JP2020087624A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源による発光を用いることなく、昼間の視認性や注意喚起性に優れた発光を行うことができ、なお且つ、デザイン性に優れた車両用灯具を提供する。【解決手段】蛍光物質fを含有した板状の発光レンズ体5Aを備え、発光レンズ体5Aは、外光の照射により蛍光物質fが励起されることによって、蛍光物質fが発する光を端部5cから外部に向けて出射する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用灯具に関する。
従来より、車両に搭載される車両用灯具として、光源と、レンズ体とを組み合わせたものが知られている(例えば、下記特許文献1を参照。)。このような車両用灯具では、デザインの多様化によって、様々な形態のものが開発されている。
例えば、下記特許文献1には、ナノサイズの蛍光体を含むランプカバー(レンズ体)と、蛍光体を励起してランプカバーを着色発光させる光源と、ランプカバーの太陽側に設けられた紫外線吸収コーティング層とを備える車両用標識灯が開示されている。この車両用標識灯では、ランプ点灯時の着色発光状態と、ランプ点灯時又は陽光反射時の無色状態とを的確に区別し、視認性を向上させることが可能となっている。
特開2013−48117号公報
ところで、車両には、夜間において周囲に自車の存在や車幅を知らせるために、ポジションランプ(車幅灯)やテールランプ(尾灯)などの車両用灯具の他に、反射板などの反射器が取り付けられたものがある。しかしながら、反射器は、その色やサイズ、取り付け位置などが保安基準として定められている。このため、デザイン上の制約が大きい。
一方、昼間については、昼間点灯用ランプ(DRL)などがある。しかしながら、DRLについては、光源を常時点灯させる必要がある。また、上記特許文献1に記載の車両用標識灯においても、蛍光体を励起させる光源が必要となっている。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、光源による発光を用いることなく、昼間の視認性や注意喚起性に優れた発光を行うことができ、なお且つ、デザイン性に優れた車両用灯具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 蛍光物質を含有した板状の発光レンズ体を備え、
前記発光レンズ体は、外光の照射により前記蛍光物質が励起されることによって、前記蛍光物質が発する光を端部から外部に向けて出射することを特徴とする車両用灯具。
〔2〕 前記発光レンズ体は、前記外光が照射される主面とは反対側の主面を切り欠くカットパターンを有し、
前記カットパターンは、前記蛍光物質が発する光を反射し、その反射された光の一部を前記外光が照射される主面から外部に向けて出射することを特徴とする前記〔1〕に記載の車両用灯具。
〔3〕 前記発光レンズ体は、前記外光が照射される側とは反対側に向かって湾曲又は屈曲した端部により構成される出射端部を有し、
前記出射端部は、前記蛍光物質が発する光を拡散する拡散面を有し、前記拡散面により拡散された光を外部に向けて出射することを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の車両用灯具。
〔4〕 前記発光レンズ体は、その主面の少なくとも一部が湾曲又は屈曲した形状を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔5〕 前記発光レンズ体は、前記蛍光物質が発する光を外部に向けて出射する端面により構成される出射端面と、前記出射端面以外の端面を覆う反射膜とを有することを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔6〕 少なくとも前記発光レンズ体の前記外光が照射される主面とは反対側の主面に対向して設けられたリフレクタを備えることを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔7〕 光源と、
前記光源から出射された光を導光させる導光体とを備え、
前記導光体は、前記光源から出射された光が内部へと入射する入射部と、前記入射部から入射した光を反射する反射部と、前記反射部で反射された光を外部へと出射する出射部とを含み、
前記出射部から出射される光は、前記発光レンズ体から出射される光と同一方向に向けて出射されることを特徴とする前記〔1〕〜〔6〕の何れか一項に記載の車両用灯具。
〔8〕 前記蛍光物質が吸収する光のピーク波長と、前記光源が発する光のピーク波長とが異なっていることを特徴とする前記〔7〕に記載の車両用灯具。
〔9〕 前記出射部から出射された光を導光しながら、前記発光レンズ体から出射される光と同一方向に向けて光を出射する導光レンズ体を備えることを特徴とする前記〔7〕又は〔8〕に記載の車両用灯具。
以上のように、本発明によれば、光源による発光を用いることなく、昼間の視認性や注意喚起性に優れた発光を行うことができ、なお且つ、デザイン性に優れた車両用灯具を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 図1に示す車両用灯具の構成を示す分解斜視図である。 図1に示す車両用灯具の昼間における発光状態を示す断面図である。 図1に示す車両用灯具の夜間における発光状態を示す断面図である。 図1に示す車両用灯具において、蛍光物質が吸収する光の波長分布、光源が発する光の波長分布及び蛍光物質が発する光の波長分布を示す特性図である。 図1に示す車両用灯具の変形例を示す分解斜視図である。 図1に示す車両用灯具の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用灯具の構成を示す断面図である。 発光レンズ体の別の形状を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1〜図5に示す車両用灯具1Aについて説明する。
なお、図1は、車両用灯具1Aの構成を示す断面図である。図2は、車両用灯具1Aの構成を示す分解斜視図である。図3は、車両用灯具1Aの昼間における発光状態を示す断面図である。図4は、車両用灯具1Aの夜間における発光状態を示す断面図である。図5は、車両用灯具1Aにおいて、蛍光物質fが吸収する光の波長分布、光源6が発する光の波長分布及び蛍光物質fが発する光の波長分布を示す特性図である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を車両用灯具1Aの前後方向(長さ方向)、Y軸方向を車両用灯具1Aの左右方向(幅方向)、Z軸方向を車両用灯具1Aの上下方向(高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態の車両用灯具1Aは、例えば、車両(図示せず。)の後端側の両コーナー部(本実施形態では右後端側のコーナー部)に搭載されるリアコンビネーションランプの一部に本発明を適用したものである。
なお、以下の説明において、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、車両用灯具1Aを正面(車両後方)から見たときのそれぞれの方向を意味するものとする。したがって、車両を正面(車両前方)から見たときのそれぞれの方向とは、前後左右を逆にした方向となっている。
本実施形態の車両用灯具1Aは、図1及び図2に示すように、前面が開口したハウジング2と、このハウジング2の開口を覆う透明なレンズカバー3とにより構成される灯体4を備えている。
灯体4のうち、ハウジング2は、黒色の樹脂成形部材からなり、その前面が前方から側方に亘って開口しながら、上下方向に延長された略扁平箱形状を有している。一方、レンズカバー3は、無色透明(クリア)な光透過性部材からなり、ハウジング2の開口を閉塞するように、その前方と側方との間で屈曲した略扁平板形状を有している。
車両用灯具1Aは、この灯体4の内側に、発光レンズ体5Aと、光源6と、導光体7と、導光レンズ体8と、ガーニッシュ9とが配置された構成を有している。
発光レンズ体5Aは、蛍光物質fを含有した赤色透明な光透過性部材からなり、全体として略矩形平板状に形成されている。発光レンズ体5Aは、灯体4の内側において、その主面がレンズカバー3の側面と対向するように配置されている。
蛍光物質fは、ある波長の光を吸収し、それとは違う波長の光を発するものである。本実施形態では、例えば、太陽光などの外光の照射により励起されて、赤色光を発する蛍光物質fが用いられている。
また、発光レンズ体5Aは、レンズカバー3と対向する側の主面(以下、「外面」という。)5aとは反対側の主面(以下、「内面」という。)5bを切り欠くカットパターン10を有している。カットパターン10は、発光レンズ体5Aの内面5bに形成された複数の溝部10a,10bにより構成されている。本実施形態では、発光レンズ体5Aの上下方向に線状に延長されて、発光レンズ体5Aの前後方向に所定の間隔で並ぶ複数の溝部10aと、発光レンズ体5Aの前後方向に線状に延長されて、発光レンズ体5Aの上下方向に所定の間隔で並ぶ複数の溝部10bとによりカットパターン10が構成されている。
光源6は、赤色光を発する発光ダイオード(LED)からなる。また、LEDには、車両照明用の高出力(高輝度)タイプのもの(例えばSMD LEDなど。)を使用することができる。光源6は、このLEDを駆動する駆動回路が設けられた回路基板11の面上に実装されて、導光体7に向けて光を放射状に出射する。
導光体7は、上下方向に延長された棒形状を有している。また、導光体7は、その横断面形状(軸線方向に対して直交する断面形状)が軸線方向に亘って略円形状となっている。なお、導光体7には、例えばポリカーボネイトやアクリル等の透明樹脂やガラスなど、空気よりも屈折率の高い材質のものを用いることができる。
導光体7は、光源6から出射された光が内部へと入射する入射部12と、入射部12から入射した光を反射する反射部13と、反射部13で反射された光を外部へと出射する出射部14とを有している。
入射部12は、導光体7の上下両側の端面に設けられている。光源6は、これら導光体7の端面に対向して配置されている。これにより、各光源6から出射された光は、入射部12から入射し、導光体7の内部で反射を繰り返しながら、導光体7の内部を導光することになる。
反射部13は、導光体7の背面側において、この導光体7の軸線方向と直交する方向に切り欠く複数の反射カット13aが導光体7の軸線方向に並ぶことによって構成されている。複数の反射カット13aは、導光体7の背面に入射した光を導光体7の正面に対して臨界角未満となる角度で反射させるものであればよく、その形状や大きさ、数等について、特に限定されるものではない。
出射部14は、導光体7の正面側において、複数の反射カット13a(反射部13)で反射された光を外部(車両後方)へと出射する。
導光レンズ体8は、無色透明な光透過性部材からなり、全体として略矩形平板状に形成されている。導光レンズ体8は、導光体7の出射部14よりも前方且つ発光レンズ体5Aの内面5bに対向して配置されている。導光レンズ体8は、出射部14から出射された光を導光しながら、上述した発光レンズ体5Aから出射される光と同一方向に向けて光を出射する。
ガーニッシュ9は、例えばアルミ蒸着膜などの反射膜が表面に設けられた樹脂成形部材や、アルミダイキャストなどの反射部材からなる。ガーニッシュ9は、導光レンズ体8を挟んで発光レンズ体5Aの内面5bに対向して設けられた第1のリフレクタ15と、導光体7の背面側の周囲を囲むように設けられた第2のリフレクタ16とを有している。
このうち、第1のリフレクタ15は、発光レンズ体5Aの内面5bから出射された光を発光レンズ体5Aに向けて反射する。一方、第2のリフレクタ16は、導光体7の背面から出射された光を導光体7に向けて反射する。
以上のような構成を有する本実施形態の車両用灯具1Aでは、図3に示すように、昼間において、発光レンズ体5Aの外面5aに、太陽光などの外光Lsが照射されることによって、発光レンズ体5A内の蛍光物質fが励起される。これにより、蛍光物質fが発する光Lfを、発光レンズ体5Aの前側の端面(以下、「出射端面」という。)5cから外部(車両後方)に向けて出射することが可能である。
一方、本実施形態の車両用灯具1Aでは、図4に示すように、夜間において、光源6が発する光Lrを導光体7の入射部12から入射し、導光体7の内部を導光しながら、反射部13で反射された光Lrを出射部14から出射する。導光体7の出射部14から出射された光Lrは、導光レンズ体8を介して発光レンズ体5Aから出射される光Lfと同一方向(車両後方)に向けて出射される。これにより、テールランプとして、導光レンズ体8を赤色発光させることが可能である。
ここで、蛍光物質fが吸収する光の波長分布、光源6が発する光Lrの波長分布及び蛍光物質fが発する光Lfの波長分布を図5に示す。なお、図5において、蛍光物質fが吸収する光の波長分布を実線で示し、光源6が発する光Lrの波長分布を破線で示し、蛍光物質fが発する光Lfの波長分布を一点鎖線で示すものとする。
図5に示すように、蛍光物質fが吸収する光のピーク波長と、光源6が発する光Lrのピーク波長とは異なっている。具体的に、蛍光物質fが吸収する光のスペクトルのピーク値は、少なくとも光源6が発する光のスペクトルの半値幅(ピーク値の50%となる波長の幅)よりも外側に位置することが好ましく、光源6が発する光のスペクトルの全幅よりも外側に位置することがより好ましい。これにより、光源6が発する光Lrが蛍光物質fにより吸収されて、光源6が発する光Lrの色味が変化することを防ぐことが可能である。
以上のように、本実施形態の車両用灯具1Aでは、上述した発光レンズ体5Aを用いて、光源による発光を用いることなく、昼間の視認性や注意喚起性に優れた発光を行うことが可能である。また、反射器のように、色やサイズ、取り付け位置などに制約がないことから、デザイン性に優れた発光を行うことが可能である。
また、本実施形態の車両用灯具1Aでは、蛍光物質fが発する光Lrを、発光レンズ体5Aの複数の溝部10a,10b(カットパターン10)により拡散しながら反射する。これにより、複数の溝部10a,10b(カットパターン10)により反射された光Lrの一部を発光レンズ体5Aの外面5aから外部(車両側方)に向けて出射することが可能である。
本実施形態の車両用灯具1Aでは、このようなカットパターン10により発光レンズ体5Aを加飾し、意匠性を高めることが可能である。なお、カットパターン10については、上述した複数の溝部10a,10bにより構成されたものに限らず、その溝部の配置や数、溝部の形状などを適宜変更することが可能である。また、カットパターン10については、必ずしも必要な構成ではなく、省略することも可能である。
なお、本発明は、上記第1の実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図6に示すように、上述した発光レンズ体5Aの出射端面5c以外の端面を覆う反射膜17を設けた構成としてもよい。反射膜17としては、例えばアルミ蒸着膜などを用いることができる。これにより、出射端面5c以外の端面から出射される光Lfを反射し、より多くの光Lfを出射端面5cから出射することが可能である。
また、図7に示すように、上述した発光レンズ体5A及び導光レンズ体8を前後方向において内側に向かって湾曲した形状としてもよい。また、導光レンズ体8の内面に、この導光体7の内部で導光される光を導光レンズ体8の外面に向けて反射する複数の反射カット8aを設けた構成としてもよい。なお、発光レンズ体5A及び導光レンズ体8は、上述した湾曲した形状に限らず、屈曲した形状とすることも可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図8に示す車両用灯具1Bについて説明する。なお、図8は、車両用灯具1Bの構成を示す断面図である。また、以下の説明では、上記車両用灯具1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の車両用灯具1Bは、図8に示すように、上記車両用灯具1Aが備える発光レンズ体5Aの代わりに、発光レンズ体5Bを備えている。また、上記車両用灯具1Aが備える導光レンズ体8を省略した構成となっている。
発光レンズ体5Bは、上記発光レンズ体5Aと同様に、蛍光物質fを含有した赤色透明な光透過性部材からなり、全体として略矩形平板状に形成されている。また、発光レンズ体5Bは、その前側の端部が内面側に向かって湾曲又は屈曲した出射端部20を有している。
本実施形態では、発光レンズ体5Bの前側の端部が略直角に折り曲げられることによって、導光体7の前方に位置する出射端部20が設けられている。また、発光レンズ体5Bの折り曲げ部分に傾斜面21が設けられている。
出射端部20には、蛍光物質fが発する光Lfを拡散する拡散面22が設けられている。拡散面22は、出射端部20の外面5aと内面5bとの何れか一方又は両方の面(本実施形態では外面5a及び内面5b)に、例えばシボ加工等を施すことにより形成することができる。
以上のような構成を有する本実施形態の車両用灯具1Bでは、昼間において、発光レンズ体5Bの外面5aに、太陽光などの外光Lsが照射されることによって、発光レンズ体5B内の蛍光物質fが励起される。これにより、蛍光物質fが発する光Lfを、発光レンズ体5Bの前側の傾斜面21で反射した後、出射端部20の拡散面22により拡散しながら、この出射端部20から外部(車両後方)に向けて出射することが可能である。また、本実施形態の車両用灯具1Bでは、上記車両用灯具1Aの出射端面5cよりも、出射端部20の発光エリアを拡げることが可能である。
一方、本実施形態の車両用灯具1Bでは、夜間において、光源6が発する光Lrを導光体7の入射部12から入射し、導光体7の内部を導光しながら、反射部13で反射された光Lrを出射部14から出射する。導光体7の出射部14から出射された光Lrは、発光レンズ体5Aの出射端部20を通過しながら、発光レンズ体5Aから出射される光Lfと同一方向(車両後方)に向けて出射される。これにより、テールランプとして、発光レンズ体5Aを赤色発光させることが可能である。
以上のように、本実施形態の車両用灯具1Bでは、上述した発光レンズ体5Bを用いて、光源による発光を用いることなく、昼間の視認性や注意喚起性に優れた発光を行うことが可能である。また、反射器のように、色やサイズ、取り付け位置などに制約がないことから、デザイン性に優れた発光を行うことが可能である。
なお、上記車両用灯具1Bでは、上記図6に示す構成と同様に、発光レンズ体5Bの出射端部20以外の端面を覆う反射膜17を設けることが可能である。また、上記図7に示す構成と同様に、発光レンズ体5B及び導光レンズ体8を前後方向において内側に向かって湾曲(又は屈曲)した形状とすることも可能である。また、導光レンズ体8の内面に、この導光体7の内部で導光される光を導光レンズ体8の外面に向けて反射する複数の反射カット6aを設けた構成としてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図9に示す車両用灯具1Cについて説明する。なお、図9は、車両用灯具1Cの構成を示す断面図である。また、以下の説明では、上記車両用灯具1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の車両用灯具1Cは、図9に示すように、上記車両用灯具1Aが備える発光レンズ体5Aの代わりに、発光レンズ体5Cを備えている。また、上記車両用灯具1Aが備える光源6、導光体7及び導光レンズ体8を省略した構成となっている。
すなわち、この車両用灯具1Cは、昼間において、発光レンズ体5Cの外面5aに、太陽光などの外光Lsが照射されることによって、発光レンズ体5C内の蛍光物質fが励起され、この蛍光物質fが発する光Lfを、発光レンズ体5Cの出射端面5cから外部(車両後方)に向けて出射する構成となっている。
発光レンズ体5Cは、上記発光レンズ体5Aと同様に、蛍光物質fを含有した赤色透明な光透過性部材からなり、全体として略矩形平板状に形成されている。ガーニッシュ9は、発光レンズ体5Cの内面5bに対向すると共に、発光レンズ体5Cの出射端面5c以外の端部を囲むように設けられたリフレクタ18を有している。
リフレクタ18は、蛍光物質fが発する光Lfのうち、発光レンズ体5Aの内面5bから出射された光Lfを発光レンズ体5Cに向けて反射する。また、リフレクタ18は、発光レンズ体5Cの出射端面5c以外の端面から出射される光Lfを発光レンズ体5Cに向けて反射する。これにより、発光レンズ体5Cの出射端面5cから外部(車両後方)に向けて、より多くの光Lfを出射することが可能である。
以上のように、本実施形態の車両用灯具1Cでは、上述した発光レンズ体5Cを用いて、光源による発光を用いることなく、昼間の視認性や注意喚起性に優れた発光を行うことが可能である。また、反射器のように、色やサイズ、取り付け位置などに制約がないことから、デザイン性に優れた発光を行うことが可能である。
なお、上記車両用灯具1Cでは、上記図6に示す構成と同様に、発光レンズ体5Cの出射端面5c以外の端面を覆う反射膜17を設けることが可能である。また、上記図7に示す構成と同様に、発光レンズ体5Cを前後方向において内側に向かって湾曲(又は屈曲)した形状とすることも可能である。
なお、本発明は、上記第1〜第3の実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図10に示す発光レンズ体5Dのように、その主面の少なくとも一部が湾曲した形状を有する構成としてもよい。また、その主面の少なくとも一部が屈曲した形状を有する構成とすることも可能である。これにより、実際の車両のデザイン等に合わせて、発光レンズ体5Dの形状を自由に変更することができ、意匠性を高めることが可能である。
なお、上記実施形態では、上述したリアコンビネーションランプの一部に本発明を適用した場合を例示したが、本発明が適用される車両用灯具については、上述したリア側の車両用灯具に限らず、フロント側の車両用灯具に本発明を適用することも可能である。
1A,1B,1C…車両用灯具 2…ハウジング 3…レンズカバー 4…灯体 5A,5B,5C,5D…発光レンズ体 5a…外面 5b…内面 5c…出射端面 6…光源 7…導光体 8…導光レンズ体 9…ガーニッシュ 10…カットパターン 11…回路基板 12…入射部 13…反射部 14…出射部 15…第1のリフレクタ 16…第2のリフレクタ 17…反射膜 18…リフレクタ 20…出射端部 21…傾斜面 22…拡散面

Claims (9)

  1. 蛍光物質を含有した板状の発光レンズ体を備え、
    前記発光レンズ体は、外光の照射により前記蛍光物質が励起されることによって、前記蛍光物質が発する光を端部から外部に向けて出射することを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記発光レンズ体は、前記外光が照射される主面とは反対側の主面を切り欠くカットパターンを有し、
    前記カットパターンは、前記蛍光物質が発する光を反射し、その反射された光の一部を前記外光が照射される主面から外部に向けて出射することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記発光レンズ体は、前記外光が照射される側とは反対側に向かって湾曲又は屈曲した端部により構成される出射端部を有し、
    前記出射端部は、前記蛍光物質が発する光を拡散する拡散面を有し、前記拡散面により拡散された光を外部に向けて出射することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
  4. 前記発光レンズ体は、その主面の少なくとも一部が湾曲又は屈曲した形状を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用灯具。
  5. 前記発光レンズ体は、前記蛍光物質が発する光を外部に向けて出射する端面により構成される出射端面と、前記出射端面以外の端面を覆う反射膜とを有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用灯具。
  6. 少なくとも前記発光レンズ体の前記外光が照射される主面とは反対側の主面に対向して設けられたリフレクタを備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用灯具。
  7. 光源と、
    前記光源から出射された光を導光させる導光体とを備え、
    前記導光体は、前記光源から出射された光が内部へと入射する入射部と、前記入射部から入射した光を反射する反射部と、前記反射部で反射された光を外部へと出射する出射部とを含み、
    前記出射部から出射される光は、前記発光レンズ体から出射される光と同一方向に向けて出射されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の車両用灯具。
  8. 前記蛍光物質が吸収する光のピーク波長と、前記光源が発する光のピーク波長とが異なっていることを特徴とする請求項7に記載の車両用灯具。
  9. 前記出射部から出射された光を導光しながら、前記発光レンズ体から出射される光と同一方向に向けて光を出射する導光レンズ体を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の車両用灯具。
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