルト18の中心間の略中央に応力が集中している。また、図面右側端部に設けられているリブ16の中央部にも大きな応力がかかっている。先に述べたように、基部12をハウジング4に固定するボルト18の中心間の略中央には、貫通孔22が設けられている。
図6は衝突荷重Fが40Nのときのシミュレーション結果である。図5に比較して基部12がさらに車両後方に変形している。このとき、リアブラケット10にかかる応力は貫通孔22を中心としてさらに大きくなっている。一方、図面右側端部に設けられているリブ16の中央部の応力集中は図5に比較して緩和されている。先に述べたように、リアブラケット10は、衝突荷重Fによる応力が集中する部位のうち、基部12と支持部14の境界近傍に貫通孔22を設けている。すなわち、応力が集中する部位である基部12と支持部14の境界近傍に、さらに弱体化させる貫通孔22を設けている。従って、リアブラケット10は、衝突荷重Fにより剛性を高めるリブ16とは別の貫通孔22の近傍から変形する。すなわち、リアブラケット10は、ブラケットの剛性を高めるリブ16と、剛性が高くなりすぎないようにする貫通孔22を、別々に取り扱っている。
本実施例の留意点を以下に述べる。先に述べたように、貫通孔22の車幅方向における位置は、リアブラケット10とハウジング4を固定するボルト18の中心間の略中央であるが、これに限定されない。他の位置に貫通孔を設けてもよい。また、貫通孔22の形状は、円形に限定されず、例えば長孔等であってもよい。さらに、貫通孔22の個数についても、例えば1個であっても、また4個であってもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:フロントコンパートメント
4:ハウジング
6:ケース
7:電力制御ユニット
8:フロントブラケット
10:リアブラケット
12:基部
14:支持部
16:リブ
18、20、36、38:ボルト
22:貫通孔
30:電気ケーブル
32、34:ゴムブッシュ
40:モータ
42:動力分配機構
44:デファレンシャルギア
46:パワーケーブル
50:ハーネスクランプ
100:ハイブリッド車
F:衝突荷重
SP:空間

Claims (1)

  1. 走行用モータを収容しているハウジングと、
    前記走行用モータに駆動電力を供給する電力制御ユニットを収容しているケースと、
    前記ハウジングの上方位置に隙間を隔てて前記ケースを支持するフロントブラケットとリアブラケットを備えており、
    前記ハウジングと前記ケースが車両の前部空間に収容されており、
    前記リアブラケットは、前記ハウジングに固定される基部と、前記基部の前端から前記ケースに向けて延びて前記ケースに固定される支持部を備えており、
    前記基部と前記支持部の左右方向両端近傍に、前記基部の上方と前記支持部の後方から前記基部と前記支持部に接続しているリブが設けられており、
    前記両端部に設けられているリブとリブの間であるとともに前記基部と前記支持部の境界近傍に、少なくとも1つの貫通孔が設けられていることを特徴とする電動自動車。
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