JP2020064237A - 画像形成装置および感光体寿命監視方法 - Google Patents

画像形成装置および感光体寿命監視方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020064237A
JP2020064237A JP2018197329A JP2018197329A JP2020064237A JP 2020064237 A JP2020064237 A JP 2020064237A JP 2018197329 A JP2018197329 A JP 2018197329A JP 2018197329 A JP2018197329 A JP 2018197329A JP 2020064237 A JP2020064237 A JP 2020064237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoconductor
developing bias
image
charging
polarity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018197329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7124629B2 (ja
Inventor
稲田 保幸
Yasuyuki Inada
保幸 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2018197329A priority Critical patent/JP7124629B2/ja
Priority to CN201910976674.8A priority patent/CN111077749B/zh
Publication of JP2020064237A publication Critical patent/JP2020064237A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7124629B2 publication Critical patent/JP7124629B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5033Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control by measuring the photoconductor characteristics, e.g. temperature, or the characteristics of an image on the photoconductor
    • G03G15/5041Detecting a toner image, e.g. density, toner coverage, using a test patch
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/55Self-diagnostics; Malfunction or lifetime display
    • G03G15/553Monitoring or warning means for exhaustion or lifetime end of consumables, e.g. indication of insufficient copy sheet quantity for a job

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】感光体上のオーバーコート層の膜厚を監視できる技術を提案すること。【解決手段】感光体上に非画像領域の静電潜像を作像し、通常時の現像バイアスVb1に対してAC成分のVpp´が大きい現像バイアスVb2を用いて、マイナス極性のトナーで現像する。オーバーコート層内で金属フィラーが密集している部分の電気抵抗値が低下しており、現像バイアスVb2を掛けたときに、通常時よりもプラス成分の大きい電圧δ2だけ感光体にプラスの電荷が多く供給される。このプラス電荷の供給により、電気抵抗値の低下部分の感光体電位が高抵抗の部分よりも絶対値で低下する。これにより、通常のプリント時では出現しない、電気抵抗値が低下している感光体の部分にかぶりトナー像が顕像化される。かぶりトナー像は、オーバーコート層が摩耗でなくなると現れなくなるので、かぶりトナー像の出現の有無の判定によりオーバーコート層の膜厚を監視できる。【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリなど、電子写真方式により画像形成を実行する画像形成装置に関し、殊に、感光体表面最外層に形成したオーバーコート層の膜厚検出技術に関する。
画像形成装置では、近年、装置の小型化、低コスト化が求められる一方で、より高速で高画質な作像性能が求められている。更には、長寿命も求められており、そのため、感光体の最表層は、オーバーコート層という下層の感光層を保護する層が形成されている。
ところで、このオーバーコート層の膜厚が厚いと、潜像の周辺部が電荷的に広がっているために、転写工程においてトナーが周辺部にも吸着され、結果的に画像が太ってしまい、シャープさに欠けるという欠点がある。
そのため、オーバーコート層は、できるだけ薄膜化することが必要であるが、反面、薄くし過ぎると、削れ代が少なくなるので、感光体の短命化につながる。
この薄膜化と寿命という矛盾する問題を解決するため、現在は、オーバーコート層として硬質な材料を用いて、削れにくくすると共に薄膜化を図って矛盾の解決をしている。
しかしながら、オーバーコート層を硬質で薄膜化すると、新たな問題が発生してきた。というのは、硬質なオーバーコート層であっても、長期にわたって繰り返し画像形成を実行すると、膜厚が薄くなり、下層に対する保護機能が低下するので、膜厚の監視は必須なのであるが、既存の膜厚を監視する技術では、薄膜のオーバーコート層の膜厚を測定することができないのである。
例えば、特許文献1は、感光体の膜削れの進行度合いを検知する技術を開示する。また、特許文献2は、膜削れによる感光体の電位的な感度特性変化が起きることに着目して、感光体上のトナー画像濃度の変化から感光体の膜削れの進行度合いを感知する技術を開示する。
特開2014−016651号公報 特開2015−166820号公報
上記の既存技術では、例えば帯電ローラーの電流変化量は、感光体膜厚が10μm変化した時に約500〜1000μAの変化を呈する程度であり、現在使用されている高硬度な感光体の最表層は、その厚さがせいぜい数μmであり、そのすべての膜厚が削れたとしても電流変化量は数百μAにも満たず、測定バラつき程度の変化でしかない。
また、画像濃度から膜厚を監視しようとしても、数μm程度の厚さ変化においては、殆ど濃度変化が無く、実用的ではない。このため、既存の技術では膜厚監視が不可能なのである。
更に、感光体の回転数、印字枚数、使用時間、累積時間等によって、削れた量を推定し、規定数に達した時に寿命到達のフラグを立てるといった方式も検討されてはいるが、感光体や清掃部材などの物性、取り付けのバラつきや、帯電部材や転写部材からの通電状況の変化を無視しているため、本来は使えるくらいの余裕度があるのに、フラグが立ってしまい、或いは既に寿命を超過しているのに、まだフラグが立たない状況が起こり得、実用的でない。
本発明は、後述する発明者の知見に基づいて、既存技術では監視できなかった、薄膜のオーバーコート層の膜厚を監視できる技術を提案するものである。
上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、電子写真方式により画像形成を実行する画像形成装置であって、金属フィラーを含有したオーバーコート層が最表層に形成された感光体と、前記感光体を第1の極性に帯電させる帯電手段と、帯電された前記感光体を露光して前記感光体上に静電潜像を作像する露光手段と、第1の極性のトナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給する現像バイアスとして、画像形成時に作像された静電潜像の現像に用いる第1現像バイアスと、前記感光体の寿命監視時に用いられ、第1の極性とは逆の第2の極性の電荷を前記第1現像バイアスよりも前記感光体に多く注入する第2現像バイアスとを切り換え可能なバイアス電源手段と、前記感光体の寿命監視時期に至ると、前記帯電手段と露光手段を制御して、前記感光体を帯電させつつ露光を禁止し、前記感光体上に非画像に相当する静電潜像を形成させるとともに、前記バイアス電源手段を制御して、前記第2現像バイアスを前記現像剤担持体に供給させる寿命監視モードを実行する制御手段と、前記寿命監視モードの実行により、前記金属フィラーの分散状態の不均一性に起因して生じるトナー像が前記感光体上に形成されたか否かを判定する判定手段と、前記トナー像が形成されなかったことが判定されると、前記感光体のオーバーコート層の膜厚が規定膜厚を低下した旨を報知する報知手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記第1現像バイアスと前記第2現像バイアスは、第1の極性の直流成分に交流成分が重畳されてなり、前記第2現像バイアスは、前記第1現像バイアスよりも交流成分のピーク・ツー・ピーク電圧が大きい値に設定されている、または交流成分の周波数が小さい値に設定されているとしても良い。
さらに、前記第1現像バイアスと前記第2現像バイアスは、第1の極性の直流成分に交流が重畳されてなり、前記交流の1周期の波形において、重畳される第1の極性の直流成分の電圧値を境にピーク電圧が第2の極性を有する側を交流成分α、第1の極性を有する側を交流成分β、交流成分βの時間Tβを1周期で除した値をデューティ比Dhとしたとき、前記第2現像バイアスは、交流成分βのピーク電圧の絶対値Vnが前記第1現像バイアスと同じであり、交流成分αのピーク電圧の絶対値Vmが前記第1現像バイアスよりも大きく、さらに、デューティ比Dhが前記第1現像バイアスよりも大きいとしても良い。
また、前記帯電手段に帯電電圧を供給する帯電電源手段を備え、前記制御手段は、前記寿命監視モードでの前記感光体の第1の極性の帯電電圧と前記第2現像バイアスの第1の極性の直流電圧との差分の大きさで規定されるかぶりマージンが通常の画像形成時よりも大きくなるように、前記帯電電源手段から前記帯電手段に帯電電圧を供給させるとしても良い。
また、前記制御手段は、累積画像形成回数が第1所定値に達したとき、前記感光体の累積回転数もしくは累積動作時間が第2所定値に達したとき、または、前記感光体の新品時からの経過時間が第3所定値に達したときを契機に、前記寿命監視モードを実行するとしても良い。
ここで、前記制御手段は、前記感光体の新品時以降、最初に前記寿命監視モードを実行した後、2回目の実施を、1回目の実施からの画像形成回数が前記第1所定値よりも小さい第4所定値に達したとき、1回目の実施からの前記感光体の回転数もしくは動作時間が前記第2所定値よりも小さい第5所定値に達したとき、または、1回目の実施からの経過時間が前記第3所定値よりも小さい第6所定値に達したときを契機に実行するとしても良い。
また、前記制御手段は、前記寿命監視モードの1回目の実施から2回目の実施までの間隔をU1、2回目の実施から3回目の実施までの間隔をU2としたとき、U1>U2の関係を満たすように、前記寿命監視モードの2回目と3回目の実施を行うとしても良い。
さらに、前記感光体上のトナー像を被転写体に転写させる転写手段をさらに備え、前記判定手段は、前記寿命監視モードの実行により前記感光体に形成された後、前記被転写体に転写されたトナー像を検出可能な位置に配された検出手段を有し、前記検出手段による前記トナー像の検出結果から前記判定を行うとしても良い。
ここで、前記被転写体は、中間転写体である、または前記感光体から中間転写体を介してシートに前記トナー像が転写される構成における当該シートであるとしても良い。
また、前記被転写体は、前記感光体から中間転写体を介してシートに前記トナー像を転写した後、転写後のシートを画像形成装置から出力する構成における当該シートであり、前記検出手段は、前記出力後、読取位置に載置された前記シート上に存するトナー像を読み取るスキャナーであるとしても良い。
本発明に係る感光体寿命監視方法は、金属フィラーを含有したオーバーコート層が最表層に形成された感光体上に、電子写真方式により画像形成を実行する画像形成装置における感光体寿命監視方法であって、前記画像形成装置は、前記感光体を第1の極性に帯電させる帯電手段と、帯電された前記感光体を露光して前記感光体上に静電潜像を作像する露光手段と、第1の極性のトナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に供給する現像バイアスとして、画像形成時に作像された静電潜像の現像に用いる第1現像バイアスと、前記感光体の寿命監視時に用いられ、第1の極性とは逆の第2の極性の電荷を前記第1現像バイアスよりも前記感光体に多く注入する第2現像バイアスとを切り換え可能なバイアス電源手段と、を備え、前記感光体寿命監視方法は、前記感光体の寿命監視時期に至ると、前記帯電手段と露光手段を制御して、前記感光体を帯電させつつ露光を禁止し、前記感光体上に非画像に相当する静電潜像を形成させるとともに、前記バイアス電源手段を制御して、前記第2現像バイアスを前記現像剤担持体に供給させる寿命監視モードを実行する制御ステップと、前記寿命監視モードの実行により、前記金属フィラーの分散状態の不均一性に起因して生じるトナー像が前記感光体上に形成されたか否かを判定する判定ステップと、前記トナー像が形成されなかったことが判定されると、前記感光体のオーバーコート層の膜厚が規定膜厚を低下した旨を報知する報知ステップと、を含むステップを実行することを特徴とする。
上記構成によって、薄膜のオーバーコート層の膜厚を監視できる理由を説明するにあたって、その前に本発明者が得た知見を説明する。
≪本発明者の得た知見≫
感光体の最表面であるオーバーコート層には、機械的強度を持たせるために金属フィラーが分散されているが、このフィラーの分散状態は厳密には均一ではないため、局所的にフィラーが密に混在(密集)している部分がある。オーバーコート層においてフィラーの密集部分では、これ以外の部分よりも電気抵抗値が低下している。オーバーコート層に局所的に電気抵抗値の低い部分が含まれていても、通常のプリント時の作像工程、つまり帯電、露光、現像では、感光体上の帯電電位に対する、現像部の現像ローラーなどの現像剤担持体に供給される現像バイアスの大きさを調整することにより、形成画像に影響が出ないようにされている。
本発明者は、このように形成画像に影響が出ないように現像バイアスを調整していることに対し、逆転の発想をして、あえて形成画像に影響が出るような現像バイアスを掛ければ、オーバーコート層が存在するときには、フィラーの分散状態の不均一性に起因して形成画像に影響が出るが、耐久が進んでオーバーコート層が無くなってしまえばフィラー自体が存在しないことになって、そのような形成画像の影響が出なくなるはずと考えた。
つまり、形成画像に影響が出ればオーバーコート層がそれほど摩耗しておらず、影響が出なくなれば、オーバーコート層の摩耗による感光体の寿命末期に達していることを判断できるのである。
具体的に、感光体とトナーが同極性、例えばマイナス極性(第1の極性)を有する、いわゆる反転現像方式において、現像バイアスを通常のプリント時の第1現像バイアスよりもプラス極性(第2の極性)の電荷を多く注入するような電圧の第2現像バイアスに設定する。この電圧とは、直流電圧に重畳する交流電圧のプラス成分を通常時よりも多くする、例えば交流のピーク・ツー・ピーク電圧を大きくしたり、周波数を下げたりする方法などがある。
そして、感光体を一様に帯電させた後、露光せずに、つまりトナーを付着させない非画像に相当する静電潜像を作像しつつ、現像部の現像剤担持体に第2現像バイアスを供給した状態で、その静電潜像を現像位置に至らせる。ここで、現像位置とは、感光体の周面上において現像剤担持体と僅かな隙間またはほとんど隙間が無い状態で対向している部分の位置をいう。
非画像の静電潜像が現像位置に至っても、トナーが感光体に付着することはないはずであるが、第2現像バイアスは、通常のプリント時の第1現像バイアスよりもプラスの電荷を感光体に多く注入する電圧になっている。
このため、非画像の領域であるにも関わらず、フィラーが密集しているために電気抵抗値が低下している低抵抗部分では、電気抵抗値が低下していない周辺の高抵抗部分に対し、電気抵抗値が小さい分、現像バイアスによるプラスの電荷の供給量により電位(マイナス)が0Vに少し近づくと考えられる。
反転現像方式では、感光体上の電位が0Vに近い部分ほど、現像位置でトナーが現像剤担持体から感光体に移動し易くなる。つまりトナーで現像され易くなる。感光体上における非画像の領域のうち、フィラーが密集していない(適切に分散している)高抵抗部分では、プラスの電荷が多く注入されても本来と同様にトナーが付着せず、局所的な低抵抗部分だけがその電位の低下に従いトナーが付着する現象が生じるのである。このことからプラスの電荷の注入は、感光体上における非画像の領域のうち、フィラーが密集していない高抵抗部分ではトナーが付着せず、フィラーが密集している低抵抗部分だけにトナーが付着するような注入量になるように第2現像バイアスが予め決められる。
ただし、トナーが付着するといっても、非画像の領域は、露光していないことから、マイナス電位が絶対値でかなり高いままになっている。このため、現像バイアスによりプラスの電荷が注入されても、感光体の電位(絶対値)が0Vの直近まで低下することはなく、低抵抗部分に付着するトナーは、いわゆるベタ画像ではなく、ある程度の個数のトナー粒子が集まった程度、いわゆるかぶり程度になる。
図15は、低抵抗部分に付着したトナーからなるトナー像Tfがドラム型の感光体からシートSに転写した後のシートSの平面模式図である。同図に示すようにトナー像Tfは、かぶりが生じた程度の濃度であるので、以下、かぶりトナー像Tfという。
同図では、主走査方向に間隔を開けた3箇所C、D、Eにかぶりトナー像Tfが点在しているが、かぶりトナー像Tfが形成されていた感光体上の部分が低抵抗部分、つまりフィラーが密集している部分になる。副走査方向の間隔Pは、感光体の周長に相当する。
本来、シートSの全面が非画像であるところ、局所的にかぶりトナー像Tfが形成されることは、本来の形成画像に影響を与えていることになる。このようなかぶりトナー像Tfが形成されるか否かを判断することにより、オーバーコート層の膜厚を監視することができる。かぶりトナー像Tfは、例えば光学センサーなどにより検出することができる。
本発明者の知見によれば、薄膜で高硬度のオーバーコート層が規定以上に削れるまでの間、図15に示すようなかぶりトナー像Tfが形成され、規定以上に削れてしまうと、これ以降、かぶりトナー像Tfが形成されない、つまり全面が非画像の領域になることが確認されている。従って、上記本発明によれば、既存の膜厚検出技術では検出できないような薄膜なオーバーコート層の摩耗による寿命末期を監視することができる。
上記の構成により、薄膜のオーバーコート層の膜厚を精度よく監視することが可能になる。
実施の形態に係るプリンターの全体の構成を示す図である。 感光体ドラムの断面構成を示す図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 現像バイアス電源部の構成を示すブロック図である。 (a)は、通常のプリント時の現像バイアスの波形を示す図であり、(b)は、感光体寿命監視モード時の現像バイアスの波形を示す図である。 帯電電源部の構成を示すブロック図である。 非画像の領域にかぶりトナーが形成される理由を説明するための模式図である。 現像バイアスの交流成分のVppの適正範囲の例を示す図である。 現像バイアスの交流成分のデューティ比と周波数の適正範囲を示す図である。 現像バイアスの波形の変形例を示す図である。 現像バイアスの波形の別の変形例を示す図である。 制御部が実行するプリント動作と感光体寿命監視モードの制御の内容を示すフローチャートである。 感光体寿命監視モードの実行制御のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 中間転写ベルト上のトナー付着量と検出センサーの出力電圧の関係を例示するグラフである。 感光体のオーバーコート層に存する低抵抗部分に付着したトナー像が感光体からシートに転写した後のシートの平面模式図である。 検出センサーの配置箇所の変形例を示す図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラープリンター(以下、単に「プリンター」という。)を例にして説明する。
(1)プリンターの全体構成
図1は、プリンター1の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンター1は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、作像部10と、中間転写部20と、給紙部30と、定着部40と、制御部50と、現像バイアス電源部60と、操作部70と、帯電電源部80を備え、ネットワーク(例えば、LAN)に接続されて、外部端末(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)色からなるカラーの画像形成を実行する。
作像部10は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像ユニット10Y〜10Kを備えている。作像ユニット10Yは、像担持体の一例としての感光体ドラム11Yと、その周囲に配設された帯電部としての帯電ローラー12Y、露光部13Y、現像部14Y、一次転写ローラー15Y、感光体ドラム11Yを清掃するためのクリーナなどを備えている。
感光体ドラム11Yは、図2に示すように金属製、例えばアルミ素管91上に、下引き層(UCL)92、電荷発生層(CGL)93、電荷輸送層(CTL)94、高硬度表面層としてのオーバーコート層(OCL)95がこの順に積層されてなる有機感光体(OPC)からなる。一例として、UCL92とCGL93を足し合わせた厚みが2μm、CTL94の厚みが20〜30μm、オーバーコート層95の厚みが2〜4μmである。オーバーコート層95には、機械強度と適度な電気抵抗性を持たせるため、酸化チタン、酸化錫、銅アルミナなどの金属加工物に表面処理を行った導電性の金属フィラーが含有され分散されている。オーバーコート層95を設けることにより、これを設けない構成よりも感光体ドラム11Yを長寿命化することができる。
図1に戻って、帯電ローラー12Yは、矢印で示す方向に回転する感光体ドラム11Yの周面を一様に帯電させる。ここでは、帯電極性がマイナス極性にされる。
露光部13Yは、帯電された感光体ドラム11Yをレーザー光により露光走査して、感光体ドラム11Y上に静電潜像を形成する。
現像部14Yは、反転現像方式の現像部であり、感光体ドラム11Yの現像位置において感光体ドラム11Yに対向配置される現像剤担持体の一例としての現像ローラー19Yに担持されている現像剤Dを用いて、感光体ドラム11Y上の静電潜像を現像する。
ここでは、現像剤Dとして、プラスの帯電極性を有するキャリアとマイナスの帯電極性を有するトナーを含む二成分現像剤が用いられる。トナーが感光体ドラム11Yに移動して感光体ドラム11Y上の静電潜像に付着することによって現像が行われ、感光体ドラム11Y上にY色のトナー像が顕像化される。トナーは、一例として粒径7μm以下、好ましくは4.5μm以上6.5μm以下の重合トナーが用いられる。なお、粉砕トナーでも良い。
一次転写ローラー15Yは、不図示の転写電源からプラスの転写電圧の供給を受けて、感光体ドラム11Y上の転写位置において感光体ドラム11Y上のY色トナー像を静電作用により中間転写部20の中間転写ベルト21上に一次転写させる。他の作像ユニット10M〜10Kについても作像ユニット10Yと同様の構成であり、作像ユニット10M、10C、10Kは、帯電ローラー12M、12C、12K、露光部13M、13C、13K、一次転写ローラー15M、15C、15Kを備える。
中間転写ベルト21は、無端状のベルトであり、駆動ローラーと従動ローラーに張架されて、駆動ローラーの駆動力により同図の矢印で示す方向(ベルト周回方向)に周回走行される。中間転写ベルト21は、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂にカーボンを分散させて、表面抵抗率が109〜1012Ω/□、体積抵抗率が106〜1012Ω/cmに調整したものが用いられ、シームレスベルト形状を有する。その他、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、ナイロン系樹脂等の樹脂にカーボン等の導電性フィラーやイオン性の導電材料を分散含有させ抵抗調整を行った材料を用いてもよい。
作像ユニット10Y、10M、10C、10Kにおいて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上に、対応する色のトナー像が作像され、その作像されたトナー像のそれぞれが中間転写ベルト21上に転写される。このY〜Kの各色の作像動作は、各色のトナー像が、走行する中間転写ベルト21の同じ位置に重ね合わせて転写(一次転写)されるようにベルト周回方向の上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
給紙部30は、作像部10における上記の作像タイミングに合わせて、給紙カセットから記録シートSを1枚ずつ繰り出して、繰り出された記録シートSを搬送路35に沿って二次転写ローラー22に送る。
2次転写ローラー22に送られた記録シートSが二次転写ローラー22と中間転写ベルト21の間の二次転写位置22aを通過する際に、中間転写ベルト21上に形成された各色トナー像が2次転写ローラー22の静電作用により記録シートSに一括して二次転写される。
各色トナー像が二次転写された後の記録シートSは、定着部40まで搬送され、定着部40の定着ローラー41と加圧ローラー42との間を通過する際に加熱、加圧されることにより、その表面のトナーが記録シートSの表面に融着して定着された後、排紙ローラー38によって排紙トレイ39上に排出される。
帯電電源部80は、帯電ローラー12Y〜12Kにマイナスの所定の大きさの帯電電圧を供給するものである。
現像バイアス電源部60は、現像部14Y、14M、14C、14Kの現像ローラー19Y、19M、19C、19Kに現像のための現像バイアス電圧を供給するものであり、作像ユニットのそれぞれに対応する電源部60Y〜60Kが設けられている。電源部60Y〜60Kは、それぞれが現像バイアス電圧として直流(DC)成分に交流(AC)成分が重畳された電圧を出力する。
作像ユニット10Yにおいて感光体ドラム11Yの帯電電位を−Vo、現像バイアス電圧の直流成分の電圧を−Vdc、感光体ドラム11Yにおける露光された部分(画像形成領域)の電位を−Vlとすると、その絶対値はVo>Vdc>Vlの関係がある。これにより、現像ローラー19Yのトナーが感光体ドラム11Y上の画像形成領域に移動して反転現像が行われ、画像形成領域にトナー像が形成される。他の作像ユニット10M〜10Kについても同様である。
直流成分に交流成分が重畳された現像バイアス電圧が現像ローラー19Y〜19Kに印加されることにより、現像位置において、現像ローラー19Y〜19Kと感光体ドラム11Y〜11Kとの間に現像に必要な所定の電位差が生じ、AC成分により現像剤Dのトナー粒子が現像ローラー19Y〜19Kと感光体ドラム11Y〜11Kとの間で往復運動が行われるようになって、トナー粒子の、現像ローラー19Y〜19Kから感光体ドラム11Y〜11Kの静電潜像への移動が行われ易くなることで現像性が向上する。
現像バイアス電圧は、通常のプリント時(画像形成時)とは別のタイミングで実行される感光体寿命監視モード時には、交流成分が感光体ドラム11〜11Kの寿命監視に適した値に変更される。感光体寿命監視モードの具体的な内容については、後述する。
中間転写ベルト21の周囲であり、ベルト走行方向に沿って作像ユニット10Kよりも下流側かつ二次転写位置22aよりも上流側の位置には、発光部と受光部を有する反射型の光学センサーからなる検出センサー23が配置されている。
検出センサー23は、図15に示すかぶりトナー像Tfを検出するためのものであり、中間転写ベルト21に向けて発光部から光を照射し、その反射光を受光部で受光して、反射光量に応じた電気信号を生成して、制御部50に出力するものである。
感光体寿命監視モードにおいて、中間転写ベルト21上にかぶりトナー像Tfが形成された部分では、かぶりトナー像Tfが存しない非画像の領域よりも反射光量が少なくなるので、かぶりトナー像Tfが存するか否かにより出力信号が変わることになる。なお、検出センサー23としては、公知の安定化処理技術で用いられるパッチ検出用光学センサーと同程度の性能のものを用いることができる。
制御部50は、感光体寿命監視モードを実行し、検出センサー23の出力信号に基づき、感光体ドラム11Y〜11Kのそれぞれについて個別に寿命末期に達しているか否かの判定を行う。
操作部70は、プリンター1の前面でありユーザーが操作し易い位置に配置され、ユーザーによるプリント枚数の設定入力を受け付けるためのキーや各種モードの選択入力を受け付けるためのキーなどが設けられ、また、感光体ドラムの寿命判定結果を示すメッセージなどを表示する表示部71が設けられている。
(2)制御部50の構成
図3は、制御部50の構成を示すブロック図である。
同図に示すように制御部50は、主な構成要素として、通信インターフェース(I/F)部101と、CPU102と、ROM103と、RAM104と、感光体寿命監視モード実行部105と、累積プリント枚数記憶部106を備え、各部は相互に信号やデータのやりとりを行えるようになっている。
通信I/F部101は、ネットワーク、ここではLANと接続するためのLANカード、LANボードといったインターフェースであり、外部端末からLANを介して送られてくるプリントジョブのデータを受信する。
CPU102は、ROM103から必要なプログラムを読み出し、通信I/F部101を介して受信したプリントジョブのデータに基づき、作像部10、中間転写部20、給紙部30、定着部40などを制御して画像形成動作を円滑に実行させる。RAM104は、CPU102のワークエリアとなる。
感光体寿命監視モード実行部105は、実行時期判断部111と、寿命判定部112と、判定結果出力部113を備える。
実行時期判断部111は、感光体寿命監視モードの実行時期であるか否かを判断する。そして、感光体寿命監視モードの実行時期ではないと判断した場合で通常のプリント実行時には、現像バイアス電源部60と帯電電源部80に対して通常時の現像バイアスと帯電電圧を出力するように指示する。
一方、感光体寿命監視モードの実行時期と判断すると、感光体寿命監視モードを実行すべく、通常のプリント時以外の待機中などのときに、現像バイアス電源部60と帯電電源部80に対して感光体寿命監視モード実行時の現像バイアスと帯電電圧に切り換える指示を行う。
また、実行時期判断部111は、感光体寿命監視モード実行の実行時期に至る度に寿命判定部112に対して感光体ドラム11Y〜11Kの寿命判定の実行を指示する。
寿命判定部112は、実行時期判断部111からの指示を受け付けると、検出センサー23の出力信号に基づき、感光体寿命判定を行う。具体的には、図15に示すかぶりトナー像Tfが検出されるとオーバーコート層95の膜厚がある程度あり、感光体が未だ寿命に至っておらず、かぶりトナー像Tfが検出されなくなると、オーバーコート層95が摩耗や削れでほとんど存在しないまたは完全になくなったために、感光体が寿命末期に至っていることを判定する。保護層としてのオーバーコート層95がなくなると、その下の電荷輸送層94が露出するが、電荷輸送層94は、それほど硬くないので急激に削れることにより感光体としての機能的な寿命を迎えることになる。寿命判定部112は、判定結果を判定結果出力部113に送る。
判定結果出力部113は、感光体が寿命末期に至っていることの判定がなされたときにのみ、その旨を示すメッセージを操作部70の表示部71に表示させ、感光体が寿命に達していることをユーザーに通知する。
累積プリント枚数記憶部106は、1枚のシートSに対するプリントが終了する度に、現在の累積プリント枚数Qmに1をインクリメントしたものを、新たな累積プリント枚数Qmとしてその情報を記憶する不揮発性の記憶部である。累積プリント枚数記憶部106に記憶されている累積プリント枚数Qmを参照することで、プリンター1の新品時以降に実行された累積プリント枚数Qmを確認することができる。
(3)現像バイアス電源部60の構成
図4は、現像バイアス電源部60の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、現像バイアス電源部60は、Y色用電源部60Yと、M色用電源部60Mと、C色用電源部60Cと、K色用電源部60Kを備える。Y色用電源部60Y〜K色用電源部60Kは、基本的に同じ構成であるので、ここではY色用電源部60Yのみ説明し、他の電源部60M〜60Kについてはその説明を省略する。
Y色用電源部60Yは、第1バイアス出力部61と、第2バイアス出力部62と、切換部63を有する。
第1バイアス出力部61は、直流電源61aと交流電源61bが直列接続されてなり、直流電源61aのプラス端子61cが接地されており、直流電源61aの直流電圧に交流電源61bの交流電圧が重畳された現像バイアスVb1を通常のプリント時の現像バイアスとして出力する。
図5(a)は、現像バイアスVb1の波形を1周期分だけを抜き出して示す図であり、横軸が時間、縦軸が電圧値であり、0V(GND)を挟んで上側がマイナス極性、下側がプラス極性になっている。
同図に示すように現像バイアスVb1は、一例として、直流電圧の−Vdcが−350V、交流波形が矩形波、交流電圧の周波数Hが7kHz、ピーク・ツー・ピークの値Vppが1.4kVである。ここで、同図の−Vo1は、通常のプリント時における感光体ドラム11Yの帯電電位であり、例えば−500Vである。
交流の1周期の波形において、重畳される直流電圧の−Vdcを境に、ピーク電圧がプラス極性(第2の極性)を有する側を交流成分α、マイナス極性(第1の極性)を有する側を交流成分βとしたとき、交流成分αのピーク電圧がVm(ここでは、700V)、交流成分βのピーク電圧が−Vn(ここでは、−1050V)になっている。
また、交流成分αの時間をTα、交流成分βの時間をTβ、時間Tβを1周期で除した値をデューティ比Dhとしたとき、ここでは、Tα=Tβなので、デューティ比Dhが50%になっている。
図4に戻って、第2バイアス出力部62は、直流電源62aと交流電源62bが直列接続されてなり、直流電源62aのプラス端子62cが接地されており、直流電源62aの直流電圧に交流電源62bの交流電圧が重畳された現像バイアスVb2を寿命監視時の現像バイアスとして出力する。
図5(b)は、現像バイアスVb2の波形を1周期分だけを抜き出して示す図である。
同図に示すように現像バイアスVb2は、現像バイアスVb1とはピーク・ツー・ピークVpp´の値が異なるが、−Vdc、周波数H、デューティ比Dhは同じになっている。現像バイアスVb2のVpp´は、Vppよりも大きい、ここでは1.6kVになっている。プラス側の交流成分αのピーク電圧(絶対値)がVm´になっており、通常のプリント時のVmよりも大きく、マイナス側の交流成分βのピーク電圧が−Vn´になっており、通常のプリント時の−Vnよりも小さく(絶対値で大きく)なっている。
また、感光体ドラム11Yの帯電電位が通常時の−Vo1よりも絶対値で大きな値である−Vo2、例えば−550Vになっている。このように寿命監視時の現像バイアスVb2を通常時の現像バイアスVb1と異ならせているのは、非画像の領域に上記の図15に示すかぶりトナー像Tfを積極的に形成させるためである。この理由については、以下で示す(5)かぶりトナーTfの形成の項で説明する。
図4に戻って、切換部63は、制御部50からの制御信号に基づき第1バイアス出力部61と第2バイアス出力部62のうちいずれの出力部の現像バイアスを現像ローラー19Yに供給するかを切り換えるスイッチである。ここでは、通常のプリント時には現像バイアスVb1が現像ローラー19Yに供給され、寿命監視時には現像バイアスVb2が現像ローラー19Yに供給されるように切り換えられる。
(4)帯電電源部80の構成
図6は、帯電電源部80の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、帯電電源部80は、Y色用電源部80Yと、M色用電源部80Mと、C色用電源部80Cと、K色用電源部80Kを備える。Y色用電源部80Y〜K色用電源部80Kは、基本的に同じ構成であるので、ここではY色用電源部80Yのみ説明し、他の電源部80M〜80Kについてはその説明を省略する。
Y色用電源部80Yは、第1帯電電圧出力部81と、第2帯電電圧出力部82と、切換部83を有する。
第1帯電電圧出力部81は、直流電源81aを有し、直流電源81aのプラス端子81bが接地されており、マイナスの帯電電圧である−Vo1(図5(a))を通常のプリント時の帯電電圧として出力する。Vo1は、例えば−500Vである。
第2帯電電圧出力部82は、直流電源82aを有し、直流電源82aのプラス端子82bが接地されており、マイナスの帯電電圧である−Vo2(図5(b))を寿命監視時の帯電電圧として出力する。Vo2は、絶対値でVo1よりも大きく、例えば−550Vである。Vo2を絶対値でVo1よりも大きくとっている理由については、後述する。
切換部83は、制御部50からの制御信号に基づき第1帯電電圧出力部81と第2帯電電圧出力部82のうちいずれの出力部の帯電電圧を帯電ローラー12Yに供給するかを切り換えるスイッチである。ここでは、通常のプリント時には、−Vo1が帯電ローラー12Yに供給され、寿命監視時には、−Vo2が帯電ローラー12Yに供給されるように切り換えられる。
(5)かぶりトナーTfの形成
図7は、非画像の領域にかぶりトナーTfが形成される理由を説明するための模式図であり、感光体ドラム11Yの表面(以下、「ドラム表面」という。)の帯電後、露光せずに現像工程を行う場合に感光体ドラム11Yの表面電位(以下、「感光体電位」という。)が帯電時、現像直前、現像時にどのように変化していくかをこの順に示している。
また、ドラム表面上で主走査方向に異なる5つの箇所A、B、C、D、Eをとり、C、D、Eをオーバーコート層95における局所的にフィラーが密集している部分の例として示している。従って、感光体ドラム11Yが新品からオーバーコート層95の摩耗量が規定値に至るまでの期間では、ドラム表面上で部分C、D、Eにかぶりトナー像Tf(図15)が形成されることになる。なお、符号111は、感光体ドラム11Yの回転軸を示している。
帯電工程および現像工程の直前では、非画像の領域の感光体電位が−Voになっており、このことは部分C、D、Eでも同じである。現像工程では、部分C、D、Eのうち、部分Dに着目し、ドラム表面において、部分Dと、部分Dの主走査方向両側の周辺領域I、J(フィラーが密集していない部分)の感光体電位を示している。
AC(交流)の1周期のうちプラス成分が供給されている時間Tαでは、感光体電位である−VoとAC成分の+Vmaxとの電位差により、プラス成分の電荷(プラス電荷)が部分Dと領域I、Jに同時に注入される。このプラス電荷の注入により感光体電位に次のように変化する現象が生じると推測される。
すなわち、部分Dでは、フィラーが密集していることにより周辺領域I、Jに対して電気抵抗値が大きく低下している分、−Voが−Va(>−Vo)まで上昇する(絶対値で下がる)。このとき、現像バイアスの直流成分である−Vdcとの大小関係が−Va>−Vdcになっている。この大小関係は、マイナス極性のトナーを現像ローラー19Yから感光体ドラム11Yに向かわせる方向の電界を生じさせる。つまり、プラス電荷の注入により、部分Dがあたかも(疑似的に)露光されたような状態になり、見かけ上、正規の現像工程を実行しているようになる。
一方、周辺領域I、Jでは高抵抗であることから、−Voのままほとんど変化せず、本来の非画像の領域での帯電状態と変わらない。
ACの1周期のうちマイナス成分が供給されている残りの時間Tβでは、部分Dは、感光体電位が−Vaに上昇したままになっており、AC成分の−Vminとの電位差Veにより、現像ローラー19Yからトナーが感光体ドラム11Yに移動する。この現象が上記の見かけ上の正規の現像に相当し、図15に示すかぶりトナー像Tfが部分Dに形成される。この見かけ上の正規の現像により、かぶりトナー像Tfが形成されることを、感光体かぶりという。
一方、周辺領域I、Jでは、感光体電位が−Voのままであり、本来の非画像の領域と変わらないので、−Vmin<―Vo<−Vdcの関係により、ドラム表面に現像ローラー19Yからトナーが移動して付着することはない。つまり、領域I、Jには、感光体かぶりによるかぶりトナー像Tfは形成されない。
ここで、−Vminと−Vdcの値を固定して、−Voを絶対値でもう少し大きな値にすれば、−Vdcと−Voとの電位差Vzが大きくなる。電位差Vzが大きくなるということは、周辺領域I、Jにおいてマイナス極性のトナーを現像ローラー19Yから感光体ドラム11Yに向かわせる方向の電界が弱くなることを意味するので、オーバーコート層95でのフィラーの分散状態の不均一に関係なく、−Vdcと−Voの差分の大きさによりトナー粒子が感光体側に移動してしまう、いわゆる現像かぶりの発生を領域I、Jでより抑制することが可能になる。電位差Vzは、かぶりマージンと呼ばれ、かぶりマージンが大きいほど、現像かぶりを抑制できる。この意味で、感光体かぶりと現像かぶりとは発生原因が異なる。
上記の図5(b)で帯電電圧(=−Vo2)を通常のプリント時の帯電電圧(=−Vo1)よりも絶対値でδ1だけ少し大きめにとっているのは、この現像かぶりの発生を通常のプリント時よりも抑制するためである。
上記では、部分Dについて説明したが、他の部分CやEについても部分Dと同様に感光体電位が元の−Voから−Vaに上昇(絶対値で低下)するが、各部分で電気抵抗値の下がり方が異なる場合、電位抵抗値の低下が大きい方が−Vaが絶対値で小さくなり(0Vに近づき)、上記の電位差Veが大きくなるので、現像部14Yからドラム表面に移動するトナー量が増えて、かぶりトナー像Tfの濃度が濃くなる傾向になる。
なお、上記では、プラス電荷の供給により部分Dの感光体電位が−Voから−Vaに上昇することを説明したが、このような感光体電位の上昇は、オーバーコート層95内で電気抵抗値が大幅に小さくなっている部分に対してプラス電荷が供給されたときにのみ生じ、マイナス電荷の供給時には生じない。なぜなら、感光体電位は、帯電工程において帯電ローラー12Yから感光体ドラム11Yへの帯電電圧または電流の大きさで決まるものであり、現像バイアスのAC成分に含まれるマイナスの電荷がドラム表面に供給されても、その時点での感光体電位をさらに下げる(絶対値で上げる)までの作用を生じさせないからと推測される。
上記の感光体かぶりが生じる条件として、本願発明者は、図5(b)に示す現像バイアスVb2の交流成分であるピーク・ツー・ピーク電圧Vpp´とデューティ比Dhと周波数Hの適正範囲の例を実験で導き出した。
図8は、現像バイアスVb2のピーク・ツー・ピーク電圧Vppの適正範囲を示す図であり、図9は、デューティ比Dhと周波数Hの適正範囲を示す図である。図8において縦軸のかぶりランクは、かぶりの程度を示しており、ランクが5のときかぶりなしを示し、数値が小さくなるに連れてかぶりの発生が顕著になっていき、つまり単位面積当たりのトナー付着量が多く(濃度が高く)なっていき、ランク1のとき最もかぶりが酷い状態を示している。通常、ランク3以上で画像品質上、問題がなく、ランク3よりも小さくなると画質低下とみなされる。
本実施の形態では、非画像に相当する静電潜像を現像したときのかぶりトナー像Tfの形成の有無でオーバーコート層95の寿命判定を行うものであるが、ランクが低くなっていくに連れてかぶりが生じ易くなる、つまりフィラーの密集のために低抵抗になっている部分C、D、Eだけでなく、他の高抵抗の領域I、Jにも感光体かぶりが生じ易くなる。
このことから寿命監視時に、感光体かぶりが低抵抗の部分C、D、Eには生じるが高抵抗の領域I、Jには生じないように、画像品質上、問題のない範囲内であるランク3以上の範囲でVpp´を決めるようにしている。具体的には、ランク3以上で、かぶりトナー像Tfを発生させ易いVppの範囲、ここでは1400〜1600Vのうち、1600Vが寿命判定時のVpp´に設定された。
同様に図9では、デューティ比Dhを40にした場合(黒三角のプロット)、周波数Hが5〜8.5kHzの間でかぶりランクが3以上の範囲に収まるが、デューティ比Dhを50にした場合(黒四角のプロット)、周波数Hが約6〜8.5kHzの間でかぶりランクが3以上の範囲に収まることが判った。ここでは、通常時のデューティ比Dhが50%、周波数Hが7kHzであり、同図からかぶりランクが3以上の範囲になることから、寿命監視時でも同じデューティ比Dh(=50)、同じ周波数H(=7kHz)が設定された。もちろん、上記の値に限られず、オーバーコート層95が存するときに、フィラーの密集のために低抵抗になっている部分(C、Dなど)のみに感光体かぶりによりかぶりトナー像Tfが形成されるように、現像バイアスVb2の直流成分(電圧)と交流成分(Vpp、デューティ比Dh、周波数H)の適した値が実験等から予め決められる。
例えば、図10に示す現像バイアスVb21を採用することもできる。具体的には、現像バイアスVb21は、図5(b)に示す現像バイアスVb2に対して、Vmin(交流成分βのピーク電圧)が通常のプリント時のーVnと同じであり、交流の1周期のうち、プラス側の交流成分αの時間Tαに対してマイナス側の交流成分βの時間Tβの方が長くなり、デューティ比Dhが例えば50%から60%に上がった波形になっている。
また、例えば、図11に示す現像バイアスVb22を採用することもできる。具体的には、現像バイアスVb22は、図5(b)に示す現像バイアスVb2に対して、Vmax、Vminが通常のプリント時のVm、−Vnと同じであり、AC成分の周波数Hが通常のプリント時よりも小さい、例えば通常のプリント時が7kHzに対して現像バイアスVb22では4.5kHzの波形になっており、デューティ比Dhは、通常のプリント時と同じ50%になっている。1周期における交流成分αとβの時間Tcは、通常のプリント時よりも周波数Hが小さい分、通常のプリント時のTα、Tβよりも長くなっている。
図10、図11に示す現像バイアスVb21、22は、通常のプリント時のVb1に対して、図10に示すδ2の分、図11に示すδ3の分(通常時の時間Tα(破線)に対するプラス成分の増量分に相当)、プラスの電荷を多く感光体に注入できることになる。
このように感光体へのプラスの電荷の注入量が通常のプリント時よりも多くなるように、Vpp、周波数H、デューティ比Dhの値を通常のプリント時に対して変えることで、オーバーコート層95が存するときにフィラーの密集している低抵抗の部分(C、Dなど)に感光体かぶりのかぶりトナー像Tfが形成され、以外の高抵抗の領域には感光体かぶりのかぶりトナー像Tfが形成されないようにすることができる。低抵抗の部分のみに感光体かぶりのかぶりトナー像Tfが形成されるように、Vpp、周波数H、デューティ比Dhの少なくとも一つを通常のプリント時に対して変える構成をとることができる。
(6)プリント動作と感光体寿命監視モードの制御について
図12は、制御部50が実行するプリント動作と感光体寿命監視モードの制御の内容を示すフローチャートである。このフローは、不図示のメインルーチンにより一定間隔でコールされる度に実行される。
同図に示すようにプリントジョブを開始するか否かを判断する(ステップS1)。プリントジョブを開始しない場合には(ステップS1で「No)、リターンする。
プリントジョブの開始を判断すると(ステップS1で「Yes」)、帯電電位Voを−Vo1に設定し、現像バイアスVbをVb1に設定する(ステップS2)。この設定は、実行時期判断部111が現像バイアス電源部60と帯電電源部80に対して通常時の現像バイアス(=Vb1)と帯電電圧(=−Vo1)を出力するように指示することにより行われる。
帯電電位Voが−Vo1、現像バイアスVbがVb1になっていることを条件にプリントジョブを実行する(ステップS3)。プリントジョブの終了を判断すると(ステップS4で「Yes」)、ステップS5に進む。
ステップS5では、累積プリント枚数記憶部106から現在の累積プリント枚数Qmを読み出して取得する。このステップS5と、以降のS6、S7の処理は、実行時期判断部111が担当する。
累積プリント枚数Qmが所定値Qa以上か否かを判断する(ステップS6)。ここで、所定値Qaは、感光体寿命に達すると想定される設計上の累積プリント枚数に対して例えば70%の値になっている。具体的には、設計上の枚数が例えば100万枚とすれば、所定値Qaは70万枚になる。
累積プリント枚数Qm≧所定値Qaであることを判断すると(ステップS6で「Yes」)、次に累積プリント枚数Qmが10000(=10k)の倍数、つまり70万枚、71万枚、72万枚・・になっているか否かを判断する(ステップS7)。
累積プリント枚数Qmが10000の倍数になっていることを判断すると(ステップS7で「Yes」)、感光体寿命監視モードを実行して(ステップ8)、リターンする。
一方、累積プリント枚数Qm≧所定値Qaではないことを判断すると(ステップS6で「No」)、累積プリント枚数Qmが少ないので、感光体ドラム11Y〜11Kがオーバーコート層95の摩耗による寿命には至っておらず、感光体寿命監視モードを実行する時期ではないとして、そのままリターンする。
また、累積プリント枚数Qmが10000の倍数ではないことを判断しても(ステップS7で「No」)、そのままリターンする。これは、累積プリント枚数Qm≧所定値Qaになっているためにオーバーコート層95の摩耗が進んではいるが、オーバーコート層95の摩耗は極めてゆっくりと進む。このため、1万枚に至るまでの途中で感光体寿命監視モードを何回も繰り返し実行しても、各回で判定結果が変わらないことが多いからである。このように感光体ドラム11Yの新品時からの累積プリント枚数Qmが所定値Qaに至ったときを契機に最初の感光体寿命監視モードを実行し、この後、プリント枚数が所定値(ここでは1万枚)に達する度に2回目、3回目・・の感光体寿命監視モードを間欠的に実行するように制御される。
図13は、感光体寿命監視モードの実行制御のサブルーチンの内容を示すフローチャートであり、感光体寿命監視モードが実行されるときには、作像部10と中間転写部20が通常のプリント時と同じ条件で駆動される。
同図に示すように作像ユニット10Y〜10Kのうち一つを選択する(ステップS10。ここでは、作像ユニット10Yを選択するものとする。
作像ユニット10Yにおいて、帯電電位を−Vo2に設定し、回転している感光体ドラム11Yを−Vo2〔V〕で帯電させる(ステップS11)。この帯電は、実行時期判断部111が帯電電源部80に対して感光体寿命監視モード実行時の帯電電圧(=−Vo2)を出力するように指示することにより行われる。
次に、感光体ドラム11Y上の静電潜像(ここでは帯電後、露光を行っていないので、非画像に相当する静電潜像になる。)を、現像バイアスVb2により現像する(ステップS12)。この現像は、実行時期判断部111が現像バイアス電源部60に対して感光体寿命監視モード実行時の現像バイアスVb2を出力するように指示することにより行われる。
これにより、図5(b)に示すように帯電電位が−Vo2になっている感光体ドラム11Yに対して、現像バイアスVb2が供給された現像部14Yで非画像に相当する静電潜像の現像が実行される。現像バイアスVb2のVpp´が通常のプリント時のVppよりも大きくなっており、ACのプラス成分の電圧VmとVm´の差分δ2が通常のプリント時よりも感光体かぶりを生じさせ易くする、プラス電荷の注入増加分に相当する。
オーバーコート層95がそれほど摩耗しておらず寿命末期に至っていないときには、フィラーの密集部分C、D、E(図7)などに感光体かぶりによるかぶりトナー像Tfを顕像化させる。一方、オーバーコート層95の摩耗が規定量以上に至っているときには、感光体かぶりによるかぶりトナー像Tfは現れない。
次に、一次転写ローラー15Yに通常のプリント時と同じ条件で一次転写電圧を供給する(ステップS14)。感光体ドラム11Y上にかぶりトナー像Tfが形成されていれば、一次転写ローラー15Yの静電作用により、かぶりトナー像Tfが感光体ドラム11Yから中間転写ベルト21に一次転写される。もちろん、感光体ドラム11Y上にかぶりトナー像Tfが形成されていないときには、一次転写ローラー15Yに一次転写電圧が供給されていても、中間転写ベルト21にかぶりトナー像Tfが一次転写されることはない。
続いて、中間転写ベルト21に対向配置された検出センサー23の検出信号(出力電圧)Vpを随時取得する(ステップS15)。
かぶりトナー像Tfが中間転写ベルト21に一次転写された場合、中間転写ベルト21の周回走行により、中間転写ベルト21上のかぶりトナー像Tfが検出センサー23の検出領域に近づき、その検出領域を通過する間に、かぶりトナー像Tfを検出できる。
中間転写ベルト21表面において、かぶりトナー像Tfが存する部分と存しない部分とでは、上記のように検出センサー23の出力電圧Vpが変化するので、出力電圧Vpの違いで、かぶりトナー像Tfの存否を判断できる。
図14は、中間転写ベルト21上のトナー付着量(単位:mg)と検出センサー23の出力電圧Vpの関係を例示するグラフである。本実施形態で用いる検出センサー23は、トナー付着量が少なくなるに連れて出力電圧Vpが高くなるという特性を有している。このような特性の検出センサー23を用いる場合、かぶりトナー像Tfが形成されていないとき、つまりトナー付着量が0になったとき、出力電圧Vpが最大値を示す。
従って、出力電圧Vpを随時監視して、(i)出力電圧Vpが最大値よりも小さな値にしかならないとき、かぶりトナー像Tfが形成されていることから、感光体が寿命末期に至っておらず、(ii)最大値になったとき、かぶりトナー像Tfが形成されていないことから、オーバーコート層95が摩耗や削れによってほとんど存在しない、または存在しなくなっており、感光体が寿命末期に至っていることを検出できる。
本実施形態では、検出誤差を考慮して、最大値よりも少し小さい値th0が閾値として予め設定されており、出力電圧Vp≦閾値th0の関係を有する場合には、感光体が寿命末期に至っていないと判断し、出力電圧Vp>閾値th0の関係を有する場合には、感光体が寿命末期に至ったと判断する。
なお、検出センサー23によるかぶりトナー像Tfの検出精度を向上するために、センサー23の検出領域の大きさ、つまり検出視野が、主走査方向のどの位置にかぶりトナー像Tfが出現しても検出できるようにある程度大きなものが用いられることが望ましい。或いは、これに代えて、検出視野が狭い複数個のセンサー23を主走査方向に並べて配置して、かぶりトナー像Tfが主走査方向のどの位置に現れてもいずれか一つのセンサーで確実に検出できる構成とすることもできる。
図13に戻って、出力電圧Vp>閾値th0ではないことを判断すると(ステップS16で「No」)、感光体が寿命末期に至っていないとして、ステップS18に進む。一方、出力電圧Vp>閾値th0になっていることを判断すると(ステップS16で「Yes」)、感光体が寿命末期に至っている旨を報知、ここでは操作部70の表示部71にメッセージ表示させて(ステップS17)、ステップS18に進む。上記のステップS15、S16の処理は、寿命判定部112が担当し、ステップS17の処理は、判定結果出力部113が担当する。
ステップS18では、全ての作像ユニット10Y〜10Kについて感光体寿命監視モードを実行したか否かを判断する。実行していない作像ユニットが残っている場合には(ステップS18で「No」)、ステップS11に戻る。このステップS11〜S18の処理の繰り返すことにより、全ての作像ユニットについて感光体寿命監視モードを実行したことを判断すると(ステップS18で「Yes」)、リターンする。これにより、4個の感光体ドラム11Y〜11Kのそれぞれごとに寿命末期に達しているか否かを判定できる。
以上説明したように本実施の形態では、オーバーコート層95内での金属フィラーの分散状態の不均一性(局所的に金属フィラーの密集部分があること)に起因して生じる感光体かぶりによるかぶりトナー像Tfの出現の有無を判断する制御としたので、既存の膜厚検出技術では検出できないような薄膜なオーバーコート層の摩耗による寿命末期を監視することができる。
なお、上記では感光体寿命監視モードの実行タイミングをプリント動作の終了後としたが、プリント動作(画像形成)以外の期間、例えば、プリンター1が省エネモードになりプリント動作を待機している待機中や、先行のプリントジョブ終了後、次のプリントジョブ開始前の期間内、画像安定化制御の中の一制御などとして行うようにしても良い。
本発明は、画像形成装置に限られず、感光体寿命監視方法であるとしてもよい。また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。また、上記の実施の形態における処理がソフトウェアにより行なわれる構成であっても良いし、ハードウェア回路を用いて行なれる構成であっても良い。
<変形例>
本発明は、上記実施例に限定されるものでは無く、種々の形態において実施可能である。以下に、他の実施可能な形態を列挙する。
(1)上記実施の形態では、被転写体としての中間転写ベルト21上に一次転写されたかぶりトナー像Tfを検出センサー23(検出手段)で検出する構成例を説明したが、これに限られない。例えば、中間転写ベルト21上のかぶりトナー像Tfをさらに被転写体としてのシートSに二次転写させ、二次転写後のシートS上のかぶりトナー像Tfを別の検出センサーで検出する構成をとることもできる。
この変形例では、具体的には、例えば図16に示すように二次転写位置22aから搬送路35に沿って定着部40までの間の位置に検出センサー23aを配置する構成、または定着部40から排紙ローラー38までの間の位置に検出センサー23bを配置する構成などとすることができる。これに代えて、感光体ドラム上に形成されたかぶりトナー像Tfを中間転写ベルト21に一次転写する前に、感光体ドラム上のかぶりトナー像Tfを検出センサー23cで検出する構成をとることも可能である。
また、図16に示すように公知のスキャナー90を有する構成では、排出されたシートSをスキャナー90の読取位置で読み取らせることで、そのシートS上にかぶりトナー像Tfが存するか否かを検出することもできる。シート全面を対象に、かぶりトナー像Tfが存する局所的な部分と存しない領域とを精度良く見分けることができる。この構成では、スキャナー90がかぶりトナー像Tfを検出する検出手段を構成する。
感光体ドラム上に形成されたかぶりトナー像Tfを直接検出する構成と、感光体ドラムからの転写後に間接的に検出する構成があり、これらは直接と間接の違いはあるが、感光体ドラム上にかぶりトナー像Tfが形成された否かを判定していることに変わりはなく、この判定手段に含まれるといえる。
(2)上記実施の形態では、感光体ドラムの新品時以降の最初の感光体寿命監視モードを、累積画像形成回数を示す累積プリント枚数Qmが第1所定値Qa以上になったことを契機に行うとしたが、これに限られない。例えば、感光体ドラムの新品時からの累積回転数もしくは累積動作時間が第2所定値、つまりオーバーコート層95の摩耗や削れがある程度まで進んだと想定される所定の回転数または動作時間に至ったことを契機に実行する構成をとることもできる。また、感光体ドラムの新品時からの経過時間が第3所定値に達したときを契機とすることもできる。
さらに、2回目以降の感光体寿命監視モードを累積プリント枚数Qmが10000(=10k)の倍数(第4所定値)に達する度に行うとしたが、10kに限られない。最初の実行の契機である第1所定値Qaよりも小さな値(第4所定値)であれば良く、装置構成に応じて適した値、例えば5kなどとすることもできる。
また、2回目の感光体寿命監視モードの実施を、1回目の実施からの感光体ドラムの回転数もしくは動作時間が上記の第2所定値(例えば3000k)よりも小さい第5所定値(例えば10k)に達したとき、または、1回目の実施からの経過時間が上記の第3所定値(例えば500時間)よりも小さい第6所定値(例えば20時間)に達したときを契機に実行するとしても良い。3回目以降も同様とすることができる。
さらに、感光体寿命監視モードの1回目の実施から2回目の実施までの間隔U1、2回目から3回目までの間隔U2、3回目から4回目までの間隔U3が徐々に小さくなるように(U1>U2>U3・・)、2回目以降の実行時期を設定することもできる。累積プリント枚数Qmが大きくなるに連れてオーバーコート層95の摩耗が進み、オーバーコート層95の層厚が残り少なくなるので、寿命に近づくに連れて実行間隔を短くした方が寿命判定の精度を向上できるからである。
(3)上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置をタンデム型カラープリンターに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。カラーやモノクロの画像形成に関わらず、交流成分を含む現像バイアス電圧を用いて現像を行い、感光体かぶりを発生させ易くするために交流成分の周波数、Vpp、デューティ比の少なくも一つを通常のプリント時に対して可変可能な構成の画像形成装置、例えば複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。また、現像かぶりを抑制するために帯電電位を通常のプリント時の−Vo1に対して−Vo2に切り換えるとしたが、これをしなくても感光体かぶりによるかぶりトナー像Tfの検出の有無を判定できる場合には、帯電電位の切り換えを行わない装置構成をとることもできる。
また、ドラム型の感光体の例を説明したが、これに限られず、例えばベルト状の感光体を用いる構成にも適用できる。また、感光体を帯電させる帯電手段として帯電ローラーを用いる構成例を説明したが、これに限られず、例えば帯電チャージャーなどを用いることもできる。
さらに、現像剤を担持する現像剤担持体として現像ローラーを用いる例を説明したが、ローラー状に限られず、例えばスリーブ状のものなどを用いることもできる。現像剤として、キャリアとトナーを含む二成分現像剤を用いる構成例を説明したが、例えばキャリアが含まれず、トナーが含まれる一成分現像剤を用いる構成にも適用できる。さらに、反転現像方式として、感光体の帯電極性がマイナス、トナーの帯電極性がマイナスの構成例を説明したが、これに限られず、逆極性の構成でも適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容を可能な限り組み合わせるとしても良い。
本発明は、オーバーコート層を有する感光体に画像を形成する画像形成装置に広く適用することができる。
1 プリンター
11Y、11M、11C、11K 感光体ドラム
12Y、12M、12C、12K 帯電ローラー
13Y、13M、13C、13K 露光部
14Y、14M、14C、14K 現像部
19Y、19M、19C、19K 現像ローラー
21 中間転写ベルト
23 検出センサー
50 制御部
60Y、60M、60C、60K 現像バイアス電源部
61 第1バイアス出力部
62 第2バイアス出力部
63、83 切換部
70 操作部
71 表示部
80Y、80M、80C、80K 帯電電源部
81 第1帯電電圧出力部
82 第2帯電電圧出力部
95 オーバーコート層
105 感光体寿命監視モード実行部
106 累積プリント枚数記憶部
111 実行時期判断部
112 寿命判定部
113 判定結果出力部
S 記録用のシート
Tf かぶりトナー像
Vo 帯電電位
Vdc 現像バイアスの直流電圧成分
Vpp ピーク・ツー・ピーク電圧
Vz かぶりマージン

Claims (11)

  1. 電子写真方式により画像形成を実行する画像形成装置であって、
    金属フィラーを含有したオーバーコート層が最表層に形成された感光体と、
    前記感光体を第1の極性に帯電させる帯電手段と、
    帯電された前記感光体を露光して前記感光体上に静電潜像を作像する露光手段と、
    第1の極性のトナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に供給する現像バイアスとして、画像形成時に作像された静電潜像の現像に用いる第1現像バイアスと、前記感光体の寿命監視時に用いられ、第1の極性とは逆の第2の極性の電荷を前記第1現像バイアスよりも前記感光体に多く注入する第2現像バイアスとを切り換え可能なバイアス電源手段と、
    前記感光体の寿命監視時期に至ると、前記帯電手段と露光手段を制御して、前記感光体を帯電させつつ露光を禁止し、前記感光体上に非画像に相当する静電潜像を形成させるとともに、前記バイアス電源手段を制御して、前記第2現像バイアスを前記現像剤担持体に供給させる寿命監視モードを実行する制御手段と、
    前記寿命監視モードの実行により、前記金属フィラーの分散状態の不均一性に起因して生じるトナー像が前記感光体上に形成されたか否かを判定する判定手段と、
    前記トナー像が形成されなかったことが判定されると、前記感光体のオーバーコート層の膜厚が規定膜厚を低下した旨を報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1現像バイアスと前記第2現像バイアスは、
    第1の極性の直流成分に交流成分が重畳されてなり、
    前記第2現像バイアスは、前記第1現像バイアスよりも交流成分のピーク・ツー・ピーク電圧が大きい値に設定されている、または交流成分の周波数が小さい値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1現像バイアスと前記第2現像バイアスは、
    第1の極性の直流成分に交流が重畳されてなり、
    前記交流の1周期の波形において、重畳される第1の極性の直流成分の電圧値を境にピーク電圧が第2の極性を有する側を交流成分α、第1の極性を有する側を交流成分β、交流成分βの時間Tβを1周期で除した値をデューティ比Dhとしたとき、
    前記第2現像バイアスは、交流成分βのピーク電圧の絶対値Vnが前記第1現像バイアスと同じであり、交流成分αのピーク電圧の絶対値Vmが前記第1現像バイアスよりも大きく、さらに、デューティ比Dhが前記第1現像バイアスよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電手段に帯電電圧を供給する帯電電源手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記寿命監視モードでの前記感光体の第1の極性の帯電電圧と前記第2現像バイアスの第1の極性の直流電圧との差分の大きさで規定されるかぶりマージンが通常の画像形成時よりも大きくなるように、前記帯電電源手段から前記帯電手段に帯電電圧を供給させることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、
    累積画像形成回数が第1所定値に達したとき、前記感光体の累積回転数もしくは累積動作時間が第2所定値に達したとき、または、前記感光体の新品時からの経過時間が第3所定値に達したときを契機に、前記寿命監視モードを実行することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記感光体の新品時以降、最初に前記寿命監視モードを実行した後、2回目の実施を、1回目の実施からの画像形成回数が前記第1所定値よりも小さい第4所定値に達したとき、1回目の実施からの前記感光体の回転数もしくは動作時間が前記第2所定値よりも小さい第5所定値に達したとき、または、1回目の実施からの経過時間が前記第3所定値よりも小さい第6所定値に達したときを契機に実行することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記寿命監視モードの1回目の実施から2回目の実施までの間隔をU1、2回目の実施から3回目の実施までの間隔をU2としたとき、U1>U2の関係を満たすように、前記寿命監視モードの2回目と3回目の実施を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記感光体上のトナー像を被転写体に転写させる転写手段をさらに備え、
    前記判定手段は、
    前記寿命監視モードの実行により前記感光体に形成された後、前記被転写体に転写されたトナー像を検出可能な位置に配された検出手段を有し、
    前記検出手段による前記トナー像の検出結果から前記判定を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記被転写体は、中間転写体である、または前記感光体から中間転写体を介してシートに前記トナー像が転写される構成における当該シートであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記被転写体は、前記感光体から中間転写体を介してシートに前記トナー像を転写した後、転写後のシートを画像形成装置から出力する構成における当該シートであり、
    前記検出手段は、前記出力後、読取位置に載置された前記シート上に存するトナー像を読み取るスキャナーであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 金属フィラーを含有したオーバーコート層が最表層に形成された感光体上に、電子写真方式により画像形成を実行する画像形成装置における感光体寿命監視方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記感光体を第1の極性に帯電させる帯電手段と、
    帯電された前記感光体を露光して前記感光体上に静電潜像を作像する露光手段と、
    第1の極性のトナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に供給する現像バイアスとして、画像形成時に作像された静電潜像の現像に用いる第1現像バイアスと、前記感光体の寿命監視時に用いられ、第1の極性とは逆の第2の極性の電荷を前記第1現像バイアスよりも前記感光体に多く注入する第2現像バイアスとを切り換え可能なバイアス電源手段と、を備え、
    前記感光体寿命監視方法は、
    前記感光体の寿命監視時期に至ると、前記帯電手段と露光手段を制御して、前記感光体を帯電させつつ露光を禁止し、前記感光体上に非画像に相当する静電潜像を形成させるとともに、前記バイアス電源手段を制御して、前記第2現像バイアスを前記現像剤担持体に供給させる寿命監視モードを実行する制御ステップと、
    前記寿命監視モードの実行により、前記金属フィラーの分散状態の不均一性に起因して生じるトナー像が前記感光体上に形成されたか否かを判定する判定ステップと、
    前記トナー像が形成されなかったことが判定されると、前記感光体のオーバーコート層の膜厚が規定膜厚を低下した旨を報知する報知ステップと、
    を含むステップを実行することを特徴とする感光体寿命監視方法。
JP2018197329A 2018-10-19 2018-10-19 画像形成装置および感光体寿命監視方法 Active JP7124629B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018197329A JP7124629B2 (ja) 2018-10-19 2018-10-19 画像形成装置および感光体寿命監視方法
CN201910976674.8A CN111077749B (zh) 2018-10-19 2019-10-15 图像形成装置和感光体寿命监视方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018197329A JP7124629B2 (ja) 2018-10-19 2018-10-19 画像形成装置および感光体寿命監視方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020064237A true JP2020064237A (ja) 2020-04-23
JP7124629B2 JP7124629B2 (ja) 2022-08-24

Family

ID=70310356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018197329A Active JP7124629B2 (ja) 2018-10-19 2018-10-19 画像形成装置および感光体寿命監視方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7124629B2 (ja)
CN (1) CN111077749B (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063921A (ja) * 1992-06-17 1994-01-14 Canon Inc 電子写真装置及びこの装置に着脱可能なプロセスカートリッジ
JP2008275695A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2009186969A (ja) * 2008-01-10 2009-08-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
JP2014130236A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Kyocera Document Solutions Inc 正帯電単層型電子写真感光体及び画像形成装置
JP2016090909A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2016224124A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2017201371A (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63133166A (ja) * 1986-11-26 1988-06-04 Ricoh Co Ltd 寿命検知機能付感光体ユニツト
JP2927808B2 (ja) * 1988-03-22 1999-07-28 株式会社日立製作所 静電記録装置とその感光体寿命評価方法
JP5630708B2 (ja) * 2011-01-17 2014-11-26 株式会社リコー 画像形成装置
JP5847647B2 (ja) * 2012-05-17 2016-01-27 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6753171B2 (ja) * 2016-06-29 2020-09-09 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063921A (ja) * 1992-06-17 1994-01-14 Canon Inc 電子写真装置及びこの装置に着脱可能なプロセスカートリッジ
JP2008275695A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2009186969A (ja) * 2008-01-10 2009-08-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法
JP2014130236A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Kyocera Document Solutions Inc 正帯電単層型電子写真感光体及び画像形成装置
JP2016090909A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2016224124A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2017201371A (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7124629B2 (ja) 2022-08-24
CN111077749B (zh) 2022-06-28
CN111077749A (zh) 2020-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7486900B2 (en) Image forming apparatus capable of removing toner from a toner removing member
JP4946061B2 (ja) 画像形成装置
JP4935106B2 (ja) 画像形成装置及び像担持体のメンテナンス方法
US9002226B2 (en) Developing device and image forming apparatus
JP2009116130A (ja) 画像形成装置
JP5847647B2 (ja) 画像形成装置
JP6409475B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2018004917A (ja) 画像形成装置
JP2013083695A (ja) 管理システム、管理装置、及びその制御方法、並びにプログラム
JP2010230931A (ja) 画像形成装置
JP2010117636A (ja) 画像形成装置
JP7124629B2 (ja) 画像形成装置および感光体寿命監視方法
JP2018120219A (ja) 画像形成装置
JP2009116096A (ja) 画像形成装置
JP7419870B2 (ja) 画像形成装置
JP7027098B2 (ja) 画像形成装置
JP5127373B2 (ja) 画像形成装置
JP2011128373A (ja) 画像形成装置
JP2010091797A (ja) 画像形成装置
US10295930B2 (en) Applied voltage control device, image forming apparatus, method, and non-transitory computer-readable storage medium that control an alternating current development voltage applied to move a developer
JP2020027139A (ja) 画像形成装置
JP2006220699A (ja) 画像形成装置
JP6446978B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2020052370A (ja) 画像形成装置
JP7358831B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7124629

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150