JP2020061968A - 植物栽培システム - Google Patents

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基樹 入倉
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Abstract

【課題】栽培室内の環境を好適に保つ。【解決手段】植物栽培システム100は、複数の栽培棚を有する複数の栽培ラック24を備える。各栽培棚の一方の長手方向側面に複数の吸気ファン40が設けられ、他方の長手方向側面に複数の排気ファン41が設けられる。複数の栽培ラック24は、吸気ファン40が配置された側面同士が対向し、且つ排気ファン41が配置された側面同士が対向するように並べられる。吸気ファン40が配置された側面同士が対向した栽培ラック24間に吸気ファン側通路42が形成され、排気ファン41が配置された側面同士が対向した栽培ラック24間に排気ファン側通路43が形成される。吸気ファン40により吸気ファン側通路42の空気が栽培空間内に吸気され、且つ排気ファン41により栽培空間内の空気が排気ファン側通路43に排出されることで、排気ファン側通路43から吸気ファン側通路42へ流れ込む気流が生じる。【選択図】図4

Description

本発明は、植物栽培システムに関する。
従来より、蛍光灯やLEDライトを光源として栽培棚内に配置して、屋内でレタス等の植物を栽培する植物栽培システムが知られている。
このような植物栽培システムでは、ライトの点灯による熱や植物による蒸散等により栽培棚内の温湿度環境が変化するため栽培棚内の環境を制御して植物の生育環境を一定条件に保つことが求められる。特許文献1には、栽培棚の側面に空気吸引用のファンを配置して、栽培棚内の空間に適度な強さの風を供給し、酸素および二酸化炭素の濃度を一定に保つことが記載されている。
特開2017−212955号公報
ところで、植物栽培システムでは通常、上下方向に複数の栽培棚を積層し、該積層した栽培棚が栽培室内に複数配置されるが、この積層した栽培棚の存在により、栽培室内の空気の流れが阻害され、栽培室内の温湿度環境を好適に保つことが難しい場合がある。
本発明は、こうした状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、栽培室内の環境を好適に保つことのできる植物栽培システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の植物栽培システムは、栽培室内に複数の栽培ラックが配置された植物栽培システムである。各栽培ラックは、上下方向に複数の栽培棚を備える。各栽培棚の四方の側面には反射板が配置され、該反射板で囲まれた空間が植物を栽培するための栽培空間とされる。各栽培棚の一方の長手方向側面に、外部の空気を栽培空間内に吸気するための複数の吸気ファンが設けられ、各栽培棚の他方の長手方向側面に、栽培空間内の空気を外部に排気するための複数の排気ファンが設けられる。複数の栽培ラックは、吸気ファンが配置された側面同士が対向し、且つ排気ファンが配置された側面同士が対向するように、所定の間隔をあけて並列に並べられる。吸気ファンが配置された側面同士が対向した隣接する栽培ラック間には、一部が開放された半閉鎖空間である吸気ファン側通路が形成される。排気ファンが配置された側面同士が対向した隣接する栽培ラック間には、一部が開放された半閉鎖空間である排気ファン側通路が形成される。吸気ファンにより吸気ファン側通路の空気が栽培空間内に吸気され、且つ排気ファンにより栽培空間内の空気が排気ファン側通路に排出されることで、排気ファン側通路から吸気ファン側通路へ流れ込む気流が生じる。
各栽培ラックの最上面と栽培室の天井との間に、空気の流れを遮断するための上部空気遮断部材が配置されてもよい。
各栽培ラックの最下面と栽培室の床との間に、空気の流れを遮断するための下部空気遮断部材が配置されてもよい。
吸気ファン側通路および排気ファン側通路の短手側の一方の側面に、空気の流れを遮断するための通路空気遮断部材が配置され、吸気ファン側通路および排気ファン側通路の短手側の他方の側面が開放されてもよい。
排気ファン側通路内の空気を吸い込み、該空気の温度および湿度を調整し、該調整後の空気を吸気ファン側通路内に送り出す空調設備をさらに備えてもよい。
吸気ファンおよび排気ファンは、それらが配置されている栽培棚の上下方向の位置に応じて、風量を調整可能に構成されてもよい。
吸気ファンおよび排気ファンは、上方に位置する栽培棚に配置されている吸気ファンおよび排気ファンの風量を増加させ、下方に位置する栽培棚に配置されている吸気ファンおよび排気ファンの風量を減少させることにより、吸気ファン側通路内で上昇気流を生じさせるとともに、排気ファン側通路内で下降気流を生じさせる第1動作モードを有してもよい。
吸気ファンおよび排気ファンは、上方に位置する栽培棚に配置されている吸気ファンおよび排気ファンの風量を減少させ、下方に位置する栽培棚に配置されている吸気ファンおよび排気ファンの風量を増加させることにより、吸気ファン側通路内で下降気流を生じさせるとともに、排気ファン側通路内で上昇気流を生じさせる第2動作モードを有してもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、栽培室内の環境を好適に保つことのできる植物栽培システムを提供できる。
本発明の実施形態に係る植物栽培システムの概略平面図である。 図1に示す植物栽培システムのA−A概略断面図である。 栽培ユニットの構成を説明するための概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る植物栽培システムにおける空気の流れについて説明するための概略平面図である。 図4に示す植物栽培システムのA−A概略断面図である。 排気ファン側通路の概略断面図である。 吸気ファン側通路の概略断面図である。 本発明の実施形態に係る植物栽培システムにおける空気の流れについて説明するための概略平面図である。 吸気ファンおよび排気ファンの第1動作モードを説明するための概略断面図である。 吸気ファンおよび排気ファンの第2動作モードを説明するための概略断面図である。 本発明の別の実施形態に係る植物栽培システムにおける排気ファン側通路の概略断面図である。 本発明の別の実施形態に係る植物栽培システムにおける吸気ファン側通路の概略断面図である。 本発明の別の実施形態に係る植物栽培システムにおける吸気ファン側通路の天井付近の概略斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る植物栽培システムについて詳細に説明する。各図面は各部材の位置関係を説明することを目的としているため、必ずしも実際の各部材の寸法関係を表すものではない。また、実施形態の説明において、同一または対応する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る植物栽培システム100の概略平面図である。図2は、図1に示す植物栽培システム100のA−A概略断面図である。
図1および図2に示すように、植物栽培システム100は、栽培室23内に配置された複数の栽培ラック24を備える。栽培室23は、外部環境の影響を断熱パネル等で遮断した半閉鎖空間である。本実施形態において、栽培室23は直方体状の空間を有し、天井30、床31、正面側壁32、背面側壁33、左側壁34、右側壁35によって区画されている。本実施形態では、図1に示すように、正面側壁32および背面側壁33の幅は、左側壁34および右側壁35よりも大きい。本実施形態では、複数の栽培ラック24は、正面側壁32および背面側壁33の幅方向に並列に並べられている。各栽培ラック24の長手方向は、左側壁34および右側壁35の幅方向と平行である。栽培ラック24の数は特に限定されず、栽培室23の大きさ(例えば正面側壁32および背面側壁33の幅)に応じて適宜設定されてよい。
図2に示すように、各栽培ラック24は、上下方向に積層された複数の栽培棚10を備える。図2に示す実施形態では、栽培棚10は12段に積層されているが、栽培棚10の段数は特に限定されず、栽培室23の天井高さ等に応じて適宜設定されてよい。
図1に示すように、各栽培棚10は、横方向(水平方向)に一列に配置された複数の栽培ユニット26から構成される。図1に示す実施形態では、栽培棚10は、6個の栽培ユニット26から構成されているが、栽培ユニット26の数は特に限定されず、栽培室23の大きさ(例えば左側壁34および右側壁35の幅)に応じて適宜設定されてよい。
図3は、栽培ユニット26の構成を説明するための概略斜視図である。図3に示すように、栽培ユニット26は、栽培ラックの上下2枚の棚板11,11’の間に形成される。栽培ユニット26は、下側の棚板11’の上面上に配置される養液プール12と、養液プール12上に配置される栽培パネル13と、上側の棚板11の下面上に設けられる天井面部材14と、棚板11,11’の間の空間の長手方向側面に配置される反射板17とを備える。
栽培パネル13は、発泡スチロール板に複数の植物を植え付けるための孔を形成したものである。複数の孔は、所定のピッチで形成される。植物の生育過程に応じて、異なるピッチを有する栽培パネルが用いられてよい。例えば、育苗の際には60mmピッチの育苗パネルを用い、その後に200mmピッチの定植パネルに定植する。栽培パネル13の表面は、光を反射するよう形成されてもよい。例えば、栽培パネル13の表面素材が反射性のものであってもよいし、栽培パネル13の表面に反射材が塗布されてもよいし、栽培パネル13の表面が反射板で覆われてもよい。
図3に示すように、天井面部材14には、LED光源15が設けられる。LED光源15は、植物22に光を照射する人工光源である。LED光源15は、赤色LED光源および青色LED光源を備え、赤色照明および青色照明を同時に照射する明期と、照射しない暗期とを交互に実施する。人工光源は、光強度の調節可能な光源であればLED光源に限定されず、例えばLD(レーザダイオード)、CCFL(冷陰極蛍光管)、蛍光灯等であってもよい。天井面部材14の表面は、光を反射するよう形成される。例えば、天井面部材14の表面に反射材が塗布されてもよいし、天井面部材14の表面が反射板で覆われてもよい。
養液プール12は、養液タンク(図示せず)に接続されており、該養液タンクから植物22を植物の生長に必要な養液の供給を受ける。
上述したように、複数の栽培ユニット26が一列に配置されて1つの栽培棚10が形成される。両端に位置する栽培ユニット26の短手方向側面には反射板18(図1参照)が配置される。したがって、栽培棚10においては、四方の側面(2つの対向する長手方向側面および2つの対向する短手方向側面)に反射板が配置されている。栽培棚10では、栽培パネル13を底面、反射板17,18を側面、天井面部材14を天井とした栽培空間20が形成されており、栽培空間20内で植物22の栽培が行われる。
このように、本実施形態に係る植物栽培システム100では、栽培棚10の四方の側面に反射板が配置されているので、LED光源15からの光エネルギーが栽培空間20の外部に漏れ難い。従って、光エネルギーの利用効率が高まるので、栽培空間20に供給する光エネルギーの量を抑制することができる。
本実施形態においては、各栽培棚10は、その一方の長手方向側面に設けられた複数の吸気ファン40と、他方の長手方向側面に設けられた複数の排気ファン41とを備える。吸気ファン40は、外部の空気を栽培空間20内に吸気するためのファンである。排気ファン41は、栽培空間20内の空気を外部に排気するためのファンである。吸気ファン40および排気ファン41は、栽培棚10の長手方向に沿って所定の間隔で配列される。
図1および図2に示すように、複数の栽培ラック24は、吸気ファン40が配置された側面同士が対向し、且つ排気ファン41が配置された側面同士が対向するように、所定の間隔をあけて並列に並べられる。吸気ファン40が配置された側面同士が対向した隣接する栽培ラック24間には、一部が開放された半閉鎖な空間である吸気ファン側通路42が形成される。また、排気ファン41が配置された側面同士が対向した隣接する栽培ラック24間には、一部が開放された半閉鎖な空間である排気ファン側通路43が形成される。なお、本実施形態では、両端の栽培ラック24における吸気ファン40が配置された側面は左側壁34、右側壁35にそれぞれ対向している。したがって、両端の栽培ラック24における吸気ファン40が配置された側面と、左側壁34、右側壁35との間にそれぞれ、吸気ファン側通路42が形成される。
本実施形態に係る植物栽培システム100においては、各栽培ラック24の最上面と栽培室23の天井30との間に、空気の流れを遮断するための上部空気遮断部材44が配置されている。また、各栽培ラック24の最下面と栽培室23の床31との間に、空気の流れを遮断するための下部空気遮断部材45が配置されている。上部空気遮断部材44および下部空気遮断部材45は、例えば樹脂製のボードや布製のカーテンであってよい。さらに、吸気ファン側通路42および排気ファン側通路43の短手側の一方の側面に、空気の流れを遮断するための通路空気遮断部材46が配置されている。通路空気遮断部材46は、例えば天井30から吊り下げた簾式のカーテンであってよい。これに対し、吸気ファン側通路42および排気ファン側通路43の短手側の他方の側面47は開放されている(以下、「開放側面47」と称する)。
このように、本実施形態に係る植物栽培システム100では、栽培ラック24、上部空気遮断部材44、下部空気遮断部材45および通路空気遮断部材46により、吸気ファン側通路42および排気ファン側通路43が形成される。吸気ファン側通路42および排気ファン側通路43は、開放側面47のみが開放された半閉鎖空間となっている。図1および図2に示すように、吸気ファン側通路42と排気ファン側通路43は、正面側壁32および背面側壁33の幅方向に交互に並んでいる。
図4は、本実施形態に係る植物栽培システム100における空気の流れについて説明するための概略平面図である。図5は、図4に示す植物栽培システム100のA−A概略断面図である。
植物栽培システム100において、吸気ファン40および排気ファン41を動作させると、図4および図5に矢印AFで示すように、吸気ファン40により吸気ファン側通路42の空気が栽培空間20内に吸気され、且つ排気ファン41により栽培空間20内の空気が排気ファン側通路43に排出される。これにより、排気ファン側通路43と吸気ファン側通路42との間に圧力差が生じる。すなわち、排気ファン側通路43の圧力が吸気ファン側通路42よりも高くなる。この圧力差に伴い、図4に示すように、開放側面47を通って、排気ファン側通路43から吸気ファン側通路42へ流れ込む気流が生じる。
栽培棚10内に設置されたLED光源15の発熱や植物22からの蒸散の影響により、排気ファン側通路43に生じる気流は、吸気ファン側通路42に生じる気流よりも温湿度が高くなる。したがって、排気ファン側通路43に生じる気流を「暖気流HA」と称し、吸気ファン側通路42に生じる気流を「冷気流CA」と称する。
本実施形態に係る植物栽培システム100では、このような暖気流HAと冷気流CAを生じさせることにより、栽培室23内に空気の循環を生じさせることができる。栽培空間20内の温湿度環境の偏りが抑制されるので、栽培室23内の環境を好適に保つことができる。
ここで、栽培室23と栽培ラック24のサイズの好適な関係について示す。図2に示すように、栽培室23内の床31から天井30までの高さをLa(m)とし、栽培ラック24の高さをLb(m)とする。また、図1に示すように、栽培ラック24の長手方向の長さをLc(m)とし、栽培ラック24の配置間隔をLd(m)とする。このとき、La、Lb、LcおよびLdは、以下の条件式(1)〜(3)を満たすことが望ましい。
0.85≦Lb/La≦1.0 ・・・(1)
0.5≦Lc/La≦5.0 ・・・(2)
0.1≦Ld/La≦0.3 ・・・(3)
吸気ファン側通路42、排気ファン側通路43の空間容積Lvは、Lv=La×Lc×Ld(m)となる。1つの栽培ラック24の長手方向側面に設けられた吸気ファン40または排気ファン41の合計の風量をFt(m/sec)としたとき、Ftは以下の条件式(4)を満たすことが望ましい。
Lv/50≦Ft≦Lv/5 ・・・(4)
ここで、Ftの下限値(Lv/50)および上限値(Lv/5)は、本実施形態では、空間容積Lvの1/2に相当する空気が栽培ラック24の側面に配置された吸気ファン40(または排気ファン41)によって栽培ラック24の内部に送風(または外部に送風)されるように、栽培ラック24の配置間隔Ldと栽培ラック24(栽培棚10)の内部に要求される風速とに基づいて求めることができる 。
本実施形態に係る植物栽培システム100はさらに、栽培室23の外部に配置された空調設備50を備える。図4に示すように、この空調設備50は、正面側壁32に設けられた吸気口50aから排気ファン側通路43内の空気の一部を吸い込み、該空気の温度および湿度を調整し、該調整後の空気を正面側壁32に設けられた排気口50bから吸気ファン側通路42内に送り出す。空調設備50の吸気口50aから吸い込まれなかった排気ファン側通路43の暖気流HAは、空調設備50の排気口50bから送り出された調整後の空気と混合して、栽培ラック24を挟んだ隣の吸気ファン側通路42に流れ込む。このように空調設備50を設けることにより、冷気流CAの温湿度を調整することができるので、栽培室23内の環境をさらに好適に保つことができる。
図6は、排気ファン側通路43の概略断面図である。図7は、吸気ファン側通路42の概略断面図である。図6に示すように、空調設備50の吸気口50aから排気ファン側通路43内の空気が吸い込まれることにより、排気ファン側通路43では暖気流HAの上下方向の流れが生じる。また、図7に示すように、空調設備50の排気口50bから吸気ファン側通路42に空気が送り出されることにより、吸気ファン側通路42では冷気流CAの上下方向の流れが生じる。なお、図6および図7に示す暖気流HAおよび冷気流CAの流れは一例であり、吸気口50aにおける吸気方向および排気口50bにおける排気方向を変えることにより、暖気流HAおよび冷気流CAの流れを変化させることができる。
図8は、本実施形態に係る植物栽培システム100における空気の流れについて説明するための概略平面図である。図8に示すように、排気ファン側通路43から吸気ファン側通路42に流れ込む暖気流HAの量を制御するために、栽培ラック24の正面側壁32の端部と正面側壁32との間に、空気遮断部材80を配置してもよい。空気遮断部材80は、例えば天井30から吊り下げた簾式のカーテンであってよい。空気遮断部材80は、高さ調整可能なものであってよい。この場合、空気遮断部材80の高さを調整することで、排気ファン側通路43から吸気ファン側通路42に流れ込む暖気流HAの量を好適に制御することができる。
植物栽培システム100において、吸気ファン40および排気ファン41は、それらが配置されている栽培棚10の上下方向の位置に応じて、風量を調整可能に構成されてもよい。以下、詳細に説明する。
図9は、吸気ファン40および排気ファン41の第1動作モードを説明するための概略断面図である。第1動作モードでは、上方に位置する栽培棚10に配置されている吸気ファン40および排気ファン41の風量を増加させ、下方に位置する栽培棚10に配置されている吸気ファン40および排気ファン41の風量を減少させる。図9において、矢印AFの太さは、吸気ファン40および排気ファン41の風量を表している。図9に示すように、第1動作モードでは、吸気ファン40および排気ファン41の風量は、上方の栽培棚10から下方の栽培棚10になるにつれて減少している。このように吸気ファン40および排気ファン41を動作させた場合、吸気ファン側通路42では、上方の圧力が下方の圧力よりも相対的に低くなるので、冷気流CAの上昇気流が生じる。一方、排気ファン側通路43では、上方の圧力が下方の圧力よりも相対的に高くなるので、暖気流HAの下降気流が生じる。
図10は、吸気ファン40および排気ファン41の第2動作モードを説明するための概略断面図である。第2動作モードでは、上方に位置する栽培棚10に配置されている吸気ファン40および排気ファン41の風量を減少させ、下方に位置する栽培棚10に配置されている吸気ファン40および排気ファン41の風量を増加させる。図10において、矢印AFの太さは、吸気ファン40および排気ファン41の風量を表している。図10に示すように、第2動作モードでは、吸気ファン40および排気ファン41の風量は、上方の栽培棚10から下方の栽培棚10になるにつれて増加している。このように吸気ファン40および排気ファン41を動作させた場合、吸気ファン側通路42では、上方の圧力が下方の圧力よりも相対的に高くなるので、冷気流CAの下降気流が生じる。一方、排気ファン側通路43では、上方の圧力が下方の圧力よりも相対的に低くなるので、暖気流HAの上昇気流が生じる。
このように、本実施形態に係る植物栽培システム100によれば、前記吸気ファンおよび前記排気ファンの風量を制御することにより、吸気ファン側通路42および排気ファン側通路43において上昇気流または下降気流を生じさせることができる。これにより、吸気ファン側通路42、排気ファン側通路43の高さ方向の温湿度を調整することができるので、栽培室23内の環境をさらに好適に保つことができる。
各栽培棚10での植物22の生育状態によって蒸散量等が異なるため、上記の第1動作モードと第2動作モードを適宜切り替えて吸気ファン40および排気ファン41を動作させることが好ましい。また、各動作モードにおいても、風量の大きさを制御することで、上昇または下降気流の強さを調整することができる。さらに、栽培空間20に温湿度環境を測定するためのセンサを配置し、このセンサの検出値に基づいて吸気ファン40および排気ファン41の風量を制御してもよい。
図11および図12は、本発明の別の実施形態に係る植物栽培システム200を説明するための図である。図11は、植物栽培システム200における排気ファン側通路43の概略断面図である。図12は、植物栽培システム200における吸気ファン側通路42の概略断面図である。本実施形態に係る植物栽培システム200は、栽培室23の外部に配置された空調設備50と栽培室23との間の吸排気方法が上述の植物栽培システム100と異なる。
本実施形態に係る植物栽培システム200においては、図11に示すように、排気ファン側通路43の天井30付近に、排気ファン側通路43に沿って吸気ダクト60が設けられている。また、図12に示すように、吸気ファン側通路42の天井30付近に、吸気ファン側通路42に沿って排気ダクト62が設けられている。吸気ダクト60および排気ダクト62は、栽培室23の外部に配置された空調設備50に接続されている。
図13は、植物栽培システム200における吸気ファン側通路42の天井付近の概略斜視図である。上述したように、吸気ファン側通路42の天井付近には、吸気ファン側通路42に沿って排気ダクト62が設けられている。図13に示すように、排気ダクト62の下面には、複数の排気口63が排気ダクト62の長手方向に沿って所定の間隔で設けられている。複数の排気口63は、空調設備50からの流路距離が遠くなるにつれて、孔径が大きくなるように形成されている。排気ファン側通路43の天井付近にも、同様に複数の吸気口61が形成された吸気ダクト60が設けられている。
図11に示すように、排気ファン側通路43においては、吸気ダクト60の吸気口61から排気ファン側通路43内の空気が吸い込まれることにより、上方に向かう暖気流HAの流れが生じる。また、図12に示すように、吸気ファン側通路42においては、排気ダクト62の排気口63から吸気ファン側通路42に空気が送り出されることにより、下方に向かう冷気流CAの流れが生じる。
本実施形態のように天井30に設けた吸気ダクト60および排気ダクト62を介して空調設備50との吸排気を行うことにより、栽培室23内の温湿度調整をより効率的に行うことができる。
本実施形態に係る植物栽培システム200において、吸気口61および排気口63の開度を調整できるように構成してもよい。この場合、栽培室23内の温湿度調整をより一層効率的に行うことができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施形態に係る植物栽培システム100では、栽培室23は直方体状の空間を有するものとして説明したが、栽培室の形状は直方体状に限られない。栽培室の形状は、例えば体育館などのような、中央部の方が側部より天井が高いアーチ型の形状であってもよい。この場合、栽培棚10の段数は天井高さに応じて異なるものとしてもよい。
10 栽培棚、 15 LED光源、 20 栽培空間、 22 植物、 23 栽培室、 24 栽培ラック、 26 栽培ユニット、 40 吸気ファン、 41 排気ファン、 42 吸気ファン側通路、 43 排気ファン側通路、 44 上部空気遮断部材、 45 下部空気遮断部材、 46 通路空気遮断部材、 50 空調設備、 60 吸気ダクト、 62 排気ダクト、 80 空気遮断部材、 100,200 植物栽培システム。

Claims (8)

  1. 栽培室内に複数の栽培ラックが配置された植物栽培システムであって、
    各前記栽培ラックは、上下方向に複数の栽培棚を備え、
    各前記栽培棚の四方の側面には反射板が配置され、該反射板で囲まれた空間が植物を栽培するための栽培空間とされ、
    各前記栽培棚の一方の長手方向側面に、外部の空気を前記栽培空間内に吸気するための複数の吸気ファンが設けられ、
    各前記栽培棚の他方の長手方向側面に、前記栽培空間内の空気を外部に排気するための複数の排気ファンが設けられ、
    前記複数の栽培ラックは、前記吸気ファンが配置された側面同士が対向し、且つ前記排気ファンが配置された側面同士が対向するように、所定の間隔をあけて並列に並べられ、
    吸気ファンが配置された側面同士が対向した隣接する前記栽培ラック間には、一部が開放された半閉鎖空間である吸気ファン側通路が形成され、
    排気ファンが配置された側面同士が対向した隣接する前記栽培ラック間には、一部が開放された半閉鎖空間である排気ファン側通路が形成され、
    前記吸気ファンにより前記吸気ファン側通路の空気が前記栽培空間内に吸気され、且つ前記排気ファンにより前記栽培空間内の空気が前記排気ファン側通路に排出されることで、前記排気ファン側通路から前記吸気ファン側通路へ流れ込む気流が生じることを特徴とする植物栽培システム。
  2. 各前記栽培ラックの最上面と前記栽培室の天井との間に、空気の流れを遮断するための上部空気遮断部材が配置されることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培システム。
  3. 各前記栽培ラックの最下面と前記栽培室の床との間に、空気の流れを遮断するための下部空気遮断部材が配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の植物栽培システム。
  4. 前記吸気ファン側通路および前記排気ファン側通路の短手側の一方の側面に、空気の流れを遮断するための通路空気遮断部材が配置され、
    前記吸気ファン側通路および前記排気ファン側通路の短手側の他方の側面が開放されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の植物栽培システム。
  5. 前記排気ファン側通路内の空気を吸い込み、該空気の温度および湿度を調整し、該調整後の空気を前記吸気ファン側通路内に送り出す空調設備をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の植物栽培システム。
  6. 前記吸気ファンおよび前記排気ファンは、それらが配置されている前記栽培棚の上下方向の位置に応じて、風量を調整可能に構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の植物栽培システム。
  7. 前記吸気ファンおよび前記排気ファンは、上方に位置する栽培棚に配置されている前記吸気ファンおよび前記排気ファンの風量を増加させ、下方に位置する栽培棚に配置されている前記吸気ファンおよび前記排気ファンの風量を減少させることにより、前記吸気ファン側通路内で上昇気流を生じさせるとともに、前記排気ファン側通路内で下降気流を生じさせる第1動作モードを有することを特徴とする請求項6に記載の植物栽培システム。
  8. 前記吸気ファンおよび前記排気ファンは、上方に位置する栽培棚に配置されている前記吸気ファンおよび前記排気ファンの風量を減少させ、下方に位置する栽培棚に配置されている前記吸気ファンおよび前記排気ファンの風量を増加させることにより、前記吸気ファン側通路内で下降気流を生じさせるとともに、前記排気ファン側通路内で上昇気流を生じさせる第2動作モードを有することを特徴とする請求項6または7に記載の植物栽培システム。
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