JP2020059795A - 防虫機能を有するポリ塩化ビニル系樹脂組成物、及びガラス飛散防止フィルム - Google Patents
防虫機能を有するポリ塩化ビニル系樹脂組成物、及びガラス飛散防止フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020059795A JP2020059795A JP2018191376A JP2018191376A JP2020059795A JP 2020059795 A JP2020059795 A JP 2020059795A JP 2018191376 A JP2018191376 A JP 2018191376A JP 2018191376 A JP2018191376 A JP 2018191376A JP 2020059795 A JP2020059795 A JP 2020059795A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- polyvinyl chloride
- resin composition
- component
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
Description
(A)ポリ塩化ビニル系樹脂 100質量部;
(B)ピレスロイド系化合物 0.01〜100質量部;及び、
(C)紫外線吸収剤 0.01〜20質量部;
を含むポリ塩化ビニル系樹脂組成物である。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、(A)ポリ塩化ビニル系樹脂、(B)ピレスロイド系化合物、及び(C)紫外線吸収剤を含む。本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、好ましい実施形態の1つにおいて、(A)ポリ塩化ビニル系樹脂、(B)ピレスロイド系化合物、(C)紫外線吸収剤、及び(D)ポリエステル系可塑剤を含む。以下、各成分について説明する。
上記成分(A)はポリ塩化ビニル系樹脂である。上記成分(A)として用い得るポリ塩化ビニル系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル(塩化ビニル単独重合体);塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・(メタ)アクリル酸共重合体、塩化ビニル・(メタ)アクリル酸メチル共重合体、塩化ビニル・(メタ)アクリル酸エチル共重合体、塩化ビニル・マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル・エチレン共重合体、塩化ビニル・プロピレン共重合体、塩化ビニル・スチレン共重合体、塩化ビニル・イソブチレン共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・スチレン・無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル・スチレン・アクリロニトリル三元共重合体、塩化ビニル・ブタジエン共重合体、塩化ビニル・イソプレン共重合体、塩化ビニル・塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン・酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル・アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル・各種ビニルエーテル共重合体等の塩化ビニルと塩化ビニルと共重合可能な他のモノマーとの塩化ビニル系共重合体;後塩素化ビニル共重合体等のポリ塩化ビニルや塩化ビニル系共重合体を改質(塩素化等)したもの;などをあげることができる。更には塩素化ポリエチレン等の、化学構造がポリ塩化ビニルと類似する塩素化ポリオレフィンを用いてもよい。これらの中で、耐黄変性の観点から、ポリ塩化ビニル(塩化ビニル単独重合体)が好ましい。上記成分(A)としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
上記成分(B)はピレスロイド系化合物である。上記成分(B)は防虫機能を発現させる働きをする。
上記成分(C)は紫外線吸収剤である。上記成分(C)は上記成分(B)を紫外線による分解から保護し、本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物の防虫機能を、太陽光の暴露を受ける環境であっても長期持続させる働きをする。また上記成分(C)は本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物の耐候性を向上させる働きをする。
上記成分(C1)シアノアクリレート系紫外線吸収剤は、分子内に1つ以上のシアノアクリレート骨格を有する有機化合物である。上記成分(C1)としては、例えば、エチル‐2‐シアノ‐3,3‐ジフェニルアクリレート、2‐エチルヘキシル‐2‐シアノ‐3,3‐ジフェニルアクリレート、及びペンタエリスリトールテトラキス(3,3‐ジフェニル‐2‐シアノアクリレート)などをあげることができる。上記成分(C1)としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
上記成分(C2)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、分子内に1つ以上のベンゾトリアゾール骨格を有する有機化合物である。上記成分(C2)は、典型的には、分子内に1つ以上のベンゾトリアゾール骨格を有するフェノール化合物であってよい。上記成分(C2)としては、例えば、2‐(5‐クロロ‐2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐4‐メチル‐6‐tert‐ブチルフェノール、2‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐4,6‐ビス(1‐メチル‐1‐フェニルエチル)フェノール、2‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐4‐(1,1,3,3‐テトラメチルブチル)フェノール、2,2’‐メチレンビス[6‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐4‐(1,1,3,3‐テトラメチルブチル)フェノール]、及び2‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐p‐クレゾールなどをあげることができる。上記成分(C2)としては、これらの1種又は2種以上の混合物を用いることができる。
上記成分(C)として用い得る、上記成分(C1)シアノアクリレート系紫外線吸収剤、上記成分(C2)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤以外の有機化合物系紫外線吸収剤(以下、「成分(C3)その他の有機化合物系紫外線吸収剤」と略すことがある。)としては、例えば、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、芳香族ベンゾエート系紫外線吸収剤、及び蓚酸アニリド系紫外線吸収剤などをあげることができる。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物には、所望により、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物に通常使用される可塑剤を、更に含ませることができる。上記可塑剤としては、耐候性の観点から、(D)ポリエステル系可塑剤が好ましい。
本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物には、所望により、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物に通常使用される成分(E)コアシェルゴムを、更に含ませることができる。上記成分(E)はカレンダーロール圧延製膜性を良好にする働きをする。
本発明の成形体は、本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物を含む成形体である。本発明の成形体は、通常は、本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物が成形体の表面の一部又は全部を構成する。本発明の成形体は、通常は、太陽光の暴露を受ける環境で使用されることが予定されている成形体である。このような成形体としては、例えば、本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物からなるフィルム、シート、及び板;表皮材として本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物を用い、芯材として任意の熱可塑性樹脂を用い、共押出成形して得られる複合成形体;本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物からなるフィルムと任意の熱可塑性樹脂からなるフィルム、シート、又は板との積層体;該積層体を、真空成形、圧空成形、及びプレス成形などの熱成形により賦形して得られる複合成形体;及び、本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物からなるフィルムを表皮材として金型内にインサートした後、任意の熱可塑性樹脂を芯材として射出する方法(フィルムインサート成形)で得られる複合成形体;などをあげることができる。
本発明のフィルムは、本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物からなるフィルムである。本発明のフィルムは、本発明のポリ塩化ビニル系樹脂組成物を用い、任意のフィルム製膜装置を使用して製膜することにより得ることができる。上記フィルム製膜装置としては、例えば、カレンダーロール圧延加工機、及び引巻取装置を備えるカレンダーロール圧延製膜装置;及び、押出機、Tダイ、及び引巻取装置を備えるTダイ製膜装置;などをあげることができる。
本発明のガラス飛散防止フィルムは、本発明のフィルムを含む。本発明のガラス飛散防止フィルムは、通常は、本発明のフィルムを少なくとも1層成分として含み、該本発明のフィルムの層が、実使用状態において表面を形成する。本発明のガラス飛散防止フィルムは、建築物の窓ガラス等の屋内側に貼付して用いてもよく、屋外側に貼付して用いてもよい。
(イ)防虫機能1:
ガラス飛散防止フィルムから、マシン方向に28cm、横方向に14cmの試験片を採取し、試験フィルム5とした。次に、アクリル樹脂製試験箱(箱の内寸は幅30cm、奥行30cm、高さ15cm)の側壁の一つに試験フィルム5を、その対面側の側壁に後述する対照フィルム6を貼り付け、箱底の中央に5質量%蔗糖水溶液20mLを入れた直径6cmのシャーレ7を置き、上記試験箱の上部の箱口はナイロンゴース8で覆い蓋した(図3)。続いて、試験箱の内部に羽化2〜5日齢のチカイエカの雌200匹を放餌した。放餌後、4時間毎に試験フィルム5と対照フィルム6に定着していたチカイエカの数をそれぞれ記録した。合計8回の記録(最後の記録は放餌から32時間後)を行った。下記式(1)から忌避率(%)を算出した。ここでαは試験フィルム5に定着していたチカイエカの数の総和、βは対照フィルム6に定着していたチカイエカの数の総和である。
(1−(α/β))×100 ・・・(1)
下記成分(A−1)100質量部、下記成分(C1−1)1質量部、下記成分(C2−1)1質量部、下記成分(D−1)30質量部、下記成分(F−1)2質量部、下記成分(F−2)2質量部、及び下記成分(F−4)0.5質量部の樹脂組成物を、ミキサー混練機を使用し、排出時樹脂温度140℃の条件で溶融混練し、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を得た。次に日本ロール製造株式会社の逆L型4本カレンダーロール圧延加工機と引巻取装置を備える製膜装置を使用し、第1ロール温度180℃、第2ロール温度180℃、第3ロール185℃、第4ロール180℃、及び引巻取速度60m/分の条件で、厚み80μmのフィルムを製膜した。続いて、得られたフィルムの片面の上に、ロールコーターを使用し、下記粘着剤層形成用塗料(S−1)を乾燥厚みが15μmとなるように塗布し、乾燥炉で乾燥して粘着剤層を形成し、ガラス飛散防止フィルムを得た。得られたガラス飛散防止フィルムから、マシン方向に28cm、横方向に14cmの試験片を採取し、対照フィルム6とした。
ガラス飛散防止フィルムを下記(ロ−2)処理条件1の条件で処理した後、28cm×14cmの大きさに集積して用いたこと以外は、上記試験(イ)防虫機能1と同様に行った。また上記成分(B)の残存率を、下記(ロ−4)の方法により測定した。
ダイプラ・ウィンテス株式会社の促進耐候性試験機「メタルウェザー KW‐R7TP(商品名)」を使用し、フロート板ガラス(厚さ3mm)の面の上にガラス飛散防止フィルムを、該ガラス飛散防止フィルムの粘着層側の面が上記ガラス側になるように貼り合せ、得られた貼合体を、該貼合体の上記ガラス飛散防止フィルム側の面がランプ光源側となるように上記試験機にセットし、下記(ロ−3)DMW試験サイクルを4サイクル連続して行った。
水冷式メタルハライドランプ、透過波長域295〜780nm(KF−1フィルタを使用し、太陽光の波長分布に合わせた。)、照射強度70mW/cm2、ブラックパネル温度53℃、及び相対湿度50%の条件で20時間の照射処理を行った後、直ちに上記ガラス飛散防止フィルムの照射面に純水を10秒間噴霧し、ランプ照射なしの状態でブラックパネル温度30℃、相対湿度98%の条件で4時間暗置した後、直ちに上記ガラス飛散防止フィルムの照射面に純水を10秒間噴霧した。以上がDMW試験サイクルの1サイクルである。
(ロ−4−1)サンプルの調製:
ガラス飛散防止フィルム(大きさ50mm×10mm)をテトラヒドロフラン(試薬特級)2mLに溶解させた。次に、アセトニトリル(試薬特級)18mLを加え、良く攪拌して樹脂分を析出させた。続いて、ポリテトラフルオロエチレン製の濾過膜(ポアサイズ0.45μm)を使用して析出物を濾別し、サンプルを得た。
質量分析計を備えたガスクロマトグラフィー装置を使用し、アジレント社のジメチルポリシロキサンカラム「DB−1MS UI(商品名)」(長さ20m、内径0.18mm、膜厚0.18μm)を1本使用し、上記(ロ−4−1)で調整したサンプルに、内部標準物質としてジブチルヒドロキシトルエン(試薬特級)のテトラヒドロフラン(試薬特級)溶液をサンプル中のジブチルヒドロキシトルエン濃度が0.005質量%となるように加えたものを用い、ヘリウム移動相、スプリット比30:1、カラム流速1.35mL/分、測定サンプル注入量1μL、及びカラム昇温プログラムは100℃で0.6分間ホールドした後、100℃から230℃までは昇温速度35℃/分、230℃から300℃までは昇温速度17.5℃/分で昇温し、300℃で6.0分間ホールドという条件で測定したクロマトグラフから、上記成分(B)のピーク面積を、上記成分(B)の量の指標として求めた。このとき内部標準物質として用いたジブチルヒドロキシトルエンのピーク面積値から、常法に従い、測定間で上記成分(B)のピーク面積値の補正を行った。上記成分(B)のピークの同定は、上記成分(B)の0.1質量%アセトニトリル(試薬特級)溶液をサンプルとして用いたこと以外は、同じ方法で測定したクロマトグラフに現れるピークの保持時間から行った。なおガスクロマトグラフィーの理論及び測定の実際については、株式会社朝倉書店発行、社団法人日本分析化学会ガスクロマトグラフィー研究懇談会編集の「キャピラリーガスクロマトグラフィー」などの参考書を参照することができる。
上記成分(B)の残存率(単位%)は、次式から算出した。
B=B1/B0 ×100
ここで、Bは上記成分(B)の残存率(単位%)、B0 は未処理の(促進耐候性試験をしていない)ガラス飛散防止フィルムを用いて調製したサンプル中の上記成分(B)の量の指標、及びB1 は促進耐候性試験後のガラス飛散防止フィルムを用いて調製したサンプル中の上記成分(B)の量の指標である。
ガラス飛散防止フィルムの処理条件を、上記DMW試験サイクルのサイクル数を4サイクルから8サイクルに変更したこと以外は、上記試験(ロ)防虫機能持続性1と同様に行った。
JIS A5759:2016の6.4可視光線透過率試験に準拠し、ガラス飛散防止フィルムの粘着層側の面を板ガラスとの貼合面とし、試験片のフィルム面を光源に向ける条件で測定した。
JIS K7105:1981に従い、島津製作所社製の色度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用いて測定した。
ガラス飛散防止フィルムを、上記試験(ロ)防虫機能持続性1の処理条件1と同様に処理した後、JIS K7105:1981に従い、島津製作所社製の色度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用いて測定した。
ガラス飛散防止フィルムの処理条件を、上記DMW試験サイクルのサイクル数を4サイクルから8サイクルに変更したこと以外は、上記試験(ロ)防虫機能持続性1の処理条件1と同様に処理した後、JIS K7105:1981に従い、島津製作所社製の色度計「SolidSpec−3700(商品名)」を用いて測定した。
(A)ポリ塩化ビニル系樹脂:
(A−1)重合度1050のポリ塩化ビニル単独重合体。
(B−1)三井化学アグロ株式会社のピレスロイド系化合物「エトフェンプロックス(商品名)」。2‐(4‐エトキシフェニル)‐2‐メチルプロピル=3‐フェノキシベンジルエーテル。
(C1)シアノアクリレート系紫外線吸収剤:
(C1−1)BASF社のシアノアクリレート系紫外線吸収剤「ユビナール3039(商品名)」。2‐エチルヘキシル‐2‐シアノ‐3,3‐ジフェニルアクリレート。
(C1−2)BASF社のシアノアクリレート系紫外線吸収剤「ユビナール3035(商品名)」。エチル‐2‐シアノ‐3,3‐ジフェニルアクリレート。
(C2−1)BASF社のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤「チヌビン326(商品名)」。2‐(5‐クロロ‐2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐4‐メチル‐6‐tert‐ブチルフェノール。
(C2−2)株式会社ADEKAのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤「アデカスタブLA‐32(商品名)」。2‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐p‐クレゾール。
(C3−1)シプロ化成株式会社のベンゾフェノン系紫外線吸収剤「SEESORB106(商品名)」。2,2’,4,4’‐テトラヒドロキシベンゾフェノン。
(D−1)株式会社ADEKAのポリエステル系可塑剤「アデカサイザーPN‐280(商品名)」。質量平均分子量(Mw)5200。
(D−2)株式会社ADEKAのポリエステル系可塑剤「アデカサイザーPN‐446(商品名)」。質量平均分子量(Mw)5300。
(D−3)DIC株式会社のポリエステル系可塑剤「ポリサイザーW‐4010(商品名)」。質量平均分子量(Mw)10000。
(D−4)株式会社ADEKAのポリエステル系可塑剤「アデカサイザーPN‐7160(商品名)」。質量平均分子量(Mw)1200。
(D−5)フタル酸ビス(2‐エチルヘキシル)。
(D−6)新日本理化株式会社の「サンソサイザーE‐PO」。エポキシヘキサヒドロフタル酸ビス(9,10‐エポキシステアリル)。
(E−1)三菱ケミカル株式会社のコアシェルゴム(メタクリル酸メチル・スチレン/アクリル酸エチルゴムグラフト共重合体)「メタブレンW‐300A(商品名)」。
(F−1)三菱ケミカル株式会社のアクリル系加工助剤「P‐530A(商品名)」。
(F−2)昭島化学工業株式会社のバリウム亜鉛複合塩系熱安定剤「LT703N(商品名)」。
(F−3)株式会社ADEKAのジオクチル錫メルカプト系熱安定剤「アデカスタブ465(商品名)」。
(F−4)株式会社ADEKAの滑剤「アデカスタブLS−16(商品名)」。
(S−1)トーヨーケム株式会社のアクリル系粘着剤「オリバインBPS5296(商品名)」100質量部、トーヨーケム株式会社のイソシアネート系硬化剤「オリバインBXX4773(商品名)」0.5質量部(固形分換算0.2質量部)、シプロ化成株式会社のベンゾフェノン系紫外線吸収剤(2,2’,4,4’‐テトラヒドロキシベンゾフェノン)「SEESORB106(商品名)」20質量部、及び酢酸エチル70質量部を混合攪拌して得た塗料。
表1に示す配合(質量部)の樹脂組成物を、ミキサー混練機を使用し、排出時樹脂温度140℃の条件で溶融混練し、ポリ塩化ビニル系樹脂組成物を得た。次に日本ロール製造株式会社の逆L型4本カレンダーロール圧延加工機と引巻取装置を備える製膜装置を使用し、第1ロール温度180℃、第2ロール温度180℃、第3ロール185℃、第4ロール180℃、及び引巻取速度60m/分の条件で、厚み80μmのフィルムを製膜した。続いて、得られたフィルムの片面の上に、ロールコーターを使用し、上記粘着剤層形成用塗料(S−1)を乾燥厚みが15μmとなるように塗布し、乾燥炉で乾燥して粘着剤層を形成し、ガラス飛散防止フィルムを得た。上記試験(イ)〜(ヘ)を行った。結果を表1〜3の何れかに示す。なお表中「<10」は、忌避率が10%未満であることを意味する。「残存率」は、促進耐候性処理後の上記成分(B)の残存率を意味ずる。「ND」は、促進耐候性処理後の上記成分(B)の残存率が1%未満であることを意味する。
2:赤外線遮蔽機能を有する塗膜
3:アンカーコート
4:本発明のフィルムの層
5:試験フィルム
6:対照フィルム
7:シャーレ
8:ナイロンゴース
Claims (11)
- (A)ポリ塩化ビニル系樹脂 100質量部;
(B)ピレスロイド系化合物 0.01〜100質量部;及び、
(C)紫外線吸収剤 0.01〜20質量部;
を含むポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- 上記成分(C)紫外線吸収剤が、(C2)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を含む、請求項1に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- 上記成分(C)紫外線吸収剤が、(C1)シアノアクリレート系紫外線吸収剤を含む、請求項1又は2に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- 上記成分(C)紫外線吸収剤が、(C1)シアノアクリレート系紫外線吸収剤と(C2)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤との混合物である請求項1〜3の何れか1項に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- 上記成分(A)ポリ塩化ビニル系樹脂 100質量部に対して、更に(D)ポリエステル系可塑剤 1〜250質量部を含む、請求項1〜4の何れか1項に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- 上記成分(D)ポリエステル系可塑剤の質量平均分子量が3100以上である、請求項5に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- 上記成分(A)ポリ塩化ビニル系樹脂 100質量部に対して、更にバリウム亜鉛複合化合物系熱安定性剤 0.1〜10質量部を含む、請求項1〜6の何れか1項に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- 上記成分(A)ポリ塩化ビニル系樹脂 100質量部に対して、更に(E)コアシェルゴム 1〜100質量部を含む、請求項1〜7の何れか1項に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- ガラス飛散防止フィルム用である請求項1〜8の何れか1項に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物。
- 請求項1〜9の何れか1項に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物を含むガラス飛散防止フィルム。
- 請求項1〜8の何れか1項に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組成物を含む成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018191376A JP7199193B2 (ja) | 2018-10-10 | 2018-10-10 | 防虫機能を有するポリ塩化ビニル系樹脂組成物、及びガラス飛散防止フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018191376A JP7199193B2 (ja) | 2018-10-10 | 2018-10-10 | 防虫機能を有するポリ塩化ビニル系樹脂組成物、及びガラス飛散防止フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020059795A true JP2020059795A (ja) | 2020-04-16 |
JP7199193B2 JP7199193B2 (ja) | 2023-01-05 |
Family
ID=70220728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018191376A Active JP7199193B2 (ja) | 2018-10-10 | 2018-10-10 | 防虫機能を有するポリ塩化ビニル系樹脂組成物、及びガラス飛散防止フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7199193B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116199988A (zh) * | 2023-03-27 | 2023-06-02 | 厦门恒美达科技有限公司 | 一种抗老化改性塑料及其制备方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08193136A (ja) * | 1995-01-17 | 1996-07-30 | Toray Ind Inc | 高透光難燃性膜材、外壁材、屋根材および農業用ハウス |
JP2014223044A (ja) * | 2013-05-17 | 2014-12-04 | 平岡織染株式会社 | 産業資材シート |
JP2015071548A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 平岡織染株式会社 | 防虫メッシュシート |
WO2016121683A1 (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | リケンテクノス株式会社 | 樹脂製パネルの生産方法 |
JP2017186275A (ja) * | 2016-04-06 | 2017-10-12 | 株式会社ニッピ | 防虫フィルム、及び防虫フィルムの製造方法 |
JP2018016719A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | リケンテクノス株式会社 | 光拡散性フィルム用ポリ塩化ビニル系樹脂組成物 |
WO2018079051A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | リケンテクノス株式会社 | 粘着フィルム |
-
2018
- 2018-10-10 JP JP2018191376A patent/JP7199193B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08193136A (ja) * | 1995-01-17 | 1996-07-30 | Toray Ind Inc | 高透光難燃性膜材、外壁材、屋根材および農業用ハウス |
JP2014223044A (ja) * | 2013-05-17 | 2014-12-04 | 平岡織染株式会社 | 産業資材シート |
JP2015071548A (ja) * | 2013-10-02 | 2015-04-16 | 平岡織染株式会社 | 防虫メッシュシート |
WO2016121683A1 (ja) * | 2015-01-26 | 2016-08-04 | リケンテクノス株式会社 | 樹脂製パネルの生産方法 |
JP2017186275A (ja) * | 2016-04-06 | 2017-10-12 | 株式会社ニッピ | 防虫フィルム、及び防虫フィルムの製造方法 |
JP2018016719A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | リケンテクノス株式会社 | 光拡散性フィルム用ポリ塩化ビニル系樹脂組成物 |
WO2018079051A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | リケンテクノス株式会社 | 粘着フィルム |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116199988A (zh) * | 2023-03-27 | 2023-06-02 | 厦门恒美达科技有限公司 | 一种抗老化改性塑料及其制备方法 |
CN116199988B (zh) * | 2023-03-27 | 2024-03-22 | 厦门恒美达科技有限公司 | 一种抗老化改性塑料及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7199193B2 (ja) | 2023-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2453563C2 (ru) | Полиметилметакрилатная пленка с особенно высокой атмосферостойкостью и высокой эффективностью защиты от ультрафиолетового излучения | |
RU2374077C2 (ru) | Многослойная пленка из сополимера (мет)акрилата и поликарбоната | |
US20090029176A1 (en) | Heat shield sheet | |
EP2595803A1 (de) | Transparente, witterungsbeständige barrierefolie mit verbesserter barrierewirkung und kratzfesteigenschaften | |
DE102009003225A1 (de) | Transparente, witterungsbeständige Barrierefolie, Herstellung durch Lamination, Extrusionslamination oder Extrusionsbeschichtung | |
JP2005047179A (ja) | 熱線遮蔽樹脂シート | |
JP2015067756A (ja) | 光線制御用フィルムおよび積層体 | |
JP7386311B2 (ja) | 化粧シート | |
JP7242224B2 (ja) | ポリ塩化ビニル系樹脂組成物 | |
KR20130141521A (ko) | 광기전력 적용을 위한 플루오로폴리머―기반 필름 | |
JP7199193B2 (ja) | 防虫機能を有するポリ塩化ビニル系樹脂組成物、及びガラス飛散防止フィルム | |
DE102009003223A1 (de) | Transparente, witterungsbeständige Barrierefolie für die Einkapselung von Solarzellen III | |
JP2015017221A (ja) | 遮熱フィルムの製造方法、遮熱フィルム及び遮熱カーテン | |
KR20170051586A (ko) | 내스크래치 특성이 우수한 데코 시트 | |
JP6849311B2 (ja) | 蓄光性蛍光体を含有するフッ素系樹脂シート、これを用いた積層物、蓄光性シート、屋外用蓄光標識 | |
JP2618431B2 (ja) | フツ素樹脂系耐候フイルム | |
JP7442959B2 (ja) | ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム及び積層シート | |
JP2019142989A (ja) | 耐黄変性に優れたポリ塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP2001019895A (ja) | フッ素樹脂含有コーティング用組成物 | |
KR102184481B1 (ko) | 장식 시트 | |
JPH09176476A (ja) | 耐紫外線性ポリカーボネート樹脂組成物 | |
JPH1177920A (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム | |
JP2984025B2 (ja) | 耐候性耐衝撃性に優れたアクリル樹脂積層板 | |
JPS62122753A (ja) | 透明持続性良好な農業用積層フイルム | |
KR20200089801A (ko) | 내화학약품성과 내후성이 우수한 폴리카보네이트 시트 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210831 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220610 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7199193 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |