JP2020088975A - 電気自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】本明細書は、車両が起動してから停止されるまでの間に車両が継続して走行した時間又は距離に応じて、電力コンバータの駆動数の制御パターンを変更させる技術を提供する。【解決手段】電気自動車は、電源と、走行用のモータと、電源の電力をモータの駆動電力に変換する電力コンバータと、制御装置を備えている。複数の電力コンバータは並列に接続されている。制御装置は、電力コンバータの駆動数を決定するとともに、決定された駆動数の電力コンバータに駆動信号を供給する。制御装置は、車両が起動してから経過した時間に関係する時間情報又は車両が起動してから走行した距離に関係する距離情報に基づいて、駆動数を決定する際の制御パターンを選択する。【選択図】図2

Description

本明細書が開示する技術は、電気自動車に関する。
特許文献1には、電源と、走行用のモータと、電源とモータの間に接続され、電源の電力をモータの駆動電力に変換するコンバータであって、並列に接続される複数の電力コンバータと、電力コンバータの駆動数を決定するとともに、決定された駆動数のコンバータに駆動信号を供給する制御装置とを備える電気自動車が開示されている。制御装置は、複数の電力コンバータへの総流入電流量に基づいて駆動数を決定する。そして、制御装置は、駆動数を増加させる場合における複数の電力コンバータの駆動開始順、及び、駆動数を減少させる場合における複数の電力コンバータの駆動停止順を定めた複数種類の異なる制御パターンのうちから選択された1種類の選択制御パターンに従って、決定された駆動数の前記コンバータに駆動信号を送信する。さらに、制御装置は、車両に備えられたパワースイッチが操作されて車両が起動する毎に、選択制御パターンを、複数種類の制御パターンのうちの他の制御パターンに変更する。
特許文献1の電気自動車では、車両が起動する毎に選択制御パターンを変更することで、一部の電力コンバータの駆動頻度が過度に高くなることを抑制し、一部の電力コンバータに負荷が集中することの防止を図っている。
特開2017−153244号公報
しかしながら、車両が起動してから停止されるまでの間に車両が継続して走行する距離及び時間は、利用者が電気自動車を利用する状況によって全く異なる。そのため、特許文献1の技術に従って、車両が起動する毎に選択制御パターンを変更させたとしても、状況によっては、一部の電力コンバータの駆動頻度が過度に高くなり、一部の電力コンバータに負荷が集中する事態が生じる場合がある。
本明細書が開示する電気自動車は、電源と、走行用のモータと、電源とモータの間に接続されており、電源の電力をモータの駆動電力に変換する電力コンバータであって、並列に接続されている複数の電力コンバータと、電力コンバータの駆動数を決定するとともに、決定された駆動数の電力コンバータに駆動信号を供給する制御装置とを備えている。制御装置は、複数の電力コンバータへの総流入電流量と複数の電力コンバータの温度との少なくとも一方に基づいて、駆動数を決定する。また、制御装置は、駆動数を増加させる場合における複数の電力コンバータの駆動開始順、及び、駆動数を減少させる場合における複数の電力コンバータの駆動停止順を定めた複数種類の制御パターンのうちから選択された1種類の選択制御パターンに従って、決定された駆動数の電力コンバータに駆動信号を送信するとともに、車両が起動してから経過した時間に関係する時間情報又は車両が起動してから走行した距離に関係する距離情報に基づいて、選択制御パターンを、複数種類の制御パターンのうちの他の制御パターンに変更する。
本明細書が開示する電気自動車は、車両が起動してから経過した時間に関係する時間情報、又は、車両が起動してから走行した距離に関係する距離情報に基づいて選択制御パターンを変更する。即ち、本明細書が開示する電気自動車は、車両が起動してから停止されるまでの間に車両が継続して走行した時間又は距離に応じて、選択制御パターンを変更させ得る。利用者が電気自動車を利用する状況に関わらず、各電力コンバータの駆動頻度を平準化させ得る。そのため、従来の電気自動車に比べ、一部の電力コンバータに負荷が集中する事態を抑制することができる。
電気自動車の電力系のブロック図を示す。 4種類の制御パターンを説明する表を示す。 パターン選択処理のフローチャートを示す。
(第1実施例)
(電気自動車100の構成;図1)
図面を参照して実施例の電気自動車を説明する。図1に、実施例の電気自動車100の電力系のブロック図を示す。図1における矢印付破線は信号線を意味している。
図1に示すように、電気自動車100は、走行用のモータ32と、直流電源としての燃料電池21及びバッテリ34と、多相コンバータ2と、インバータ31と、電力変換器35を備えている。多相コンバータ2は、燃料電池21の出力電圧を、モータ32の駆動電圧まで昇圧してインバータ31に供給する。電力変換器35は、バッテリ34の出力電力をモータ32の駆動電圧まで昇圧してインバータ31に供給する。インバータ31は、多相コンバータ2及び電力変換器35が出力した直流電力を交流電力に変換してモータ32に供給する。
インバータ31は、モータ32が発電した交流電力を直流電力に変換する機能も有している。電力変換器35は、インバータ31によって変換された直流電力を降圧してバッテリ34へ供給する機能も有している。電力変換器35は、いわゆる双方向DC−DCコンバータである。電力変換器35によって降圧された電力はバッテリ34に蓄えられる。電力変換器35は、燃料電池21が出力する電力のうち、モータ32の駆動に使われなかった余剰電力を降圧してバッテリ34に蓄える場合もある。
多相コンバータ2は、4個の昇圧コンバータ回路10a−10dと、コンデンサ22、24と、電流センサ23と、電圧センサ25と、コントローラ17を備えている。以下では、説明の便宜上、昇圧コンバータ回路10a−10dを、単純に、コンバータ回路10a−10dと称する。
4個のコンバータ回路10a−10dは、共通の入力端12a、12bと、共通の出力端13a、13bの間に並列に接続されている。4個のコンバータ回路10a―10dは、全て、入力される電力の電圧を昇圧して出力する機能を有している。すなわち、コンバータ回路10a−10dは、それぞれ、燃料電池21の出力電圧を、モータ32の駆動電圧まで昇圧する。コンバータ回路10a−10dは、全て、同じ構造を有している。
共通の入力端12a、12bの間にはコンデンサ22が接続されており、共通の出力端13a、13bの間にはコンデンサ24が接続されている。コンデンサ22は、コンバータ回路10a−10dに入力される電流を平滑化し、コンデンサ24は、コンバータ回路10a−10dから出力される電流を平滑化する。
コンバータ回路10aについて説明する。コンバータ回路10aは、スイッチング素子3aと、ダイオード4a、6aと、リアクトル5aと、温度センサ7aを備えている。リアクトル5aの一端が入力端正極12aに接続されており、他端はダイオード6aのアノードに接続されている。ダイオード6aのカソードは出力端正極13aに接続されている。
コンバータ回路10aの入力端負極12bと出力端負極13bは直接に接続されている。リアクトル5aとダイオード6aの中間点と入力端負極12b(出力端負極13b)の間に、スイッチング素子3aが接続されている。ダイオード4aは、スイッチング素子3aに対して逆並列に接続されている。
温度センサ7aは、スイッチング素子3aの温度を計測する。温度センサ7aは、コンバータ回路10aのなかで、最も温度が高くなる箇所に配置されていればよい。温度センサ7aの計測値は、コントローラ17に送られる。温度センサ7aは、例えば、スイッチング素子3aのチップ内に備えられている。コンバータ回路10aのなかでリアクトル5aの温度の方が重要である場合は、温度センサ7aはリアクトル5aに配置されてもよい。あるいは、スイッチング素子とリアクトルの双方に温度センサが備えられていても良い。
コンバータ回路10bは、スイッチング素子3bと、ダイオード4b、6bと、リアクトル5bと、温度センサ7bを備えている。コンバータ回路10cは、スイッチング素子3cと、ダイオード4c、6cと、リアクトル5cと、温度センサ7cを備えている。コンバータ回路10dは、スイッチング素子3dと、ダイオード4d、6dと、リアクトル5dと温度センサ7dを備えている。コンバータ回路10b−10dの構造は、コンバータ回路10aの構造と同一である。
コンバータ回路10a−10dのスイッチング素子3a−3dは、トランジスタであり、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。スイッチング素子3a−3dは、コントローラ17によって制御される。コントローラ17は、所定のデューティ比の駆動信号をスイッチング素子3a−3dに供給する。スイッチング素子3a−3dの夫々が駆動信号のデューティ比でオンオフすると、入力端12a、12bに印加されている燃料電池21の電力の電圧が昇圧されて、出力端13a、13bから出力される。別言すれば、コンバータ回路10a(10b−10d)は、デューティ比で制御される電力変換用のスイッチング素子3a(3b−3d)によって入力電圧を昇圧する。
上記の通り、コンバータ回路10a−10dは、同じ構造を有している。コントローラ17は、所定のデューティ比の駆動信号をスイッチング素子3a−3dの夫々に供給する。ただし、コントローラ17は、タイミングを異ならせて、スイッチング素子3a−3dの夫々に駆動信号を供給する。コンバータ回路10a−10dは、タイミングは異なるが同じ動作をする。4個のコンバータ回路10a−10dが同じ動作をすることで、4個のコンバータ回路10a−10dの並列接続回路は、あたかもひとつのコンバータ回路のように動作する。なお、スイッチング素子3a−3dへの駆動信号を生成する際には、所定の周波数のキャリア信号が用いられる。
多相コンバータ2は、燃料電池21から供給される電流(多相コンバータ2への総入力電流Ifdc)を計測する電流センサ23と、昇圧後の電圧(多相コンバータ2の出力電圧VH)を計測する電圧センサ25を備えており、夫々のセンサの計測値はコントローラ17へ送られる。コントローラ17は、センサからのデータと、後述する上位コントローラ40から取得される情報に基づいて、コンバータ回路10a−10dを制御する。
上位コントローラ40には、パワースイッチ41と、走行距離計42とが接続されている。また、上位コントローラ40には、図示しない他の機器類(例えば、速度計、トランスミッション等)も接続されている。
パワースイッチ41は、電気自動車100を起動又は停止する際に利用者によって操作されるスイッチである。パワースイッチ41が操作(オン操作又はオフ操作)されると、上位コントローラ40には起動又は停止を示すパワースイッチ信号が送信される。上位コントローラ40は、パワースイッチ信号を受信すると、所定の信号受信通知をコントローラ17に送信する。
走行距離計42は、電気自動車100の走行距離を計測する計測器(例えばオドメータ、トリップメータ等)である。走行距離計42は、電気自動車100が走行した距離(具体的には、積算走行距離、区間走行距離等)を示す距離情報を、随時上位コントローラ40に送信する。上位コントローラ40は、受信した距離情報を随時コントローラ17に送信する。
また、上位コントローラ40は、速度計から、電気自動車100の走行速度を示す速度情報を受信する。上位コントローラ40は、受信した速度情報を随時コントローラ17に送信する。さらに、上位コントローラ40は、トランスミッションから、現在の操作位置(レンジ)を示すレンジ情報(具体的には、Pレンジ、Rレンジ、Dレンジ等)を受信する。上位コントローラ40は、受信したレンジ情報を随時コントローラ17に送信する。
多相コンバータ2の説明に戻る。多相コンバータ2のコントローラ17は、総入力電流Ifdc(燃料電池21の出力電流)の大きさに応じて、駆動するコンバータ回路の数(駆動数)を決定する。具体的には、コントローラ17は、総入力電流Ifdcが大きくなるにつれて、駆動数を増やす。他方、コントローラ17は、総入力電流Ifdcが小さくなるにつれて、駆動数を減らす。また、コントローラ17は、総入力電流Ifdcの大きさに応じて、スイッチング素子3a−3dへの駆動信号を生成する際に参照するキャリア信号の周波数(キャリア周波数)も決定する。なお、コントローラ17は、総入力電流Ifdcに加えて、温度センサ7a−7dが計測するスイッチング素子3a−3dの温度も参照して駆動数とキャリア周波数を決定してもよい。例えば、スイッチング素子3a−3dの温度が所定の閾値よりも高いときの駆動数は、温度が通常範囲内である場合の駆動数よりも多くする、などである。逆に、スイッチング素子3a−3dの温度が極端に低い場合には、温度が通常範囲内である場合の駆動数よりも少なくする。そうすると、1個当たりのスイッチング素子に流れる電流が増え、自己発熱によりスイッチング素子の温度が上昇する。スイッチング素子の温度が適正範囲に入ったら、キャリア周波数を元に戻す。
また、コントローラ17は、駆動数を増加させる場合における4個のコンバータ回路10a−10dの駆動開始順、及び、駆動数を減少させる場合における4個のコンバータ回路10a−10dの駆動停止順を定めた4種類の制御パターン(図2参照)を記憶している。図2は、実施例のコントローラ17が駆動数を変更する際に参照する4種類の制御パターンを示す表である。
図2に示すように、各制御パターンは、当該パターンを識別するための「パターン名」、コントローラ17によって当該パターンが設定される順序を示す「順番」、駆動数を示す「駆動数」、各コンバータ回路の挙動を示す「コンバータ回路(「10a」−「10d」)」、の各情報が組み合わされた組合せ情報である。制御パターン毎に、定められている各コンバータ回路の駆動開始順及び駆動停止順が異なる。
例えば、図2中のパターン名「第1パターン」によって示されるパターン(以下では単に「第1パターン」と呼ぶ)は、コントローラ17によって設定される順序が「1番目」であり、駆動数が1である場合にはコンバータ回路10aのみが駆動され、駆動数が2である場合にはコンバータ回路10a、10bが駆動され、駆動数が3である場合にはコンバータ回路10a、10b、10cが駆動され、駆動数が4である場合にはコンバータ回路10a−10dがすべて駆動される制御パターンであることを意味する。即ち、第1パターンは、駆動数が増加する場合、コンバータ回路10a、10b、10c、10dがこの順で駆動を開始し、駆動数が減少する場合には、その逆順で駆動を停止する制御パターンであると言える。
同様に、図2中のパターン名「第2パターン」によって示されるパターン(以下では単に「第2パターン」と呼ぶ)は、コントローラ17によって設定される順序が「2番目」であり、駆動数が1である場合にはコンバータ回路10bが駆動され、駆動数が2である場合にはコンバータ回路10b、10cが駆動され、駆動数が3である場合にはコンバータ回路10b、10c、10dが駆動され、駆動数が4である場合にはコンバータ回路10a−10dがすべて駆動される制御パターンであることを意味する。即ち、第2パターンは、駆動数が増加する場合、コンバータ回路10b、10c、10d、10aがこの順で駆動を開始し、駆動数が減少する場合には、その逆順で駆動を停止する制御パターンであると言える。
図2中のパターン名「第3パターン」によって示されるパターン、及び、パターン名「第4パターン」によって示されるパターン(以下ではそれぞれ「第3パターン」、「第4パターンと呼ぶ」)についても、上記の各パターンと同様の手法に従って理解される。
コントローラ17は、図2に示す第1〜第4パターンのうちのいずれか1個の制御パターンに従って、駆動数の増減制御を行っている。さらに、コントローラ17は、駆動数の増減制御を行う際に従うべき制御パターン(以下では「選択制御パターン」と呼ぶ場合がある)を選択するために、図3に示すパターン選択処理を実行している。
(パターン選択処理;図3)
図3を参照して、コントローラ17が実行するパターン選択処理の内容を説明する。コントローラ17は、電気自動車100の電源が投入されることをトリガとして、図3の処理を開始する。
まず、コントローラ17は、図2の4個の制御パターンのうちから、最初の選択制御パターンを選択する(ステップS2)。本実施例では、ステップS2では、コントローラ17は、電気自動車100の電源が前回オフされた時点で選択されていた選択制御パターンを、最初の選択制御パターンとして選択する。例えば、電気自動車100の電源が前回オフされた時点で、第2パターン(図2参照)が選択されていた場合は、コントローラ17は、ステップS2において、第2パターンを最初の選択制御パターンとして選択する。ステップS2において最初の選択制御パターンが選択されると、コントローラ17は、当該選択制御パターンに従って、上述の駆動数の増減制御を実行する。
ステップS2における最初の選択制御パターンの選択手法は上記の手法には限られない。他の例では、ステップS2では、コントローラ17は、特定の制御パターン(例えば第1パターン)を最初の選択制御パターンとして選択するようにしてもよい。さらに他の例では、ステップS2では、コントローラ17は、電気自動車100の電源が前回オフされた時点で選択されていた選択制御パターンの次の順番に対応する制御パターンを最初の選択制御パターンとして選択するようにしてもよい。即ち、例えば電気自動車100の電源が前回オフされた時点で選択されていた選択制御パターンが順番「2番目」に対応する第2パターンであった場合、コントローラ17は、ステップS2において、順番「3番目」に対応する第3パターンを最初の選択制御パターンとして選択してもよい。
次いで、コントローラ17は、所定の変更条件が成立することを監視する(ステップS4)。本実施例では、変更条件は、「所定時間(例えば10分間)が経過したこと」である。本実施例では、コントローラ17は、内蔵のタイマを利用して、電気自動車100が起動した後の積算経過時間をカウントしている。ステップS4では、コントローラ17は、カウント中の積算経過時間に基づいて、前回の変更条件成立時点(初回のステップS4では電気自動車100が起動した時点)から所定時間(例えば10分間)が経過することを監視し、経過した場合に、ステップS4でYESと判断し、次のステップS6に進む。
次いで、コントローラ17は、現在の選択制御パターンの次の順番に対応する制御パターンを、新たな選択制御パターンとして選択する(ステップS6)。即ち、例えば、現在の選択制御パターンが順番「3番目」に対応する第3パターンであった場合、コントローラ17は、ステップS6において、順番「4番目」に対応する第4パターンを新たな選択制御パターンとして選択する。ただし、現在の選択制御パターンが順番「4番目」に対応する第4パターンであった場合、コントローラ17は、順番をリセットし、ステップS6において、順番「1番目」に対応する第1パターンを新たな選択制御パターンとして選択する。
ステップS6において新たな選択制御パターンが選択されると、コントローラ17は、当該選択制御パターンに従って、上述の駆動数の増減制御を実行する。そして、コントローラ17は、ステップS4の監視に戻り、再び、前回の変更条件成立時点から所定時間(例えば10分間)が経過することを監視する。以後、コントローラ17は、電気自動車100の電源がオフされるまで、ステップS4及びS6の処理を繰り返し実行する。
以上の通り、本実施例の電気自動車100では、コントローラ17は、電気自動車100が起動してから経過した時間に基づいて選択制御パターンを変更する(ステップS4、S6参照)。即ち、本実施例が開示する電気自動車100は、電気自動車100が起動してから停止されるまでの間に車両が継続して走行した時間に応じて、選択制御パターンを変更させることができる。利用者が電気自動車100を利用する状況に関わらず、各コンバータ回路の駆動頻度を平準化させ得る。そのため、従来の電気自動車に比べ、一部のコンバータ回路に負荷が集中する事態を抑制することができる。
請求項の記載と本実施例との対応関係を説明しておく。昇圧コンバータ回路10a−10dが、「複数のコンバータ」の一例である。コントローラ17が「制御装置」の一例である。コントローラ17の内蔵のタイマによってカウントされる電気自動車100が起動した後の積算経過時間が「時間情報」の一例である。
(第2実施例)
第2実施例では、図3のパターン選択制御のステップS4における変更条件が、「電気自動車100が所定距離走行したこと」である点が第1実施例とは異なる。本実施例では、コントローラ17は、上位コントローラ40から、随時、距離情報を受信する。ステップS4では、コントローラ17は、受信した距離情報に基づいて、前回の変更条件成立時点(初回のステップS4では電気自動車100が起動した時点)から、電気自動車100が所定距離(例えば10km)走行することを監視し、所定距離だけ走行したことが検出される場合に、ステップS4でYESと判断し、次のステップS6に進む。
本実施例の電気自動車100では、コントローラ17は、電気自動車100が起動してから走行した距離に基づいて選択制御パターンを変更する(ステップS4、S6参照)。即ち、本実施例が開示する電気自動車100は、電気自動車100が起動してから停止されるまでの間に車両が継続して走行した距離に応じて、選択制御パターンを変更させることができる。本実施例の場合も、利用者が電気自動車100を利用する状況に関わらず、各コンバータ回路の駆動頻度を平準化させ得る。そのため、従来の電気自動車に比べ、一部のコンバータ回路に負荷が集中する事態を抑制することができる。
本実施例では、上位コントローラ40及びコントローラ17が「制御装置」の一例である。走行距離計42から送信される距離情報が「距離情報」の一例である。また、本実施例の変形例では、ステップS4において、コントローラ17は、電気自動車100の積算走行距離(即ち、納車時点からの積算走行距離)が所定距離に達すること(例えば、積算走行距離の末2桁が所定距離を示すこと)を監視してもよい。この変形例でも、コントローラ17は、ステップS4において、受信した距離情報に基づいて、変更条件(「電気自動車100が所定距離走行したこと」)が成立することを監視することができる。
(第3実施例)
第3実施例では、図3のステップS4における変更条件が、「コンバータ回路10a−10dの温度変化量が閾値以上であること」である点が上記の各実施例とは異なる。本実施例では、コントローラ17は、随時、温度センサ7a―7dから計測値を受信する。ステップS4では、コントローラ17は、受信した計測値(即ち、コンバータ回路10a−10dの温度)に基づいて、前回の変更条件成立時点(初回のステップS4では電気自動車100が起動した時点)から、コンバータ回路10a―10dの温度の変化量(即ち、上昇量又は低下量)が閾値以上であることを監視し、温度の変化量が閾値以上であることが検出される場合に、ステップS4でYESと判断し、次のステップS6に進む。
本実施例の電気自動車100では、電気自動車100が起動してから停止されるまでの間のコンバータ回路10a−10dの温度変化量に応じて、選択制御パターンを変更させることができる。本実施例の場合も、各コンバータ回路の駆動頻度を平準化させ、一部のコンバータ回路に負荷が集中する事態を抑制することができる。
(第4実施例)
第4実施例では、図3のステップS4における変更条件が、「コンバータ回路10a−10dの温度変化速度(即ち、所定の単位時間当たりの温度変化量)量が閾値以上であること」である点が上記の各実施例とは異なる。第3実施例と同様に、コントローラ17は、随時、温度センサ7a―7dから計測値を受信する。ステップS4では、コントローラ17は、受信した計測値(即ち、コンバータ回路10a−10dの温度)に基づいて、コンバータ回路10a−10dの温度変化速度を随時算出する。そして、コントローラ17は、前回の変更条件成立時点(初回のステップS4では電気自動車100が起動した時点)から、コンバータ回路10a―10dの温度変化速度(即ち、上昇速度又は低下速度)が閾値以上であることが検出される場合に、ステップS4でYESと判断し、次のステップS6に進む。
本実施例の電気自動車100では、電気自動車100が起動してから停止されるまでの間のコンバータ回路10a−10dの温度変化速度に応じて、選択制御パターンを変更させることができる。本実施例の場合も、各コンバータ回路の駆動頻度を平準化させ、一部のコンバータ回路に負荷が集中する事態を抑制することができる。
(第5実施例)
第5実施例では、図3のステップS4における変更条件が、「トランスミッションにおいてPレンジが入力されたこと」である点が上記の各実施例とは異なる。本実施例では、コントローラ17は、随時、上位コントローラ40から、上述のレンジ情報(具体的には、Pレンジ、Rレンジ、Dレンジ等)を受信する。ステップS4では、コントローラ17は、受信したレンジ情報に基づいて、トランスミッションにおいてPレンジが入力される(即ち、電気自動車100が走行を停止する)ことを監視する。そして、コントローラ17は、トランスミッションにおいてPレンジが入力される場合に、ステップS4でYESと判断し、次のステップS6に進む。
(第6実施例)
第6実施例では、図3のステップS4における変更条件が、「車速が0km/hであること」である点が上記の各実施例とは異なる。本実施例では、コントローラ17は、随時、上位コントローラ40から、上述の速度情報(即ち、電気自動車100の走行速度を示す情報)を受信する。ステップS4では、コントローラ17は、受信した速度情報に基づいて、車速が0km/hである(即ち、電気自動車100が走行を停止する)ことを監視する。そして、コントローラ17は、車速が0km/hである場合に、ステップS4でYESと判断し、次のステップS6に進む。
以上、本明細書で開示する技術の具体例を説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の各実施例における図3のステップS4の変更条件に代えて、変更条件を「パワースイッチ41が操作(オン操作又はオフ操作)されること」としてもよい。
(変形例2)また、図3のステップS4における変更条件は、上記の各実施例で開示した変更条件のうちの2つ以上を組み合わせたものであってもよい。
(変形例3)上記の各実施例では、コントローラ17は、図2に示す内容の4個の制御パターンを予め記憶している。これに限られず、コントローラ17が記憶する制御パターンの数及び内容は、上記の図2の例に限られず、任意の数及び内容とすることができる。
(変形例4)上記の各実施例では、多相コンバータ2は4個のコンバータ回路10a―10dを備えている。これに限られず、多相コンバータが備えているコンバータ回路の数は、2個以上であれば任意の数であってもよい。
(変形例5)上記の各実施例では、コンバータ回路10a―10dは、いずれも、温度センサ7a−7dを備えている。これに限られず、温度センサは、コンバータ回路10a―10dのうちのいずれかに設けられていてもよい。
(変形例6)上記の各実施例では、電気自動車100は、燃料電池21を電源とする燃料電池車である。これに限られず、本明細書で開示する技術は、EV車だけでなく、ハイブリッド車、PHV車など、電源と走行用のモータとを有するあらゆるタイプの電気自動車に対して適用されてもよい。
(変形例7)上記の各実施例のコンバータ回路10a−10dは昇圧コンバータであった。本明細書で開示される技術は、複数の降圧コンバータ回路が並列に接続されている多相コンバータを搭載する電気自動車に適用することも可能である。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:多相コンバータ
3a−3d:スイッチング素子
4a−4d、6a−6d:ダイオード
5a−5d:リアクトル
7a−7d:温度センサ
10a−10d:昇圧コンバータ回路(コンバータ回路)
17:コントローラ
21:燃料電池
22、24:コンデンサ
23:電流センサ
25:電圧センサ
31:インバータ
32:モータ
34:バッテリ
35:電力変換器
40:上位コントローラ
41:パワースイッチ
42:走行距離計
100:電気自動車

Claims (1)

  1. 電源と、
    走行用のモータと、
    前記電源と前記モータの間に接続されており、前記電源の電力を前記モータの駆動電力に変換する電力コンバータであって、並列に接続されている複数の前記電力コンバータと、
    前記電力コンバータの駆動数を決定するとともに、決定された前記駆動数の前記電力コンバータに駆動信号を供給する制御装置と、
    を備えており、
    前記制御装置は、
    複数の前記電力コンバータへの総流入電流量と複数の前記電力コンバータの温度との少なくとも一方に基づいて、前記駆動数を決定し、
    前記駆動数を増加させる場合における複数の前記電力コンバータの駆動開始順、及び、前記駆動数を減少させる場合における複数の前記電力コンバータの駆動停止順を定めた複数種類の異なる制御パターンのうちから選択された1種類の選択制御パターンに従って、決定された前記駆動数の前記電力コンバータに駆動信号を送信するとともに、
    車両が起動してから経過した時間に関係する時間情報又は前記車両が起動してから走行した距離に関係する距離情報に基づいて、前記選択制御パターンを、前記複数種類の制御パターンのうちの他の制御パターンに変更する、
    電気自動車。
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