JP2020083757A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Manabu Okamoto
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Abstract

【課題】ローション形態でありながら、透明性に優れ、且つ気泡が均一分散しつつその保持性に優れる皮膚化粧料を提供する。【解決手段】本発明の皮膚化粧料は、成分(A):グリチルリチン酸及び/又はその塩、成分(B):アセチルヒドロキシプロリン、成分(C):アクリル系増粘性高分子、及び成分(D):水を含有し、前記成分(A)の含有割合が0.01〜0.5質量%であり、前記成分(A)と前記成分(B)の質量比[成分(B)/成分(A)]が0.03〜2.0である。【選択図】図1

Description

本発明は、皮膚化粧料に関する。
従来、肌を保湿することや肌の乾燥を防ぐことを目的とする保湿化粧料などの皮膚化粧料が知られている(例えば、特許文献1、2など)。
特開2006−008520号公報 特開2001−213756号公報
しかしながら、従来、ローション形態でありながら、透明性に優れ、且つ気泡が均一分散しつつその保持性に優れる皮膚化粧料は知られていない。
従って、本発明の目的は、ローション形態でありながら、透明性に優れ、且つ気泡が均一分散しつつその保持性に優れる皮膚化粧料を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、グリチルリチン酸及び/又はその塩、アセチルヒドロキシプロリン、アクリル系増粘性高分子、並びに水を含み、グリチルリチン酸及び/又はその塩を特定の割合とし、アセチルヒドロキシプロリンの含有量が特定の範囲内である皮膚化粧料によれば、ローション形態でありながら、透明性に優れ、且つ気泡が均一分散しつつその保持性に優れる皮膚化粧料が得られることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有し、上記成分(A)の含有割合が0.01〜0.5質量%であり、上記成分(A)と上記成分(B)の質量比[成分(B)/成分(A)]が0.03〜2.0である皮膚化粧料を提供する。
成分(A):グリチルリチン酸及び/又はその塩
成分(B):アセチルヒドロキシプロリン
成分(C):アクリル系増粘性高分子
成分(D):水
上記皮膚化粧料は、さらに、下記成分(E)を含有することが好ましい。
成分(E):ガム系増粘性高分子
上記皮膚化粧料は、25℃における粘度が1000〜10000mPa・sであることが好ましい。
本発明の皮膚化粧料によれば、ローション形態でありながら、透明性に優れ、且つ気泡が均一分散しつつその保持性に優れる。
本発明の一実施形態に係る皮膚化粧料の写真である。
本発明の皮膚化粧料は、グリチルリチン酸及び/又はその塩、アセチルヒドロキシプロリン、アクリル系増粘性高分子、並びに水を少なくとも含む。なお、本明細書において、グリチルリチン酸及び/又はその塩を「成分(A)」と称する場合がある。また、アセチルヒドロキシプロリンを「成分(B)」と称する場合がある。また、アクリル系増粘性高分子を「成分(C)」と称する場合がある。また、水を「成分(D)」と称する場合がある。
本発明の皮膚化粧料は、さらに、ガム系増粘性高分子を含有することが好ましい。なお、本明細書において、ガム系増粘性高分子を「成分(E)」と称する場合がある。
すなわち、本発明の皮膚化粧料は、成分(A)、成分(B)、成分(C)、及び成分(D)を少なくとも含む。本発明の皮膚化粧料は、さらに成分(E)を含むことが好ましい。本発明の皮膚化粧料は、上記成分(A)〜(E)以外の成分を含んでいてもよい。また、本発明の皮膚化粧料に含まれる各成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、及び他の成分などの各成分は、それぞれ、一種のみを使用してもよいし、二種以上を使用してもよい。
[成分(A)]
成分(A)は、グリチルリチン酸及び/又はその塩である。すなわち、成分(A)は、グリチルリチン酸及びグリチルリチン酸塩の一方又は両方である。成分(A)は、一種のみを使用してもよいし、二種以上を使用してもよい。
グリチルリチン酸塩としては、具体的には、例えば、グリチルリチン酸モノカリウム、グリチルリチン酸ジカリウム等のカリウム塩;グリチルリチン酸モノナトリウム、グリチルリチン酸ジナトリウム等のナトリウム塩;グリチルリチン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸ジアンモニウム等のアンモニウム塩などが挙げられる。
成分(A)としては、中でも、グリチルリチン酸塩が好ましく、より好ましくはグリチルリチン酸のカリウム塩、さらに好ましくはグリチルリチン酸ジカリウムである。
本発明の皮膚化粧料中の成分(A)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料100質量%に対して、0.01〜0.5質量%であり、好ましくは0.05〜0.4質量%、より好ましくは0.1〜0.3質量%である。上記含有割合が0.01質量%以上であることにより、ローション形態でありながら、気泡の保持性に優れる皮膚化粧料とすることができる。上記含有割合が0.5質量%を超えると、皮膚化粧料はゲル化して流動性が損なわれて白濁し透明性が低下する。また、気泡径が不均一となりやすい。上記成分(A)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(A)の含有割合の合計である。
[成分(B)]
成分(B)は、アセチルヒドロキシプロリン(N−アセチル−L−ヒドロキシプロリン)である。
本発明の皮膚化粧料中の成分(A)と成分(B)の質量比[成分(B)/成分(A)]は、0.03〜2.0であり、好ましくは0.1〜1.5、より好ましくは0.1〜1.0である。上記含有割合が上記範囲内であることにより、ローション形態でありながら、透明性及び気泡の保持性に優れる皮膚化粧料とすることができる。なお、上記成分(A)の質量は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(A)の質量の合計であり、上記成分(B)の質量は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(B)の質量の合計である。
[成分(C)]
成分(C)はアクリル系増粘性高分子である。成分(A)及び成分(B)と共に成分(C)を配合することにより、皮膚化粧料はある程度の粘性とチキソ性を有するものとなる。このため、皮膚化粧料は、低粘度でありながら、撹拌により容易に気泡を取り込んで均一分散、すなわち皮膚化粧料中で気泡が特定箇所に偏在することがない状態とさせることができ、気泡の保持性にも優れる。また、チキソ性を有することで皮膚化粧料の使用時の粘度はさらに低下するため、皮膚化粧料の使用性に優れる。成分(C)は、一種のみを使用してもよいし、二種以上を使用してもよい。
成分(C)は、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸モノマー及び/又は(メタ)アクリル酸アルキルモノマーを必須の構成成分として形成されたコポリマー及びクロスポリマーである。具体的には、例えば、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー;(メタ)アクリル酸アルキルコポリマー;アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー;アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)セチルエーテルコポリマー、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルコポリマー、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(25)べへニルエーテルコポリマー等の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルコポリマー;アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレン(20)セチルエーテルコポリマー、アクリレーツ/イタコン酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルコポリマー等の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/イタコン酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルコポリマー;アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテルクロスポリマー、アクリレーツ/メタクリル酸ポリオキシエチレン(25)べへニルエーテルクロスポリマー等の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル/(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルクロスポリマー;アクリレーツ/ネオデカン酸ビニルクロスポリマー;(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー;(N−ビニルピロリドン−N、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)クロスポリマー(ポリアクリレート−1)などが挙げられる。なお、括弧内の数値は、酸化エチレンの平均付加モル数を表す。
成分(C)としては、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーが好ましい。カルボキシビニルポリマーは、主としてアクリル酸の重合体であるものをいい、アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、主としてアクリル酸とメタクリル酸アルキル(例えば、総炭素数が10〜30(C10〜C30))の共重合体であるものをいう。上記カルボキシビニルポリマーとしては、特に限定されないが、INCI名で「CARBOMER(カルボマー)」と表記される化合物が挙げられる。上記アルキル変性カルボキシビニルポリマーとしては、特に限定されないが、INCI名で「ACRYLATES/C10−30 ALKYL ACRYLATE CROSSPOLYMER((アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー)」と表記される化合物が挙げられる。
上記カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、商品名「Carbopol 934 Polymer」、商品名「Carbopol 940 Polymer」、商品名「Carbopol 941 Polymer」、商品名「Carbopol 980 Polymer」、商品名「Carbopol 981 Polymer」、商品名「Carbopol 1342 Polymer」、商品名「Carbopol 2984 Polymer」、商品名「Carbopol Ultrez 10 Polymer」、商品名「Carbopol ETD 2050 Polymer」(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)、商品名「AQUPEC HV−501」、商品名「AQUPEC HV−504」、商品名「AQUPEC HV−505」(以上、住友精化株式会社製)、商品名「ハイビスワコー104」、商品名「ハイビスワコー105」(以上、和光純薬工業株式会社製)などが挙げられる。
上記アルキル変性カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、商品名「PEMULEN TR−1」、商品名「PEMULEN TR−2」、商品名「Carbopol ETD 2020 Polymer」、商品名「Carbopol ULTREZ 20 Polymer」、商品名「Carbopol ULTREZ 21 Polymer」、商品名「Carbopol SC−200 Polymer」(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)などが挙げられる。
成分(C)は、特に限定されないが、塩基性物質で中和されているか、又は塩基性物質で中和して用いられてもよい。上記塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミンやモノエタノールアミン等のアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の無機塩基、アルギニン等の塩基性アミノ酸などが挙げられる。また、上記塩基性物質の添加量は、成分(C)及び上記塩基性物質の種類や成分(C)の使用量に応じて適宜配合すればよい。
本発明の皮膚化粧料中の成分(C)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の皮膚化粧料100質量%に対して、0.01〜1.0質量%が好ましく、より好ましくは0.05〜0.5質量%、さらに好ましくは0.05〜0.3質量%である。上記含有割合が0.01質量%以上であると、皮膚化粧料に適度な粘性とチキソ性を付与することができる。このため、気泡の均一分散性及び保持性に優れ、使用性にも優れる。上記含有割合が1.0質量%以下であると、粘度を適度に維持することができ、ローション形態を維持することができる。上記成分(C)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(C)の含有割合の合計である。
[成分(D):水]
成分(D)は水であり、特に限定されないが、精製水が好ましい。成分(D)は、本発明の皮膚化粧料の基剤となる成分である。本発明の皮膚化粧料中の成分(D)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料100質量%に対して、50.0質量%以上(例えば、50.0〜99.9質量%)が好ましく、より好ましくは70.0〜99.8質量%である。
[成分(E)]
成分(E)は、ガム系増粘性高分子である。成分(E)を配合すると、本発明の皮膚化粧料を適度に増粘させることができ、気泡が抜けにくくなり、気泡の保持性により優れる。成分(E)は、一種のみを使用してもよいし、二種以上を使用してもよい。
成分(E)としては、水溶性のものが好ましく、例えば、キサンタンガム、アラビアガム、トラガントガム、グアガム、ローカストビーンガム、カラヤガム、クインスシードガス、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼイン、カラギーナン、ペクチン、ジェランガム、シアガム、キャロブガム、エステルガムなどが挙げられる。中でも、キサンタンガムが好ましい。
本発明の皮膚化粧料中の成分(E)の含有割合は、特に限定されないが、本発明の皮膚化粧料100質量%に対して、0.01〜1.0質量%が好ましく、より好ましくは0.01〜0.5質量%、さらに好ましくは0.01〜0.1質量%である。上記含有割合が0.01質量%以上であると、脱泡をより抑制でき、気泡の保持性により優れる。上記含有割合が1.0質量%以下であると、皮膚化粧料がゲル化して白濁することや、気泡径が不均一となるのを抑制することができ、透明性及び気泡の均一分散性により優れる。上記成分(E)の含有割合は、本発明の皮膚化粧料中の全ての成分(E)の含有割合の合計である。
本発明の皮膚化粧料は、さらに、エタノール及び/又は多価アルコールを含んでいてもよい。上記多価アルコールとしては、例えば、グリコール類、グリセリン類、糖アルコールなどが挙げられる。より具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセリン類;キシリトール、トレハロース、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、アラビトール、リビトール、ガラクチトール、グルシトール、エリトリトール等の糖アルコールなどが挙げられる。上記多価アルコールは、一種のみを使用してもよいし、二種以上を使用してもよい。
本発明の皮膚化粧料中の成分(D)、エタノール、及び多価アルコールの合計の含有割合は、本発明の皮膚化粧料100質量%に対して、80.0質量%以上(例えば、80.0〜99.9質量%)が好ましく、より好ましくは80.0〜99.8質量%である。
[その他の成分]
本発明の皮膚化粧料は、本発明の目的を阻害しない範囲内で、上記成分(A)〜(E)以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。上記その他の成分しては、特に限定されず、例えば、化粧品や医薬部外品に通常用いられる成分などが挙げられる。具体的には、例えば、エタノール以外の低級アルコール;エステル油、油脂、植物油、ロウ等の油性成分;高級脂肪酸(塩)等の乳化剤;成分(C)及び成分(E)以外の増粘剤;保湿剤;殺菌剤;パール化剤;成分(A)以外の抗炎症剤;メントール等の清涼剤;リン酸及びその塩類、クエン酸及びその塩類、乳酸及びその塩類、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどのpH調整剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;防腐剤;金属イオン封鎖剤(キレート剤);粉体;色素;顔料;ビタミン類;成分(B)以外のアミノ酸類;収斂剤;美白剤;動植物抽出物;中和剤;殺菌剤;制汗剤;消臭剤;酸;アルカリなどが挙げられる。
本発明の皮膚化粧料に粉体(パウダー)を配合した場合、粉体が沈降することなく皮膚化粧料全体に亘って均一に分散され、且つ分散安定性に優れる。上記粉体としては、無機粉体、有機粉体が挙げられる。また、上記粉体は、天然物、造粒物、複合粉体など、いずれの由来であってもよい。粉体の形状は、特に限定されず、例えば、粒子状、球状、燐片状、板状、粉末状などが挙げられる。
上記無機粉体としては、例えば、シリカ、タルク、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、水酸化マグネシウム、シリカ/酸化チタン複合体、炭などが挙げられる。上記有機粉体としては、例えば、ナイロン、ポリスチレン、ポリウレタン、セルロース、シリコーンパウダー(例えば、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー(架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体)、(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサン等)などが挙げられる。上記粉体は、一種のみを使用してもよいし、二種以上を使用してもよい。
本発明の皮膚化粧料は、ローション(化粧水)である。本発明の皮膚化粧料は、例えば、ナチュラルスプレー、ロールオンなどの種々の剤型として用いてもよい。
本発明の皮膚化粧料の25℃における粘度は、特に限定されないが、1000〜10000mPa・sであることが好ましく、より好ましくは1000〜8000mPa・s、さらに好ましくは1000〜5000mPa・sである。上記粘度が1000mPa・s以上であると、気泡の保持性により優れる。上記粘度が10000mPa・s以下であると、気泡の均一分散性及び保持性に優れ、透明性に優れる。また、使用性にも優れる。なお、上記粘度は、例えば、粘度計を用いて、No.4ローターを使用して回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、東機産業株式会社製、TV−22型粘度計を使用することができる。
本発明の皮膚化粧料は、ローション形態でありながら気泡の保持性に優れる。さらに、図1に示すように、本発明の皮膚化粧料では、皮膚化粧料全体に亘って気泡が均一に分散され、その状態で保持されて透明性に優れ、且つ気泡径の均一性にも優れる。
本発明の皮膚化粧料は、皮膚(肌)に塗布するために用いられる。本発明の皮膚化粧料を塗布する部位としては、特に限定されず、例えば、顔面(例えば、額、目元、目じり、頬、口元など)や、腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中などが挙げられる。
本発明の皮膚化粧料は、特に限定されず、公知乃至慣用の方法により製造することができる。例えば、上記各成分を混合し、ホモミキサー、パドルミキサーなどで撹拌して製造することができる。
本発明の皮膚化粧料は、水[成分(D)]を媒体とする化粧料において、グリチルリチン酸及び/又はその塩[成分(A)]とアセチルヒドロキシプロリン[成分(B)]とをそれぞれを特定の量で含み、これにアクリル系増粘性高分子[成分(C)]を配合することで、成分(A)及び成分(B)由来の高次構造が形成され、静置時は成分(C)の配合により適度に増粘されて高次構造の隙間に気泡が保持されるものと推測され、これにより気泡を均一分散させつつ気泡の保持性に優れることが可能となり、透明性にも優れ、審美性に優れる。また、本発明の皮膚化粧料は、成分(C)の配合により、適度な増粘とともにチキソ性を付与されるために使用時はくずれて使用可能なローション形態とすることができ、使用性にも優れる。
また、本発明の皮膚化粧料に粉体を配合した場合、成分(A)及び成分(B)由来の高次構造が形成され、粉体は高次構造の隙間に配置して保持されるものと推測され、これにより粉体が沈降することなく皮膚化粧料全体に亘って均一に分散され、且つ分散安定性に優れる。本発明の構成の皮膚化粧料に粉体を配合した場合には、粉体の影響により、全体的な透明性は得られないものの、粉体の分散安定性に優れる効果を有する皮膚化粧料が得られる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。なお、表に記載の配合量は、各成分の配合量(すなわち、各原料中の有効成分の配合量。所謂純分)であり、特記しない限り「質量%」で表す。
実施例1〜4、比較例1〜4
表に記した各成分(成分(A)〜(E)など)を用い、実施例及び比較例の各皮膚化粧料を常法により調製した。
(評価)
実施例及び比較例で得られた各皮膚化粧料について以下の通り評価した。
(1)粘度(25℃における粘度)
実施例及び比較例で得られた各皮膚化粧料について、東機産業株式会社製のTV−22型粘度計を用い、No.3ローターを使用して25℃、回転速度12rpm、回転時間1分間の条件で測定した。全ての実施例において、皮膚化粧料の粘度は粘度が1000〜10000mPa・sの範囲内であった。
(2)透明性
実施例及び比較例で得られた各皮膚化粧料について、撹拌して皮膚化粧料中に気泡を取り込んで均一分散させ、60分静置した後の皮膚化粧料について、光源(D65)を当て、目視により透明性を下記の基準で評価した。評価結果は表に記載した。
[透明性の判定基準]
○(良好):透明状態である。
×(不良):濁りがある。
(3)気泡の保持性
実施例及び比較例で得られた各皮膚化粧料について、撹拌して皮膚化粧料中に気泡の混合し、40℃、1ヶ月静置した後の皮膚化粧料について、目視により気泡の保持性を下記の基準で評価した。評価結果は表に記載した。
[気泡の保持性の判定基準]
○(良好):気泡が均一に分散している。
×(不良):気泡が抜けている。
本発明の皮膚化粧料(実施例)は、粘度が低くローション形態でありながら、透明性に優れ、且つ気泡が均一分散しつつ気泡の保持性に優れていた。一方、成分(A)〜(C)のうちの一成分を配合しない場合(比較例1〜3)、気泡の保持性に劣っていた。また、成分(C)を配合せず成分(A)を多く配合した場合、ゲルが形成され、気泡が均一分散しておらず透明性に劣っていた。
参考例1〜3
表に記した各成分(成分(A)〜(E)など)を用い、参考例の各皮膚化粧料を常法により調製した。
(評価)
参考例で得られた各皮膚化粧料について以下の通り評価した。
(4)パウダーの沈降
参考例で得られた各皮膚化粧料について、撹拌して皮膚化粧料中にパウダーを分散させ、40℃、2週間静置した後の皮膚化粧料について、目視によりパウダーの沈降を下記の基準で評価した。評価結果は表に記載した。
[パウダーの沈降]
○(良好):パウダーの沈降がない。
×(不良):パウダーが沈降している。
パウダーを含む本発明の皮膚化粧料(参考例)は、粘度が低くローション形態でありながら、パウダーの分散性に優れ、また分散安定性に優れていた。
さらに、以下に、本発明の皮膚化粧料の処方例を示す。
<処方例1:保湿ローション さっぱりタイプ>
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1質量%
アセチルヒドロキシプロリン 0.01質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2質量%
キサンタンガム 0.03質量%
水酸化カリウム 0.1質量%
1,3−ブチレングリコール 3.0質量%
グリセリン 1.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2質量%
メントール 0.02質量%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05質量%
ハマメリスエキス 0.1質量%
加水分解コラーゲン 0.1質量%
エタノール 5.0質量%
香料 0.05質量%
水 残余(100質量%に調整)
<処方例2:保湿ローション しっとりタイプ>
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1質量%
アセチルヒドロキシプロリン 0.05質量%
カルボキシビニルポリマー 0.24質量%
キサンタンガム 0.06質量%
水酸化カリウム 0.12質量%
1,3−ブチレングリコール 3.0質量%
ジプロピレングリコール 2.0質量%
グリセリン 3.0質量%
ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 1.0質量%
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2質量%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05質量%
加水分解ヒアルロン酸 0.05質量%
トリメチルグリシン 1.0質量%
PCA−NA 0.1質量%
香料 0.05質量%
水 残余(100質量%に調整)

Claims (3)

  1. 下記成分(A)、下記成分(B)、下記成分(C)、及び下記成分(D)を含有し、
    前記成分(A)の含有割合が0.01〜0.5質量%であり、
    前記成分(A)と前記成分(B)の質量比[成分(B)/成分(A)]が0.03〜2.0である皮膚化粧料。
    成分(A):グリチルリチン酸及び/又はその塩
    成分(B):アセチルヒドロキシプロリン
    成分(C):アクリル系増粘性高分子
    成分(D):水
  2. さらに、下記成分(E)を含有する請求項1に記載の皮膚化粧料。
    成分(E):ガム系増粘性高分子
  3. 25℃における粘度が1000〜10000mPa・sである請求項1又は2に記載の皮膚化粧料。
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