JP2020071427A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読取画像への光源像の写りこみを抑制した画像読取装置を提供する。【解決手段】本発明に係る画像読取装置は、原稿Gを第1の方向に搬送する搬送部と、透光部材312を介して原稿Gの読取位置Hを照明する照明部401、402と、読取位置Hからの光を受光する受光部406と、読取位置Hからの光を受光部406に導光する光学系とを有し、第1の方向と透光部材312の原稿Gの側の面の法線Sとを含む第1の断面内において、透光部材312の原稿Gの側の法線Sと原稿Gの読取位置Hにおける法線Pとのなす角度は、光学系の光軸Rと原稿Gの読取位置Hにおける法線Pとのなす角度よりも大きいことを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、画像読取装置に関し、特に、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置に設けられる、自動原稿搬送装置により搬送される原稿の画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来、画像形成装置に設けられる画像読取装置として、自動原稿搬送装置(以下、ADF:Auto Document Feederと呼ぶ)を備え、該ADFによって搬送される原稿の画像を読み取るものがある。
そのような画像読取装置では、普通紙、厚紙や薄紙等の原稿の多種化に伴って、プラテンガラス(原稿台ガラス)とプラテンローラとの間隔を広げる必要があり、その場合、比較的薄い原稿が読取位置に搬送される際に、プラテンガラスに対して傾斜してしまう。
また、特許文献1は、複数のLEDが配列された光源及び導光体から構成される二つの照明装置を、プラテンガラスの法線に平行に設定された読取光軸を挟んで両側に互いに対称配置することによって照明分布のむらを抑制した画像読取装置を開示している。
特開2004−170858号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている画像読取装置において、上記のようにADFによって傾斜して読取位置に搬送された原稿の画像を読み取ろうとすると、読取光軸と原稿の法線とが非平行になる。そのため、原稿からの正反射光の進行方向が読取光軸と一致してしまう場合がある。
その場合、正反射光に起因する離散した光源像(配列された各LEDの鏡像)が読取画像へ写りこんでしまう。
そこで本発明は、そのような読取画像への光源像の写りこみを抑制した画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像読取装置は、原稿を第1の方向に搬送する搬送部と、透光部材を介して原稿の読取位置を照明する照明部と、読取位置からの光を受光する受光部と、読取位置からの光を受光部に導光する光学系とを有し、第1の方向と透光部材の原稿の側の面の法線とを含む第1の断面内において、透光部材の原稿の側の法線と原稿の読取位置における法線とのなす角度は、光学系の光軸と原稿の読取位置における法線とのなす角度よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、読取画像への光源像の写りこみを抑制することができる。
第一実施形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の模式的正面図。 第一実施形態に係る画像読取装置の斜視図及び断面図。 第一実施形態に係る画像読取装置の第2画像読取ユニット近傍における断面図及び拡大図。 第二実施形態に係る画像読取装置の第2画像読取ユニット近傍における断面図及び拡大図。 第三実施形態に係る画像読取装置の第2画像読取ユニット近傍における断面図及び拡大図。 従来の画像読取装置の第2画像読取ユニット近傍における断面図及び拡大図。
以下に、本実施形態に係る画像読取装置を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。また、各図面において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明を省略する。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る画像読取装置101を備えた画像形成装置100の模式的正面図を示している。
なお、以下に示す画像形成装置100は一例に過ぎず、画像読取装置101を備えたファクシミリ装置やインクジェットプリンター、複写機等も、本実施形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置に該当する。
図1に示されているように、画像形成装置100は、記録紙に画像を形成するための画像形成部本体102と、画像形成部本体102の下部に装着され、記録紙を積載するための給紙カセット103とを備えている。また、画像形成装置100は、画像形成部本体102の上部に装着され、原稿の画像を読み取るための画像読取装置101を備えている。
画像形成部本体102の内部では、ほぼ中央部に不図示の画像形成手段が配置されており、その下方には給紙カセット103を含む、記録紙を給紙するための不図示の給紙手段が配置されている。
また、画像形成部本体102の上方には原稿の画像を読み取るための読取手段としてのCCDイメージセンサ等を備えた画像読取装置101が配置されている。
そして、画像読取装置101と画像形成部本体102との間には空間が設けられ、画像形成部本体102によって搬送されて排出された記録紙を載置するための本体排紙部104が形成されている。
画像形成部本体102においては、画像形成手段として、従来周知の電子写真方式によるプリントエンジンが設けられており、不図示のレーザ書き込み部、感光面を備えた電子写真プロセス部、定着部等が内蔵されている。
また、給紙手段としては、給紙カセット103に載置された記録紙を分離給紙するための不図示の給紙ローラ等が内蔵されており、画像形成手段に記録紙を供給している。
図2(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態に係る画像読取装置101の斜視図及び断面図を示している。
図2(a)及び(b)に示されているように、画像読取装置101は、自動原稿搬送装置(以下、ADF:Auto Document Feederと呼ぶ。)(搬送部)201と、ADF201の下方に設けられ、ADF201によって搬送される原稿の一方の原稿面(表面、第1の面)の画像を読み取るためのリーダー202とを備えている。
ADF201は、複数枚の原稿を分離し、リーダー202に給紙するものである。ADF201は、給紙される複数枚の原稿を載置するための原稿トレイ204と、原稿トレイ204に載置された原稿を1枚ずつ分離給紙して、リーダー202に搬送するための原稿搬送手段203とを備えている。また、ADF201は、リーダー202によって画像読み取りがなされた後、排紙された原稿を載置するための排紙トレイ205を備えている。
図2(b)に示されているように、ADF201には、原稿搬送手段203を構成する部材として、原稿トレイ204に載置された複数枚の原稿Gを分離給紙するためのピックアップローラ300及び分離ローラ対301とが設けられている。また、ADF201には、原稿搬送手段203を構成する部材として、分離ローラ対301によって分離給紙された原稿Gを搬送するための複数のローラ対302、303、304、305、307、309及び310が設けられている。また、ADF201には、プラテンローラ306及び308が設けられている。
具体的には、原稿搬送手段203としては、ピックアップローラ300及び分離ローラ対301と、分離ローラ対301の下流に設けられ、分離ローラ対301から搬送された原稿Gを引き抜くための引抜ローラ対302とが含まれる。
また、原稿搬送手段203としては、引抜ローラ対302の下流に設けられ、引抜ローラ対302によって搬送された原稿Gを下流のローラ対まで搬送するための搬送ローラ対303が含まれる。また、原稿搬送手段203としては、搬送ローラ対303の下流に設けられ、原稿Gの傾きを矯正するレジストローラ対304が含まれる。
さらに、原稿搬送手段203としては、レジストローラ対304の下流に設けられ、原稿Gの画像読み取りの安定化のための第1リードローラ対305、第1プラテンローラ306及び第2リードローラ対307が設けられている。そして、原稿搬送手段203としては、第2リードローラ対307の下流に設けられ、原稿Gの画像読み取りの安定化のための第2プラテンローラ308及び第3リードローラ対309が含まれる。
以下に示すように、第1プラテンローラ306は、第1画像読取ユニット314が搬送された原稿Gの一方の原稿面の画像を読み取る際に、原稿Gを第1プラテンガラス311上に付勢しながら、第1プラテンガラス311に対して所定の間隔を空けて原稿Gを搬送する。
また、原稿搬送手段203としては、第3リードローラ対309の下流に設けられ、画像読み取り後の原稿Gを排紙トレイ205に排紙するための排紙ローラ対310が含まれる。
そして、ADF201の下方には、リーダー202が設けられている。リーダー202の内部には、ADF201によって第1プラテンガラス311上に搬送される原稿Gの表面画像や、原稿台ガラス313上に載置された原稿の画像を読み取るための第1画像読取ユニット314が設けられている。第1画像読取ユニット314は、不図示のレール上を方向Tに沿って移動可能である。
第1画像読取ユニット314は、ADF201によって搬送される原稿Gの表面画像を読み取る(原稿流し読み)際には、第1プラテンローラ306の対向側(下方)に設けられた第1プラテンガラス311の下方の第1位置Aに停止して画像読み取りを行う。
一方、原稿台ガラス313上に載置された原稿の画像を読み取る(原稿固定読み)際には、第1画像読取ユニット314は、制御部316によって制御される不図示のモーターの駆動により第1位置Aから第2位置Bまで方向Tに沿って移動走査する。それにより、第1画像読取ユニット314は、原稿台ガラス313上の原稿画像の読み取りを行う。
そして、第1画像読取ユニット314によって読み取られた原稿の画像データは、制御部316によって処理される。
さらに、ADF201の内部には、搬送された原稿Gの他方の原稿面(裏面、第1の面の反対側の面である第2の面)の画像を読み取るために、第2プラテンローラ308の対向側に第2プラテンガラス312(透光部材)が設けられている。また、第2プラテンガラス312を挟んで、第2プラテンローラ308に対向する位置Cに第2画像読取ユニット315が設けられている。
これにより、ADF201によって原稿Gを搬送する場合には、第1画像読取ユニット314と第2画像読取ユニット315とによって原稿Gの表裏両面の画像を読み取ることができる。
図3(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態に係る第2画像読取ユニット315(読取部)の断面図及び照明装置401、402(照明部)近傍の拡大図を示している。
図3(a)に示されているように、第2プラテンガラス312の表面上の所定の位置が原稿Gの読取位置Hに対応するように、第2プラテンガラス312及び第2画像読取ユニット315が設けられている。
そして、搬送方向(第1の方向)に搬送される原稿Gの読取位置Hにおける裏面の画像が第2画像読取ユニット315によって読み取られる。ここで、第2プラテンガラス312に対して搬送される原稿Gの読取位置Hにおける接線Qが傾斜している。
また、原稿Gの多種化に対応するように、第2プラテンガラス312と第2プラテンローラ308との間には、間隔tだけ原稿Gが通過する幅が設けられている。
第2プラテンガラス312は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹脂やガラス等の透光性を有する材料から作製される。
また、第2画像読取ユニット315は、上流側照明装置401、下流側照明装置402、折り返しミラー404a、404b、404c、404d、結像光学系405(結像部、縮小光学系)及び受光部406を一体的に保持するように備えている。
受光部406は、原稿Gからの光を受光するイメージセンサから構成されている。ここでイメージセンサとしては、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等を採用することができる。
なお、受光部406としては、RGB画素のいずれか一つが原稿Gの搬送方向及び第2プラテンガラス312の法線に垂直な方向(第2の方向)に一列に並んだRラインセンサ、Gラインセンサ及びBラインセンサをそれぞれ結像光学系405の光軸(原稿G側の光軸)及び第2の方向に垂直な方向(第3の方向)に配列して構成することができる。また、それに限らず、隣接するラインとの間でR画素、G画素及びB画素がそれぞれ千鳥状に並ぶように配列された複数のラインセンサで構成してもよい。
第2画像読取ユニット315の反射光学系404は、原稿Gからの光を折り返して結像光学系405に導く折り返しミラー404a、404b、404c及び404dから構成される。
結像光学系405は、反射光学系404からの光を受光部406の受光面上に集光し、原稿Gの画像情報に基づく像を形成する縮小光学系である。
すなわち、反射光学系404と結像光学系405とで、第2画像読取ユニット315の光学系は構成されている。
図3(a)に示されているように、上流側照明装置401(第1の照明部)及び下流側照明装置402(第2の照明部)から出射した光は、原稿Gの原稿面によって拡散反射される。そして、拡散反射された光は、反射光学系404によって結像光学系405に導かれ、受光部406の受光面上に集光される。
そして、原稿Gを上流側から下流側(すなわち、第2リードローラ対307側から第3リードローラ対309側)へ搬送させることによって、受光部406は原稿Gの原稿面全体の画像情報を線順次方式で読み取ることができる。
また、受光部406によって読み取られた画像情報は、電気信号として不図示のインターフェースを通じて不図示の画像処理部やパーソナルコンピュータなどの外部機器に送信される。
図3(b)に示されているように、上流側照明装置401は、光源407(第1の光源)、光源保持部材(光源基板)408及び導光体409(第1の導光体)を備えている。
同様に、下流側照明装置402は、光源407(第2の光源)、光源保持部材(光源基板)408及び導光体409(第2の導光体)を備えている。
光源保持部材408に保持されている光源407は、第2の方向に所定の間隔で配列されている複数の白色発光ダイオード(LED)から構成されている(以下、LED407と称する)。
LED407から出射した光は、第2の方向に長尺な導光体409の入射面410(第1の入射面、第2の入射面)から導光体409の内部に入射する。
そして、入射した光線は、導光体409の内部で導光されて出射面411(第1の出射面、第2の出射面)から出射し、第2プラテンガラス312を透過して、原稿Gを照明する。
ここで、導光体409の材料としては、ガラス等の透光性の無機材料や、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹脂等の透光性の有機材料を用いることができる。
その中でも、プラスチック等の成型が容易な合成樹脂材料を用いることが好ましく、本実施形態においてはアクリル樹脂(PMMA)を採用している。
図6(a)は、従来の画像読取装置における第2画像読取ユニット715の断面図を示している。
また、図6(b)及び(c)は、第2画像読取ユニット715が備える照明装置701、702近傍の拡大図を示している。
ここで、従来の画像読取装置は、第2画像読取ユニットと第2プラテンガラスとの間の配置関係を除いて、本実施形態に係る画像読取装置101と同一の構成であるため、同一の部分については説明を省略する。
図6(b)に示されているように、上流側照明装置701は、光源707、光源保持部材(光源基板)708及び導光体709を備えている。
また、図6(c)に示されているように、下流側照明装置702も同様に、光源707、光源保持部材(光源基板)708及び導光体712を備えている。
上流側照明装置701及び下流側照明装置702のように、光源707としてLEDを第2の方向に配列すると、第2画像読取ユニット715の第2の方向に長尺な読取領域と比較して、各々のLEDは点光源としてみなすことができる。
ここで、例えば原稿Gが光沢を有している場合、図6(b)に示されているように、搬送される原稿Gの読取位置Hにおいて第2プラテンガラス312に対してとる姿勢によっては、原稿Gからの正反射光L1の進行方向が第2画像読取ユニット715の読取光軸Rと一致してしまう。換言すると、第2の方向に垂直な第1の断面(原稿Gの読取位置Hにおける搬送方向と第2プラテンガラス312の法線とを含む第1の断面)内において原稿Gの読取位置Hにおける第2プラテンガラス312に対してなす傾斜角度θによっては、原稿Gからの正反射光L1の進行方向が読取光軸Rと一致してしまう。
この場合、正反射光L1は、反射光学系704及び結像光学系705によって受光部706に集光されてしまい、特に明るい部位であるLED707による明るい点列(鏡像)が読取画像に写りこんでしまう。
なお、ここでいう読取光軸Rとは、第2画像読取ユニット715の光学系の原稿側の光軸(原稿側から見たとき、反射光学系704により折り曲げられる前の軸)である。
一方、図6(c)に示されているように、原稿Gが傾斜角度θを有していても、下流側照明装置702から出射し原稿Gによって正反射された正反射光L2の進行方向は、読取光軸Rとは一致しない。
そのため、正反射光L2は、反射光学系704及び結像光学系705によって受光部706に集光されない。
そこで、本実施形態に係る画像読取装置101では、以下の構成を採ることにより、上記に示したような正反射光の取り込みを抑制している。
図3(b)に示されているように、本実施形態に係る画像読取装置101では、第2画像読取ユニット315の姿勢を第2プラテンガラス312に対して回転させている。具体的には、第1の断面内において第2画像読取ユニット315の読取光軸Rが第2プラテンガラス312の原稿Gの側の法線S(以下、単に「第2プラテンガラス312の法線S」と称する。)に対して角度θ=5°をなすように、第2画像読取ユニット315を配置している。
換言すると、第1の断面内において、第2プラテンガラス312の法線Sが原稿Gの読取位置Hにおける法線P(以下、単に「原稿Gの法線P」と称する。)に対してなす角度θは、第2画像読取ユニット315の読取光軸Rが原稿Gの法線Pに対してなす角度(θ−θ)より大きくなっている。
本実施形態に係る画像読取装置101では、図3(b)に示されているように、第1の断面内での原稿Gの読取位置Hにおいて第2プラテンガラス312に対して傾斜角度θ=5°をなすように、原稿Gが搬送される。すなわち、ADF201は、原稿Gを第2プラテンガラス312に対して傾斜角度θを有するように搬送させる第2プラテンローラ308を備えている。
このとき、本実施形態に係る画像読取装置101のように、第1の断面内において読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対して角度θ=5°をなすように第2画像読取ユニット315を配置すると、読取光軸Rは、原稿Gの法線Pと平行になる(一致する)ことになる。
これにより、上流側照明装置401から出射し原稿Gによって正反射された正反射光L1の進行方向は読取光軸Rと一致しなくなり、正反射光L1は受光部406に集光されず、LED407による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを回避することができる。
また、読取光軸Rが原稿Gの法線Pと平行である(一致している)ため、下流側照明装置402から出射し原稿Gによって正反射された正反射光L2の進行方向も、読取光軸Rと一致しなくなり、正反射光L2も受光部406に集光されなくなる。
このように、本実施形態に係る画像読取装置101では、第1の断面内において第2画像読取ユニット315の読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対してなす角度θが、第1の断面内での原稿Gの読取位置Hにおいて第2プラテンガラス312に対してなす傾斜角度θと同じになるように、第2画像読取ユニット315を配置している。
これにより、上流側照明装置401及び下流側照明装置402から出射し原稿Gによって正反射された正反射光L1及びL2の進行方向は読取光軸Rと一致しなくなる。
そのため、正反射光L1及びL2が受光部406に集光されなくなり、LED407による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを回避することができる。
なお、本実施形態に係る画像読取装置101では、第1画像読取ユニット314は、原稿流し読みに加えて、原稿固定読み(すなわち、移動走査する)も行うため、第2画像読取ユニット315に適用したような上記の構成は適用していない。
また、従来の画像読取装置において、原稿面と受光部との間で発生する多重反射によるフレア(ゴースト)を除去するために、画像読取ユニットの読取光軸がプラテンガラスの法線に平行にならないように、すなわちプラテンガラスの法線に対して角度をなすように画像読取ユニットを配置する構成が知られている。
しかしながら、そのような従来の画像読取装置では、原稿がプラテンガラスに対して傾斜して搬送される場合は考えられていない。すなわち、プラテンガラスと原稿とは互いに平行(プラテンガラスの法線と原稿の法線とは互いに平行)である。
そのため、画像読取ユニットの読取光軸が原稿の法線と平行にならないように(原稿に平行であるプラテンガラスの法線に対して平行にならないように)、すなわちプラテンガラスの法線に対して角度をなすように画像読取ユニットを配置して、多重反射によるフレア(ゴースト)を除去している。
一方、本実施形態に係る画像読取装置101では、原稿Gが第2プラテンガラス312に対して傾斜して搬送されることを前提としている。
そして、第1の断面内において第2画像読取ユニット315の読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対して角度をなすように配置している。そして、読取光軸Rを原稿Gの法線Pと一致させることによって、LED407による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを回避している。
ここでもし、原稿Gと第2プラテンガラス312とが互いに平行だとしたら、第2画像読取ユニット315の読取光軸Rを原稿Gの法線Pと一致させるためには、読取光軸Rを第2プラテンガラス312の法線Sと一致させればよい。それにより、LED407による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを回避することができる。
従って、上記の従来の画像読取装置の課題を解決するための構成と、本実施形態に係る画像読取装置101の課題を解決するための構成とは、完全に異なっている。
[第二実施形態]
図4(a)及び(b)はそれぞれ、第二実施形態に係る画像読取装置が備える第2画像読取ユニット515の断面図及び照明装置501、502近傍の拡大図を示している。
なお、本実施形態に係る画像読取装置は、第2画像読取ユニットと第2プラテンガラスとの間の配置関係及び第2画像読取ユニットの構成を除いて、第一実施形態に係る画像読取装置101と同一の構成であるため、同一の部分については説明を省略する。
本実施形態に係る画像読取装置では、第2画像読取ユニット515の内部に拡散部材503が設けられている。
図4(b)に示されているように、本実施形態に係る画像読取装置では、第1の断面内での原稿Gの読取位置Hにおいて第2プラテンガラス312に対して傾斜角度θ=5°をなすように、原稿Gが搬送される。
そして、第1の断面内において読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対して角度θ=2°をなすように第2画像読取ユニット515を配置させている。それにより、正反射光L1は受光部506に集光されず、LED507による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを回避している。
上記のように、LEDによる明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみは、正反射光L1の進行方向が読取光軸Rに一致することを回避すればよい。そのため、本実施形態に係る画像読取装置のように、第1の断面内において読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対してなす角度θが2°以上になるように第2画像読取ユニット515を配置すれば十分である。
しかしながら、組立時の公差や、原稿Gの厚み、コシ等によって、搬送原稿Gの読取位置Hにおける傾斜角度θが称呼の値(例えば、常温常湿における普通紙のときの値)に対して2°程度ずれる場合が考えられる。
その場合、正反射光L1の進行方向と読取光軸Rとが互いに一致してしまい、正反射光L1が、反射光学系504及び結像光学系505によって受光部506に集光される可能性が生じる。
そこで、本実施形態に係る画像読取装置のように、第1の断面内において読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対してなす角度θが原稿Gの傾斜角度θの1/2以下である場合には、拡散部材503を上流側照明装置501の導光体509の出射面511から原稿Gの読取位置Hまでの光路を含むように配置する。それにより、そのような非称呼状態においても上流側照明装置501のLED507による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを回避することができる。
なお、図4(b)に示されているように、第1の断面内において第2画像読取ユニット515の読取光軸Rが原稿Gの法線Pとの間の角度を小さくするように(すなわち、上流側に傾くように)、第2プラテンガラス312の法線Sに対して角度θをなすように、第2画像読取ユニット515が配置されている。
そのため、搬送原稿Gの読取位置Hにおける傾斜角度θが称呼の値からずれたとしても、下流側照明装置502から出射し原稿Gによって正反射された正反射光L2は、反射光学系504及び結像光学系505によって受光部506に集光されないと考えられる。
そこで、本実施形態に係る画像読取装置では、上流側照明装置501の導光体509の出射面511から搬送原稿Gの読取位置Hまでの光路のみを含むように拡散部材503を配置している。
これにより、下流側照明装置502の出射面から搬送原稿Gの読取位置Hまでの光路を含むように拡散部材は配置しないため、下流側照明装置502に関して拡散部材を配置することによる光量低下を抑制することができる。
この構成は、光量不足が懸念される、本実施形態に係る画像読取装置のような読取光軸Rを挟んで両側から照明する構成を採用している高速機向けの装置に対して特に有効である。
また、上記の構成により、上流側照明装置501から出射した光と下流側照明装置502から出射した光とは、互いに拡散度が異なることとなる。
なお、拡散部材503としては、上流側照明装置501から出射した光を第3の方向よりも第2の方向において広く拡散させる、例えばシリンドリカルレンズアレイ等の異方性拡散部材が好ましい。
これは、点列(鏡像)の生成を抑えるために光は第2の方向には広く拡散させたいが、第3の方向については集光を維持させたいからである。
以上のように、本実施形態に係る画像読取装置では、第1の断面内において第2画像読取ユニット515の読取光軸Rが原稿Gの法線Pとの間の角度を小さくするように、第2プラテンガラス312の法線Sに対して角度θをなすように、第2画像読取ユニット515を配置している。
換言すると、第1の断面内において、第2プラテンガラス312の法線Sが原稿Gの法線Pに対してなす角度θは、第2画像読取ユニット515の読取光軸Rが原稿Gの法線Pに対してなす角度(θ−θ)より大きくなっている。
そして、上流側照明装置501の導光体509の出射面511から原稿Gの読取位置Hまでの光路を含むように拡散部材503を配置している。
これにより、上流側照明装置501及び下流側照明装置502から出射し原稿Gによって正反射された正反射光L1及びL2によって発生する、LED407による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを抑制することができる。
[第三実施形態]
図5(a)及び(b)はそれぞれ、第三実施形態に係る画像読取装置が備える第2画像読取ユニット615の断面図及び照明装置601、602近傍の拡大図を示している。
なお、本実施形態に係る画像読取装置は、第2画像読取ユニットと第2プラテンガラスとの間の配置関係及び上流側照明装置の構成を除いて、第一実施形態に係る画像読取装置101と同一の構成であるため、同一の部分については説明を省略する。
図5(b)に示されているように、本実施形態に係る画像読取装置では、第1の断面内での原稿Gの読取位置Hにおいて第2プラテンガラス312に対して傾斜角度θ=5°をなすように、原稿Gが搬送される。
そして、第1の断面内において読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対して角度θ=2°をなすように第2画像読取ユニット615を配置させている。それにより、正反射光L1は受光部606に集光されず、LED607による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを回避している。
上記のように、LEDによる明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみは、正反射光L1の進行方向が読取光軸Rに一致することを回避すればよい。そのため、本実施形態に係る画像読取装置のように、第1の断面内において読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対してなす角度θが2°以上になるように第2画像読取ユニット615を配置すれば十分である。
しかしながら、組立時の公差や、原稿Gの厚み、コシ等によって、搬送原稿Gの読取位置Hにおける傾斜角度θが称呼の値(例えば、常温常湿における普通紙のときの値)に対して2°程度ずれる場合が考えられる。
その場合、正反射光L1の進行方向と読取光軸Rとが互いに一致してしまい、正反射光L1が、反射光学系604及び結像光学系605によって受光部606に集光される可能性が生じる。
そこで、本実施形態に係る画像読取装置のように、第1の断面内において読取光軸Rが第2プラテンガラス312の法線Sに対してなす角度θが原稿Gの傾斜角度θの1/2以下である場合には、上流側照明装置601の導光体609の出射面611に微細凹凸構造を含むようにシボ加工を施す。それにより、そのような非称呼状態においても上流側照明装置のLED607による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを回避することができる。
なお、図5(b)に示されているように、第1の断面内において第2画像読取ユニット615の読取光軸Rが原稿Gの法線Pとの間の角度を小さくするように(すなわち、上流側に傾くように)、第2プラテンガラス312の法線Sに対して角度をなすように、第2画像読取ユニット615が配置されている。
そのため、搬送原稿Gの読取位置Hにおける傾斜角度θが称呼の値からずれたとしても、下流側照明装置602から出射し原稿Gによって正反射された正反射光L2は、反射光学系604及び結像光学系605によって受光部606に集光されないと考えられる。
そこで、本実施形態に係る画像読取装置では、上流側照明装置601の導光体609の出射面611にのみシボ加工を施している。
これにより、下流側照明装置602の出射面614にはシボ加工を施さないため、下流側照明装置602に関してシボ加工を施すことによる光量低下を抑制することができる。
この構成は、光量不足が懸念される、本実施形態に係る画像読取装置のような読取光軸Rを挟んで両側から照明する構成を採用している高速機向けの装置に対して特に有効である。
また、上記の構成により、上流側照明装置601から出射した光と下流側照明装置602から出射した光とは、互いに拡散度が異なることとなる。
以上のように、本実施形態に係る画像読取装置では、第1の断面内において第2画像読取ユニット615の読取光軸Rが原稿Gの法線Pとの間の角度を小さくするように、第2プラテンガラス312の法線Sに対して角度をなすように、第2画像読取ユニット615を配置している。
換言すると、第1の断面内において、第2プラテンガラス312の法線Sが原稿Gの法線Pに対してなす角度θは、第2画像読取ユニット615の読取光軸Rが原稿Gの法線Pに対してなす角度(θ−θ)より大きくなっている。
そして、上流側照明装置601の導光体609の出射面611にシボ加工を施している。
これにより、上流側照明装置601及び下流側照明装置602から出射し原稿Gによって正反射された正反射光L1及びL2によって発生する、LED407による明るい点列(鏡像)の読取画像への写りこみを抑制することができる。
なお、上流側照明装置601の導光体609の出射面611には、シボ加工に限らず、不規則な微細加工を施しても構わない。
以上、好ましい実施形態について説明したが、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 画像読取装置
201 自動原稿搬送装置(搬送部)
312 第2プラテンガラス(透光部材)
401、402 照明装置(照明部)
404 反射光学系(光学系)
405 結像光学系(光学系)
406 受光部
G 原稿

Claims (9)

  1. 原稿を第1の方向に搬送する搬送部と、
    透光部材を介して前記原稿の読取位置を照明する照明部と、
    前記読取位置からの光を受光する受光部と、
    前記読取位置からの光を前記受光部に導光する光学系とを有し、
    前記第1の方向と前記透光部材の前記原稿の側の面の法線とを含む第1の断面内において、前記透光部材の前記法線と前記原稿の前記読取位置における法線とのなす角度は、前記光学系の光軸と前記原稿の前記法線とのなす角度よりも大きいことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記光軸と前記原稿の前記法線とは、互いに平行であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記光軸が前記透光部材の前記法線に対してなす角度は、2°以上であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記照明部は、前記第1の方向において前記読取位置よりも上流側及び下流側に配置された第1及び第2の照明部を含み、
    該第1及び第2の照明部から出射した光の拡散度は互いに異なることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記第1の照明部は、第1の光源と、該第1の光源から出射した光を前記原稿へ導光する第1の導光体とを有し、
    該第1の導光体は、前記第1の光源からの光が入射する、前記第1の断面に垂直な第2の方向に長尺な第1の入射面と、該第1の入射面からの光を前記原稿に向けて出射させる第1の出射面とを有することを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記第1の照明部は、該第1の出射面から前記原稿までの光路に配置された拡散部材を有することを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 前記拡散部材は、前記第2の方向と前記光軸とに垂直な第3の方向よりも、前記第2の方向において光を広く拡散させることを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記第1の出射面は、微細凹凸構造を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像読取装置と、前記原稿の画像に基づいて感光面に画像を形成する画像形成部とを有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7501099B2 (ja) 2020-05-22 2024-06-18 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 読取装置、出力装置及び画像形成装置

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