JP2020089662A - 縫製システム - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化、低コスト化が可能な縫製システムを提供する。【解決手段】縫製システム1Aは、被縫製物90に対する縫製が可能な第一ミシン2A及び第二ミシン3Aと、第一ミシン2A及び第二ミシン3Aとの間で被縫製物90の受け渡しが可能な第一ロボットアーム4A及び第二ロボットアーム5Aを備える。第一ミシン2Aは、水平に延びるベッド部21と平行な左右方向に離隔した一対の脚柱部22であって、夫々がベッド部21から上方に延びる一対の脚柱部22と、一対の脚柱部22の夫々の間に亘って左右方向に延びる第一梁部23と、第一梁部23にて左右方向に移動可能に支持し、針棒を有する頭部24とを備える。第二ミシン3Aは、一対の脚柱部32、第二梁部33、頭部を備える。第一ロボットアーム4Aは、第二ミシン3Aの第二梁部33に設けてある。【選択図】図1

Description

本発明は、ミシンを有する縫製システムに関する。
特許文献1は、ミシン、クランプ治具、搬送装置、ロボットアーム、標示装置、基台を有する縫製システムを開示する。基台は、ミシン、搬送装置、ロボットアームを支持する。標示装置は、枠状の骨材と該骨材を覆う壁面材を有し、基台の上部に設けられる。ロボットアーム、ミシンは、標示装置の内部領域に配置する。クランプ治具は被縫製物を保持する。搬送装置は、作業位置と渡し位置との間でクランプ治具を移動し、クランプ治具が保持した被縫製物を搬送する。ロボットアームは、渡し位置にあるクランプ治具を保持して移動し、クランプ治具が保持する被縫製物をミシンに供給する。ミシンは、ロボットアームが供給した被縫製物に縫製を行う。
特開2017−196207号公報
被縫製物が大型化する程、被縫製物を安定的に保持する為にロボットアームも大型化する必要がある。ロボットアームの大型化に伴い、ロボットアームを支持する基台も大型化する為、縫製システム全体を大型化する必要がある。該時、縫製システムの設置可能な環境が限定されるという問題点がある。又、被縫製物を安定的に保持するので、ロボットアームを支持する部材の追加が必要となる。該時、縫製システムが高コスト化するという問題がある。
本発明の目的は、省スペース化、低コスト化が可能な縫製システムを提供することである。
本発明に係る縫製システムは、被縫製物に対する縫製が可能なミシンと、前記ミシンとの間で前記被縫製物の受け渡しが可能なロボットアームを備える縫製システムにおいて、前記ミシンは、水平に延びるベッド部と平行な第一方向に離隔した一対の脚柱部であって、夫々が前記ベッド部から上方に延びる前記一対の脚柱部と、前記一対の脚柱部の夫々の間に亘って前記第一方向に延びる梁部と、前記梁部にて前記第一方向に移動可能に支持し、針棒を有する頭部とを備え、前記ロボットアームが前記梁部に設けられたことを特徴とする。
縫製システムにおいて、ロボットアームはミシンの梁部に設けてある。該時、縫製システムは、ミシンの自重、剛性によりロボットアームを安定的に固定できる。被縫製物が大きい場合も、ロボットアームを支持する基台を大型化する必要がなく、ロボットアームを支持する追加部材の必要もない。故に、縫製システムは、省スペース化、低コスト化が可能となる。
本発明において、前記ロボットアームは、上下方向に延びる支柱と、水平方向に延びる第一アーム、第二アームとを有する水平多関節式のアームであり、前記梁部は、前記支柱の一端部を直接的又は間接的に支持し、前記支柱の他端部は、前記第一アームの一端部を、上下方向に延びる回転軸を中心として回転可能に支持し、前記第一アームの他端部は、前記第二アームの一端部を、上下方向に延びる回転軸を中心として回転可能に支持し、前記第二アームの他端部は、前記被縫製物を保持する保持機構を支持してもよい。縫製システムは、水平多関節式のロボットアームにより、水平方向の任意の位置に被縫製物を容易に搬送できる。
本発明において、前記ロボットアームの前記支柱の一端部と前記梁部の間に介在する支持部を更に備え、前記梁部は、前記支持部を介して前記支柱の一端部を支持してもよい。縫製システムは、ロボットアームの可動範囲内で被縫製物を安定的に搬送できる。
本発明において、前記ベッド部に載置した前記被縫製物を、前記ベッド部と平行且つ前記第一方向と直交する第二方向に移動する移動機構を更に備え、前記ミシンは、前記第二方向に配列した第一ミシンと第二ミシンを備え、前記ロボットアームは、前記第二方向において前記第一ミシンの梁部である第一梁部と前記第二ミシンの梁部である第二梁部の間に位置してもよい。縫製システムは、移動機構が第二方向に移動する被縫製物を、ロボットアームにより、第一ミシンと第二ミシンとの間で受け渡すことができる。
本発明において、前記ベッド部に載置した前記被縫製物を、前記ベッド部と平行且つ前記第一方向と直交する第二方向に移動する移動機構を更に備え、前記ミシンは、第一ミシンと、前記第一ミシンに対して前記第二方向の一方側に配列した第二ミシンを備え、前記支持部は、前記第一ミシンの梁部である第一梁部と前記第二ミシンの梁部である第二梁部の間に亘って前記第二方向に延び、前記ロボットアームの前記支柱と前記第一梁部及び前記第二梁部の間に介在する第一支持部を備え、前記第一梁部及び前記第二梁部は、前記第一支持部を介して前記ロボットアームの前記支柱の一端部を支持してもよい。第一ミシンの第一梁部と第二ミシンの第二梁部は、第一支持部の両端部を支持する。縫製システムは、ロボットアームの位置が、ロボットアームの自重で第一支持部が変形することにより変動することを抑制できる。故に、縫製システムは、ロボットアームにより被縫製物を安定的に搬送できる。
本発明において、前記ロボットアームは、第一ロボットアーム及び第二ロボットアームを備え、前記第一支持部は、前記第一ロボットアームの支柱である第一支柱と前記第一梁部及び前記第二梁部の間に介在し、前記第一梁部及び前記第二梁部は、前記第一支持部を介して前記第一ロボットアームの前記第一支柱の一端部を支持し、前記支持部は、前記第一梁部から前記第二方向の他方側に延び、前記第二ロボットアームの支柱である第二支柱と前記第一梁部の間に介在する第二支持部を更に備え、前記第一梁部は、前記第二支持部を介して前記第二ロボットアームの前記第二支柱の一端部を支持してもよい。縫製システムは、第一ロボットアームにより、第一ミシンと第二ミシンとの間で被縫製物を搬送できる。縫製システムは、第二ロボットアームにより、第二方向の他方側から第一ミシンに被縫製物を受け渡すことができる。
本発明において、前記第一ミシンの前記頭部は、前記第一ミシンの前記第一梁部に対して前記第二方向の他方側に設け、前記第二ミシンの前記頭部は、前記第二ミシンの前記第二梁部に対して前記第二方向の一方側に設けてもよい。該時、第一ミシンの頭部は第一梁部に対して第二ミシンと反対側に位置し、第二ミシンの頭部は第二梁部に対して第一ミシンと反対側に位置する。故に、一方のミシンの頭部が作業者からの作業を受け付ける側に他方のミシンは存在しない。故に、作業者は頭部に対する作業を容易に行える。
本発明において、前記ミシンは、第一ミシンと、前記第一ミシンに対して前記第一方向の一方側に配列した第二ミシンを備え、前記支持部は、前記第一ミシンの梁部である第一梁部と前記第二ミシンの梁部である第二梁部の間に亘って前記第一方向に延び、前記ロボットアームの前記支柱と前記第一梁部及び前記第二梁部の間に介在する第三支持部を備え、前記第一梁部及び前記第二梁部は、前記第三支持部を介して前記ロボットアームの前記支柱の一端部を支持してもよい。第一ミシンの第一梁部と第二ミシンの第二梁部は、第三支持部の両端部を支持する。縫製システムは、ロボットアームの位置が、ロボットアームの自重で第三支持部が変形することにより変動することを抑制できる。故に、縫製システムは、ロボットアームにより被縫製物を安定的に搬送できる。
本発明において、前記第三支持部は、前記第一方向に延びるガイドレールと、前記ロボットアームを前記ガイドレールに沿って前記第一方向に移動する駆動部とを備えてもよい。縫製システムは、ロボットアームにより、第一ミシンと第二ミシンとの間で被縫製物を搬送できる。故に、ロボットアームを複数有する必要がなく、ロボットアームを複数有する構成と比べて、縫製システムのコストを削減できる。
本発明において、前記ロボットアームの前記支柱を前記梁部に固定してもよい。該時、支持部が不要となるので、搬送システムのコストを削減できる。縫製システムは、ミシンの自重、剛性により、ロボットアームを安定的に固定できる。
第一実施形態に係る縫製システム1Aの斜視図である。 第一実施形態に係る第一ミシン2Aの頭部24近傍を右前方から視た斜視図である。 第一実施形態に係る第一ミシン2Aの頭部24近傍を前方から視た斜視図である。 第一実施形態に係る縫製システム1Aの平面図である。 第二実施形態に係る縫製システム1Bの斜視図である。 第二実施形態に係る縫製システム1Bの平面図である。 第三実施形態に係る縫製システム1Cの斜視図である。 第三実施形態に係る縫製システム1Cの平面図である。 第四実施形態に係る縫製システム1Dの斜視図である。 第五実施形態に係る縫製システム1Eの斜視図である。 第五実施形態に係る縫製システム1Eの平面図である。 第六実施形態に係る縫製システム1Fの斜視図である。 第六実施形態に係る縫製システム1Fの平面図である。
<第一実施形態>
図1〜図4を参照し、本発明の第一実施形態に係る縫製システム1Aを説明する。以下説明では、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。縫製システム1Aは、第一ミシン2A、第二ミシン3A、第一ロボットアーム4A、第一支持部4B、第二ロボットアーム5A、第二支持部5B、載置台9A、9B、9C、ロボットアーム9Dを備える。縫製システム1Aは、被縫製物90A〜90E(以下、総称して「被縫製物90」という。)に対して第一ミシン2A、第二ミシン3Aが協働して縫製を行う為のシステムである。
<第一ミシン2A、第二ミシン3A>
第一ミシン2A、第二ミシン3Aは夫々、門型のミシンであり、被縫製物90に対する縫製が可能である。第一ミシン2A、第二ミシン3Aは略同一構成を有する。第一ミシン2A、第二ミシン3Aは前後方向に配列する。第二ミシン3Aは、第一ミシン2Aに対して後側にある。以下、第一ミシン2Aを説明し、第二ミシン3Aの説明は簡略化する。
図1〜図3に示すように、第一ミシン2Aは、ベッド部21、一対の脚柱部22、第一梁部23、頭部24、移動機構25を有する。ベッド部21は、基部21A、枠体21Bを有する。基部21Aは略矩形状である。基部21Aの上面は、水平に延びる平らな保持面21Uを形成する。基部21Aの前端部に、保持面21Uに沿って前方に延びる保持板21Pが設けてある。保持面21Uの右端部近傍に、前後方向に延びる蛇腹21Rが設けてある。保持面21Uの左端部近傍に、前後方向に延びる蛇腹21Lが設けてある。蛇腹21R、21Lは夫々、保持面21Uの前端部と後端部の間に亘って後述の一対の前後移動機構251の前後両側を直線状に延びる。蛇腹21R、21Lは、一対の前後移動機構251が前後方向に往復移動することに応じ、伸縮する。枠体21Bは格子状の構造体であり、基部21Aを下方から支持する。
一対の脚柱部22は、脚柱部22R、22Lを有する。脚柱部22R、22Lは夫々、略四角柱状である。脚柱部22Rは、ベッド部21の基部21Aの右端部且つ前後方向中央から、上方に延びる。脚柱部22Rは、左右方向において蛇腹21Rよりも右側に位置する。脚柱部22Lは、ベッド部21の基部21Aの左端部且つ前後方向中央から、上方に延びる。脚柱部22Lは、左右方向において蛇腹21Lよりも左側に位置する。脚柱部22R、22Lは、左右方向に離隔する。
第一梁部23は、脚柱部22R、22Lの夫々の間に架設する。第一梁部23は、一対の脚柱部22の間に亘って左右方向に延びる。第一梁部23は、筐体23Uを有する。筐体23Uは、脚柱部22R、22Lの夫々の上端部と後端部の間に亘って延びる。脚柱部22R、22L、筐体23Uで囲まれた空間に、非図示のレールが設けてある。該レールは棒状を有し、脚柱部22R、22Lの間に架設する。該レールは、後述の頭部24を左右方向に移動可能に支持する。即ち、第一梁部23は頭部24を左右方向に移動可能に支持する。図2、図3に示すように、蛇腹23Fは、脚柱部22R、22L、筐体23Uの夫々の前端部、及び、後述の頭部24の左右両端部に亘って設けてある。蛇腹23Fは、頭部24を支持するレールを前側から覆う。蛇腹23Fは、頭部24がレールに沿って左右方向に往復移動することに応じ、伸縮する。
頭部24は、第一梁部23に対して前側に設けてある。図2に示すように、頭部24は、針棒24A、押え足24B、天秤機構24C、糸調子機構24D等を備える。針棒24Aは上下方向に延び、下端部に縫針240を装着可能である。針棒24Aは上下方向に移動可能である。押え足24Bは、針棒24Aの移動に応じて縫針240が通過する貫通穴を有し、被縫製物90を上側から押える。天秤機構24Cは、針棒24Aの上下方向への移動に応じて動作し、上糸を引き上げる。糸調子機構24Dは、上糸の張力を調整する。第一梁部23内の非図示のレールは、頭部24を左右方向に移動可能に支持する。故に、頭部24は、左右方向に延びる第一梁部23の前端部に沿って、左右方向に移動可能である。頭部24の下方且つ基部21Aの内部に、非図示の釜機構が設けてある。該釜機構は頭部24と同期して左右方向に移動可能である。
移動機構25は、第一ミシン2Aのベッド部21の保持面21Uの上方に設けてある。移動機構25は、ベッド部21に載置した被縫製物90を前後方向に移動する。図3に示すように、移動機構25は、支持部250、上送り板25U、下送り板25B、一対の前後移動機構251、及び、一対の連結部252を有する。支持部250は、ベッド部21の保持面21Uに設けた蛇腹21R、21Lの間を左右方向に延びる。上送り板25Uは平面視略円形板状を有し、支持部250の左右方向中央に設けてある。上送り板25Uは、支持部250から前側に向けて、保持面21Uと平行に延びる。上送り板25Uの中心に、平面視略円形の貫通穴253が設けてある。支持部250は、左右方向中央にエアシリンダ257(図2参照)を有する。エアシリンダ257は、下方に延びるロッドを有し、ロッドはエアシリンダ257の駆動で上下方向に進退する。上送り板25Uの後端部は、エアシリンダ257のロッドに接続する。故に上送り板25Uは、エアシリンダ257の駆動で上下方向に移動する。
図3に示すように、支持部250の左右両端部に、一対の前後移動機構251が設けてある。一対の前後移動機構251は、支持部250の右端部に設けた前後移動機構251R、及び、支持部250の左端部に設けた前後移動機構251Lを有する。前後移動機構251Rは、蛇腹21Rの下方に設けた非図示のベルトと連結する。前後移動機構251Lは、蛇腹21Lの下方に設けた非図示のベルトと連結する。一対の前後移動機構251は、前後移動機構251R、251Lに連結するベルトを同期回転することに応じ、支持部250を前後方向に移動する。
支持部250のうち一対の前後移動機構251の内側に、一対の連結部252が設けてある。一対の連結部252は、連結部252R、252Lを有し、連結部252Rは前後移動機構251Rの左側に設け、連結部252Lは前後移動機構251Lの右側に設ける。一対の連結部252は、連結部252R、252Lの下端に下送り板25Bを設ける。下送り板25Bは、平面視三角形の板状を呈する。下送り板25Bは、支持部250の下方近傍から前側に向けて、保持面21Uと平行に延びる。上送り板25Uは、エアシリンダ257の駆動で下送り板25Bに上側から接近した状態と、下送り板25Bから上側に離隔した状態とに移動可能である。下送り板25Bのうち前端部の頂点近傍から後側に向けて、細長い貫通穴254が設けてある。下送り板25Bのうち貫通穴254の後端部に、円形の貫通穴255が設けてある。貫通穴255の位置は、平面視で上送り板25Uの貫通穴253の位置に対応する。
図1に示すように、第二ミシン3Aは、ベッド部31、一対の脚柱部32、第二梁部33、頭部34(図4参照)、移動機構35を有する。ベッド部31、一対の脚柱部32、第二梁部33、頭部34、移動機構35は夫々、第一ミシン2Aのベッド部21、一対の脚柱部22、第一梁部23、頭部24、移動機構25に対応する。第二ミシン3Aのベッド部31は基部31A、枠体31Bを有し、基部31A、保持面31U、保持板31P、蛇腹31R、31L、枠体31Bは、夫々、第一ミシン2Aのベッド部21の基部21A、保持面21U、保持板21P、蛇腹21R、21L、枠体21Bに対応する。第二ミシン3Aの一対の脚柱部32は脚柱部32R、32Lを有し、脚柱部32R、32Lは、夫々、第一ミシン2Aの一対の脚柱部22の脚柱部22R、22Lに対応する。第二ミシン3Aの第二梁部33は筐体33Uを有し、筐体33U、蛇腹33Fは、夫々、第一ミシン2Aの第一梁部23の筐体23U、蛇腹23Fに対応する。第二ミシン3Aの移動機構35は支持部(非図示)、上送り板(非図示)、下送り板35B、一対の前後移動機構(非図示)、及び、一対の上下移動機構(非図示)を有する。下送り板35Bは、第一ミシン2Aの移動機構25の下送り板25Bに対応する。非図示の支持部、上送り板、一対の前後移動機構、及び、一対の連結部は、夫々、第一ミシン2Aの移動機構25の支持部250、上送り板25U、一対の前後移動機構251、及び、一対の連結部252に対応する。
第二ミシン3Aは、前後方向の向きが第一ミシン2Aに対して反対である。故に、第二ミシン3Aの頭部34は、第二梁部33に対して後側に設けてある。第二ミシン3Aの蛇腹31Rは、保持面31Uの左端部近傍に設けてある。第二ミシン3Aの蛇腹31Lは、保持面31Uの右端部近傍に設けてある。第二ミシン3Aの脚柱部32Lは、ベッド部31の基部31Aの右端部から上方に延びる。第二ミシン3Aの脚柱部32Rは、ベッド部31の基部31Aの左端部から上方に延びる。筐体33Uは、脚柱部32R、32Lの夫々の上端部と前端部の間に亘って延びる。第一ミシン2Aの第一梁部23の筐体23U後面と第二ミシン3Aの第二梁部33の筐体33U前面とは、前後方向に対向する。第二ミシン3Aの下送り板35Bは、支持部の下方近傍から前方と後方に延びる点で、第一ミシン2Aの下送り板25Bと相違する。
<載置台9A、9B、9C>
図1に示すように、載置台9Aは、第一ミシン2Aに対して前側にある。載置台9Aは格子状の構造体である。図4に示すように、載置台9Aは、収容部91A、91B、91Cを有する。収容部91Aは、円形の被縫製物90Aを複数積み重ねて収容可能である。収容部91Bは、矩形の被縫製物90Bを複数積み重ねて収容可能である。収容部91Cは、被縫製物90Bよりも小さい矩形の被縫製物90Cを複数積み重ねて収容可能である。
図1に示すように、載置台9Bは、第一ミシン2Aに対して後側、且つ、第二ミシン3Aに対して前側にある。載置台9Bは、第一ミシン2Aの保持面21U、及び、第二ミシン3Aの保持面31Uと同一平面に沿って延びる板状の保持面92Uを有する。図4に示すように、載置台9Bは、保持面92Uの左右方向中央より左側に収容部91D、91Eを有する。収容部91Dは、矩形の被縫製物90Dを複数積み重ねて収容する。収容部91Eは、被縫製物90Dと略同一大きさを有する矩形の被縫製物90Eを複数積み重ねて収容する。
図1、図4に示すように、載置台9Cは、第二ミシン3Aに対して後側にある。載置台9Cは、収容部91F及び枠体91Gを有する。収容部91Fは、上端部が開口した箱状を呈する。収容部91Fは、第一ミシン2A及び第二ミシン3Aが縫製した被縫製物90を収容可能である。収容部91Fは、格子状の構造体である枠体95を上側に固定する。図1に示すように、枠体91Gは、格子状の構造体であり、収容部91Fを下方から支持する。
<第一支持部4B、第二支持部5B>
図1に示すように、第一支持部4Bは、土台部41及び延設部42を有する。土台部41は略直方体状を有する。土台部41は、第二ミシン3Aの第二梁部33のうち、筐体33U上端の左右方向中央に設けてある。土台部41は、筐体33Uから上方に突出する。延設部42は、格子状の構造体である。延設部42は、土台部41の上端部から前方に向けて水平に延びる。図4に示すように、延設部42の前端部は、第一ミシン2Aの第一梁部23よりも後側、且つ、載置台9Bの上方に位置する。
図1に示すように、第二支持部5Bは第一支持部4Bと同一構成であり、土台部51及び延設部52を有する。土台部51、延設部52は、夫々、第一支持部4Bの土台部41、延設部42に対応する。土台部51は、第一ミシン2Aの第一梁部23のうち、筐体23U上端の左右方向中央に設けてある。土台部51は、筐体23Uから上方に突出する。延設部52は、土台部51の上端部から前方に向けて水平に延びる。図4に示すように、延設部52の前端部は、載置台9Aの上方に位置する。
<第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5A>
第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aは、水平多関節式のアームであり、水平多関節ロボット、SCARA型ロボット、スカラロボットともいう。第一ロボットアーム4Aは、第一支持部4Bを介して第二ミシン3Aの第二梁部33に設けてある。第一ロボットアーム4Aは、第一ミシン2Aと第二ミシン3Aとの間で被縫製物90を受け渡す。第二ロボットアーム5Aは、第二支持部5Bを介して第一ミシン2Aの第一梁部23に設けてある。第二ロボットアーム5Aは、載置台9Aと第一ミシン2Aとの間で被縫製物90を受け渡す。第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aは同一構成を有する。以下、第二ロボットアーム5Aを説明し、第一ロボットアーム4Aの説明は簡略化する。
図2に示すように、第二ロボットアーム5Aは、支柱53、第一アーム54、第二アーム55、保持機構56を有する。支柱53は円柱状を有し、上下方向に延びる。支柱53の上端部は、第二支持部5Bの延設部52の先端部の下面に接続する。第一アーム54は、支柱53の下端部から水平に延びる。支柱53の下端部は、上下方向に延びる回転軸を中心として、第一アーム54の一端部を回転可能に支持する。
第二アーム55は、第一アーム54の他端部から水平に延びる。第二アーム55は、上下方向において第一アーム54よりも上側に設けてある。第一アーム54の他端部は、上下方向に延びる回転軸を中心として、第二アーム55の一端部を回転可能に支持する。第二アーム55の他端部は、上下方向に延びる支持棒56Aを支持する。支持棒56Aは、ボールねじであり、第二アーム55に対して回動可能且つ上下方向に移動可能である。支持棒56Aは、下端部に保持機構56を支持する。即ち、第二アーム55の他端部は、支持棒56Aを介して保持機構56を支持する。保持機構56は、複数の真空グリッパを下面に有する。保持機構56は、複数の真空グリッパによって被縫製物90を保持することが可能である。保持機構56は、支持棒56Aの回動に伴って回動し、支持棒56Aの上下動に伴って上下動する。
第二ロボットアーム5Aは、第二支持部5Bを介して第一ミシン2Aの第一梁部23に接続する。第一ミシン2Aの第一梁部23は、第二支持部5Bを介して、第二ロボットアーム5Aの支柱53の上端部を間接的に支持する。該時、第二支持部5Bは、第二ロボットアーム5Aの支柱53の上端部と、第一ミシン2Aの第一梁部23との間に介在する。図4に示すように、第二ロボットアーム5Aは、前後方向において、第一ミシン2Aの第一梁部23よりも前側に位置する。
図2、図4に示すように、第一ロボットアーム4Aは、支柱43、第一アーム44、第二アーム45、保持機構46(図4参照)を有する。支柱43、第一アーム44、第二アーム45、保持機構46は夫々、第二ロボットアーム5Aの支柱53、第一アーム54、第二アーム55、保持機構56に対応する。支柱43の上端部は、第一支持部4Bの延設部42の先端部の下面に接続する。第二アーム45の他端部に設けた支持棒46Aは、第二ロボットアーム5Aの支持棒56Aに対応する。支持棒46Aは、下端部に保持機構46を支持する。
第一ロボットアーム4Aは、第一支持部4Bを介して第二ミシン3Aの第二梁部33に接続する。第二ミシン3Aの第二梁部33は、第一支持部4Bを介して、第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部を間接的に支持する。該時、第一支持部4Bは、第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部と、第二ミシン3Aの第二梁部33との間に介在する。図4に示すように、第一ロボットアーム4Aは、前後方向において、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33との間に位置する。
<ロボットアーム9D>
図1に示すように、ロボットアーム9Dは直交移動式のアームであり、直交ロボット、ガントリーロボットともいう。ロボットアーム9Dは、第二ミシン3Aが縫製した被縫製物90を、載置台9Cの収容部91Fに移動する。ロボットアーム9Dは、ガイドレール96及び保持機構97を有する。ガイドレール96は、載置台9Cの枠体95に固定する。ガイドレール96は、前後方向に直線状に延びる。図4に示すように、ガイドレール96の前端部は、第二ミシン3Aの保持板31Pの上方に位置する。ガイドレール96の後端部は、載置台9Cの収容部91Fの上方に位置する。
保持機構97は、ガイドレール96に沿って前後方向に移動可能である。保持機構97は、ガイドレール96の前端部まで移動した時、第二ミシン3Aの保持板31Pの上方に位置する。保持機構97は、ガイドレール96の後端部まで移動した時、載置台9Cの収容部91Fの上方に位置する。保持機構97は、複数の真空グリッパを下面に有する。保持機構97は、複数の真空グリッパによって被縫製物90を保持することが可能である。保持機構97は、エアシリンダを有する。エアシリンダは、上下方向に進退するロッドを有し、複数の真空グリッパはロッドの下端に接続する。複数の真空グリッパは、エアシリンダの駆動によって上下動可能である。
<縫製システム1Aの動作概要>
図1〜図4を参照し、縫製システム1Aが被縫製物90に対して縫製を実行する動作の概要を説明する。作業者は、載置台9Aの収容部91A〜91C、及び、載置台9Bの収容部91D、91Eに、夫々、被縫製物90A〜90Eを収容する。第二ロボットアーム5Aは、保持機構56により被縫製物90Aを保持する。第二ロボットアーム5Aは、保持機構56を上方に移動し、第一アーム54と第二アーム55を回動することで、被縫製物90Aを保持した保持機構56を保持板21P上に移動する。第二ロボットアーム5Aは、保持機構56を下方に移動し、保持機構56による被縫製物90Aの保持を解除することで、被縫製物90Aを保持板21P、下送り板25Bに載置する。次に第二ロボットアーム5Aは、上記と同様の方法により、保持板21Pと下送り板25Bに載置した被縫製物90A上に被縫製物90B、90Cを移動し、被縫製物90B、90Cを被縫製物90Aに重ねて載置する。
第一ミシン2Aの移動機構25は、一対の前後移動機構251により支持部250を前方に移動する。上送り板25Uは、支持部250の移動に応じて前方に移動し、保持板21Pと下送り板25Bに重ねた状態で載置した被縫製物90A〜90Cの上方に位置する。下送り板25Bは、支持部250の移動に応じて前方に移動する。移動機構25は、エアシリンダ257を駆動し上送り板25Uを下方に移動する。上送り板25Uは、下送り板25Bに上側から接近し、下送り板25Bとの間に被縫製物90A〜90Cを挟む。次に、移動機構25は、一対の前後移動機構251により支持部250を後方に移動する。上送り板25U及び下送り板25Bは、被縫製物90A〜90Cを挟んだ状態で、支持部250の移動に応じて後方に移動する。被縫製物90A〜90Cは、第一ミシン2Aの頭部24の下方に配置する。
第一ミシン2Aの頭部24の針棒24Aは、上下方向に移動する。針棒24Aに設けた縫針240は、針棒24Aと共に上下方向に移動する。頭部24の天秤機構24C、糸調子機構24D、及び、ベッド部21内の釜機構は、針棒24Aに連動して動作する。第一ミシン2Aは、縫針240に挿通した上糸、及び、釜機構に収容した下糸により、被縫製物90A〜90Cを縫製する。
第一ミシン2Aによる被縫製物90A〜90Cの縫製後、移動機構25は、一対の前後移動機構251により支持部250を後方に移動する。上送り板25U及び下送り板25Bは、縫製した被縫製物90A〜90Cを挟んだ状態で、支持部250の移動に応じて後方に移動する。縫製した被縫製物90A〜90Cは、第一ミシン2Aの第一梁部23よりも後側に配置する。移動機構25は、エアシリンダ257を駆動し上送り板25Uを上方に移動する。上送り板25Uは、下送り板25Bから上側に離隔し、被縫製物90A〜90Cを開放する。移動機構25は、一対の前後移動機構251により支持部250を前方に移動する。
第一ロボットアーム4Aは、縫製した被縫製物90A〜90Cを保持機構46により保持する。第一ロボットアーム4Aは、保持機構46を上方に移動し、第一アーム44と第二アーム45を回動することで、被縫製物90A〜90Cを保持した保持機構46を第二ミシン3Aのベッド部31の保持面31U上且つ第二梁部33よりも前側に移動する。第一ロボットアーム4Aは、保持機構46による被縫製物90A〜90Cの保持を解除し、被縫製物90A〜90Cを保持面31Uに載置する。次に第一ロボットアーム4Aは、上記と同様の方法により、被縫製物90A〜90C上に被縫製物90D、90Eを移動し、被縫製物90D、90Eを被縫製物90A〜90Cに重ねて載置する。
第二ミシン3Aの移動機構35は、支持部(非図示)を前方に移動する。上送り板(非図示)は前方に移動し、被縫製物90A〜90Eの上方に位置する。該移動の前に、第二ミシン3Aは、上送り板を下方に移動した状態で頭部34を上送り板に対し右側に移動し、上送り板を上方に移動した状態にする。移動機構35は、支持部を前方に移動する。下送り板35Bは、上送り板と共に前方に移動する。移動機構35は、上送り板を下方に移動し、下送り板35Bとの間に被縫製物90A〜90Eを挟む。移動機構35は、支持部を後方に移動し、保持面31Uに載置した被縫製物90A〜90Eを、第二梁部33よりも前側の位置から頭部34の下側の位置まで後方に移動する。第二ミシン3Aは、第一ミシン2Aと同様の方法により、被縫製物90A〜90Eを縫製する。第二ミシン3Aによる縫製後、移動機構35は、第二ミシン3Aの保持板31Pまで被縫製物90A〜90Eを後方に移動する。
ロボットアーム9Dは、ガイドレール96の前端部まで保持機構97を前方に移動する。保持機構97は、第一ミシン2A及び第二ミシン3Aにより縫製した被縫製物90を保持する。ロボットアーム9Dは、ガイドレール96の前端部から後端部まで保持機構97を後方に移動する。保持機構97が保持した縫製した被縫製物90は、載置台9Cの収容部91Fの上方まで移動する。ロボットアーム9Dは、保持機構97による被縫製物90の保持を解除し、被縫製物90を収容部91Fに収容する。
<第一実施形態の作用、効果、変形例>
第一ロボットアーム4Aは第二ミシン3Aの第二梁部33に設け、第二ロボットアーム5Aは第一ミシン2Aの第一梁部23に設けてある。該時、縫製システム1Aは、第一ミシン2A、第二ミシン3Aの自重、剛性により、第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aを安定的に固定できる。被縫製物90が大きい場合も、第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aを支持する基台を大型化する必要がなく、第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aを支持する追加部材の必要もない。故に、縫製システム1Aは、省スペース化、低コスト化が可能となる。
第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aは、水平多関節式のロボットアームである。故に、縫製システム1Aは、第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aにより、水平方向の任意の位置に被縫製物90を容易に搬送できる。
縫製システム1Aは、第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部と第二梁部33の間に介在する第一支持部4Bを備える。第二梁部33は、第一支持部4Bを介して支柱43の上端部を支持する。該時、縫製システム1Aは、第一支持部4Bがない時に比べて、第一ロボットアーム4Aの可動範囲を前方に配置できる。又、第一支持部4Bの前端部を載置台9Bの上方に配置できるので、第一ロボットアーム4Aは、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33との間で保持機構46をスムーズに移動できる。故に、第一ロボットアーム4Aは、第一ミシン2Aから第二ミシン3Aに向けて被縫製物90を安定的に搬送できる。更に、第一支持部4Bは、第二梁部33から前方に離れた位置で第一ロボットアーム4Aを安定的に支持できる。故に、縫製システム1Aは、第一ロボットアーム4Aの可動範囲内で被縫製物90を安定的に搬送できる。尚、第二ロボットアーム5Aについても同様の効果を奏する。
第一ミシン2Aは、前後方向に移動する移動機構25を備える。移動機構25は、第一ミシン2Aが縫製した被縫製物90を後方に移動する。第一ロボットアーム4Aは、前後方向において、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33との間に位置する。該時、第一ロボットアーム4Aは、第一ミシン2Aが縫製した被縫製物90を第二ミシン3Aにスムーズに受け渡すことができる。
第一ミシン2Aの頭部24は、第一梁部23に対して前側に設け、第二ミシン3Aの頭部34は、第二梁部33に対して後側に設けてある。第一ミシン2Aの頭部24は第一梁部23に対して第二ミシン3Aと反対側に位置し、第二ミシン3Aの頭部24は第二梁部33に対して第一ミシン2Aと反対側に位置する。該時、第一ミシン2A及び第二ミシン3Aの一方の頭部が作業者からの作業を受け付ける側に、第一ミシン2A及び第二ミシン3Aの他方は存在しない。故に、作業者は頭部24、34に対する作業を容易に行える。
縫製システム1Aは、第一ロボットアーム4Aのみ備え、第二ロボットアーム5Aを備えなくてもよい。縫製システム1Aは、第二ロボットアーム5Aのみ備え、第一ロボットアーム4Aを備えなくてもよい。第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aは、水平多関節式のロボットアームに限らず、他の方式のロボットアームでもよい。例えば、第一ロボットアーム4A、第二ロボットアーム5Aは、直交ロボット、垂直多関節ロボット等でもよい。縫製システム1Aは、第一支持部4B、第二支持部5Bを備えなくてもよい。該構成は、後述の第四実施例で説明する。縫製システム1Aは、第一ロボットアーム4Aを前後方向に移動可能としてもよい。第一ロボットアーム4Aは、前後方向において第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33との間の位置と、第一梁部23よりも前側の位置とに亘って移動可能でもよい。第一ミシン2A及び第二ミシン3Aは、第一梁部23に対する頭部24の位置と、第二梁部33に対する頭部34の位置とが一致する向きで配列してもよい。例えば、第一ミシン2Aの頭部24が第一梁部23に対して前側に位置し、且つ、第二ミシン3Aの頭部34が第二梁部33に対して前側に位置してもよい。第一ミシン2A、第二ミシン3Aは、夫々、ベッド部21、31から一対の脚柱部22、32を脱離可能としてもよい。
<第二実施形態>
図5、図6を参照し、本発明の第二実施形態に係る縫製システム1Bを説明する。縫製システム1Bは、第二ロボットアーム5A、第二支持部5Bを有さない点、縫製システム1Aの第一支持部4Bの代わりに第一支持部4Cを有する点で、縫製システム1Aと相違する。縫製システム1Bのその他の構成は、縫製システム1Aと同一である。以下の各実施形態において、縫製システム1Aと共通する構成は、縫製システム1Aと同一の符号を付し、説明を省略する。後述の図5〜図13にて、載置台9A、9B、9C、ロボットアーム9Dは省略してある。
図5に示すように、第一支持部4Cは、土台部41C、51C、及び延設部42Cを有する。土台部41C、51Cは略直方体状を有する。土台部41Cは、第二ミシン3Aの第二梁部33のうち、筐体33U上端の左右方向中央に設けてある。土台部41Cは、筐体33Uから上方に突出する。土台部51Cは、第一ミシン2Aの第一梁部23のうち、筐体23U上端の左右方向中央に設けられる。土台部51Cは、筐体23Uから上方に突出する。延設部42Cは、前後方向に延びる板状を有する。延設部42Cの後端部は、第二梁部33の土台部41Cに固定する。延設部42Cの前端部は、第一梁部23の土台部51Cに固定する。延設部42Cは、土台部41C、51Cの間に亘って前後方向に延びる。即ち、延設部42Cは、土台部41C、51Cを介して、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33の間に亘って前後方向に延びる。延設部42Cは、前後方向に延びる長穴を有する。
図6に示すように、第一ロボットアーム4Aの支柱43(図5参照)の上端部は、第一支持部4Cの延設部42Cのうち前後方向中央に接続する。第一ロボットアーム4Aは、第一支持部4Cを介して、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33に接続する。第一梁部23及び第二梁部33は、第一支持部4Cを介して、第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部を間接的に支持する。該時、第一支持部4Cは、第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部と、第一梁部23及び第二梁部33との間に介在する。第一ロボットアーム4Aは、前後方向において、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33との間に位置する。
縫製システム1Bが被縫製物90に対して縫製を実行する動作は、第一ミシン2Aの保持板21Pと下送り板25Bに被縫製物90A〜90Cを載置する工程が縫製システム1Aと相違し、その他の工程は縫製システム1Aと同一である。縫製システム1Bの場合、作業者が第一ミシン2Aの保持板21Pと下送り板25Bに被縫製物90Aを載置し、次いで、作業者が被縫製物90A上に被縫製物90B、90Cを重ねて載置する。被縫製物90A〜90Cを載置後に縫製システム1Bが実行する動作は、縫製システム1Aと同一であるので説明を省略する。
<第二実施形態の作用、効果、変形例>
第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33は、第一支持部4Cの前後両端部を支持する。縫製システム1Bは、第一ロボットアーム4Aの位置が、第一ロボットアーム4Aの自重で第一支持部4Cが変形することにより変動することを抑制できる。故に、縫製システム1Bは、第一ロボットアーム4Aにより被縫製物90を安定的に搬送できる。尚、第一支持部4Cの延設部42Cは、前後方向に延びるガイドレールを備えてもよい。第一ロボットアーム4Aは、ガイドレールに沿って前後方向に移動可能でもよい。
<第三実施形態>
図7、図8を参照し、本発明の第三実施形態に係る縫製システム1Cを説明する。縫製システム1Cは、縫製システム1Aの第一支持部4Bの代わりに第一支持部4Dを有し、縫製システム1Aの第二支持部5Bの代わりに第二支持部5Dを有する点で、縫製システム1Aと相違する。縫製システム1Cのその他の構成は、縫製システム1Aと同一である。
図7に示すように、第一支持部4Dは、土台部41D、51D、及び部分延設部42Dを有する。土台部41D、51Dは略直方体状を有する。土台部41Dは、第二ミシン3Aの第二梁部33のうち、筐体33U上端の左右方向中央に設けてある。土台部51Dは、第一ミシン2Aの第一梁部23のうち、筐体23U上端の左右方向中央に設けてある。延設部40は、前後方向に延びる板状を有する。延設部40の後端部は、第二梁部33の土台部41Dに固定する。延設部40の前後方向中央よりも前側の部位は、第一梁部23の土台部51Dに固定する。延設部40の前端部は、第一梁部23の土台部51Dよりも前側に突出する。
部分延設部42Dは、延設部40のうち土台部41D、51Dの間に亘って前後方向に延びる部位である。部分延設部42Dは、土台部41D、51Dを介して、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33との間に亘って前後方向に延びる。
第二支持部5Dは、土台部51D、及び部分延設部52Dを有する。部分延設部52Dは、延設部40のうち土台部51Dから前方に突出する部位である。部分延設部52Dは、土台部51Dを介して第一ミシン2Aの第一梁部23から前方に延びる。
第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部は、第一支持部4Dの部分延設部42Dのうち前後方向中央に接続する。第一ロボットアーム4Aは、第一支持部4Dを介して、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33に接続する。第一梁部23及び第二梁部33は、第一支持部4Dを介して、第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部を間接的に支持する。該時、第一支持部4Dは、第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部と、第一梁部23及び第二梁部33との間に介在する。図8に示すように、第一ロボットアーム4Aは、前後方向において、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33との間に位置する。
図7に示すように、第二ロボットアーム5Aの支柱53の上端部は、第二支持部5Dの部分延設部52Dの前端部に接続する。第二ロボットアーム5Aは、第二支持部5Dを介して第一ミシン2Aの第一梁部23に接続する。第一梁部23は、第二支持部5Dを介して、第二ロボットアーム5Aの支柱53の上端部を間接的に支持する。該時、第二支持部5Dは、第二ロボットアーム5Aの支柱53の上端部と第一梁部23との間に介在する。図8に示すように、第二ロボットアーム5Aは、前後方向において、第一ミシン2Aの第一梁部23よりも前側に位置する。
縫製システム1Cが被縫製物90に対して縫製を実行する動作は、縫製システム1Aと同一であるので説明を省略する。
<第三実施形態の作用、効果、変形例>
第一支持部4Dは、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33の間に架け渡してある。第一梁部23と第二梁部33は、第一支持部4Dを介して、第一ロボットアーム4Aの支柱43の上端部を支持する。第二支持部5Dは、第一ミシン2Aの第一梁部23から前方に延びる。第一梁部23は、第二支持部5Dを介して、第二ロボットアーム5Aの支柱53の上端部を支持する。該時、縫製システム1Cは、第一ロボットアーム4Aにより、第一ミシン2Aと第二ミシン3Aとの間で被縫製物90を搬送できる。縫製システム1Cは、第二ロボットアーム5Aにより、第一ミシン2Aの前方に位置する載置台9Aから第一ミシン2Aに被縫製物90を受け渡すことができる。
第一支持部4Dの部分延設部42Dと第二支持部5Dの部分延設部52Dは、共通の延設部40を構成する。該時、第一支持部4D及び第二支持部5Dを別部材により構成した場合と比べて、第一支持部4D及び第二支持部5Dの強度を維持できる。故に、縫製システム1Cは、第一ロボットアーム4A及び第二ロボットアーム5Aにより被縫製物を更に安定的に受け渡すことができる。尚、部分延設部42D、52Dを別々に設けてもよい。該時、土台部51Dは、部分延設部42Dの前端部に接続する部位と、部分延設部52Dの後端部に接続する部位とに分かれてもよい。
<第四実施形態>
図9を参照し、本発明の第四実施形態に係る縫製システム1Dが備える第一ミシン2Cを説明する。図9では、縫製システム1Dが備える第二ミシン、載置台9A、9B、9C、ロボットアーム9Dは省略してある。第二ミシンの構成は、第一ミシン2Cと同一であるので説明を省略する。第一ミシン2Cは、第二支持部5Bを備えない点で、縫製システム1Aの第一ミシン2Aと相違する。第一ミシン2Cは、第一ミシン2Aの第二ロボットアーム5Aの代わりにロボットアーム6Aを備える点で、第一ミシン2Aと相違する。縫製システム1Dのその他の構成は、縫製システム1Aと同一である。
図9に示すように、ロボットアーム6Aは、支柱63、第一アーム64、第二アーム65、保持機構66を有する。支柱63は、第一梁部23の筐体23U上端に固定してある。支柱63は上下方向に延びる。支柱63の下端部は、第一梁部23の筐体23Uのうち左右方向中央よりも左側の位置に接続する。第一アーム64は、支柱63の上端部から水平に延びる。支柱63の上端部は、上下方向に延びる回転軸を中心として、第一アーム64の一端部を回転可能に支持する。
第二アーム65は、第一アーム64の他端部から水平に延びる。第二アーム65は、上下方向において第一アーム64よりも上側に設けてある。第一アーム64の他端部は、上下方向に延びる回転軸を中心として、第二アーム65の一端部を回転可能に支持する。第二アーム65の他端部は、上下方向に延びる支持棒66Aを支持する。支持棒66Aは、ボールねじであり、第二アーム65に対して回動可能且つ上下方向に移動可能である。支持棒66Aは、下端部に保持機構66を支持する。保持機構66は、複数の真空グリッパを下面に有する。保持機構66は、支持棒66Aの回動に伴って回動し、支持棒66Aの上下動に伴って上下動する。縫製システム1Dが被縫製物90に対して縫製を実行する過程で、ロボットアーム6Aは、非図示の載置台に載置した被縫製物90A〜90Cを保持機構66により保持して保持板21P上に移動し、載置する。被縫製物90A〜90Cを載置後に縫製システム1Dが実行する動作は、縫製システム1Aと同一であるので説明を省略する。
<第四実施形態の作用、効果、変形例>
ロボットアーム6Aの支柱63は、支持部を介さず第一梁部23に直接接続する。該時、支持部が不要となるので、縫製システム1Dのコストを削減できる。縫製システム1Dは、第一ミシン2Cの自重、剛性により、ロボットアーム6Aを安定的に固定できる。尚、ロボットアーム6Aは、上下方向において第一アーム64よりも下側に第二アーム65を設けてもよい。
<第五実施形態>
図10、図11を参照し、本発明の第五実施形態に係る縫製システム1Eを説明する。縫製システム1Eは、第一ミシン2A及び第二ミシン3Aの配列方向が縫製システム1Aと相違する。縫製システム1Eは、第一支持部4B及び第二支持部5Bの代わりに支持部70Aを有する点、及び、第一ロボットアーム4A及び第二ロボットアーム5Aの代わりにロボットアーム7A、7B、7Cを有する点で、縫製システム1Aと相違する。縫製システム1Eのその他の構成は、縫製システム1Aと同一である。
図10に示すように、第一ミシン2A及び第二ミシン3Aは左右方向に配列する。第二ミシン3Aは、第一ミシン2Aに対して右側にある。第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33は、左右方向に一直線状に並ぶ。第一ミシン2Aの第一梁部23に対する頭部24の配置と、第二ミシン3Aの第二梁部33に対する頭部34の配置は一致し、何れも前側を向く。第一ミシン2A及び第二ミシン3Aは、左右方向に僅かに離隔する。故に、第一ミシン2Aの右端部と第二ミシン3Aとの左端部との間に、隙間が設けてある。
第一梁部23の筐体23Uと第二梁部33の筐体33Uとの夫々の上面に、支持部70Aが設けてある。支持部70Aは、左右方向に長い長方形状を有する。支持部70Aは、第一ミシン2Aの第一梁部23の左端部と、第二ミシン3Aの第二梁部33の右端部との間に亘って左右方向に延びる。
ロボットアーム7A、7B、7Cは同一構成を有する。ロボットアーム7A、7B、7Cは、ロボットアーム6A(図9参照)と同一構成を有する。ロボットアーム7A、7B、7Cは夫々、支柱73、第一アーム74、第二アーム75、保持機構76を有する。支柱73、第一アーム74、第二アーム75、保持機構76は、夫々、ロボットアーム6A(図9参照)の支柱63、第一アーム64、第二アーム65、保持機構66(図9参照)に対応する。保持機構76を支持する支持棒76Aは、ロボットアーム6Aの支持棒66A(図9参照)に対応する。
ロボットアーム7Aの支柱73は、支持部70Aの左端部近傍、より詳細には、支持部70Aのうち第一梁部23の左右方向中央よりも左側の位置に固定してある。ロボットアーム7Bの支柱73は、支持部70Aの左右方向中央、より詳細には、支持部70Aのうち第一梁部23と第二梁部33の間の位置に固定してある。ロボットアーム7Cの支柱73は、支持部70Aの右端部近傍、より詳細には、支持部70Aのうち第二梁部33の左右方向中央よりも右側の位置に固定してある(図11参照)。図11に示すように、ロボットアーム7A、7B、7Cは、この順番で右方に並ぶ。
ロボットアーム7A、7B、7Cは、支持部70Aを介して、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33に接続する。第一梁部23及び第二梁部33は、支持部70Aを介して、ロボットアーム7A、7B、7Cの夫々の支柱73の下端部を間接的に支持する。該時、支持部70Aは、ロボットアーム7A、7B、7Cの夫々の支柱73の下端部と、第一梁部23及び第二梁部33との間に介在する。
縫製システム1Eが被縫製物90に対して縫製を実行する過程で、ロボットアーム7Aは、第一ミシン2Aの左側に位置する非図示の載置台に載置した被縫製物90A〜90Cを保持機構76により保持して第一ミシン2Aの保持板21P上に移動し、重ねて載置する。第一ミシン2Aは、被縫製物90A〜90Cを受け取り、被縫製物90A〜90Cに対して縫製を実行する。ロボットアーム7Bは、第一ミシン2Aが縫製した被縫製物90A〜90Cを保持機構76により保持して第二ミシン3Aの保持板31P上に移動し、載置することで被縫製物90A〜90Cを第一ミシン2Aから第二ミシン3Aに受け渡す。ロボットアーム7Bは、第二ミシン3Aの左側に位置する非図示の載置台に載置した被縫製物90D、90Eを保持機構76により保持して第二ミシン3Aの保持板31P上に移動し、被縫製物90A〜90Cに重ねて載置する。第二ミシン3Aは、被縫製物90A〜90Eに対して縫製を実行する。ロボットアーム7Cは、第二ミシン3Aが縫製した被縫製物90A〜90Eを保持機構76により保持して、第二ミシン3Aの右側に位置する非図示の載置台に受け渡す。
<第五実施形態の作用、効果>
縫製システム1Eでは、第一ミシン2Aと第二ミシン3Aとは左右方向に配列する。支持部70Aは、第一ミシン2Aの第一梁部23と第二ミシン3Aの第二梁部33の間に亘って左右方向に延びる。該時、第一梁部23及び第二梁部33は、支持部70Aの左右方向の略全域に亘って下方から支持する。故に、ロボットアーム7A、7B、7Cの自重で支持部70Aが変形することを、より効果的に抑制できる。該時、ロボットアーム7A、7B、7Cの夫々の位置は更に安定化するので、縫製システム1Eは、ロボットアーム7A、7B、7Cにより被縫製物90を更に安定的に搬送できる。
第一ミシン2Aと第二ミシン3Aとの夫々の前後方向の位置が相違してもよい。該時、支持部70Aは、第一梁部23と第二梁部33との間で屈曲してもよい。支持部70Aは、第一梁部23の右端部と第二梁部33の左端部との間にのみ設け、第一梁部23の上方、及び、第二梁部33の上方に設けなくてもよい。該時、ロボットアームは、第一ミシン2Aと第二ミシン3Aの間の位置にのみ設けてもよい。
第一ミシン2Aと第二ミシン3Aは、共通の梁部を有してもよい。該梁部は、第一ミシン2Aと第二ミシン3Aとの間に亘って左右方向に延びてもよい。ロボットアーム7A、7B、7Cの夫々の支柱73は、該梁部に直接接続してもよい。該時、縫製システム1Eは支持部70Aを有さなくてもよい。
<第六実施形態>
図12、図13を参照し、本発明の第六実施形態に係る縫製システム1Fを説明する。縫製システム1Fは、ロボットアーム7B、7Cを有さない点、及び、支持部70Aがガイドレール70B、モータ77を備える点で、縫製システム1Eと相違する。縫製システム1Fのその他の構成は、縫製システム1Eと同一である。以下、縫製システム1Eと共通する構成について、縫製システム1Eと同一の符号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、縫製システム1Fにおいて、支持部70Aはガイドレール70Bを有する。ガイドレール70Bは、支持部70Aの前端部及び後端部に設けた凹状の溝である。ガイドレール70Bは、支持部70Aの左端部と右端部との間に亘って左右方向に延びる。
ロボットアーム7Aの支柱73の下端部に、スライダ70Cが設けてある。スライダ70Cは、支持部70Aのガイドレール70Bに対し、左右方向に移動可能に嵌合する。スライダ70Cは、支持部70Aの内部でボールねじと係合する。支持部70Aは、左端部にモータ77を有する。モータ77は、支持部70A内部に延びる出力軸を有する。モータ77の出力軸は支持部70A内部のボールねじと連結し、ボールねじを回動する。故にスライダ70Cは、左右方向に移動できる。ロボットアーム7Aは、ガイドレール70Bに対してスライダ70Cが移動することに応じ、ガイドレール70Bに沿って左右方向に移動可能である。
縫製システム1Fが被縫製物90に対して縫製を実行する全ての過程で、ロボットアーム7Aは被縫製物90を搬送する。詳細は次の通りである。ロボットアーム7Aは、支持部70Aの左端部近傍に位置する。ロボットアーム7Aは、第一ミシン2Aの左側に位置する非図示の載置台に載置した被縫製物90A〜90Cを保持機構76により保持して第一ミシン2Aの保持板21P上に移動し、重ねて載置する。第一ミシン2Aは、被縫製物90A〜90Cを受け取り、被縫製物90A〜90Cに対して縫製を実行する。ロボットアーム7Aは、モータ77の駆動で支持部70Aの左端部近傍から左右方向略中央に移動する。移動後、ロボットアーム7Aは、第一ミシン2Aが縫製した被縫製物90A〜90Cを保持機構76により保持して第二ミシン3Aの保持板31P上に移動し、載置することで被縫製物90A〜90Cを第一ミシン2Aから第二ミシン3Aに受け渡す。ロボットアーム7Aは、第二ミシン3Aの左側に位置する非図示の載置台に載置した被縫製物90D、90Eを保持機構76により保持して第二ミシン3Aの保持板31P上に移動し、被縫製物90A〜90Cに重ねて載置する。第二ミシン3Aは、被縫製物90A〜90Eに対して縫製を実行する。ロボットアーム7Aは、モータ77の駆動で支持部70Aの左右方向略中央から右端部近傍に移動する。移動後、ロボットアーム7Aは、第二ミシン3Aが縫製した被縫製物90A〜90Eを保持機構76により保持して、第二ミシン3Aから、第二ミシン3Aの右側に位置する非図示の載置台に受け渡す。
スライダ70Cは、支持部70Aの内部でタイミングベルトと連結し、モータ77は、支持部70A内部でタイミングベルトを駆動し、スライダ70Cを左右方向に移動してもよい。スライダ70Cを左右方向に移動する駆動部は、ロッドレスシリンダ、流体シリンダ等でもよい。
<第六実施形態の作用、効果>
縫製システム1Fは、被縫製物90の縫製を実行する過程で、ロボットアーム7Aにより被縫製物90を搬送できる。故に、ロボットアームを複数有する必要がなく、ロボットアームを複数有する構成と比べて、縫製システム1Fのコストを削減できる。尚、ロボットアーム7Aは、被縫製物90を保持した状態で左右方向に移動してもよい。該時、縫製システム1Fは、ロボットアーム7Aを右方に移動しながら被縫製物90を右方に移動することで、第一ミシン2Aから第二ミシン3Aに被縫製物90を受け渡すことができる。
<その他>
支柱43は、本発明の「第一支柱」の一例である。支柱53は、本発明の「第二支柱」の一例である。支持部70Aは、本発明の「第三支持部」の一例である。モータ77は、本発明の「駆動部」の一例である。左右方向は、本発明の「第一方向」の一例である。前後方向は、本発明の「第二方向」の一例である。後側は、本発明の「第二方向の一方側」の一例である。前側は、本発明の「第二方向の他方側」の一例である。右側は、本発明の「第一方向の一方側」の一例である。左側は、本発明の「第一方向の他方側」の一例である。
1A、1B、1C、1D、1E、1F :縫製システム
2A、2C :第一ミシン
3A :第二ミシン
4A :第一ロボットアーム
4B、4C、4D :第一支持部
5A :第二ロボットアーム
5B、5D :第二支持部
6A :ロボットアーム
7A、7B、7C :ロボットアーム
21 :ベッド部
31 :ベッド部
22、22L、22R、32、32L、32R :脚柱部
23 :第一梁部
24、34 :頭部
24A :針棒
25、35 :移動機構
33 :第二梁部
43 :支柱
44、54、64、74 :第一アーム
45、55、65、75 :第二アーム
46、56、76 :保持機構
53、63 :支柱
66 :保持機構
70A :支持部
70B :ガイドレール
73 :支柱
77 :モータ
90、90A、90B、90C、90D、90E :被縫製物

Claims (10)

  1. 被縫製物に対する縫製が可能なミシンと、前記ミシンとの間で前記被縫製物の受け渡しが可能なロボットアームを備える縫製システムにおいて、
    前記ミシンは、
    水平に延びるベッド部と平行な第一方向に離隔した一対の脚柱部であって、夫々が前記ベッド部から上方に延びる前記一対の脚柱部と、
    前記一対の脚柱部の夫々の間に亘って前記第一方向に延びる梁部と、
    前記梁部にて前記第一方向に移動可能に支持し、針棒を有する頭部と
    を備え、
    前記ロボットアームが前記梁部に設けられたことを特徴とする縫製システム。
  2. 前記ロボットアームは、上下方向に延びる支柱と、水平方向に延びる第一アーム、第二アームとを有する水平多関節式のアームであり、
    前記梁部は、前記支柱の一端部を直接的又は間接的に支持し、
    前記支柱の他端部は、前記第一アームの一端部を、上下方向に延びる回転軸を中心として回転可能に支持し、
    前記第一アームの他端部は、前記第二アームの一端部を、上下方向に延びる回転軸を中心として回転可能に支持し、
    前記第二アームの他端部は、前記被縫製物を保持する保持機構を支持することを特徴とする請求項1に記載の縫製システム。
  3. 前記ロボットアームの前記支柱の一端部と前記梁部の間に介在する支持部を更に備え、
    前記梁部は、前記支持部を介して前記支柱の一端部を支持することを特徴とする請求項2に記載の縫製システム。
  4. 前記ベッド部に載置した前記被縫製物を、前記ベッド部と平行且つ前記第一方向と直交する第二方向に移動する移動機構を更に備え、
    前記ミシンは、
    前記第二方向に配列した第一ミシンと第二ミシンを備え、
    前記ロボットアームは、
    前記第二方向において前記第一ミシンの梁部である第一梁部と前記第二ミシンの梁部である第二梁部の間に位置することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の縫製システム。
  5. 前記ベッド部に載置した前記被縫製物を、前記ベッド部と平行且つ前記第一方向と直交する第二方向に移動する移動機構を更に備え、
    前記ミシンは、
    第一ミシンと、前記第一ミシンに対して前記第二方向の一方側に配列した第二ミシンを備え、
    前記支持部は、
    前記第一ミシンの梁部である第一梁部と前記第二ミシンの梁部である第二梁部の間に亘って前記第二方向に延び、前記ロボットアームの前記支柱と前記第一梁部及び前記第二梁部の間に介在する第一支持部を備え、
    前記第一梁部及び前記第二梁部は、前記第一支持部を介して前記ロボットアームの前記支柱の一端部を支持することを特徴とする請求項3に記載の縫製システム。
  6. 前記ロボットアームは、第一ロボットアーム及び第二ロボットアームを備え、
    前記第一支持部は、前記第一ロボットアームの支柱である第一支柱と前記第一梁部及び前記第二梁部の間に介在し、
    前記第一梁部及び前記第二梁部は、前記第一支持部を介して前記第一ロボットアームの前記第一支柱の一端部を支持し、
    前記支持部は、
    前記第一梁部から前記第二方向の他方側に延び、前記第二ロボットアームの支柱である第二支柱と前記第一梁部の間に介在する第二支持部を更に備え、
    前記第一梁部は、前記第二支持部を介して前記第二ロボットアームの前記第二支柱の一端部を支持することを特徴とする請求項5に記載の縫製システム。
  7. 前記第一ミシンの前記頭部は、前記第一ミシンの前記第一梁部に対して前記第二方向の他方側に設け、
    前記第二ミシンの前記頭部は、前記第二ミシンの前記第二梁部に対して前記第二方向の一方側に設けたことを特徴とする請求項4から6の何れか一項に記載の縫製システム。
  8. 前記ミシンは、
    第一ミシンと、前記第一ミシンに対して前記第一方向の一方側に配列した第二ミシンを備え、
    前記支持部は、
    前記第一ミシンの梁部である第一梁部と前記第二ミシンの梁部である第二梁部の間に亘って前記第一方向に延び、前記ロボットアームの前記支柱と前記第一梁部及び前記第二梁部の間に介在する第三支持部を備え、
    前記第一梁部及び前記第二梁部は、前記第三支持部を介して前記ロボットアームの前記支柱の一端部を支持することを特徴とする請求項3に記載の縫製システム。
  9. 前記第三支持部は、
    前記第一方向に延びるガイドレールと、
    前記ロボットアームを前記ガイドレールに沿って前記第一方向に移動する駆動部とを備えることを特徴とする請求項8に記載の縫製システム。
  10. 前記ロボットアームの前記支柱を前記梁部に固定したことを特徴とする請求項2に記載の縫製システム。
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