JP2020071180A - デファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査体の内部に位置する異物を高精度で検出することができるデファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法の提供。【解決手段】当該デファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法は、鋳造成形されたデファレンシャルケース1にリングギヤ3を嵌め合せて溶接して、一体化されたデファレンシャルギヤユニット10を検査対象とする。デファレンシャルギヤユニット10の入力軸または出力軸に規定のトルクを付与したまま、溶接した溶接部13に超音波を入射して、探傷検査を行う。【選択図】図3

Description

本発明はデファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法に関し、特に、鋳造成形品を備えたデファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法に関する。
特許文献1に開示の超音波検査方法は、被検査体に対し入射角を異ならせた複数の超音波探傷子を備える超音波検査装置を用いる。
従来の技術として、超音波探傷子を用いてデファレンシャルギヤユニットを検査する場合がある。デファレンシャルギヤユニットは、具体的には、鋳造成形されたデファレンシャルケースにリングギヤを嵌め合せて溶接して、一体化されている。具体的には、その溶接部位、又はそれらの近傍に位置し得る異物を検出することを意図して、超音波をその溶接部位に発して検査する。異物は、デファレンシャルケースに、鋳造成形時に混入したものである。
具体的には、図4に示すデファレンシャルギヤユニット90は、デファレンシャルケース91にリングギヤ93を嵌め合せて溶接した溶接部913を備える。デファレンシャルギヤユニット90を水槽B91の液体L91に没して固定したまま、超音波探傷プローブU91を用いて超音波を発振し、溶接部913へ入射する。超音波の反射信号に基づいて、介在物の有無を判定する。
特開2018−136252号公報
本願発明者は、このような技術について以下の課題を発見した。
上記した超音波検査では、異物を検出できないことが有った。この一因として、異物と、鋳造成形品の内部の金属組織とが密着しており、隙間が殆ど無いことが挙げられる。
具体的には、図5に示すように、異物の一例である介在物C1は、デファレンシャルケース91の内部の金属組織と密着している。介在物C1は、具体的には、鋳造成形時に混入するものであり、より具体的には、中子砂等である。介在物C1と、デファレンシャルケース91の内部の金属組織との間に隙間が無いため、超音波の反射信号に基づいて、介在物C1を検出することが難しかった。
本発明は、被検査体の内部に位置する異物を高精度で検出するものとする。
本発明に係るデファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法は、
鋳造成形されたデファレンシャルケースにリングギヤを嵌め合せて溶接して、一体化されたデファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法であって、
前記デファレンシャルギヤユニットの入力軸または出力軸に規定のトルクを付与したまま、前記溶接した溶接部に超音波を入射して、探傷検査を行う。
このような構成によれば、デファレンシャルギヤユニットの入力軸または出力軸に規定のトルクを付与すると、デファレンシャルケースは、そのトルクによって歪み、変形する。この変形によって、異物とデファレンシャルケースとの間に、隙間が生じる。よって、この隙間が生じたことから、異物を高精度で検出することができる。
本発明は、被検査体の内部に位置する異物を高精度で検出することができる。
実施の形態1に係る超音波検査方法を説明するための図である。 実施の形態1に係る超音波検査方法を説明するための拡大図である。 実施の形態1に係る超音波検査方法のフローチャートである。 関連する超音波検査方法を説明するための図である。 関連する超音波検査方法を説明するための拡大図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
図1〜図3を参照して実施の形態1に係る超音波検査方法について説明する。図1は、実施の形態1に係る超音波検査方法を説明するための図である。図2は、実施の形態1に係る超音波検査方法を説明するための拡大図である。図3は、実施の形態1に係る超音波検査方法のフローチャートである。なお、当然のことながら、図1及びその他の図面に示した右手系xyz座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸プラス向きが鉛直上向き、xy平面が水平面であり、図面間で共通である。
当該超音波検査方法の検査対象の一例は、図1に示すデファレンシャルギヤユニット10である。デファレンシャルギヤユニット10は、デファレンシャルケース1と、リングギヤ3とを備える。デファレンシャルケース1は、鋳造成形されたものであり、鋳物である。リングギヤ3は、鋼材を用いて形成されたものである。デファレンシャルケース1と、リングギヤ3とは、異なる種類の材料からなる。デファレンシャルケース1と、リングギヤ3とは、溶接されて、一体化されている。デファレンシャルケース1とリングギヤ3との溶接部13がある。デファレンシャルギヤユニット10は、多種多様な車両、例えば、前輪駆動車(FF)や四輪駆動車(4WD)に搭載されて利用される。
ここで、デファレンシャルギヤユニット10の製造方法について簡単に述べる。まず、デファレンシャルケース1やリングギヤ3等のデファレンシャルギヤユニット10の各部品を洗浄する。続いて、リングギヤ3をデファレンシャルケース1に圧入する。続いて、次工程のレーザ溶接を良好に行うことができるように、デファレンシャルギヤユニット10の各部品を再度洗浄する。続いて、デファレンシャルケース1とリングギヤ3とに対してレーザ溶接を行ない、溶接部13を形成する。
まず、実際の車両に搭載されるデファレンシャルギヤユニット10の軸に入力される、又は出力されるトルクと同等のトルクを出力(付与)する(トルク出力ステップST1)。
具体的には、デファレンシャルギヤユニット10を水槽B1に没し、所定の位置に配置する。なお、この時点では、デファレンシャルケース1とリングギヤ3とは、回転軸R1回りに回転可能に配置されている。デファレンシャルギヤユニット10を所定の位置に配置するため、図示しない支持部材等を用いてもよい。
次いで、リングギヤ回り止めA10をリングギヤ3に押し当てる。リングギヤ回り止めA10は、リングギヤ嵌合部A1と、リングギヤ嵌合部A1を支持するベースA2とを備える。ベースA2は、水槽B1内の所定の位置に固定されており、リングギヤ嵌合部A1は、リングギヤ3と嵌め合う形状、例えば、リングギヤ3に倣った形状を備える。リングギヤ3は、リングギヤ回り止めA10が押し当てられているため、回転軸R1回りに殆ど回転することができない。
次いで、トルク出力シャフト2をデファレンシャルケース1に機械的に接続する。トルク出力シャフト2は、回転軸R1回りに回転し、デファレンシャルケース1に予め決められた所定の値のトルクを出力する。
具体的には、デファレンシャルギヤユニット10が、前輪駆動車によく利用されるタイプであれば、デファレンシャルケース1は、マンドレル(図示略)を用いてデファレンシャルケース1のデフケースボス部の内径を担持することによって、トルク出力シャフト2に機械的に接続する。デファレンシャルギヤユニット10が、四輪駆動車によく利用されるタイプであれば、デファレンシャルケース1のデフケースボス部は、内スプライン(図示略)に嵌め合せて、トルク出力シャフト2に機械的に接続する。四輪駆動車によく利用されるタイプは、例えば、センターデフである。トルク出力シャフト2は、モータ等の駆動源(図示略)によって回転軸R1回りに回転駆動し、トルクをデファレンシャルギヤユニット10の入力軸または出力軸に付与する。回転軸R1は、Z軸に略平行である。
トルク出力シャフト2を回転駆動させて、デファレンシャルギヤユニット10の入力軸または出力軸に規定のトルクを付与する。すると、デファレンシャルケース1は、回転軸R1回りに殆ど回転することができないリングギヤ3と一体化していることから、そのトルクによって、所定の方向(ここでは、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向等)に応力を受ける。これによって、デファレンシャルケース1は、歪み、変形する。この変形によって、介在物C1とデファレンシャルケース1との間に、隙間SP1が生じ得る。
続いて、デファレンシャルギヤユニット10の入力軸または出力軸に規定のトルクを付与したまま、超音波探傷プローブU1を用いて超音波を発振する(超音波発振ステップST2)。具体的には、デファレンシャルケース1における溶接部13近傍に超音波探傷プローブU1を配置する。超音波を超音波探傷プローブU1から溶接部13へ入射する。なお、超音波探傷プローブU1は、超音波を入射し、その入射による反射波を受信する構成を備えてよく、各種制御装置等に電気的に接続されていてもよい。
続いて、入射した超音波による反射波を受信し、この受信した信号に基づいて、介在物の周りに空孔長さXmm以上の空孔が有るか否かを判定する(空孔有無判定ステップST3)。
空孔長さXmm以上の空孔が介在物の周りに有ると判定した場合(空孔有無判定ステップST3:YES)、デファレンシャルギヤユニット10の品質は、NGと判定する(NG判定ステップST32)。NGと判定されたデファレンシャルギヤユニット10は、不良品として取り扱われる。
一方、空孔長さXmm以上の空孔が介在物の周りに無いと判定した場合(空孔有無判定ステップST3:NO)、OKと判定する(OK判定ステップST31)。ここで、空孔長さ0(零)mm超過Xmm未満の空孔が介在物の周りに有る。空孔長さがXmm未満なので、介在物C1とデファレンシャルケース1との密着性が十分に高いと推認される。よって、介在物C1が、デファレンシャルギヤユニット10の溶接部13又はこれらの近傍に与える悪影響は、あまり問題無いと判定する。OKと判定されたデファレンシャルギヤユニット10は、異物に関する品質について良品として取り扱うことができる。
以上、上記した実施の形態1に係る超音波検査方法によれば、デファレンシャルギヤユニット10の入力軸または出力軸に規定のトルクを付与すると、デファレンシャルケース1は、そのトルクによって歪み、変形する。この変形によって、介在物C1とデファレンシャルケース1との間に、隙間SP1が生じ得る。よって、この隙間SP1が生じ、空孔長さXmm以上の空孔が介在物の周りに有ると判定した場合、介在物C1を検出できる。従って、被検査体であるデファレンシャルギヤユニット10の内部に位置する介在物C1を高精度で検出することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 デファレンシャルギヤユニット
1 デファレンシャルケース 3 リングギヤ
13 溶接部
2 トルク出力シャフト R1 回転軸
A10 リングギヤ周り止め
A1 リングギヤ嵌合部 A2 ベース
B1 水槽 L1 液体
SP1 隙間 U1 超音波探傷プローブ
ST1 トルク出力ステップ ST2 超音波発振ステップ
ST3 空孔有無判定ステップ
ST31 OK判定ステップ ST32 NG判定ステップ

Claims (1)

  1. 鋳造成形されたデファレンシャルケースにリングギヤを嵌め合せて溶接して、一体化されたデファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法であって、
    前記デファレンシャルギヤユニットの入力軸または出力軸に規定のトルクを付与したまま、前記溶接した溶接部に超音波を入射して、探傷検査を行う、
    デファレンシャルギヤユニットの超音波検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114088543A (zh) * 2021-11-19 2022-02-25 山东蓬翔汽车有限公司 一种汽车驱动桥焊接式差速器总成抗扭强度实验机
CN116718671A (zh) * 2023-08-09 2023-09-08 天津雄邦压铸有限公司 一种用于变速器壳体的新型强度检测装置

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