JP2020087749A - 赤外線放射体、赤外線ヒーター及び暖房設備 - Google Patents

赤外線放射体、赤外線ヒーター及び暖房設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2020087749A
JP2020087749A JP2018221533A JP2018221533A JP2020087749A JP 2020087749 A JP2020087749 A JP 2020087749A JP 2018221533 A JP2018221533 A JP 2018221533A JP 2018221533 A JP2018221533 A JP 2018221533A JP 2020087749 A JP2020087749 A JP 2020087749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infrared
infrared radiator
concave
heating
radiator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018221533A
Other languages
English (en)
Inventor
中村 利久
Toshihisa Nakamura
利久 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cataloghouse Ltd
Original Assignee
Cataloghouse Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cataloghouse Ltd filed Critical Cataloghouse Ltd
Priority to JP2018221533A priority Critical patent/JP2020087749A/ja
Publication of JP2020087749A publication Critical patent/JP2020087749A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Central Heating Systems (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

【課題】赤外線の暖房効果を効率よく利用することを可能にする赤外線放射体、並びに当該赤外線放射体を有する赤外線ヒーター及び暖房設備を提供すること。【解決手段】本発明は、赤外線を放射する物質を含み、凸形状の第一放射面を少なくとも1面有すると共に、凹形状の第二放射面を少なくとも1面有する赤外線放射体1である。【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線の暖房効果を効率よく利用することを可能とする赤外線放射体、並びに当該赤外線放射体を有する赤外線ヒーター及び暖房設備に関する。
熱の伝達には伝導、対流、放射がある。この内、伝導(例:電気カーペット表面からの熱伝達)、対流(例:ファンヒーターからの温風による熱伝達)は、熱源を被加熱部に接触させることによる被加熱部への熱伝達である。これらの熱伝達は初期には大きな熱流を被加熱部へ流せるが、被加熱物の表面温度が早い段階で熱源の温度に近づくため、主に暖まる部位は表面近傍に限定され、そのために暖まる効果は長続きしない。一方、放射は、物質が加熱された際に物質が発する電磁波の内、赤外線(波長0.78μm〜1mm)が被加熱物質の分子間に振動エネルギーを与え、分子が振動して発熱する熱伝達である。電磁波は人体を貫いて進むため、体の内部まで均一度の高い加熱が可能、いわゆる「体の芯から」暖めることが可能である。このような利点から遠赤外線パネルヒーターに代表される赤外線パネルヒーターが広く利用されている。
従来、遠赤外線パネルヒーターより放射される熱線(遠赤外線)を有効に使うための手段が提案されている。例えば特開平09−210387では、遠赤外線パネルヒーターを天井面に対して傾斜して配置してすぐに遠赤外線により暖かくなるものが提案されている。
特開2009−295451では、熱源からの熱を効率よくセラミック(遠赤外線放射物質)に伝えてセラミックからの遠赤外線を効率よく発生させるものが提案されている。
しかし、特開平09−210387では、天井面に対して傾斜して配置する遠赤外線パネルヒーターが複数必要な場合が多いと考えられる。特開2009−295451は遠赤外線を効率よく発生させるための提案であって、遠赤外線の放射方向については関知するものではない。
一方、遠赤外線の放射方向については特開平08−042868では、面状発熱体の遠赤外線放射面を曲面に形成し、所定位置への集熱あるいは所定方向への放散を可能にするものが提案されている。しかし、集熱あるいは放散する方向が一義的であり、集熱する方向に曲面を形成した場合には特定箇所のみが暖まり、放散する方向に曲面を形成した場合には、放散の結果、暖める能力が弱まる課題が発生すると考えられる。
特開平09−210387号公報(第0013段落、第0015段落、図1、図2、図3) 特開2009−295451(第0007段落から第0009段落、図2) 特開平08−042868号公報(第0034段落、図1、図5)
そこで本発明は、赤外線の暖房効果を効率よく利用することを可能にする赤外線放射体、並びに当該赤外線放射体を有する赤外線ヒーター及び暖房設備を提供することにある。
本発明は、赤外線を放射する物質を含み、凸形状の第一放射面を少なくとも1面有すると共に、凹形状の第二放射面を少なくとも1面有する赤外線放射体に関する。
本発明は、赤外線を放射する物質を含み、凸形状の第一放射面又は凹形状の第二放射面を少なくとも1面有すると共に、フラット形状の第三放射面を少なくとも1面有する赤外線放射体に関する。
本発明は、赤外線を放射する物質を含み、異なる曲率半径で形成した凸形状、または異なる曲率半径で形成した凹形状を有する赤外線放射体、または異なる曲率半径で形成した凸形状と凹形状の両方を有する赤外線放射体。
本発明によれば、赤外線の暖房効果を効率よく利用することを可能にする赤外線放射体、並びに当該赤外線放射体を有する赤外線ヒーター及び暖房設備を提供することができる。
請求項1に係る赤外線放射体の一実施形態に係る立体斜視図である。 請求項1に係る赤外線放射体の一実施形態に係る立体斜視図である。 図1の赤外線放射体のA−A断面図である。 図1−1の赤外線放射体のB−B断面図である。 請求項2に係る赤外線放射体の一実施形態に係る立体斜視図である。 図3の赤外線放射体のE−E断面図である。 図3に係る赤外線放射体の一使用形態における赤外線放射方向を示す図である。 図3に係る赤外線放射体の一使用形態における赤外線放射方向を示す図である。 請求項10に係る赤外線ヒーターの一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体の内部に発熱体として電熱線が配置されていることを示す立体斜視投影図である。 請求項10に係る赤外線ヒーターの一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体の内部に発熱体として発熱シートが配置されていることを示す立体斜視投影図である。 請求項11に係る赤外線ヒーターの一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体に隣接して発熱体として電熱線が配置されていることを示す立体斜視図である。 請求項11に係る赤外線ヒーターの一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体に隣接して発熱シートが配置されていることを示す立体斜視図である。 図4−1の赤外線ヒーターのF−F断面図である。 図4−3の赤外線ヒーターのG−G断面図である。 図4のC−C断面図である。 図4−2のD−D断面図である。 図5の部分19の拡大図である。 図5の部分20の拡大図である。 部分19からの赤外線の放射方向を示す部分19の断面図である。 部分20からの赤外線の放射方向を示す部分20の断面図である。 図8と図9を合成した、図4に係る赤外線ヒーター(請求項10に係る赤外線ヒーターの一実施形態)の赤外線放射方向を示す断面図である。 請求項4に係る暖房設備から放射される赤外線が、人の脚を主とする下半身には集中照射される一方、上半身には拡散照射され、その結果、赤外線が人の脚のつま先から頭部に至る範囲に及ぶことを示す図である。 請求項4に係る暖房設備の一実施形態である。キャスターを暖房設備の底面に取り付けたものを示す。 請求項5に係る暖房設備の一実施形態である。キャスターを暖房設備の底面に取り付けたものを示す。 請求項5に係る暖房設備から放射される赤外線が同室内に居る複数の人に及ぶことを示す図である。 請求項6に係る暖房設備の一実施形態である。キャスターを暖房設備の底面と側面に取り付けたものを示す。 請求項3に係る赤外線放射体を形成する方法を説明するための図である。 請求項3に係る赤外線放射体を形成する方法を説明するための図である。 請求項3に係る赤外線放射体を形成する方法を説明するための図面である。 請求項3に係る赤外線放射体の一実施形態に係る立体斜視図である。 図16−3の仮想直線Pと直交するH−H線で切断した赤外線放射体37の断面図である。 請求項1に係る赤外線放射体の、赤外線放射方向のイメージ図である。 請求項2に係る赤外線放射体の、赤外線放射方向のイメージ図である。 請求項3に係る赤外線放射体の、赤外線放射方向のイメージ図である。 請求項8に係る赤外線放射体の一実施形態に係る立体斜視図である。 図17の赤外線放射体42のI−I断面図である。 図17の赤外線放射体42の上部分40および下部分41から放射される赤外線の放射方向を示す、赤外線放射体42のI−I断面図である。 請求項9に係る赤外線放射体の一実施形態に係る立体斜視図である。 図18の赤外線放射体43のJ−J断面図(破線および2点鎖線は除く。)である。 図18の上部分44の凹形状を形成する仮想中心と曲率半径を示す図である。 図18の下部分45の凹形状を形成する仮想中心と曲率半径を示す図である。 図18の赤外線放射体43の上部分44および下部分45から放射される赤外線の放射方向を示す、赤外線放射体43のJ−J断面図である。 請求項9に係る赤外線放射体を形成する方法を説明するための図である。 請求項9に係る赤外線放射体を形成する方法を説明するための図であって、図18−5のU−U断面図である。
以下実施形態につき本発明を詳細に説明する。
〔実施形態1〕
図1は請求項1に係る赤外線放射体1の一実施形態の立体斜視図である。図2は図1のA−A線で当該赤外線放射体を切断した際に現れる断面形状であり、いわゆるS字形状を為している。当該立体斜視図において、上部分15は、同図の紙面裏側から紙面表側へ湾曲した構造を有し、下部分16は、同図の紙面表側から紙面裏側へ湾曲した構造を有する。別の見方をすると、上部分15は、凸形状の第一放射面(図2における左面)と凹形状の第二放射面(図2における右面)とを有する。下部分16は、凸形状の第一放射面(図2における右面)と凹形状の第二放射面(図2における左面)とを有する。上部分15と下部分16とは、当該赤外線放射体の中心Oに関して点対象の関係にある。
図1−1も請求項1に係る赤外線放射体の一実施形態の立体斜視図である。当該一実施形態においては、図1の実施形態と同様に、図1−1のB−B線で切断した際に現れる断面形状は、図2−1のS字形状である。図1の上部分15と下部分16とが中心Oに関して点対称の関係にあるのに対して、図1−1の実施形態においては、上部分17と下部分18とが点対称の関係にはない。同図及び図2−1は、請求項1に係る赤外線放射体は、第一放射面と第二放射面とが点対称の関係にあるものに限定されるものではないことを示すものである。
このように横方向から見てS字形状に赤外線放射体を形成することによる効果を請求項1に係る赤外線放射体の一実施形態である図1に係る赤外線放射体を例に、〔0014〕から〔0018〕に述べる。
〔横方向から見てS字形状に赤外線放射体を形成することによる効果〕
図4の赤外線ヒーター25は、請求項10に係る赤外線ヒーターの一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体の内部に発熱体として電熱線2が配置されている。同図は赤外線ヒーター25の立体斜視投影図である。赤外線放射体(赤外線ヒーター25から電熱線2を除いたもの)は、赤外線を放射する物質を含んでいるため、当該電熱線2が発する熱で加熱され、所定の温度に達すると、赤外線をその表面から放射する。なお、本明細書において「赤外線」は、遠赤外線を含まない狭義の赤外線に制限されず、遠赤外線を含む広義のものである。
図5は図4のC−C線で赤外線ヒーター25を切断した際に現れる断面形状であり、電熱線2を示す。図6、図7はそれぞれ図5の部分19、部分20の拡大図である。
図8は図5の部分19から放射される赤外線の放射方向を示している。赤外線放射体が電熱線により加熱され、一定温度以上になると、赤外線放射体は赤外線を放射するが、その方向は、当該赤外線放射体の表面の法線方向へ放射される。同図の符号4は図5の部分19の赤外線放射面の各点部から放射される赤外線の、当該各点からの放射方向であって、上記法線方向へ放射されていることを示している。
そうすると、図5の部分19は〔0011〕に記載したように、図1の紙面裏側から紙面表側へ湾曲している(同図の上部分15)ために、裏側から表側へ放射される遠赤外線は図8の符号4に示すように、凹レンズに照射された光のように、外側へ広がってゆく。
図9は部分20から放射される赤外線の放射方向を示している。赤外線放射体が電熱線により加熱され、一定温度以上になると、赤外線放射体は赤外線を放射するが、その方向は、当該赤外線放射体の表面の接線の法線方向へ放射される。同図の符号5は部分20の各点部から放射される赤外線の、当該各点からの放射方向であって、上記法線方向へ放射されていることを示している。
そうすると、部分20は〔0011〕に記載したように、図1の表側から裏側へ湾曲しているために、裏側から表側へ放射される赤外線は図8の符号5に示すように、凸レンズに照射された光のように、内側へ集中してゆく(図9)。
図10は図8と図9を合成したものであって、図4に係る赤外線ヒーターのC−C断面図と、赤外線放射方向を示したものである。
図4−1も図4と同様、請求項10に係る赤外線ヒーターの一実施形態であり、請求項1に係る赤外線放射体の内部に発熱シート29が配置されている状態を示す透視図である。図4−1の符号30は電極である。電極30に所定の電圧をかけると、電極間のシートが発熱する。かかる発熱シート及び前記電熱線は公知のものでよい。図4−4は図4−1のF−F断面図である。
図4−2は請求項11に係る赤外線ヒーターの一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体に隣接して発熱体として電熱線が配置されている。図5−1は図4−2のD−D断面図である。
図4−3も図4−2と同様、請求項11に係る赤外線ヒーターの一実施形態であり、請求項1に係る赤外線放射体に隣接して発熱体として発熱シートが配置されている。図4−5は図4−3のG−G断面図である。
請求項10及び請求項11に係る赤外線ヒーターの発熱体は、実施形態で説明した電熱線及び発熱シートに限定されるものではなく、電熱線及び発熱体のみが請求項11に係る赤外線ヒーターの構成要件と解釈してはならない。
請求項12に係る赤外線ヒーターに関して、赤外線放射体に含まれる赤外線を放射する物質は、発熱体としても機能するものであってもよい。その場合、赤外線ヒーターは、シート状の発熱体単体から構成されていても、赤外線を放射することができる。発熱体としても機能する「赤外線を放射する物質」としては、以下に示すものが例示される。
特許第6086478号公報
http://sustainablejapan.net/?p=3589
https://ecohd.jp/ecoi-seatheater.php
http://www.melonbun.com/products/heater/ptc/
〔0014〕から〔0019〕で説明した、請求項1に係る赤外線放射体の効果を利用した、請求項4に係る暖房設備の効果を〔0025〕から〔0027〕で説明する。
図12の暖房設備7は請求項4に係る暖房設備で、同図でその構造を説明する。同図の概略鉛直方向に上から下へ並んで部分19と部分20が形成されている。キャスター9は暖房設備7の移動を容易にするためのキャスターである。なお、キャスターは当該暖房設備の正規使用方向を規定する一例であって、請求項6に係る暖房設備7の一要件と解釈してはならない。なお、本明細書において「概略」とは、厳格な意味を中心に、機能上や趣旨上包含される範囲を含む。例えば、概略鉛直方向とは、厳格な鉛直方向を中心に、厳格な鉛直方向に対して少し傾斜している直線方向を含む。
図11の暖房設備7の電熱線2に通電し、赤外線放射体が所定の温度に達すると、〔0014〕から〔0019〕に記載したメカニズムにより図12の「暖房設備前面」から、図10に示す方向へ赤外線が、当該赤外線放射体の表面から放射される。
図11において、凸形状面から放射される赤外線は、〔0017〕記載の通り、外側へ広がってゆくために、同図左側に描かれている人の胴体から頭部までの範囲に照射される。一方、凹形状面から放射される赤外線は、〔0019〕記載の通り、内側へ集中し、一部の赤外線が交差しながらも、当該人の主として脚部に照射される。
その結果、当該人の脚のつま先から頭部までの範囲に赤外線が照射され、当該人の体全体が、〔0002〕に記載した赤外線効果により、いわゆる「体の芯から暖まる」効果を得ることができる。
次に〔0014〕から〔0019〕で説明した、請求項1に係る赤外線放射体の効果を利用した、請求項5に係る暖房設備の効果を〔0029〕から〔0031〕で説明する。
本実施形態では、赤外線を放射する赤外線放射体の放射面を横から見てS字形状に形成し、S字形状の内、凸形状の表面からは凸形状の表面に対して垂直方向に赤外線が放射される結果、凹レンズから光が外側へ広がる如くに、赤外線が外側へ広がる方向へ放射される一方、S字形状の内、凹形状の表面からは凹形状の表面に対して垂直に赤外線が放射される結果、凸レンズから光が内側へ集中する如くに、赤外線が内側へ集中する。このメカニズムを暖房設備で利用し、前記S字形状の内、凸形状の表面を上部、凹形状の表面を下部に形成すると、凸形状の表面から放射される赤外線が人体の例えば腰から頭部に至る範囲を広く暖め、凹形状の表面から放射される遠赤外線が腰から脚のつま先を集中的に暖めることが可能となる。人体を暖める際に理想とされるいわゆる、「頭寒足熱」の暖房の実現に資する。
図13の暖房設備8は請求項5に係る暖房設備で、同図でその構造を説明する。同図の概略水平方向に沿って同図の左から右へ並んで上部分15と下部分16が配置されている。キャスター9は暖房設備8の移動を容易にするためのキャスターである。なお、キャスターは当該暖房設備の正規使用方向を規定する一例であって、請求項5に係る暖房設備8の一要件と解釈してはならない。
図14の部屋11は請求項5に係る暖房設備8を設置した部屋である。同図は当該部屋を上方から見た図である。暖房設備8の電熱線2(同図)に通電し、遠赤外線放射パネルが所定の温度に達すると、〔0014〕から〔0019〕に記載したメカニズムにより図13の「暖房設備前面」から、図14に示す方向へ遠赤外線が、当該赤外線ヒーター25の表面から放射される。
その結果、図14の部屋内に居る人12、人13、人14に遠赤外線が照射される。即ち、部屋内に居る複数の人が同時に遠赤外線による、いわゆる「体の芯から暖まる」効果を享受できる。
次に〔0025〕から〔0031〕で説明した、請求項4に係る暖房設備と請求項5に係る暖房設備の効果を利用した、請求項6に係る暖房設備の効果を〔0033〕から〔0036〕で説明する。
図15の暖房設備10は請求項6に係る暖房設備で、その一実施形態として、図4に係る赤外線ヒーター25を有するものとして説明する。同図の概略鉛直方向に上から下へ並んで凸形状の部分19と凹形状の部分20が形成されている。キャスター9は暖房設備10の移動を容易にするためのキャスターである。キャスター9は暖房設備10の底面及び側面に取り付けられている。なお、キャスターは当該暖房設備の正規使用方向を規定する一例であって、請求項6に係る暖房設備10の一要件と解釈してはならない。
図15の設置状態、即ち同図に示す底面を鉛直下方向にした状態で暖房設備10の電熱線を通電すれば、〔0025〕から〔0027〕で説明した効果を得ることができる。
同図に示す側面を鉛直下方向にして暖房設備10を設置した状態で電熱線を通電すれば、〔0029〕から〔0031〕で説明した効果を得ることができる。
即ち、凸形状の部分19と凹形状の部分20に形成された赤外線放射面を概略鉛直方向、概略水平方向のいずれかに、変更することを可能とする手段(本実施形態ではキャスター9)を同図の底面と側面に設けることによって、同じ暖房設備でその設置状態により、二通りの効果を得ることができる。
次に、請求項2に係る赤外線放射体の構造と効果を〔0038〕から〔0040〕で説明する。
図3は請求項2に係る赤外線放射体の一実施形態の立体斜視図である。当該立体斜視図の上部分23は図1の上部分15と同様に湾曲した形状である。一方、下部分24は、フラット形状の第三放射面を有する。
図3に係る赤外線放射体の上部分23を凸形状の赤外線放射面として使用する場合には図3−2のように、上部分23からの赤外線は外側へ広がる方向へ放射される一方、下部分24から放射される赤外線は互いに並行して放射される。
図3に係る赤外線放射体の上部分23を凹形状の赤外線放射面として使用する場合には図3−3のように、上部分23からの赤外線は内側へ収束する方向へ放射される一方、下部分24から放射される赤外線は互いに並行して放射される。
上部分23を凸形状の赤外線放射面として使用する(図3−2)か、凹形状の赤外線放射面として使用する(図3−3)かは、目的とするシチュエーションにより、決定すればよい。
次に、請求項3に係る赤外線放射体の構造と効果を〔0043〕から〔0044〕で説明する。
図16−3は請求項3に係る赤外線放射体の一実施形態37の立体斜視図である。図16−4は当該赤外線放射体を図16−3の仮想直線Pと直交するE−E線で切断した際に現れる断面形状であるが、当該断面形状は、図2に係る断面形状と著しく異なる。即ち、図2に係る断面形状は、上下が対称となっているのに対して、図16−4に係る断面形状は上下が明らかに非対称である。それは請求項3に係る赤外線放射体の形状は以下に記載するプロセスを通じて形成されることによる。
図16の符号36は、形成前のフラットな形状の赤外線放射体を示す。同図において、仮想直線P、Qは互いに並行でない仮想直線であり、仮想直線Pは当該赤外線放射体に関して紙面の裏面側、仮想直線Qは当該赤外線放射体に関して紙面の表面側に位置しているものとする。
まず、図16―3の部分38を形成するには、図16−1に示すように、仮想直線Pを概略中心軸にしてフラットな形状の赤外線放射体36の上部分を紙面表側から紙面裏側に矢印の方向へ曲げる。仮想直線Pは、前記したように当該赤外線放射体に関して紙面の裏面側に位置しているため、当該上部分は紙面の表側から裏側へ、仮想直線Pを概略中心軸にして曲げられて形成される。
次に、図16―3の部分39を形成するには、図16−2に示すように、仮想直線Qを概略中心軸にしてフラットな形状の赤外線放射体36の下部分を紙面裏側から紙面表側に矢印の方向へ曲げる。仮想直線Qは、前記したように当該赤外線放射体に関して紙面の表面側に位置しているため、当該下部部分は紙面の裏側から表側へ、仮想直線Qを概略中心軸にして曲げられて形成される。
仮想直線P,Qは互いに平行でないため、仮想直線P,Qを概略中心軸として曲げることで形成される赤外線放射体37のE−E断面形状は、上下が非対称の図16−4のごとき形状となる。
なお、仮想直線P,Qは同一平面上の直線である必要はなく、3次元空間内で互いに平行でない直線であればよい。
請求項3に係る赤外線放射体は、互いに平行でない仮想直線を概略中心軸にして、その周囲に赤外線放射体を曲げて形成されているため、請求項1、請求項2に係る赤外線放射体よりも広い範囲で赤外線を放射できる。
図16−5、図16−6、図16−7は、請求項1、請求項2、請求項3のそれぞれに係る赤外線放射体から放射される赤外線の放射方向のイメージを表現したものである。
これらの図において、請求項1に係る赤外線放射体の赤外線放射方向は、いわゆる「広がり+収束」型である。請求項2に係る赤外線放射体の赤外線放射方向は、いわゆる「広がり+並行」型または「収束+並行」型である。請求項3に係る赤外線放射体の赤外線放射方向は、いわゆる「全方向」型である。
次に、請求項8に係る赤外線放射体の構造と効果を〔0052〕から〔0055〕で説明する。
図17は請求項8に係る赤外線放射体の一実施形態42の立体斜視図である。当該立体斜視図の上部分40と下部分41はそれぞれ図1の上部分15と下部分16と同様な湾曲した形状である。図17−1は図17の実施形態42をI−I線で切断した断面図である。
実施形態42の凸形状の上部分40の赤外線放射面(紙面表側)は、図17−1の仮想中心Oを中心とした一定の曲率半径Rの円周形状を有する。一方、実施形態42の凹形状の下部分41の赤外線放射面(紙面表側)は、同図の仮想中心Oを中心とした一定の曲率半径Rの円周形状を有する。
図17−2は、かかる凸形状の上部分40および凹形状の下部分41を有する赤外線放射体42から放射される赤外線の放射方向を示したものである。図17−1の上部分40から曲率半径Rの円周の法線方向へ赤外線が拡散放射され、一方、同図の下部分41から曲率半径Rの円周の法線方向、即ち仮想中心Oへ赤外線が収束放射されることを示している。
曲率半径R、Rを適当に選択することにより、様々なシチュエーションに対応した駅外線放射体を提供することができる。
次に、請求項9に係る赤外線放射体の構造と効果を〔0057〕から〔0061〕で説明する。
図18は請求項9に係る赤外線放射体の一実施形態43の立体斜視図である。当該立体斜視図の上部分44と下部分45はいずれも凹形状を為している。図18−1は図18の実施形態43をJ−J線で切断した断面図である。
図18−2は、図18−1から破線で囲った部分である上部分44の箇所のみを抜き出したものである。同図は、上部分44の赤外線放射面(図18において、紙面表側)は、同図の仮想中心Oを中心とした曲率半径Rの円周形状を有する。
図18−3は、図18−1から二点鎖線で囲った部分である下部分45の箇所のみを抜き出したものである。同図は、下部分45の赤外線放射面(図18において、紙面表側)は、同図の仮想中心Oを中心とした曲率半径Rの円周形状を有する。
図18−5の符号46は、実施形態43を形成する前のフラットな形状の赤外線放射体を示す。仮想直線S、Tはフラットな形状の赤外線放射体46の赤外線放射面(紙面の表側)と平行な仮想直線である。
図18−6は、図18−5のU−U線で実施形態43を切断した断面図である。同図は、図18−2の仮想中心Oが仮想直線S上にあること、および図18−3の仮想中心Oが仮想直線T上にあることを示すものである。図18−5の符号S,Tと図18−6の符号S,Tとは、対応している。仮想直線Sとフラットな形状の赤外線放射体46の距離R、仮想直線Tとフラットな形状の赤外線放射体46の距離Rを、凹形状の上部分44、凹形状の下部分45それぞれを形成する曲率半径としてフラットな形状の赤外線放射体46を成形すれば実施形態43の形状が形成される。
図18−4は、かかる凹形状の上部分44および凹形状の下部分45を有する赤外線放射体43から放射される赤外線の放射方向を示したものである。上部分44から曲率半径Rの円周の法線方向、即ち仮想中心Oへ赤外線が収束放射され、一方、下部分45から曲率半径Rの円周の法線方向、即ち仮想中心Oへ赤外線が収束放射される。つまり、この赤外線放射体43は、異なる曲率半径で形成した凸形状と凹形状の両方を有する赤外線放射体である。なお、凸形状のみ又は凹形状のみを有する形態であってもよい。
曲率半径R、Rを適当に選択することにより、様々なシチュエーションに対応した赤外線放射体を提供することができる。
図18の赤外線放射体43は、〔0057〕に記載したように、請求項9に係る赤外線放射体の一実施形態であって、当該請求項に係る赤外線放射体が凹形状のみを有するものと解釈してはならない。凸形状のみを有する赤外線放射体、凸形状と凹形状の両方を有する赤外線放射体も当該請求項に係る赤外線放射体である。
本発明は、前述の実施形態に制限されない。凸形状及び凹形状は、二次曲面に制限されず、三次曲面であってもよい。凸形状の第一放射面と凹形状の第二放射面との間に、フラット形状の第三放射面が配置される形態であってもよい。凸形状の第一放射面、凹形状の第二放射面及びフラット形状の第三放射面のうちの1種類以上は、複数面設けられていてもよい。
1 請求項1に係る赤外線放射体の一実施形態
2 電熱線
3 赤外線が放射される方向または放射されている方向を示す矢印
4 部分19の表面からの赤外線の放射方向
5 部分20の表面からの赤外線の照射方向
6 請求項2に係る赤外線放射体の一実施形態
7 請求項4に係る暖房設備の一実施形態
8 請求項5に係る暖房設備の一実施形態
9 キャスター
10 請求項6に係る暖房設備
11 部屋
12 人
13 人
14 人
15 実施形態1の凸形状部分
16 実施形態1の凹形状部分
17 実施形態35の凸形状部分
18 実施形態35の凹形状部分
19 赤外線ヒーター25の凸形状部分
20 赤外線ヒーター25の凹形状部分
21 実施形態26の凸形状部分
22 実施形態26の凹形状部分
23 実施形態6の凸形状部分
24 実施形態6の凹形状部分
25 請求項10の一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体の内部に発熱体としての電熱線が配置されている赤外線ヒーター
26 請求項11の一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体の表面に隣接して、発熱体として電熱線が配置されている赤外線ヒーター
27 請求項10の一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体の内部に発熱体として発熱シートが配置されている赤外線ヒーター
28 請求項11の一実施形態であり、図1に係る赤外線放射体の表面に隣接して、発熱体として発熱シートが配置されている赤外線ヒーター
29 発熱シート
30 電極
31 実施形態27の凸形状部分
32 実施形態27の凹形状部分
33 請求項11の一実施形態である赤外線ヒーター27の凸形状部分
34 請求項11の一実施形態である赤外線ヒーター27の凹形状部分
35 請求項1に係る赤外線放射体の一実施形態
36 実施形態37を形成する前の基の赤外線放射体
37 請求項3に係る赤外線放射体の一実施形態
38 実施形態37の凸形状部分
39 実施形態37の凹形状部分
40 実施形態42の凸形状部分
41 実施形態42の凹形状部分
42 請求項8に係る赤外線放射体の一実施形態
43 請求項9に係る赤外線放射体の一実施形態
44 実施形態43の第一の凹形状部分
45 実施形態43の第二の凹形状部分
46 実施形態43を形成する前の基の赤外線放射体

Claims (12)

  1. 赤外線を放射する物質を含み、凸形状の第一放射面を少なくとも1面有すると共に、凹形状の第二放射面を少なくとも1面有する赤外線放射体。
  2. 赤外線を放射する物質を含み、凸形状の第一放射面又は凹形状の第二放射面を少なくとも1面有すると共に、フラット形状の第三放射面を少なくとも1面有する赤外線放射体。
  3. 平行でない少なくとも2本以上の仮想直線を概略中心として、当該仮想直線の周りを曲がるように前記凸形状と前記凹形状を形成した、請求項1に係る赤外線放射体。
  4. 前記第一放射面と前記第二放射面とを概略鉛直方向に並べて配置した、請求項1に係る赤外線放射体を有することを特徴とする暖房設備。
  5. 前記第一放射面と前記第二放射面とを概略水平方向に並べて配置した、請求項1に係る赤外線放射体を有することを特徴とする暖房設備。
  6. 前記第一放射面と前記第二放射面とが並ぶ方向を概略鉛直方向又は概略水平方向のいずれかに変更することを可能とする手段を設けた請求項4または請求項5記載の暖房設備。
  7. 請求項2または請求項3に係る赤外線放射体を有することを特徴とする暖房設備。
  8. 前記第一放射面と前記第二放射面を、それぞれ一定の曲率半径で形成した請求項1に係る赤外線放射体。
  9. 赤外線を放射する物質を含み、異なる曲率半径で形成した凸形状、または異なる曲率半径で形成した凹形状を有する赤外線放射体、または異なる曲率半径で形成した凸形状と凹形状の両方を有する赤外線放射体。
  10. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項8または請求項9に係る赤外線放射体と、発熱体とを備え、当該発熱体を当該赤外線放射体の内部に配置したことを特徴とする赤外線ヒーター。
  11. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項8または請求項9に係る赤外線放射体と、発熱体とを備え、当該発熱体を当該赤外線放射体の表面に隣接して配置したことを特徴とする赤外線ヒーター。
  12. 請求項1または請求項2または請求項3または請求項8または請求項9に係る赤外線放射体を備え、当該赤外線放射体に含まれる赤外線を放射する物質は、発熱体としても機能することを特徴とする赤外線ヒーター。
JP2018221533A 2018-11-27 2018-11-27 赤外線放射体、赤外線ヒーター及び暖房設備 Pending JP2020087749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018221533A JP2020087749A (ja) 2018-11-27 2018-11-27 赤外線放射体、赤外線ヒーター及び暖房設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018221533A JP2020087749A (ja) 2018-11-27 2018-11-27 赤外線放射体、赤外線ヒーター及び暖房設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020087749A true JP2020087749A (ja) 2020-06-04

Family

ID=70908652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018221533A Pending JP2020087749A (ja) 2018-11-27 2018-11-27 赤外線放射体、赤外線ヒーター及び暖房設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020087749A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20160070869A (ko) 차량의 히팅패널
KR101516356B1 (ko) 심부체온 상승용 적외선램프모듈
JP7270949B2 (ja) 毛髪処理装置
EP3192561B1 (en) Infrared ray lamp tube
JP2020087749A (ja) 赤外線放射体、赤外線ヒーター及び暖房設備
KR101139948B1 (ko) 엘이디 조명장치
KR20160133094A (ko) 다용도 온열치료기
KR20140088478A (ko) 온열 찜질기
JP4195489B1 (ja) 遠赤外線温熱器
JP2011185555A (ja) 輻射熱放射パネル、及び暖房器具
US20120239119A1 (en) Infant warmer apparatus and method
KR101745276B1 (ko) 차량의 히팅패널
KR102589173B1 (ko) 열 에너지와 빛 에너지를 이용한 돔형의 온열장치
JP6611417B2 (ja) 保育器
JP2007333250A (ja) 遠赤外線パネルヒーター
KR200341485Y1 (ko) 전기 스토브용 안전망
JP3223525U (ja) 電気こたつの発熱装置
JP3021605U (ja) 身体各部に当てがうパット状の遠赤外線放射器具
JPH10118202A (ja) 遠赤外線放射体
JPS6060453A (ja) 温風器
JPS6314247Y2 (ja)
CN214259461U (zh) 一种激光美肤设备
JP5735740B2 (ja) 温熱治療器
KR20090107628A (ko) 복사 및 대류 열전달을 이용한 가열장치
JP5137070B2 (ja) 遠赤外線暖房機