JP2020080609A - モータ及びブラシレスワイパーモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】セグメントマグネットを磁気回路とするSPM型のブラシレスモータが生じる振動又は騒音の発生を抑制する技術を提供すること。【解決手段】環状のステータコアとステータコアの内周面から径方向内側に向かって突出する複数のティースとを有するステータと、ティースに巻回されるコイルと、ステータコアの径方向内側で回転軸線回りに回転するシャフトと、シャフトに固定され回転軸線を径方向中心とするロータコアと、ロータコアの外周面に位置する磁石と、ロータコアの外周面の周方向で隣り合う磁石の間に位置し、磁石の周方向の端部よりも径方向外側に突出する突極と、コイルに電圧を印加する印加部と、印加部を制御する印加制御部と、を備え、磁石の磁極数とティースの数との比は2:3であり、前記電圧は、矩形波であって、突極の先端とティースの開口部とが対向していない時に電圧の印加が開始されるモータ。【選択図】図4

Description

本発明は、モータ及びブラシレスワイパーモータに関するものである。
ブラシレスモータ(以下、単にモータと称することがある)は、コイルが巻回されたティースを有するステータと、ステータの径方向内側に回転自在に設けられたロータと、を備える。このようなブラシレスモータのロータは、回転軸と、回転軸に外嵌固定される略円柱状のロータコアと、ロータコアに設けられた永久磁石と、を有する。このようなブラシレスモータは、コイルへの給電が行われると、ステータに鎖交磁束が形成され、形成された鎖交磁束とロータコアに設けられた永久磁石との間に磁気的な吸引力や反発力が生じ、ロータが継続的に回転する。
ロータに永久磁石を配置する方式は、大きく分けて2つある。1つは、ロータコアにスリットを複数形成し、スリット内に永久磁石を配置する永久磁石埋込方式(IPM:Interior Permanent Magnet)である。もう1つは、ロータコアの外周面に永久磁石を配置する方式(SPM:Surface Permanent Magnet)である(例えば、特許文献1参照)。
SPM方式のブラシレスモータは、磁気回路の構成の仕方が大きく分けて2つある。1つは、磁気回路をリングマグネットにするSPM型のブラシレスモータである。もう1つは、磁気回路をセグメントマグネットにするSPM型のブラシレスモータである。
リングマグネットを有するSPM型のブラシレスモータは、一般に、セグメントマグネットを有するSPM型のブラシレスモータよりも振動や騒音が小さい。しかしながら、リングマグネットを有するSPM型のブラシレスモータは、セグメントマグネットを有するSPM型のブラシレスモータよりも大型化してしまうという問題がある。
そこで、小型化及び軽量化を重視する場合には、リングマグネットを有するSPM型のブラシレスモータに代えてセグメントマグネットを有するSPM型のブラシレスモータが用いられる場合がある。しかしながら、セグメントマグネットを有するSPM型のブラシレスモータはリラクタンストルクを用いてロータを回転させるため、ローラ回転角によるインダクタンスの変化によってトルクリップルが悪化し、振動や騒音が生じるという問題がある。
特開2016−214081号公報
上記事情に鑑み、本発明は、セグメントマグネットを磁気回路とするSPM型のブラシレスモータが生じる振動又は騒音の発生を抑制する技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、環状のステータコアと前記ステータコアの内周面から径方向内側に向かって突出する複数のティースとを有するステータと、前記ティースに巻回されるコイルと、前記ステータコアの径方向内側で回転軸線回りに回転するシャフトと、前記シャフトに固定され、前記回転軸線を径方向中心とするロータコアと、前記ロータコアの外周面に位置する磁石と、前記ロータコアの前記外周面の周方向で隣り合う前記磁石の間に位置し、前記磁石の周方向の端部よりも径方向外側に突出する突極と、前記コイルに対して電圧を印加する印加部と、前記コイルに所定の条件を満たす電圧が印加されるように前記印加部を制御する印加制御部と、を備え、前記磁石の磁極数と前記ティースの数との比は、2:3であり、前記コイルに対して印加される電圧の波形は矩形波であり、前記印加制御部は、前記突極の先端と前記ティースの開口部とが対向していない時に前記コイルに電圧の印加が開始されるように前記印加部を制御するモータである。
本発明の一態様は、上記のモータであって、前記コイルに印加される電圧は、進角が15°以上45°以内の進角のうち予め定められた所定の進角であって、通電角が130°以上150°以下の通電角のうち予め定められた所定の通電角である。
本発明の一態様は、上記のモータであって、前記進角は、15°以上30°未満である。
本発明の一態様は、上記のモータであって、動作環境に関する情報を取得する取得部、をさらに備え、前記印加制御部は、波形が矩形波の電圧であって前記情報に基づいた進角又は通電角の電圧を印加するように前記印加制御部する。
本発明の一態様は、上記のモータを備えるブラシレスワイパーモータである。
本発明により、セグメントマグネットを磁気回路とするSPM型のブラシレスモータが生じる振動又は騒音を軽減することが可能となる。
第1の実施形態のワイパーモータ1の斜視図である。 第1の実施形態のワイパーモータ1の断面図である。 第1の実施形態におけるステータ8及びロータ9を軸方向からみた平面図である。 第1の実施形態におけるロータ9を拡大した図である。 第1の実施形態におけるコントローラ部4のハードウェア構成の一例を示す図である。 第1の実施形態におけるコントローラ制御部400の機能構成の一例を説明する説明図である。 第1の実施形態におけるコイル24に印加される電圧が矩形波であるワイパーモータ1における進角と通電角とを説明する説明図である。 第1の実施形態におけるコイル24に印加される電圧の一例を示す図である。 第1の実施形態のワイパーモータ1における進角と合成トルクの最大値との関係を示す実験結果である。 第1の実施形態の進角と突極35の先端とティースの開口部との位置関係との関係を説明する説明図である。 第1の実施形態のワイパーモータ1における進角及び通電角と磁気音との関係を示す実験結果である。 第1の実施形態のワイパーモータ1において生じるトルクリップルの発生頻度を示す実験結果である。 第1の実施形態のワイパーモータ1におけるマグネットトルクと、リラクタンストルクと、合成トルクとのロータ回転角依存性を示す実験結果である。 第1の実施形態のワイパーモータ1における進角と、合成トルクと、マグネットトルクと、リラクタンストルクとの関係を説明する説明図である。 第2の実施形態のワイパーモータ1aが備えるコントローラ制御部400aの機能構成の一例示す図である。 変形例のロータ9aの拡大図である。 変形例のロータ9bの拡大図である。 変形例のロータ9cの拡大図である。
次に、本発明の実施形態に係るモータ及びブラシレスワイパーモータについて、図面を参照して説明をする。
(第1実施形態)
(ワイパーモータ)
図1は、第1の実施形態のワイパーモータ1の斜視図である。図2は、第1の実施形態のワイパーモータ1の断面図である。ワイパーモータ1はブラシレスワイパーモータである。
図1、図2に示すように、ワイパーモータ1は、例えば車両に搭載されるワイパの駆動源となる。ワイパーモータ1は、モータ部(モータ)2と、モータ部2の回転を減速して出力する減速部3と、モータ部2の駆動制御を行うコントローラ部4と、を備えている。
なお、以下の説明において、単に軸方向という場合は、モータ部2のシャフト31の回転軸線方向をいい、単に周方向という場合は、シャフト31の周方向をいい、単に径方向という場合は、シャフト31の径方向をいうものとする。
(モータ部)
モータ部2は、モータケース5と、モータケース5内に収納されている略円筒状のステータ8と、ステータ8の径方向内側に設けられ、ステータ8に対して回転可能に設けられたロータ9と、を備えている。モータ部2は、ステータ8に電力を供給する際にブラシを必要としない、いわゆるブラシレスモータである。
(モータケース)
モータケース5は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料に形成されている。モータケース5は、軸方向に分割可能に構成された第1モータケース6と、第2モータケース7と、からなる。第1モータケース6及び第2モータケース7は、それぞれ有底筒状に形成されている。
第1モータケース6は、底部10が減速部3のギヤケース40と接合されるように、このギヤケース40と一体成形されている。底部10の径方向略中央には、ロータ9のシャフト31を挿通可能な貫通孔10aが形成されている。
また、第1モータケース6の開口部6aに、径方向外側に向かって張り出す外フランジ部16が形成されているとともに、第2モータケース7の開口部7aに、径方向外側に向かって張り出す外フランジ部17が形成されている。これら外フランジ部16,17同士を突き合わせて内部空間を有するモータケース5を形成している。そして、モータケース5の内部空間に、第1モータケース6及び第2モータケース7に内嵌されるようにステータ8が配置されている。
(ステータ)
図3は、第1の実施形態におけるステータ8及びロータ9を軸方向からみた平面図である。
図2、図3に示すように、ステータ8は、径方向に沿う断面形状が略円形となる筒状のコア部21と、コア部21から径方向内側に向かって突出する複数(例えば、本第1実施形態では6つ)のティース22と、が一体成形されたステータコア20を有している。ステータコア20は環状である。
ステータコア20は、複数の金属板を軸方向に積層することにより形成されている。なお、ステータコア20は、複数の金属板を軸方向に積層して形成する場合に限られるものではなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形することにより形成してもよい。
ティース22は、コア部21の内周面から径方向に沿って突出するティース本体101と、ティース本体101の径方向内側端から周方向に沿って延びる鍔部102と、が一体成形されたものである。鍔部102は、ティース本体101から周方向両側に延びるように形成されている。そして、周方向で隣り合う鍔部102の間に、スロット19が形成される。
また、コア部21の内周面、及びティース22は、樹脂製のインシュレータ23によって覆われている。このインシュレータ23の上から各ティース22にコイル24が巻回されている。各コイル24は、コントローラ部4からの給電により、ロータ9を回転させるための磁界を生成する。
(ロータ)
ロータ9は、ステータ8の径方向内側に微小隙間を介して回転自在に設けられている。ロータ9は、減速部3を構成するウォーム軸44(図2参照)と一体成形されたシャフト31と、シャフト31に外嵌固定されこのシャフト31を軸心(回転軸線)C1とする略円柱状のロータコア32と、ロータコア32の外周面に設けられた4つの磁石33と、を備える。このように、モータ部2において、磁石33の磁極数とスロット19(ティース22)の数との比は、4:6である。
ロータコア32は、複数の金属板を軸方向に積層することにより形成されている。なお、ロータコア32は、複数の金属板を軸方向に積層して形成する場合に限られるものではなく、例えば、軟磁性粉を加圧成形することにより形成してもよい。
また、ロータコア32の径方向略中央には、軸方向に貫通する貫通孔32aが形成されている。この貫通孔32aに、シャフト31が圧入されている。このことは、ロータコア32の径方向中心に軸心C1が位置することを意味する。なお、貫通孔32aに対してシャフト31を挿入とし、接着剤等を用いてシャフト31にロータコア32を外嵌固定してもよい。
さらに、ロータコア32の外周面32bには、4つの突極35が周方向に等間隔で設けられている。突極35は、径方向外側に突出され、且つロータコア32の軸方向全体に延びるように形成されている。
このように形成されたロータコア32の外周面32bは、周方向で隣り合う2つの突極35の間が、それぞれ磁石収納部36として構成されている。これら磁石収納部36に、それぞれ磁石33が配置され、例えば接着剤等によりロータコア32に固定される。
図4は、図3のロータ9を拡大した図である。
図3、図4に示すように、磁石33は、シャフト31の軸心C1回りの周方向両側の端部33sにおける径方向の厚さが、周方向中間部33cにおける径方向の厚さよりも小さくなるように形成される。すなわち、図4に詳示するように、磁石33は、径方向外側の外周面の曲率半径R1が、磁石33の径方向内側の内周面の曲率半径R2が小さく設定されている。このため、磁石33の径方向外側の外周面とティース22の内周面との間の微小隙間は、磁石33の周方向中央が最も小さく、この周方向中央から周方向に離間するに従って徐々に大きくなる。
また、磁石33は、フェライト磁石である。さらに、磁石33は、着磁(磁界)の配向が厚み方向に沿ってパラレル配向となるように着磁されている。そして、周方向に磁極が互い違いになるように、磁石33が配置されている。また、ロータコア32の突極35は、周方向で隣り合う磁石33の間、つまり、磁極の境界(極境界)に位置している。
突極35は、径方向外側の端部35tにおける周方向の幅寸法が、電気角θで20°以上40°以下に設定されている。
なお、突極35の径方向外側の端部35tにおける周方向の幅寸法とは、突極35に丸面取り部35aが形成されていないとした場合の周方向の両角部35b間の幅寸法をいう。以下の説明では、突極35における径方向外側の端部35tにおける周方向の幅寸法を、単に突極35の径方向における幅寸法と称して説明する。
さらに、突極35は、周方向両側において磁石33の周方向の端部33sに対向する対向面35sが、互いに平行に形成されているのが好ましい。
突極35は、磁石33の周方向の端部33sよりも径方向外側に突出する。
(減速部)
図1、図2に戻り、減速部3は、モータケース5が取り付けられているギヤケース40と、ギヤケース40内に収納されるウォーム減速機構41と、を備えている。ギヤケース40は、例えばアルミダイキャスト等の放熱性の優れた材料により形成されている。ギヤケース40は、一面に開口部40aを有する箱状に形成されており、内部にウォーム減速機構41を収容するギヤ収容部42を有する。また、ギヤケース40の側壁40bには、第1モータケース6が一体成形されている箇所に、この第1モータケース6の貫通孔10aとギヤ収容部42とを連通する開口部43が形成されている。
さらに、ギヤケース40の側壁40bには、3つの固定ブラケット54a、54b、54cが一体成形されている。これら固定ブラケット54a、54b、54cは、不図示の車体等に、ワイパーモータ1を固定するためのものである。3つの固定ブラケット54a、54b、54cは、モータ部2を避けるように、周方向にほぼ等間隔に配置されている。各固定ブラケット54a、54b、54cには、それぞれ防振ゴム55が装着されている。防振ゴム55は、ワイパーモータ1を駆動する際の振動が、不図示の車体に伝達されてしまうのを防止するためのものである。
また、ギヤケース40の底壁40cには、略円筒状の軸受ボス49が突設されている。軸受ボス49は、ウォーム減速機構41の出力軸48を回転自在に支持するためのものであって、内周面に不図示の滑り軸受が設けられている。さらに、軸受ボス49の先端内周縁には、不図示のOリングが装着されている。これにより、軸受ボス49を介して外部から内部に塵埃や水が侵入してしまうことが防止される。また、軸受ボス49の外周面には、複数のリブ52が設けられている。これにより、軸受ボス49の剛性が確保されている。
ギヤ収容部42に収容されたウォーム減速機構41は、ウォーム軸44と、ウォーム軸44に噛合されるウォームホイール45と、により構成されている。ウォーム軸44は、モータ部2のシャフト31と同軸上に配置されている。そして、ウォーム軸44は、両端がギヤケース40に設けられた軸受46、47によって回転自在に支持されている。ウォーム軸44のモータ部2側の端部は、軸受46を介してギヤケース40の開口部43に至るまで突出している。この突出したウォーム軸44の端部とモータ部2のシャフト31との端部が接合され、ウォーム軸44とシャフト31とが一体化されている。なお、ウォーム軸44とシャフト31は、1つの母材からウォーム軸部分と回転軸部分とを成形することにより一体として形成してもよい。
ウォーム軸44に噛合されるウォームホイール45には、このウォームホイール45の径方向中央に出力軸48が設けられている。出力軸48は、ウォームホイール45の回転軸方向と同軸上に配置されており、ギヤケース40の軸受ボス49を介してギヤケース40の外部に突出している。出力軸48の突出した先端には、不図示の電装品と接続可能なスプライン48aが形成されている。
また、ウォームホイール45の径方向中央には、出力軸48が突出されている側とは反対側に、不図示のセンサマグネットが設けられている。このセンサマグネットは、ウォームホイール45の回転位置を検出する回転位置検出部60の一方を構成している。この回転位置検出部60の他方を構成する磁気検出素子61は、ウォームホイール45のセンサマグネット側(ギヤケース40の開口部40a側)でウォームホイール45と対向配置されているコントローラ部4に設けられている。
(コントローラ部)
図5は、第1の実施形態におけるコントローラ部4のハードウェア構成の一例を示す図である。
モータ部2の駆動制御を行うコントローラ部4は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)601と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリ602と、補助記憶装置603と、磁気検出素子61と、コイル24に印加する電圧を制御するFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子からなるパワーモジュール604とを備える。バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)601と、メモリ602と、補助記憶装置603とは連動して動作することでコントローラ制御部400として動作する。
CPU601、メモリ602、補助記憶装置603、磁気検出素子61及びパワーモジュール604はコントローラ基板62に実装される。
コントローラ部4は、ギヤケース40の開口部40aを閉塞するように設けられたカバー63を備える。コントローラ基板62が、ウォームホイール45のセンサマグネット側(ギヤケース40の開口部40a側)に対向配置されている。
コントローラ基板62は、いわゆるエポキシ基板に複数の導電性のパターン(不図示)が形成されたものである。コントローラ基板62には、モータ部2のステータコア20から引き出されたコイル24の端末部が接続されていると共に、カバー63に設けられたコネクタ11の不図示の端子が電気的に接続されている。さらに、コントローラ基板62には、このコントローラ基板62に印加される電圧の平滑化を行うコンデンサ(不図示)等が実装されている。
このように構成されたコントローラ基板62を覆うカバー63は、樹脂により形成されている。また、カバー63は、若干外側に膨出するように形成されている。そして、カバー63の内面側は、コントローラ基板62等を収容するコントローラ収容部56とされている。
また、カバー63の外周部に、コネクタ11が一体成形されている。このコネクタ11は、不図示の外部電源から延びるコネクタと嵌着可能に形成されている。そして、コネクタ11の不図示の端子に、コントローラ基板62が電気的に接続されている。これにより、外部電源の電力がコントローラ基板62に供給される。
さらに、カバー63の開口縁には、ギヤケース40の側壁40bの端部と嵌め合わされる嵌合部81が突出形成されている。嵌合部81は、カバー63の開口縁に沿う2つの壁81a,81bにより構成されている。そして、これら2つの壁81a,81bの間に、ギヤケース40の側壁40bの端部が挿入(嵌め合い)される。これにより、ギヤケース40とカバー63との間にラビリンス部83が形成される。このラビリンス部83によって、ギヤケース40とカバー63との間から塵埃や水が浸入してしまうことが防止される。なお、ギヤケース40とカバー63との固定は、不図示のボルトを締結することにより行われる。
図6は、実施形態におけるコントローラ制御部400の機能構成の一例を示す図である。
印加制御部401は、所定の電圧をコイル24に印加するようにパワーモジュール604を制御する。
印加制御部401による制御によってコイル24に印加される電圧は、以下の条件(以下「電圧条件」という。)を満たす電圧であればよい。条件の1つ目は、波形が矩形波であるという条件である。条件の2つ目は、突極35の先端とティース22の開口部とが対向していない時にコイル24に電圧の印加が開始されるという条件である。
電圧条件を満たす電圧は、例えば、波形が矩形波であって、進角が、15°以上45°以内の進角のうち予め定められた所定の進角であって、通電角が、130°以上150°以下の通電角のうち予め定められた所定の通電角である電圧である。このような電圧がコイルに24に印加される場合、電圧の印加が開始されることに応じて電圧が立ち上がる。このような電圧がコイルに24に印加される場合、突極35の先端とティース22の開口部とが対向している時にはコイル24に電圧が印加されている。
図7は、第1の実施形態におけるコイル24に印加される電圧が矩形波であるワイパーモータ1における進角と通電角とを説明する説明図である。
電圧の立ち上がりから電圧の立下りまでの電気角の大きさが通電角である。電圧の立ち上がりの電気角と電圧と立下りの電気角との中央の電気角を通電中心位置という。進角は、電圧の立ち上がりの位置の電気角と所定の電気角との差を表す。所定の電気角とは、ワイパーモータ1の誘起電圧とコイル24に流れる位相とが一致する電圧の立ち上がりの位置の電気角である。ワイパーモータ1の誘起電圧とコイル24に流れる位相とが一致する電圧とは、通電角が120°であって電圧の立ち上がりの位置の電気角が30°の電圧である。
図8は、第1の実施形態におけるコイル24に印加される電圧の一例を示す図である。
図8は、波形が矩形波であって、進角が0°であって、通電角が120°である電圧である。
(ワイパーモータの動作)
次に、ワイパーモータ1の動作について説明する。
ワイパーモータ1は、コネクタ11を介してコントローラ基板62に供給された電力が、パワーモジュール604を介してモータ部2の各コイル24に選択的に供給される。コントローラ基板62は、コイル24の駆動電圧に、5次高調波を重畳している。
すると、ステータ8(ティース22)に所定の鎖交磁束が形成され、この鎖交磁束とロータ9の磁石33により形成される有効磁束との間で磁気的な吸引力や反発力が生じる。これにより、ロータ9が継続的に回転する。
ロータ9が回転すると、シャフト31と一体化されているウォーム軸44が回転し、さらにウォーム軸44に噛合されているウォームホイール45が回転する。そして、ウォームホイール45に連結されている出力軸48が回転し、所望の電装品が駆動する。
また、コントローラ基板62に実装されている磁気検出素子61によって検出されたウォームホイール45の回転位置検出結果は、信号として不図示の外部機器に出力される。不図示の外部機器は、ウォームホイール45の回転位置検出信号に基づいて、不図示のパワーモジュール604のスイッチング素子等の切替えタイミングが制御され、モータ部2の駆動制御が行われる。なお、パワーモジュール604の駆動信号の出力やモータ部2の駆動制御は、コントローラ部4で行われる。
(ロータの作用、効果)
次に、図9〜図14によって、ロータ9の作用、効果について説明する。図9〜図14の説明と実験結果を示す実験とにおいて、コイル24に印加される電圧の波形は矩形波である。
図9は、第1の実施形態のワイパーモータ1における進角と合成トルクの最大値との関係を示す実験結果である。合成トルクは、リラクタンストルクとマグネットトルクとの合計のトルクである。
図9の横軸は進角を表す。図9の縦軸は、各進角における合成トルクの最大値を表す。図9は、進角が30°の時、合成トルクが最大であることを示す。
図10は、第1の実施形態の進角と突極35の先端とティース22の開口部との位置関係との関係を説明する説明図である。
図10(A)は、進角30°、通電角120°の矩形波の電圧の立ち上がり時の突極35の先端とティース22の開口部との位置関係を示す。進角30°、通電角120°の矩形波の電圧の立ち上がり時には、突極35の先端とティース22の開口部とが対向している。電圧の立ち上がり時にリラクタンストルクは生じるので、進角30°、通電角120°の矩形波がコイル24に印加される場合には、突極35の先端とティース22の開口部とが対向している時にリラクタンストルクが生じる。
図10(B)は、進角30°、通電角120°の矩形波の電圧がコイル24に印加されている場合における、合成トルクの波形の実験結果である。図10(B)のC1が表す合成トルクは、突極35の先端とティース22の開口部とが対向しているが対向している位置において生じる合成トルクである。図10(B)が示すように、突極35の先端とティース22の開口部とが対向している位置が、電圧の立ち上がり位置であると、急激に合成トルクが大きくなる。合成トルクの変化量が大きいほど、リップルや騒音が大きくなる。そのため、合成トルクの変化量を小さくできればリップルや騒音の発生を抑制することができる。
図11は、第1の実施形態のワイパーモータ1における進角及び通電角と磁気音との関係を示す実験結果である。
図11において横軸は、通電角を表す。図11において縦軸は、磁気音の大きさを表す。磁気音の大きさとは、ワイパーモータ1が発する騒音の大きさである。図11は、20°、25°、30°、35°及び40°の各進角における通電角と磁気音との関係を示す。図11は、進角が35°以外の場合には、通電角が140°で磁気音の大きさが最小であることを示す。図11は、進角が35°の場合には、通電角が150°で磁気音の大きさが最小であることを示す。図11は、進角が35°であって通電角が140°における磁気音の大きさは、進角が35°であって通電角が150°における磁気音の大きさよりは大きいものの、略同一であることを示す。
また、図11は、通電角が140°である場合には、進角が20°で磁気音の大きさは最小であることを示す。図11は、進角が25°であって通電角が140°である場合と、進角が30°であって通電角が140°である場合とにおける磁気音の大きさは、進角が20°であって通電角が140°である場合に略同一であることを示す。このことは、図11は、進角が20°以上30°以内であって、通電角が140°が磁気音を小さくするには望ましいことを示す。
このように図11は、進角が20°以上30°以内であって通電角が140°である場合に、磁気音が小さいことを示す。
このように進角が20°以上30°以内であって通電角が140°である場合に磁気音が小さくなるのは、電圧の立ち上がりが、電気角30°の位置ではなく、突極35の先端とティース22の開口部とが対向している位置ではないためである。
なお、図11の実験結果は、通電角が150°以上で磁気音が大きいことを示す。このように磁気音が大きくなるのは、消費電流が増えてしまうためであり、トルクとは別の理由である。
図12は、第1の実施形態のワイパーモータ1において生じるトルクリップルの発生頻度(以下「リップル率」という。)を示す実験結果である。
図12の横軸は、ロータ9の合成トルクの大きさを表す。図12の縦軸は、リップル率を表す。
図12において、モータAは、突極35を有さないSPM(Surface Permanent Magnet)モータを示す。図12において、モータBは、進角が30°であって通電角が120°の矩形波によって駆動されるワイパーモータ1を示す。図12において、モータCは、進角が20°以上30°以内であって通電角が130°〜150°の矩形波によって駆動されるワイパーモータ1を示す。
図12は、モータCがモータA及びモータBよりもリップル率が低いことを示す。
また、図12は、モータCにおいて、合成トルクが増大してもトルクリップルが減少することを示す。
図13は、第1の実施形態のワイパーモータ1におけるマグネットトルクの大きさと、リラクタンストルクの大きさと、合成トルクの大きさとのロータ回転角依存性を示す実験結果である。図13の実験結果を示す実験において、進角は30°である。
図13において、横軸は、ロータの回転角を表す。図13において、縦軸はトルクの大きさを表す。
図13(A)は、通電角が120°におけるトルクの波形を示す。図13(A)において、マグネットトルクの振幅は、略0.01(N・m)である。図13(A)において、リラクタンストルクの振幅は、略0.04(N・m)である。図13(A)において、合成トルクの振幅は、略0.05(N・m)である。
図13(B)は、通電角が140°におけるトルクの波形を示す。図13(B)において、マグネットトルクの振幅は、略0.01(N・m)である。図13(B)において、リラクタンストルクの振幅は、略0.02(N・m)である。図13(B)において、合成トルクの振幅は、略0.03(N・m)である。
図13(A)及び図13(B)より、通電角が140°におけるリラクタンストルクの大きさは、通電角が120°におけるリラクタンストルクの大きさよりも小さい。このことは、通電角が120°の場合におけるリラクタンストルクに起因する音よりも、通電角が140°の場合にリラクタンストルクに起因する音の方が、音量が小さいことを意味する。
このように、通電角が140°である場合、通電角が120°の場合よりもリラクタンストルクに起因する騒音の発生が抑制される。
図14は、第1の実施形態のワイパーモータ1における進角と、合成トルクと、マグネットトルクと、リラクタンストルクとの関係を説明する説明図である。
図14の横軸は、進角を表す。図14の縦軸は、トルクを表す。図14は、進角が15°以上30°未満において合成トルクは最大値に近い値を有することを示す。図14は、進角が15°以上30°未満におけるリラクタンストルクの割合がマグネットトルクの割合よりも小さいことを示す。このように、進角が15°以上30°未満である場合、合成トルクにおけるリラクタンストルクの割合が小さいものの、合成トルクが最大値に近い。そのため、このような電圧がコイル24に印加されることによって動作するワイパーモータ1は、大きなトルクの発生しながらもリラクタンストルクに起因するリップル及び騒音の発生を抑制することができる。
このように構成されたワイパーモータ1は、磁石33の周方向の端部33sよりも径方向外側に突出する突極35を備える。さらに、このように構成されたワイパーモータ1は、波形が矩形波であって、進角が、15°以上45°以内の進角のうち予め定められた所定の進角であって、通電角が、130°以上150°以下の通電角のうち予め定められた所定の通電角である電圧がコイル24に印加されることで動作する。そのため、このように構成されたワイパーモータ1は、リップル又は騒音の発生を抑制することができる。
また、モータ部2は、突極35の径方向における幅寸法は、電気角θが20°以上である。
このように構成されたワイパーモータ1は、突極35の電気角θを20°以上として、径方向における幅寸法を一定以上に確保することによって、磁束が突極35に集中することで、減磁界が磁石33の端部33sに作用しにくくなるという効果を、確実に得ることができる。また、突極35の電気角θを20°以上40°以下に設定することで、高いリラクタンストルクを得ることができる。
さらに、モータ部2は、磁石33の着磁の方向をパラレル配向であるので、モータ部2のコギングを抑えるとともに、高い磁束密度を得ることができる。
なお、このように構成されたワイパーモータ1においては、図9〜図14の実験結果が示すように、進角は15°以上30°未満であることが望ましい。
(第2の実施形態)
ワイパーモータの進角及び通電角は、ユーザが変更可能であってもよい。
図15は、第2の実施形態のワイパーモータ1aが備えるコントローラ制御部400aの機能構成の一例示す図である。
第2の実施形態のワイパーモータ1aは、コントローラ制御部400に代えてコントローラ制御部400aを備える点で第1の実施形態のワイパーモータ1と異なる。以下、図1〜図5と同様の機能を有するものについては、同じ符号を付すことで説明を省略する。
コントローラ制御部400aは、決定部402及び印加制御部401aを備える。
決定部402は、取得部605が取得した動作環境情報に基づいて、進角及び通電角を決定する。動作環境情報は、ワイパーモータ1aの動作環境に関する情報である。動作環境情報は、ワイパーモータ1aの動作環境に関する情報であればどのような情報であってもよい。
動作環境情報は、例えば、周囲の音量であってもよい。動作環境情報は、例えば、時刻であってもよい。動作環境情報は、例えば、ワイパーモータ1が搭載された車両のアクセルペダルの操作量であってもよい。
取得部605は、動作環境情報を取得可能であればどのようなものであってもよい。取得部605は、例えば、磁気検出素子61であってもよい。取得部605は、アクセルペダルであってもよい。
取得部605は、例えば、音センサであってもよい。取得部605は、光センサであってもよい。音センサ又は光センサは、ワイパーモータ1のどこに取り付けられていてもよい。
また取得部605は、音センサ等の動作環境情報の取得装置を自装置に接続するインタフェースとして構成されてもよい。
印加制御部401aは、決定部402が決定した進角及び通電角の電圧をコイル24に印加する。
決定部402は、例えば、動作環境情報が周囲の音量を示す情報であった場合、音量が所定の音量以上であれば、進角を30°に決定し、通電角を120°に決定する。決定部402は、例えば、動作情報が周囲の音量を示す情報であった場合、音量が所定の音量未満であれば、進角を20°に決定し、通電角を140°に決定する。このように音量に基づいた進角及び通電角の電圧がコイル24に印加されることで、ワイパーモータ1の駆動は周囲が静かであれば静かな駆動となり、周囲が騒がしければ静かさよりも高いトルクの発生を優先した駆動となる。
決定部402は、例えば、動作環境情報が周囲の光量を示す情報であった場合、光量が所定の光量以上であれば、進角を30°に決定し、通電角を120°に決定する。決定部402は、例えば、動作情報が周囲の光量を示す情報であった場合、光量が所定の光量未満であれば、進角を20°に決定し、通電角を140°に決定する。なお、光量が所定の光量未満である場合とは、例えば、夜間である。このように光量に基づいた進角及び通電角の電圧がコイル24に印加されることで、ワイパーモータ1の駆動は夜間であれば静かな駆動となり、昼間であれば静かさよりも高いトルクの発生を優先した駆動となる。
決定部402は、例えば、動作環境情報がアクセルペダルの操作量であった場合、操作量が所定の値以上であれば、進角を30°に決定し、通電角を120°に決定する。決定部402は、例えば、動作情報がアクセルペダルの操作量であった場合、操作量が所定の値未満であれば、進角を20°に決定し、通電角を140°に決定する。このようにアクセルペダルの操作量に基づいた進角及び通電角の電圧がコイル24に印加されることで、ワイパーモータ1の駆動は車両の移動速度が所定の速度未満であれば静かな駆動となり、車両の移動速度が所定の速度以上である場合には、静かさよりも高いトルクの発生を優先した駆動となる。
このように、第2の実施形態のワイパーモータ1aは、決定部402を備えるため、ワイパーモータの動作環境に応じた動作が可能である。
(変形例)
図16によって、第1及び第2の実施形態におけるロータ9の第1の変形例(以下「ロータ9a」という。)について説明する。
図16は、変形例のロータ9aの拡大図である。図16は、ロータ9aを軸方向からみた平面図であって、前述の第1実施形態における図4に対応する。
ロータ9aは、突極35の端部35tの径方向の外周面が凸である箇所と凹である箇所とを有する点で第1及び第2の実施形態におけるロータ9と異なる。図16において突極35の端部35tの径方向の外周面の凸である箇所は、凸箇所P351である。図16において突極35の端部35tの径方向の外周面の凹である箇所は、凹箇所P352である。
図17によって、第1及び第2の実施形態におけるロータ9の第2の変形例(以下「ロータ9b」という。)について説明する。
図17は、変形例のロータ9bの拡大図である。図17は、ロータ9bを軸方向からみた平面図であって、前述の第1実施形態における図4に対応する。
ロータ9bは、磁石33における径方向外側の外周面の一部が凹んでいる点で第1及び第2の実施形態におけるロータ9と異なる。図17において磁石33における径方向外側の外周面の一部の凹んでいる箇所は、凹箇所P331である。
図18によって、第1及び第2の実施形態におけるロータ9の第3の変形例(以下「ロータ9c」という。)について説明する。
図18は、変形例のロータ9cの拡大図である。図18は、ロータ9cを軸方向からみた平面図であって、前述の第1実施形態における図4に対応する。
ロータ9cは、磁石33の周方向の端部33sが突極35に接する点で第1及び第2の実施形態におけるロータ9と異なる。
なお、パワーモジュール604は印加部の一例である。
なお、コントローラ制御部400の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、モータとして、ワイパーモータ1を例に挙げたが、本発明に係るモータは、ワイパーモータ1以外にも、車両に搭載される電装品(例えば、パワーウインドウ、サンルーフ、電動シート等)の駆動源となるものや、その他のさまざまな用途に使用することができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1…ワイパーモータ(ブラシレスワイパーモータ)、 2…モータ部(モータ)、 8…ステータ、 9…ロータ、 9a…ロータ、 9b…ロータ、 9c…ロータ、 20…ステータコア、 21…コア部、 22…ティース、 24…コイル、 31…シャフト、 32…ロータコア、 32b…外周面、 33…磁石、 33a…外周面、 33c…周方向中間部(周方向の中間部)、 33s…端部、 35…突極、 35s…対向面(突極側対向面)、 P351…凸箇所、 P352…凹箇所、 P331…凹箇所、 400…コントローラ制御部、 401…印加制御部、 401a…印加制御部、 402…決定部、 61…磁気検出素子、 62…コントローラ基板、 601…CPU、 602…メモリ、 603…補助記憶装置、 604…パワーモジュール、 605…取得部

Claims (5)

  1. 環状のステータコアと前記ステータコアの内周面から径方向内側に向かって突出する複数のティースとを有するステータと、
    前記ティースに巻回されるコイルと、
    前記ステータコアの径方向内側で回転軸線回りに回転するシャフトと、
    前記シャフトに固定され、前記回転軸線を径方向中心とするロータコアと、
    前記ロータコアの外周面に位置する磁石と、
    前記ロータコアの前記外周面の周方向で隣り合う前記磁石の間に位置し、前記磁石の周方向の端部よりも径方向外側に突出する突極と、
    前記コイルに対して電圧を印加する印加部と、
    前記コイルに所定の条件を満たす電圧が印加されるように前記印加部を制御する印加制御部と、
    を備え、
    前記磁石の磁極数と前記ティースの数との比は、2:3であり、
    前記コイルに対して印加される電圧の波形は矩形波であり、
    前記印加制御部は、前記突極の先端と前記ティースの開口部とが対向していない時に前記コイルに電圧の印加が開始されるように前記印加部を制御する、
    モータ。
  2. 前記コイルに印加される電圧は、進角が15°以上45°以内の進角のうち予め定められた所定の進角であって、通電角が130°以上150°以下の通電角のうち予め定められた所定の通電角である、
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記進角は、15°以上30°未満である、
    請求項2に記載のモータ。
  4. 動作環境に関する情報を取得する取得部、
    をさらに備え、
    前記印加制御部は、波形が矩形波の電圧であって前記情報に基づいた進角又は通電角の電圧を印加するように前記印加制御部する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータを備える、
    ブラシレスワイパーモータ。
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