JP2020095027A - ヒゲゼンマイおよびヒゲゼンマイの製造方法 - Google Patents

ヒゲゼンマイおよびヒゲゼンマイの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020095027A
JP2020095027A JP2019210210A JP2019210210A JP2020095027A JP 2020095027 A JP2020095027 A JP 2020095027A JP 2019210210 A JP2019210210 A JP 2019210210A JP 2019210210 A JP2019210210 A JP 2019210210A JP 2020095027 A JP2020095027 A JP 2020095027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
balance spring
balance
spring
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019210210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6900454B2 (ja
Inventor
マルコ・ヴェラルド
Marco Verardo
クリスチャン・シャルボン
Christian Charbon
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nivarox Far SA
Nivarox SA
Original Assignee
Nivarox Far SA
Nivarox SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nivarox Far SA, Nivarox SA filed Critical Nivarox Far SA
Publication of JP2020095027A publication Critical patent/JP2020095027A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6900454B2 publication Critical patent/JP6900454B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B17/00Mechanisms for stabilising frequency
    • G04B17/04Oscillators acting by spring tension
    • G04B17/06Oscillators with hairsprings, e.g. balance
    • G04B17/063Balance construction
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B17/00Mechanisms for stabilising frequency
    • G04B17/04Oscillators acting by spring tension
    • G04B17/06Oscillators with hairsprings, e.g. balance
    • G04B17/066Manufacture of the spiral spring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D1/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on inorganic substances
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/24Electrically-conducting paints
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B18/00Mechanisms for setting frequency
    • G04B18/02Regulator or adjustment devices; Indexing devices, e.g. raquettes
    • G04B18/026Locking the hair spring in the indexing device, e.g. goupille of the raquette
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04DAPPARATUS OR TOOLS SPECIALLY DESIGNED FOR MAKING OR MAINTAINING CLOCKS OR WATCHES
    • G04D3/00Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials
    • G04D3/0069Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials for working with non-mechanical means, e.g. chemical, electrochemical, metallising, vapourising; with electron beams, laser beams
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04DAPPARATUS OR TOOLS SPECIALLY DESIGNED FOR MAKING OR MAINTAINING CLOCKS OR WATCHES
    • G04D3/00Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials
    • G04D3/0074Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials for treatment of the material, e.g. surface treatment
    • G04D3/0087Watchmakers' or watch-repairers' machines or tools for working materials for treatment of the material, e.g. surface treatment for components of the escapement mechanism, e.g. lever escapement, escape wheel

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】外巻きとヒゲ棒との間の接触領域における耐摩耗性を改善させ、また、湿度に耐性があると同時に帯電防止特性も有しているようなヒゲゼンマイを提供する。【解決手段】一定の慣性を有する計時器のテンプに取り付けるように意図したヒゲゼンマイ1であって、ヒゲゼンマイ1は、上面10aを下面10bに接続する側面10cを有するコア10の形態であり、前記ヒゲゼンマイ1は、外巻きの一部分で一方の前記側面10cに、1つ以上の層で形成されたコーティングを含み、前記コーティングは、−第1の導電層12がセラミック製の第2の外側層13でコーティングされている2つの層、または−導電性セラミック製のいわゆる「複合」層13を含むことを特徴とする。【選択図】図1B

Description

本発明は、機械式腕時計の調節部材に取り付けるように意図したヒゲゼンマイに関する。本発明は、前記ヒゲゼンマイの製造方法にも関する。
酸化シリコン層を含む温度補償したシリコンヒゲゼンマイにコーティングを堆積させる方法を開示している文献がいくつかある。このコーティングの第1の目的は、静電荷を放出するため、かつ巻きが互いに付着する、あるいは受け、棒材および地板などのムーブメントの要素に付着するのを避けるために、ヒゲゼンマイに導電性層を備えることである。このコーティングの第2の目的は、有害な水分の作用からヒゲゼンマイを保護することである。これらの目的を達成するため、欧州特許第1837721号(特許文献1)は、シリコンコアおよび厚い二酸化シリコン層を含むヒゲゼンマイを開示しており、この二酸化シリコン層の上に厚みが50nm未満の金属が堆積される。
これらの方法は、慣性を調整できるテンプが備わっているムーブメントで使用するヒゲゼンマイの製造にうまく適用されている。有効長さが一定のヒゲゼンマイは、一般にはヒゲ持ちに接着され、ヒゲゼンマイの表面のコーティングは、いかなる接触および/または摩擦にもさらされない。シリコンヒゲゼンマイが一般的になり、環状テンプに慣性の調整機能がないより簡易なムーブメントに対して使用が広まっている。ヒゲゼンマイをテンプと結合させ、その後、緩急針組立体を介してヒゲゼンマイの有効長さを調整することによって振動子の周波数を調整する。ヒゲゼンマイは、一般に2つのヒゲ棒の間を案内され、テンプが振動するたびに一方のヒゲ棒と当接した後にもう一方のヒゲ棒に当接する。ヒゲゼンマイの表面とヒゲ棒との接触および動きは、導電性かつ耐湿性の層を早期摩耗させるおそれがある。
欧州特許第1837721号
前述の欠点を克服するため、本発明の目的は、外巻きとヒゲ棒との間の接触領域における耐摩耗性を改善させたヒゲゼンマイを提供することである。
湿度に耐性があると同時に帯電防止特性も有しているこのようなヒゲゼンマイを提供することも本発明の目的である。
この目的のため、本発明は、一定の慣性を有する計時器のテンプに取り付けるように意図したヒゲゼンマイであって、ヒゲゼンマイは、上面を下面に接続する側面を有するコアの形態であり、前記ヒゲゼンマイは、ヒゲゼンマイの外巻きの少なくとも一部分かつ前記外巻き部分の少なくとも一方の側面に、1つ以上の層で形成されたコーティングを含み、前記コーティングは、
−帯電防止機能および水分バリア機能を有する第1の導電性層が、耐摩耗性機能を有するセラミック製の第2の外側層でコーティングされている2つの層
または
−帯電防止機能、水分バリア機能および耐摩耗性機能を兼ね備えた導電性セラミック製のいわゆる「複合」層
を含むことを特徴とする、ヒゲゼンマイに関する。
そのため、ヒゲゼンマイは、少なくともヒゲ棒と接触する領域にあるヒゲゼンマイの外巻きにセラミック層を含み、このセラミック層は、接触領域における下地材料の耐久性を確保し、それによってヒゲゼンマイの耐摩耗性を概ね改善する。
一変形例によれば、下地材料は、第1の導電性層を構成する材料であり、この導電性層をヒゲゼンマイのコアに直接堆積させるか、温度補償層などの媒介層に堆積させる。
耐摩耗性のセラミック層も導電性である別の変形例によれば、下地材料は、ヒゲゼンマイのコアの材料または媒介となる温度補償層の材料である。
ヒゲゼンマイの製造方法は、使用中にヒゲ棒と接触するように意図したヒゲゼンマイの少なくとも一方の側面に前記セラミック層を堆積させることからなる。この層の厚みは、5〜100nm、好ましくは20〜50nmである。この層は、10〜60°、さらに好ましくは30〜40°の円弧部上の外巻きの一部分にわたって広がっていることが好ましい。
本発明の特定の実施形態によれば、ヒゲゼンマイは、以下の特徴の1つまたは以下の特徴を適切に組み合わせたものも有する。
−前記第2の外側層は、炭化物系、窒化物系、ホウ化物系または酸化物系のセラミックで作製される。
−前記第2の外側層は、炭化シリコン系のセラミックで作製される。
−複合層は、ドープされた可能性のある酸化物系のセラミック、またはホウ化物系のセラミックで作製される。
−複合層は、フッ化物をドープした二酸化スズ、インジウムおよび酸化スズ、アルミニウムでドープした可能性のある酸化亜鉛、またはホウ化チタンで作製される。
−第1の層は、金属層である。
−第1の層は、金、白金、ロジウム、パラジウム、タンタル、クロムおよびバナジウムの中から選択した金属で作製される。
−各々の側面は、前記外巻き部分に、第1の層および第2の外側層または複合層を有する。
−各々の側面は、前記外巻き部分に、第1の層の下または複合層の下に温度補償層を有する。
本発明は、一定の慣性を有する計時器のテンプに取り付けるように意図したヒゲゼンマイであって、前記ヒゲゼンマイは、上面を下面に接続する側面を有するシリコンコアの形態であり、前記ヒゲゼンマイは、ヒゲゼンマイの外巻きの一部分で、少なくとも一方の側面が酸化シリコンを除くセラミック層でコーティングされ、前記層は、シリコンコアに直接堆積され、厚みが5〜100nm、好ましくは20〜50nmであり、前記ヒゲゼンマイは、前記部分とは別に、側面、下面または上面の全部または一部に、コアの熱弾性係数の変動を温度で補償するために、金属層でコーティングされた酸化シリコン層を含む、ヒゲゼンマイにも関する。
本発明のその他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、非限定的な例として挙げた以下の好適な実施形態の説明文から明らかになるであろう。
テンプに取り付けた本発明によるヒゲゼンマイの上面図である。 図1Aのヒゲゼンマイの外巻きの軸A−Aに沿った断面図である。
本発明は、ヒゲゼンマイ、さらに詳細には、一定の慣性を有するテンプに取り付けるように意図したヒゲゼンマイに関する。公知の方法では、図1Aに示したように、ヒゲゼンマイ1は、内端部2を有し、この内端部でヒゲゼンマイは、テンプ8の軸4に取り付けられたヒゲ玉3に装着される。特にヒゲゼンマイがシリコン、石英またはセラミック製である場合、ヒゲ玉は、ヒゲゼンマイと一体部品として作製される。ヒゲゼンマイ1は、外巻き5を含み、外巻きの端は、ヒゲゼンマイのヒゲ持ち7に装着された端部6である。ヒゲ持ちは、ムーブメントの地板に固定されたテンプのコック(図示せず)と一体である。ヒゲ持ちに装着する点の前で、外巻きはヒゲ棒9どうしの間を通る。「接触領域」と呼ぶこの特定の領域では、ヒゲゼンマイの2つの側面はそれぞれ、テンプが振動するたびに、一方のピンと当接した後にもう一方のピンと当接する。テンプとヒゲゼンマイとの組立体のいくつかの構成では、いずれか一方の側面のみがいずれか1つのピンに当接することも可能である。したがって、本発明によれば、少なくともこの接触領域にあるヒゲゼンマイの側面は、ヒゲゼンマイとピンとが接触する過程で下地材料を摩耗から保護する硬質セラミック材料層でコーティングされる。
セラミック層は、例えばSiCなどの炭化物で作製されることが好ましい。セラミック層は、例えばSi34などの窒化物、例えばZrO2、Al23、TiO2などの酸化物、またはTiB2などのホウ化物で作製されてもよい。この層の厚みは、5〜100nm、好ましくは20〜50nmである。
好適な変形例によれば、下地材料は、帯電防止機能を有し水分バリアとして作用する層を構成する材料である。この層は、金属であり、金、白金、ロジウム、パラジウム、タンタル、クロム、バナジウムなどの錆びない非磁性金属で形成されることが好ましい。通常、この層の厚みは100nm以下である。
別の変形例によれば、耐摩耗性セラミック層は、導電性でもあり耐湿性でもある。この場合、帯電防止機能を有し水分バリアとして作用する前述の層は、もはや必要ではない。この変形例では、導電性セラミック層は、フッ化物をドープした酸化スズであるSnO2:Fなどの酸化物、インジウムスズ酸化物(ITO)、アルミニウムでドープされていることがある酸化亜鉛であるZnO(ZnO:Al)などで作製され得る。導電性であるTiB2などのホウ化物であってもよい。
帯電防止機能および水分バリア機能を有するこの層は、前述の金属層であろうと前述の導電性セラミック層であろうと、それ自体が温度補償層と呼ぶ層をコーティングし、この温度補償層は、コアの熱弾性係数の変動を温度で補償する機能を有することが好ましい。例えば、この温度補償層は酸化シリコン(SiO2)で形成される。その厚みは、ヒゲゼンマイの熱挙動に対する導電性かつ耐摩耗性層の作用を考慮するように適応される。
そのため、好適な変形例として図1Bに詳細に示したヒゲゼンマイ1は、シリコン、石英または、一般的にはセラミック製のコア10を有する。このコアは通常、上面10aが2つの側面10cを介して下面10bに接続している四辺形の形状である。このコア10は、全体または一部が温度補償層11でコーティングされていることが好ましい。よってシリコンコアの場合、1つ以上のコアの面は、SiO2で形成された層11でコーティングされる。よってコアは、1つ以上の面が、帯電防止機能および水分バリア機能を有する金属層12でコーティングされる。次に、コア10の少なくとも一方または両方の側面10cは、層11および12で予備コーティングされ、使用過程で一方または両方のヒゲ棒との接触が起こる領域で、硬質セラミック層13でコーティングされる。本発明は、接触領域を超えて広がる硬質層を排除するものではない。そのため、硬質層は、外巻きの端部近傍で外巻き5の少なくとも一部分にわたって広がっている。有利には、この部分は、10〜60°、好ましくは30〜40°の円弧部αに広がっている(図1A)。前記部分は、テンプとヒゲゼンマイとの組立体の中でヒゲ棒がどのような配置であっても、接触領域内にあるように意図した側面が確実に硬質層でコーティングされるように十分に円弧部に広がっている。
ヒゲゼンマイは、例として記載した以下の連続工程を含むシリコン製ヒゲゼンマイの製造方法によって作製される。シリコンコアを含むヒゲゼンマイは、シリコン製ウエハから得ることができる(ウエハプロセス)。公知の方法で、例えば、所望のヒゲゼンマイの輪郭に適切なマスクを使用して湿式化学エッチング、プラズマ乾式エッチングまたは反応性イオンエッチング(RIE)を実施することが可能である。二酸化シリコンの温度補償層は、1つ以上のコア面を熱酸化することによって得られる。次に、耐摩耗性セラミック層が導電性でない場合は、1つ以上のコア面に金属層が堆積される。導電層は、スパッタリング、物理蒸着、イオン注入または電解堆積などの様々な公知のプロセスによって堆積される。最後に、本発明によるセラミック層は、PVD、CVD(化学蒸着)、ALD(原子層堆積)等によって、外巻き部分の側面に堆積される。本発明は、同じくこの部分の上面および下面に堆積されているセラミック層を排除するものではないことに注意されたい。
さらに、本発明は、接触領域にあるシリコンコアの一方または両方の側面に直接堆積されている導電性または非導電性のセラミック層を排除するものではない。よって前記コアは、接触層にはSiO2の温度補償層も金属層もないが、この領域外ではコアの全体または一部にわたってこれらの層を備えている。よって硬質層は、窒化物系、炭化物系または酸化物系のセラミック層だが、接触領域でシリコンコアを摩耗から保護するように意図した場合は酸化物系のSiO2を除く。
(1)ヒゲゼンマイ
(2)内端部
(3)ヒゲ玉
(4)軸
(5)外巻き
(6)外端部
(7)ヒゲゼンマイのヒゲ持ち
(8)テンプ
(9)ヒゲ棒
(10)コア
a 上面
b 下面
c 側面
(11)温度補償層とも呼ぶ下地層
(12)金属層とも呼ぶ第1の層
(13)セラミック層または複合層とも呼ぶ第2の層

Claims (18)

  1. 一定の慣性を有する計時器のテンプに取り付けるように意図したヒゲゼンマイ(1)であって、前記ヒゲゼンマイ(1)は、上面(10a)を下面(10b)に接続する側面(10c)を有するコア(10)の形態であり、前記ヒゲゼンマイ(1)は、外巻き(5)の一部分で一方の前記側面(10c)に、1つ以上の層で形成されたコーティングを含み、前記コーティングは、
    −第1の導電層(12)がセラミック製の第2の外側層(13)でコーティングされている2つの層、
    または
    −導電性セラミック製のいわゆる「複合」層(13)
    を含むことを特徴とする、ヒゲゼンマイ(1)。
  2. 前記第2の外側層(13)は、炭化物系、窒化物系、ホウ化物系または酸化物系のセラミックで作製されることを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  3. 前記第2の外側層(13)は、炭化シリコン系のセラミックで作製されることを特徴とする、請求項2に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  4. 前記複合層(13)は、ドープされた可能性のある酸化物系のセラミック、またはホウ化物系のセラミックで作製されることを特徴とする、請求項1に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  5. 前記複合層(13)は、フッ化物をドープした二酸化スズ、インジウムおよび酸化スズ、アルミニウムでドープした可能性のある酸化亜鉛、またはホウ化チタンで作製されることを特徴とする、請求項4に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  6. 前記部分は、10〜60°、好ましくは30〜40°の円弧部上の前記外巻き(5)にわたって広がっていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  7. 前記第2の外側層(13)または前記複合層(13)の厚みは、5〜100nm、好ましくは20〜50nmであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  8. 前記コーティングは、前記第1の層(12)の下または前記複合層(13)の下に層(11)をさらに含み、前記下地層(11)は、前記コア(10)の熱弾性係数の変動を温度で補償することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  9. 前記コア(10)はシリコンで作製され、前記下地層(11)は二酸化シリコンで作製されることを特徴とする、請求項8に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  10. 前記第1の層(12)は金属層であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  11. 前記第1の層(12)は、金、白金、ロジウム、パラジウム、タンタル、クロムおよびバナジウムの中から選択した金属で作製されることを特徴とする、請求項10に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  12. 各々の前記側面(10c)は、前記外巻き(5)の前記部分に、前記第1の層(12)および前記第2の外側層(13)または前記複合層(13)を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  13. 各々の前記側面(10c)は、前記外巻き(5)の前記部分に、前記第1の層(12)の下または前記複合層(13)の下に前記層(11)を含むことを特徴とする、請求項12に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  14. 一定の慣性を有する計時器のテンプに取り付けるように意図したヒゲゼンマイ(1)であって、前記ヒゲゼンマイ(1)は、上面(10a)を下面(10b)に接続する側面(10c)を有するシリコンコア(10)の形態であり、前記ヒゲゼンマイ(1)は、前記ヒゲゼンマイの外巻き(5)の一部分で、少なくとも一方の前記側面(10c)が酸化シリコンを除くセラミック層(13)でコーティングされ、前記層(13)は、前記シリコンコア(10)に直接堆積され、厚みが5〜100nm、好ましくは20〜50nmであり、前記ヒゲゼンマイ(1)は、前記部分とは別に、前記側面、前記下面または前記上面の全部または一部に、前記コアの熱弾性係数の変動を温度で補償するために、金属層(12)でコーティングされた酸化シリコン層を含む、ヒゲゼンマイ(1)。
  15. 前記外巻き(5)の前記部分で少なくとも一方の前記側面(10c)をコーティングしている前記層(13)は、窒化物系、炭化物系、ホウ化物系または酸化物系のセラミックであることを特徴とする請求項14に記載のヒゲゼンマイ(1)。
  16. 一定の慣性を有するテンプと、2つのヒゲ棒(9)を備えている緩急針組立体とを備えている計時器であって、前記計時器は、前記2つのヒゲ棒(9)に面して配置された前記部分を有する、請求項1〜15のいずれか一項に記載のヒゲゼンマイ(1)を含むことを特徴とする、計時器。
  17. 一定の慣性を有する計時器のテンプに取り付けるように意図したヒゲゼンマイ(1)の製造方法であって、前記方法は、
    a)上面(10b)を下面(10a)に接続する側面(10c)を有するコア(10)を有するヒゲゼンマイ(1)を提供する工程と、
    b)前記ヒゲゼンマイ(1)の外巻き(5)の少なくとも一部分で前記コア(10)の少なくとも一方の前記側面(10c)に、第1の導電性層(12)または導電性セラミック(13)で作製されたいわゆる「複合」層(13)を堆積させる工程と、
    c)前記工程b)が、前記第1の層(12)を堆積することからなる場合、前記第1の層(12)に第2のセラミック層(13)を堆積させる工程と
    を含む、方法。
  18. 前記工程b)は、前記コア(10)の熱弾性係数の変動を温度で補償するために前記第1の層(12)の下または前記複合層(13)の下に層(11)を堆積させることからなる工程の後であることを特徴とする、請求項17に記載の製造方法。
JP2019210210A 2018-12-12 2019-11-21 ヒゲゼンマイおよびヒゲゼンマイの製造方法 Active JP6900454B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18211865.3 2018-12-12
EP18211865.3A EP3667433B1 (fr) 2018-12-12 2018-12-12 Spiral et son procede de fabrication

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020095027A true JP2020095027A (ja) 2020-06-18
JP6900454B2 JP6900454B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=64664982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019210210A Active JP6900454B2 (ja) 2018-12-12 2019-11-21 ヒゲゼンマイおよびヒゲゼンマイの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20200192292A1 (ja)
EP (1) EP3667433B1 (ja)
JP (1) JP6900454B2 (ja)
KR (1) KR102289778B1 (ja)
CN (1) CN111308878B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3968097A1 (fr) * 2020-09-09 2022-03-16 Nivarox-FAR S.A. Ensemble horloger et son procédé de fabrication

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110292770A1 (en) * 2009-02-06 2011-12-01 Petra Damasko Mechanical oscillating system for clocks and functional element for clocks
JP2013525778A (ja) * 2010-04-21 2013-06-20 ティーム・スマールトフィシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 時計仕掛用制御機構及びそれに対応する方法
JP2015501591A (ja) * 2011-11-04 2015-01-15 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド セラミック温度補償型共振器
JP2016513244A (ja) * 2013-03-19 2016-05-12 ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム 気候変動に対する感応性が抑えられた共振器
WO2016093354A1 (ja) * 2014-12-12 2016-06-16 シチズンホールディングス株式会社 時計部品および時計部品の製造方法
JP2016164521A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 セイコーインスツル株式会社 バランス調整具、てんぷ、調速機、ムーブメントおよび時計
CH711275A2 (de) * 2015-06-22 2016-12-30 Schafroth Konrad Verfahren zur Herstellung einer Spiralfeder und entsprechende Spiralfeder.
JP2017032321A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 シチズン時計株式会社 時計部品および時計部品の製造方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2224293B1 (fr) * 2003-04-29 2012-07-18 Patek Philippe SA Genève Organe de régulation à balancier et à spiral plan pour mouvement d'horlogerie
ATE470086T1 (de) * 2004-06-08 2010-06-15 Suisse Electronique Microtech Unruh-spiralfeder-oszillator mit temperaturkompensation
EP1837721A1 (fr) 2006-03-24 2007-09-26 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Pièce de micro-mécanique en matériau isolant et son procédé de fabrication
CH705724B9 (fr) * 2011-11-03 2016-05-13 Sigatec Sa Pièce de micromécanique, notamment pour l'horlogerie.
US10001749B2 (en) * 2012-11-16 2018-06-19 Nivarox-Far S.A. Resonator with reduced sensitivity to climatic variations
CN107505826B (zh) * 2013-02-25 2020-06-30 精工电子有限公司 温度补偿型摆轮及其制造方法、钟表用机芯、机械式钟表
EP2781970B1 (fr) * 2013-03-19 2016-03-16 Nivarox-FAR S.A. Mécanisme de réglage de spiral d'horlogerie
EP3100120A1 (fr) * 2014-01-29 2016-12-07 Cartier International AG Ressort spiral thermocompensé en céramique comprenant l' élément silicium dans sa composition et son procédé de réglage
EP3098669A1 (fr) * 2014-03-05 2016-11-30 Nivarox-FAR S.A. Spiral destiné à être serré par une rondelle élastique
US20170285573A1 (en) * 2016-11-30 2017-10-05 Firehouse Horology, Inc. Crystalline Compounds for Use in Mechanical Watches and Methods of Manufacture Thereof
EP3457223A1 (fr) * 2017-09-14 2019-03-20 The Swatch Group Research and Development Ltd Element piezoelectrique pour un circuit d'autoregulation de frequence, et systeme mecanique oscillant et dispositif le comprenant

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110292770A1 (en) * 2009-02-06 2011-12-01 Petra Damasko Mechanical oscillating system for clocks and functional element for clocks
JP2013525778A (ja) * 2010-04-21 2013-06-20 ティーム・スマールトフィシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 時計仕掛用制御機構及びそれに対応する方法
JP2015501591A (ja) * 2011-11-04 2015-01-15 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド セラミック温度補償型共振器
JP2016513244A (ja) * 2013-03-19 2016-05-12 ニヴァロックス−ファー ソシエテ アノニム 気候変動に対する感応性が抑えられた共振器
WO2016093354A1 (ja) * 2014-12-12 2016-06-16 シチズンホールディングス株式会社 時計部品および時計部品の製造方法
JP2016164521A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 セイコーインスツル株式会社 バランス調整具、てんぷ、調速機、ムーブメントおよび時計
CH711275A2 (de) * 2015-06-22 2016-12-30 Schafroth Konrad Verfahren zur Herstellung einer Spiralfeder und entsprechende Spiralfeder.
JP2017032321A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 シチズン時計株式会社 時計部品および時計部品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3667433B1 (fr) 2023-02-01
KR20200073129A (ko) 2020-06-23
CN111308878B (zh) 2022-01-04
KR102289778B1 (ko) 2021-08-13
JP6900454B2 (ja) 2021-07-07
CN111308878A (zh) 2020-06-19
US20200192292A1 (en) 2020-06-18
EP3667433A1 (fr) 2020-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6893525B2 (ja) セラミック温度補償型共振器
JP5385333B2 (ja) 少なくとも1つの金属装飾が嵌め込まれたセラミック要素
TWI438588B (zh) 由絕緣材料製成的微機械零件及其製造方法
US8502624B2 (en) Thermocompensated mechanical resonator
US8339904B2 (en) Reinforced micro-mechanical part
JP5809717B2 (ja) 形状記憶金属によって温度補償される共振器
CN106997170B (zh) 用于通过增加材料制造预定厚度的游丝的方法
JP2020095027A (ja) ヒゲゼンマイおよびヒゲゼンマイの製造方法
US10001750B2 (en) Resonator with reduced sensitivity to climatic variations
JP6209220B2 (ja) 気候変動に対する感受性が低減された共振器
WO2021112938A3 (en) Physical vapor deposition of ceramic coatings on zirconium alloy nuclear fuel rods
EP1195255A1 (en) Thermal print head and method of manufacture thereof
KR101881641B1 (ko) 변경된 버니싱 단계를 포함하는 구성 요소 제작 방법
CH715627A2 (fr) Spiral destiné à équiper un balancier à inertie fixe d'une pièce d'horlogerie et procédé de fabrication d'un tel spiral.
JP2019523448A (ja) 応力平衡化コーティングを備える光学素子
US11586145B2 (en) Component especially for horology with surface topology and method for manufacturing the same
JPH06115952A (ja) 精密プレス成形用型

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6900454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250