JP2020090117A - 駐車制御システム、車載装置、駐車制御方法、コンピュータプログラム、センサユニット、及び給電システム - Google Patents

駐車制御システム、車載装置、駐車制御方法、コンピュータプログラム、センサユニット、及び給電システム Download PDF

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Tetsuo Yamashita
哲生 山下
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Abstract

【課題】目標駐車位置に対する車両の位置合わせを高精度に行う。【解決手段】駐車制御システムは、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットと、前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する車載装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、駐車制御システム、車載装置、駐車制御方法、コンピュータプログラム、センサユニット、及び給電システムに関する。
特許文献1には、画像センサ、レーダセンサ、ソナーセンサ等を用いて車両の周辺を認識し、認識結果に基づいて駐車目標位置に車両の位置合わせを行う駐車支援システムが提案されている。
特開2016−7961号公報
しかしながら、特許文献1に開示された駐車支援システムでは、車両の周辺の認識結果に誤差が生じると、正確な位置合わせが困難となるという問題がある。
本開示は、以下の発明を含む。但し、本発明は、特許請求の範囲によって定められるものである。
本発明の一態様に係る駐車制御システムは、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットと、前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する車載装置と、を備える。
本発明の一態様に係る車載装置は、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットによる検出位置情報を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられた前記検出位置情報に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する出力部と、を備える。
本発明の一態様に係る駐車制御方法は、路側に設置されたセンサユニットが、車両のタイヤが前記センサユニットに接触した2次元平面内の位置を検出するステップと、前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力するステップと、を有する。
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、車両に駐車制御を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記車両に搭載されたコンピュータに、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットによる検出位置情報を受け付けるステップと、受け付けられた前記検出位置情報に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力するステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明の一態様に係るセンサユニットは、路側に設置されるセンサユニットであって、並列に並べられた複数の線状感圧センサを有し、車両のタイヤが前記線状感圧センサに接触した2次元平面内の位置を検出する。
本発明の一態様に係る給電システムは、車両に搭載された受電コイルに対して無線給電を行う、路上に設置された給電コイルと、前記給電コイルに電流を供給する電源装置と、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットと、を備える。
本発明は、上記のような特徴的な処理部を備える車載装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする駐車制御方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、車載装置の一部又は全部を半導体集積回路として実現したり、車載装置を含む駐車制御システムとして実現したりすることができる。
本発明によれば、目標駐車位置に対する車両の位置合わせを高精度に行うことができる。
実施形態に係る駐車制御システムの構成の一例を示す模式図である。 実施形態に係る第1センサユニットの構成の一例を示す平面図である。 実施形態に係る第1センサユニットの構成の一例を示す側面図である。 実施形態に係る線状感圧センサの構成の一例を示す斜視図である。 タイヤが接触した状態の線状感圧センサの一例を示す断面図である。 実施形態に係る線状感圧センサによるタイヤの接触位置の検出原理の一例を説明する断面図である。 実施形態に係る線状感圧センサの等価回路の一例を示す回路図である。 実施形態に係る車載システムの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る自動運転車載装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る自動運転車載装置の機能の一例を示す機能ブロック図である。 受電コイル位置と目標駐車位置との距離の決定原理の一例を説明するための図である。 受電コイル位置と目標駐車位置との距離の決定原理の一例を説明するための図である。 実施形態に係る自動運転車載装置の動作モードの設定手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る駐車制御システムによる高精度モードにおける車両の自動駐車の手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る駐車制御システムによる簡易モードにおける車両の自動駐車の手順の一例を示すフローチャートである。 受電コイル位置と目標駐車位置との距離の決定原理の変形例を説明するための図である。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態に係る駐車制御システムは、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットと、前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する車載装置と、を備える。路側に設置されたセンサユニットによって車両のタイヤの位置を正確に検出することができる。このため、目標駐車位置に対する車両の位置合わせを高精度に行うことができる。
(2) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記センサユニットは、並列に並べられた複数の線状感圧センサを有してもよい。これにより、平板状のセンサユニットを構成することができる。
(3) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記線状感圧センサは、間隔を隔てて平行な一対の可撓性線状導体を有し、前記タイヤが接触した位置において前記一対の可撓性線状導体が互いに接触することにより、前記位置を検出してもよい。これにより、簡易な構成によって線状感圧センサを実現することができる。
(4) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記車載装置は、前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両の位置と目標駐車位置との距離を決定する決定部と、前記決定部によって決定された前記距離に基づいて、前記指令を出力する出力部と、を有してもよい。これにより、車載装置が、車両の位置と目標駐車位置との距離に応じた指令を出力することができる。
(5) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記駐車制御システムは、前記車両に搭載された受電コイルと、路上に設置された、前記受電コイルに対して無線給電を行う給電コイルと、をさらに備え、前記目標駐車位置は、前記給電コイルの位置であり、前記指令は、前記受電コイルを前記目標駐車位置に位置合わせするための指令であってもよい。これにより、駐車制御によって目標駐車位置に到達した車両に対して、無線給電を行うことができる。
(6) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記センサユニットは、前記給電コイルよりも、制御対象の前記車両の進行方向上流側に配置されてもよい。これにより、車両が給電コイルに向かって進行する途中でセンサユニットによってタイヤの位置が検出される。このため、検出されたタイヤの位置に基づいて車両の給電コイルへ向かって車両を走行させる走行制御を実行することができる。
(7) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記センサユニットは、前記給電コイルよりも、制御対象の前記車両の進行方向上流側に配置される第1センサユニットと、前記給電コイルよりも、前記進行方向下流側に配置される第2センサユニットと、を有してもよい。受電コイルが車両の前輪と後輪との間に設けられる場合などでは、受電コイルを給電コイルに位置合わせするために、進行方向下流側のタイヤ(車両が前進している場合は前輪、車両が後進している場合は後輪)が給電コイルを通過する。このため、進行方向下流側のタイヤが給電コイルを通過するまでは、第1センサユニットによってタイヤの位置が検出され、検出されたタイヤの位置に基づいて車両の走行制御を実行することができる。進行方向下流側のタイヤが給電コイルを通過した後は、第2センサユニットによってタイヤの位置が検出され、検出されたタイヤの位置に基づいて車両の走行制御を実行することができる。
(8) また、本実施形態に係る駐車制御システムにおいて、前記車載装置は、前記受電コイルによる受電が必要である場合には、前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて前記指令を出力し、前記受電コイルによる受電が不要である場合には、車載カメラによって得られたカメラ画像に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力してもよい。これにより、受電コイルによる受電が必要な場合は、センサユニットを用いた高精度な駐車制御を行うことができ、受電が不要な場合は、カメラを用いた簡易な駐車制御を行うことができる。
(9) 本実施形態に係る車載装置は、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットによる検出位置情報を受け付ける入力部と、前記入力部によって受け付けられた前記検出位置情報に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する出力部と、を備える。路側に設置されたセンサユニットによって車両のタイヤの位置を正確に検出することができる。このため、目標駐車位置に対する車両の位置合わせを高精度に行うことができる。
(10) 本実施形態に係る駐車制御方法は、路側に設置されたセンサユニットが、車両のタイヤが前記センサユニットに接触した2次元平面内の位置を検出するステップと、前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力するステップと、を有する。路側に設置されたセンサユニットによって車両のタイヤの位置を正確に検出することができる。このため、目標駐車位置に対する車両の位置合わせを高精度に行うことができる。
(11) 本実施形態に係るコンピュータプログラムは、車両に駐車制御を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記車両に搭載されたコンピュータに、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットによる検出位置情報を受け付けるステップと、受け付けられた前記検出位置情報に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力するステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。路側に設置されたセンサユニットによって車両のタイヤの位置を正確に検出することができる。このため、目標駐車位置に対する車両の位置合わせを高精度に行うことができる。
(12) 本実施形態に係るセンサユニットは、路側に設置されるセンサユニットであって、並列に並べられた複数の線状感圧センサを有し、車両のタイヤが前記線状感圧センサに接触した2次元平面内の位置を検出する。路側に設置されたセンサユニットによって車両のタイヤの位置を正確に検出することができる。このため、目標駐車位置に対する車両の位置合わせを高精度に行うことができる。
(13) また、本実施形態に係るセンサユニットは、前記複数の線状感圧センサが取り付けられた板状の基部をさらに有してもよい。これにより、線状感圧センサ毎の位置決めが不要となり、センサユニットを路側へ容易に設置することができる。
(14) また、本実施形態に係るセンサユニットにおいて、前記基部は、可撓性を有する合成樹脂によって構成されてもよい。これにより、センサユニットの収納性が向上する。また、センサユニットの取り扱いが容易になり、センサユニットを容易に路面に設置できる。
(15) 本実施形態に係る給電システムは、車両に搭載された受電コイルに対して無線給電を行う、路上に設置された給電コイルと、前記給電コイルに電流を供給する電源装置と、路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットと、を備える。路側に設置されたセンサユニットによって車両のタイヤの位置を正確に検出することができる。このため、目標駐車位置に対する車両の位置合わせを高精度に行うことができる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[1.駐車制御システムの構成]
図1は、本実施形態に係る駐車制御システムの構成の一例を示す模式図である。図1に示す駐車制御システム1は、駐車スペースに車両を自動駐車させるシステムである。図1中、駐車スペースSは、1台の車両10を駐車させるために白線Hで区画された矩形状の領域である。なお、図1では、車両10が駐車スペースSに進入又は退出する方向に沿った駐車スペースSの長手方向をY方向、長手方向に直交する幅方向をX方向とする。また、Y方向のうち、車両10が駐車スペースSへ進入する方向をY1方向、駐車スペースSから退出する方向(Y1方向の逆方向)をY2方向とする。
本実施形態に係る駐車制御システム1は、エンジン車、電動車等の動力源を有する車両10を駐車スペースSに自動駐車させる。なお、「エンジン車」は、エンジンの動力によって推進する車両をいう。「電動車」は、モータの動力によって推進する車両をいい、EV(Electric Vehicle)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)、HV(Hybrid Vehicle)を含む。以下では、電動車を自動駐車させる駐車制御システムについて説明する。
本実施形態に係る駐車制御システム1は、車両10を後方に進行させて駐車スペースSに駐車させる。なお、この構成は一例であり、車両10を前方に進行させて駐車させる構成であってもよい。
駐車スペースSの路面には、駐車スペースSに駐車される車両10に対して給電を行うための給電コイル600が設置される。給電コイル600は、対向配置される受電コイルに対して無線給電を行うことが可能であり、Y方向に延び且つ駐車スペースSの幅方向中央を通過する中心線C上に設けられる。
路側には、給電コイル600を含む給電システム110が設けられる。給電システム110は、給電コイル600と、インバータを含む電源装置601と、電源制御装置602と、センサユニット700とを備える。
給電コイル600は、電源装置601に接続される。電源制御装置602は、電源装置601に接続され、電源装置601を制御する。電源装置601は、電源制御装置602からの制御により、給電コイル600へ電流を供給する。給電コイル600は、電源装置601から供給される電流によって無線給電を行う。
電源制御装置602は、図示しない無線通信部を備え、車両10との無線通信を行うことができる。
給電コイル600に対する路面の所定位置に、センサユニット700が設置される。具体的な一例では、センサユニット700は、第1センサユニット701と第2センサユニット702とを含む。第1センサユニット701は、給電コイル600よりもY2方向側に配置される。第2センサユニット702は、給電コイル600よりもY1方向側に配置される。
第1センサユニット701及び第2センサユニット702のそれぞれは、車両10のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出する。
第1センサユニット701は、検出回路721に接続され、タイヤの接触位置に応じた電気信号(電圧信号)を出力する。検出回路721は、受信された電気信号を処理し、位置情報として電源制御装置602へ出力する。
第2センサユニット702は、検出回路722に接続され、タイヤの接触位置に応じた電気信号(電圧信号)を出力する。検出回路722は、受信された電気信号を処理し、位置情報として電源制御装置602へ出力する。
図2Aは、第1センサユニット701の構成の一例を示す平面図であり、図2Bは、その側面図である。なお、第2センサユニット702の構成は、第1センサユニット701の構成と同様であるので、その説明を省略する。
図2A及び図2Bに示すように、第1センサユニット701は、並列に並べられた複数(N個)の線状感圧センサ710と、平板状の基部715とを有する。線状感圧センサ710のそれぞれは、路面に沿った一方向(例えば、X方向)に延び、路面に沿った他方向(例えば、Y方向)に並ぶ。
基部715は、合成樹脂又は金属の板部材である。線状感圧センサ710のそれぞれは、基部715に固定される。図2Bに示すように、線状感圧センサ710は、例えばその一部が基部715の上面から突出する。基部715に線状感圧センサ710が取り付けられることで、第1センサユニット701は全体として平板状に構成される。また、各線状感圧センサ710の間隔は一定に固定される。これにより、第1センサユニット701を容易に路側に設置することができる。
例えば、可撓性を有する合成樹脂によって基部715を構成してもよい。これにより、第1センサユニット701及び第2センサユニット702のそれぞれを、柔軟なマット状に構成することができる。柔軟なマット状の第1センサユニット701及び第2センサユニット702は、折りたたんだり丸めたりすることによって収納しやすく、また、取り扱いが容易であるため路面に容易に設置できる。
図3は、線状感圧センサ710の構成の一例を示す斜視図である。図3には、線状感圧センサ710の構成を理解しやすいように、その断面が示される。具体的な一例では、線状感圧センサ710は、絶縁体のチューブ711と、一対の可撓性線状導体である導線712a,712bとを備える。
導線712a,712bのそれぞれは、上下方向に所定間隔を隔てて平行に延びる。チューブ711は、導線712a,712bを収容する。チューブ711及び導線712a,712bのそれぞれは、可撓性を有する。このため、線状感圧センサ710は全体として可撓性を有する。
具体的な一例では、チューブ711の断面形状は円形である。チューブ711は弾性を有し、一部が押しつぶされて楕円形又は扁平に変形しても、元の円形に復帰する。
図4は、タイヤが接触した状態の線状感圧センサ710の一例を示す断面図である。タイヤ12が線状感圧センサ710に乗り上げると、線状感圧センサ710のタイヤ12との接触部分が変形する。線状感圧センサ710の変形部分では、導線712a,712bが互いに接触する。これにより、タイヤ12の接触が検出される。
図5は、線状感圧センサ710によるタイヤの接触位置の検出原理の一例を説明する断面図である。導線712a,712bのそれぞれは、抵抗が直列接続された回路と等価である。導線712aに含まれる抵抗をR1〜R6とし、導線712bに含まれる抵抗をR7〜R12とする。
図5に示すように、導線712aの抵抗R4と抵抗R5との間の箇所、及び導線712bの抵抗R10と抵抗R11との間の箇所が、タイヤ12の接触によって互いに接触した場合を考える。一方の導線712aに直流の電源電圧が印加されている状態において、導線712a,712bが互いに接触すると短絡する。これにより、抵抗R1,R2,R3,R4,R10,R9,R8,R7の直列接続回路が構成され、当該回路の合成抵抗Rsは次式として与えられる。
Rs=R1+R2+R3+R4+R10+R9+R8+R7
図6は、線状感圧センサ710の等価回路の一例を示す回路図である。線状感圧センサ710は、検出抵抗Rdを介して接地される。線状感圧センサ710は、図6に示すように分圧回路として表される。即ち、導線712a,712bが接触した場合、合成抵抗Rsと検出抵抗Rdとが直列接続され、合成抵抗Rsと検出抵抗Rdとの間に検出回路721が接続される。
導線712a,712bが接触した場合、検出回路721には次式で表される電圧VOUTが出力される。
Figure 2020090117

ただし、VINは電源電圧を示す。
検出回路721は、電圧VOUTを、線状感圧センサ710におけるタイヤ12の接触位置に変換する。図2Aに示すように、各線状感圧センサ710には番地1,2,3,…,Nが付与される。検出回路721は、電圧VOUTが得られた番地と、タイヤ12の接触位置とを、X−Yの2次元座標空間における検出位置情報として出力する。
再び図1を参照する。車両10は、給電コイル600から受電するための受電コイル11を備える。受電コイル11は、受電のために、路面に設置される給電コイル600に対向させる必要があるため、車両10の下面に搭載される。また、受電コイル11は車両10の幅方向中心線上に搭載される。
車両10には、自動運転車載装置400及びカメラ200が搭載される。カメラ200は、車両10の進行方向に向けて設置される。即ち、車両10が後進して駐車する場合、カメラ200は後方に向けて設置される。これにより、カメラ200によって車両10から後方を撮像した画像(以下、「カメラ画像」という)が得られる。なお、カメラ200は車体の任意の場所に取り付けることができる。例えば、車両10が前進して駐車を行う場合には、車両10の前部にカメラ200を取り付け、車両10の前方のカメラ画像を生成してもよい。また、車両10の上部、例えばルーフにカメラ200を取り付け、進行方向下流側のカメラ画像を生成してもよい。
自動運転車載装置400は、簡易モードと、高精度モードとを選択的に設定可能である。簡易モードでは、自動運転車載装置400がカメラ200によって得られたカメラ画像に対して画像処理を施すことにより、車両10の駐車制御のための指令を出力する。高精度モードでは、センサユニット700による検出位置情報を処理し、車両10の駐車制御のための指令を出力する。
上記のように、自動運転車載装置400は、簡易モード及び高精度モードのいずれでも、車両10を制御するための指令を出力する。これによって車両10が走行し、受電コイル11が給電コイル600に対向する位置で車両10が停止する駐車制御が実行される。
[2.車載システムの構成]
図7は、本実施形態に係る車載システムの構成の一例を示すブロック図である。本実施形態に係る車載システム100は、車両10に搭載される。
車載システム100は、例えば、カメラ200と、車両制御装置301と、モータ302と、バッテリ303と、インバータ304と、ステアリング制御装置305と、舵角センサ306と、モータ307と、制動装置308と、表示装置309と、中継装置310と、車外通信機311と、給電制御装置312と、AC/DCコンバータ313と、受電コイル11と、自動運転車載装置400とを備える。
モータ302は車軸に接続され、車両10の駆動トルクを発生する。モータ302及びバッテリ303にはインバータ304が接続される。インバータ304は、バッテリ303から受電し、モータ302を回転駆動する。また、制動時におけるモータ302による回生電力は、インバータ304を通じてバッテリ303に回収される。
ステアリング制御装置305は、舵角センサ306とモータ307とに接続される。ステアリング制御装置305は、舵角センサ306から舵角の検出値を受信し、図示しないパワーステアリング装置を駆動するモータ307を制御する。ステアリング制御装置305は、モータ307を制御することにより、車両の進行方向を変更するために、操舵輪の舵角、即ちタイヤ角を変更することができる。制動装置308は、車両の図示しない車軸に設けられた制動機構を駆動し、進行している車両10に制動力を発生させることができる。
車両制御装置301は、自動運転車載装置400からの指令を受信し、目標タイヤ角及び目標速度にしたがってモータ302を制御し、ステアリング制御装置305に制御指示を与えて車両を走行させたり、制動が必要な場合には制動装置308を制御して車両に制動力を生じさせたりする。具体的には、自動運転車載装置400から、目標タイヤ角の指令が与えられると、この指令にしたがってステアリング制御装置305に制御指示を与え、ステアリング制御装置305が制御指示と舵角センサの検出値とに基づいてモータ307を制御して、車両のタイヤ角を目標タイヤ角に設定する。自動運転車載装置400から、目標走行速度の指令が与えられると、車両制御装置301は、この指令にしたがってモータ302を制御して、車両を目標走行速度で走行させる。また、自動運転車載装置400から、制動指令が与えられると、車両制御装置301は、この指令にしたがってモータ302及び制動装置308を制御して、制動力を発生させる。
表示装置309は、車両制御装置301、自動運転車載装置400、及びその他の装置からの表示指示に応じて文字情報又は画像等を表示する。
給電制御装置312はAC/DCコンバータ313に接続され、AC/DCコンバータ313は受電コイル11に接続される。給電制御装置312は、AC/DCコンバータ313を制御する。受電コイル11が給電コイル600に対向する場合、受電コイル11は給電コイル600から無線給電を受け、交流電流をAC/DCコンバータ313へ出力する。AC/DCコンバータ313は、給電制御装置312の制御によって受電コイル11から与えられた交流電流を直流電流に変換し、車載の図示しないバッテリに直流電流を出力する。
車両制御装置301と、インバータ304と、ステアリング制御装置305と、制動装置308と、表示装置309とは、CANバス等のバス350に接続され、バス350には中継装置310が接続される。また、自動運転車載装置400及び給電制御装置312は、CANバス等のバス351に接続され、バス351には中継装置310が接続される。
中継装置310は、バス350,351等による車載ネットワークを通じて車載装置間の通信を中継する。即ち、車両制御装置301、インバータ304、ステアリング制御装置305、制動装置308、表示装置309、及び自動運転車載装置400のそれぞれは、中継装置310を介して相互に通信が可能である。中継装置310は、通信線352を介して車外通信機311に接続される。
車外通信機311は、無線通信を行うことが可能である。車外通信機311は、無線によって車外の装置、例えば路側機、端末、基地局、サーバ等と通信を行う。車外通信機311は、電源制御装置602と無線通信を行うことができる。
[3.自動運転車載装置の構成]
図7に示すように、自動運転車載装置400は、カメラ200に接続され、カメラ200によって生成されたカメラ画像を受信する。
自動運転車載装置400は、バス351、中継装置310、及び通信線352を介して車外通信機311に接続される。車外通信機311は、電源制御装置602から無線送信された、センサユニット700による検出位置情報を受信する。車外通信機311は、受信された検出位置情報を、バス351、中継装置310、及び通信線352を介して自動運転車載装置400へ送信し、自動運転車載装置400は、検出位置情報を受信する。
自動運転車載装置400は、バス351、中継装置310、及びバス350を介して車両制御装置301に接続される。自動運転車載装置400は、目標タイヤ角及び目標走行速度を決定し、決定された目標タイヤ角及び目標走行距離を含む指令を出力したり、走行中の車両10の制動を決定し、車両10を減速させるための制動指令を出力したりする。
図8は、本実施形態に係る自動運転車載装置400の構成の一例を示すブロック図である。自動運転車載装置400は、CPU401と、メモリ402と、通信インタフェース(入力部、出力部)405とを備える。メモリ402には、SRAM、DRAM等の一過性メモリ及びフラッシュメモリ等の非一過性メモリが含まれ、コンピュータプログラムである駐車制御プログラム403及び駐車制御プログラム403の実行に使用されるデータが格納される。自動運転車載装置400は、コンピュータを備えて構成され、自動運転車載装置400の各機能は、前記コンピュータの記憶装置に記憶されたコンピュータプログラムである駐車制御プログラム403がCPU401によって実行されることで発揮される。駐車制御プログラム403は、CD−ROMなどの記録媒体に記憶させることができる。CPU401は、駐車制御プログラム403を実行し、後述するような駐車制御処理を行う。
通信インタフェース405はバス351に接続されており、車載システム100に含まれる各装置に対して通信を行うことが可能である。例えば、通信インタフェース405は、センサユニット700によるタイヤ12の検出位置情報の入力を受け付けたり、車両制御装置301へ走行指令、制動指令等の指令を出力したりすることができる。また、通信インタフェース405は、カメラ200に接続され、カメラ200からカメラ画像を受信する。
高精度モードにおいて、CPU401は、センサユニット700によるタイヤ12の検出位置情報を受け付ける。CPU401は、検出位置情報に基づいて、車両10の特定部位のX−Y空間における位置、さらに具体的な一例では受電コイル11の中心位置(以下、「受電コイル位置」という)を算出する。CPU401は、受電コイル位置と給電コイル600の中心位置との距離を決定する。給電コイル600の中心位置は、目標駐車位置Pの一例である。
簡易モードにおいて、CPU401は、カメラ200から送信されたカメラ画像を受け付ける。CPU401は、カメラ画像の画像処理を実行し、カメラ画像における給電コイル600を認識する。CPU401は、認識された給電コイル600の像の位置、形状等に基づいて、目標駐車位置Pまでの距離及び方向を決定する。
図9は、自動運転車載装置400の機能の一例を示す機能ブロック図である。自動運転車載装置400は、CPU401が駐車制御プログラム403を実行することにより、入力部410、決定部420、生成部430、及び出力部440として機能する。
入力部410は、センサユニット700によるタイヤ12の検出位置情報を受信する。
決定部420は、検出位置情報に基づいて、受電コイル位置と目標駐車位置との距離を決定する。
図10及び図11は、受電コイル位置と目標駐車位置との距離の決定原理の一例を説明するための図である。
図10を用いて、第1センサユニット701による検出位置情報に基づいて、受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離を決定する原理を説明する。第1センサユニット701に車両10のタイヤ12(左前輪FW,右前輪FW,左後輪RW,右後輪RW)が乗り上げた場合、各タイヤFW,FW,RW,RWの位置が第1センサユニット701によって検出される。自動運転車載装置400には、タイヤFW,FW,RW,RWの検出位置情報が入力される。
図10に示される例では、車両10の中心位置が受電コイル位置P11である。決定部420は、タイヤFW,FW,RW,RWの検出位置情報に基づいて、受電コイル位置P11を算出する。
具体的な一例では、前輪FW,FWの中点Fが算出され、後輪RW,RWの中点Rが算出される。点Fは、左前輪FW及び右前輪FWのそれぞれから車幅方向に距離Dx離れた位置として算出される。点Rは、左後輪RW及び右後輪RWのそれぞれから車幅方向に距離Dx離れた位置として算出される。受電コイル位置P11は、点F,Rのそれぞれから車長方向に距離Dy離れた位置として算出される。
決定部420は、受電コイル位置P11と、目標駐車位置Pとの距離を決定する決定処理を実行する。具体的な一例では、受電コイル位置P11のX座標と目標駐車位置PのX座標からX方向における距離DXが決定され、受電コイル位置P11のY座標と目標駐車位置PのY座標からY方向における距離DYが決定される。
決定部420は、車両10の進行方向を決定してもよい。具体的な一例では、点F,Rを結ぶ直線とY軸との間の角度θが、車両10の進行方向を示す情報として決定される。
図11を用いて、第2センサユニット702による検出位置情報に基づいて、受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離を決定する原理を説明する。第2センサユニット702には、車両10の後輪RW,RWが乗り上げる。この場合、第2センサユニット702は、後輪RW,RWの位置を検出する。自動運転車載装置400には、タイヤRW,RWの検出位置情報が入力される。
具体的な一例では、後輪RW,RWの中点Rが算出される。点Rは、左後輪RW及び右後輪RWのそれぞれから車幅方向に距離Dx離れた位置として算出される。受電コイル位置P11は、点Rから車長方向に距離Dy離れた位置として算出される。
決定部420は、第1センサユニット701による検出位置情報を用いた場合と同様にして、第2センサユニット702に基づき算出された受電コイル位置P11と、目標駐車位置Pとの距離を決定する。
再び図9を参照する。生成部430は、決定部420により決定された、受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離DX,DYに基づいて、車両10の走行計画を決定する。具体的な一例では、生成部430は、受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離DX,DYに基づいて、受電コイル11と給電コイル600との位置を合わせるための車両10の走行方向及び走行距離を決定する。走行方向の決定には、決定部420によって決定された車体角θを用いることもできる。生成部430は、走行方向及び走行距離から、目標タイヤ角、目標走行速度、目標走行距離等を含む走行計画を生成する。
出力部440は、生成された走行計画にしたがって車両10を走行制御するための指令を出力する。例えば、走行指令には、目標タイヤ角、目標走行距離、目標車速等の情報が含まれる。出力された指令は、車両制御装置301に与えられる。車両制御装置301は、出力部440から与えられる指令にしたがって、インバータ304、ステアリング制御装置305、及び制動装置308を制御する。これにより、車両10が走行計画に従って走行し、自動駐車が実行される。
入力部410及び出力部440は、図8の通信インタフェース405により実現される。決定部420及び生成部430は、CPU401により実現される。
[4.駐車制御システムの動作]
以下、本実施形態に係る駐車制御システム1の動作について説明する。自動運転車載装置400のCPU401は、駐車制御プログラム403を実行することにより、駐車制御処理を実行する。自動運転車載装置400と電源制御装置602とが以下のように動作することにより、車両10の自動駐車が行われる。
自動運転車載装置400は、駐車制御処理を実行する前に、自装置の動作モードを、簡易モード及び高精度モードのいずれかに設定する。図12は、本実施形態に係る自動運転車載装置400の動作モードの設定手順の一例を示すフローチャートである。
CPU401は、車両10のバッテリの充電状態等に基づいて、受電コイル11による無線受電が必要か否かを判定する(ステップS131)。受電が必要である場合(ステップS131においてYES)、CPU401は動作モードを高精度モードに設定する(ステップS132)。受電が不要である場合(ステップS131においてNO)、CPU401は動作モードを簡易モードに設定する(ステップS133)。以上で、動作モードの設定が完了する。
次に、高精度モードにおける自動駐車について説明する。図13は、本実施形態に係る駐車制御システム1による高精度モードにおける車両10の自動駐車の手順の一例を示すフローチャートである。
自動運転車載装置400のCPU401は、センサユニット700によるタイヤ12の位置検出開始のため、検出開始要求を出力する(ステップS101)。検出開始要求は、車外通信機311から電源制御装置602へ送信される。
電源制御装置602は、検出開始要求を受信すると(ステップS201)、センサユニットに直流電圧を印加する(ステップS202)。電源制御装置602は、センサユニット700がタイヤ12の位置を検出したか否か、即ち、電源制御装602が検出回路721,722から検出位置情報を受信したか否かを判定する(ステップS203)。
センサユニット700によってタイヤ12の位置が検出されなかった場合(ステップS203においてNO)、電源制御装置602は、ステップS202へ処理を戻す。
センサユニット700によってタイヤ12の位置が検出された場合(ステップS203においてYES)、電源制御装置602は、取得された検出位置情報を車両10へ無線送信する(ステップS204)。
検出位置情報の送信後、電源制御装置602は、車両10から給電開始要求を受信したか否かを判定する(ステップS205)。給電開始要求を受信していない場合(ステップS205においてNO)、電源制御装置602は、ステップS202へ処理を戻す。これにより、センサユニット700によってタイヤ12の位置が継続して検出され、検出位置情報が車両10へ繰り返し送信される。
車外通信機311が検出位置情報を受信し、自動運転車載装置400に入力する。自動運転車載装置400のCPU401は、検出位置情報を受け付ける(ステップS102)。
CPU401は、上述した決定処理により、受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離を決定する(ステップS103)。この処理において、CPU401は車体角θを決定することもできる。
CPU401は、受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離に基づいて、受電コイル11と給電コイル600との位置を合わせるための車両10の走行計画(目標タイヤ角、目標走行速度、及び目標走行距離等)を生成する(ステップS104)。
CPU401は、決定された走行計画にしたがって車両10を走行させるための指令を生成し、生成された指令を出力する(ステップS105)。これにより、通信インタフェース405から車両制御装置301へ指令が出力される。車両制御装置301は、受信された指令から、インバータ304、ステアリング制御装置305、及び制動装置308へ制御信号を出力する。これにより、車両10が走行計画にしたがって走行する。
CPU401は、駐車が完了したか否か、即ち、給電コイル600と受電コイル11との位置合わせが完了したか否かを判定する(ステップS106)。
駐車が完了していない場合(ステップS106においてNO)、CPU401は、ステップS102に処理を移し、再度ステップS102〜S106の処理を実行する。これにより、新たな検出位置情報に基づいて車両10の駐車制御が行われる。
他方、駐車が完了した場合(ステップS106においてYES)、CPU401は、受電コイル11への給電のために給電コイル600を駆動するため、給電開始要求を出力する(ステップS107)。給電開始要求は、車外通信機311から電源制御装置602へ送信される。
電源制御装置602は、給電開始要求を受信したか否かを判定し(ステップS205)、給電開始要求を受信した場合(ステップS205においてYES)、電源装置601を制御して、給電コイル600へ無線給電のための電流を供給する(ステップS206)。
給電コイル600に電流が供給されると、給電コイル600から受電コイル11へ無線給電が行われる。以上で、駐車制御システム1による高精度モードにおける駐車制御動作が終了する。
次に、簡易モードにおける自動駐車について説明する。図14は、本実施形態に係る駐車制御システム1による簡易モードにおける車両10の自動駐車の手順の一例を示すフローチャートである。
自動運転車載装置400のCPU401は、カメラ200からカメラ画像の入力を受け付ける(ステップS151)。CPU401は、カメラ画像に対する画像認識処理を実行し、カメラ画像中の給電コイル600の像を認識する。例えば、CPU401は、認識された給電コイル600の像の位置及び形状に基づいて、目標駐車位置Pを検出する(ステップS152)。
CPU401は、車両10の位置(例えば、受電コイル位置P11)と目標駐車位置Pとの距離を決定する(ステップS153)。CPU401は、決定された車両10の位置と目標駐車位置Pとの距離に基づいて、走行計画を生成する(ステップS154)。CPU401は、走行計画に基づいて、走行指令を出力する(ステップS155)。車両制御装置301は、受信された指令から、インバータ304、ステアリング制御装置305、及び制動装置308へ制御信号を出力する。これにより、車両10が走行計画にしたがって走行する。
CPU401は、駐車が完了したか否か、即ち、車両10と目標駐車位置Pとの位置合わせが完了したか否かを判定する(ステップS156)。
なお、ステップS154〜S156のそれぞれの処理は、上述したステップS104〜S106の処理と同様とすることができる。
駐車が完了していない場合(ステップS156においてNO)、CPU401は、ステップS151に処理を移し、再度ステップS151〜S156の処理を実行する。これにより、新たなカメラ画像に基づいて車両10の駐車制御が行われる。
他方、駐車が完了した場合(ステップS156においてYES)、CPU401は、駐車制御処理を終了する。以上で、駐車制御システム1による簡易モードにおける駐車制御動作が終了する。
[5.変形例]
本実施形態の1つの変形例では、センサユニット700は、給電コイル600よりもY2方向側に設けた第1センサユニットのみを含む。即ち、給電コイル600よりもY1方向側の第2センサユニット702を設けなくてもよい。
本変形例では、車両10の4つのタイヤ12が第1センサユニット701に乗り上げた場合、図10を用いて説明した原理により、自動運転車載装置400は受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離を決定することができる。車両10がさらに後進し、後輪RW,RW2が第1センサユニット701から外れると、自動運転車載装置は、以下に説明する原理にしたがって受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離を決定する。
図15は、受電コイル位置と目標駐車位置との距離の決定原理の変形例を説明するための図である。
図15を用いて、第1センサユニット701に前輪FW,FWのみが乗り上げた状態において、受電コイル位置P11と目標駐車位置Pとの距離を決定する原理を説明する。第1センサユニット701には、車両10の前輪FW,FWが乗り上げ、第1センサユニット701が、前輪FW,FWの位置を検出する。自動運転車載装置400には、タイヤFW,FWの検出位置情報が入力される。
具体的な一例では、前輪FW,FWの中点Fが算出される。点Fは、左前輪FW及び右前輪FWのそれぞれから車幅方向に距離Dx離れた位置として算出される。受電コイル位置P11は、点Fから車長方向に距離Dy離れた位置として算出される。
決定部420は、受電コイル位置P11と、目標駐車位置Pとの距離を決定する決定処理を実行する。具体的な一例では、受電コイル位置P11のX座標と目標駐車位置PのX座標からX方向における距離DXが決定され、受電コイル位置P11のY座標と目標駐車位置PのY座標からY方向における距離DYが決定される。
決定部420は、車両10の進行方向を決定してもよい。具体的な一例では、決定部420は、前輪FW,FWを結ぶ直線に直交し、且つ、点Fを通る直線を決定し、この直線(点Fと受電コイル位置P11とを通る直線)とY軸との間の角度θを、車両10の進行方向を示す情報として決定することができる。
[6.他の変形例]
なお、上記の実施形態では、路側に給電コイル600を設け、車両10に受電コイル11を設け、車両10に無線給電を行う構成について述べたが,これに限定されない。路側に給電コイル600を設けず、センサユニット700のみを設けてもよい。この場合、駐車スペースS内の所定位置を目標駐車位置Pに設定し、この目標駐車位置Pに対して所定の位置にセンサユニット700を設けることができる。
また、第1センサユニット701及び第2センサユニット702は、タイヤ12の接触位置を検出することが可能な平板状のセンサであれば、上記のような構成に限られない。
[7.効果]
以上のように、駐車制御システム1は、センサユニット700と、自動運転車載装置400とを備える。センサユニット700は、路側に設置され、車両10のタイヤ12が接触した2次元平面内の位置を検出する。自動運転車載装置400は、センサユニット700による検出位置情報に基づいて、車両10を目標駐車位置Pに走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する。路側に設置されたセンサユニット700によって車両10のタイヤ12の位置を正確に検出することができる。このため、目標駐車位置Pに対する車両10の位置合わせを高精度に行うことができる。
センサユニット700は、並列に並べられた複数の線状感圧センサ710を有してもよい。これにより、平板状のセンサユニット700を構成することができる。
線状感圧センサ710は、間隔を隔てて平行な一対の可撓性線状導体である導線712a,712bを有し、タイヤ12が接触した位置において一対の導線712a,712bが互いに接触することにより、タイヤ12の位置を検出してもよい。これにより、簡易な構成によって線状感圧センサ710を実現することができる。
自動運転車載装置400は、決定部420と、出力部440とを有してもよい。決定部420は、センサユニット700によって検出されたタイヤ12の位置に基づいて、車両10の位置と目標駐車位置Pとの距離を決定する。出力部440は、決定部420によって決定された、車両10の位置と目標駐車位置Pとの距離に基づいて、指令を出力する。これにより、自動運転車載装置400が、車両10の位置と目標駐車位置Pとの距離に応じた指令を出力することができる。
駐車制御システム1は、車両10に搭載された受電コイル11と、路上に設置された、受電コイル11に対して無線給電を行う給電コイル600と、をさらに備えてもよい。目標駐車位置Pは、給電コイル600の位置であり、自動運転車載装置400によって出力される指令は、受電コイル11を目標駐車位置Pに位置合わせするための指令であってもよい。これにより、駐車制御によって目標駐車位置Pに到達した車両10に対して、無線給電を行うことができる。
センサユニット700は、給電コイル600よりも、制御対象の車両10の進行方向上流側に配置されてもよい。これにより、車両10が給電コイル600に向かって進行する途中でセンサユニット700によってタイヤ12の位置が検出される。このため、検出されたタイヤ12の位置に基づいて車両10の給電コイル600へ向かって車両10を走行させる走行制御を実行することができる。
センサユニット700は、給電コイル600よりも、制御対象の車両10の進行方向上流側に配置される第1センサユニット701と、給電コイル600よりも、進行方向下流側に配置される第2センサユニット702と、を有してもよい。受電コイル11が車両10の前輪FW,FWと後輪RW,RWとの間に設けられる場合などでは、受電コイル11を給電コイル600に位置合わせするために、進行方向下流側のタイヤ12(車両10が前進している場合は前輪FW,FW、車両10が後進している場合は後輪RW,RW)が給電コイル600を通過する。このため、進行方向下流側のタイヤ12が給電コイル600を通過するまでは、第1センサユニット701によってタイヤ12の位置が検出され、検出されたタイヤ12の位置に基づいて車両10の走行制御を実行することができる。進行方向下流側のタイヤ12が給電コイル600を通過した後は、第2センサユニット702によってタイヤ12の位置が検出され、検出されたタイヤ12の位置に基づいて車両10の走行制御を実行することができる。
自動運転車載装置400は、受電コイル11による受電が必要である場合には、センサユニット700によって検出された位置に基づいて指令を出力し、受電コイル11による受電が不要である場合には、カメラ200によって得られたカメラ画像に基づいて、車両10を目標駐車位置Pに走行させるための走行制御に用いられる指令を出力してもよい。これにより、受電コイル11による受電が必要な場合は、センサユニット700を用いた高精度な駐車制御を行うことができ、受電が不要な場合は、カメラ200を用いた簡易な駐車制御を行うことができる。
センサユニットは、複数の線状感圧センサ710が取り付けられた板状部材である基部715をさらに有してもよい。これにより、線状感圧センサ710毎の位置決めが不要となり、センサユニット700を路側へ容易に設置することができる。
基部は、可撓性を有する合成樹脂によって構成されてもよい。これにより、センサユニットの収納性が向上する。また、センサユニットの取り扱いが容易になり、センサユニットを容易に路面に設置できる。
[8.補記]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的ではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 駐車制御システム
10 車両
11 受電コイル
12 タイヤ
100 車載システム
110 給電システム
200 カメラ
301 車両制御装置
302 モータ
303 バッテリ
304 インバータ
305 ステアリング制御装置
306 舵角センサ
307 モータ
308 制動装置
309 表示装置
310 中継装置
311 車外通信機
312 給電制御装置
313 AC/DCコンバータ
350,351 バス
352 通信線
400 自動運転車載装置
401 CPU
402 メモリ
403 駐車制御プログラム
405 通信インタフェース
410 入力部
420 決定部
430 生成部
440 出力部
600 給電コイル
601 電源装置
602 電源制御装置
700 センサユニット
701 第1センサユニット
702 第2センサユニット
710 線状感圧センサ
715 基部
711 チューブ
712a,712b 導線
721,722 検出回路
目標駐車位置
11 受電コイル位置
FW 左前輪
FW 右前輪
RW 左後輪
RW 右後輪

Claims (15)

  1. 路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットと、
    前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する車載装置と、
    を備える、
    駐車制御システム。
  2. 前記センサユニットは、並列に並べられた複数の線状感圧センサを有する、
    請求項1に記載の駐車制御システム。
  3. 前記線状感圧センサは、間隔を隔てて平行な一対の可撓性線状導体を有し、前記タイヤが接触した位置において前記一対の可撓性線状導体が互いに接触することにより、前記位置を検出する、
    請求項2に記載の駐車制御システム。
  4. 前記車載装置は、
    前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両の位置と目標駐車位置との距離を決定する決定部と、
    前記決定部によって決定された前記距離に基づいて、前記指令を出力する出力部と、
    を有する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の駐車制御システム。
  5. 前記車両に搭載された受電コイルと、
    路上に設置された、前記受電コイルに対して無線給電を行う給電コイルと、
    をさらに備え、
    前記目標駐車位置は、前記給電コイルの位置であり、
    前記指令は、前記受電コイルを前記目標駐車位置に位置合わせするための指令である、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の駐車制御システム。
  6. 前記センサユニットは、前記給電コイルよりも、制御対象の前記車両の進行方向上流側に配置される、
    請求項5に記載の駐車制御システム。
  7. 前記センサユニットは、
    前記給電コイルよりも、制御対象の前記車両の進行方向上流側に配置される第1センサユニットと、
    前記給電コイルよりも、前記進行方向下流側に配置される第2センサユニットと、
    を有する、
    請求項5に記載の駐車制御システム。
  8. 前記車載装置は、
    前記受電コイルによる受電が必要である場合には、前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて前記指令を出力し、
    前記受電コイルによる受電が不要である場合には、車載カメラによって得られたカメラ画像に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する、
    請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の駐車制御システム。
  9. 路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットによる検出位置情報を受け付ける入力部と、
    前記入力部によって受け付けられた前記検出位置情報に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力する出力部と、
    を備える、
    車載装置。
  10. 路側に設置されたセンサユニットが、車両のタイヤが前記センサユニットに接触した2次元平面内の位置を検出するステップと、
    前記センサユニットによって検出された前記位置に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力するステップと、
    を有する、
    駐車制御方法。
  11. 車両に駐車制御を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記車両に搭載されたコンピュータに、
    路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットによる検出位置情報を受け付けるステップと、
    受け付けられた前記検出位置情報に基づいて、前記車両を目標駐車位置に走行させるための走行制御に用いられる指令を出力するステップと、
    を実行させるための、
    コンピュータプログラム。
  12. 路側に設置されるセンサユニットであって、
    並列に並べられた複数の線状感圧センサを有し、
    車両のタイヤが前記線状感圧センサに接触した2次元平面内の位置を検出する、
    センサユニット。
  13. 前記複数の線状感圧センサが取り付けられた板状の基部をさらに有する、
    請求項12に記載のセンサユニット。
  14. 前記基部は、可撓性を有する合成樹脂によって構成される、
    請求項13に記載のセンサユニット。
  15. 車両に搭載された受電コイルに対して無線給電を行う、路上に設置された給電コイルと、
    前記給電コイルに電流を供給する電源装置と、
    路側に設置された、車両のタイヤが接触した2次元平面内の位置を検出するセンサユニットと、
    を備える、
    給電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113997932A (zh) * 2021-11-30 2022-02-01 北京万集科技股份有限公司 一种自动泊车方法、路侧设备、车辆及***

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CN113997932A (zh) * 2021-11-30 2022-02-01 北京万集科技股份有限公司 一种自动泊车方法、路侧设备、车辆及***

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