JP2020093968A - 雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子、雪結晶状複合粒子及びそれらの製造方法 - Google Patents

雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子、雪結晶状複合粒子及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】亜鉛成分を含有する新規な粒子であって、優れたソフトフォーカス性を有する粒子を提供すること。【解決手段】メディアン径が5〜100μmである、雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。【選択図】図2

Description

本発明は、雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子、雪結晶状複合粒子及びそれらの製造方法に関する。
亜鉛成分を含有する粒子は、紫外線遮蔽効果(紫外線吸収能)、近赤外線反射効果、光触媒効果等といった特徴を有していることから、化粧品、光触媒材料、紫外線防止材料、抗菌材料、防カビ材料、放熱性材料等の様々な用途に対して有用である。
また、亜鉛成分を含有する粒子にソフトフォーカス性を持たせることを目的として、その形状を星型形状、多針状、柱状、いがぐり状、花びら状、六角板状、板状、放射状等にすることが提案されている。
例えば、特許文献1では、星型形状を有し、主成分が酸化亜鉛である星型酸化亜鉛粒子を少なくとも含有することを特徴とする化粧品組成物が開示されている。
また、特許文献2では、粒子径が0.1〜100μmであって、その形態が多針状であることを特徴とする多針状酸化亜鉛粒子が開示されている。
特開2010−241763号公報 特開2013−155070号公報
本発明は、亜鉛成分を含有する新規な粒子であって、優れたソフトフォーカス性を有する粒子を提供することを課題とする。
本発明者らは、種々の検討を重ねた結果、メディアン径が5〜100μmである雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子、及び酸化亜鉛及びリン酸塩を含む雪結晶状複合粒子が優れたソフトフォーカス性を発揮できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記<1>〜<11>に関するものである。
<1>メディアン径が5〜100μmである、雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。
<2>リン成分を含む、<1>に記載の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。
<3>前記雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を塗布した面に対して入射角−45°で光を投射した場合において、反射角45°で反射した光の原刺激Y値をY45°、反射角−25°で反射した光の原刺激Y値をY−25°としたとき、Y45°/Y−25°の値が1.0〜3.0である、<1>又は<2>に記載の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。
<4>ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に溶解し、得られた水溶液に亜鉛塩水溶液を添加することよって製造される、<1>〜<3>のいずれか1つに記載の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。
<5>酸化亜鉛及びリン酸塩を含む、雪結晶状複合粒子。
<6>メディアン径が5〜100μmである、<5>に記載の雪結晶状複合粒子。
<7>前記リン酸塩が、Ca(PO(OH)、Ca(PO、NaCaPO、NaZn(PO、NaZnPO、及びCaNaZn(POからからなる群から選択される少なくとも1つである、<5>又は<6>に記載の雪結晶状複合粒子。
<8>前記雪結晶状複合粒子を塗布した面に対して入射角−45°で光を投射した場合において、反射角45°で反射した光の原刺激Y値をY45°、反射角−25°で反射した光の原刺激Y値をY−25°としたとき、Y45°/Y−25°の値が1.0〜3.0である、<5>〜<7>のいずれか1つに記載の雪結晶状複合粒子。
<9><4>に記載の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を焼成することよって製造される、<6>〜<8>のいずれか1つに記載の雪結晶状複合粒子。
<10>ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に溶解する工程(A)、及び
前記工程(A)で得られた水溶液に亜鉛塩水溶液を添加する工程(B)を有する、雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子の製造方法。
<11><10>に記載の方法により得られた雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を焼成する工程(C)を有する、雪結晶状複合粒子の製造方法。
本発明によれば、亜鉛成分を含有する新規な粒子であって、優れたソフトフォーカス性を有する粒子を提供できる。
図1は、入射角と反射角の関係を示す模式図である。 図2は、実施例3、実施例5、実施例7及び比較例1の粒子の、500倍及び2000倍の拡大画像である。 図3は、実施例1〜5から得られた原刺激Y値を極座標として表した図である。 図4は、実施例6〜7及び酸化亜鉛試薬から得られた原刺激Y値を極座標として表した図である。
以下、本発明について詳述するが、これらは望ましい実施態様の一例を示すものであり、本発明はこれらの内容に特定されるものではない。
本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子及び雪結晶状複合粒子(以下、まとめて「本発明の粒子」と称することがある。)において、雪結晶状とは、粒子の中心部から平面内で放射状に略均等に広がる3つ、4つ又は6つの突起部を有する形状を意味する。雪結晶状は、例えば、図2の実施例3、実施例5及び実施例7に示すような形状が例示される。
本発明の粒子は雪結晶状であるので、光の反射面がランダムに配置され、反射光が様々な方向に散乱する。よって、本発明の粒子は優れたソフトフォーカス性を有する。
[雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子]
本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子は、メディアン径が5〜100μmである。
メディアン径が5μm以上であると、十分な光の反射面を確保することができ、ソフトフォーカス性が向上する。メディアン径が100μm以下であると、本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を化粧品等の製品に使用した際のざらつきを抑えることができる。
本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子のメディアン径は、ソフトフォーカス性向上の観点から、5〜80μmが好ましく、5〜60μmがより好ましく、5〜40μmがさらに好ましい。
なお、本発明において、メディアン径は、体積基準の累積百分率50%相当粒子径であり、ナノ粒子径分布測定装置により測定することができる。
本発明における炭酸亜鉛塩としては、例えば、炭酸亜鉛ナトリウム、炭酸亜鉛カリウム、炭酸亜鉛リチウム及びそれらの水和物等が挙げられる。
<雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子の製造方法>
本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子は、ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に溶解し(工程(A))、工程(A)で得られた水溶液に亜鉛塩水溶液を添加する(工程(B))ことにより得られる。
(工程(A))
工程(A)は、ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に溶解する工程である。
ピロリン酸塩を用いることによって、後述の工程(B)で得られる炭酸亜鉛塩粒子を雪結晶状に形成することができる。
炭酸亜鉛塩の基本結晶構造は、立方晶系の単純立方格子である。ピロリン酸塩を用いることで、リン酸塩が炭酸亜鉛塩の(111)面の結晶成長の速度を早める役割を担い、その立方晶系の単純立方格子が、四面体をベースにした形状である雪結晶状に変化すると推測される。
ピロリン酸塩としては、例えば、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸カルシウム等が挙げられる。これらの中でも、雪結晶状の粒子を容易に形成する観点から、ピロリン酸ナトリウムが好ましい。ピロリン酸塩は、1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重炭酸金属塩水溶液中の重炭酸金属塩としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム等が挙げられる。これらの中でも、反応性の観点から、炭酸水素ナトリウムが好ましい。重炭酸金属塩は、1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重炭酸金属塩水溶液中の重炭酸金属塩の濃度としては、5.3〜8.8質量%が好ましく、7.0〜8.3質量%がより好ましく、7.2〜8.0質量%がさらに好ましい。重炭酸金属塩の濃度が5.3質量%以上であれば、反応に必要な重炭酸金属塩を確保できる。また、重炭酸金属塩の濃度が高すぎると、重炭酸金属塩が飽和するので、重炭酸金属塩の濃度は8.8質量%以下が好ましい。
なお、本発明において、水溶液として使用する水としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等が挙げられる。
ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に溶解する方法としては、公知の溶解方法を採用することができる。例えば、ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に投入し、混合する方法等が挙げられる。混合する方法としては、例えば10〜120分間、好ましくは30〜60分間撹拌する方法等が挙げられる。その際、重炭酸金属塩水溶液の温度は、例えば10〜40℃、好ましくは15〜30℃とすればよい。
ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に溶解して得られた水溶液中のピロリン酸塩の濃度としては、雪結晶状の粒子を容易に形成する観点から、0.1〜1.6質量%が好ましく、0.1〜1.3質量%がより好ましく、0.1〜0.9質量%がさらに好ましい。
(工程(B))
工程(B)は、工程(A)で得られた水溶液に亜鉛塩水溶液を添加する工程である。
亜鉛塩水溶液中の亜鉛塩としては、例えば、酢酸亜鉛二水和物、酢酸亜鉛(無水)、シュウ酸亜鉛二水和物、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛等が挙げられる。これらの中でも、反応性の観点から、酢酸亜鉛二水和物、酢酸亜鉛(無水)が好ましい。亜鉛塩は、1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
亜鉛塩水溶液中の亜鉛塩の濃度としては、13.0〜23.1質量%が好ましく、16.2〜21.5質量%がより好ましく、18.9〜21.5質量%がさらに好ましい。亜鉛塩の濃度が13.0質量%以上であれば、反応に必要な亜鉛塩を確保できる。また、亜鉛塩の濃度が高すぎると、亜鉛塩が飽和するので、亜鉛塩の濃度は23.1質量%以下が好ましい。
なお、本発明において、水溶液として使用する水としては、例えば、蒸留水、イオン交換水等が挙げられる。
工程(A)で得られた水溶液に亜鉛塩水溶液を添加する方法としては、公知の添加方法を採用することができる。例えば、工程(A)で得られた水溶液に亜鉛塩水溶液を、例えば25〜100g/分、好ましくは40〜80g/分の速度で、例えば1.3〜6.0分間、好ましくは1.7〜3.8分間滴下する方法等が挙げられる。その際、工程(A)で得られた水溶液の温度は、例えば10〜40℃、好ましくは15〜30℃とすればよい。
なお、滴下は工程(A)で得られた水溶液を撹拌しながら行ってもよい。
このようにして得られた雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子には、必要に応じて洗浄及び乾燥を行うことができる。
洗浄は、水及びエタノール等の洗浄液で行うことができる。洗浄時間は、例えば0〜30分、好ましくは0〜10分である。洗浄液の使用量は、粒子10gあたり、例えば0〜1000mL、好ましくは0〜300mLである。
乾燥は常温で行っても加熱して行ってもよく、さらには、減圧しながら行ってもよい。
加熱して乾燥する場合の温度は、例えば80〜250℃、好ましくは100〜200℃である。乾燥時間は、例えば30分〜24時間、好ましくは60分〜12時間である。
本発明では、工程(B)での亜鉛塩水溶液の濃度、添加速度及び添加時間を適宜調節することによって、粒子のメディアン径を調整することができる。
なお、重炭酸金属塩及び亜鉛塩の反応時間が24時間以上であると、粒子同士がぶつかり合って崩壊し、メディアン径が5μm未満の微細な粒子が製造されてしまう。本発明では、重炭酸金属塩及び亜鉛塩の反応は通常3〜240分以内に終了する。そのため、本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を製造するにあたっては、メディアン径が5μm未満の微細な粒子は製造されない。
なお、本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子は、工程(A)で使用したピロリン酸塩由来のリン成分を含む。
本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子中のリン成分の含有量は、0.5〜10質量%であることが好ましく、1〜6質量%であることがより好ましい。なお、当該粒子中に含有されるリン成分の量は、元素分析(波長分散型蛍光X線分析装置(ZSX−PrimusII、株式会社リガク製))によって測定できる。
[雪結晶状複合粒子]
本発明の雪結晶状複合粒子は、本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を焼成(二次熱処理)することよって得られるものであり、酸化亜鉛及びリン酸塩を含む。
本発明の雪結晶状複合粒子に含まれるリン酸塩としては、例えば、Ca(PO(OH)、Ca(PO、NaCaPO、NaZn(PO、NaZnPO、CaNaZn(PO等が挙げられる。これらの中でも、本発明の雪結晶状複合粒子を化粧品等の製品に使用した際の安全性の観点から、Ca(PO(OH)、Ca(POが好ましい。
本発明の雪結晶状複合粒子に含まれるリン酸塩は、X線回折装置によって確認することができる。
酸化亜鉛の含有量は、本発明の雪結晶状複合粒子の総質量を100質量部とすると、60〜90質量部が好ましい。
リン酸塩の含有量は、本発明の雪結晶状複合粒子の総質量を100質量部とすると、10〜40質量部が好ましい。
なお、酸化亜鉛又はリン酸塩の含有量は、X線回折によって測定することができる。
本発明の雪結晶状複合粒子のメディアン径は5〜100μmであることが好ましい。
メディアン径が5μm以上であると、十分な光の反射面を確保することができ、ソフトフォーカス性が向上する。メディアン径が100μm以下であると、本発明の雪結晶状複合粒子を化粧品等の製品に使用した際のざらつきを抑えることができる。
本発明の雪結晶状複合粒子のメディアン径は、ソフトフォーカス性向上の観点から、5〜80μmがより好ましく、5〜60μmがさらに好ましく、5〜40μmが特に好ましい。
<雪結晶状複合粒子の製造方法>
本発明の雪結晶状複合粒子は、本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子をさらに焼成(二次熱処理)することにより得られる(工程(C))。
(工程(C))
工程(C)は、本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を焼成する工程である。本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を焼成することにより、リン成分を含んだ炭酸亜鉛塩が、リン成分を含んだ酸化亜鉛、炭酸ナトリウム、炭酸ガス及び水に熱分解され、酸化亜鉛及びリン酸塩を含む雪結晶状複合粒子が得られる。
本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子の焼成は、例えば、静置型または回転式高温炉によって加熱することによって行われる。焼成する際の温度は、例えば500〜800℃、好ましくは500〜650℃である。焼成時間は、例えば60〜600分、好ましくは60〜180分である。この範囲の温度及び時間で焼成することにより、上述のとおり、リン成分を含んだ炭酸亜鉛塩が熱分解し、酸化亜鉛及びリン酸塩を含む雪結晶状複合粒子を得ることができる。
焼成後の雪結晶状複合粒子には、必要に応じて洗浄及び乾燥を行うことができる。
洗浄は、水及びエタノール等の洗浄液で行うことができ、廃液のpHが9以下になるまで行うことが好ましい。洗浄時間は、例えば0〜30分、好ましくは0〜10分である。
洗浄液の使用量は、粒子10gあたり、例えば0〜6000mL、好ましくは0〜3000mLである。
乾燥は常温で行っても加熱して行ってもよく、さらには、減圧しながら行ってもよい。
加熱して乾燥する場合の温度は、例えば80〜250℃、好ましくは100〜200℃である。乾燥時間は、例えば30分〜24時間、好ましくは60分〜12時間である。
なお、本発明の雪結晶状複合粒子に、例えばリン酸塩として好ましいCa(PO(OH)を含有させる場合は、焼成する前に、本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を加熱(一次熱処理)及び冷却し、Ca(PO(OH)中のカルシウムの供給源であるカルシウム塩水溶液に浸漬することが好ましい。なお、焼成後に本発明の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子をカルシウム塩水溶液に浸漬すると、粒子の崩壊が顕著となるが、焼成する前に、焼成温度よりも低い温度で加熱(一次熱処理)することで、粒子の崩壊を防ぐことができる。
加熱温度は、例えば250〜500℃、好ましくは350〜450℃である。加熱時間は、例えば60〜300分、好ましくは60〜180分である。
カルシウム塩水溶液中のカルシウム塩としては、例えば、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、硝酸カルシウム等が挙げられる。これらの中でも、溶解度の観点から、塩化カルシウムが好ましい。カルシウム塩は、1種を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カルシウム塩水溶液中のカルシウム塩の濃度としては、5〜40g/Lが好ましく、5〜20g/Lがより好ましく、5〜10g/Lがさらに好ましい。カルシウム塩の濃度が5g/L以上であれば、反応に必要なカルシウム塩を確保できる。また、カルシウム塩の濃度が高すぎると反応に必要なカルシウム塩の量が飽和するので、カルシウム塩の濃度は40g/L以下が好ましい。
浸漬時間としては、例えば1〜30分、好ましくは1〜10分とすればよい。
その後、必要に応じて洗浄及び乾燥を行うことができる。
洗浄は、水及びエタノール等の洗浄液で行うことができる。洗浄液の使用量は、粒子20gあたり、例えば1〜10L、好ましくは3〜5Lである。
乾燥は常温で行っても加熱して行ってもよく、さらには、減圧しながら行ってもよい。
加熱して乾燥する場合の温度は、例えば80〜250℃、好ましくは100〜200℃である。乾燥時間は、例えば30分〜24時間、好ましくは60分〜12時間である。
また、本発明において、雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子及び雪結晶状複合粒子(本発明の粒子)の中心から突起部の先端までの距離は、メディアン径を好ましい範囲に保つ観点から、5〜60μmが好ましく、5〜40μmがより好ましく、5〜20μmがさらに好ましい。なお、本発明の粒子の中心から突起部の先端までの距離は、走査電子顕微鏡による拡大画像から測定することができる。
本発明の粒子の平面視の径に対する厚みは、化粧品等の製品に使用した際のざらつきを抑える観点から、1〜20μmが好ましく、1〜10μmがより好ましく、1〜5μmがさらに好ましい。なお、本発明の粒子の平面視の径に対する厚みは、走査電子顕微鏡による拡大画像から測定することができる。
また、本発明の粒子を塗布した面に対して入射角−45°で光を投射した場合において、反射角45°で反射した光の原刺激Y値をY45°、反射角−25°で反射した光の原刺激Y値をY−25°としたとき、Y45°/Y−25°の値は、1.0〜3.0であることが好ましい。
45°/Y−25°の値が上記範囲であれば、Y45°及びY−25°の差が少ないので、粒子が充分なソフトフォーカス性を有する。Y45°/Y−25°の値は、ソフトフォーカス性向上の観点から、1.0〜2.7がより好ましく、1.0〜2.5がさらに好ましい。
ここで、図1を用いて、本発明における入射角及び反射角について説明する。
入射角−α°とは、入射光L1が投射されるとき、入射光L1の進行方向と入射面の法線nとがなす角度がα°であることを意味する。
反射角β°とは、反射光L2の進行方向と反射面の法線nとがなす角度がβ°であることを意味する。反射角−β°とは、反射光L3の進行方向が法線nを基準としたときに入射光1の光源側にあり、反射光L3の進行方向と反射面の法線nとがなす角度がβ°であることを意味する。
なお、反射角β°で反射した光の原刺激値Yβ2°は観測点P2で観測した値であり、反射角−β°で反射した光の原刺激値Yβ3°は観測点P3で観測した値である。
45°及びY−25°の値は、カラーメーター「VC−2」(スガ試験機株式会社製)を用いて測定することができ、具体的には、実施例に記載の方法により測定することができる。
また、本発明の粒子は、ファンデーション、マニキュア、ヘアカラー化粧料、ヘアミスト化粧料、洗顔フォーム化粧料、化粧水化粧料、乳液化粧料、モイスチャージェル化粧料、美白美容液化粧料等の化粧品等に用いることができる。
以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明は何らこれらに限定されるものではない。
[使用材料]
炭酸亜鉛塩粒子又は複合粒子の原材料としては、以下の材料を用いた。
酢酸亜鉛二水和物:試薬特級(富士フイルム和光純薬株式会社製)
炭酸水素ナトリウム:試薬特級(富士フイルム和光純薬株式会社製)
ピロリン酸ナトリウム(無水):純正特級(純正化学株式会社製)
塩化カルシウム:試薬特級(富士フイルム和光純薬株式会社製)
ポリリン酸ナトリウム:食品添加物(富士フイルム和光純薬株式会社製)
[実施例1]
炭酸水素ナトリウム64.0gを蒸留水758.0gに溶解し、7.8質量%の炭酸水素ナトリウム水溶液を調製した。調製した炭酸水素ナトリウム水溶液に、ピロリン酸ナトリウム(無水)を0.9g(0.1質量%)投入し、撹拌羽を用いて300rpmで60分間撹拌し、ピロリン酸ナトリウム(無水)を溶解した。
次に、酢酸亜鉛二水和物27.1gを水116.0gに溶解し、18.9質量%の酢酸亜鉛水溶液を調製した。ピロリン酸ナトリウム(無水)が溶解した水溶液に、調製した酢酸亜鉛水溶液を、チュービングポンプを用いて50g/分の速度で滴下し、30分間保持し、炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を得た。
得られた炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を、Whatman 40 Ashlessのろ紙(メッシュサイズ8μm)を用いてろ過し、漏斗上でイオン交換水300mLをかけ洗浄し、オーブンにて110℃で2時間乾燥した。乾燥後の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を、メノウ乳鉢で解砕し、実施例1の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を得た。
[実施例2]
ピロリン酸ナトリウム(無水)投入の投入量を1.8g(0.2質量%)とした以外は、実施例1と同様にして実施例2の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を得た。
[実施例3]
ピロリン酸ナトリウム(無水)投入の投入量を3.6g(0.4質量%)とした以外は、実施例1と同様にして実施例3の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を得た。
[実施例4]
ピロリン酸ナトリウム(無水)投入の投入量を5.4g(0.7質量%)とした以外は、実施例1と同様にして実施例4の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を得た。
[実施例5]
ピロリン酸ナトリウム(無水)投入の投入量を7.2g(0.9質量%)とした以外は、実施例1と同様にして実施例5の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を得た。
[実施例6]
実施例2の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を高温炉「SSFT−1520」(山田電機株式会社製)にて400℃で3時間加熱し、その後冷却した。冷却後の粒子を11.1g/Lの塩化カルシウム水溶液1000gに1分間浸漬した後、ろ過及び洗浄し、オーブンにて110℃で2時間乾燥した。
乾燥後の粒子を、メノウ乳鉢で解砕し、高温炉「SSFT−1520」(山田電機株式会社製)にて650℃で2時間焼成した。焼成後の粒子を冷却し、イオン交換水で洗浄し、Whatman 40 Ashlessのろ紙を用いてろ過した。その後当該粒子をオーブンにて110℃で2時間乾燥し、メノウ乳鉢で解砕し、実施例6の複合粒子を得た。
[実施例7]
実施例2の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を実施例3の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子とした以外は、実施例6と同様にして実施例7の複合粒子を得た。
[比較例1]
ピロリン酸ナトリウム(無水)を0.9g(0.1質量%)投入する代わりに、ポリリン酸ナトリウムを3.6g(0.4質量%)投入した以外は、実施例1と同様にして比較例1の炭酸亜鉛ナトリウム三水和物粒子を得た。
<外観観察>
実施例1〜7及び比較例1の粒子を、走査電子顕微鏡「JCM−6000PLUS型ネオスコープ」(日本電子株式会社製)にて観察した。実施例1〜7の粒子はいずれも雪結晶状であった。実施例3、実施例5、実施例7及び比較例1の粒子の、500倍及び2000倍の拡大画像を図2に示す。
また、上記顕微鏡による拡大画像から、実施例1〜7の粒子の中心から突起部の先端までの距離を測定した。結果を表2〜3に示す。
<メディアン径>
実施例1〜7及び比較例1の粒子のメディアン径(体積基準の累積百分率50%相当粒子径)を、ナノ粒子径分布測定装置(商品名SALD−7100、株式会社島津製作所製)にて算出した。結果を表2〜3に示す。
<組成分析>
実施例1〜7及び比較例1の粒子の組成を、X線回折装置「XRD−6000」(株式会社島津製作所製)にて下記条件下で分析した。結果を表2〜3に示す。
voltage;40kV
drive axis;θ−2θ
scan range;10−80°
scan speed;0.2deg/min
sampling pitch;0.02deg
また、実施例3の粒子の元素分析を、波長分散型蛍光X線分析装置「ZSX−PrimusII」(株式会社リガク製)にて行った。結果を表4に示す。
<光反射特性>
実施例1〜7及び比較例1の粒子、並びに酸化亜鉛試薬「酸化亜鉛,−5μm,99.9%」(富士フィルム和光純薬株式会社製)を電子天秤「HM−200」(株式会社エー・アンド・デイ製)を用いて約50mg計量し、その数値を記録した。
粘着テープ「スコッチ313」(スリーエム ジャパン株式会社製)を長さ約6cmにカットし、粘着面を上にしてテフロン(登録商標)シート上に置いた。粘着テープの粘着面に、計量した粒子及び酸化亜鉛試薬の全量を置き、乾燥した筆を用いて粘着面全体に塗り広げた。
粘着面に付着しなかった粒子及び酸化亜鉛試薬は周囲に落とし、粒子及び酸化亜鉛試薬が粘着テープの粘着面に均一に行き渡るようにした。なお、粘着面の裏面に粒子及び酸化亜鉛試薬が付着している場合は叩き落とした。粘着面に付着せずテフロン(登録商標)シート上に落とされた粒子及び酸化亜鉛試薬の質量を、電子天秤を用いて計量し、粘着テープ上に付着した粒子及び酸化亜鉛試薬の質量を記録した。粘着テープ上に付着した粒子及び酸化亜鉛試薬の質量が19mg±5mgであることを確認した。
粒子及び酸化亜鉛試薬が付着した上記粘着テープ、並びにブランクの粘着テープに対して入射角−45°で光を投射した。その際の反射角−90°〜90°で反射した光の原刺激Y値を、カラーメーター「VC−2」(スガ試験機株式会社製)を用いて、5°毎に測定した。なお、入射光はC光源(ハロゲンランプ)、あおり角は0°とした。
反射角−25°で反射した光の原刺激Y値(Y−25°)の値、反射角45°で反射した光の原刺激Y値(Y45°)の値からY45°/Y−25°の値を計算し、下記基準に基づき評価した。表2〜3に示す。
ソフトフォーカス性○:Y45°/Y−25°の値が3.0以下であった。
ソフトフォーカス性×:Y45°/Y−25°の値が3.0より大きかった。
また、実施例1〜7及び酸化亜鉛試薬についての、反射角−90°〜90°で反射した光の原刺激Y値の極座標を図3〜4に示す。
表2〜3より、雪結晶状である実施例1〜7の粒子は、良好なソフトフォーカス性を有することが分かった。
表4より、雪結晶状である実施例3の粒子は、リン成分を含有していることが確認された。
また、図3〜4より、実施例1〜7の粒子から反射された光の散乱は、酸化亜鉛粒子から反射された光の散乱に比べて均一であることが分かった。
本発明の粒子は、良好なソフトフォーカス性を有する。よって、本発明の粒子を化粧品等に用いた場合には、光を様々な方向に散乱させることで、肌の凹凸を埋めて滑らかに見せ、しわなどを目立ちにくくすることができる。
L1 入射光
L2、L3 反射光
n 法線
P2、P3 観測点
α、β、β 角度

Claims (11)

  1. メディアン径が5〜100μmである、雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。
  2. リン成分を含む、請求項1に記載の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。
  3. 前記雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を塗布した面に対して入射角−45°で光を投射した場合において、反射角45°で反射した光の原刺激Y値をY45°、反射角−25°で反射した光の原刺激Y値をY−25°としたとき、Y45°/Y−25°の値が1.0〜3.0である、請求項1又は2に記載の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。
  4. ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に溶解し、得られた水溶液に亜鉛塩水溶液を添加することよって製造される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子。
  5. 酸化亜鉛及びリン酸塩を含む、雪結晶状複合粒子。
  6. メディアン径が5〜100μmである、請求項5に記載の雪結晶状複合粒子。
  7. 前記リン酸塩が、Ca(PO(OH)、Ca(PO、NaCaPO、NaZn(PO、NaZnPO、及びCaNaZn(POからからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項5又は6に記載の雪結晶状複合粒子。
  8. 前記雪結晶状複合粒子を塗布した面に対して入射角−45°で光を投射した場合において、反射角45°で反射した光の原刺激Y値をY45°、反射角−25°で反射した光の原刺激Y値をY−25°としたとき、Y45°/Y−25°の値が1.0〜3.0である、請求項5〜7のいずれか1項に記載の雪結晶状複合粒子。
  9. 請求項4に記載の雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を焼成することよって製造される、請求項6〜8のいずれか1項に記載の雪結晶状複合粒子。
  10. ピロリン酸塩を重炭酸金属塩水溶液に溶解する工程(A)、及び
    前記工程(A)で得られた水溶液に亜鉛塩水溶液を添加する工程(B)を有する、雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子の製造方法。
  11. 請求項10に記載の方法により得られた雪結晶状炭酸亜鉛塩粒子を焼成する工程(C)を有する、雪結晶状複合粒子の製造方法。
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