JP2020065502A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】前記逆転駆動手段と、前記切換機構とによって穀稈の詰りを解消することのできる穀稈搬送装置を備えたコンバインにおいて、該穀稈搬送装置の逆転駆動時であっても駆動スプロケットによって掛け回される搬送チェーンが歯飛びすることを防止できるコンバインを提供することを課題としている。【解決手段】走行機体と、刈刃によって刈取った穀稈を後方に搬送する穀稈搬送装置を有する刈取部と、脱穀装置とを備え、前記穀稈搬送装置は、環状の搬送チェーンとを有する搬送体と、前記搬送チェーンを逆転駆動させる逆転駆動手段とを有し、前記搬送体には、前記搬送チェーンに張力を付与する可動輪と、前記可動輪が前記搬送チェーンにテンションを付与するように弾性力を作用させる弾性部材と、前記可動輪を固定する固定状態と、前記支持アームが揺動可能な可動状態との切換を行う切換機構とを設けた。【選択図】図9

Description

本発明は、刈取部から脱穀装置に後方搬送する穀稈搬送装置を備えたコンバインに関する。
走行機体と、該走行機体の前方に昇降可能に支持され且つ圃場の穀稈を刈取る刈刃及び該刈刃によって刈取った穀稈を後方に搬送する穀稈搬送装置を有する刈取部と、該刈取部で刈取られた穀稈の脱穀作業を行う脱穀装置とを備え、前記穀稈搬送装置は、駆動スプロケットと、従動スプロケット又はローラと、該駆動スプロケットと該従動スプロケット若しくは前記ローラとに掛け回される環状の搬送チェーンとを有する搬送体と、前記駆動スプロケットに逆転動力を入力することにより前記搬送チェーンを逆転駆動させる逆転駆動手段とを有し、前記搬送体には、前記搬送チェーンに張力を付与するように、揺動可能な支持アームに回転可能に支持された従動スプロケット又はローラである可動輪と、前記可動輪が前記搬送チェーンにテンションを付与する側に前記支持アームに弾性力を作用させる弾性部材とを設けた特許文献1に記載のコンバインが従来公知である。
前記刈取部は、大量の穀稈が刈取られたり、特に茎の太い品種を刈取ったり、搬送中に株抜けが発生したりすること等に起因して、後方搬送される刈取穀稈が前記穀稈搬送装置に詰まった場合であっても、前記前記逆転駆動手段により前記穀稈搬送装置を逆転作動させることによって、前記穀稈搬送装置に詰まった刈取穀稈をスムーズに取り除くことができるものである。
しかし、前記穀稈搬送装置は前記逆転駆動手段により逆転駆動させた際には、搬送チェーンが弛み易くなることによって、前記駆動スプロケットと搬送チェーンとの噛合いが悪くなり、歯飛びし易くなる場合があるという課題があった。
特許第6348385号公報
本発明は、前記逆転駆動手段と、前記切換機構とによって穀稈の詰りを解消することのできる穀稈搬送装置を備えたコンバインにおいて、該穀稈搬送装置の逆転駆動時であっても駆動スプロケットによって掛け回される搬送チェーンが歯飛びすることを防止できるコンバインを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、第1に、走行機体と、該走行機体の前方に昇降可能に支持され且つ圃場の穀稈を刈取る刈刃及び該刈刃によって刈取った穀稈を後方に搬送する穀稈搬送装置を有する刈取部と、該刈取部で刈取られた穀稈の脱穀作業を行う脱穀装置とを備え、前記穀稈搬送装置は、駆動スプロケットと、従動スプロケット又はローラと、該駆動スプロケットと該従動スプロケット若しくは前記ローラとに掛け回される環状の搬送チェーンとを有する搬送体と、前記駆動スプロケットに逆転動力を入力することにより前記搬送チェーンを逆転駆動させる逆転駆動手段とを有し、前記搬送体には、前記搬送チェーンに張力を付与するように、揺動可能な支持アームに回転可能に支持された従動スプロケット又はローラである可動輪と、前記可動輪が前記搬送チェーンにテンションを付与する側に前記支持アームに弾性力を作用させる弾性部材と、前記可動輪が前記搬送チェーンにテンションを付与する揺動位置で前記支持アームを固定する固定状態と、前記支持アームが揺動可能な可動状態との切換を行う切換機構とを設けたしたことを特徴としている。
第2に、前記可動輪は、前記搬送体の前記搬送チェーンの環状の内側に配置されたことを特徴としている。
第3に、前記穀稈搬送装置による刈取穀稈の搬送経路の一部を、通常搬送状態と、通常よりも広くした詰り解除状態とに切換える変更機構を設け、前記変更機構による詰り解除状態への切換えと、前記切換機構による前記支持アームの固定状態への切換とを連動させる連動機構を設けたことを特徴としている。
前記解除側搬送体は、前記切換機構により前記搬送チェーンにテンションを付与する可動輪を支持する前記支持アームを有し、該支持アームは、前記切換機構により固定状態と可動状態とに切換え可能に構成したものによれば、前記穀稈搬送装置を前記逆転作動機構によって逆転作動することによって刈取穀稈の詰まりを解消するにあたり、前記切換機構によって支持アームを固定状態に切換えることにより、前記解除側搬送体の搬送チェーンを高い負荷が掛かっても歯飛びさせることなく効率的に逆転作動させることができるため、詰まった刈取穀稈の除去作業をスムーズに行うことができる。
また、前記可動輪は、前記搬送体の前記搬送チェーンの環状の内側に配置されたものによれば、切換作動される前記支持アームをよりスペース効率良く配置することができる。
なお、前記穀稈搬送装置による刈取穀稈の搬送経路の一部を、通常搬送状態と、通常よりも広くした詰り解除状態とに切換える変更機構を設け、前記変更機構による詰り解除状態への切換えと、前記切換機構による前記支持アームの固定状態への切換とを連動させる連動機構を設けたものによれば、前記変更機構により刈取穀稈の搬送経路の一部を広くした状態で、前記逆転駆動手段による前記搬送チェーンの逆転駆動を行うことによって、刈取穀稈の詰りをより効率的に解消することができる。また、前記切換機構と、前記変更機構とを連動させたことにより、前記逆転駆動手段による搬送チェーンの逆転駆動を行うにあたり、前記支持アームの固定状態への切換えを迅速に行うことができるとともに、該支持アームの切換操作のし忘れを確実に防止することができる。
本発明を適用したコンバインの全体側面図である。 本発明を適用したコンバインの全体平面図である。 穀稈搬送装置を示したモデル図である。 本コンバインの動力伝動系統図である。 刈取部の逆転機構を示した要部斜視図である。 刈取部の逆転機構を示した要部拡大斜視図である。 変位機構の作業状態を示した要部平面図である。 変位機構の詰り解除状態を示した要部平面図である。 変更機構の作業状態を示した要部平面図である。 変更機構の詰り解除状態を示した要部平面図である。 テンション切換機構の許容状態を示した図である。 テンション切換機構の固定状態を示した図である。 操作レバーの連結状態を示した図である。 (A)は、扱深搬送体の連結状態を示した要部斜視図であり、(B)は、扱深搬送体の分離状態を示した要部斜視図である。
以下、図示する例に基づき、本発明の実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明を適用したコンバインの全体側面図及び全体平面図である。本コンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1,1によって支持された走行機体2と、該走行機体2の前方に昇降可能に支持されて圃場の穀稈の刈取作業を行う刈取部3とを備えている。
前記走行機体2は、刈取部3の真後ろ右寄り位置にオペレータが乗込んで操向操作を行う操縦部が配置されたキャビン4と、該キャビン4の後方斜め左側に刈取部3で刈取られた穀稈の脱穀作業を行う脱穀装置6と、該キャビン4の後方且つ脱穀装置6の右側に配置されたグレンタンク7とが設けられている。
前記刈取部3は、圃場の穀稈を分草するデバイダ8と、該デバイダ8によって分草された穀稈を引起す引起装置9と、穀稈の穂先側及び株元側を掻込む掻込装置11と、穀稈の株元側を刈取る刈刃12と、刈取穀稈を前記脱穀装置6の前端側へ向けて後方搬送する穀稈搬送装置13とを備えている。
また、該刈取部3は、エンジンからの動力が伝動される駆動軸S1が内装された横筒16と、該横筒16から前方斜め下方に向かって延設された縦筒17と、該縦筒17の下端側に設けた下部伝動筒15と、該下部伝動筒15から縦方向に延設された縦伝動筒25とを有し、該縦筒17の下端側には、刈取部の前方側を囲むようにして形成されて前端側に前記デバイダ8が取付けられる前処理フレーム18が取付けられている(図1参照)。
なお、該刈取部3には、前記穀稈搬送装置13を手動で逆転駆動させる逆転駆動機構14が設けられている。該逆転駆動機構14によれば、前記刈取穀稈を通常の搬送方向とは反対の前方側に搬送することができるため、該穀稈搬送装置13内での刈取穀稈の詰りを容易に解消できるように構成されている。該逆転駆動機構14と、前記穀稈搬送装置13の具体的な構成については後述する。
前記脱穀装置6は、左右左側に配置されて刈取部3側から受け渡された刈取穀稈の株元側を挟持して後方搬送するフィードチェーン19と、該フィードチェーン19により後方搬送中の刈取穀稈の脱穀作業を行う脱穀部と、該脱穀部の下側に配置されて脱穀された処理物を穀粒と藁屑等の排塵物とに選別する選別部と、脱穀処理された穀稈を後端右寄り側から排出する排出部とを備えている。
該構成によれば、前記刈取部3から後方搬送された前記刈取穀稈は、前記フィードチェーン19によって脱穀装置6に沿って後方搬送される。これにより、該刈取穀稈は、後方搬送される過程で穂先側が前記脱穀部内の扱胴(図示しない)等により脱穀処理されて排藁になる。該排藁は、排藁搬送体21によって後方搬送され、そのまま又は切断処理されて走行機体2後端側の排出部22から機外に排出される。
その一方で、前記脱穀部で脱穀処理された処理物は、脱穀部から落下することによって揺動選別体や唐箕ファンからなる前記選別部に導入される。該選別部では、落下してきた処理物が、藁屑等と籾等の穀粒とに選別される。選別された藁屑等は、走行機体2後端の排出部22から機外に排出され、選別された穀粒等は、前記グレンタンク7内に搬送・収容される。
次に、図1乃至3に基づき、前記穀稈搬送装置の構成について説明する。図3は、穀稈搬送装置を示したモデル図である。前記穀稈搬送装置13は、前記刈刃12によって刈取られた刈取穀稈の株元側を前記フィードチェーン19の前端側へ向けて後方搬送する株元側搬送装置23と、刈取穀稈の穂先側を前記脱穀装置6の前部側へ後方搬送する穂先側搬送装置24とから構成されている。
前記株元側搬送装置23は、刈取部3の前部右寄りに配置されて前記刈取穀稈を左右方向中央側に向かって後方搬送する右株元搬送体(第1搬送体)26と、刈取部3の前部左寄りに配置されて前記刈取穀稈を左右方向中央側に向かって後方搬送する左株元搬送体(第2搬送体)27と、該右株元搬送体26と左株元搬送体27との間に配置されて前記刈取穀稈を後方搬送する中央株元搬送体28と、各搬送体26,27,28によって後方搬送された刈取穀稈の株元側を後方搬送する後方株元搬送体29と、穀稈の扱深さを調節する扱深搬送体30とを有し、前記刈刃12によって刈取られた刈取穀稈の株元側を前記フィードチェーン19の前端側に向けて後方搬送するように構成されている(図3参照)。
また、前記株元搬送装置23の前方下方側には、前記刈刃12が左右方向に亘って配置されており(図3参照)、その後方には、各搬送体26,27,28の下側で回転駆動するスターホイール31が左右方向に複数(図示する例では6個)並べて配置されている。このとき、各スターホイール31の軸から前方の刈刃12に向けて掻込ベルト32がそれぞれ掛け回されるように配置されている。
該構成によれば、前記刈刃12で刈取られた穀稈は、穀稈の穂先側が前記引起し装置9によって引起されるとともに、穀稈の株元側を各掻込みベルト32とスターホイール31とによって穀稈搬送装置13側に向けて掻込むことができる(図3参照)。
上記右株元搬送体26は、刈取部3の前部右寄りに配置された大径の従動スプロケット36と、該従動スプロケット36の後方で且つ左右方向中央に配置された駆動スプロケット37と、該駆動スプロケット37の近傍に設けられたローラ38と、該駆動スプロケット37と従動スプロケット36との間に設けられるローラ39と、該駆動スプロケット37によって掛け回される右搬送チェーン41と、該右搬送チェーン41に内側からテンションを付与するテンションローラ42と、該右搬送チェーン41を掛け回す各スプロケット36,37,38,39,等を支持する支持レール43とを備え、刈取部3の右側から掻込まれた刈取穀稈を前記扱深搬送体30側まで後方搬送するように構成されている。
また、該右株元搬送体26は、該右搬送チェーン41の前部側を支点に支持位置を揺動可能に構成した変更機構44と、前記テンションローラ42を右搬送チェーン41側に弾性的に付勢する状態と該テンションローラ42を固定支持する状態とに切換るテンション切換機構45が設けられている。該変更機構44と、テンション切換機構45との詳細については後述する。
上記左株元搬送体27は、刈取部3の前部左寄りに配置された大径の従動スプロケット46と、該従動スプロケット46の後方上側に配置された小径の駆動スプロケット47と、該駆動スプロケット47を挟むように並べて配置されたローラ48,49と、該駆動スプロケット47のさらに後方側で左右中央側に配置された2個の終端側ローラ51,52と、各スプロケット等によって掛け回される左搬送チェーン53と、該左搬送チェーン53を掛け回す各スプロケットやローラ等を支持する支持レール54とを備え、刈取部3の左側から掻込まれた刈取穀稈を前記扱深搬送体30側まで後方搬送するように構成されている。
また、該左株元搬送体27は、前記終端側ローラ51,52の前後位置を変位させることのできる変位機構(変更機構)56と、前記駆動スプロケット47によって掛け回される左搬送チェーン53が該駆動スプロケット47から外れる方向に変位する(歯飛びする)ことを規制できる歯飛び規制機構(切換機構)57が設けられている。該変位機構56と、歯飛び規制機構57の詳細については後述する。
上記中央株元搬送体28は、刈取部3の前部中央寄りに配置された従動スプロケット61と、該従動スプロケット61の後方上側に配置された駆動スプロケット62と、ローラ63,64と、前後の各スプロケットによって掛け回される中央搬送チェーン66とを備え、刈取部3の中央側から掻込まれた刈取穀稈を前記右株元搬送体26の中途部側まで後方搬送するように構成されている(図3参照)。
このとき、前記右搬送チェーン41と左搬送チェーン53とは、平面視でハの字状に配置されることにより、搬送方向終端側(扱深搬送体30の前端側)で刈取穀稈が合流する空間(以下、合流部X)が形成されるように構成されている(図3参照)。同様に、前記中央搬送チェーン66の搬送方向終端側は、前記右搬送チェーン41の中途部近傍まで延設されて、該右搬送チェーン41との間に刈取穀稈が合流する合流部Yが形成されている(図3参照)。
上記扱深搬送体30は、平面視で前記右株元搬送体26の後端側に配置された駆動スプロケット67と、該駆動スプロケット67の後方且つ左方側であって前記フィードチェーン19の前方側に配置された従動スプロケット68と、前記右株元搬送体26に沿って後方に延設されるように設けられて各スプロケットによって掛け回される扱深搬送チェーン69と、該扱深搬送チェーン69に沿って設けられて穀稈の株元側を挟持する搬送レール71とを備え、各搬送体26,27,28によって後方搬送された刈取穀稈を、上記扱深搬送チェーン69によって挟持位置を調整しつつ、後方株元搬送体29側に受け渡すように構成されている。該扱深搬送体30の具体的な構成については後述する。
上述の構成によれば、前記刈刃12によって刈取られた刈取穀稈は、穂先側が前記引起装置9によって引起されながら、図3に示されるように、株元側が各掻込ベルト32と、左右一対のスターホイール31,31とによって、右(矢印A)、中央(矢印B)、左(矢印C)に分けて前記穀稈搬送装置13側に掻込まれ、右側のスターホイール31A,31aによって掻き込まれた刈取穀稈は、前記右株元搬送体26に受け渡されて後方搬送され(矢印D)、左側のスターホイール31B,31bによって掻き込まれた刈取穀稈は、前記左株元搬送体27に受け渡されて後方搬送され(矢印F)、中央のスターホイール31C,31cによって掻き込まれた刈取穀稈は、前記中央株元搬送体に受け渡されて後方搬送される(矢印E)。
このとき、右株元搬送体26の右搬送チェーン41には、右側のスターホイール31A側から掻き込まれた刈取穀稈の他、前記中央株元搬送体28により矢印Eに示すように搬送される刈取穀稈が合流部Yで合流するように構成されている。
次に、右株元搬送体26及び左株元搬送体27の後端側まで後方搬送された刈取穀稈の株元側は、前記合流部Xによって合流された後、矢印Gに沿って刈取穀稈の株元側の挟持位置が調整されながら前記扱深搬送体30によって後方搬送される。該扱深搬送体30によって位置調整されながら後方搬送された刈取穀稈は、前記後方株元搬送体29によって前記フィードチェーン19の前端側に受け渡される。
次に、図4に基づき、動力伝動構造について説明する。図4は、本コンバインの動力伝動系統図である。走行機体2側にはエンジン10が設置されており、該エンジン10から出力される動力は、脱穀クラッチ72を介して搬送HST73に伝動され、ギア変速装置74を介して、前記フィードチェーン19に伝動されるとともに、入力プーリ76に入力される。
該入力プーリ76に伝動された動力は、ベルトに配置された刈取クラッチ77を介して、出力プーリ78に伝動され、該出力プーリ78と一体的に回転駆動する横筒16内の駆動軸S1に伝動される。該駆動軸S1に伝動された動力は、ベベルギヤを介して縦筒17内の駆動軸S2へと伝動され、該駆動軸S2に伝動された動力は、下部伝動筒15内の駆動軸S3に伝動されるとともに、駆動軸S4,S5を介して、前記引起装置9側の駆動軸S6へと伝動される。
また、前記縦筒17内の駆動軸S2に伝動された動力は、その中途部から複数の副伝動軸が分岐しており、これらの副伝動軸に設けられた複数の各駆動スプロケットに伝動される。これによって、前記右株元搬送体26(右搬送チェーン41)、中央株元搬送体28(中央搬送チェーン66)、扱深搬送体30(扱深搬送チェーン69)、後方株元搬送体29とを駆動させている。
また、前記下部伝動筒15内の駆動軸S3に伝動された動力は、前記刈刃12に伝動される。さらに、上記駆動軸S4から分岐した副伝動軸には、駆動スプロケット47が設けられており、左株元搬送チェーン53に動力を伝達している。
また、左株元搬送チェーン53と右株元搬送チェーン41の従動スプロケット46,36には、それぞれ機体の左右端に設けられたスターホイール31A,31Bの取付軸S9,S10に固設されており、これらの取付軸S9,S10に動力を伝動することにより、駆動側のスターホイール31A,31Bを回転駆動させることができる。
左端側の駆動側の該スターホイール31Bに伝動された動力は、まず取付軸S11に取付けられる従動側のスターホイール31bに噛合うことで伝動され、次に、取付軸S12に取付けられる中央のスターホイール31Cに互いに噛合うことで伝動される。上記取付軸S12には、中央株元搬送チェーン66の従動側スプロケット61が遊嵌されている。さらに、中央側のスターホイールCに伝動された動力は、中央側の該スターホイールと対となる取付軸S13に取付けられるスターホイール31cに伝動される。
他方で、上記右端側のスターホイール31Aに伝動された動力は、取付軸S14に取付けられる従動側のスターホイール31aに伝達される。
このとき、スターホイールを軸支する各取付軸S9,S10,S11,S12,S13,S14に伝動された動力は、各駆動軸の同軸上にそれぞれ設けられた前記掻込みベルト32,32,32,32,32,32を駆動させている。
次に、図5及び図6に基づき、前記逆転駆動機構の構成について説明する。図5は、刈取部の逆転機構を示した要部斜視図であり、図6は、刈取部の逆転機構を示した要部拡大斜視図である。前記逆転駆動機構14は、前記横筒16と同一軸上に設けられて該横筒16内の駆動軸S1、又は該駆動軸S1と一体回転する軸状部材であって、該横筒16の左外方に突出した突出部20によって構成されている。
該突出部20は、側面視で前記フィードチェーン19の軌道内前部側に配置されるとともに、該突出部20は、その先端(左端)20a側が該フィードチェーン19の側方をカバーするカバー体81を貫通して外部に露出するように構成されている。また、カバー体81の外側に露出した前記突出部の先端20a側は、断面形状が六角形状に形成されており、該突出部の先端20a側にラチェットレンチ等の工具(図示しない)を連結することにより、前記横筒16内の駆動軸S1に手動で逆転動力を入力することができるように構成されている。
また、該突出部20は、カバー体81からの露出部分を覆う保護キャップ82が着脱可能に設けられており、刈取部3の駆動時に軸回転している突出部20に藁屑が巻き込まれたり、作業者と直接接触したりする事態を防止することができる。
なお、該突出部20を介した横筒16内の駆動軸S1への逆転動力の入力は、電動モータ等を用いて自動で行うことができるように構成しても良い。
次に、図7及び図8に基づき、前記左株元搬送体側に設けられた前記変位機構(変更機構)と、前記歯飛び規制機構(切換機構)の具体的な構成について説明する。図7は、変位機構が作業状態に切換えられた左株元搬送体を示した要部平面図であり、図8は、変位機構が詰り解除状態に切換えられた左株元搬送体を示した要部平面図である。
前記変位機構56は、前記終端側ローラ51,52と、一対の該終端側ローラ51,52を軸支する支持プレート86と、該支持プレート86を前記縦伝動筒25側に支持する支持ステー87と、前記左搬送チェーン53内側の支持レール54上に設けた揺動軸88を軸に揺動操作可能に設けられた長方形板状の当接部89と、該当接部89を揺動操作する変位レバー91とを備え、該変位レバー91の揺動操作によって、刈取穀稈の搬送経路の一部である前記合流部Xの広さを通常の搬送作業に適した通常搬送状態と、該通常搬送状態時よりも合流部Xを広くした詰り解除状態とに切換えることができるように構成されている(図7及び図8参照)。
上記支持プレート86(終端側ローラ51,52)は、その前端(下端)側に、プレート部材を屈曲形成したスライドガイド部材80が設けられており、該スライドガイド部材80を介して、前記左株元搬送体27の支持レール54後端側に前後スライド可能に支持されている。
該構成により、該変位機構56は、前記変位レバー91の揺動操作を介して前記当接部89の短手方向を前記支持プレート86側に当接させることによって、前記揺動軸88と支持プレート86との間を所定の長い距離で保つことができるため、前記左搬送チェーン53の後端(終端)内側の終端側ローラ51,52の位置を所定の後方位置に変位させる(切換える)ことができる(図7参照)。これにより、該終端側ローラ51,52を後方位置にスライド操作することによって、前記合流部Xを通常の刈取穀稈の後方搬送に適した広さとした前記通常搬送状態に切換えることができる。
その一方で、前記変位レバー91の揺動操作を介して前記当接部89の長手方向を前記支持プレート86に当接させることによって、前記揺動軸88と支持プレート86との間を所定の短い距離で保つことができるため、前記終端側ローラ51,52の位置を所定の前方位置に変位させる(切換える)ことができる(図8参照)。これにより、該終端側ローラ51,52を前方位置にスライド操作することによって、前記合流部Xを通常搬送状態時よりも広くした前記詰り解除状態に切換えることができる。このとき、該当接部89の一部が前記支持レール54側にも当接するため、変位レバー91を介した当接部89の揺動位置も所定位置で保持することができる。
すなわち、該構成の変位機構56によれば、前記合流部Xに詰まった刈取穀稈を取り除くために、前記逆転駆動機構14によって穀稈搬送装置13(各株元搬送体26,27,28)を逆転駆動させるにあたり、前記変位機構56によって終端側ローラ51,52を前方に変位させて合流部Xを広くした詰り解除状態に切換えることによって、合流部Xに詰まった刈取穀稈をよりスムーズに取り除くことができる。
上記支持ステー87は、その一端側が前記支持プレート86側に取付固定され、その他端側はノブボルト85(図7参照)によって前記縦伝動筒25側に着脱可能に構成されている。
具体的に説明すると、該支持ステー87は、前記支持プレート86が前記変位レバー91(当接部89)によって後方(上方)位置にスライド移動されている場合(通常搬送状態に切換えられている場合)には、該支持プレートの姿勢(位置)を保持できるように前記支持ステー87が前記ノブボルト85によって前記縦伝動筒25側に取付固定されるように構成されている。これにより、支持プレート86の操作位置を保持することができる。
その一方で、前記支持ステー87は、前記ノブボルト85を取外すことによって、前記縦伝動筒25側への固定が解除されるため、支持プレート86(支持ステー87)が自由に前後スライド操作可能な状態に切換えられるように構成されている。これにより、前記支持プレート86を後方位置から前方(下方)位置にスライド移動させる(通常搬送状態から詰り解除状態に切換える)ことができる状態になる。このとき、該支持ステー87は、支持プレート86を前後スライド操作する際の取手として用いることもできる。
前記歯飛び規制機構57は、前記駆動スプロケット47の近傍で且つ左搬送チェーン53の外側に配置された規制部材92と、該規制部材92を位置調整可能に取付支持する支持ロッド93と、該支持ロッド93を前記支持ステー87又は支持プレート86側(図示する例では支持ステー87側)に取付ける取付支持部94とを備え、前記規制部材92が駆動スプロケット47に近接して該駆動スプロケットから前記左搬送チェーン53が歯飛びする側に変位することを規制する規制状態と、前記規制部材92が駆動スプロケット47側に干渉しないように離間させた非規制状態とに切換え可能に構成されている(図7及び図8参照)。
上記規制部材92は、くの字状に屈曲形成された板状又は棒状の部材であって、該屈曲部分を前記駆動スプロケットが左搬送チェーン53と噛み合う部分に近接配置することによって、該駆動スプロケット47から左搬送チェーン53が外れそうになった場合に、該左搬送チェーン53を駆動スプロケット47側にガイドするように形成されている。
上記支持ロッド93は、先端側に前記規制部材92が取付固定されるとともに、前記支持レール54側に固定されたコの字状のガイド部材96に挿通されている。これにより、前記規制部材92を前記駆動スプロケット47の接線方向に沿った所定のスライド方向にガイドすることができる。
また、該支持ロッド93の先端側には、前記規制部材92の取付位置を微調整することができるように構成されている。図示する例では、支持ロッド93の先端側にネジ切がされており、前記規制部材92には、該支持ロッド93の先端側に螺合する固定ナットが取付けられている。
上記取付支持部94は、一端側が前記支持ロッド93側に取付けられており、その他端側により支持ロッド93を前記支持ステー87側に係止することができるように構成されている(図7及び図8参照)。なお、該取付支持部94の他端側は、前記支持プレート86側に係止可能な構成としても良い。
該構成により、前記歯飛び規制機構57は、前記規制部材92が前記支持ロッド93及び前記取付支持部94を介して、前記支持ステー87側に係止されているため、前記変位機構56が通常搬送状態(後方位置)に切換えられた場合には、前記規制部材92が駆動スプロケット47側から離間した非規制状態に切換えられ、前記変位機構56が詰り解消状態(前方位置)に切換えられた場合には、前記規制部材92が駆動スプロケット(及び左搬送チェーン53)側に近接した規制状態に切換えられるように構成されている。
すなわち、該歯飛び規制機構57は、前記変位機構56を詰り解除状態に切換える操作と連動して、前記規制部材92の位置が自動的に規制状態に切換えられるように構成されている。以上により、前記逆転駆動機構14によって合流部X近傍の刈取穀稈を取り除く場合に、前記変位機構56を詰り解除状態に切換えることによって、前記歯飛び規制機構の切換え操作がスムーズ且つ迅速に行われるとともに、歯飛び規制機構の切換え操作をし忘れる事態を確実に防止することができる。
次に、図9乃至13に基づき、前記右株元搬送体側に設けられた前記変更機構と、前記テンション切換機構(切換機構)の具体的な構成について説明する。図9は、変更機構が作業状態に切換えられた右株元搬送体を示した要部平面図であり、図10は、変更機構が詰り解除状態に切換えられた左株元搬送体を示した要部平面図であり、図11は、テンション切換機構の許容状態を示した図であり、図12は、テンション切換機構の固定状態を示した図であり、図13は、操作レバーの連結状態を示した図である。
前記変更機構44は、前記支持レール43と、該支持レール43側の前部側に設けた揺動軸101を軸に揺動可能に支持された揺動レール102と、該揺動レール102を揺動操作する操作レバー103とを備え、該操作レバー103の揺動操作によって、刈取穀稈の搬送経路の一部である前記合流部X、Yの広さを通常の搬送作業に適した通常搬送状態と、該通常搬送状態時よりも合流部X、Yを広くした詰り解除状態とに切換えることができるように構成されている(図9乃至12参照)。
上記支持レール43は、右株元搬送体26の前部側であって前記従動スプロケット36等が設けられる支持レール前部43Aと、右株元搬送体26の後部側であって前記駆動スプロケット37や前記テンション切換機構45等が設けられる支持レール後部43Cと、該支持レール前部・後部43A,43Cとの間を連結する支持レール中部43Bとから構成されている。
上記揺動レール102は、前記支持レール中部43Bに沿って延設されるとともに、右搬送チェーン41の内側に沿うように配置され、該右搬送チェーン41が揺動レール102に沿ってスムーズに回転駆動するように構成されている。
また、該揺動レール102は、その前端側が前記揺動軸101を軸に揺動可能となるように支持レール前部43A(又は支持レール中部43B)側に取付けられており、該揺動レール102の後端側には、前記操作レバー103が揺動操作可能に連結されている。これにより、該操作レバー103を介して揺動レール102を前後揺動操作することによって、該揺動レール102(右搬送チェーン41)上に沿って形成される前記各合流部X,Yのスペースの大きさを変更することができる。
上記操作レバー103は、その基端側に該操作レバー103の操作位置を位置決めするための位置決め機構115が設けられている。該位置決め機構115は、前記支持レール後部43C側に軸支された操作レバー103の揺動軸116と、該揺動軸116と操作レバー103の基端側とが取付固定されて一体的に揺動作動される揺動片117と、該揺動片117に取付けられて操作レバー103と一体的に揺動作動される規制軸118と、該規制軸118が挿通されるガイド孔119とを備えている(図13参照)。
前記規制軸118は、その軸方向に係の大きい大径部118aと、該大径部よりも細い小径部118bとが形成されている。また、該規制軸118には、軸方向の一方側に弾性部材121が軸装されており、前記操作レバー103全体を支持レール43側に向けて押し下げることができるように構成されている。
前記ガイド孔119は、該規制軸118の膨張部が嵌合する一対の係止部119a,119bと、一対の係止部119a,119b間を結ぶ細い切換部119cとから構成され、該係止部119a,119bには、前記規制軸118の大径部118aが嵌合(係合)し、該切換部119cには、前記規制軸118の小径部118bが挿通可能に形成されている。
該構成によれば、前記操作レバー103は、支持レール後部43C上のガイド孔119(係止部119a)内に規制軸118の大径部118aが嵌合することによって、操作レバー103が所定の操作位置で保持されており(図13参照)、該操作レバー103を前記弾性部材の付勢力に抗して押し下げ、ガイド孔119上に前記規制軸118の小径部118bを位置させることによって、該操作レバー103が揺動操作可能な状態に切換えることができる。
これにより、前記操作レバー103の操作位置は、一対の前記係止部119a,119b上の何れか一方に前記規制軸118aが挿通される位置で位置決めされる。具体的には、前記操作レバー103は、前記揺動レール102を支持レール中部43Bに沿わせた作業位置と、前記合流部X,Yを広くするように前記揺動レール102を後方揺動させた解除位置とに揺動操作可能に構成されている。
該構成の前記変更機構44によれば、前記操作レバー103を前記作業位置に揺動操作することによって、右株元搬送体26を刈取穀稈の搬送経路の一部である前記合流部X、Yの広さを通常の搬送作業に適した通常搬送状態に切換え、前記操作レバー103を前記解除位置に揺動操作することによって、通常搬送状態時よりも合流部X、Yを広くした詰り解除状態とに切換えることができる。
すなわち、該構成の変更機構44によれば、前記合流部X,Yに詰まった刈取穀稈を取り除くために、前記逆転駆動機構14によって穀稈搬送装置13(各株元搬送体26,27,28)を逆転駆動させるにあたり、前記変更機構44によって前記揺動レールを前方に揺動操作して合流部X,Yを広くした詰り解除状態に切換えることによって、合流部X,Yに詰まった刈取穀稈をよりスムーズに取り除くことができる。
前記テンション切換機構45は、前記テンションローラ42と、前記固定ローラ40と、該テンションローラ42と固定ローラ40とが軸支される連結部材106と、上記テンションローラ42を右搬送チェーン41側に付勢する弾性部材107と、該弾性部材107の一端側を前記支持レール後部43C側に連結する取付部材108と、上記テンションローラ42の可動を規制する規制部材109と、前記操作レバー103側の前記揺動片117に設けられた当接部材111とを備え、前記テンションローラ42によって右搬送チェーン41に弾性的にテンションを付与する可動状態と、前記テンションローラ42を固定することにより右搬送チェーン41が緩むことを規制する固定状態とに切換えることができるように構成されている(図9及び図10等参照)。
上記連結部材106は、くの字状に屈曲形成された板状部材であって、屈曲部分に前記固定ローラ40が軸支されるとともに、該屈曲部分を軸に揺動可能な構成で前記支持レール後部43C側に取付固定されている。また、該連結部材106の両端側には、前記テンションローラ42と弾性部材107とがそれぞれ連結されており、該弾性部材107の他端側は前記取付部材108を介して前記支持レール後部43C側に連結されている。
これにより、該連結部材106に軸支された前記テンションローラ42は、連結部材106の屈曲部分を軸に右搬送チェーン41の内外方向に揺動作動(可動)可能に構成されるとともに、前記弾性部材106の付勢力によって、右搬送チェーン41の内側に弾性的に張力を付与できるように構成されている。
上記当接部材109は、前記テンションローラ42とともに前記連結部材106側に取付固定されている。また、該当接部材109は、前記操作レバー103が所定の固定位置に操作された際に、該操作レバーの基端側の前記規制部材111と当接することにより、前記テンションローラ42(連結部材106)の弾性部材の付勢力に抗する方向への作動が規制されるように構成されている(図10及び図12参照)。
また、該当接部材109は、テンションローラ42の軸側に固定されたナット部材に螺合するボルト部材によって構成されており、前記当接部と当接するボルト部材の頭部の位置を微調整することができるように構成されている。
該構成のテンション切換機構45によれば、前記操作レバー103が所定の可動位置に操作されている場合には、前記テンションローラ42は、右搬送チェーン41の内側から弾性的にテンションを付与することができるため、右株元搬送体26によって後方搬送される刈取穀稈の太さや量に応じて右搬送チェーン41に対して適したテンションを付与することができる可動状態に切換えられる(図9及び図11参照)。その一方で、前記操作レバー103が固定位置に操作されている場合には、前記テンションローラ42は、弾性部材107による付勢力に抗する側への変位が規制されるため、右株元搬送体26の搬送量に関わらず、右搬送チェーン41を緩めることなく駆動させる固定状態に切換えられる(図10及び図12参照)。
該構成によれば、特に、合流部X,Yに詰まった刈取穀稈を取り除くために前記逆転駆動機構14によって右株元搬送体26を逆転駆動させる場合であっても、前記テンション切換機構45によって前記テンションローラ42を可動状態から固定状態に切換えることにより、右搬送チェーン41に十分な張力を確実に付与することができるため、駆動スプロケット37を歯飛びさせることなく効率的に駆動させることができる。
さらに、該テンション切換機構45は、前記操作レバー103による前記変更機構44の詰り解除状態への切換操作に連動して、前記テンションローラ42が自動的に固定状態に切換えられるように構成されている。具体的に説明すると、前記操作レバー103は、テンション切換機構45を可動状態に切換える可動位置と、前記変更機構44を通常搬送状態に切換える作業位置とが同一で、テンション切換機構45を固定状態に切換える固定位置と、前記変更機構44を詰り解除状態に切換える解除位置とが同一となるように構成されている。
すなわち、前記逆転駆動機構14によって合流部X,Y近傍の刈取穀稈を取り除くにあたり、前記変更機構44を詰り解除状態に切換えることによって、前記テンション切換機構45の固定状態への切換え操作も自動的に行われるため、テンション切換機構45の切換え操作をし忘れる事態を確実に防止することができる。
ちなみに、前記変更機構44の前記揺動レール102側には、前記操作レバー103によって固定状態に切換えられた前記テンションローラ42が嵌合する円弧状の凹部113が形成されており、前記操作レバー103による固定位置への切換操作をスムーズに行うことができる(図12参照)。
次に、図14に基づき、前記扱深搬送体について説明する。図14(A)は、扱深搬送体の連結状態を示した要部斜視図であり、図14(B)は、扱深搬送体の分離状態を示した要部斜視図である。
前記扱深搬送体30は、前記扱深搬送チェーン69と、該扱深搬送チェーン69に沿って配置されて刈取穀稈の株元側を挟持する前記搬送レール71とが別々にユニット化されており、連結機構130を介して、該扱深搬送チェーン69に取付けらえる前記搬送レール71を容易に着脱可能に構成されている。
該連結機構130として、前記扱深搬送チェーン69には、その後端(駆動スプロケット68)側から左右方向外側に向けて延設されたU字状の支持体131と、該支持体131の端部側に設けられた上方が開放されたコ字状の支持板132とが設けられ、前記支持レール71側には、下方が開放されたコ字状の取付体が設けられており、該支持体と取付体とが着脱可能にボルト固定されている。
該構成によれば、前記搬送レール71を容易且つスムーズに着脱することができるため、メンテナンス性が向上するとともに、例えば、刈取穀稈の種類や太さに応じて、扱深搬送チェーン69と搬送レール71との間が適した間隔のものへ交換することも容易に行うことができる。
2 走行機体
3 刈取部
6 脱穀装置
12 刈刃
13 穀稈搬送装置
14 逆転駆動機構(逆転駆動手段)
26 右株元搬送体(搬送体)
27 左株元搬送体(搬送体)
28 中央株元搬送体(搬送体)
36、46、61 従動スプロケット
37、47、62 駆動スプロケット
51、52 ローラ
41 右搬送チェーン(搬送チェーン)
42 テンションローラ(可動輪)
44 変更機構
45 テンション切換機構(切換機構)
53 左搬送チェーン(搬送チェーン)
66 中央搬送チェーン(搬送チェーン)
106 連結部材(支持アーム)
107 弾性部材

Claims (3)

  1. 走行機体と、
    該走行機体の前方に昇降可能に支持され且つ圃場の穀稈を刈取る刈刃及び該刈刃によって刈取った穀稈を後方に搬送する穀稈搬送装置を有する刈取部と、
    該刈取部で刈取られた穀稈の脱穀作業を行う脱穀装置とを備え、
    前記穀稈搬送装置は、駆動スプロケットと、従動スプロケット又はローラと、該駆動スプロケットと該従動スプロケット若しくは前記ローラとに掛け回される環状の搬送チェーンとを有する搬送体と、前記駆動スプロケットに逆転動力を入力することにより前記搬送チェーンを逆転駆動させる逆転駆動手段とを有し、
    前記搬送体には、
    前記搬送チェーンに張力を付与するように、揺動可能な支持アームに回転可能に支持された従動スプロケット又はローラである可動輪と、
    前記可動輪が前記搬送チェーンにテンションを付与する側に前記支持アームに弾性力を作用させる弾性部材と、
    前記可動輪が前記搬送チェーンにテンションを付与する揺動位置で前記支持アームを固定する固定状態と、前記支持アームが揺動可能な可動状態との切換を行う切換機構とを設けた
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記可動輪は、前記搬送体の前記搬送チェーンの環状の内側に配置された
    請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記穀稈搬送装置による刈取穀稈の搬送経路の一部を、通常搬送状態と、通常よりも広くした詰り解除状態とに切換える変更機構を設け、
    前記変更機構による詰り解除状態への切換えと、前記切換機構による前記支持アームの固定状態への切換とを連動させる連動機構を設けた
    請求項1又は2の何れかに記載のコンバイン。
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