JP2020068300A - 半導体ウェハおよび半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体ウェハおよび半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ダイシングラインに沿って分割した際、カット領域の外側に位置する下層配線層および上層配線層が剥離することを抑制する。【解決手段】下層配線層43、44は、カット領域20aの内側に位置する第1下層配線層43aと、カット領域20aの外側に位置する第2下層配線層43b、44と、第1下層配線層43aと第2下層配線層43aとを繋ぎ、カット領域20aにおけるチップ形成領域10側の端部と交差する境界部分43dを有する第3下層配線層43cとを有する構成とする。そして、上層配線層42は、貫通ビア52aを通じて第2下層配線層43bと電気的、機械的に接続され、第3下層配線層43cは、境界部分43dにおける長さL1が、第1下層配線層43aにおける第3下層配線層43cとの境界部分における長さL2より短くなるようにする。【選択図】図4

Description

本発明は、ダイシングラインを有する半導体ウェハおよび半導体装置の製造方法に関するものである。
従来より、シリコン等で構成されるウェハのチップ形成領域に所定の半導体素子が形成されると共に、ダイシングラインに当該半導体素子の特性を検査するための検査素子(すなわち、TEG素子)が形成された半導体ウェハが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この半導体ウェハでは、ダイシングラインには、検査素子に加え、当該検査素子と電気的に接続されると共に検査機器のプローブ針が当接される金属膜で構成された検査用パッドも形成されている。
より詳しくは、半導体ウェハにおけるダイシングラインには、第1層間絶縁膜が形成され、第1層間絶縁膜上に検査素子と電気的に接続される配線パターンが形成されている。そして、第1層間絶縁膜上には、配線パターンを覆うように第2層間絶縁膜が形成され、第2層間絶縁膜上には、配線パターンと電気的に接続される検査用パッドが形成されている。なお、検査用パッドは、第2層間絶縁膜に形成された貫通ビアを通じて配線パターンと電気的に接続されている。つまり、このような半導体ウェハでは、配線パターンが下層配線層となり、検査用パッドが上層配線層となる。
そして、このような半導体ウェハを用いて半導体装置を製造する場合には、まず、検査用パッドにプローブ針を当接させて検査素子の特性を検査することにより、各チップ形成領域に形成された半導体素子の特性を検査する。その後、半導体ウェハをダイシングラインに沿って分割することにより、半導体装置が製造される。
特開2016−105463号公報
ところで、上記のような半導体ウェハを用いて半導体装置を構成する場合、検査用パッドにプローブ針を当接させて検査素子の検査を行うが、検査用パッドが大きいほど検査工程を容易に行うことができる。このため、検査用パッドは、ダイシングブレードでダイシングされるカット領域の外側まで形成される場合がある。
この場合、半導体ウェハをダイシングラインにて分割する際、または分割した後に、カット領域の外側に位置する検査用パッドが飛散する可能性がある。このため、本発明者らは、カット領域の外側において、検査用パッドを配線パターンと機械的に接続することにより、半導体ウェハをダイシングラインにて分割した際、カット領域の外側に位置する検査用パッドが飛散することを抑制できると考えた。
しかしながら、本発明者らの検討によれば、このような半導体ウェハとしても、半導体ウェハをダイシングラインに沿って分割した際や分割した後、カット領域の外側に位置する検査用パッドが飛散する場合があった。具体的には、半導体ウェハをダイシングラインに沿って分割した際や分割した後、カット領域の外側に位置する配線パターンが第1層間絶縁膜から剥離することにより、検査用パッドも配線パターンと共に剥離してしまう場合があった。そして、これら配線パターンおよび検査用パッドが剥離して飛散すると金属異物となり、例えば、ショート等の原因となる可能性がある。
なお、このような問題は、ダイシングラインに検査用パッドが形成されている場合のみではなく、例えば、ダイシングラインに、チップ形成領域に形成されるパターンの加工精度を検査するための検査用パターン等が形成されている場合についても同様である。
本発明は上記点に鑑み、ダイシングラインに沿って分割した際、カット領域の外側に位置する下層配線層および上層配線層が剥離することを抑制できる半導体ウェハおよび半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1では、ダイシングライン(20)にて区画された複数のチップ形成領域(10)を有する半導体ウェハであって、ダイシングラインに形成された第1層間絶縁膜(51)と、第1層間絶縁膜上に形成された下層配線層(43、44)と、第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜(52)と、第2層間絶縁膜上に形成され、第2層間絶縁膜に形成された貫通ビア(52a)を通じて下層配線層と電気的、機械的に接続される上層配線層(42)と、を備え、ダイシングラインの延びる方向を第1方向とし、第1方向と直交し、半導体ウェハの面方向と平行な方向を第2方向とすると、上層配線層は、第2方向の長さがダイシングライン内におけるダイシングブレード(30)でカットされるカット領域(20a)の第2方向の長さより長くされ、カット領域の内側からカット領域の外側に渡って形成されており、下層配線層は、カット領域の内側に位置する第1下層配線層(43a)と、カット領域の外側に位置する第2下層配線層(43b、44)と、第1下層配線層と第2下層配線層とを繋ぎ、カット領域におけるチップ形成領域側の端部と交差する境界部分(43d)を有する第3下層配線層(43c)とを有し、上層配線層は、貫通ビアを通じて第2下層配線層と電気的、機械的に接続されており、第3下層配線層は、境界部分における第1方向の長さ(L1)が、第1下層配線層の第3下層配線層との境界部分における第1方向の長さ(L2)より短くされている。
これによれば、第3下層配線層は、境界部分の長さが、第1下層配線層における第3下層配線層との境界部分における長さより短くされている。このため、ダイシングブレードでカット領域をカットした際、カット領域の外側に位置する下層配線層が第1層間絶縁膜から剥離する起点が少なくなる。したがって、下層配線層が第1層間絶縁膜から剥離することを抑制でき、下層配線層および上層配線層が飛散することを抑制できる。
また、請求項5では、ダイシングライン(20)にて区画された複数のチップ形成領域(10)を有する半導体ウェハであって、ダイシングラインに形成された第1層間絶縁膜(51)と、第1層間絶縁膜上に形成された下層配線層(71)と、第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜(52)と、第2層間絶縁膜上に形成され、第2層間絶縁膜に形成された貫通ビア(52a)を通じて下層配線層と機械的に接続される上層配線層(81)と、を備え、上層配線層は、ダイシングラインにおけるダイシングブレードでカットされるカット領域(20a)の内側からカット領域の外側に渡って形成されており、下層配線層は、カット領域の外側にのみ配置された下地パターン(71b)を有し、上層配線層は、貫通ビアを通じて下地パターンと機械的に接続されている。
これによれば、ダイシングブレードでカット領域をカットした際、上層配線層と機械的に接続される下地パターンは、ダイシングブレードでカットされない。このため、下地パターンが第1層間絶縁膜から剥離することを抑制でき、下層配線層および上層配線層が飛散することを抑制できる。
また、請求項7では、半導体ウェハ(1)をダイシングライン(20)にて分割することで構成される半導体装置の製造方法であって、ダイシングラインにて区画された複数のチップ形成領域(10)を有する半導体ウェハを用意することと、半導体ウェハをダイシングラインに沿ってダイシングブレード(30)でカットすることと、を行う。そして、半導体ウェハを用意することでは、ダイシングラインに形成された第1層間絶縁膜(51)と、第1層間絶縁膜上に形成された下層配線層(43、44)と、第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜(52)と、第2層間絶縁膜上に形成され、第2層間絶縁膜に形成された貫通ビア(52a)を通じて下層配線層と電気的、機械的に接続される上層配線層(42)と、を備え、ダイシングラインの延びる方向を第1方向とし、第1方向と直交し、半導体ウェハの面方向と平行な方向を第2方向とすると、上層配線層は、第2方向の長さがダイシングライン内におけるダイシングブレード(30)でカットされるカット領域(20a)の第2方向の長さより長くされ、カット領域の内側からカット領域の外側に渡って形成されており、下層配線層は、カット領域の内側に位置する第1下層配線層(43a)と、カット領域の外側に位置する第2下層配線層(43b、44)と、第1下層配線層と第2下層配線層とを繋ぎ、カット領域におけるチップ形成領域側の端部と交差する境界部分(43d)を有する第3下層配線層(43c)とを有し、上層配線層は、貫通ビアを通じて第2下層配線層と電気的、機械的に接続されており、第3下層配線層は、境界部分における第1方向の長さ(L1)が、第1下層配線層の第3下層配線層との境界部分における第1方向の長さ(L2)より短くされている半導体ウェハを用意する。
これによれば、請求項1に記載の半導体ウェハを用意し、当該半導体ウェハをカットすることで半導体装置を製造している。このため、半導体ウェハをカットする際、カット領域の外側に位置する下層配線層が第1層間絶縁膜から剥離する起点が少なくなる。したがって、下層配線層が第1層間絶縁膜から剥離することを抑制でき、下層配線層および上層配線層が飛散することを抑制できる。
そして、請求項8では、半導体ウェハ(1)をダイシングライン(20)にて分割することで構成される半導体装置の製造方法であって、ダイシングラインにて区画された複数のチップ形成領域(10)を有する半導体ウェハを用意することと、半導体ウェハをダイシングラインに沿ってダイシングブレード(30)でカットすることと、を行う。そして、半導体ウェハを用意することでは、ダイシングラインに形成された第1層間絶縁膜(51)と、第1層間絶縁膜上に形成された下層配線層(71)と、第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜(52)と、第2層間絶縁膜上に形成され、第2層間絶縁膜に形成された貫通ビア(52a)を通じて下層配線層と機械的に接続される上層配線層(81)と、を備え、上層配線層は、ダイシングラインにおけるダイシングブレードでカットされるカット領域(20a)の内側からカット領域の外側に渡って形成されており、下層配線層は、カット領域の外側にのみ配置された下地パターン(71)を有し、上層配線層は、貫通ビアを通じて下地パターンと機械的に接続されている半導体ウェハを用意する。
これによれば、請求項5に記載の半導体ウェハを用意し、当該半導体ウェハをカットすることで半導体装置を製造している。このため、半導体ウェハをカットする際、上層配線層と機械的に接続される下地パターンは、ダイシングブレードでカットされない。このため、下地パターンが第1層間絶縁膜から剥離することを抑制でき、下層配線層および上層配線層が飛散することを抑制できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における半導体ウェハの平面図である。 図1中のダイシングライン近傍の平面模式図である。 図2中のIII−III線に相当する断面図である。 図3に示す配線層の平面図である。 ダイシングブレードでカット領域をカットする際の断面図である。 配線層における第1方向の長さが一定とされている比較例において、ダイシングブレードでカット領域をカットする際の断面図である。 配線層における第1方向の長さが一定とされている比較例において、ダイシングブレードでカット領域をカットする際の平面図である。 図5に対応する平面図である。 第1実施形態の変形例における配線層の平面図である。 第1実施形態の変形例における配線層の平面図である。 第1実施形態の変形例における配線層の平面図である。 第2実施形態におけるダイシングラインの断面図である。 図10に示す配線パターンの平面図である。 第3実施形態におけるダイシングラインの断面図である。 図12に示す配線パターンの平面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態における半導体ウェハについて、図面を参照しつつ説明する。
まず、図1に示されるように、半導体ウェハ1は、複数のチップ形成領域10を有し、各チップ形成領域10がダイシングライン20にて区画されている。言い換えると、半導体ウェハ1は、各チップ形成領域10の間にダイシングライン20を有している。なお、ダイシングライン20の幅は、後述するダイシングブレード30の厚みよりも広くされている。ダイシングブレード30の厚みとは、図2に示されるように、ダイシングブレード30で実際にダイシングされるカット領域20aのことである。
半導体ウェハ1の各チップ形成領域10には、特に図示しないが、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistorの略)素子やダイオード素子等の半導体素子が形成されている。そして、半導体ウェハ1の各チップ形成領域10には、層間絶縁膜、配線パターン、パッド等が適宜形成されている。なお、半導体ウェハ1は、図3に示されるように、シリコン基板等で構成される基材ウェハ1aを有しており、基材ウェハ1aに半導体素子が形成されていると共に基材ウェハ1a上に層間絶縁膜や配線パターン等が適宜形成されて構成されている。
半導体ウェハ1におけるダイシングライン20には、図2に示されるように、検査素子41が形成されている。この検査素子41は、チップ形成領域10に形成された半導体素子と同じ特性を有するように形成されている。また、ダイシングライン20には、検査素子41と電気的に接続されると共に、検査工程において検査機器に備えられているプローブ針が当接される検査用パッド42、および検査素子41と検査用パッド42とを接続する配線パターン43が形成されている。
なお、検査素子41は、詳細な構成については図示しないが、基材ウェハ1aに形成されており、検査用パッド42および配線パターン43は基材ウェハ1a上に形成されている。そして、図2は、ダイシングライン20の近傍における平面模式図であるが、検査素子41、検査用パッド42、配線パターン43の位置関係を単に示す平面模式図である。つまり、検査素子41、検査用パッド42、配線パターン43は、実際には異なる高さに形成されている。
以下、ダイシングライン20の具体的な構成について図2〜図4を参照しつつ説明するが、図2中のダイシングライン20に沿った方向を第1方向とし、第1方向と直交し、半導体ウェハ1の面方向と平行な方向を第2方向として説明する。つまり、図2および図4では、紙面上下方向が第1方向となり、紙面左右方向が第2方向となる。図3では、紙面奥行方向が第1方向となり、紙面左右方向が第2方向となる。
なお、半導体ウェハ1におけるダイシングライン20は、図1に示されるように、交差する2方向に沿って延びている。本実施形態では、図2のように紙面上下方向に延びるダイシングライン20を例に挙げて説明するが、当該ダイシングライン20と交差する方向に延びるダイシングライン20についても同様である。但し、図2に示すダイシングライン20と交差する方向に延びる方向のダイシングライン20については、第1方向が当該ダイシングライン20に沿った方向となり、この第1方向と直交する方向が第2方向となる。つまり、交差する2つのダイシングライン20においては、それぞれ第1方向および第2方向が異なった方向となる。
図3に示されるように、ダイシングライン20では、基材ウェハ1a上に第1層間絶縁膜51が形成されており、第1層間絶縁膜51上に配線パターン43が形成されている。なお、配線パターン43は、ダイシングライン20にて適宜引き回され、第1層間絶縁膜51に形成された貫通ビアを介して検査素子41と電気的に接続される。
第1層間絶縁膜51上には、配線パターン43を覆うように第2層間絶縁膜52が形成されている。第2層間絶縁膜52には、配線パターン43を露出させる貫通ビア52aが形成されている。そして、第2層間絶縁膜52上には、貫通ビア52aを通じて配線パターン43と電気的、機械的に接続される検査用パッド42が形成されている。つまり、検査用パッド42は、貫通ビア52aに埋め込まれた部分をビアアンカーとして配線パターン43と電気的、機械的に接続されている。
また、検査用パッド42および配線パターン43は、それぞれダイシングライン20において、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に渡って配置されている。具体的には、検査用パッド42は、第2方向の長さがカット領域20aの第2方向の長さ(すなわち、カット領域20aの幅)より長くされている。そして、検査用パッド42は、本実施形態では、カット領域20aの片側において、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に渡って形成されている。つまり、検査用パッド42は、本実施形態では、カット領域20aの片側において、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に突出するように形成されている。配線パターン43は、検査用パッド42と同様に、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に突出するように形成されている。
以下、配線パターン43について詳細に説明する。配線パターン43は、図4に示されるように、カット領域20aの内側に位置する第1配線パターン43aと、カット領域20aの外側に位置する第2配線パターン43bとを有する構成とされている。さらに、配線パターン43は、第1配線パターン43aと第2配線パターン43bとを繋ぎ、カット領域20aにおけるチップ形成領域10側の端部と交差(すなわち、一致する)する境界部分43dを有する構成とされている。
なお、境界部分43dとは、言い換えると、第3配線パターン43cのうちのカット領域20aにおける第2方向の端部となる部分と一致する部分のことである。さらに言い換えると、境界部分43dとは、第3配線パターン43cのうちのカット領域20aにおける内側と外側との境界部分と交差する部分のことである。そして、本実施形態では、第1配線パターン43aが第1下層配線層に相当し、第2配線パターン43bが第2下層配線層に相当し、第3配線パターン43cが第3下層配線層に相当している。
そして、第3配線パターン43cは、第1方向の長さにおいて、境界部分43dにおける長さL1が、第1配線パターン43aにおける第3配線パターン43cとの境界部分における長さL2よりも短くされている。本実施形態では、第3配線パターン43cは、境界部分43dの長さL1を短辺とする平面矩形状とされている。
なお、本実施形態では、第1配線パターン43aおよび第2配線パターン43bは、それぞれ検査用パッド42と対向するように形成されている。また、第1配線パターン43aおよび第2配線パターン43bは、それぞれ第1方向の長さを長さL2とし、当該長さL2を長辺とする平面矩形状とされ、第2方向に沿って配置されている。そして、第3配線パターン43cは、第1配線パターン43aのうちの第1方向における略中央部と繋がっていると共に、第2配線パターン43bのうちの第1方向における略中央部と繋がっている。すなわち、本実施形態の配線パターン43は、略I字状とされている。
そして、第2層間絶縁膜52に形成される貫通ビア52aは、第2配線パターン43bを露出させるように形成されている。このため、検査用パッド42は、第2配線パターン43bと機械的に接続されている。つまり、検査用パッド42は、カット領域20aの外側において、配線パターン43と機械的に接続されている。なお、図4中では、配線パターン43のうちの検査用パッド42と当接する部分を接続部分43eとして破線で示している。
ここで、本実施形態における第3配線パターン43cの接続部分43eの位置について、さらに詳細に説明する。まず、第2配線パターン43bと第3配線パターン43cとの連結部分における外縁端部を基準点61とする。本実施形態では、第2配線パターン43bおよび第3配線パターン43cが共に平面矩形状とされているため、接続部分における角部が基準点61となる。また、基準点61と第2配線パターン43bにおける外縁端部との間の長さにおいて、最も短い長さを基準長さAとする。本実施形態では、基準長さAは、第2配線パターン43bのうちの基準点から第2方向に沿った方向の長さとなる。さらに、第2配線パターン43bのうちの基準点61から基準長さAの範囲に含まれる領域を仮想領域Rとする。なお、図4は、断面図ではないが、理解をし易くするために仮想領域Rにハッチングを施してある。
そして、貫通ビア52aは、仮想領域Rの外側の部分に接続部分43eが位置するように形成されている。つまり、検査用パッド42は、第2配線パターン43bのうちの仮想領域Rの外側で当該第2配線パターン43bと機械的に接続されている。
なお、本実施形態では、貫通ビア52aは、第2配線パターン43bのうちの仮想領域Rの外側において、第1方向における両端部に接続部分43eが構成されるように形成されている。つまり、検査用パッド42は、第2配線パターン43bと2箇所において接続されている。
以上が本実施形態における半導体ウェハ1の構成である。なお、第1層間絶縁膜51および第2層間絶縁膜52は、例えば、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicateの略)等で構成される。検査用パッド42および配線パターン43は、例えば、Al(アルミニウム)等で構成される。
そして、上記半導体ウェハ1を用いて半導体装置を製造する場合には、上記半導体ウェハ1を用意した後、各チップ形成領域10に形成された半導体素子の特性検査を行う。具体的には、ダイシングライン20に形成された検査素子41は、各チップ形成領域10に形成された半導体素子と同じ特性を有する構成とされている。このため、ダイシングライン20に形成された検査素子41と電気的に接続される検査用パッド42に検査機器のプローブ針を当接し、検査素子41の特性検査を行うことによって各チップ形成領域10に形成された半導体素子の特性検査を行う。
この際、本実施形態では、検査用パッド42における第2方向の長さがカット領域20aの幅よりも広くされている。このため、検査用パッドがカット領域20aの幅よりも狭くされている場合と比較して、検査機器のプローブ針を当接させ易くなる。つまり、検査工程において、プローブ針の位置調整を容易に行うことができ、検査工程の簡略化を図ることができる。
続いて、図5に示されるように、半導体ウェハ1をダイシングライン20に沿ってダイシングブレード30でダイシングすることにより、半導体ウェハ1をチップ単位に分割する。本実施形態では、ダイヤモンド砥粒層を有するダイシングブレード30を用い、ダイシングライン20のカット領域20aを当該ダイシングブレード30によってダイシングすることにより、各チップ形成領域10をチップ単位に分割して半導体装置を製造する。なお、図5は、図3に相当する断面図である。
この際、本実施形態では、検査用パッド42および配線パターン43が上記構成とされているため、配線パターン43が第1層間絶縁膜51から剥離することを抑制でき、配線パターン43および検査用パッド42が飛散することを抑制できる。
ここで、まず、図6および図7に示されるように、配線パターン43の境界部分43dの長さがL2とされている場合において、ダイシングブレード30でカット領域20aをカットした際の状態について説明する。すなわち、ダイシングブレード30でカット領域20aをカットした際、カット領域20aの外側に位置する配線パターン43には、第1層間絶縁膜51から剥離する起点が長さL2に渡って形成される。そして、図6および図7中の矢印Bに示されるように、剥離が進行すると、検査用パッド42を含めて配線パターン43が第1層間絶縁膜51から剥離してしまう可能性がある。
一方、本実施形態では、配線パターン43は、境界部分43dの長さがL2より短いL1とされている。このため、図8に示されるように、ダイシングブレード30でカット領域20aをカットした際、カット領域20aの外側に位置する配線パターン43には、第1層間絶縁膜51から剥離する起点が長さL2に渡って形成されるものの、剥離の起点が少なくなる。このため、図8中の矢印Bに示されるように剥離が進行したとしても、配線パターン43が第1層間絶縁膜51から完全に剥離することが抑制される。したがって、配線パターン43および検査用パッド42が飛散することを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態では、配線パターン43は、第1〜第3配線パターン43a〜43cを有する構成とされている。そして、第3配線パターン43cは、境界部分43dの長さL1が、第1配線パターン43aにおける第3配線パターン43cとの境界部分における長さL2より短くされている。このため、境界部分43dの長さがL2とされている場合と比較して、カット領域20aをカットした際、カット領域20aの外側に位置する配線パターン43では、第1層間絶縁膜51から剥離する起点が少なくなる。したがって、配線パターン43が第1層間絶縁膜51から剥離することを抑制でき、配線パターン43および検査用パッド42が飛散することを抑制できる。
また、カット領域20aがカットされることで第3配線パターン43cが剥離する場合、剥離は第3配線パターン43cに沿って進行する。そして、当該剥離は、仮に第2配線パターン43bに達した場合には、第2配線パターン43b内を等方的に進行する。つまり、剥離が第2配線パターン43bに達した場合、仮想領域Rの内側が剥離し易い領域となる。そして、本実施形態では、検査用パッド42は、第2配線パターン43bのうちの仮想領域Rの外側で第2配線パターン43bと接続されるようにしている。このため、検査用パッド42が配線パターン43から剥離することをさらに抑制できる。
(第1実施形態の変形例)
第1実施形態の変形例について説明する。第1実施形態において、第2配線パターン43bおよび第3配線パターン43cの配置、形状は適宜変更してもよい。
例えば、図9Aに示されるように、第3配線パターン43cは、第1配線パターン43a側から第2配線パターン43b側に向かって第1方向の長さが順に短くなるテーパ状とされていてもよい。
また、図9Bに示されるように、第2配線パターン43bは、第3配線パターン43cと接続される接続部分から第1方向における一方向に沿って延びる平面矩形状とされていてもよい。この場合、検査用パッド42は、第2配線パターン43bと1箇所において接続されるようにしてもよい。なお、第2配線パターン43bは、図9Bでは紙面下方向に沿って延びているが、紙面上方向に延びていてもよい。
さらに、図9Cに示されるように、第3配線パターン43cは、第1配線パターン43aにおける第1方向の両端部と、第2配線パターン43bにおける第1方向の両端部とをそれぞれ接続するように備えられていてもよい。つまり、配線パターン43は、内部に、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に渡る開口部が形成された形状とされていてもよい。この場合、検査用パッド42は、第2配線パターン43bと1箇所において接続されるようにしてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対し、配線パターン43および第1層間絶縁膜51の構成を変更したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、ダイシングライン20では、第1層間絶縁膜51と第2層間絶縁膜52との間に第3層間絶縁膜53が配置されている。そして、第3層間絶縁膜53には、第2配線パターン43bを露出させる貫通ビア53aが形成されている。第3層間絶縁膜53上には、貫通ビア53aを通じて配線パターン43と電気的、機械的に接続される接続パターン44が形成されている。
なお、本実施形態では、配線パターン43および接続パターン44が下層配線層に相当している。また、本実施形態では、配線パターン43が第1配線層に相当し、接続パターン44が第2配線層に相当している。さらに、本実施形態では、第2配線パターン43bおよび接続パターン44が第2下層配線層に相当している。そして、図10の配線パターン43および接続パターン44は、図11中のX−X線に沿った断面図である。
接続パターン44は、カット領域20aの外側のみに形成されている。つまり、接続パターン44は、カット領域20aと交差しないように形成されている。そして、貫通ビア53aは、第2配線パターン43bのうちの仮想領域Rの外側の部分に接続パターン44との接続部分43fが位置するように形成されている。つまり、接続パターン44は、第2配線パターン43bのうちの仮想領域Rの外側で当該第2配線パターン43bと接続されている。
なお、本実施形態では、接続パターン44は、第2配線パターン43bにおける第1方向の両端部と対向する部分を含むように、2つ備えられている。但し、接続パターン44は、第2配線パターン43bにおける第1方向の両端部と対向する部分を含むように1つのみ備えられるようにしてもよい。
第2層間絶縁膜52に形成される貫通ビア52aは、接続パターン44を露出させるように形成されている。具体的には、貫通ビア53aは、第1層間絶縁膜51と第2層間絶縁膜52との積層方向(以下では、単に積層方向という)から視たとき、接続パターン44のうちの仮想領域Rと重複する領域と異なる領域を露出させるように形成されている。
そして、検査用パッド42は、貫通ビア52aを通じて接続パターン44と接続されている。つまり、検査用パッド42は、積層方向から視たとき、接続パターン44のうちの仮想領域Rと重複する領域の外側で当該接続パターン44と接続されている。
以上説明したように、本実施形態では、配線パターン43は、第2層間絶縁膜52および第3層間絶縁膜53で覆われている。このため、配線パターン43が第2層間絶縁膜52のみで覆われる場合と比較して、配線パターン43が第1層間絶縁膜51から剥離することを抑制できる。なお、接続パターン44は、カット領域20aの外側にのみ配置されている。このため、カット領域20aがカットされた際、接続パターン44が剥離の起点となることはない。
また、配線パターン43と検査用パッド42との間に接続パターン44を配置することにより、配線の引き回しの自由度を向上できる。このため、用途に応じた設計の自由度を向上できる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、ダイシングライン20に下地パターン、検査用ビア、および検査用パターンを形成したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図12および図13に示されるように、ダイシングライン20では、基材ウェハ1a上に第1層間絶縁膜51が形成されており、第1層間絶縁膜51上に下地パターン71が形成されている。
第1層間絶縁膜51上には、下地パターン71を覆うように第2層間絶縁膜52が形成されており、第2層間絶縁膜52には、下地パターン71を露出させる検査用ビア52bが形成されている。そして、第2層間絶縁膜52上には、検査用ビア52bを通じて下地パターン71と機械的に接続される検査用パターン81が形成されている。つまり、検査用パターン81は、検査用ビア52bに埋め込まれた部分をビアアンカーとして下地パターン71と機械的に接続されている。なお、図12中の下地パターン71および検査用パターン81は、図13中のXII−XII線に沿った断面図である。
具体的には、下地パターン71は、第2層間絶縁膜52に検査用ビア52bを形成する際のストッパーとして機能するものである。そして、下地パターン71は、カット領域20aの内側に配置される第1下地パターン71aと、カット領域20aの外側に配置される第2下地パターン71bとを有している。但し、第1下地パターン71aおよび第2下地パターン71bは、分離されており、互いに独立して配置されている。つまり、下地パターン71は、カット領域20aの内側と外側との境界部分と交差しないように形成されている。
また、本実施形態では、上記第1下地パターン71aおよび第2下地パターン71bは、検査用パターン81を形成する際のパターン崩れ等を抑制できるように、検査用パターン81における外縁部と対向する部分を含むように形成されている。
検査用ビア52bは、本実施形態では、複数形成されており、第1下地パターン71aを露出させるように形成されていると共に、第2下地パターン71bを露出させるように形成されている。
検査用パターン81は、カット領域20aの内側から外側に渡って形成されており、各検査用ビア52bを通じて下地パターン71と機械的に接続されている。なお、本実施形態では、検査用パターン81は、カット領域20aの片側において、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に突出するように形成されている。また、図13中では、下地パターン71のうちの検査用パターン81と当接する部分を接続部分71cとして破線で示している。
以上が本実施形態における半導体ウェハ1の構成である。なお、本実施形態では、下地パターン71が下層配線層に相当し、検査用パターン81が上層配線層に相当する。
そして、上記半導体ウェハ1を用いて半導体装置を製造する場合には、半導体素子の特性検査を行う前に、各種の検査を行う。すなわち、上記半導体ウェハ1では、特に図示しないが、チップ形成領域10上にも第2層間絶縁膜52が形成されており、チップ形成領域10上の第2層間絶縁膜52には、検査用ビア52bと同じ大きさの貫通ビアが形成されている。このため、検査用ビア52bを形成した後、当該検査用ビア52bの大きさや形状等を検査することにより、チップ形成領域10上の第2層間絶縁膜52に形成される貫通ビアの大きさや形状等の検査を行う。なお、本実施形態では、検査用ビア52bが下地パターン71を露出させるように形成されるため、検査用ビア52bの深さがばらつくことを抑制できる。
また、特に図示しないが、チップ形成領域10上にも第2層間絶縁膜52が形成されており、チップ形成領域10上の第2層間絶縁膜52上には、所定の配線パターンが形成されている。このため、検査用パターン81を形成した後に当該検査用パターンの加工精度を検査することにより、チップ形成領域10上の第2層間絶縁膜52上に形成される配線パターンの加工精度を検査する。なお、本実施形態では、第1下地パターン71aおよび第2下地パターン71bが検査用パターン81における外縁部と対向する部分を含むように形成されるため、検査用パターン81を形成する際にパターン崩れが発生することを抑制できる。
その後、半導体ウェハ1をダイシングライン20に沿ってダイシングブレード30でダイシングすることにより、半導体ウェハ1をチップ単位に分割して半導体装置を製造する。この場合、第1下地パターン71aおよび第2下地パターン71bは、カット領域20aの内側と外側との境界部分と交差しないように形成されているため、カット領域20aをカットした際、第2下地パターン71bが第1層間絶縁膜51から剥離することが抑制される。このため、第2下地パターン71bおよび検査用パターン81が飛散することを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態では、下地パターン71は、第1下地パターン71aと、第2下地パターン71bとを有している。そして、第2下地パターン71bは、第1下地パターン71aと分離され、カット領域20aの外側のみに形成されている。このため、カット領域20aをカットした際、第2下地パターン71bに剥離の起点が形成されない。したがって、第2下地パターン71bが剥離することを抑制でき、第2下地パターン71bおよび検査用パターン81が飛散することを抑制できる。
さらに、本実施形態では、第1下地パターン71aおよび第2下地パターン71bが検査用パターン81における外縁部と対向する部分を含むように形成されている。このため、検査用パターン81を形成する際にパターン崩れが発生することを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態において、第2配線パターン43bと検査用パッド42との接続箇所の数は適宜変更可能である。すなわち、第2配線パターン43bと検査用パッド42との接続箇所の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。同様に、上記第2実施形態において、接続パターン44と第2配線パターン43bとの接続箇所の数、および接続パターン44と検査用パッド42との接続箇所の数は適宜変更可能である。また、上記第3実施形態において、下地パターン71と検査用パターン81との接続箇所の数は適宜変更可能である。なお、上記第3実施形態では、検査用パターン81は、カット領域20aの外側においてのみ下地パターン71と接続されるようにしてもよい。この場合、下地パターン71は、第2下地パターン71bのみで構成されるようにしてもよい。
さらに、上記第1実施形態において、検査用パッド42は、カット領域20aの両側において、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に突出するように形成されていてもよい。この場合は、配線パターン43もカット領域20aの両側において、カット領域20aの内側から外側に突出するようにする。そして、カット領域20aを挟んだ両側において、それぞれ検査用パッド42が配線パターン43と貫通ビア52aを通じて機械的に接続されるようにすればよい。同様に、上記第2実施形態においても、検査用パッド42は、カット領域20aの両側において、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に突出するように形成されていてもよい。また、上記第3実施形態においても、検査用パターン81は、カット領域20aの両側において、カット領域20aの内側からカット領域20aの外側に突出するように形成されていてもよい。
また、上記第1、第2実施形態において、第1配線パターン43aは、検査用パッド42と対向する部分を備えていなくてもよい。つまり、配線パターン43は、第2配線パターン43bが検査用パッド42と貫通ビア52aを通じて接続される構成であれば、第1配線パターン43aの形状は適宜変更可能である。
さらに、上記第3実施形態において、検査素子41や検査用パッド42等は備えられていなくてもよい。
1 半導体ウェハ
10 チップ形成領域
20 ダイシングライン
20a カット領域
42 検査用パッド(上層配線層)
43 配線パターン(下層配線層)
43a 第1配線パターン
43b 第2配線パターン
43c 第3配線パターン
43d 境界部分

Claims (8)

  1. ダイシングライン(20)にて区画された複数のチップ形成領域(10)を有する半導体ウェハであって、
    前記ダイシングラインに形成された第1層間絶縁膜(51)と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された下層配線層(43、44)と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜(52)と、
    前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記第2層間絶縁膜に形成された貫通ビア(52a)を通じて前記下層配線層と電気的、機械的に接続される上層配線層(42)と、を備え、
    前記ダイシングラインの延びる方向を第1方向とし、前記第1方向と直交する方向を第2方向とすると、
    前記上層配線層は、前記第2方向の長さが前記ダイシングライン内におけるダイシングブレード(30)でカットされるカット領域(20a)の前記第2方向の長さより長くされ、前記カット領域の内側から前記カット領域の外側に渡って形成されており、
    前記下層配線層は、前記カット領域の内側に位置する第1下層配線層(43a)と、前記カット領域の外側に位置する第2下層配線層(43b、44)と、前記第1下層配線層と前記第2下層配線層とを繋ぎ、前記カット領域における前記チップ形成領域側の端部と交差する境界部分(43d)を有する第3下層配線層(43c)とを有し、
    前記上層配線層は、前記貫通ビアを通じて前記第2下層配線層と電気的、機械的に接続されており、
    前記第3下層配線層は、前記境界部分における前記第1方向の長さ(L1)が、前記第1下層配線層の前記第3下層配線層との境界部分における前記第1方向の長さ(L2)より短くされている半導体ウェハ。
  2. 前記第2下層配線層と前記第3下層配線層との連結部分における外縁端部を基準点(61)とし、前記基準点から前記第2下層配線層の端部と交差する部分までの長さのうちの最も短い長さを基準長さ(A)とし、前記第2下層配線層のうちの前記基準長さ内に位置する領域を仮想領域(R)とすると、
    前記上層配線層は、前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜との積層方向から視たとき、前記仮想領域または前記仮想領域と重複する領域と異なる領域に対して機械的に接続されている請求項1に記載の半導体ウェハ。
  3. 前記ダイシングラインには、前記チップ形成領域に形成された半導体素子と同じ特性を有する検査素子(21)が形成され、
    前記上層配線層は、検査機器と当接される検査用パッドであり、
    前記下層配線層は、前記検査素子と前記検査用パッドとを接続する配線パターンである請求項1または2に記載の半導体ウェハ。
  4. 前記第1層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜との間に配置された第3層間絶縁膜(53)を有し、
    前記下層配線層は、前記第1層間絶縁膜と前記第3層間絶縁膜との間に配置され、前記境界部分を有する第1配線層(43)と、前記第3層間絶縁膜と前記第2層間絶縁膜との間に配置されると共に、前記カット領域の外側にのみ配置され、前記第3層間絶縁膜に形成された貫通ビア(53a)を通じて前記第1配線層と接続された第2配線層(44)とを有し、
    前記第2下層配線層は、前記第1配線層のうちの前記カット領域の外側に位置する部分、および前記第2配線層で構成され、
    前記上層配線層は、前記第2配線層と電気的、機械的に接続されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体ウェハ。
  5. ダイシングライン(20)にて区画された複数のチップ形成領域(10)を有する半導体ウェハであって、
    前記ダイシングラインに形成された第1層間絶縁膜(51)と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された下層配線層(71)と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜(52)と、
    前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記第2層間絶縁膜に形成された貫通ビア(52a)を通じて前記下層配線層と機械的に接続される上層配線層(81)と、を備え、
    前記上層配線層は、前記ダイシングラインにおけるダイシングブレードでカットされるカット領域(20a)の内側から前記カット領域の外側に渡って形成されており、
    前記下層配線層は、前記カット領域の外側にのみ配置された下地パターン(71b)を有し、前記上層配線層は、前記貫通ビアを通じて前記下地パターンと機械的に接続されている半導体ウェハ。
  6. 前記下層配線層は、前記下地パターンと分離され、前記カット領域の内側にのみ配置されると共に、前記上層配線層における外縁部と対向する部分を備える下地パターン(71a)を有する請求項5に記載の半導体ウェハ。
  7. 半導体ウェハ(1)をダイシングライン(20)にて分割することで構成される半導体装置の製造方法であって、
    前記ダイシングラインにて区画された複数のチップ形成領域(10)を有する前記半導体ウェハを用意することと、
    前記半導体ウェハを前記ダイシングラインに沿ってダイシングブレード(30)でカットすることと、を行い、
    前記半導体ウェハを用意することでは、
    前記ダイシングラインに形成された第1層間絶縁膜(51)と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された下層配線層(43、44)と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜(52)と、
    前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記第2層間絶縁膜に形成された貫通ビア(52a)を通じて前記下層配線層と電気的、機械的に接続される上層配線層(42)と、を備え、
    前記ダイシングラインの延びる方向を第1方向とし、前記第1方向と直交し、前記半導体ウェハの面方向と平行な方向を第2方向とすると、
    前記上層配線層は、前記第2方向の長さが前記ダイシングライン内におけるダイシングブレード(30)でカットされるカット領域(20a)の前記第2方向の長さより長くされ、前記カット領域の内側から前記カット領域の外側に渡って形成されており、
    前記下層配線層は、前記カット領域の内側に位置する第1下層配線層(43a)と、前記カット領域の外側に位置する第2下層配線層(43b、44)と、前記第1下層配線層と前記第2下層配線層とを繋ぎ、前記カット領域における前記チップ形成領域側の端部と交差する境界部分(43d)を有する第3下層配線層(43c)とを有し、
    前記上層配線層は、前記貫通ビアを通じて前記第2下層配線層と電気的、機械的に接続されており、
    前記第3下層配線層は、前記境界部分における前記第1方向の長さ(L1)が、前記第1下層配線層の前記第3下層配線層との境界部分における前記第1方向の長さ(L2)より短くされている前記半導体ウェハを用意する半導体装置の製造方法。
  8. 半導体ウェハ(1)をダイシングライン(20)にて分割することで構成される半導体装置の製造方法であって、
    前記ダイシングラインにて区画された複数のチップ形成領域(10)を有する前記半導体ウェハを用意することと、
    前記半導体ウェハを前記ダイシングラインに沿ってダイシングブレード(30)でカットすることと、を行い、
    前記半導体ウェハを用意することでは、
    前記ダイシングラインに形成された第1層間絶縁膜(51)と、
    前記第1層間絶縁膜上に形成された下層配線層(71)と、
    前記下層配線層を覆うように前記第1層間絶縁膜上に形成された第2層間絶縁膜(52)と、
    前記第2層間絶縁膜上に形成され、前記第2層間絶縁膜に形成された貫通ビア(52a)を通じて前記下層配線層と機械的に接続される上層配線層(81)と、を備え、
    前記上層配線層は、前記ダイシングラインにおけるダイシングブレードでカットされるカット領域(20a)の内側から前記カット領域の外側に渡って形成されており、
    前記下層配線層は、前記カット領域の外側にのみ配置された下地パターン(71)を有し、前記上層配線層は、前記貫通ビアを通じて前記下地パターンと機械的に接続されている前記半導体ウェハを用意する半導体装置の製造方法。
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