JP2020095862A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 酸化剤ガスの加湿状態を安定化することができる燃料電池システムを提供する。【解決手段】 燃料電池システムは、酸化剤ガス及び燃料ガスの化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池に供給される酸化剤ガスが流れる供給路と、燃料電池から排出されたオフガスが流れる排出路と、水分を透過する透過膜を有し、供給路を流れる酸化剤ガスに、排出路を流れるオフガス中の水分を、透過膜を介して加える加湿器と、供給路を流れる前記酸化剤ガスに加湿器を迂回させる迂回路と、加湿器及び迂回路にそれぞれ流れる酸化剤ガスの量を調整する調整手段と、燃料電池の加湿状態に応じて、加湿器及び迂回路のうち、加前記加湿器への前記酸化剤ガスの流れが遮断されるように、または前記迂回路への前記酸化剤ガスの流れが遮断されるように、調整手段を制御する制御装置とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池に酸化剤ガスを供給するための供給路に、酸化剤ガスを加湿する加湿器、及び加湿器を迂回するバイパス流路が接続された構成の燃料電池システムがある(例えば特許文献1)。加湿器は、燃料電池に供給される酸化剤ガスに、燃料電池から排出された酸化剤ガス(以下、「オフガス」と表記)中の水分を、中空糸膜などの透過膜を介して加えることにより加湿を行う。
特開2009−140621号公報
加湿器には、供給路、及びオフガスが流れる排出路が接続されている。オフガスの温度及び水分量は、燃料電池の発電状態に応じて変動する。このため、オフガスの温度及び水分量の変動に応じて、凝縮した水分が透過膜に詰まったり、逆に透過膜の詰まりが解消することにより加湿器の圧力損失が変動する。
したがって、供給路を流れる酸化剤ガスの一部をバイパス流路に分流させる場合、その分流比は、加湿器の圧力損失の変動の影響により目標値からずれるため、加湿器を経由する酸化剤ガスの流量の制御が困難となり、酸化剤ガスの加湿状態が安定しないおそれがある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、酸化剤ガスの加湿状態を安定化することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本明細書に記載の燃料電池システムは、酸化剤ガス及び燃料ガスの化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスが流れる供給路と、前記燃料電池から排出されたオフガスが流れる排出路と、水分を透過する透過膜を有し、前記供給路を流れる前記酸化剤ガスに、前記排出路を流れる前記オフガス中の水分を、前記透過膜を介して加える加湿器と、前記供給路を流れる前記酸化剤ガスに前記加湿器を迂回させる迂回路と、前記加湿器及び前記迂回路にそれぞれ流れる前記酸化剤ガスの量を調整する調整手段と、前記燃料電池の加湿状態に応じて、前記加湿器及び前記迂回路のうち、前記加湿器への前記酸化剤ガスの流れが遮断されるように、または前記迂回路への前記酸化剤ガスの流れが遮断されるように、前記調整手段を制御する制御装置とを有する。
本発明によれば、酸化剤ガスの加湿状態を安定化することができる。
燃料電池システムの一例を示す構成図である。 加湿器の一例を示す斜視図である。 比較例における酸化剤ガスの湿度変化の例を示す図である。 実施例において、加湿器のみに酸化剤ガスが流れる場合の酸化剤ガスの湿度変化の例を示す図である。 実施例において、バイパス流路のみに酸化剤ガスが流れる場合の酸化剤ガスの湿度変化の例を示す図である。 ECU(Electric Control Unit)の処理の一例を示すフローチャートである。
(燃料電池システムの構成)
図1は、燃料電池システムの一例を示す構成図である。燃料電池システムは、一例として燃料電池車に搭載される。
燃料電池システムは、ECU1、燃料電池スタック(FC)2、エアコンプレッサ30、インタークーラ(I/C)31、加湿器32、タンク33、及びインジェクタ34を有する。また、燃料電池システムは、三方弁40、調圧弁41、温度センサ50,52、フローメータ51、カソード供給路20、バイパス流路21、カソード排出路22、アノード供給路23、アノード排出路24、及び冷却水路25を有する。
燃料電池スタック2は、固体高分子形の複数の単セル(1個の燃料電池)の積層体であり、酸化剤ガス及び燃料ガスの化学反応により発電する。燃料ガスは例えば水素ガスであり、酸化剤ガスは例えば空気である。
燃料電池スタック2は、流体が流れる配管であるカソード供給路20、カソード排出路22、アノード供給路23、アノード排出路24、及び冷却水路25に接続されている。カソード供給路20には、燃料電池スタック2に供給される酸化剤ガスが流れる。カソード排出路22には、燃料電池スタック2から排出されたオフガスが流れる。なお、カソード供給路20は供給路の一例であり、カソード排出路22は排出路の一例である。
アノード供給路23には、燃料電池スタック2に供給される燃料ガスが流れる。アノード供給路23には、上流側から下流側に向かう方向に沿って、タンク33及びインジェクタ34が接続されている。タンク33は燃料ガスを蓄圧し、インジェクタ34は、タンク33からの燃料ガスを燃料電池スタック2に向けて噴射する。ECU1は、インジェクタ34が噴射する燃料ガスの量(以下、「噴射量」と表記)を制御する。
アノード排出路24には、燃料電池スタック2から排出された燃料ガスが流れる。なお、アノード排出路24を流れる燃料ガスは、不図示の再循環系により燃料電池スタック2に再循環される。
燃料電池スタック2は、発電により発熱するため、発電に適切な温度に維持されるように、冷却水路25を循環する冷却水により冷却される。冷却水路25には、燃料電池スタック2の冷却水の出口付近の温度を検出する温度センサ52が設けられている。ECU1は、温度センサ52から冷却水の温度を取得する。また、冷却水路25には、燃料電池スタック2により昇温した冷却水を冷却するラジエータ(不図示)、及び冷却水を送出するポンプ(不図示)などが設けられている。
カソード供給路20には、上流側から下流側に向かう方向に沿って、エアコンプレッサ30、インタークーラ31、温度センサ50、フローメータ51、三方弁40、及び加湿器32が接続されている。エアコンプレッサ30は、カソード供給路20を流れる酸化剤ガスをモータ(不図示)の回転により圧縮する。ECU1は、エアコンプレッサ30のモータの回転数を制御する。圧縮された酸化剤ガスはインタークーラ31に導入される。
インタークーラ31は、圧縮により昇温した酸化剤ガスを熱交換により冷却する。温度センサ50は、インタークーラ31の出口側の酸化剤ガスの温度を検出する。ECU1は、温度センサ50から酸化剤ガスの温度を取得する。また、フローメータ51は、インタークーラ31の出口側の酸化剤ガスの単位時間当たりの流量を検出する。ECU1は、フローメータ51から酸化剤ガスの流量を取得する。酸化剤ガスはインタークーラ31から三方弁40に流れる。
三方弁40には、酸化剤ガスが流れる配管であるバイパス流路21の上流側の端部が接続されている。また、三方弁40は、カソード供給路20の下流側において加湿器32と接続されている。バイパス流路21の下流側の端部は、加湿器32の下流側のカソード供給路20に接続されている。これにより、バイパス流路21は、カソード供給路20を流れる酸化剤ガスに加湿器32を迂回させる。なお、バイパス流路21は迂回路の一例である。
三方弁40は、加湿器32側の開度により加湿器32に流れる酸化剤ガスの量を調整し、バイパス流路21側の開度によりバイパス流路21に流れる酸化剤ガスの量を調整する。ECU1は各開度を制御する。このため、三方弁40は、加湿器32及びバイパス流路21にそれぞれ流れる酸化剤ガスの分流比を各開度により調整することができる。なお、三方弁40は調整手段の一例である。
加湿器32は、三方弁40から流れ込んだ酸化剤ガスを加湿する。加湿された酸化剤ガスは燃料電池スタック2に流れる。一方、バイパス流路21を流れる酸化剤ガスは、加湿器32を迂回するため、加湿されずにカソード供給路20に流れ、さらに燃料電池スタック2に流れる。
カソード排出路22には、上流側から下流側に向かう方向に沿って、加湿器32及び調圧弁41が接続されている。加湿器32は、カソード排出路22を流れるオフガス中の水分により加湿を行う。
調圧弁41は、加湿器32の出口側の酸化剤ガスの単位時間当たりの流量を調整する。ECU1は、調圧弁41の開度を調整することにより酸化剤ガスの背圧を制御する。
ECU1は燃料電池システムの動作を制御する。ECU1は、例えばCPU(Central Processing Unit)回路を含み、CPUを駆動するソフトウェアに従って動作する。
ECU1は、温度センサ50,52及びフローメータ51から検出結果を取得し、燃料電池システムの動作の制御に用いる。また、ECU1は、インジェクタ34の噴射量、エアコンプレッサ30のモータの回転数、三方弁40の各開度、及び調圧弁41の開度を制御する。なお、ECU1は制御装置の一例である。
(加湿器の構成)
次に加湿器32の構成例を説明する。
図2は、加湿器32の一例を示す斜視図である。加湿器32は、例えば、直方体形状の金属製のスペーサ320、及び、水分を透過する多孔質の透過膜により形成されたスタック部材321を有する。
加湿器32は、複数のスタック部材321が積層された積層体である。スタック部材321は四角い筒型の部材であり、その内側には、オフガスから水分を吸収するための吸湿流路321aが設けられている。吸湿流路321aはカソード排出路22と連通しており、オフガスは吸湿流路321aを方向Dbに流れる。また、スタック部材321は、一例として3個のスペーサ320を介して隣のスタック部材321に積層される。
スペーサ320は、長手方向がオフガスの流れる方向Dbと直交するように、スタック部材321の上面及び下面にそれぞれ接着されている。スペーサ320は、例えば一定の間隔をおいてスタック部材321の上面及び下面に配置されている。隣り合うスペーサ320同士及びスタック部材321同士の間隔により画定される空間は、酸化剤ガスを加湿するための加湿流路320aとして機能する。加湿流路320aはカソード供給路20と連通しており、酸化剤ガスは加湿流路320aを方向Daに流れる。これにより、酸化剤ガスとオフガスは、加湿器32内部を互いに直交する方向Db,Daに流れる。
吸湿流路321aを流れるオフガス中の水分は、スタック部材321の透過膜を介して加湿流路320aに移動する。これにより、加湿流路320aを流れる酸化剤ガスに水分が加えられる。
この構成によると、加湿器32のサイズを小型化しつつ、加湿流路320a及び吸湿流路321aを高密度で集積することができるため、オフガス及び酸化剤ガスと接触する透過膜の面積を容易に増加させることが可能となる。このため、加湿器32は、例えば燃料電池車などに要求される高効率な加湿を実現することができる。
再び図1を参照すると、オフガスの温度及び水分量は、燃料電池スタック2の発電状態に応じて変動する。このため、オフガスの温度及び水分量の変動に応じて、凝縮した水分が透過膜に詰まったり、逆に透過膜の詰まりが解消することにより加湿器32の圧力損失が変動する。
したがって、三方弁40がカソード供給路20を流れる酸化剤ガスの一部をバイパス流路21に分流させる場合、その分流比は、加湿器32の圧力損失の変動の影響により目標値からずれるため、加湿器32を経由する酸化剤ガスの流量の制御が困難となり、酸化剤ガスの加湿状態が安定しないおそれがある。
図3は、比較例における酸化剤ガスの湿度変化の例を示す図である。符号G1は、時刻に対する酸化剤ガスの湿度の変化を示す。ここで、酸化剤ガスの湿度は、加湿器32の下流側の燃料電池スタック2の入口における値である。また、符号G2は、時刻に対する三方弁40の加湿器32側の開度の変化を示し、符号G3は、時刻に対する三方弁40のバイパス流路21側の開度の変化を示す。
ECU1は、三方弁40の加湿器32側の開度及びバイパス流路21側の開度をそれぞれ100(%)に設定する。つまり、三方弁40の各開度は全開状態に設定される。このため、酸化剤ガスは、加湿器32の圧力損失が一定であれば、三方弁40から加湿器32及びバイパス流路21に均等な量で分流される。
しかし、実際には上述したように、分流比は、加湿器32の圧力損失の変動の影響により変化するため、加湿器32に流れる酸化剤ガスの量も変化する。このため、符号G1に示されるように、燃料電池スタック2に供給される酸化剤ガスの湿度が変動する。
(三方弁40の開度の制御)
そこで、実施例のECU1は、三方弁40の加湿器32側の開度及びバイパス流路21側の開度のうち、一方の開度を0(%)に設定し、他方の開度を100(%)に設定する。これにより、加湿器への酸化剤ガスの流れが遮断され、またはバイパス流路21への酸化剤ガスの流れが遮断される。このため、酸化剤ガスは、三方弁40から加湿器32及びバイパス流路21に分流されることはない。
したがって、加湿器32には、加湿器32側の開度が100(%)である場合、カソード供給路20を流れる全ての酸化剤ガスが流れ込み、加湿器32側の開度が0(%)である場合、酸化剤ガスが全く流れ込まない。前者の場合、加湿器32を流れる酸化剤ガスの量は、エアコンプレッサ30が送出する酸化剤ガスの全体量であるため、加湿器32の圧力損失の変動によらずに一定となる。これにより、酸化剤ガスの湿度を実質的に一定とすることが可能である。
再び図1を参照すると、符号Raは、加湿器32側の開度が100(%)であり、バイパス流路21側の開度が0(%)である場合の酸化剤ガスの経路を示し、符号Rbは、加湿器32側の開度が0(%)であり、バイパス流路21側の開度が100(%)である場合の酸化剤ガスの経路を示す。
経路Raの場合、加湿器32及びバイパス流路21のうち、加湿器32のみに酸化剤ガスが流れ、経路Rbの場合、加湿器32及びバイパス流路21のうちバイパス流路21のみに酸化剤ガスが流れる。つまり、経路Raの場合、バイパス流路21への酸化剤ガスの流れが遮断され、経路Rbの場合、加湿器32への酸化剤ガスの流れが遮断される。
図4は、実施例において、加湿器32のみに酸化剤ガスが流れる場合の酸化剤ガスの湿度変化の例を示す図である。符号G11は、時刻に対する酸化剤ガスの湿度の変化を示す。また、符号G12は、時刻に対する三方弁40の加湿器32側の開度の変化を示し、符号G13は、時刻に対する三方弁40のバイパス流路21側の開度の変化を示す。
ECU1は、三方弁40の加湿器32側の開度を100(%)に設定し、バイパス流路21側の開度を0(%)に設定する。つまり、加湿器32側の開度は全開状態に設定され、バイパス流路21側の開度は全閉状態に設定される。このとき、カソード供給路20を流れる全ての酸化剤ガスが加湿器32に流れるため、上述したように、酸化剤ガスの湿度は、加湿器32の圧力損失の変動によらず、実質的に一定に維持される。
図5は、実施例において、バイパス流路21のみに酸化剤ガスが流れる場合の酸化剤ガスの湿度変化の例を示す図である。符号G21は、時刻に対する酸化剤ガスの湿度の変化を示す。また、符号G22は、時刻に対する三方弁40の加湿器32側の開度の変化を示し、符号G23は、時刻に対する三方弁40のバイパス流路21側の開度の変化を示す。
ECU1は、三方弁40の加湿器32側の開度を0(%)に設定し、バイパス流路21側の開度を100(%)に設定する。つまり、加湿器32側の開度は全閉状態に設定され、バイパス流路21側の開度は全開状態に設定される。このとき、カソード供給路20を流れる全ての酸化剤ガスが加湿器32を迂回するため、酸化剤ガスの湿度は、加湿器32の圧力損失の変動によらず、例えばエアコンプレッサ30に取り込まれる外気の湿度に実質的に維持される。
このように、ECU1は、加湿器32及びバイパス流路21のうち、加湿器32のみに酸化剤ガスが流れるように、または加湿器32及びバイパス流路21のうちバイパス流路21のみに酸化剤ガスが流れるように三方弁40を制御する。このため、酸化剤ガスの湿度に対する加湿器32の圧力損失の影響が抑制される。
(ECU1の処理)
図6は、ECU1の処理の一例を示すフローチャートである。ECU1は、燃料電池スタック2の発電開始の要求の有無を判定する(ステップSt1)。ECU1は、例えば燃料電池車のイグニッションスイッチがオンされたことを示す信号を受信したとき、発電開始の要求を受けたと判定する。発電開始の要求が無い場合(ステップSt1のNo)、再びステップSt1の処理が実行される。
ECU1は、発電開始の要求が有る場合(ステップSt1のYes)、燃料電池スタック2の発電の開始処理を実行する(ステップSt2)。このとき、ECU1は、例えばエアコンプレッサ30のモータの回転数とインジェクタ34の噴射量を、未発電時より増加させる。これにより、燃料電池スタック2には、要求される電力(以下、「要求電力」と表記)に応じた量の燃料ガス及び酸化剤ガスが供給される。なお、このときの三方弁40の各開度は、例えば始動時の燃料電池スタック2の運転状態に応じて適宜に設定される。
次にECU1は、燃料電池スタック2の加湿状態を検出する(ステップSt3)。このとき、ECU1は、温度センサ50,52及びフローメータ51から検出結果を取得する。また、ECU1は、要求電力に従って発電したときの燃料電池スタック2の出力電流から、発電で生成される水分量を算出し、温度センサ52から取得した冷却水の温度から燃料電池スタック2の温度を算出する。
ECU1は、燃料電池スタック2の水分量及び温度から加湿状態を判定する。例えば、ECU1は、燃料電池スタック2の水分量及び温度から加湿器32の入口側のオフガスの温度及び湿度を推定する。また、ECU1は、温度センサ50が検出した酸化剤ガスの温度と、フローメータ51が検出した酸化剤ガスの流量とから加湿器32の入口側の酸化剤ガスの湿度を推定する。
このとき、酸化剤ガスが加湿器32を流れる場合(つまり経路Raの場合)、ECU1は、さらに加湿器32の設計値に基づく加湿能力値に基づいて、酸化剤ガスの湿度を推定する。これにより、ECU1は、燃料電池スタック2の加湿状態を検出する。なお、湿度の推定処理には、例えばメモリ内に保持されたマップデータなどが用いられる。
次にECU1は、燃料電池スタック2の加湿状態に基づき、加湿器32による酸化剤ガスの加湿が必要であるか否かを判定する(ステップSt4)。ECU1は、例えば燃料電池スタック2が乾燥状態である場合、燃料電池スタック2の発電性能が低下するため、加湿が必要であると判定し(ステップSt4のYes)、三方弁40に対し、加湿器32側の開度を100(%)に設定し、バイパス流路21側の開度を0(%)に設定する(ステップSt5)。この場合、カソード供給路20を流れる全ての酸化剤ガスが加湿器32を流れて加湿されるため、燃料電池スタック2の乾燥状態が解消される。
また、ECU1は、例えば燃料電池スタック2が湿潤状態である場合、燃料電池スタック2の発電性能が十分に高いため、加湿が不要であると判定し(ステップSt4のNo)、三方弁40に対し、加湿器32側の開度を0(%)に設定し、バイパス流路21側の開度を100(%)に設定する(ステップSt6)。この場合、カソード供給路20を流れる全ての酸化剤ガスがバイパス流路21を流れて加湿されない。
次にECU1は、燃料電池スタック2の発電停止の要求の有無を判定する(ステップSt7)。ECU1は、例えば燃料電池車のイグニッションスイッチがオフされたことを示す信号を受信したとき、発電停止の要求を受けたと判定する。発電停止の要求が無い場合(ステップSt7のNo)、再びステップSt3以降の各処理が実行される。
また、ECU1は、発電停止の要求が有る場合(ステップSt7のYes)、燃料電池スタック2の発電の停止処理を実行する(ステップSt8)。このとき、ECU1は、例えばエアコンプレッサ30のモータの回転数とインジェクタ34の噴射量を発電時より低下させる。このようにして、ECU1は処理を実行する。
このように、ECU1は、燃料電池スタック2の加湿状態に応じて、加湿器32及びバイパス流路21のうち、加湿器32への酸化剤ガスの流れが遮断されるように、またはバイパス流路21への酸化剤ガスの流れが遮断されるように、三方弁40を制御する。
このため、カソード供給路20を流れる酸化剤ガスは、加湿器32及びバイパス流路21に分流されないので、加湿器32も流れる酸化剤ガスの量が加湿器32の圧力損失の変動により変化することが抑制される。したがって、酸化剤ガスの加湿状態を安定化することが可能となる。
なお、本例では、加湿器32及びバイパス流路21にそれぞれ流れる酸化剤ガスの量の調整手段として、三方弁40を挙げたが、これに限定されない。例えば、三方弁40に代えて、バイパス流路21に制御弁を設け、さらに、バイパス流路21とカソード供給路20の分岐点と加湿器32の間に別の制御弁を設け、各制御弁の開度により酸化剤ガスの流量を三方弁40と同様に調整することも可能である。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1 ECU(制御装置)
2 燃料電池システム(燃料電池)
20 カソード供給路(供給路)
21 バイパス流路(迂回路)
22 カソード排出路(排出路)
32 加湿器
40 三方弁(調整手段)
321 スタック部材(透過膜)

Claims (1)

  1. 酸化剤ガス及び燃料ガスの化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池に供給される前記酸化剤ガスが流れる供給路と、
    前記燃料電池から排出されたオフガスが流れる排出路と、
    水分を透過する透過膜を有し、前記供給路を流れる前記酸化剤ガスに、前記排出路を流れる前記オフガス中の水分を、前記透過膜を介して加える加湿器と、
    前記供給路を流れる前記酸化剤ガスに前記加湿器を迂回させる迂回路と、
    前記加湿器及び前記迂回路にそれぞれ流れる前記酸化剤ガスの量を調整する調整手段と、
    前記燃料電池の加湿状態に応じて、前記加湿器及び前記迂回路のうち、前記加湿器への前記酸化剤ガスの流れが遮断されるように、または前記迂回路への前記酸化剤ガスの流れが遮断されるように、前記調整手段を制御する制御装置とを有することを特徴とする燃料電池システム。
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