JP2020078971A - 電動車両駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】電力制御装置のケースと車両駆動装置のケースの間に位置する導電性部材から放射される電磁ノイズを低減する技術を開示する。【解決手段】電力制御装置と車両駆動装置の間に中間部材が介在するともに導電性遮蔽板が配置されている。電力制御装置は、第一開口を有する導電性第一ケースに収容されており、車両駆動装置は、第二開口を有する導電性第二ケースに収容されている。中間部材は第一開口と第二開口を気密に封止する非導電性のシール部材と、シール部材の内側を貫通して第一開口と第二開口を通過する導電性部材を備えている。非導電性シール部材の外側に導電性遮蔽板が配置されている。その導電性遮蔽板は、第一ケースと第二ケースの双方に接続されている。導電性遮蔽板を利用して導電性部材が放射する電磁ノイズによるインダクタンスを抑制することで、電磁ノイズを低減することができる。【選択図】図2

Description

本明細書は、電力制御装置と車両駆動装置を備えている電動車両駆動ユニットに関する。
ケースに収容されている電力制御装置とケースに収容されている車両駆動装置を固定して電動車両駆動ユニットを構成する技術が開発されている。そのユニットでは、電力制御装置と車両駆動装置の間を導電性部材で接続する必要があり、電力制御装置のケースと車両駆動装置のケースの双方にその導電性部材が通過する開口を形成しておく。導電性部材を外界から保護するとともに前記両開口を気密に封止するために、その導電性部材の周囲にシール部材を設けることがある。シール部材は、電力制御装置側の開口と車両駆動装置側の開口の双方を気密に封止する。また導電性部材は、シール部材の内側を貫通して電力制御装置側の開口と車両駆動装置側の開口を通過する。
前記電力制御装置と導電性部材と車両駆動装置には、その大きさが急峻に変化する大電流が流れ、周囲に電磁ノイズを放射する。電動車両駆動ユニットの近傍に、その電磁ノイズの影響を受ける電子機器を配置することがあり、その電磁ノイズ対策が必要とされている。
電力制御装置と車両駆動装置に関しては、それぞれのケースを導電性部材で形成し、アースをとることで電磁ノイズに対策することができる。両者を接続する導電性部材に関しても、その周囲を囲繞するシール部材を導電性部材で形成すれば電磁ノイズ対策することができるが、電力制御装置側の開口と車両駆動装置側の開口の双方を気密に封止する必要があるシール部材を導電性部材で形成することが困難であり、電力制御装置のケースと車両駆動装置のケースの間に位置する導電性部材から放射される電磁ノイズ対策が必要とされている。
電力制御装置は、典型的には電源の直流電力を交流に変換するインバータである。電力制御装置は、昇圧コンバータを含む場合もある。また、車両駆動装置は、典型的には走行用モータである。なお、本明細書における電動車両には、電気自動車のほか、ハイブリッド車と燃料電池車も含まれる。
特開2015−205596号公報
特許文献1は、電力制御装置の金属製ケースと金属製ブラケットが絶縁性の防振ブッシュを介して固定する際に、編組線により金属製ケースと金属製ブラケットを導通させる技術を示している。この技術は、電力制御装置の金属製ケースをアースする技術であり、電力制御装置のケースと車両駆動装置のケースの間に位置する導電性部材から放射される電磁ノイズに対策するものでない。
本明細書では、電力制御装置のケースと車両駆動装置のケースの間に位置する導電性部材から放射される電磁ノイズに対策する技術を開示する。
本技術を適用した電動車両駆動ユニットは、電力制御装置と車両駆動装置の間に中間部材が介在するともに導電性遮蔽板が配置されている。電力制御装置は、第一開口を有する導電性第一ケースに収容されており、車両駆動装置は、第二開口を有する導電性第二ケースに収容されている。中間部材は、第一開口と第二開口を気密に封止する非導電性のシール部材と、そのシール部材の内側を貫通して第一開口と第二開口を通過する導電性部材を備えている。非導電性シール部材の外側に導電性遮蔽板が配置されている。その導電性遮蔽板は、第一ケースと第二ケースの双方に接続されている。
上記の電動車両駆動ユニットでは、非導電性シール部材の外側に導電性遮蔽板が配置されており、その導電性遮蔽板が電力制御装置のケースと車両駆動装置のケースの双方に接続されている。これによると、導電性部材に変動電流が流れて導電性部材の周囲に磁界が発生すると、その導電部材の外側に配置されている導電性遮蔽板に誘導電流が流れ、その誘導電流が磁界を発生する。誘導電流が発生する磁界は導電性部材を流れる変動電流に起因する磁界と逆方向であり、導電性部材を通過する変動電流に起因する磁界を相殺する。これによって導電性遮蔽板を超えて伝搬する電磁ノイズの強度が低下し、導電性部材のインダクタンスが低減される。この結果、電力制御装置のケースと車両駆動装置のケースの間に位置する導電性部材から放射される電磁ノイズは、導電性遮蔽板を超えて伝搬することが抑制され、電磁ノイズから保護する必要がある電子機器を電磁ノイズから保護することができる。
なお、非導電性シール部材の外側に導電性遮蔽板が配置されているとは、シール部材の外周を一巡している場合と、外周の一部に配置されている場合の双方を含む。電磁ノイズから保護する必要がある電子機器の配置位置が限定されている場合は、一部に導電性遮蔽板を配置することで、導電性遮蔽板によって電子機器を電磁ノイズから保護することができる。
また、導電性部材が開口を通過するという場合、導電性部材がシール部材によって覆われた状態で通過する場合と、導電性部材がシール部材から露出した状態で通過する場合の双方を含む。開口を封止するシール部材は、開口内に侵入することもあるし、開口外に留まることもある。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電動車両駆動ユニットが搭載されるハイブリッド車のフロントコンパートメント内の部品レイアウトを示す上方斜視図である。 実施例の電動車両駆動ユニットの側面図である。 図2におけるIIIの範囲を拡大した上方斜視図である。 実施例の電動車両駆動ユニットの組立工程(1)を示す上方斜視図である。 実施例の電動車両駆動ユニットの組立工程(2)を示す上方斜視図である。 図2のVI−VIにおける電動車両駆動ユニットの部分断面図である。 サービスカバー配置前後の電磁ノイズの強度を示す分布図である。 サービスカバー配置前後の磁界の成分方向を示す分布図である。
図面を参照して実施例の電動車両駆動ユニット10について説明をする。図1はハイブリッド車2のフロントコンパートメント4における機器の配置を示す。図1では、ハイブリッド車2の車両後方が省略されている。図1に示すように、フロントコンパートメント4には、電動車両駆動ユニット10や、エンジン14、ECU12等の機器が隣接している。フロントコンパートメント4には、その他にも機器が配置されているが、ここでは説明を省略する。なお、図1では各機器は模式化して描いてある。
電動車両駆動ユニット10は、トランスアスクル6と、トランスアスクル6の上に固定されたPCU8(Power Control Unitの略)により構成されている。トランスアスクル6は、モータ22(図2参照)や動力分配機構、デファレンシャルギア等を収容する。動力分配機構や、デファレンシャルギアについては図示を省略する。トランスアスクル6のケースは、例えば、アルミニウムのダイキャスト、あるいは、削り出しで作られる。すなわち、トランスアスクル6のケースは導電性を有する。トランスアスクル6の詳細構造や機能については説明を省略する。
また、PCU8は、インバータ24(図4参照)を収容している。PCU8は、走行用のモータ22(図2参照)を駆動するデバイスである。より詳しくは、PCU8は、不図示の高電圧バッテリの電力を昇圧した後、交流に変換してモータ22へ供給する。PCU8のケースは、例えば、アルミニウムのダイキャスト、あるいは、削り出しで作られる。すなわち、PCU8のケースは導電性を有する。PCU8の詳細構造や機能については説明を省略する。
図2を用いて電動車両駆動ユニット10の構造の詳細について説明する。図2は、車両左側、すなわちH軸正側からみた電動車両駆動ユニット10の側面図である。先に述べたように、トランスアスクル6の上にPCU8が固定されている。図2に示すように、トランスアスクル6とPCU8は直接固定されている。別言すれば、トランスアスクル6とPCU8は当接している。先に述べたようにトランスアスクル6とPCU8のケースはともにアルミニウムにより形成されている。すなわち、両ケースは導電性を有している。図示はされていないが、トランスアスクル6はハイブリッド車2のボディと電気的に接続されている。すなわち、電動車両駆動ユニット10は、ハイブリッド車2のボディとアースをとっている。トランスアスクル6のケースは、H軸正側からカバーにより塞がれている。トランスアスクル6のカバーは、図2に示すように、複数のボルト18aによりH軸正側から固定されている。
また、図2に示すように、PCU8とトランスアスクル6の車両後方の接続部に、サービスカバー20が設けられている。詳細な説明は後述するが、サービスカバー20は、2本のボルト18bによりPCU8に固定されるとともに、1本のボルト18bによりトランスアスクル6に固定されている。また、トランスアスクル6とPCU8の間には、端子台16が設けられている。
図3を用いてトランスアスクル6とPCU8の接続部の詳細を示す。図3は、図2におけるIIIの範囲を拡大した上方斜視図である。図3に示すように、PCU8は、トランスアスクル6に向かって伸びる筒部を有している。また、その筒部とトランスアスクル6の間には、端子台16が設けられている。端子台16は、ボルト18cによりトランスアスクル6に固定されている。端子台16は、PCU8の筒部に挿入されている。すなわち、PCU8とトランスアスクル6の間に端子台16が介在している。詳細は後述するが、この端子台16は、樹脂により形成されている。すなわち、端子台16は、導電性を有しない。なお、図3〜5では、理解を助けるため、端子台16を示す部位をハッチングで示している。
図3に示すように、サービスカバー20は、端子台16を覆うようにPCU8とトランスアスクル6の双方に固定されている。また、このサービスカバー20は、鉄で形成されている。すなわち、サービスカバー20は、導電性を有する。別言すれば、樹脂製の端子台16の外側にサービスカバー20が配置されており、サービスカバー20がPCU8のケースとトランスアスクル6のケースの双方に接続されている。
続いて、図4及び図5を用いて実施例の電動車両駆動ユニット10の組立工程について説明する。図4は、PCU8の筒部に端子台16が挿入される前の状態を示している。図4に示すように、端子台16は、トランスアスクル6の開口6Hを塞ぐようにトランスアスクル6に4本のボルト18cにより固定されている。端子台16の内側をバスバ26がPCU8に向かって貫通している。バスバ26は、PCU8に収容されているインバータ24とモータ22(図2参照)を三相で接続する。このため、バスバ26の3本の端子が端子台16の内側を貫通している。図4の矢印に示すように、PCU8が上方からトランスアスクル6に組付けられる。その際、端子台16はPCU8の開口8Hを内側から気密に封止する。また、バスバ26はPCU8の開口8Hを通過する。
図5にPCU8をトランスアスクル6に組付けた状態を示す。先に述べたように、バスバ26の3本の端子は、PCU8の開口8Hを通過している。図5に示すように、バスバ26の3本の端子は、インバータ24の3本の端子とボルト18dにより固定されている。PCU8の筒部には、車両前後方向に伸びる長孔形状のサービスホールが設けられている。電動車両駆動ユニット10を組立てる際、このサービスホールにボルト18dを通過させてボルト18dを締結することで、バスバ26の端子とインバータ24の端子を接続する。これにより、インバータ24からモータ22(図2参照)にバスバ26が三相交流を伝送する。バスバ26の端子とインバータ24の端子を接続した後、外側からサービスカバー20をサービスホールにかぶせるように取り付ける。サービスカバー20を3本のボルト18bでPCU8のケースとトランスアスクル6のケース双方に固定することで、実施例の電動車両駆動ユニット10は完成する。
なお、本明細書が開示する電動車両駆動ユニットは、組付け完了後に電力制御装置と車両駆動装置の間に中間部材が介在する構造を備えているものをいい、上述したあらかじめ車両駆動装置と中間部材を接続しておいたものに電力制御装置を接続して製造するものに限定されない。あらかじめ電力制御装置と中間部材を接続しておいたものに車両駆動装置を接続して製造することもできる。
図6を用いて、端子台16の詳細構造について説明する。図6は、図2におけるVI−VIの電動車両駆動ユニット10の部分断面図である。図6に示すように、PCU8の開口8Hと、トランスアスクル6の開口6Hは対向している。また、PCU8の下端と、トランスアスクル6の上面には間隙が存在している。この間隙を埋めるように、端子台16が設けられている。端子台16は、上側に突部を有し、下側に平板部を有している。端子台16の上側の突部は、その側面にパッキン16aを有している。パッキン16aは、端子台16の上側突部の外周に固定されている。端子台16の上側突部は、PCU8の開口8Hに挿入されている。パッキン16aは、PCUの開口8Hの内側の面に対して一定の関係で当接している。すなわち、パッキン16aは、開口8Hを気密に封止している。
また、端子台16の下側の平板部は、トランスアスクル6の開口6Hを覆うように配置されている。端子台16の平板部の下面の端部には、パッキン16bが設けられている。パッキン16bは、トランスアスクル6の開口6Hの周縁全周に一定の関係で当接している。すなわち、パッキン16bは、開口6Hを気密に封止している。
ここで、先に述べたように、端子台16は、樹脂により構成されている。また、パッキン16a、bも、ゴムで構成されている。すなわち、端子台16は、非導電性である。端子台16は、PCU8の開口8Hと、トランスアスクル6の開口6Hを気密に封止している。
端子台16の固定方法について図6を用いて説明する。図6に示すように、端子台16は、端子台16の下側の中央部でバスバ26を固定している。バスバ26は、端子台16に固定された状態で端子台16の内側を貫通している。端子台16に固定されたバスバ26は、トランスアスクル6の開口6Hに上方から挿通される。その際、バスバ26は、トランスアスクル6の開口6Hを通過する。バスバ26は開口6Hを通過した後、モータ端子22aと当接する。その後ボルト18dによりバスバ26とモータ端子22aは固定される。なお、ボルト18dでバスバ26とモータ端子22aを固定する際、トランスアスクル6のケースのH軸正側のカバーは取り付けられていない。このため、ボルト18dは、トランスアスクル6のケースのH軸正側からバスバ26とモータ端子22aを固定することができる。その後、先に述べたように端子台16がトランスアスクル6に固定され、PCU6が上側からトランスアスクル6に取り付けられる。その際、バスバ26は、PCU8の開口8Hを通過する。バスバ26が開口8Hを通過した後、バスバ26はインバータ24とボルト18dにより固定される。
なお、実施例の電動車両駆動ユニット10は、バスバ26と端子台16を固定しているが、本明細書に開示する技術は、この固定方法に限定されない。先にバスバ26をモータ端子22aと固定し、その後上方から端子台16でバスバ26を覆う固定方法を採用してもよい。
さらに端子台16の外側にはサービスカバー20が設けられている。サービスカバー20は、先に述べたように、上側がPCU8に固定されており、下側がトランスアスクル6に固定されている。端子台16のさらに外側には、周辺機器であるECU12が設けられている。ECU12の車両への搭載方法については、ここでは図示及び説明を省略する。
先に述べたように、インバータ24からモータ端子22aにバスバ26が三相交流を伝送する。この際、バスバ26は、高周波の電磁ノイズを放射する。電磁ノイズは、端子台16が設けられているPCU8とトランスアスクル6の間から周辺機器であるECU12へ伝搬する。本明細書に開示する電動車両駆動ユニットでは、端子台16の外側にサービスカバー20が設けられている。先に述べたように、サービスカバー20は、PCU8のケースと、トランスアスクル6のケースの双方に接続されている。ここで、トランスアスクル6は、ハイブリッド車2のボディに固定されているため、電気的にはボディの一部とみなせる。先に述べたように、サービスカバー20は、導電性を有している。そのため、サービスカバー20は、PCU8のケースをボディに電気的に接続するものである。
バスバ26が発するノイズに起因して、バスバ26の外側に配置されているサービスカバー20に誘導電流が流れ、その誘導電流が磁界を発生する。誘導電流が発生する磁界はバスバ26を流れる変動電流に起因する磁界と逆方向であり、バスバ26を通過する変動電流に起因する磁界を相殺する。バスバ26が発生する磁界の大きさがインダクタンスの大きさを決める一因であるから、サービスカバー20がバスバ26の磁界(の一部)を相殺することによって、バスバ26のインダクタンスが抑えられる。
このように、本明細書に開示する電動車両駆動ユニットでは、サービスカバー20を利用してバスバ26のインダクタンスを抑制する。バスバ26が放射する高周波の電磁ノイズによるインダクタンスを抑制することで、バスバ26が発する高周波電磁ノイズを低減することができる。その結果、バスバ26から放射される電磁ノイズは、サービスカバー20を超えて伝搬することが抑制され、電磁ノイズの影響を受けやすいECU12等の電子機器を電磁ノイズから保護することができる。
図7及び図8を用いて実施例の電動車両駆動ユニット10周りのノイズの状態を示す。図7は、車両上方からみた電磁ノイズの分布図を示す。図7(1)の分布図はサービスカバー20が配置されていない状態の分布図を示し、図7(2)はサービスカバー20が配置された状態の分布図を示す。また、図7においてはハッチングが濃い範囲の電磁ノイズは強く、ハッチングが薄い範囲の電磁ノイズは弱い。図7(1)に示すように、バスバ26が放射する電磁ノイズは、バスバ26付近で強くなっている。バスバ26が放射する電磁ノイズは、放射状に広がり、バスバ26から離れるほど電磁ノイズは弱くなっている。
図7(2)に示すように、バスバ26の車両外側にサービスカバー20を配置することで、電磁ノイズの分布に変化が生じる。具体的には、サービスカバー20により電磁ノイズの放射が遮られ、広がりが弱まる。すなわち、サービスカバー20により、バスバ26の周辺の電磁ノイズの強度が弱まっている。すなわち、サービスカバー20をバスバ26の車両外側に配置することで、サービスカバー20を超えて伝搬することが抑制され、電磁ノイズの影響を受けやすいECU12等の電子機器を電磁ノイズから保護することができる。
図8は、車両上方からみた各部位における磁界の成分方向を示す。図8における矢印は、磁界の向きを示している。先に述べたように、バスバ26は、インバータ24からモータ22に三相交流が伝送する。図8では、車両下側から上側に電流が流れる場合、すなわち、図8の紙面奥側から紙面手前側に電流が流れる場合のバスバ26周辺の磁界の向きを示している。図8(1)は、サービスカバー20が配置されていない状態の磁界の向きを示し、図8(2)は、サービスカバー20が配置された状態の磁界の向きを示している。
図8(1)に示すように、サービスカバー20が配置されていない場合、バスバ26に流れる電流により反時計回りの磁界が発生している。サービスカバー20が配置されると、サービスカバー20には反時計回りの磁界により車両上側から下側に誘導電流が流れる。この誘導電流は、サービスカバー20の周りに時計回りの磁界を発生させる。すなわち、サービスカバー20が発生する磁界は、バスバ26を流れる変動電流に起因する磁界と逆方向である。このように、サービスカバー20を流れる誘導電流が発生する磁界は、バスバ26を通過する変動電流に起因する磁界を相殺する。先に述べたように、バスバ26が発生する磁界の大きさがインダクタンスの大きさを決める一因であるバスバ26の磁界(の一部)を相殺することによって、バスバ26のインダクタンスが抑えられる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
4:フロントコンパートメント
6:トランスアスクル
8:PCU
6H、8H:開口
10:電動車両駆動ユニット
12:ECU
14:エンジン
16:端子台
16a、b:パッキン
18a、18b、18c、18d:ボルト
20:サービスカバー
22:モータ
22a:モータ端子
24:インバータ
26:バスバ

Claims (1)

  1. 電力制御装置と車両駆動装置の間に中間部材が介在するとともに導電性遮蔽板が設けられている電動車両駆動ユニットであり、
    前記電力制御装置は、第一開口を有する導電性第一ケースに収容されており、
    前記車両駆動装置は、第二開口を有する導電性第二ケースに収容されており、
    前記中間部材は、前記第一開口と前記第二開口を気密に封止する非導電性シール部材と、そのシール部材の内側を貫通して前記第一開口と前記第二開口を通過する導電性部材を備えており、
    前記非導電性シール部材の外側に前記導電性遮蔽板が配置されており、その導電性遮蔽板が前記第一ケースと前記第二ケースの双方に接続されている電動車両駆動ユニット。
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