JP2020081917A - し渣搬送装置 - Google Patents

し渣搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020081917A
JP2020081917A JP2018215349A JP2018215349A JP2020081917A JP 2020081917 A JP2020081917 A JP 2020081917A JP 2018215349 A JP2018215349 A JP 2018215349A JP 2018215349 A JP2018215349 A JP 2018215349A JP 2020081917 A JP2020081917 A JP 2020081917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
residue
water
transfer
suction pipe
scum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018215349A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7123763B2 (ja
Inventor
俊康 柄澤
Toshiyasu Karasawa
俊康 柄澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Priority to JP2018215349A priority Critical patent/JP7123763B2/ja
Publication of JP2020081917A publication Critical patent/JP2020081917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7123763B2 publication Critical patent/JP7123763B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly

Landscapes

  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

【課題】本発明の課題は、破砕されたし渣と水の混合物を搬送するし渣搬送装置において、し渣破砕後において浮上したし渣が装置内で堆積することを防止できる、し渣搬送装置を提供することを目的とする。【解決手段】上記課題を解決するために、水によって搬送されたし渣を破砕する破砕部と、破砕部で破砕されたし渣を移送する移送部とを備えたし渣搬送装置であって、移送部は、空運転可能なポンプ本体を備えることを特徴とするし渣搬送装置を提供する。このし渣搬送装置によれば、装置内の水位が略ゼロになるまでポンプを運転して、破砕されたし渣と水の混合物を移送することができる。これにより、装置内におけるし渣の堆積を防止することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、下水処理場やポンプ場等の沈砂池設備で汚水から除去されたし渣を配管移送するためのし渣搬送装置に関する。
下水処理場やポンプ場等の沈砂池設備では、汚水中のし渣の除去が行われている。また、汚水中から除去されたし渣は、沈砂池設備から分離されて、し渣処理設備に移送されている。従来、沈砂池設備により分離されたし渣は、ベルトコンベヤのような駆動装置を用いて貯留ホッパに搬送されていた。しかし、ベルトコンベヤを設置するための大きなスペースが必要となる上、し渣からの臭気や汚水の飛散等の作業環境に関する問題や、駆動装置の頻繁な清掃を必要とする等の維持管理に関する問題があった。
このため、し渣を洗浄かつ移送する装置として、し渣の破砕、洗浄、配管移送を組み合わせたし渣搬送装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、第1洗浄部、破砕部、第2洗浄部を一体構造の槽内に設け、ここに下水処理場から回収したし渣を投入し、し渣の破砕と洗浄を行った後に、破砕されたし渣と水の混合物を移送ポンプにより搬送するし渣搬送装置(し渣処理システム)が記載されている。また、特許文献1には、このし渣搬送装置により、し渣を確実に破砕洗浄し、衛生的に処理するとともに、装置の保守が容易になることが記載されている。
特開2001−187399号公報
特許文献1のように、破砕されたし渣と水の混合物をポンプによって搬送するし渣搬送装置では、破砕されたし渣が槽内で浮上することがある。特許文献1には、移送ポンプとして無閉塞形ポンプを用いることが記載されているが、この場合、し渣と水の混合物の搬送は、ポンプの運転が可能な水位までしか行うことができないため、浮上したし渣は搬送されず、槽内に堆積することになる。また、堆積したし渣を槽内から除去するためにはドレンを介して沈砂池設備に返送することになるが、一度破砕したし渣を戻すことになるため、沈砂池設備で捕捉できない可能性が高まり、沈砂池設備のし渣除去効率を低下させてしまうという問題がある。
本発明の課題は、破砕されたし渣と水の混合物を搬送するし渣搬送装置において、し渣破砕後において浮上したし渣が装置内で堆積することを防止できる、し渣搬送装置を提供することである。
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、破砕されたし渣と水の混合物を移送するポンプとして、空運転可能なポンプを用いることにより、装置内の水位が略ゼロになるまでポンプを運転することができ、その結果、装置内におけるし渣の堆積を防止できることを見出して本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下のし渣搬送装置である。
上記課題を解決するための本発明のし渣搬送装置は、水によって搬送されたし渣を破砕する破砕部と、破砕部で破砕されたし渣を移送する移送部とを備えたし渣搬送装置であって、前記移送部は、空運転可能なポンプ本体を備えることを特徴とする。
このし渣搬送装置によれば、装置内の水位が略ゼロになるまでポンプを運転して、破砕されたし渣と水の混合物を移送することができる。これにより、装置内におけるし渣の堆積を防止することが可能となる。
また、本発明のし渣搬送装置の一実施態様としては、破砕部は、水によって搬送されるし渣の搬送路と、し渣を破砕するための破砕機とを備え、破砕機は、搬送路内に配置され、水の流れ方向に対して傾斜しているという特徴を有する。
この特徴によれば、し渣の洗浄と破砕を効率的に行うことが可能となる。また、破砕機の配置を水の流れ方向に対して傾斜させるため、破砕機の前方にし渣が滞留することを抑制して、破砕機へし渣を容易に流入させることができる。これにより、し渣の破砕をより促進することができる。
また、本発明のし渣搬送装置の一実施態様としては、空運転可能なポンプ本体は、噴流を利用したジェットポンプであるという特徴を有する。
この特徴によれば、本発明の空運転可能なポンプとして特に好適に機能するポンプを用いることができる。噴流を利用したジェットポンプは、ノズルからの高圧流体(噴流)を利用して目的の流体を移送するポンプであり、駆動部を有しない。したがって、ポンプ本体内で回転羽根が回転して生じる水流(渦流)を利用する他のポンプと異なり、噴流を利用したジェットポンプでは、空運転の状態になってもポンプ本体内の駆動部の過熱、損傷が起こらない。したがって、本発明の空運転可能なポンプとして特に好適に機能するものである。
また、本発明のし渣搬送装置の一実施態様としては、移送部は、空転可能なポンプ本体に、破砕されたし渣及び水を吸入する吸入管を備え、吸入管は、搬送路の底面を基準とし、吸入管の開口部の高さが吸入管の管径の0.8倍から2倍の値となるように配置されているという特徴を有する。
この特徴によれば、吸入管へのし渣の流入効率を低下させることなく、吸入管に流入するし渣の大きさを制御することができる。また、ポンプの閉塞の抑制が可能となる。
また、本発明のし渣搬送装置の一実施態様としては、吸入管は、圧力計を備え、圧力計により吸入管内の閉塞状態を検出し、閉塞状態にあることを検出した場合に逆洗処理を行うという特徴を有する。
この特徴によれば、吸入管が閉塞状態となった際に、装置の分解作業を伴うことなく閉塞状態を解消することが可能となる。
また、本発明のし渣搬送装置の一実施態様としては、移送部は、空転可能なポンプ本体から、破砕されたし渣及び水を吐出する吐出管を備え、吐出管は、圧力計と連動して制御可能な開閉弁を備え、逆洗処理は、圧力計により吸入管内の閉塞状態を検出した場合に、開閉弁の閉操作により行うという特徴を有する。
この特徴によれば、吐出管に設けた開閉弁の操作のみで逆洗処理を行うことができ、簡易な操作で吸入管の閉塞状態を解消することができる。
本発明によれば、破砕されたし渣と水の混合物を搬送するし渣搬送装置において、し渣破砕後において浮上したし渣が装置内で堆積することを防止できる、し渣搬送装置を提供することができる。
本発明の第1の実施態様のし渣搬送装置の構造を示す概略説明図である。 本発明の第2の実施態様のし渣搬送装置の構造を示す概略説明図である。 本発明の第3の実施態様のし渣搬送装置の構造を示す概略説明図である。 本発明の第4の実施態様のし渣搬送装置の構造を示す概略説明図である。 本発明の第5の実施態様のし渣搬送装置の構造を示す概略説明図である。
本発明のし渣搬送装置は、下水処理場やポンプ場等の沈砂池設備等で捕集、分離されたし渣の配管移送に用いられる。例えば、沈砂池設備では、汚水中のし渣をバースクリーン等で捕集し、レーキ等により沈砂池から掻き揚げられる。掻き揚げられたし渣の搬送には、従来、コンベア等が利用されていたが、汚水が飛散したり、臭気が漏れたりする等の問題がある。本発明のし渣搬送装置は、汚水から除去されたし渣を配管で移送するため、汚水の飛散や臭気の漏れ等を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るし渣搬送装置の実施態様を詳細に説明する。
なお、実施態様に記載するし渣搬送装置については、本発明に係るし渣搬送装置を説明するために例示したにすぎず、これに限定されるものではない。
〔第1の実施態様〕
図1は、本発明の第1の実施態様におけるし渣搬送装置1Aの構造を示す概略説明図である。
本実施態様に係るし渣搬送装置1Aは、図1に示すように、破砕部2と移送部3を備える。なお、図1中の矢印は水の流れを示すものである。
また、し渣搬送装置1Aは、投入部4を有し、沈砂池設備から除去されたし渣と、し渣をスラリー化するための水が投入される。し渣及び水の投入手段並びに投入部4の構造については特に限定されない。例えば、し渣搬送装置1Aの前段にし渣と水を混合する混合部を設け(不図示)、混合部を介して投入部4からし渣及び水を投入するものや、し渣搬送装置1Aに対して、し渣と水の投入部4をそれぞれ設け、し渣搬送装置1A内でし渣と水が混合されるものなどが挙げられる。また、投入部4には、し渣と水の流入量を制御する制御装置を備えるものであってもよい。これにより、し渣搬送装置1A内のし渣の状態(量・質)に応じて投入する流入量を変えることができ、し渣搬送装置1Aにおける処理に適した状態(量・質)とすることが容易となる。
また、投入部4から投入される水については特に限定されず、上水、浄水、処理水などが挙げられる。水の調達に係るコストを鑑みると、下水処理場などの処理施設から排出される処理水を活用することが特に好ましい。
破砕部2は、し渣の洗浄及び破砕を行うものである。図1に示すように、破砕部2は、水によって搬送されるし渣の搬送路21Aと、し渣を破砕するための破砕機22を備える。また、破砕機22は、搬送路21A内に設置されている。
搬送路21Aは、し渣と水を混合し、搬送するための構成であり、所定の水位まで水が貯められている。また、搬送路21Aは、し渣と水を投入する投入部4から破砕機22に向かって水の流れが形成されている。この水の流れにより、し渣を破砕部21aに搬送することができる。
搬送路21A内で水の流れを形成するための手段としては、特に制限されず、例えば、搬送路21A内に水を流通させるためのポンプや重力等のエネルギーを利用したり、搬送路21Aにおいて上流側から下流側に高低差を設けて位置エネルギーを利用したり、搬送路21A内にスクリュー等の動力により流れを形成する装置を設けたりしてもよい。なお、本実施態様においては、図1に示すように、搬送路21Aにおいて上流側から下流側(図1における投入部4から移送部3方向)に高低差を設けるものとしている。
搬送路21Aには、水位計Sが設けられ、観測した水位に応じた対応を行う。例えば、水位が所定値より増加した場合には、投入部4からのし渣及び水の投入の停止や搬送路21Aの上部に設けられた排水部23からオーバーフローによる排水という対応が行われる。また、水位が所定値より低下した場合、し渣の搬送を継続する際には、投入部4からの流入量増加という対応が行われる。これにより、搬送路21A内でし渣の搬送に必要な水量が維持されるため、安定的なし渣の搬送を実現することができる。
なお、本実施態様におけるし渣搬送装置1Aは、搬送路21A内のし渣の堆積を防ぐために、搬送路21A内の水位を略ゼロにすることが可能な構造である。したがって、本実施態様においては、水位計Sの水位が所定値より低下した場合の警告手段及び警告手段に基づく制御機構を備えることについては、特に限定されない。
破砕機22は、し渣を破砕するために使用されるものである。し渣を破砕することにより、搬送路21A内のし渣の搬送をより促進することができる。また、し渣は、下水や汚水等に含まれる金属類やプラスチック類、下着、雑巾、脱脂綿等の繊維類等であり、これらのし渣はポンプや、脱水機や、撹拌機等の後段の機器に絡みついて機器の故障の原因となる。そのため、破砕機22によりし渣を破砕することにより、機器の故障等を防止することができる。また、し渣を破砕することにより、し渣の洗浄効率を高めることもできる。
破砕機22としては、どのような形式のものを使用してもよく、例えば、駆動軸に複数の破砕刃を備えた二軸破砕機等を用いればよい。本実施態様においては、破砕機22を搬送路21Aの内部に設置することから、駆動軸を立設する縦型の二軸破砕機が特に好ましい。
また、破砕機22の設置に関しては、搬送路21A中の水の流れ方向に対して傾斜させることが好ましい。より具体的には、搬送路21Aの設置位置の底面に対して縦型の二軸破砕機の駆動軸を傾斜して立設することが特に好ましい。これにより、破砕機22の上流側にし渣が滞留することを抑制して、破砕機22へし渣を容易に流入させることができる。その結果、し渣の破砕をより促進することができる。
移送部3は、破砕機22で破砕されたし渣と水の混合物(以下、「混合水」という。)を配管移送するものであり、破砕部2における搬送路21Aの下流側に接続されている。移送部3は、図1に示すように、吸入管31、吐出管32、空運転可能なポンプ本体33を備える。
吸入管31は、破砕部2における搬送路21A側に設けられ、空運転可能なポンプ本体33と連結されている。本実施態様における吸入管31は、搬送路21Aの上方から混合水を吸引して搬送可能な位置に設置されている。
吸入管31の配置位置は、吸入管31の管径dに基づいて設定することができる。例えば、開口部31aから搬送路21Aの底面までの高さHが管径dよりも小さい場合、開口部31aの閉塞が生じやすくなるという観点から、開口部31aの高さHの下限は、吸入管31の管径dの0.8倍とすることが好ましい。一方、開口部31aから搬送路21Aの底面までの高さHが管径dよりも大きい場合、搬送路21Aの底面に十分な吸引力が得られず、し渣が搬送路21Aの底面に残存しやすくなるという観点から、開口部31aの高さHの上限は、吸入管31の管径dの2倍とすることが好ましい。
吐出管32は、し渣搬送装置1Aの外側に延伸し、空運転可能なポンプ33本体と連結されている。なお、吐出管32の後段には、し渣を処理するための各種処理装置を設けることとしてもよい。
吐出管32の後段に設ける各種処理装置の一例としては、分離機、脱水機などが挙げられる。
分離機は、混合水を破砕されたし渣と分離水に分離するためのものである。分離機は、固液分離するための装置であればどのようなものでもよく、例えばドラム型の濾過装置や、遠心分離装置等が挙げられる。なお、分離水は、沈砂池設備に返送してもよく、本実施態様における投入部4へ返送し、し渣をスラリー化する水として利用するものであってもよい。
また、脱水機は、分離機で固液分離されたし渣を脱水するためのものである。脱水機は、固体から水分を除くための装置であればどのようなものでもよく、例えばスクリュープレス式、ロータリープレス式、ベルトプレス式などが挙げられる。
空運転可能なポンプ本体33は、搬送路21A内の水位が略ゼロになるまで混合水の移送を可能とするものである。なお、空運転可能なポンプとは、ポンプ本体内に液体が入っていない状態で作動可能なポンプを示す。
本実施態様における空運転可能なポンプ本体33としては、噴流を利用したジェットポンプを用いることが好ましい。
一般的に、ポンプ本体内で回転羽根が回転して生じる水流(渦流)を利用するポンプでは、液体以外に空気のような気体を吸い込んだ場合、回転羽根の駆動部に対して十分な冷却効果が得られず、摩擦熱が生じる。その結果、ポンプ本体の過熱、損傷が起こるという問題がある。
一方、ジェットポンプとは、給水管からの加圧水(噴流)を利用して目的の流体を移送するポンプであり、回転羽根及び回転羽根に係る駆動部を有しない。したがって、空運転状態となっても駆動部からの発熱がなく、ポンプ本体の過熱、損傷が生じないため、本実施態様における空運転可能なポンプ本体33として好適に用いることができる。
図1に示すように、本実施態様におけるジェットポンプ34は、給水管35からの加圧水が、ジェットポンプ34内の加圧水室34aに供給されると、この加圧水がジェットポンプ34内で噴射室34bに向けて斜め上に噴射される。噴射室34bに噴射された加圧水は噴射室34b内を高い流速で通過し、吐出管32を通じてし渣搬送装置1Aの外へ排出される。このような高流速の加圧水の移動によって、噴射室34b内に真空状態が形成されて吸入管31に吸引力が生じる。この結果、搬送路21A内の混合水が吸入管31の開口部31aに吸い込まれ、吸入管31、噴射室34bを経由して、吐出管32から加圧水とともにし渣搬送装置1Aの外に移送される。
なお、本実施態様におけるジェットポンプ34としては、ジェットポンプ34内の加圧水室34aの中央部に吸入管31が位置し、給水管35からの加圧水は吸入管31の外周部から噴出する形式のものを示しているが、給水管35がジェットポンプ34内の加圧水室34aの中央部に位置する形式のものであってもよい。
吸入管31には、圧力計Pが設けられ、観測した圧力に応じた対応を行う。本実施態様における移送部3は、混合水を吸引して移送する構成としている。したがって、例えば、圧力計Pの測定により吸入管31内の負圧が高まり真空度が増したと判断された場合、吸入管31の閉塞が起きているものと判断し、閉塞状態を解消するための対応を行う。
閉塞状態を解消するための手段としては、吸入管31内を逆洗処理することが好ましい。これにより、移送部3の分解作業を伴うことなく、閉塞状態の解消が可能となる。
吸入管31の逆洗処理の具体的な手段としては、例えば、吸入管31に対して逆洗処理用の給水管を別途設け、閉塞状態と判断した際に逆洗処理用の給水管から洗浄水を供給して逆洗処理を行うことが挙げられる。また、図1に示すように、吐出管32に圧力計Pと連動して制御可能な開閉弁36を設け、閉塞状態と判断した際に開閉弁36の閉操作を行うことにより、移送部3内の水が吐出管32及び吸入管31内を逆流し、逆洗処理を行うことが挙げられる。
逆洗処理に係る操作の容易性を鑑みると、開閉弁による逆洗処理を行うことが好ましい。特に、空運転可能なポンプ本体33としてジェットポンプ34を用いる場合、開閉弁36の閉操作によって給水管35からの加圧水が吐出管32及び吸入管31内を逆流するため、高効率な逆洗処理が可能となる。
以上のように、本実施態様におけるし渣搬送装置により、搬送路内の水位が略ゼロになるまで移送部を作動させて、混合水を移送することができる。これにより、搬送路内に浮遊するし渣も混合水として移送することが可能となり、し渣搬送装置内におけるし渣の堆積を防止することが可能となる。
なお、本実施態様におけるし渣搬送装置を用いて、搬送路内の水位が略ゼロになるまで混合水を移送する作業を実施する形態については特に限定されない。例えば、状況に応じて作業者が適宜実施するものであってもよい。具体的には、し渣搬送装置のメンテナンス等、し渣の投入を完全に停止した状態で実施することやし渣の流入量が少ない際に実施すること等が挙げられる。また、例えば、し渣の流入量にかかわらず、本実施態様のし渣搬送装置を常時連続して運転するものとしてもよい。特に、本実施態様における空運転可能なポンプ本体がジェットポンプである場合、通常運転と空運転において運転制御上の変更が生じない。したがって、本実施態様のし渣搬送装置において安定した連続運転が可能となる。
〔第2の実施態様〕
図2は、本発明の第2の実施態様のし渣搬送装置1Bの構造を示す概略説明図である。
本実施態様に係るし渣搬送装置1Bは、図2に示すように、水の流れ方向の略全体にわたって底面が傾斜した搬送路21Bを備え、搬送路21Bの内部には、傾斜した底面に対して破砕機22として略垂直方向に立設した縦型の二軸破砕機を備えている。これにより、搬送路21B中の水の流れ方向に対して破砕機22が傾斜した状態で配置される。
なお、本実施態様におけるし渣搬送装置1Bの構成のうち、第1の実施態様のし渣搬送装置1Aの構成と同じものについては、説明を省略する。
本実施態様においては、図2に示すように、搬送路21Bの最下流側に移送部3を設けることが好ましい。これにより、移送部3による混合水の搬送を開始した際に、混合水中に浮上したし渣は移送部3付近に集まりやすくなる。その結果、移送部3では、浮上したし渣も含めた混合水の搬送効率が向上する。
〔第3の実施態様〕
図3は、本発明の第3の実施態様のし渣搬送装置1Cの構造を示す概略説明図である。図3Aは、本実施態様におけるし渣搬送装置1Cの側面図である。また、図3Bは、本実施態様におけるし渣搬送装置1Cの断面図である(図3A中のI−I矢視図)。
本実施態様に係るし渣搬送装置1Cは、図3に示すように、側面が傾斜した搬送路21Cを備えている。
なお、本実施態様におけるし渣搬送装置1Cの構成のうち、第1の実施態様のし渣搬送装置1Aの構成と同じものについては、説明を省略する。
本実施態様においては、図3に示すように、移送部3を配置する箇所は破砕機22の下流側であればよく、特に限定されない。搬送路21Cの側面を傾斜させることにより、移送部3による混合水の搬送を開始し、水位が低下した際に、混合水中に浮上したし渣は移送部3付近に集まりやすくなる。その結果、移送部3では、浮上したし渣も含めた混合水の搬送効率が向上する。
〔第4の実施態様〕
図4は、本発明の第4の実施態様のし渣搬送装置1Dの構造を示す概略説明図である。
本実施態様に係るし渣搬送装置1Dは、図4に示すように、移送部3の吸入管31を搬送路21Aの最下流側の側面に備えている。
なお、本実施態様におけるし渣搬送装置1Dの構成のうち、第1の実施態様のし渣搬送装置1Aの構成と同じものについては、説明を省略する。なお、本実施態様においては、搬送路21Aを用いたものを示しているが、これに限定されるものではない。例えば、第2又は第3の実施態様で示した搬送路(21B又は21C)を用いるものとしてもよい。
本実施態様においては、図4に示すように、搬送路21Aの最下流側の側面に吸入管31を設けているため、移送部3による混合水の搬送を開始した際に、搬送路21A内の水の流れが一方向に収束しやすくなる。これにより、浮上したし渣も含めた混合水の搬送をより促進することができる。
〔第5の実施態様〕
図5は、本発明の第5の実施態様のし渣搬送装置1Eの構造を示す概略説明図である。
本実施態様に係るし渣搬送装置1Eは、図5に示すように、移送部3の吸入管31を搬送路21Aの底面に備えている。
なお、本実施態様におけるし渣搬送装置1Eの構成のうち、第1の実施態様のし渣搬送装置1Aの構成と同じものについては、説明を省略する。なお、本実施態様においては、搬送路21Aを用いたものを示しているが、これに限定されるものではない。例えば、第2又は第3の実施態様で示した搬送路(21B又は21C)を用いるものとしてもよい。
本実施態様においては、図5に示すように、搬送路21Aの底面に吸入管31を設けているため、移送部3による混合水の搬送を開始した際に、搬送路21A内の混合水の流れが吸入管31の開口部31a側に収束しやすくなる。これにより、浮上したし渣も含めた混合水の搬送をより促進することができる。
なお、上述した実施態様はし渣搬送装置の一例を示すものである。本発明に係るし渣搬送装置は、上述した実施態様に限られるものではなく、請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、上述した実施態様に係るし渣搬送装置を変形してもよい。
例えば、本実施態様の破砕部において、破砕機の上流側の搬送路底面にドレンを設けることとしてもよい。これにより、破砕機の上流側でし渣の堆積が生じた場合、ドレンを介して破砕前のし渣を取り除き、再度投入部4から投入することで、し渣の破砕をより確実に行うことができる。
また、本実施態様における移送部の吸入管にし渣が付着することを防ぐために、吸入管入口側を防壁で覆う構造を設けることとしてもよい。
また、本実施態様における移送部の吸入管を移動可能な構造とし、搬送路内で浮上したし渣が存在する箇所に吸入管の開口部を移動させて、混合水の搬送を行うものとしてもよい。
本発明のし渣搬送装置は、下水処理場、浄水場、ポンプ場等の水処理設備におけるし渣の搬送に利用することができる。
1A,1B,1C,1D,1E し渣搬送装置、2 破砕部、21A,21B,21C 搬送路、22 破砕機、23 排水部、3 移送部、31 吸入管、31a 開口部、32 吐出管、33 空運転可能なポンプ本体、34 ジェットポンプ、34a 加圧水室、34b 噴射室、35 給水管、36 開閉弁、4 投入部、d 吸入管の管径、H 吸入管の開口部の高さ、P 圧力計、S 水位計

Claims (6)

  1. 水によって搬送されたし渣を破砕する破砕部と、
    前記破砕部で破砕されたし渣を移送する移送部とを備えたし渣搬送装置であって、
    前記移送部は、空運転可能なポンプ本体を備えることを特徴とする、し渣搬送装置。
  2. 前記破砕部は、水によって搬送されるし渣の搬送路と、し渣を破砕するための破砕機とを備え、
    前記破砕機は、前記搬送路内に配置され、水の流れ方向に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1に記載のし渣搬送装置。
  3. 前記空運転可能なポンプ本体は、噴流を利用したジェットポンプであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のし渣搬送装置。
  4. 前記移送部は、前記空転可能なポンプ本体に、破砕されたし渣及び水を吸入する吸入管を備え、
    前記吸入管は、前記搬送路の底面を基準とし、前記吸入管の開口部の高さが前記吸入管の管径の0.8倍から2倍の値となるように配置されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のし渣搬送装置。
  5. 前記吸入管は、圧力計を備え、
    前記圧力計により前記吸入管内の閉塞状態を検出し、閉塞状態にあることを検出した場合に逆洗処理を行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のし渣搬送装置。
  6. 前記移送部は、前記空転可能なポンプ本体から、破砕されたし渣及び水を吐出する吐出管を備え、
    前記吐出管は、前記圧力計と連動して制御可能な開閉弁を備え、
    前記逆洗処理は、前記圧力計により前記吸入管内の閉塞状態を検出した場合に、前記開閉弁の閉操作により行うことを特徴とする、請求項5に記載のし渣搬送装置。

JP2018215349A 2018-11-16 2018-11-16 し渣搬送装置 Active JP7123763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018215349A JP7123763B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 し渣搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018215349A JP7123763B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 し渣搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020081917A true JP2020081917A (ja) 2020-06-04
JP7123763B2 JP7123763B2 (ja) 2022-08-23

Family

ID=70909490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018215349A Active JP7123763B2 (ja) 2018-11-16 2018-11-16 し渣搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7123763B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113287994A (zh) * 2021-05-17 2021-08-24 华帝股份有限公司 一种洗碗机残渣处理装置及其控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63187000A (ja) * 1987-01-28 1988-08-02 Kubota Ltd 揚砂装置の制御方法
JPH11199047A (ja) * 1998-01-09 1999-07-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd し渣スラリー移送装置
JP2018114454A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 住友重機械エンバイロメント株式会社 し渣搬送装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5336266B2 (ja) 2009-06-02 2013-11-06 アクアインテック株式会社 汚水処理用流体移送装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63187000A (ja) * 1987-01-28 1988-08-02 Kubota Ltd 揚砂装置の制御方法
JPH11199047A (ja) * 1998-01-09 1999-07-27 Sumitomo Heavy Ind Ltd し渣スラリー移送装置
JP2018114454A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 住友重機械エンバイロメント株式会社 し渣搬送装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113287994A (zh) * 2021-05-17 2021-08-24 华帝股份有限公司 一种洗碗机残渣处理装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7123763B2 (ja) 2022-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101684633B1 (ko) 폐배터리 해체용 수력분리기 및 폐배터리 해체 시스템
KR100892258B1 (ko) 혼합탱크형 침사분리장치
CN102549369A (zh) 熔渣排出***
EP3663009B1 (en) System for treating wash waste liquid of a continuous tunnel washing machine in the field of preclinical pharmaceutical research
WO2008035551A1 (fr) Dispositif de nettoyage de liquide de refroidissement pour machine-outil
KR20200088943A (ko) 각종 준설토용 정화시스템
JP6098023B1 (ja) コンベアリターンベルト洗浄装置及びコンベアリターンベルトの洗浄方法
JP2011056487A (ja) 洗浄処理方法ならびに洗浄処理装置
KR100922231B1 (ko) 협잡물 처리기의 유분 제거장치
JP2020081917A (ja) し渣搬送装置
JP4981734B2 (ja) 沈砂池
KR101352690B1 (ko) 협잡물종합처리기
JP6746853B2 (ja) し渣搬送装置
KR20150006585A (ko) 침전지용 슬러지 일괄처리시스템
JP2023131456A (ja) 被処理物搬送装置、被処理物搬送装置の運転方法及び被処理物搬送装置の制御プログラム
JP2010234217A (ja) 粉粒体処理システム及び粉粒体処理方法
KR100664404B1 (ko) 혼합탱크형 침사분리장치
JP2000237507A (ja) し渣搬送方法
JP2006095401A (ja) し渣処理装置
JP2020032392A (ja) 廃棄物処理装置
JP5385840B2 (ja) 廃棄物処理装置及び廃棄物処理方法
JP7406523B2 (ja) 沈砂洗浄装置
JPH0731807A (ja) 除砂装置
CN211620124U (zh) 一种改进型平流式溶气气浮机
JP3470604B2 (ja) し渣搬送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20210414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7123763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350