JP2020095208A - 情報処理システム、サーバー - Google Patents

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Abstract

【課題】導出過程内の各行が正しいか否かを細かく判定し、導出部分の加点を自動的に行えるようにする。【解決手段】情報処理システムは、サーバーと画像形成装置を含む。画像形成装置は、記入済の解答用紙(記入済用紙)を読み取る。画像形成装置は、記入済用紙の読み取りに基づく解答データをサーバーに送信する。サーバーは、受信した解答データに基づき、記入済用紙の解答枠に受験者が記入した行である記入行を認識する。サーバーは、記入行の中から認識できた正解と加点対象の個数に基づき採点を行う。【選択図】図12

Description

本発明は、テストの採点を行う情報処理システム、サーバーに関する。
学校でテストが行われることがある。解法を理解し、その解法を使えるかを確認するためにテストが行われることがある。また、必要な事項を記憶しているかを確認するためにテストが行われることもある。通常、先生や担当者が採点を行う。テストを受けた者が多いほど、採点作業が長くなる。画像形成装置を用いて採点者の負担を減らすことがある。採点を補助する技術の一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、解答が記載された解答用紙を画像データとして取得し、前記解答用紙の解答枠の領域を特定し、前記解答枠の画像データを抽出し所定の記憶領域に保持し、同一の設問に対する解答枠に関して、前記記憶領域に保持されている複数の解答者分の画像データを集約し配置し採点用印刷データを生成して出力し、採点された前記採点用印刷データを画像データとして取得し所定の記憶領域に保持し、採点された前記採点用印刷データにおいて、追記された情報を抽出し、抽出した情報をもとに、前記解答枠に対する点数を決定し、解答者ごとに、前記解答用紙に含まれる全設問に対する前記解答枠の点数の合計点数を算出し、解答者ごとに、全設問に対応する前記採点後の前記解答枠及び前記合計点数を集約し、前記解答者が解答した解答用紙を採点した状態として出力する
画像形成装置が記載されている。この構成により、採点を効果的に支援する(特許文献1:請求項1、段落[0007]等参照)。
特開2018−037832号公報
テストでは、各受験者に解答用紙が配られる。テストのタイプとして、答えだけではなく、答えを導出するための式や文章を記入するテストもある(記述式テスト)。例えば、数学のテストで答えを導く場合、複数段階の計算が必要な場合がある。暗算で答えをいきなり出すことが難しいとき、式の計算、展開、変形のため、複数の行(式)が解答用紙に記入(記述)されることがある。
このようなテストでは、解答用紙に記入された行(式)について、1つ1つ正しいか否かを確認すると、採点に長い時間がかかる。そのため、採点では、各行が正しいか否かの確認は行われないことが多い。最終行(導き出された答え)のみを確認することが多い。導き出された答えが誤っている場合、導出過程の途中までは正しくても、不正解となる。最終的な答えが間違っていれば、不正解として、全得点が与えられない。記述式のテストの解答に適切な評価がなされておらず、受験者は点数をみても、解答した内容がどの程度正しく、問題の解き方をどの程度理解しているかわからないという問題がある。
特許文献1記載の技術は、採点の補助と利用できる。しかし、解答のうち、最終的な答え以外の部分(記述のうち答え以外の部分)が正しいか否か(部分点を与えるか否か)を判定することができない。特許文献1記載の技術は、上記の問題を解決できない。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、導出過程内の各行が正しいか否かを細かく判定し、導出部分の加点を自動的に行えるようにする。
本発明に係る情報処理システムは、情報処理システムは、サーバーと画像形成装置を含む。前記画像形成装置は、記入済の解答用紙である記入済用紙を読み取る。前記画像形成装置は、前記記入済用紙の読み取りに基づく解答データを前記サーバーに送信する。前記サーバーは、前記記入済用紙に対応する問題の正解と、加点対象を記憶する。前記サーバーは、受信した前記解答データに基づき、前記記入済用紙の解答枠に受験者が記入した行である記入行を認識する。前記サーバーは、前記記入行の中から認識できた前記正解と前記加点対象の個数に基づき採点を行う。
本発明によれば、導出過程内の各行が正しいか否かを細かく判定することができる。導出過程の正しい部分に基づき、加点することができる。導出部分について加点を行える採点を自動的に行うことができる。理解度を示す点数が付くように、細かな採点を行うことができる。
実施形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。 実施形態に係るサーバーの一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の一例を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置の一例を示す図である。 実施形態に係る問題データの作成と登録の一例を示す図である。 実施形態に係る解答用紙データの作成の一例を示す図である。 実施形態に係る解答用紙データの一例を示す図である。 実施形態に係る採点基準データの登録の一例を示す図である。 実施形態に係る採点基準データの一例を示す図である。 実施形態に係る採点基準データの一例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の読み取り処理の一例を示す図である。 実施形態に係るサーバーによる採点とレポートデータの生成の一例を示す図である。 実施形態に係るレポートデータの作成手順の一例を示す図である。 実施形態に係るレポートデータの第1の印刷手法の一例を示す図である。 実施形態に係るレポートデータの第2の印刷手法の一例を示す図である。
以下、図1〜図15を用いて本発明の実施形態に係る情報処理システム100とサーバー1を説明する。以下の本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。なお、明細書、特許請求の範囲において、記号とは、情報を伝達するために用いられる記号である。記号には文字が含まれる(例えば、アルファベット)。また、記号には数字が含まれる。記号には狭義の記号も含まれる(例えば、=、+、−のような算術記号)。
(情報処理システム100)
図1を用いて、実施形態に係る情報処理システム100の一例を説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システム100の一例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム100は、サーバー1と画像形成装置2を含む。情報処理システム100は、情報処理装置3を含んでもよい。例えば、サーバー1、画像形成装置2、情報処理装置3は、ネットワークで接続される。サーバー1、画像形成装置2、情報処理装置3は、互いに通信できる。サーバー1、画像形成装置2、情報処理装置3はそれぞれ複数台でもよい。便宜上、図1では、各装置を1台ずつ図示している。
サーバー1はデータを記憶する。また、サーバー1は処理を行う。画像形成装置2は、例えば、複合機である。情報処理装置3は、例えば、PCである。PCの代わりに、スマートフォンやタブレットコンピューターが用いられてもよい。情報処理装置3は、テストの担当者(作成者、採点者)が扱うコンピューターである。情報処理装置3は画面を表示する。また、情報処理装置3は操作を受け付ける。担当者は、情報処理装置3を用いて、テストの問題、採点基準、解答用紙の登録を行える。
(サーバー1)
次に、図2を用いて、実施形態に係るサーバー1の一例を説明する。図2は、実施形態に係るサーバー1の一例を示す図である。
サーバー1はサーバー処理部10、サーバー記憶部11、サーバーディスプレイ12、サーバー入力デバイス13、サーバー通信部14を含む。サーバー処理部10は制御回路15、画像処理回路16を含む基板(サーバー基板)である。サーバー処理部10は演算、処理を行う。サーバー処理部10はサーバー1の動作を制御する。
サーバー記憶部11は、RAM、ROM、ストレージ(HDD)を含む。サーバー記憶部11はデータを不揮発的に記憶できる。サーバー記憶部11は受験者情報41を記憶する。受験者情報41は予め設定される。受験者情報41はテストを受ける者の名前(受験者名64)を含む。受験者情報41には、各受験者のアドレス、所属クラスが定められてもよい。アドレスは、受験者やその保護者が所持し、データを閲覧できるコンピューター(スマートフォン、PC)のアドレスである。
サーバーディスプレイ12は、例えば、液晶パネル又は有機ELパネルを含む。サーバー処理部10は、画面、情報をサーバーディスプレイ12に表示させる。サーバー入力デバイス13は、例えば、キーボードやマウスである。サーバー入力デバイス13は使用者の操作を受け付ける。サーバー入力デバイス13の出力に基づき、サーバー処理部10は操作内容を認識する。
サーバー通信部14は、ネットワークを介し、画像形成装置2、情報処理装置3と通信する。サーバー処理部10は、サーバー通信部14が画像形成装置2と情報処理装置3から受信したデータをサーバー記憶部11に記憶させる。サーバー処理部10は、情報通信部34(情報処理装置3)や通信部27(画像形成装置2)に向けて、データ、情報をサーバー通信部14に送信させる。
(画像形成装置2)
図3を用いて、実施形態に係る画像形成装置2の一例を説明する。図3は、実施形態に係る画像形成装置2の一例を示す図である。
画像形成装置2は制御部20、記憶部21、原稿搬送部22、画像読取部23、操作パネル24、印刷部25、読取装置26、通信部27を含む。制御部20は画像形成装置2の動作を制御する。制御部20は制御回路28と画像処理回路29を含む基板である。制御部20は画像形成装置2に関する制御、演算を行う。制御部20は記憶部21に記憶されるプログラム、データに基づき画像形成装置2の各部の制御、各種の演算処理を行う。記憶部21はROM、RAM、ストレージ(HDD)を含む。記憶部21は、画像形成装置2の制御用の設定データ、画像データ、制御用のプログラム、ファイルを記憶する。
原稿搬送部22は、原稿の読み取り位置に向けて、セットされた原稿を1枚ずつ搬送する。原稿搬送部22には、複数枚の原稿をセットできる。複写ジョブのような原稿読み取りを伴うジョブのとき、制御部20(制御回路28)は画像読取部23に原稿の読み取りを行わせる。画像読取部23は、原稿搬送部22が搬送する原稿、又は、コンタクトガラスにセットされた原稿を読み取る。画像読取部23は読み取った原稿の画像データを生成する。原稿読み取りと画像データの生成のため、画像読取部23は、光源(ランプ)、レンズ、イメージセンサー(ラインセンサー)、A/D変換回路を含む。
操作パネル24は表示パネル24a、タッチパネル24b、ハードキー24cを含む。表示パネル24aは、画面、画像を表示する。制御部20(制御回路28)は表示パネル24aの表示を制御する。制御部20は、ジョブの設定に用いる操作画像を表示パネル24aに表示させる。操作画像は、例えば、ボタンやキーである。タッチパネル24bは、使用者の操作を受け付ける。タッチパネル24bは表示パネル24aの上面に設けられる。タッチパネル24bはタッチ位置を認識する。タッチパネル24bの出力に基づき、制御部20は、操作された操作画像を認識する。操作された操作画像に基づき、制御部20は、使用者の操作内容を認識する。ハードキー24cも使用者の操作を受け付ける。
印刷部25は、給紙部25a、用紙搬送部25b、画像形成部25c、定着部25dを含む。制御部20(制御回路28)はこれらの部分の動作を制御する。つまり、制御部20は、給紙、用紙搬送、トナー像の形成、転写、定着を制御する。印刷ジョブのとき、制御部20は用紙を1枚ずつ給紙部25aに供給させる。制御部20は、供給された用紙を用紙搬送部25bに搬送させる。制御部20は、印刷用画像データに基づくトナー像を画像形成部25cに形成させる。制御部20は、搬送される用紙へのトナー像の転写を画像形成部25cに行わせる。制御部20は用紙に転写されたトナー像を定着部25dに定着させる。制御部20は、用紙搬送部25bに定着後の用紙を機外に排出させる。
通信部27はネットワークと通信可能に接続される。通信部27は通信用のハードウェア(各種ソケット、通信用回路)と通信用ソフトウェアを備える基板である。通信部27は、ネットワークを介し、サーバー1、情報処理装置3と通信できる。
(情報処理装置3)
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置3の一例を説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置3の一例を示す図である。
情報処理装置3は、情報処理部30、情報記憶部31、ディスプレイ32、入力デバイス33、情報通信部34を含む。
情報処理部30は複数の回路、素子を含む電子回路基板である。情報処理部30は、制御回路35(CPU)や画像処理回路36を含む。情報記憶部31はOS、データ、プログラム、各種ソフトウェアを不揮発的に記憶する。情報記憶部31はフラッシュROM、HDD、RAMを含む。情報処理部30は、OS、データ、プログラム、各種ソフトウェアに基づき、情報処理装置3の動作を制御する。情報処理部30は、情報記憶部31の記憶内容に従って、情報処理装置3の各部を制御する。
情報処理部30は、画面、情報をディスプレイ32に表示させる。ディスプレイ32は、例えば、液晶パネル、又は、有機ELパネルを含む。入力デバイス33は使用者の操作を受け付ける。入力デバイス33は、例えば、キーボードやマウスである。入力デバイス33はタッチパネル24bでもよい。入力デバイス33の出力に基づき、情報処理部30は操作内容を認識する。情報通信部34は通信回路、通信用ソフトウェアを含む。情報通信部34は情報処理部30の指示に応じてサーバー1、画像形成装置2と通信する。
情報処理装置3の情報記憶部31には、少なくとも、問題作成ソフトウェア42、解答用紙作成ソフトウェア43、採点基準作成ソフトウェア44がインストールされる。その他、ワープロソフト、表計算ソフト、画像データ編集ソフト、OCRソフトのようなソフトウェアがインストールされてもよい。
(問題データ51の作成と登録)
次に、図5を用いて、実施形態に係る問題データ51の作成と登録の一例を説明する。図5は、実施形態に係る問題データ51の作成と登録の一例を示す図である。
問題データ51をサーバー1に登録する(記憶させる)ことができる。問題データ51は、テストに出す問題のデータである。言い換えると、問題データ51は、解答用紙に含める問題のデータである。例えば、担当者は、自席の情報処理装置3(PC)で問題データ51を生成する。問題データ51の作成時、担当者は、問題作成ソフトウェア42を起動する。なお、ワープロソフトや表計算ソフトのような他種のソフトウェアが問題作成ソフトウェア42として用いられてもよい。
また、サーバー1はサーバーディスプレイ12、サーバー入力デバイス13を含む。そのため、サーバー1で問題データ51を生成できるようにしてもよい。この場合、サーバー記憶部11は、問題作成ソフトウェア42を記憶する。問題データ51の作成時、担当者は、サーバー1で問題作成ソフトウェア42を起動する。
図5のスタートは、問題データ51の作成と登録を開始する時点である。まず、入力デバイス33(情報処理装置3)、又は、サーバー入力デバイス13(サーバー1)は、問題の入力を受け付ける(ステップ♯11)。例えば、担当者(問題作成者)は、問題とする式や問題文を入力する。そして、情報処理部30、又は、サーバー処理部10は、作成した問題のコード番号(問題コード61)の設定を受け付ける(ステップ♯12)。
問題の登録のコマンドを入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13が受け付けたとき、情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、問題データ51(問題ファイル)を作成する(ステップ♯13)。問題データ51は、作成された問題と、問題コード61(図7参照)を含む。情報処理装置3を用いる場合、情報処理部30が問題データ51を生成する。サーバー1を用いる場合、サーバー処理部10は問題データ51を生成する。情報処理部30、又は、サーバー処理部10は、問題データ51のデータ名(ファイル名)に、問題コード61を含めてもよい。
情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、作成した問題データ51をサーバー記憶部11に記憶させる(ステップ♯14)。問題データ51の記憶場所(保存先フォルダー)は、予め定められていてもよい。情報処理装置3で問題データ51が作成されたとき、情報処理部30は、サーバー通信部14に向けて、問題データ51を情報通信部34に送信させる。そして、本フローは終了する(エンド)。その結果、サーバー記憶部11に問題データ51が記憶される(図2参照)。このように、問題データ51をサーバー1にアップロードすることができる。
(解答用紙データ52の作成)
次に、図6、図7を用いて、実施形態に係る解答用紙データ52の作成の一例を説明する。図6は、実施形態に係る解答用紙データ52の作成の一例を示す図である。図7は、実施形態に係る解答用紙データ52の一例を示す図である。
サーバー1には、解答用紙データ52を登録することができる。解答用紙データ52は、テストの解答用紙の印刷に用いられる。テストのとき、受験者は、問題を解き、解答用紙に解答を記入する。例えば、担当者は、自席の情報処理装置3で解答用紙データ52を生成する。問題の作成時、担当者は、解答用紙作成ソフトウェア43を起動する。なお、ワープロソフトや表計算ソフトのような他種のソフトウェアが解答用紙作成ソフトウェア43として用いられてもよい。
また、サーバー1はサーバーディスプレイ12、サーバー入力デバイス13を含む。そのため、サーバー1で解答用紙データ52を生成できるようにしてもよい。この場合、サーバー記憶部11は、解答用紙作成ソフトウェア43を記憶する。解答用紙の作成時、担当者は、サーバー1で解答用紙作成ソフトウェア43を起動する。
図6のスタートは、解答用紙データ52の作成と登録を開始する時点である。まず、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、問題データ51(問題)の選択を受け付ける(ステップ♯21)。サーバー記憶部11に登録されている問題(問題データ51)の中からテストに出す問題を選択することができる。
情報処理装置3で解答用紙データ52を生成するとき、情報処理部30(制御回路35)は、サーバー記憶部11(サーバー通信部14)へのアクセスを情報記憶部31に行わせる。情報処理部30は、問題データ51が記憶されたフォルダーの内容をディスプレイ32に表示させる。担当者は、入力デバイス33を用いて、ディスプレイ32に表示された問題データ51(問題ファイル)の中から解答用紙データ52に含める問題データ51を選択する。
サーバー1で解答用紙データ52を生成するとき、サーバー処理部10(制御回路15)は、サーバー記憶部11のうち、問題データ51が記憶されたフォルダーの内容をサーバーディスプレイ12に表示させる。担当者は、サーバー入力デバイス13を用いて、サーバーディスプレイ12に表示された問題データ51(問題ファイル)の中から解答用紙データ52に含める問題データ51を選択する。
次に、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、作成する解答用紙のコード番号(解答用紙コード62)の設定を受け付ける(ステップ♯22)。解答用紙の登録のコマンドを入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13が受け付けたとき、情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、解答用紙データ52(解答用紙ファイル)を作成する(ステップ♯23)。解答用紙データ52は、作成された解答用紙の画像データと、解答用紙コード62を含む。情報処理装置3を用いる場合、情報処理部30が解答用紙データ52を生成する。サーバー1を用いる場合、サーバー処理部10が解答用紙データ52を生成する。情報処理部30、又は、サーバー処理部10は、解答用紙データ52のデータ名(ファイル名)に、解答用紙コード62を含めてもよい。
情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、作成した解答用紙データ52をサーバー記憶部11に記憶させる(ステップ♯24)。解答用紙データ52の記憶場所(保存先フォルダー)は、予め定められていてもよい。情報処理装置3が解答用紙データ52を生成したとき、情報処理部30は、サーバー通信部14に向けて、解答用紙データ52を情報通信部34に送信させる。その結果、サーバー記憶部11に解答用紙データ52が記憶される(図2参照)。解答用紙データ52をサーバー1にアップロードすることができる。
図7は、作成された解答用紙データ52の一例を示す。情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、第1領域F1と第2領域F2を含む解答用紙データ52を生成する。第1領域F1は、ページを2分割した一方の領域である。第2領域F2は、ページを2分割した他方の領域である。図7の例では、第1領域F1(左側の領域)と第2領域F2(右側の領域)の大きさは同じである。つまり、1ページの画像データを中央線で均等に分割した一方の領域が第1領域F1であり、他方の領域が第2領域F2である。
情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、解答用紙コード枠71、受験者名64記入枠72、点数85記入枠73、問題コード枠74、問題枠75(問題欄)、及び、解答枠76(解答欄)を解答用紙データ52の第1領域F1に設ける。入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、各枠のサイズの設定を受け付けてもよい。この場合、設定されたサイズの枠が設けられる。
情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、設定された解答用紙コード62(記号の組み合わせ)を解答用紙コード枠71に含める。受験者名64記入枠72は、受験者がテスト時に氏名を記入する欄である。点数85記入枠73は採点後、点数85を記入するための欄である。情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、選択された問題の問題コード61を問題コード枠74に含める。解答枠76は、受験者名64が解答(導出過程と導出した答え)を記入するための欄である。
情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、第2領域F2を白紙状態(空白)とする。白紙領域は、何も印刷しないようにする領域である。試験後、レポートデータ57を印刷できるようにするため、第2領域F2は、空白とされる(詳細は後述)。
新たに登録された解答用紙データ52に基づき、サーバー処理部10は、画像形成装置2に解答用紙を印刷させる(ステップ♯25)。そして、本フローは終了する(エンド)。解答用紙データ52の登録時、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、解答用紙の印刷枚数の設定を受け付けてもよい。この場合、サーバー処理部10(制御回路15)は、画像形成装置2(通信部27)に向けて、設定された印刷枚数を付した新登録の解答用紙データ52をサーバー通信部14に送信させる。解答用紙データ52を受信したとき、制御部20(制御回路28)は、解答用紙データ52に基づく印刷を印刷部25に行わせる。例えば、印刷枚数として100枚が設定されたとき、制御部20は、100枚の解答用紙を印刷部25に印刷させる。これにより、設定された印刷枚数の分だけ、解答用紙が印刷される。
なお、解答用紙データ52の登録後、所望の時点で解答用紙データ52の印刷を行えるようにしてもよい。例えば、画像形成装置2の操作パネル24は、解答用紙データ52の印刷指示を受け付ける。このとき、例えば、制御部20は、解答用紙データ52の保存先フォルダーへのアクセスを通信部27に行わせる。制御部20は、保存されている解答用紙データ52の一覧を表示パネル24aに表示させる。操作パネル24(タッチパネル24b)は、印刷する解答用紙データ52の選択とその印刷枚数の設定を受け付ける。制御部20は、選択された解答用紙データ52を通信部27に取得させる。通信部27が取得した解答用紙データ52に基づき、制御部20は解答用紙を印刷部25に印刷させる。
(採点基準データ53の作成と登録)
次に、図8〜図10を用いて、実施形態に係る採点基準データ53の登録の一例を説明する。図8は、実施形態に係る採点基準データ53の登録の一例を示す図である。図9、図10は、実施形態に係る採点基準データ53の一例を示す図である。
登録した問題データ51の採点基準データ53をサーバー1に登録することができる。採点基準データ53は、テスト後の解答用紙(記述済用紙)の自動的な採点に用いられる。例えば、担当者は、自席の情報処理装置3で採点基準データ53を生成する。採点基準の作成時、担当者は、採点基準作成ソフトウェア44を起動する。
また、サーバー1はサーバーディスプレイ12、サーバー入力デバイス13を含む。そのため、サーバー1で採点基準データ53を生成できるようにしてもよい。この場合、サーバー記憶部11は、採点基準作成ソフトウェア44を記憶する。採点基準の作成時、担当者は、サーバー1で採点基準作成ソフトウェア44を起動する。
図8のスタートは、採点基準データ53の作成と登録を開始する時点である。まず、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、採点基準データ53に含める行(基準行81)の設定を受け付ける(ステップ♯31)。次に、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、採点基準に含める行のうち、オプション行82の設定を受け付ける(ステップ♯32)。入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、採点基準に含める行のうち、正解83の設定を受け付ける(ステップ♯33)。さらに、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、加点対象84の設定を受けつける(ステップ♯34)。また、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、点数85の設定を受け付ける(ステップ♯35)。そして、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、許容誤差86の設定を受け付ける(ステップ♯36)。ステップ♯31〜ステップ♯36により、情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、採点基準データ53に含める行(基準行81)、オプション行82、正解83、加点対象84、点数85、許容誤差86を認識する。
図9は、図7に例示した解答用紙データ52の問題1(Q01)の採点基準データ53の一例を示す。図10は、図7に例示した解答用紙データ52の問題2(Q02)についての採点基準データ53の一例を示す。問題2は、連立方程式の文章題である。図9、図10に示すように、採点基準データ53には、複数の基準行81を含めることができる。各基準行81には行番号が付される(かっこ付数字)。答えの導出過程や、正解83として解答枠76に記述され得る基準行81を採点基準データ53に含めることができる。基準行81は数式でもよい。テストは数学に限られないので基準行81は文字列でもよい。
採点基準データ53には、オプション行82(Optional)、正解83(Answer)、加点対象84(Additional)、点数85(Point/Weight)、許容誤差86(Tolerance)の項目が設けられる。オプション行82、正解83、加点対象84の項目については、基準行81ごとにチェックボックスが設けられる。
オプション行82は、解答枠76に記載されていても誤りとみなさない基準行81である。言い換えると、オプション行82は、解答枠76内に記入可能であるが、正解83でもなく、加点対象84でもない内容である。担当者は、採点基準データ53に含めた基準行81のうち、オプション行82と扱う基準行81については、オプション行82の列のチェックボックスにチェックを入れる(ステップ♯32)。図9は、行番号(2)、(3)、(5)の基準行81をオプション行82とする例を示す。図10は、行番号(5)〜(14)の基準行81をオプション行82とする例を示す。
使用者は、採点基準データ53の基準行81のうち、正解83とする基準行81については、正解83の列のチェックボックスにチェックを入れる(ステップ♯33)。図9は、行番号(6)、(7)の基準行81を正解83とする例を示す。図10は、行番号(17)、(18)の基準行81を正解83とする例を示す。
加点対象84は、解答枠76に記載されていれば加点する基準行81である。担当者は、採点基準データ53の基準行81のうち、加点対象84と扱う基準行81については、加点対象84の列のチェックボックスにチェックを入れる(ステップ♯34)。図9は、行番号(1)、(4)の基準行81を加点対象84とする例を示す。図10は、行番号(1)〜(4)、(15)、(16)の基準行81を加点対象84とする例を示す。
点数85(Weight/Point)、許容誤差86(Tolerance)の項目については、基準行81ごとに数値入力欄が設けられる。
点数85は、加点対象84と正解83が解答用紙に記載されているときに与える点である。担当者は、加点対象84に与える点数85と、正解83に与える点数85を点数85の列の数値入力欄に入力する(ステップ♯35)。図9は、行番号(1)、(4)の基準行81が記載されているとき1点を与える例を示す。また、図10は、行番号(6)、(7)の基準行81が記載されているとき2点を与える例を示す。図10は、行番号(1)〜(4)、(15)、(16)の基準行81が記載されているとき1点を与える例を示す。また、図10は、行番号(17)、(18)の基準行81が記載されているとき2点を与える例を示す。
許容誤差86は、基準行81との誤差を許容する範囲を設定するための値である。担当者は、許容する基準行81との違いの個数を、許容誤差86の数値入力欄に入力する(ステップ♯36)。設定された基準行81と解答用紙に記入された行(記入行)が異なっていても、許容誤差86以内の差であれば、記入行は正解83とみなされる。許容誤差86の値は、違いの個数を示す。例えば、許容誤差86の値が1の場合、解答用紙の記入行のうち1つの記号が基準行81と違っていても、その記入行は正しいとみなされる。図9は、基準行81との違いを一切認めない例を示す。図10は、行番号(1)、(2)の基準行81については、4つまで違いを許容する例を示す。また、図10は、行番号(15)、(16)の基準行81については、1つまで違いを許容する例を示す。
また、採点基準データ53に、正答例87を登録できるようにしてもよい。例えば、担当者は、設定した基準行81を組み合わせて正答例87を作成する。入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、正答例87の設定を受け付ける。情報処理部30、又は、サーバー処理部10は、正答例87を認識する。図9、図10の下方には、作成された正答例87の一例を示している。
基準行81、オプション行82、正解83、加点対象84、点数85、許容誤差86、正答例87の設定の完了に伴い、使用者は作成した採点基準データ53の登録を指示する。入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、採点基準データ53の登録指示を受け付ける(ステップ♯37)。
入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13が登録指示を受け付けたとき、入力デバイス33、又は、サーバー入力デバイス13は、対応する問題データ51の選択を受け付ける(ステップ♯38)。情報処理部30、又は、サーバー処理部10は、サーバー記憶部11に登録されている問題データ51の中から作成する採点基準データ53に対応する問題データ51を認識する。
情報処理装置3で採点基準データ53を生成しているとき、情報処理部30(制御回路35)は、サーバー記憶部11(サーバー通信部14)へのアクセスを情報記憶部31に行わせる。情報処理部30は、問題データ51が記憶されたフォルダーの内容をディスプレイ32に表示させる。担当者は、入力デバイス33を用いて、ディスプレイ32に表示された問題データ51(問題ファイル)の中から採点基準データ53に対応する問題データ51を選択する。
サーバー1で採点基準データ53を生成しているとき、サーバー処理部10(制御回路15)は、サーバー記憶部11のうち、問題データ51が記憶されたフォルダーの内容をサーバーディスプレイ12に表示させる。担当者は、サーバー入力デバイス13を用いて、サーバーディスプレイ12に表示された問題データ51(問題ファイル)の中から採点基準データ53に対応する問題データ51を選択する。
問題データ51が選択されると、情報処理部30、又は、サーバー処理部10は、採点基準データ53を生成する(ステップ♯39)。採点基準データ53は、基準行81、オプション行82、正解83、加点対象84、点数85、許容誤差86の各設定値、正答例87を含む。また、情報処理部30、又は、サーバー処理部10は、対応する問題データ51の問題コード61を採点基準データ53に含める。採点基準データ53は問題ごとに作成できるためである。これにより、採点基準データ53がどの問題に対するものかを認識できる。サーバー処理部10は、採点基準データ53の名前(採点基準データ53のファイル名)に問題コード61を含めてもよい。
情報処理部30(制御回路35)、又は、サーバー処理部10(制御回路15)は、作成された採点基準データ53をサーバー記憶部11に記憶させる(ステップ♯39、図2参照)。これにより、解答用紙データ52についても採点基準データ53と関連付けすることができる。そして、本フローは終了する(エンド)。
(テスト後の解答用紙の読み取り)
次に、図11を用いて、実施形態に係る画像形成装置2の読み取り処理の一例を説明する。図11は、実施形態に係る画像形成装置2の読み取り処理の一例を示す図である。
テストのとき、受験者名64は、解答用紙に記入(記述)する。テスト終了に伴い、解答が記入された解答用紙(記入済用紙)は、回収される。採点のため、画像形成装置2で回収された解答用紙(記入済用紙)の読み取りが行われる。
図10のスタートは、記入済用紙の読取モード(採点用読取モード)での読み取りを開始する時点である。読み取り開始前、担当者は、採点用読取モードを操作パネル24で選択する。操作パネル24は、採点用読取モードの選択を受け付ける。制御部20は、採点用読取モードが選択されたことを認識する。
まず、制御部20(制御回路28)は、セットされた原稿を画像読取部23に読み取らせ、記入済用紙の画像データ(記入済画像データ54)を生成する(ステップ♯41、図2参照)。記入済用紙が複数枚セットされているとき、制御部20は、それぞれの記入済用紙の記入済画像データ54を画像読取部23に生成させる。
次に、制御部20(画像処理回路29)は、記入済用紙の画像データについてOCR(Optical Character Recognition、光学的文字認識)の処理を行う(ステップ♯42)。そして、制御部20は変換データ55(図2参照)を生成する(ステップ♯43)。変換データ55は、記入済画像データ54をOCR処理して得られたテキストデータである。言い換えると、変換データ55は、記入済用紙に記入されていた文字、数字、記号をディジタルコードに変換したデータである。
画像形成装置2でのOCR処理の一例を説明する。例えば、制御部20(画像処理回路29)は、それぞれの記入済画像データ54を二値化した認識用画像データを生成する。そして、制御部20は、認識用画像データに含まれる、矩形の枠(欄)を認識する。図7の解答用紙を例にすると、解答用紙コード枠71、受験者名64記入枠72、点数85記入枠73、問題コード枠74、問題枠75(問題欄)、解答枠76(解答欄)を認識する。
次に、制御部20(画像処理回路29)は、認識した枠の中から行領域を認識する(行の切り出し)。行領域は記号を含む領域である。例えば、判定用の水平線(左右方向の線、記号を記述する方向と水平な方向の線)を上から下に移動させつつ、ラインごとに、文字(黒画素)との交差数をカウントする。制御部20は、カウント値がゼロのラインを空白ラインと認識する。上下方向で連続する空白ラインの束を行間と認識する。制御部20は、行間に挟まれた部分を行領域と認識する。
次に、制御部20は、各行領域について、1文字領域を認識する(1文字の切り出し)。例えば、制御部20は、判定用の上下線(記号を記述する方向に対して垂直な方向の線)を右から左に移動させつつ、ラインごとに、文字(黒画素)と交差数をカウントする。制御部20は、カウント値がゼロ(すき間)になった位置を、記号と記号の区切りとして判断する。
制御部20(画像処理回路29)は、認識した1文字領域ごとに、文字認識を行う。例えば、文字認識では、制御部20は、正規化処理、マッチング処理、特徴抽出処理などを行う。最終的に、枠(欄)ごと、かつ、行単位で記号が認識される。制御部20は、認識された記号を変換データ55としてまとめる。
制御部20(制御回路28)は、サーバー1(サーバー記憶部11)に向けて、解答データ56(図2参照)を通信部27に送信させる(ステップ♯44)。解答データ56は、変換データ55を付した記入済画像データ54である。記入済用紙を複数枚読み取ったとき、制御部20は、それぞれの記入済画像データ54と変換データ55を通信部27に送信させる。制御部20は、対応する変換データ55を、それぞれの記入済画像データ54に付す。
サーバー処理部10は、受信した記入済画像データ54と変換データ55をサーバー記憶部11に記憶させる(ステップ♯45)。これにより、画像形成装置2とサーバー1は、本フローチャートに関する処理を終了する(エンド)。
(採点とレポートデータ57の生成)
次に、図12、図13を用いて、実施形態に係るサーバー1による採点とレポートデータ57の生成の一例を説明する。図12は、実施形態に係るサーバー1による採点とレポートデータ57の生成の一例を示す図である。図13は、実施形態に係るレポートデータ57の作成手順の一例を示す図である。
情報処理システム100のサーバー1が採点を行う。サーバー1は、予め登録されている採点基準データ53に基づき、採点を行う。そして、サーバー1は、採点結果としてレポートデータ57を生成する。サーバー1は、受信した記入済画像データ54ごとに、採点とレポートデータ57の生成を行う。
図12のスタートは、記入済画像データ54を受信した時点である。サーバー1のサーバー処理部10(制御回路15)は、記入済画像データ54ごとに図12の処理を行う。
まず、記入済画像データ54に添付された変換データ55に基づき、サーバー処理部10は、問題コード61を認識する(ステップ♯51)。言い換えると、サーバー処理部10は、解答用紙で解答された問題を認識する。複数の問題を含む解答用紙のとき、サーバー処理部10は、各問題の問題コード61を認識する。次に、記入済画像データ54に添付された変換データ55に基づき、サーバー処理部10は、受験者名64を認識する。言い換えると、サーバー処理部10は、記入済画像データ54の解答用紙に解答を書き込んだ者を認識する(ステップ♯52)。
サーバー処理部10は、採点基準データ53を読み出す(ステップ♯53)。サーバー処理部10は、認識した問題コード61に対応する採点基準データ53を読み出す。問題が複数ある場合、サーバー処理部10は、採点基準データ53を複数読み出す。読み出した採点基準データ53に基づき、サーバー処理部10は、採点を行う(ステップ♯54)。複数の問題を含む解答用紙のとき、サーバー処理部10は、問題ごとに採点を行う。
採点処理の具体例を説明する。サーバー処理部10は、変換データ55に基づき、解答枠76(解答欄)の記入内容を行単位で認識する。言い換えると、サーバー処理部10は、各記入行を認識する。そして、サーバー処理部10は、採点基準データ53で定義された基準行81のうちの正解83と一致する記入行を認識する。
正解83について許容誤差86が設定されているとき、サーバー処理部10は、誤差が許容範囲に収まる記入行を正解83と認識する。例えば、許容誤差86が1と設定されているとき(1記号の誤差を認めるとき)を説明する。例えば、正解83の基準行81がx=1500とする。x=1500に含まれる記号のうち、1つが違っていてもサーバー処理部10は正解83とみなす。例えば、記入行がx=1501でもサーバー処理部10は正解83とみなす。
また、サーバー処理部10は、採点基準データ53で定義された基準行81のうちの加点対象84と一致する記入行を認識する。さらに、サーバー処理部10は、採点基準データ53で定義された基準行81のうちのオプション行82と一致する記入行を認識する。サーバー処理部10は、正解83でもなく、加点対象84でもなく、オプション行82でもない記入行を誤っている行と認識する。
次に、サーバー処理部10は、認識した正解83、加点対象84に基づき、点数85を数える(ステップ♯55)。サーバー処理部10は、認識できた正解83と、認識できた加点対象84の個数に基づき採点を行う。採点基準データ53に基づき、サーバー処理部10は、正解83の点数85と加点対象84の点数85を合計する。解答用紙に複数の問題が含まれるとき、サーバー処理部10は、問題ごとに点数85を数える。サーバー処理部10は、各問題の点数85の合計点を求めてもよい。
次に、サーバー処理部10は、レポートデータ57を生成する(ステップ♯56)。レポートデータ57は、出力用のデータである。レポートデータ57は、例えば、画像データである。
図13を用いて、サーバー処理部10(制御回路15)によるレポートデータ57の作成手順の一例を説明する。図13の説明では、図7の解答用紙に対するレポートデータ57の作成手順を説明する。
図13に示すように、サーバー処理部10(制御回路15)は、第1領域F1と第2領域F2を含む出力用のレポートデータ57を生成する。第1領域F1は、ページを2分割した一方の領域である。第2領域F2は、ページを2分割した他方の領域である。この点は、解答用紙データ52と同様である。
そして、サーバー処理部10は、記入済用紙の内容を第1領域F1に配する。そのため、サーバー処理部10は、記入済画像データ54をコピーした画像データを生成してもよい。次に、サーバー処理部10は、コピーした画像データのうち第2領域F2に、第1領域F1のコピーを貼りつける。
そして、サーバー処理部10は、問題の正答を第2領域F2に配する。正答は導出過程と正解83を含む。サーバー処理部10は、解答枠76の内容を全て削除し、解答欄の内容を採点基準データ53の正答例87に置換してよい。例えば、サーバー処理部10は、第2領域F2のうち、正解83が記入されていない問題の解答枠76(解答欄)を認識する。そして、サーバー処理部10は、正解83が記入されていない解答枠76の内側を白色(空白)に置換し、採点基準データ53の正答例87の全てを貼りつける。図13は、Q01の解答枠76に正答例87の全てを貼りつけた例である。正解83、加点対象84が1つもないとき、サーバー処理部10は、解答枠76の内容を全て削除し、予め用意された正答例87をその解答欄に貼りつけるようにしてもよい。
また、解答枠76の内容を一部削除し、誤っている部分を修正するようにしてもよい。例えば、サーバー処理部10は、第2領域F2のうち、正解83が記入されていない問題の解答枠76(解答欄)を認識する。サーバー処理部10は、解答枠76に記載された記入行のうち、オプション行82、加点対象84を残す。一方、サーバー処理部10は、解答枠76に記載された記入行のうち、誤っている行を認識する。サーバー処理部10は、誤っている行を消す。サーバー処理部10は、誤っている行の行領域内の全ての画素の画素値を白色、空白の画素値に置き換える。そして、サーバー処理部10は、誤っている行を採点基準データ53に定義された基準行81の何れかに置き換える。例えば、サーバー処理部10は、基準行81のうち、最も近い(記入行と一致する記号数が最も多い)基準行81に置き換える。
サーバー1(サーバー処理部10)は、第2領域F2のうち、置き換えた行の記号の色と、置き換えていない記入行の記号の色とを異ならせてもよい。例えば、サーバー処理部10は、置き換えた部分を赤色としてもよい。サーバー処理部10は、置き換えた部分以外の記号や枠線を黒色で表記するようにしてもよい。
なお、サーバー処理部10は、レポートデータ57に含まれる得点欄にカウントした得点を含める。図13の例では、サーバー処理部10は、第1領域F1と第2領域F2の両方の得点欄に得点を追加する例を示す。
さらに、サーバー処理部10は、生成したレポートデータ57に属性情報を付加する(ステップ♯57)。例えば、サーバー処理部10は、認識した受験者名64、認識した解答用紙コード62、認識した問題コード61を属性情報(メタデータ)としてレポートデータ57に付加する。属性情報により、レポートデータ57が、どのテストに関するデータであり、どの受験者名64のためのものであるかがわかる。また、サーバー処理部10は、レポートデータ57の名前(レポートデータ57のファイル名)に、受験者名64、解答用紙コード62、問題コード61を含めてもよい。
そして、サーバー処理部10は、生成したレポートデータ57を出力させる(ステップ♯58)。例えば、サーバー処理部10は、画像形成装置2の通信部27に向けて、生成したレポートデータ57をサーバー通信部14に送信させてもよい。
また、サーバー処理部10は、生成したレポートデータ57に対応する受験者名64のアドレスに向けて、生成したレポートデータ57をサーバー通信部14に送信させてもよい。アドレスは、例えば、電子メールのアドレスである。この場合、サーバー記憶部11は、各受験者名64のアドレスを不揮発的に記憶する。
(レポートデータ57に基づく印刷)
次に、図14、図15を用いて、実施形態に係る画像形成装置2でのレポートデータ57の印刷の一例を説明する。図14は、実施形態に係るレポートデータ57の第1の印刷手法の一例を示す図である。図15は、実施形態に係るレポートデータ57の第2の印刷手法の一例を示す図である。
テストの結果を受験者名64に返す必要がある。画像形成装置2は、レポートデータ57に基づき印刷できる。テスト結果を示す印刷物を出力することができる。また、レポートデータ57の印刷物に基づき、受験者名64は、テスト結果や誤った部分を確認できる。
情報処理システム100(画像形成装置2)では、レポートデータ57を印刷出力する手法が2つ用意されている。1つ目の手法は、レポートデータ57の全体をそのまま印刷する手法である。この場合、レポートデータ57どおりに印刷がなされる。2つ目の手法は、記入済用紙にレポートデータ57の一部を上書きする手法である。2つ目の手法によれば、新たに用紙を消費しない。用紙を節約することができる。
担当者は、印刷手法を選択できる。操作パネル24は、第1の印刷手法でレポートデータ57を印刷するか、第2の手法でレポートデータ57を印刷するかの選択を受け付ける。操作パネル24の出力に基づき、画像形成装置2の制御部20(制御回路28)は、選択された印刷手法を認識する。
まず、図14に基づき、第1の印刷手法での印刷処理の一例を説明する。図14は、操作パネル24が第1の印刷手法の選択を受け付けた時点である。言い換えると、制御部20が第1の印刷手法でレポートデータ57を印刷しようしていると認識した時点である。
まず、制御部20は、レポートデータ57の選択画面を表示パネル24aに表示させる(ステップ♯61)。選択画面は、印刷するレポートデータ57を選択するための画面である。例えば、制御部20は、サーバー1(サーバー通信部14)から受信したレポートデータ57を所定の保存場所に格納する。保存場所は、例えば、記憶部21(HDD)の記憶領域に設けられた専用フォルダーである。制御部20は、保存場所に格納されたレポートデータ57(レポートのファイル)の一覧を選択画面内に表示させる。レポートデータ57に付加された情報に基づき、制御部20は、レポートデータ57の名前、各レポートデータ57に対応する受験者名64、解答用紙コード62を表示させてもよい。レポートデータ57を印刷しようとする者(担当者)は、一覧から印刷するレポートデータ57を選択する。
操作パネル24は、印刷するレポートデータ57の選択を受け付ける(ステップ♯62)。操作パネル24は複数のレポートデータ57の選択を受け付ける。その結果、制御部20は、選択されたレポートデータ57を認識する。なお、複数のレポートデータ57の同時選択が可能である。
レポートデータ57の選択が完了すると、制御部20(制御回路28)は、選択されたレポートデータ57に基づく印刷を印刷部25に行わせる(ステップ♯63)。例えば、操作パネル24は、レポートデータ57の選択完了と印刷開始指示を受け付ける。選択完了と印刷開始指示を認識すると、制御部20は印刷を開始させる。これにより、レポートデータ57の印刷物が得られる(エンド)。図13のようなレポートデータ57の印刷物が得られる。
次に、図15に基づき、第2の印刷手法での印刷処理の一例を説明する。図15は、操作パネル24が第2の印刷手法の選択を受け付けた時点である。言い換えると、制御部20が第2の印刷手法でレポートデータ57を印刷しようしていると認識した時点である。
まず、制御部20はメッセージ画面を表示させる(ステップ♯71)。メッセージ画面は、記入済用紙の給紙部25aへのセットを促す画面である。使用者は、レポートデータ57の内容を上書きしたい記入済用紙を給紙部25aにセットする。
操作パネル24が記入済用紙のセット完了を受け付けると、制御部20(制御回路28)は、記入済用紙の給紙を開始させる(ステップ♯72)。そして、制御部20(制御回路28)は、記入済用紙の読み取りを読取装置26に開始させる(ステップ♯73)。読み取りに基づき、制御部20は、給紙された記入済用紙に対応する受験者名64と、記入済用紙の解答用紙コード62を認識する(ステップ♯74)。
受験者名64と解答用紙コード62の認識のため、画像形成装置2は読取装置26を含む(図3参照)。読取装置26は、給紙部25aから画像形成部25cまでの搬送路に設けられる。例えば、給紙部25aから給紙された用紙が用紙搬送部25bに進入する位置に設けられる。読取装置26は記入済用紙を読み取る。例えば、読取装置26は、光源26a、イメージセンサー26b、生成回路26cを含む。
光源26aは、記入済用紙に光を照射する。イメージセンサー26bは複数の受光素子を含む。イメージセンサー26bは、例えば、ラインセンサーである。イメージセンサー26bは、用紙搬送方向と垂直な方向で記入済用紙を読み取る。読み取りを繰り返すことで、記入済用紙の全体が読み取ることができる。生成回路26cは、イメージセンサー26bが出力するアナログ画像信号を処理する。そして、生成回路26cは、処理したアナログ画像信号に基づき、記入済用紙の読取画像データを生成する。記入済用紙の読取画像データは、記憶部21に記憶される。
給紙開始後、待ち時間が経過すると、制御部20は読取装置26に読み取りを開始させる。待ち時間は予め定められる。待ち時間は、給紙部25aにセットされた下流側(先頭側)用紙端の位置から読取装置26の読み取り位置までの距離を、仕様上の搬送速度で除した時間とできる。
制御部20(画像処理回路29)は、記入済用紙の読取画像データに基づき、受験者名64と解答用紙コード62を認識する。例えば、制御部20は、記入済用紙のうち、解答用紙コード枠71と受験者名64記入枠72を認識する。制御部20は、枠内に記載された記号のOCR処理を行う。OCR処理で得られた記号列に基づき、制御部20は、受験者名64と解答用紙コード62を認識する。
次に、制御部20(制御回路28)は、記憶部21に記憶されるレポートデータ57のうち、認識した受験者名64、解答用紙コード62に対応するレポートデータ57を選択する(ステップ♯75)。制御部20は、各レポートデータ57に付された属性情報を確認する。制御部20は、属性情報に含まれる受験者名64と解答用紙コード62が、認識した受験者名64と解答用紙コード62と一致するレポートデータ57を選択する。
そして、選択したレポートデータ57に基づき、制御部20(制御回路28)は、記入済用紙に上書き印刷を印刷部25に行わせる(ステップ♯76)。このとき、制御部20は、レポートデータ57のうち、第2領域F2のみを印刷させる。つまり、記入済用紙が給紙部25aにセットされているとき、制御部20は、レポートデータ57のうち、記入済用紙に記載されていない部分のみを印刷する。
レポートデータ57の選択により、記入済用紙に記入した受験者とレポートデータ57に対応する受験者が一致する。つまり、第1領域F1の受験者名64記入枠72の内側の記号(名前)と、第2領域F2の受験者名64記入枠72の内側の記号(名前)が一致するように、制御部20は、記入済用紙に印刷する。
次に、制御部20(制御回路28)は、次の用紙を給紙部25aに給紙させる(ステップ♯77)。制御部20(制御回路28)は、新たに給紙された用紙の読み取りを読取装置26に開始させる(ステップ♯78)。制御部20(画像処理回路29)は、給紙された用紙(次の用紙)が記入済用紙か否かを判定する(ステップ♯79)。
記入済用紙か否かの判定手法の一例を説明する。記入済用紙には、枠や記号が記入されている。記入済用紙を読み取った場合、高濃度画素(暗い画素)を多数含む読取画像データが得られる。一方、記入済用紙以外の用紙(白紙)を読み取った場合、読取画像データに含まれる高濃度画素は、記入済用紙を読み取ったときに比べずっと少ない。
そこで、制御部20は、新たに給紙された用紙の読み取り開始後、予め定められたライン数分読み取った時点の読取画像データに含まれる高濃度画素(予め定められた閾値よりも濃い画素)の画素数をカウントする。二値化した読取画像データを判定に用いてもよい。予め定められたライン数は、例えば、用紙の先頭からみて、数cm〜用紙の半長程度分のライン数とできる。カウント値が予め定められた基準値を超えるとき、制御部20は、新たに給紙された用紙が記入済用紙と判定する。カウント値が基準値以下のとき、制御部20は、新たに給紙された用紙が記入済用紙ではないと判定する。
記入済用紙と判定したとき(ステップ♯79のYes)、制御部20は、ステップ♯74を実行する(ステップ♯74に戻る)。記入済用紙ではないと判定したとき(ステップ♯79のNo)、制御部20は印刷を終了する(ステップ♯710→エンド)。なお、制御部20は、新たに給紙した記入済用紙以外の用紙(白紙)を印刷しないで機外に排出させる。制御部20は、新たに給紙した用紙へのトナー像の形成、転写を画像形成部25cに行わせない。
このようにして、実施形態に係る情報処理システム100は、サーバー1と画像形成装置2を含む。画像形成装置2は、記入済の解答用紙である記入済用紙を読み取る。画像形成装置2は、記入済用紙の読み取りに基づく解答データ56をサーバー1に送信する。サーバー1は、記入済用紙に対応する問題の正解83と、加点対象84を記憶する。サーバー1は、受信した解答データ56に基づき、記入済用紙の解答枠76に受験者が記入した行である記入行を認識する。サーバー1は、記入行の中から認識できた正解83と加点対象84の個数に基づき採点を行う。
この構成によれば、採点時、解答枠76に書き込まれた記入行のうち、加点対象84(加点してもよい記入行)を判定することができる。採点者が導出過程に含まれる1行1行を細かく精査、確認しなくても適切な部分点を定めることができる。採点において、解答用紙に記入された導出過程の正しい部分に基づき、得点への加点を自動的に行うことができる。得点(点数85)は、問題の解き方の理解度を示す値となる。
サーバー1は、第1領域F1と第2領域F2を含む出力用のレポートデータ57を生成する。サーバー1は、記入済用紙の内容を第1領域F1に配する。サーバー1は、問題の正解83を第2領域F2に配する。第1領域F1は、ページを2分割した一方の領域である。第2領域F2は、ページを2分割した他方の領域である。レポートデータ57に基づき、受験者は、問題を解くために解答用紙に記入した内容と、正解83を見比べることができる。解答用紙に記入した内容のうち、どの部分が間違っているかを容易に把握することができる。
サーバー1は、記入済用紙の内容を第1領域F1に配する。サーバー1は、第2領域F2に記入済用紙の内容を貼りつけるとともに、第2領域F2の記入行のうち、誤っている行を正しい内容に置き換えたデータをレポートデータ57として生成する。受験者は、解答用紙に記入した内容のうち、誤っている部分を把握できる。また、受験者は、誤っている部分をどのように直せばよいか、容易に把握できる。誤っている部分をどのように直せばよいかがわかりやすいレポートを出力することができる。受験者の学力を効率よく向上させることができる。
サーバー1は、第2領域F2のうち、置き換えた部分の記号の色と、置き換えていない記号の色とを異ならせる。置き換えられた部分(正しく修正した部分)がわかるように、レポートデータ57を生成することができる。修正部分を強調することができる。見やすく、わかりやすいレポートを出力することができる。
サーバー1は、画像形成装置2に向けてレポートデータ57を送信する。受信したレポートデータ57に基づき、画像形成装置2は、レポートを印刷する。レポートを印刷物として得ることができる。試験結果として見やすいレポートを受験者に渡すことができる。
画像形成装置2は、印刷に用いる用紙がセットされる給紙部25aを含む。画像形成装置2は、解答用紙を印刷するとき、用紙のうち、第1領域F1に問題と解答枠76を印刷し、第2領域F2については印刷しない。記入済用紙が給紙部25aにセットされているとき、画像形成装置2は、記入済用紙を給紙部25aに給紙させ、レポートデータ57のうち第2領域F2のみを印刷する。テストで記入された解答用紙(記入済用紙)に、第2領域F2の内容を直接印刷(上書き)することができる。レポート出力のために、新たに消費される用紙はない。用紙を節約することができる。
画像形成装置2は、給紙部25aから送り出される記入済用紙を読み取る読取装置26を含む。画像形成装置2は、読取装置26の読み取りに基づき、記入済用紙に対応する受験者名64を認識する。画像形成装置2は、複数のレポートデータ57のうち、認識した受験者名64に対応するレポートデータ57を選択する。画像形成装置2は、記入済用紙に記入されている受験者名64とレポートデータ57に対応する受験者名64が一致するように、記入済用紙への印刷を行う。複数枚の記入済用紙を給紙部25aにセットしても、誤り無く第2領域F2の内容を印刷することができる。記入済用紙に記入した受験者名64と、レポートデータ57の受験者名64がずれない。自分の記入済用紙に、他人のレポートデータ57に基づく印刷がなされない。
サーバー1は、記入済用紙に対応する受験者名64のアドレスを記憶する。サーバー1は、生成したレポートデータ57に対応する受験者名64のアドレスに、生成したレポートデータ57を送信する。レポートデータ57を受験者名64が持つデバイスに送信することができる。デバイスは、例えば、スマートフォンやPCである。これにより、自分のレポートデータ57を好きなときに閲覧することができる。学習(復習)に役立つレポートデータ57を受験者名64に提供することができる。効率的な学習、生徒の学力向上に寄与することができる。
サーバー1は問題の解答として含めることができるオプション行82を記憶し、記入行のうち、オプション行82を誤っている行と認識しない。答えの導出過程で細かく式、行を書く受験者もいる。加点対象84ではないが、導出過程で記述されうる行を登録しておくことができる。誤っている行か否かを正しく判定することができる。
サーバー1は、正解83における誤差の許容範囲(許容誤差86)を記憶する。サーバー1は、許容範囲に収まる記入行を正解83と認識する。導き出された答えが正解83と完全に一致していなくても、誤差が許容範囲の場合、導き出された答えを正解83と扱うことができる。わずかなミスをおまけで正解83とすることができる。
画像形成装置2は、記入済用紙の読み取りで得られた記入済画像データ54と、記入済画像データ54をOCR処理して得られた変換データ55と、を解答データ56としてサーバー1に送信する。解答データ56として、記入済画像データ54と変換データ55をサーバー1に送信することができる。サーバー1は、複数形式のデータを得ることができる。
本発明は、サーバー1の発明と捉えることもできる。実施形態に係るサーバー1はサーバー通信部14、サーバー記憶部11、サーバー処理部10を含む。サーバー通信部14は、記入済の解答用紙である記入済用紙の読み取りに基づく解答データ56を取得する。サーバー記憶部11は、記入済用紙に対応する問題の正解83と、加点対象84を記憶する。サーバー処理部10は、受信した解答データ56に基づき、記入済用紙に記入された行である記入行を認識し、記入行の中から認識できた正解83と、記入行の中から認識できた加点対象84の個数に基づき採点を行う。
この構成によれば、採点時、解答枠76に書き込まれた記入行のうち、加点対象84(加点してもよい記入行)を判定するサーバー1を提供することができる。採点者が導出過程に含まれる1行1行を細かく精査、確認しなくても適切な部分点を定めるサーバー1を提供することができる。採点において、解答用紙に記入された導出過程の正しい部分に基づき、得点への加点を自動的に行うサーバー1を提供することができる。得点(点数85)は、問題の解き方の理解度を示す値となる。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の更新を加えて実施することができる。
本発明は、サーバーと画像形成装置を含む情報処理システムに使用可能である。
100 情報処理システム 1 サーバー
10 サーバー処理部 11 サーバー記憶部
14 サーバー通信部 2 画像形成装置
25a 給紙部 26 読取装置
54 記入済画像データ 55 変換データ
56 解答データ 57 レポートデータ
64 受験者名 76 解答枠
82 オプション行 83 正解
84 加点対象 86 許容誤差
F1 第1領域 F2 第2領域

Claims (12)

  1. サーバーと画像形成装置を含み、
    前記画像形成装置は、
    記入済の解答用紙である記入済用紙を読み取り、
    前記記入済用紙の読み取りに基づく解答データを前記サーバーに送信し、
    前記サーバーは、
    前記記入済用紙に対応する問題の正解と、加点対象を記憶し、
    受信した前記解答データに基づき、前記記入済用紙の解答枠に受験者が記入した行である記入行を認識し、
    前記記入行の中から認識できた前記正解と前記加点対象の個数に基づき採点を行うことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記サーバーは、
    第1領域と第2領域を含む出力用のレポートデータを生成し、
    前記記入済用紙の内容を前記第1領域に配し、
    前記問題の正解を前記第2領域に配し、
    前記第1領域は、ページを2分割した一方の領域であり、
    前記第2領域は、ページを2分割した他方の領域であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記サーバーは、
    前記記入済用紙の内容を前記第1領域に配し、
    前記第2領域に前記記入済用紙の内容を貼りつけるとともに、前記第2領域の前記記入行のうち、誤っている行を正しい内容に置き換えたデータを前記レポートデータとして生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記サーバーは、前記第2領域のうち、置き換えた部分の記号の色と、置き換えていない記号の色とを異ならせることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記サーバーは、前記画像形成装置に向けて前記レポートデータを送信し、
    受信した前記レポートデータに基づき、前記画像形成装置は、レポートを印刷することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記画像形成装置は、
    印刷に用いる用紙がセットされる給紙部を含み、
    前記解答用紙を印刷するとき、用紙のうち、前記第1領域に前記問題と解答枠を印刷し、前記第2領域については印刷せず、
    前記記入済用紙が前記給紙部にセットされているとき、前記記入済用紙を前記給紙部に給紙させ、前記レポートデータのうち前記第2領域のみを印刷することを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の情報処理システム。
  7. 前記画像形成装置は、
    前記給紙部から送り出される前記記入済用紙を読み取る読取装置を含み、
    前記読取装置の読み取りに基づき、前記記入済用紙に対応する受験者名を認識し、
    複数の前記レポートデータのうち、認識した前記受験者名に対応する前記レポートデータを選択し、
    前記記入済用紙に記入されている前記受験者名と前記レポートデータに対応する前記受験者名が一致するように、前記記入済用紙への印刷を行うことを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記サーバーは、
    前記記入済用紙に対応する受験者名のアドレスを記憶し、
    生成した前記レポートデータに対応する前記受験者名の前記アドレスに、生成した前記レポートデータを送信することを特徴とする請求項2乃至7の何れか1項に記載の情報処理システム。
  9. 前記サーバーは、
    前記問題の解答として含めることができるオプション行を記憶し、
    前記記入行のうち、前記オプション行を誤っている行と認識しないことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理システム。
  10. 前記サーバーは、
    前記正解における誤差の許容範囲を記憶し、
    前記許容範囲に収まる前記記入行を前記正解と認識することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報処理システム。
  11. 前記画像形成装置は、前記記入済用紙の読み取りで得られた記入済画像データと、前記記入済画像データをOCR処理して得られた変換データと、を前記解答データとして前記サーバーに送信することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理システム。
  12. 記入済の解答用紙である記入済用紙の読み取りに基づく解答データを取得するサーバー通信部と、
    前記記入済用紙に対応する問題の正解と、加点対象を記憶するサーバー記憶部と、
    受信した前記解答データに基づき、前記記入済用紙に記入された行である記入行を認識し、前記記入行の中から認識できた前記正解と、前記記入行の中から認識できた前記加点対象の個数に基づき採点を行うサーバー処理部と、を含むことを特徴とするサーバー。
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