JP2020090755A - ガラス粒子抄造シート、コート層付き金属基材及びコート層付き金属基材の製造方法 - Google Patents
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本発明のガラス粒子抄造シートは、ガラス粒子を含むため、加熱溶融した際にコート層を形成することができる。本発明のガラス粒子抄造シートは、抄造法により作製されるガラス粒子を含むシートであるため、シート厚さのばらつきが少ない。従って、本発明のガラス粒子抄造シートを用いることで、金属基材の表面に、厚さばらつきが小さいコート層を簡便な工程で作製することができる。
有機バインダの含有量が30重量%以下であると、コート層の気孔率を低くすることができる。また、ガラス粒子抄造シートの厚さが2mm以下であると、ガラス粒子抄造シートの可撓性が高く、金属基材の表面に貼り付けやすくなる。
無機繊維がガラス繊維を含み、該ガラス繊維の軟化点が、ガラス粒子を構成するガラスの軟化点よりも高いと、ガラス粒子抄造シートを加熱溶融させる際に軟化点がより高いガラス繊維によってガラス粒子抄造シートの形状が維持されやすい。
ガラス粒子抄造シートの表面に金属酸化物含有層又は炭化物含有層が形成されていると、ガラス粒子抄造シートを焼成して得られるコート層の表面に金属酸化物を含む金属酸化物層や炭化物を含む炭化物層を形成することができる。
コート層の表面に金属酸化物を含む金属酸化物層が形成されていると、オゾン分解や尿素分解といった機能を発揮することができる。
コート層の表面に炭化物を含む炭化物層が形成されていると、尿素水や水等の付着を防止できる。
本発明のコート層付き金属基材は、コート層の厚さのばらつき率が15%以下であるため、応力集中による割れが軽減できる。
コート層の気孔率が20%以下であると、コート層が緻密で機械的強度に優れる。
コート層の表面に金属酸化物を含む金属酸化物層が形成されていると、オゾン分解や尿素分解といった機能を発揮することができる。
コート層の表面に炭化物を含む炭化物層が形成されていると、尿素水や水等の付着を防止できる。
本発明のガラス粒子抄造シートを金属基材の表面に貼り付けて焼成することによって、ガラス粒子が溶融して金属基材の表面にコート層が形成されるため、本発明のコート層付き金属基材の製造方法は、従来の一般的なコーティング法のようにコーティングと焼き付けを何度も繰り返す必要がなく、生産性に優れる。また従来の一般的なコーティング法のように、コーティング時に液垂れを起こすことがないため、コート層の厚みがばらつくことを抑制することができる。
スプレー工程において、金属基材の表面の一部にガラス粒子を含むガラス組成物をスプレーコートし、貼付工程において、ガラス組成物がスプレーコートされた部分にガラス粒子抄造シートのつなぎ目をあわせることで、ガラス組成物によってガラス粒子抄造シートのつなぎ目を埋めて、コート層のヒケを抑制することができる。
[ガラス粒子抄造シート]
本発明のガラス粒子抄造シートについて説明する。
図1に示すように、ガラス粒子抄造シート1は、ガラス粒子10、有機バインダ20及び繊維30を含む。繊維30は、無機繊維であってもよく、有機繊維であってもよい。
ガラス粒子抄造シートの厚さが2mm以下であると、ガラス粒子抄造シートの可撓性が高く、金属基材の表面に貼り付けやすくなる。
軟化点が300〜1000℃の低軟化点ガラスとしては、例えば、ソーダ石灰ガラス、無アルカリガラス、硼珪酸ガラス、カリガラス、クリスタルガラス、チタンクリスタルガラス、バリウムガラス、ストロンチウムガラス、アルミナ珪酸ガラス、ソーダ亜鉛ガラス、ソーダバリウムガラス等が挙げられる。
従って、ガラス粒子は、ソーダ石灰ガラス、無アルカリガラス、硼珪酸ガラス、カリガラス、クリスタルガラス、チタンクリスタルガラス、バリウムガラス、ストロンチウムガラス、アルミナ珪酸ガラス、ソーダ亜鉛ガラス及びソーダバリウムガラスからなる群から選択される少なくとも1種のガラスで構成されていることが好ましい。
なお、軟化点は、JIS R 3103−1:2001に規定される方法に基づき、例えば、有限会社オプト企業製の硝子自動軟化点・歪点測定装置(SSPM−31)を用いて測定することができる。
クリスタルガラスは、PbOを含むガラスであり、その種類は特に限定されないが、SiO2−PbO系ガラス、SiO2−PbO−B2O3系ガラス、SiO2−B2O3−PbO系ガラス等が挙げられる。
バリウムガラスとしては、例えば、BaO−SiO2系ガラス等が挙げられる。
有機バインダの含有量が30重量%以下であると、コート層の気孔率を低くすることができる。
有機繊維及び無機繊維を特に区別しない場合、単に繊維ともいう。
また、繊維は、フィブリル状のもの(以下、フィブリル繊維ともいう)であることが好ましい。フィブリル繊維を得る方法としては、例えば叩解が挙げられる。
フィブリル繊維は、繊維同士の絡み合いが強く、表面が毛羽立っているため、ガラス粒子抄造シートを作製するために必要な繊維の含有量を減少させることができる。
繊維の平均繊維径は特に限定されないが、0.01〜10μmであることが好ましい。
有機天然繊維としては、例えば、綿、麻、絹、羊毛等が挙げられる。
有機合成繊維としては、例えば、レーヨン、キュプラ、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリウレタン繊維等が挙げられる。
従って、無機繊維は、アルミナ−シリカ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、ガラス繊維及び生体溶解性繊維からなる群から選択される少なくとも1種の無機繊維であることが好ましい。
従って、ガラス繊維は、ソーダ石灰ガラス、無アルカリガラス、硼珪酸ガラス、カリガラス、クリスタルガラス、チタンクリスタルガラス、バリウムガラス、ストロンチウムガラス、アルミナ珪酸ガラス、ソーダ亜鉛ガラス及びソーダバリウムガラスからなる群から選択される少なくとも1種のガラス繊維であることが好ましい。
また、ガラス繊維の軟化点は、ガラス粒子を構成するガラスの軟化点よりも高いことが好ましい。
ガラス繊維の軟化点が、ガラス粒子を構成するガラスの軟化点よりも高いと、ガラス粒子抄造シートを加熱溶融させる際に軟化点がより高いガラス繊維によってガラス粒子抄造シートの形状が維持されやすい。
結晶性無機材を含んでいると、金属基材とコート層との密着性を向上させることができる。また、コート層の機械的強度を向上させることができる。
結晶性無機材が、二酸化マンガン、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化銅、酸化クロム、又は、酸化ニッケルであると、コート層と金属基材との密着性を向上させることができる。
結晶性無機材が、ジルコニア、イットリア、カルシア、マグネシア、セリア、アルミナ、チタニア、酸化ニオブ、又は、ハフニアであると、コート層の機械的強度を向上させることができる。
またジルコニアは、耐熱性及び耐腐食性に優れるY2O3安定化ジルコニア、CaO安定化ジルコニア、MgO安定化ジルコニア等の安定化ジルコニアであってもよい。
結晶性無機材の含有量は特に限定されないが、1〜35重量%であることが好ましい。
凝集剤としては、例えば、非イオン性ポリアクリルアミド等が挙げられる。
ガラス粒子抄造シートの表面に金属酸化物含有層又は炭化物含有層が形成されていると、ガラス粒子抄造シートを焼成して得られるコート層の表面に金属酸化物を含む金属酸化物層や炭化物を含む炭化物層を形成することができる。
コート層の表面に金属酸化物を含む金属酸化物層が形成されていると、オゾン分解や尿素分解といった機能を発揮することができる。
コート層の表面に炭化物を含む炭化物層が形成されていると、尿素水や水等の付着を防止できる。
この場合、ガラス粒子抄造シートの一方の表面に金属酸化物含有層が形成され、金属酸化物含有層の表面に炭化物含有層が形成されていてもよいし、ガラス粒子抄造シートの一方の表面に炭化物含有層が形成され、炭化物含有層の表面に金属酸化物含有層が形成されていてもよい。さらには、ガラス粒子抄造シートの一方の表面の一部に金属酸化物含有層が形成され、同表面の金属酸化物含有層が形成されていない部分に炭化物含有層が形成されていてもよい。
また、金属酸化物含有層は2層以上形成されていてもよい。
また、炭化物含有層は2層以上形成されていてもよい。
本発明のコート層付き金属基材について説明する。
本発明のコート層付き金属基材は、コート層の厚さのばらつき率が15%以下であるため、応力集中による割れが軽減できる。
図2は、本発明のコート層付き金属基材の一例を模式的に示す斜視図である。
図2に示すように、コート層付き金属基材100は、円筒形の金属基材40と金属基材40の表面に形成されたコート層50からなる。
コート層の厚さのばらつき率は15%以下である。
コート層の気孔率が20%以下であると、コート層が緻密で機械的強度に優れる。
コート層の厚さのばらつき率は、コート層の厚さを20箇所で測定した際の、最大値及び最小値の平均値に対する割合から求めることができる。すなわち、コート層付き金属基材の切断面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察し、20箇所におけるコート層の厚さを測定して平均値、最大値及び最小値を算出する。
最大値と最小値の差が平均値の15%以下であれば、コート層の厚さのばらつき率が15%以下であり、最大値と最小値の差が平均値の10%以下であれば、コート層の厚さのばらつき率が10%以下であるといえる。
金属酸化物層に酸化ニッケル(NiO、Ni2O3)、酸化コバルト(Co2O3)、酸化マンガン(MnO2)のいずれかが含まれていると、オゾン分解機能を発揮することができる。
金属酸化物層に酸化タングステン、酸化バナジウム又は酸化モリブデンが含まれていると、尿素分解機能を発揮することができる。
炭化物の表面にはOH基(水酸基)が少ないため、尿素水や水等の付着を防止できる。また、炭化物層は2層以上形成されていてもよい。
この場合、コート層の表面に金属酸化物層が形成され、金属酸化物層の表面に炭化物層が形成されていてもよいし、コート層の表面に炭化物層が形成され、炭化物層の表面に金属酸化物層が形成されていてもよい。さらには、コート層の表面の一部に金属酸化物層が形成され、金属酸化物層が形成されていないコート層の表面に炭化物層が形成されていてもよい。
これらの中では、曲面や環状部分を有する形状であることが好ましい。これらの形状は、スプレーコートや刷毛塗り等の従来のコーティング法では液だれを起こしやすいため、厚さの厚いコート層を一度で形成できなかったり、形成されたコート層の厚さがばらつきやすいという問題があった。
これに対して、本発明のコート層付き金属基材は、厚さのばらつき率を低く抑えることができるため、上述したような形状の金属基材であっても、厚さのばらつき率の小さいコート層を形成することができる。
本発明のコート層付き金属基材の製造方法について説明する。
本発明のガラス粒子抄造シートを金属基材の表面に貼り付けて焼成することによって、ガラス粒子が溶融して金属基材の表面にコート層が形成されるため、本発明のコート層付き金属基材の製造方法は、従来の一般的なコーティング法のようにコーティングと焼き付けを何度も繰り返す必要がなく、生産性に優れる。また従来の一般的なコーティング法のように、コーティング時に液垂れを起こすことがないため、コート層の厚みがばらつくことを抑制することができる。
貼付工程では、本発明のガラス粒子抄造シートを金属基材の表面に貼り付ける。
金属基材の表面に貼り付けるガラス粒子抄造シートの数は特に限定されず、コート層が形成したい領域を覆う形状であれば、2枚以上のガラス粒子抄造シートを貼り付けてもよい。
ガラス粒子抄造シートを2枚以上重ねることで、コート層の厚さをより厚くすることができる。
また、ガラス粒子抄造シートの一方の表面の少なくとも一部に粘着層を形成しておき、該粘着層が金属基材と接触するようにガラス粒子抄造シートを金属基材の表面に貼り付けることによって、ガラス粒子抄造シートを金属基材の表面に固定してもよい。
焼成工程における焼成条件は特に限定されないが、400〜1100℃で3〜120分であることが好ましい。
焼成温度は600〜1100℃であることがより好ましい。
スプレー工程において、金属基材の表面の一部にガラス粒子を含むガラス組成物をスプレーコートし、貼付工程において、ガラス組成物がスプレーコートされた部分にガラス粒子抄造シートのつなぎ目をあわせることで、ガラス組成物によってガラス粒子抄造シートのつなぎ目を埋めて、コート層のヒケを抑制することができる。
ガラス組成物を構成するガラス粒子の軟化点が、ガラス粒子抄造シートを構成するガラス粒子の軟化点よりも低いと、焼成工程において、ガラス組成物がガラス粒子抄造シートよりも先に軟化し、ガラス粒子抄造シートのつなぎ目に浸透することによって、つなぎ目を埋めて、コート層のヒケをより抑制することができる。
ガラス粒子抄造シートの表面に金属酸化物粒子を含む金属酸化物含有層を形成する工程をさらに備えることで、コート層の表面に金属酸化物を含む層を形成することができ、オゾン分解や尿素分解といった機能を発揮することができる。
貼付工程の後に、ガラス粒子抄造シートの表面に金属酸化物シートを貼り付けることで、コート層の表面に金属酸化物を含む層を形成することができる。
金属酸化物含有層に酸化ニッケル(NiO、Ni2O3)、酸化コバルト(Co2O3)、酸化マンガン(MnO2)のいずれかの粒子が含まれていると、金属酸化物層がオゾン分解機能を発揮することができる。
金属酸化物含有層に酸化タングステン、酸化バナジウム又は酸化モリブデンの粒子が含まれていると、金属酸化物層が尿素分解機能を発揮することができる。
また、組成が異なる2層以上の金属酸化物含有層を、コート層の表面に形成してもよい。
組成が異なる2層の金属酸化物含有層をコート層の表面に形成する場合、例えば、金属酸化物の組成が異なる2つの分散液を、ガラス粒子抄造シートの表面に順次吹き付けたあと焼成する方法や、金属酸化物の組成が異なる第1の金属酸化物シート及び第2の金属酸化物シートを、ガラス粒子抄造シートの表面に順次貼り付けた後焼成する方法等が挙げられる。
ガラス粒子抄造シートの表面に炭化物粒子を含む炭化物含有層を形成する工程をさらに備えることで、コート層の表面に炭化物を含む炭化物層を形成することができる。
また炭化物の表面にはOH基(水酸基)が少ないため、尿素水や水等の付着を防止できる。
従って、炭化物粒子としては、カーボン及び炭化タングステンの少なくとも一方を含むことが好ましい。
また、組成が異なる2種以上の炭化物含有層を、ガラス粒子抄造シートの表面に形成してもよい。
また、炭化物含有層は、上記金属酸化物含有層の表面に形成されていてもよい。
貼付工程の後に、ガラス粒子抄造シートの表面に炭化物シートを貼り付けることで、コート層の表面に炭化物を含む層を形成することができる。
図3(a)〜図3(d)は、本発明のコート層付き金属基材の製造方法の一例を模式的に示す斜視図である。
図3(a)に示すように、まず、金属基材40の外側表面の一部に、ガラス粒子を含むガラス組成物60をスプレーコート法等の手段により塗布する。
続いて、図3(b)に示すように、金属基材40の外側表面に、ガラス粒子抄造シート1を貼り付ける。このとき、ガラス粒子抄造シート1の端部がガラス組成物60と重なるように位置を合わせる。ガラス粒子抄造シート1を完全に貼り付けると、図3(c)に示すように、ガラス粒子抄造シート1同士の端部につなぎ目70が形成されるが、つなぎ目70の下方には、ガラス組成物60が配置されている。
焼成工程を行うことによって、図3(d)に示すように、ガラス組成物60とガラス粒子抄造シート1がコート層50となり、金属基材40の外側表面にコート層50が形成されたコート層付き金属基材100が得られる。コート層付き金属基材100には、ガラス粒子抄造シート1同士のつなぎ目70があった部分(二点鎖線で示す領域)にもコート層50が形成されており、ヒケがない。
10 ガラス粒子
20 有機バインダ
30 繊維
40 金属基材
50 コート層
60 ガラス組成物
70 つなぎ目
100 コート層付き金属基材
Claims (19)
- 加熱溶融させて金属基材の表面にコート層を形成するためのガラス粒子抄造シートであって、
前記ガラス粒子抄造シートはガラス粒子及び有機バインダを含み、有機繊維及び無機繊維の少なくとも一方を含むことを特徴とするガラス粒子抄造シート。 - 前記有機バインダの含有量が30重量%以下であり、
厚さが2mm以下である請求項1に記載のガラス粒子抄造シート。 - 前記ガラス粒子は、ソーダ石灰ガラス、無アルカリガラス、硼珪酸ガラス、カリガラス、クリスタルガラス、チタンクリスタルガラス、バリウムガラス、ストロンチウムガラス、アルミナ珪酸ガラス、ソーダ亜鉛ガラス及びソーダバリウムガラスからなる群から選択される少なくとも1種のガラスで構成されている請求項1又は2に記載のガラス粒子抄造シート。
- 前記無機繊維は、アルミナ−シリカ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、ガラス繊維及び生体溶解性繊維からなる群から選択される少なくとも1種の無機繊維である請求項1〜3のいずれかに記載のガラス粒子抄造シート。
- 前記無機繊維はガラス繊維を含み、前記ガラス繊維の軟化点は、前記ガラス粒子を構成するガラスの軟化点よりも高い請求項1〜4のいずれかに記載のガラス粒子抄造シート。
- 前記有機繊維は、有機天然繊維及び有機合成繊維の少なくとも一方を含む請求項1〜5のいずれかに記載のガラス粒子抄造シート。
- 前記有機バインダは、ゴム系樹脂、スチレン系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂及びポリウレタン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種の樹脂を含む請求項1〜6のいずれかに記載のガラス粒子抄造シート。
- 前記ガラス粒子抄造シートの一方の表面には、金属酸化物粒子を含む金属酸化物含有層、又は、炭化物粒子を含む炭化物含有層が形成されている請求項1〜7のいずれかに記載のガラス粒子抄造シート。
- 金属基材の表面にコート層が形成されたコート層付き金属基材であって、
前記コート層の厚さのばらつき率が15%以下であることを特徴とするコート層付き金属基材。 - 前記コート層の気孔率が20%以下である請求項9に記載のコート層付き金属基材。
- 前記コート層の厚さが50μm〜1mmである請求項9又は10に記載のコート層付き金属基材。
- 前記コート層の表面には、金属酸化物を含む金属酸化物層、又は、炭化物を含む炭化物層が形成されている請求項9〜11のいずれかに記載のコート層付き金属基材。
- 金属基材の表面にコート層が形成されたコート層付き金属基材の製造方法であって、
請求項1〜8のいずれかに記載のガラス粒子抄造シートを前記金属基材に貼り付ける貼付工程と、
前記金属基材及び前記ガラス粒子抄造シートを加熱してガラス粒子を溶融させて、前記金属基材の表面にコート層を形成するコート層形成工程とを含むことを特徴とするコート層付き金属基材の製造方法。 - 前記貼付工程の前に、前記金属基材の表面の一部にガラス粒子を含むガラス組成物をスプレーコートするスプレー工程をさらに備え、
前記貼付工程において、前記ガラス組成物がスプレーコートされた部分に前記ガラス粒子抄造シートのつなぎ目をあわせる請求項13に記載のコート層付き金属基材の製造方法。 - 前記金属基材と接触しない前記ガラス粒子抄造シートの表面に、金属酸化物粒子を含む金属酸化物含有層を形成する工程をさらに備える請求項13又は14に記載のコート層付き金属基材の製造方法。
- 前記貼付工程の後に、貼り付けられた前記ガラス粒子抄造シートの表面に、金属酸化物粒子を含む金属酸化物シートを貼り付ける請求項13又は14に記載のコート層付き金属基材の製造方法。
- 前記金属基材と接触しない前記ガラス粒子抄造シートの表面に、炭化物粒子を含む炭化物含有層を形成する工程をさらに備える請求項13又は14に記載のコート層付き金属基材の製造方法。
- 前記貼付工程の後に、貼り付けられた前記ガラス粒子抄造シートの表面に、炭化物粒子を含む炭化物シートを貼り付ける請求項13又は14に記載のコート層付き金属基材の製造方法。
- 前記炭化物粒子は、カーボン及び炭化タングステンの少なくとも一方を含む請求項17又は18に記載のコート層付き金属基材の製造方法。
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