JP2020074836A - ソフトカプセル製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】残シートに付着したソフトカプセルを完全に分離除去できるようにし、高速運転にも対応できる生産性に優れたソフトカプセル製造装置を提供する。【解決手段】カプセル形状に型抜きされた2枚の皮膜シートからなる残シート14を下方に案内するマングルローラ382と、マングルローラ382とダイロール37との間に設置され、残シート14に付着したソフトカプセル15を分離させるストリップローラ381と、ストリップローラ381とダイロール37との間に設けられ、所定周期で回転駆動して残シート14に間欠的に接触することにより残シート14に周期的に衝撃を与え、これにより残シート14に付着したソフトカプセル15を落下させるはたき部材383とを具備する。【選択図】図4

Description

本発明はソフトカプセル製造装置に関し、詳しくは、残シートに付着したソフトカプセルを完全に分離除去できるようにして高速運転に対応できるようにしたソフトカプセル製造装置に関する。
従来から主に医薬品として、ゼラチン等の動物性原料や、澱粉等の植物性原料からなるカプセル皮膜内に薬剤の原液を充填してなるソフトカプセルが知られており、このようなソフトカプセルは例えば、特許文献1に開示されるロータリー方式の製造装置を用いて製造されている。
特許文献1に開示されたロータリー方式の製造装置は、ゼラチン溶液からゼラチンシートを成形するシート成形部と、ゼラチンシートからカプセルを成形するカプセル成形部とを備えて構成されている。そしてシート成形部で成形した2枚のゼラチンシートをカプセル成形部の一対のダイロール間に挟み込んでヒートシールするとともに、その際にゼラチンシート間に原液を注入し、ダイロール外周面の金型でゼラチンシートをカプセル形状に型抜きすることにより、ゼラチン皮膜内に原液が充填されたソフトカプセルを成形するようになっている。
上記特許文献1に開示されたロータリー方式の製造装置におけるシート成形部の構成を更に詳しく説明すると、シート成形部50は、図9に示すように、スプレッダーボックス51と成形ドラム52と巻上げローラ53とを備えて構成されている。
スプレッダーボックス51はゼラチン溶液11を一定量貯留するとともに、ゼラチン溶液11を成形ドラム52の上に薄く広げて塗布する機能を有している。成形ドラム52は内部に冷却水を循環させるとともに回転可能に支持されており、ドラム表面に塗布されたゼラチン溶液11を周回させながら乾燥した冷風を吹き付けることにより、冷却固化したゼラチンシート13を成形する。巻上げローラ53は成形ドラム52に密着したゼラチンシート13を引き剥がし、ローラの回転によりローラ外周に巻き付けられたゼラチンシート13を後段のカプセル成形部へと搬送するものである。なお、シート成形部50はダイロールの左右両側に対にして設けられており、一対のシート成形部50,50で成形した2枚のゼラチンシート13,13がダイロールへと搬送される。
また上記のようなシート成形部50において、その駆動系統は、図10に示すように成形ドラムを回転させる駆動系統60と巻上げローラを回転させる駆動系統70とが連動して設けられた構造になっている。すなわちドラム駆動系統60はモータ61に連結された減速機62のプーリーとドラム軸心のドラム軸入力プーリー63との両者にタイミングベルト64が掛け回されており、このタイミングベルト64を介してモータ61の回転をドラム軸入力プーリー63に伝達することにより成形ドラム52を回転させている。
一方、巻上げローラ駆動系統70の駆動源も成形ドラム52と同じモータ61であり、ドラム軸入力プーリー63に軸心を共通にしたドラム軸出力プーリー71と巻上げローラ入力プーリー72とがアイドラ73を介して連結されている。すなわち、ドラム軸出力プーリー71と小径のアイドラ軸入力プーリー74との両者にタイミングベルト75が掛け回され、また巻上げローラ入力プーリー72と大径のアイドラ軸出力プーリー76との両者にもタイミングベルト77が掛け回されている。したがってモータ61から減速機62を介してドラム軸に伝達された回転力は、更にアイドラ73を介して巻上げローラ入力プーリー72に伝達され、これにより巻上げローラ53を回転させている。
しかしながら、従来の製造装置にあっては、シート成形部50において上記のようにドラム駆動系統60と巻上げローラ駆動系統70とを連動させた連動駆動方式を採用しているため、次のような問題が生じている。
ソフトカプセルの生産効率を向上させる観点からすると、ダイロールに供給されるゼラチンシート13を高速で搬送するために巻上げローラ53の回転速度を上げる必要があるが、そのためには駆動源であるモータ61の回転数を上げなければならず、これに伴って成形ドラム52の回転も高速化してしまう。ところが成形ドラム52を高速回転させた場合、ドラム表面に密着したゼラチンシート13の乾燥が間に合わず、巻上げローラ53で剥がしきれなくなったゼラチンシート13がスプレッダーボックス51に巻き込まれてしまうというトラブルが発生することがあった。
このようなトラブルが発生したときには、装置の運転を一旦停止してスプレッダーボックス51に巻き込まれたゼラチンシート13を取り除き、モータ61の回転数を下げて運転を再開しなければならず、このことが生産性の大幅な低下を招いていた。なお、上記トラブルの要因としては、成形ドラム52の高速回転に加え、近年カプセル皮膜の原料が牛、豚、魚に含まれるゼラチン等の動物性原料だけでなく、澱粉等の植物性原料にも広がって多様化してきており、その原料の粘性や温度の違いによって皮膜シートが乾燥するまでの時間が異なることも挙げられる。
そこで、上記のような問題を解決するために、出願人は、特許文献2に示す「ソフトカプセル製造装置」を発明した。この特許文献2に示す「ソフトカプセル製造装置」は、シート成形部2におけるドラム駆動系統27と巻上げローラ駆動系統28とをそれぞれ独立して駆動する単独駆動方式を採用し、これにより成形ドラム23の回転速度はそのままで巻上げローラ24の回転速度やダイロール37の回転速度、マングルローラ382の回転速度を上げることができるようにして、成形ドラム23から皮膜シート13を確実に引き剥がすことができ、皮膜シート13をスプレッダーボックス22に巻き込むトラブルも解消できるようにして、安定した高速運転を可能にしたものである。
また、特許文献2に示す「ソフトカプセル製造装置」においては、シュート部送風機構47を設け、このシュート部送風機構47の両端のエアー吹出口473からダイロール37の下部へ向けて温度、湿度がコントロールされた乾燥風を吹きつけ、これによりダイロール37を通過した直後のソフトカプセル15同士の再付着を防止するようにした構成が設けられている。
しかし、上記シュート部送風機構47を設けた従来のソフトカプセル製造装置においては、ダイロール37により型抜きされたソフトカプセル15の一部が二次溶着により残シート14に再付着することがあり、この現象は、ソフトカプセル製造装置を高速運転する場合に顕著になり、これが大きなトラブルの1つの原因になるという問題があった。
特開平11−221267号公報 特開2007-135924号公報
そこで、本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、残シートに付着したソフトカプセルを完全に分離除去できるようにし、高速運転にも対応できる生産性に優れたソフトカプセル製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、対向配置されて互いに逆回転する一対のダイロール間に2枚の皮膜シートを搬送するとともに上記ダイロールの外周上方に嵌合させたウェッジから原液を射出して上記皮膜シート間に充填し、上記ダイロールの外周面に配列されたカプセルポケットの刃部どうしを噛み合わせて上記皮膜シートをヒートシールすると同時にカプセル形状に型抜きすることにより、カプセル皮膜内に原液が充填されたソフトカプセルを製造するソフトカプセル製造装置であって、上記カプセル形状に型抜きされた2枚の皮膜シートからなる残シートを案内するマングルローラと、上記マングルローラと前記ダイロールとの間に設置され、上記残シートに付着したソフトカプセルを分離させるストリップローラと、前記ストリップローラと前記ダイロールとの間に設けられ、上記残シートに対して周期的に衝撃を与えることにより残シートに付着したソフトカプセルを落下させる衝撃印加機構と、を具備することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、上記衝撃印加機構は、所定周期で回転駆動され、前記残シートに間欠的に接触するはたき部材を具備することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、上記皮膜シートの原料である溶液を貯留し、その溶液を所定の幅および厚みに広げて吐出するスプレッダーボックスと、上記スプレッダーボックスから吐出された溶液がドラム外周面に塗布され、そのドラムの回転により上記ドラム外周面に塗布された溶液を固化して皮膜シートを成形する成形ドラムと、上記成形ドラムと逆方向に回転するローラ外周面に上記皮膜シートが巻き付けられ、そのローラの回転により上記成形ドラムに密着した皮膜シートを引き剥がして上記ダイロールへと搬送する巻上げローラと、を備え、上記成形ドラムを回転させる駆動系統と上記巻上げローラを回転させる駆動系統とが互いに独立して駆動するように構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の発明において、上記成形ドラムを回転駆動させる駆動系統は、第1モータに連結された減速機のプーリーと、上記成形ドラムの軸心のドラム軸入力プーリーとの両者にタイミングベルトが掛け回されてなるとともに、上記巻上げローラを回転駆動させる駆動系統は、上記第1モータとは別駆動する第2モータの出力軸に取り付けられたモータ用プーリーと、上記巻上げローラの軸心の巻上げローラ入力プーリーとの両者にタイミングベルトが掛け回されてなり、上記第1モータおよび上記第2モータの駆動により、上記成形ドラムと上記巻上げローラとが互いに独立して回転駆動するように構成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、上記成形ドラムは、温度制御された恒温液をドラム内部に循環させる循環機構と、温度および湿度制御された風をドラム外部からドラム外周面に吹き付ける送風機構とを備えたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明において、上記ダイロールの下方から上記ダイロールの外周面に向けて温度および湿度制御された風を吹き付ける送風機構を備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明において、上記ウェッジの側面に上記ダイロールの外周面に配列されたカプセルポケットの複数列分に対応する複数列のノズル穴が設けられ、その複数列のノズル穴から上記ダイロールの複数列分のカプセルポケットに一度に原液を射出充填するようにしたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明において、上記ダイロールの外周面に配列された複数のカプセルポケットの刃部が、隣接するカプセルポケット間で共用されるようにしたことを特徴とする。
本発明は、対向配置されて互いに逆回転する一対のダイロール間に2枚の皮膜シートを搬送するとともに上記ダイロールの外周上方に嵌合させたウェッジから原液を射出して上記皮膜シート間に充填し、上記ダイロールの外周面に配列されたカプセルポケットの刃部どうしを噛み合わせて上記皮膜シートをヒートシールすると同時にカプセル形状に型抜きすることにより、カプセル皮膜内に原液が充填されたソフトカプセルを製造するソフトカプセル製造装置であって、上記カプセル形状に型抜きされた2枚の皮膜シートからなる残シートを案内するマングルローラと、上記マングルローラと前記ダイロールとの間に設置され、上記残シート付着したソフトカプセルを分離させるストリップローラと、前記ストリップローラと前記ダイロールとの間に設けられ、上記残シートに対して周期的に衝撃を与えることにより残シートに付着したソフトカプセルを落下させる衝撃印加機構と、を具備して構成したので、残シートに付着したソフトカプセルを完全に分離除去することができ、これにより高速運転にも対応できる生産性に優れたソフトカプセル製造装置を提供することことができる。
図1は、本発明に係るソフトカプセル製造装置の一実施形態を正面側から見た平面図である。 図2は、図1に示したソフトカプセル製造装置の内部構造を示す分解斜視図である。 図3は、図1に示したソフトカプセル製造装置の駆動系統を背面側から見た平面図である。 図4は、図1に示したソフトカプセル製造装置の要部拡大断面図である。 図5は、図1に示したソフトカプセル製造装置のウェッジを示す拡大斜視図である。 図6は、図1に示したソフトカプセル製造装置のダイロールを示す拡大斜視図である。 図7は、図1に示したソフトカプセル製造装置のダイロールにおけるカプセルポケットの形状例を示す模式図である。 図8は、図1に示したソフトカプセル製造装置のダイロールにおけるカプセルポケットの他の形状例を示す模式図。 図9は、従来のソフトカプセル製造装置のシート成形部を示す拡大斜視図である。 図10は、従来のソフトカプセル製造装置の駆動系統を背面側から見た平面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明のソフトカプセル製造装置の一実施形態を正面側から見た平面図、図2は同装置の内部構造を示す分解斜視図、図3は同装置の駆動系統を背面側から見た平面図、図4は同装置のカプセル成形部を示す拡大断面図、図5は同装置のウェッジを示す拡大斜視図、図6は同装置のダイロールを示す拡大斜視図、図7は同装置のダイロールにおけるカプセルポケットの形状例を示す模式図、図8は同装置のダイロールにおけるカプセルポケットの他の形状例を示す模式図である。
以下の実施形態ではカプセル皮膜になる皮膜シートの原料として、ゼラチン等からなる動物性原料を使用した例について説明するが、本発明はこれに限らず澱粉等からなる植物性原料やその他の原料を使用することも可能である。
図1および2に示すように、本発明のソフトカプセル製造装置1はシート成形部2とカプセル成形部3とから構成されており、シート成形部2では溶液(ゼラチン溶液)11から2枚の皮膜シート(ゼラチンシート)13,13を成形するとともに、カプセル成形部3ではそのゼラチンシート13,13どうしをヒートシールし、それと同時にシート間に原液12を注入してカプセル形状に型抜きすることにより、カプセル皮膜(ゼラチン皮膜)内に原液12が充填されたソフトカプセル15を製造するものである。
まずシート成形部2の構造について説明する。シート成形部2はソフトカプセル15の皮膜になるゼラチンを連続したシート状に成形するための機構部であり、図示しない溶液供給部(ゼラチン供給部)、スプレッダーボックス22、成形ドラム23、および巻上げローラ24を備えて構成されている。
ゼラチン供給部は図示しない小分け用のタンクと溶液ホース(ゼラチンホース)212とからなり、例えば牛、豚、魚などの各種原料から抽出・精製されたゼラチン溶液11が小分け用のタンク内に貯留され、そのゼラチン溶液11をゼラチンホース212によりスプレッダーボックス22まで移送するようになっている。また移送途中でゼラチン溶液11が固化することを防ぐために、ゼラチンホース212はヒータとセンサ(図示略)で温度調節される。
スプレッダーボックス22はゼラチンホース212から移送されてきたゼラチン溶液11を一定量貯留するとともに、そのゼラチン溶液11を成形ドラム23の上に薄く広げる機能を有している。スプレッダーボックス22の内部に貯留されたゼラチン溶液11はボックス底部に開口した細長状のゲート221から吐出され、成形ドラム23の表面に所定の幅および厚みに広げて塗布される。またスプレッダーボックス22にはヒータ222とセンサが取り付けられており、ヒータ222でボックスを加熱して所定温度に保ち、ボックス内部に貯留したゼラチン溶液11のゾル状態を維持するようになっている。
成形ドラム23はスプレッダーボックス22の直下に設置されており、ゲート221から吐出されたゼラチン溶液11を固化するためのものである。成形ドラム23は後述する駆動系統27によって回転可能に支持されており、ドラム表面に塗布されたゼラチン溶液11はドラム外周をほぼ周回する間に冷却されてゲル化し、これにより所定の幅と厚みで帯状に連続したゼラチンシート13が成形される。本実施形態の成形ドラム23は以下のようにドラム部循環機構45とドラム部送風機溝46の両機構を併用して皮膜シート13を成形する。
ドラム部循環機構45は、恒温液供給口451と、恒温液排出口452と、恒温液配管453a,453bと、恒温液パイプ454とからなる。温度制御された油や水などの恒温液は恒温液供給口451から一方の恒温液配管453aを介してドラム内部へと引き込まれる。ドラム内部の構造は図3に示したように軸が二重構造になっており、軸間に回転しない恒温液パイプ454が配設され、一定の温度に制御された恒温液はこのパイプを通じてドラム内部を循環するようになっている。恒温液パイプ454を通った恒温液は他方の恒温液配管453bを介して恒温液排出口452から装置外部へ排出される。このようにドラム部循環機構45において成形ドラム23の内部に温度制御された恒温液を循環させることにより、成形ドラム23の温度は一定温度に保たれる。
ドラム部送風機構46はエアー供給口461と、エアー配管462と、エアー吹出口463とからなる。装置外部にはプラント設備が設置されており、プラント設備より温度および湿度制御された乾燥風がエアー供給口461からエアー配管462を介して吸入されるとともに、ドラム外部に設けられたエアー吹出口463からドラム表面に向けて吹き付けられる。またエアー吹出口463の内部には可動式の羽根(図示略)が設けられていてドラム表面に吹き付ける乾燥風の方向を制御できるようになっている。なお、成形ドラム23の外部にはドラム外周を囲むようにダクトカバー464が設けられており、乾燥風の方向を規制するとともに外部からドラム表面への塵埃の侵入を防いでいる。このようにドラム部送風機構461でドラム表面のゼラチンシート13に向けて乾燥風を吹き付けることにより、ゼラチンに含まれる水分を蒸発させてゼラチンシート13の乾燥を促進し、ヒートシール時の接着力を高めるものとしている。
皮膜の原料としては牛や豚に含まれるゼラチン等の動物性原料が主流であるが、これ以外の原料として、例えば魚に含まれるゼラチンを使用する場合には牛や豚に比べ低温で制御しなければならず、とうもろこしに含まれる澱粉等の植物性原料を使用する場合には逆に牛や豚に比べ高温で制御しなければならない。従来の一般的な成形ドラムのようにドラム内部に冷却水を循環させるだけの構造によると、このような特殊な原料からなる溶液はたとえ皮膜シートが成形できてもヒートシールが不完全となり、ソフトカプセルを成形することは不可能である。一方、本実施形態の成形ドラム23は上記のようなドラム部循環機構45とドラム部送風機構46を併用している。このため成形ドラム23について冷却のみならず加熱もでき、皮膜原料の特性に応じて幅広い温度コントロールが可能である。したがって、この成形ドラム23によれば多様化した原料からなる皮膜シート13の成形についても柔軟に対応できるようになっている。
巻上げローラ24は成形ドラム23で成形されたゼラチンシート13がほぼ周回を終えた位置に設置されており、ドラム外周面に密着したゼラチンシート13を引き剥がして後段のカプセル成形部3に供給するためのものである。巻上げローラ24は後述する駆動系統28によって4本のローラ241〜244が交互に逆回転するようになっており、成形ドラム23から引き剥がされたゼラチンシート13はローラに巻き付けられ、4本のローラ間をジグザグに通過しながらシートガイド25に到達する。さらにシートガイド25で位置調整されたゼラチンシート13はリボンローラ26を介してカプセル成形部3のダイロール37に供給される。
リボンローラ26は搬送されてきたゼラチンシート13をダイロール37へ正確にガイドするためのローラであるが、ローラ外周面にテフロン(登録商標)のコーティングが施され、ゼラチンシート13を円滑に移送できるようになっている。
4本の巻上げローラのうち最下端に位置する第1ローラ241は、成形ドラム23からゼラチンシート13を剥がし易くするためローラ外周面にロレット加工が施され、ゼラチンシート13を保持するグリップ力が高められている。また、中間に位置する第2ローラ242と第3ローラ243は、カプセル成形時にウェッジ35とダイロール37との間に挟まれるゼラチンシート13の滑りを良くするために、ローラ外周面からゼラチンシート13の裏面、次いで表面へとオイルを塗布する。なお、最上端に位置する第4ローラ244は第3ローラ243でのオイルの塗布面積を第2ローラ242のそれと同じにするためのローラとして機能する。
ここでシート成形部2の駆動系統を説明すると、本実施形態においては、図3に示すように成形ドラム23を回転させる駆動系統27と巻上げローラ24を回転させる駆動系統28とが互いに独立して駆動する単独駆動方式を採用したことが特徴である。
ドラム駆動系統27については、第1モータ271に連結された減速機272のプーリーと成形ドラム23の軸心のドラム軸入力プーリー273との両者にタイミングベルト274が掛け回された構造になっている。これにより第1モータ271の回転トルクは減速機272で回転数を下げることによって大きくなり、その回転力がタイミングベルト274を介してドラム軸入力プーリー273に伝達され、成形ドラム23を単独で回転駆動する。
一方、巻上げローラ駆動系統28の駆動源は成形ドラム23の第1モータ271とは別駆動する第2モータ281である。この第2モータ281の出力軸に取り付けられたモータ用プーリー282と巻上げローラ入力プーリー283との両者にタイミングベルト284が掛け回さをれている。したがって第2モータ281を駆動すると、その回転力はタイミングベルト284を介して巻上げローラ入力プーリー283に直接伝達され、これにより巻上げローラ24を単独で回転駆動する。
巻上げローラ入力プーリー283は第2ローラ242の軸心に取り付けられていて、そのプーリー283に噛み合う第1および第3ローラのプーリー285,286を同時に逆回転させることにより、成形ドラム23と第1ローラ241とは互いに反転駆動し、かつ4本のローラ241〜244が交互に反転駆動するようになっている。なお、ドラム駆動系統27と巻上げローラ駆動系統28とを別駆動にしたことにより、従来両者を繋いでいたアイドラ73とドラム軸出力プーリー71は不要になり、ドラム軸にはドラム軸出力プーリー71の撤去後の隙間を塞ぐスリーブ275が取り付けられている。
このように本実施形態ではシート成形部2においてドラム駆動系統27と巻上げローラ駆動系統28とをそれぞれ独立して駆動させる単独駆動方式を採用したことにより、カプセル成形部3に供給するゼラチンシート13を高速で搬送する際には、巻上げローラ駆動系統28において第2モータ281の回転数を上げて巻上げローラ24、ダイロール37、マングルローラ382を高速回転すれば良い。これによりドラム駆動系統27についてはそのままの速度での運転で良く、成形ドラム23の回転速度を上げずに済むので、ドラム表面に密着したゼラチンシート13の乾燥時間を充分に確保することができる。したがって巻上げローラ24により成形ドラム23からゼラチンシート13を確実に引き剥がすことができ、シートをスプレッダーボックス22に巻き込んでしまうトラブルが解消され、安定した高速運転が可能になる。
またドラム駆動系統27と巻上げローラ駆動系統28とが互いに独立しているので、近年多様化してきている皮膜シートの原料の違いによる乾燥時間や、あるいは後述するプランジャー式ポンプ32の駆動タイミングやダイロール37の回転速度などの各種条件を考慮した上で、成形ドラム23の回転速度と巻上げローラ24の回転速度をそれぞれ個別に最適な値に設定することも可能になり、設定自由度が高く、きめ細かな運転制御を実現することができる。
以上のようなゼラチン供給部21、スプレッダーボックス22、成形ドラム23、および巻上げローラ24からなるシート成形部2と、ドラム駆動系統27および巻上げローラ駆動系統28と、ドラム部循環機構45およびドラム部送風機構46は、図2および3に示すようにカプセル成形部3を中心とした左右両側に対にして設置されており、これにより一対のシート成形部2,2で成形した2枚のゼラチンシート13,13をカプセル成形部3に搬送するようになっている。
次に、カプセル成形部3の構造について説明する。図2に示すようにカプセル成形部3は上述したシート成形部2から搬送された2枚のゼラチンシート13,13間に薬剤などの原液12を注入してソフトカプセル15を成形するための機構部であって、原液供給部3A、セグメント部3B、およびヒートシール部3Cを備えて構成されている。
原液供給部3Aはホッパー31とプランジャー式ポンプ32とチューブアッセンブリ33とからなり、ホッパー31に貯留された原液12をプランジャー式ポンプ32の駆動によって所定タイミングでセグメント部3Bへ供給するためのものである。プランジャー式ポンプ32はシリンダ内を進退動作する複数本のプランジャーピン321,321,…を備えており、プランジャーピン321の圧力を受けた弁が座面に離着することにより弁を開閉して原液12の供給タイミングを制御する。
チューブアッセンブリ33は、上下2枚のプレート間に上記プランジャーピン321と同数の供給用チューブ331,331,…と、使用しないチューブのラインをホッパー31へ戻すリターンチューブ332とを有しており、プランジャー式ポンプ32により供給制御された原液12はホッパー31から供給用チューブ331を介してセグメント部3Bに供給される。
セグメント部3Bは原液供給部3Aから供給された原液12を2枚のゼラチンシート13,13間に充填する機能を有しており、シャットオフバルブ34とウェッジ35と両者間に介在するディストリビューター36とからなる。
シャットオフバルブ34はレバー341の操作によるスライド機構を利用して弁を開閉することにより、原液供給の開始および停止を制御できるとともに、チューブアッセンブリ33から供給された原液12をすべてリターンチューブ332でホッパー31へと戻すことができるようになっている。
ウェッジ35は一対のダイロール37,37間に供給されたゼラチンシート13,13の間に原液12を注入するためのものであり、ダイロール37の外周上方の湾曲凹部371に嵌合する湾曲凸部351を有する楔形に形成され、湾曲凸部351の上面には一列に整列した供給穴352が開口し、湾曲凸部351の側面には供給穴352に対応して原液12を射出するノズル穴353が開口している。ウェッジ35の中心にはヒータ354とセンサが内蔵されており、ヒータ354でウェッジ35を加熱することによりゼラチンシート13に対してヒートシール時に必要な熱の伝達が行われる。
ディストリビューター36はシャットオフバルブ34を通過した原液12を分散してウェッジ35に供給するためのものであり、ウェッジ35の供給穴352に合わせて分散配置された供給穴361と、使用しない原液12をリターンチューブ332に戻すための溝362が加工されている。
ヒートシール部3Cは左右両側のシート成形部2,2から搬送されてきた2枚のゼラチンシート13,13をヒートシールすると同時にカプセル形状に型抜きしてソフトカプセル15を成形する部位である。ここには互いに逆回転する一対のダイロール37,37が近接して対向配置されており、両ローラの外周上方にはウェッジ35を嵌め込むための湾曲凹部371が区画形成される。ダイロール37の外周面にはゼラチンシート13をカプセル形状に型抜きする金型として複数個のカプセルポケット372,372,…が整列して開口されており、隣接するカプセルポケット372,372間にはゼラチンシート13を切り抜くための刃部373が形成されている。
図4に拡大して示すように、ヒートシール部3Cでは一対のダイロール37,37間に2枚のゼラチンシート13,13が供給され、その上方位置にウェッジ35を嵌め込んで側面のノズル穴353から原液12を射出することにより、ダイロール37,37に挟まれた2枚のゼラチンシート13,13の間に原液12が注入される。これと同時にウェッジ35はヒータ354で加熱されていて、その熱によりゼラチンシート13を溶融させて接着力を高め、ローラ間の最狭部を通過する際の圧力でヒートシールを行う。さらにこのとき左右両側のダイロールの刃部373,373どうしが噛み合わさることにより、ゼラチンシート13はカプセル形状にカット加工される。
さて、本実施形態のソフトカプセル製造装置1では、上記カプセル成形が完了したダイロール37の下方位置に、ソフトカプセル15を切り抜いた後の残りのゼラチンシート(残シート)14を下方に引っ張るマングルローラ382と、シート側に残されたソフトカプセル15と残シート14とを分離するためのストリップローラ381を設けるとともに、ストリップローラ381とダイロール37との間に、残シート14に対して周期的に衝撃を与えることにより残シート14に付着したソフトカプセルを落下させる衝撃印加機構38が設けられている。
この衝撃印加機構38は、図4に詳細を示すように、所定周期で回転駆動され、残シート14に間欠的に接触することにより残シート14に対して周期的に衝撃を与えるはたき部材383から構成することができる。
上記構成によると、ダイロール37により型抜きされたソフトカプセル15の一部が二次溶着により残シート14に再付着していても、このソフトカプセル15は、はたき部材383による衝撃で残シート14を大きく揺すられることにより下方に落下し、さらに、ストリップローラ381の回転によりシート側に残されたソフトカプセル15と残シート14とが分離されるので、残シート14に付着したソフトカプセル15をほぼ完全に分離させることができる。
このようにして分離されたソフトカプセル15のみが正面に配置されたシューターを経由して回収される。なお、残シート14がダイロール37に巻き込まれないように、また残シート14が途中で引きちぎられないようにマングルローラ382の回転速度が調整されている。
ヒートシール部3Cにはさらにシュート部送風機構47が設けられている。シュート部送風機構47は、エアー供給口471と、エアーパイプ472と、エアー吹出口473とからなる。上述したドラム部送風機構46と同様に、装置外部のプラント設備より温度および湿度制御された乾燥風がエアー供給口471からエアーパイプ472を介して吸入され、ダイロール下方に設けられた両側のエアー吹出口473,473から一対のダイロール37,37の外周面に向けて均等に吹き付けられる。このようにシュート部送風機構47ではダイロール37に向けて下方から乾燥風を吹き付けることにより、高速運転時にダイロール37,37間を通過した直後のソフトカプセル15や残シート14の接着力が瞬時に弱められ、型抜き後のソフトカプセル15,15どうしが互いに再付着してしまうことを防止できると同時に、ダイロール37からの剥がれが良くなり、残シート14がダイロール37に巻き付くというトラブルを回避できる。なお、このシュート部送風機構47は一対のダイロール37,37に対応して左右両側に対にして設けられている。
ヒートシール部3Cの駆動系統についても図3に示すようにドラム駆動系統27や巻上げローラ駆動系統28から独立して駆動するようになっている。すなわちヒートシール部3Cはドラム駆動系統27と同様に単独でモータ411と減速機412からなる駆動系統41を有しており、左右のダイロール37の位置を微調整するための手動によるギア機構42などを挟み、ダイロール37、リボンローラ26、及び上部に配置されるプランジャー式ポンプ32を駆動する。また中央に位置するシュートアッセンブリ38を駆動する駆動系統43と、マングルローラ382を駆動する駆動系統44とが図示しない内部のモータによって回転駆動する。よって、この装置には(1)ドラム駆動系統27、(2)巻上げローラ駆動系統28、(3)ダイロール駆動系統41、(4)シュートアッセンブリ駆動系統43、(5)マングルローラ駆動系統44の合計5系統の駆動系統が存在する。このようにゼラチンシート13が通過する各部位の駆動系統を分けることにより、各部位で起こりうるゼラチンシート13の問題に対処できるようになっている。
なお、本発明によるソフトカプセル製造装置1の生産効率を向上させる観点から、本実施形態では以下に説明するようにセグメント部3Bを構成するウェッジ35にノズル穴353を複数列設けたダブルインジェクション機構を採用している。すなわち、図5に拡大して示すように、ウェッジ35における湾曲凸部351の右側面には上下2列のノズル穴353が長手方向に並んで設けられており、上列には2個のノズル穴353a,353bが、また下列には3個のノズル穴353c,353d,353eがそれぞれ互い違いに配置されている。なお、この上下2列のノズル穴353a〜353eは反対側の左側面にも同様に設けられている。
したがって、1回のプランジャー式ポンプ32の駆動によって、ウェッジ35の片側2列のノズル穴353から一度にダイロール37の2列分のカプセルポケット372の中に原液12を注入することができる。よって、プランジャー式ポンプ32の駆動スピードが遅いままでも結果的にダイロール37の回転速度が2倍になり、単位時間当たり2倍の数のソフトカプセル15を製造することができ、これにより大幅な増産が可能になる。しかもプランジャー式ポンプ32の駆動スピードが遅いままでも良いので、原液12の充填精度が高まりソフトカプセル15の品質向上に繋がるとともに、装置の機械的な負担が減ることにより長期の使用に耐え得る信頼性の高い装置を提供できる。
さらに生産性を高めるため、ダイロール37についても隣り合うカプセルポケット372,372間で刃部373を共用することにより、高密度のポケット数を有するローラを構成している。すなわち、図6に拡大して示すように、右側のダイロール37の外周面には上記ウェッジ35に形成されたノズル穴353a〜353eの位置に対応して、軸方向に等間隔で2個並べた楕円形のカプセルポケット372a,372bと、軸方向に等間隔で3個並べた楕円形のカプセルポケット372c,372d,372eとの組み合わせが設けられている。また図示は省略してあるが、この組み合わせがダイロール37の円周方向に連続して設けられている。そしてウェッジ35のノズル穴353a〜353eから射出される原液12に対し、ダイロール37のカプセルポケット373a〜373eが回転しながら占位するようになっている。また隣接するカプセルポケット372,372間で刃部373が共用されているので、カプセルポケット372,372間に無駄な隙間は存在していない。なお、この高密度のカプセルポケット372は左側のダイロール37にも同様に設けられている。
したがって、ダイロール37全体のカプセルポケット数が大幅に増え、ダイロール37の1回転当たりに製造されるソフトカプセル15の個数を増大させることができる。よって、ダイロール37の長さや径を大きくしなくても増産が可能になるので、装置のコンパクト化を図ることができ、あわせて装置全体のコスト低減を図ることができる。さらにカプセルポケット372,372間に無駄な隙間がないので、ソフトカプセル15を切り抜いた後の残シート14の量を大幅に減らすことができて材料コストの節約に繋がるとともに、残シート14が網目になってダイロール37に巻き付くといったトラブルも解消されて安定した運転が可能になる。
なお、ダイロール37の外周面に設けるカプセルポケット372の形状については、図6に示した楕円形に限らず各種の変形例が考えられる。例えば図7に示すように各種の六角形のポケットを配列しても良く、これらの六角形以外にも図8に示す台形、三角形、正方形、あるいは長方形のポケットを配列することもでき、カプセルポケット372の形状は成形するソフトカプセル15の製品形状に合わせて適宜選択すれば良い。
また、本発明に係るソフトカプセル製造装置1の本実施形態においては、ウェッジ35の幅広化を図っている。すなわち、従来のソフトカプセル製造装置のウェッジ35の幅は60mmであったので、この60mm幅のウェッジ35を用いると、左右のゼラチンシート13が入り込むダイロール37とウェッジ35との間において原液12の吹き出しが生じ、この吹き出した原液12はダイロール37の前部及び後部の両端に流れて、ダイロール37の表面に付着する。ここで、原液12の種類によっては、ソフトカプセル15の接着不良が発生するとともに、ソフトカプセル15の表面にも原液12が付着して、次工程のタンブラー乾燥機を汚すという問題が発生した。
そこで、本発明に係るソフトカプセル製造装置1の本実施形態においては、ウェッジ35の幅を60mmから90mmに拡大している。ウェッジ35の幅を60mmから90mmに拡大すると、ウェッジ35の重量が大きくなるとともに、ダイロール37とウェッジ35との接触距離が長くなり、これにより左右のゼラチンシート13が入り込むダイロール37とウェッジ35との間における原液12の吹き出しを大幅に減少することができる。
また、本発明に係るソフトカプセル製造装置1の本実施形態においては、高速運転におけるウェッジ35からの熱量不足を解消するために、ウェッジ35内蔵のヒータ345のワット熱量を増大している。本発明に係るソフトカプセル製造装置1におけるソフトカプセル15の接着はウェッジ35内蔵のヒータ345を用いたヒートシールで行っている。ここで、本発明に係るソフトカプセル製造装置1の高速運転を行うと、ヒートシール部3Cでのゼラチンシート13の通過量、原液12の通過量は2倍、3倍と増え、従来のウェッジ35内蔵のヒータ345では熱量が大幅に不足し、適正なソフトカプセル15のヒートシール熱量を確保できない。
そこで、本発明に係るソフトカプセル製造装置1の本実施形態においては、ウェッジ35内蔵のヒータ345のワット熱量を従来の3倍に増大することで、適正なソフトカプセル15のヒートシール熱量を確保している。
以上が本発明の一実施形態の説明であるが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内であれば、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
1 ソフトカプセル製造装置
11 溶液(ゼラチン溶液)
12 原液
13 皮膜シート(ゼラチンシート)
14 残シート
15 ソフトカプセル
2 シート成形部
212 溶液ホース(ゼラチンホース)
22 スプレッダーボックス
221 ゲート
222 ヒータ
23 成形ドラム
24 巻上げローラ
241 第1ローラ
242 第2ローラ
243 第3ローラ
244 第4ローラ
25 シートガイド
26 リボンローラ
27 ドラム駆動系統
271 第1モータ
272 減速機
273 ドラム軸入力プーリー
274 タイミングベルト
275 スリーブ
28 巻上げローラ駆動系統
281 第2モータ
282 モータ用プーリー
283 巻上げローラ入力プーリー
284 タイミングベルト
285 第1ローラのプーリー
286 第3ローラのプーリー
287 スリーブ
3 カプセル成形部
3A 原液供給部
31 ホッパー
32 プランジャー式ポンプ
321 プランジャーピン
33 チューブアッセンブリ
331 供給用チューブ
332 リターンチューブ
3B セグメント部
34 シャットオフバルブ
341 レバー
35 ウェッジ
351 湾曲凸部
352 供給穴
353 ノズル穴
354 ヒータ
36 ディストリビューター
361 供給穴
362 溝
3B ヒートシール部
37 ダイロール
371 湾曲凹部
372 カプセルポケット
373 刃部
38 衝撃印加機構
381 ストリップローラ
382 マングルローラ
383 はたき部材
41 ダイロール駆動系統
411 モータ
412 減速機
42 ギア機構
43 シュートアッセンブリ駆動系統
44 マングルローラ駆動系統
45 ドラム部循環機構
451 恒温液供給口
452 恒温液排出口
453a,453b 恒温液配管
454 恒温液パイプ
46 ドラム部送風機構
461 エアー供給口
462 エアー配管
463 エアー吹出口
464 ダクトカバー
47 シュート部送風機構
471 エアー供給口
472 エアーパイプ
473 エアー吹出口

Claims (8)

  1. 対向配置されて互いに逆回転する一対のダイロール間に2枚の皮膜シートを搬送するとともに上記ダイロールの外周上方に嵌合させたウェッジから原液を射出して上記皮膜シート間に充填し、上記ダイロールの外周面に配列されたカプセルポケットの刃部どうしを噛み合わせて上記皮膜シートをヒートシールすると同時にカプセル形状に型抜きすることにより、カプセル皮膜内に原液が充填されたソフトカプセルを製造するソフトカプセル製造装置であって、
    上記カプセル形状に型抜きされた2枚の皮膜シートからなる残シートを案内するマングルローラと、
    上記マングルローラと前記ダイロールとの間に設置され、上記残シートに付着したソフトカプセルを分離させるストリップローラと、
    前記ストリップローラと前記ダイロールとの間に設けられ、上記残シートに対して周期的に衝撃を与えることにより残シートに付着したソフトカプセルを落下させる衝撃印加機構と、
    を具備することを特徴とするソフトカプセル製造装置。
  2. 上記衝撃印加機構は、所定周期で回転駆動され、前記残シートに間欠的に接触するはたき部材を具備することを特徴とする請求項1に記載のソフトカプセル製造装置。
  3. 上記皮膜シートの原料である溶液を貯留し、その溶液を所定の幅および厚みに広げて吐出するスプレッダーボックスと、
    上記スプレッダーボックスから吐出された溶液がドラム外周面に塗布され、そのドラムの回転により上記ドラム外周面に塗布された溶液を固化して皮膜シートを成形する成形ドラムと、
    上記成形ドラムと逆方向に回転するローラ外周面に上記皮膜シートが巻き付けられ、そのローラの回転により上記成形ドラムに密着した皮膜シートを引き剥がして上記ダイロールへと搬送する巻上げローラと、を備え、
    上記成形ドラムを回転させる駆動系統と上記巻上げローラを回転させる駆動系統とが互いに独立して駆動するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のソフトカプセル製造装置
  4. 上記成形ドラムを回転駆動させる駆動系統は、第1モータに連結された減速機のプーリーと、上記成形ドラムの軸心のドラム軸入力プーリーとの両者にタイミングベルトが掛け回されてなるとともに、
    上記巻上げローラを回転駆動させる駆動系統は、上記第1モータとは別駆動する第2モータの出力軸に取り付けられたモータ用プーリーと、上記巻上げローラの軸心の巻上げローラ入力プーリーとの両者にタイミングベルトが掛け回されてなり、
    上記第1モータおよび上記第2モータの駆動により、上記成形ドラムと上記巻上げローラとが互いに独立して回転駆動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のソフトカプセル製造装置。
  5. 上記成形ドラムは、温度制御された恒温液をドラム内部に循環させる循環機構と、温度および湿度制御された風をドラム外部からドラム外周面に吹き付ける送風機構とを備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のソフトカプセル製造装置。
  6. 上記ダイロールの下方から上記ダイロールの外周面に向けて温度および湿度制御された風を吹き付ける送風機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のソフトカプセル製造装置。
  7. 上記ウェッジの側面に上記ダイロールの外周面に配列されたカプセルポケットの複数列分に対応する複数列のノズル穴が設けられ、その複数列のノズル穴から上記ダイロールの複数列分のカプセルポケットに一度に原液を射出充填するようにしたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のソフトカプセル製造装置。
  8. 上記ダイロールの外周面に配列された複数のカプセルポケットの刃部が、隣接するカプセルポケット間で共用されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のソフトカプセル製造装置。
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