JP2020057572A - 燃料電池のエージング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストかつ短時間でエージングを行うことのできる燃料電池のエージング装置を提供する。【解決手段】放電装置101と、燃料ガス供給装置110と、酸化剤ガス供給装置120と、パージガス供給装置140と、冷却水供給装置130と、複数のブース(Aブース100AおよびBブース100B)と、制御装置150と、を備え、制御装置150は、Aブース100AでのエージングからBブース100Bでのエージングに切り替える際に、Aブース100AおよびBブース100Bをバイパスするバイパス流路115、125を通じて燃料ガス供給配管110aの燃料ガスおよび酸化剤ガス供給配管120aの酸化剤ガスを流通させるとともに、ポンプ135aが配備された循環配管135を通じて冷却媒体タンク136内で冷却媒体を循環させる。【選択図】図6
Description
本発明は、燃料電池のエージング装置に関する。
燃料電池は、反応ガスである燃料ガス(例えば水素)および酸化剤ガス(例えば空気)をアノード側電極およびカソード側電極に供給して電気化学的に反応させることにより、電気エネルギー(起電力)を得るシステムである。
例えば、固体高分子型燃料電池のセル(燃料電池セルや単セルということもある)は、イオン透過性の電解質膜と、該電解質膜を挟持するアノード側触媒層(電極層)およびカソード側触媒層(電極層)とからなる膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を備えている。MEAの両側には、燃料ガスもしくは酸化剤ガスを提供するとともに電気化学反応によって生じた電気を集電するためのガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer)が形成されている。GDLが両側に配置されたMEAは、MEGA(Membrane Electrode & Gas Diffusion Layer Assembly)と称され、MEGAは、一対のセパレータにより挟持されている。ここで、MEGAが燃料電池の発電部であり、ガス拡散層がない場合には、MEAが燃料電池の発電部となる。
燃料電池(燃料電池スタックということもある)は、前記した如くの構成を有するセルを複数枚重ね合わせて積層し、例えば、自動車等の車両に搭載して使用されている。
この種の燃料電池では、組み立て直後の電解質膜の含水量が十分でないため(詳しくは、電解質膜の乾燥やプロトン伝導パスが充分に形成されていなことから)、初期発電性能が低くなっている。そこで、通常、燃料電池の組み立て後に所望の発電性能を引き出すため、燃料電池のエージング運転(単に、エージングともいうこともある)と称される予備運転(ならし運転)が行われている。このエージング運転は、燃料電池の組み立て後に予備的に発電することで、セルの性能が所望の能力を発揮できるようにするものである。また、製造した後だけではなく、例えば、燃料電池を休止した後(特に、長期間休止した後)に再発電させる際(再起動時)や、長期間の発電によって起電力などの出力特性が低下した際などにも、前記したエージング運転を行うことによって、燃料電池の出力特性を回復する場合もある。
燃料電池は、前記したエージングを行い、発電特性を確認する発電検査を行った後、出荷あるいは車両搭載されることになる(例えば、下記特許文献1参照)。
例えば、下記特許文献2には、前記した燃料電池のエージングを行うための装置であって、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体を供給可能な装置が開示されている。
ところで、前記エージングには短時間化/低コスト化が求められている。例えば上記特許文献2等に記載の従来技術を採用した場合、1つのエージング装置につき1台の放電装置が必要となるが、放電装置は高価であり、短時間で多くの燃料電池(以下、エージング対象の燃料電池をワークと称することがある)のエージングを行うためにエージング装置を増やすと、それだけコストが高くなってしまう。そこで、1台の放電装置で複数のワークのエージングを行い、一方のワークの発電検査等を行っている最中に他方のワークのパージや水抜き等の作業を行うことが考えられる。
しかし、パージを行う際には燃料ガスや酸化剤ガス以外の気体(例えば窒素ガス)を流す必要があるため、燃料ガスや酸化剤ガスの動きを停止しなければならず、それらの温度を一定に保つことが難しい。このようにパージ中の温度維持ができない場合、他方のワークのエージングを開始する際に再度燃料ガスや酸化剤ガスの温度調整をする必要があるため、短時間化という目的を達成することができなくなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低コストかつ短時間でエージングを行うことのできる燃料電池のエージング装置を提供することにある。
前記課題を解決すべく、本発明による燃料電池のエージング装置は、エージング対象の燃料電池であるワークを放電させる放電装置と、前記ワークに燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、前記ワークに酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、前記ワークにパージガスを供給するパージガス供給装置と、前記ワークの温度調節を行う冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置と、前記ワークを収容するとともに、前記放電装置、前記燃料ガス供給装置、前記酸化剤ガス供給装置、前記パージガス供給装置、および前記冷却媒体供給装置と接続され、収容された前記ワークをエージングするための複数のブースと、エージングを行うブースの切り替えを制御する制御装置と、を備える燃料電池のエージング装置であって、前記放電装置は、スイッチを介して第一ブースおよび第二ブースのそれぞれに接続されており、前記燃料ガス供給装置は、ヒータが配備された第一配管を通じて前記第一ブースおよび前記第二ブースのそれぞれに接続されており、前記酸化剤ガス供給装置は、ヒータが配備された第二配管を通じて前記第一ブースおよび前記第二ブースのそれぞれに接続されており、前記パージガス供給装置は、前記第一配管および/または前記第二配管を通じて前記第一ブースおよび前記第二ブースのそれぞれに接続されており、前記第一ブースおよび前記第二ブースは、第三配管を通じて残ったガスを排気可能となっており、前記冷却媒体供給装置は、第四配管を通じて前記第一ブースおよび前記第二ブースのそれぞれに接続されており、前記第一配管および前記第二配管は、前記第一ブースおよび前記第二ブースをバイパスするバイパス流路を通じて前記第三配管と接続されており、前記冷却媒体供給装置は、ポンプが配備された循環配管を通じて冷却媒体を冷却媒体タンク内で循環可能となっており、前記制御装置は、前記第一ブースでのエージングから前記第二ブースでのエージングに切り替える際に、前記バイパス流路を通じて前記第一配管の燃料ガスおよび前記第二配管の酸化剤ガスを流通させるとともに、前記循環配管を通じて前記冷却媒体タンク内で冷却媒体を循環させることを特徴としている。
本発明によれば、バイパス流路および循環配管を設け、常時一定の温度の流体(燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体)を流し続けることで、ブース切替時の流体(燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体)の温度変化(低下)を抑えることができ、ブース切替をスムーズに行うことができるため、低コストかつ短時間でエージングを行うことが可能となる。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態の一例に基づいて詳細に説明する。以下では、一例として、燃料電池車に搭載される燃料電池またはこれを含む燃料電池システムに本発明を適用した場合を例示して説明するが、適用範囲がこのような例に限られることはない。
[燃料電池(燃料電池スタック)の構成]
図1は、本発明による燃焼電池のエージング装置の適用対象となる燃料電池(燃料電池スタック)の一例の要部断面図である。また、図2は、図1に示す燃料電池(燃料電池スタック)の概略構成図である。
図1は、本発明による燃焼電池のエージング装置の適用対象となる燃料電池(燃料電池スタック)の一例の要部断面図である。また、図2は、図1に示す燃料電池(燃料電池スタック)の概略構成図である。
図1に示すように、燃料電池(燃料電池スタック)10には、基本単位であるセル(単電池)1が複数積層されている。各セル1は、酸化剤ガス(例えば空気)と、燃料ガス(例えば水素)と、の電気化学反応により起電力を発生する固体高分子型燃料電池である。セル1は、MEGA2と、MEGA2を区画するように、MEGA2に接触するセパレータ3とを備えている。なお、本実施形態では、MEGA2は、一対のセパレータ3、3により、挟持されている。
MEGA2は、膜電極接合体(MEA)4と、この両面に配置されたガス拡散層7、7とが、一体化されたものである。膜電極接合体4は、電解質膜5と、電解質膜5を挟むように接合された一対の電極6、6と、からなる。電解質膜5は、固体高分子材料で形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜からなり、電極6は、たとえば、白金などの触媒を担持した例えば多孔質のカーボン素材により形成される。電解質膜5の一方側に配置された電極6がアノードとなり、他方側の電極6がカソードとなる。ガス拡散層7は、例えばカーボンペーパ若しくはカーボンクロス等のカーボン多孔質体、または、金属メッシュ若しくは発泡金属等の金属多孔質体などのガス透過性を有する導電性部材によって形成される。
本実施形態では、MEGA2が、燃料電池10の発電部であり、セパレータ3は、MEGA2のガス拡散層7に接触している。また、ガス拡散層7が省略されている場合には、膜電極接合体4が発電部であり、この場合には、セパレータ3は、膜電極接合体4に接触している。したがって、燃料電池10の発電部は、膜電極接合体4を含むものであり、セパレータ3に接触する。
セパレータ3は、導電性やガス不透過性などに優れた金属を基材とする板状の部材であって、その一面側がMEGA2のガス拡散層7と当接し、他面側が隣接する他のセパレータ3の他面側と当接している。
本実施形態では、各セパレータ3は、波形状ないし凹凸状に形成されている。セパレータ3の形状は、波の形状が等脚台形をなし、かつ波の頂部が平坦で、この頂部の両端が等しい角度をなして角張っている。MEGA2の一方のガス拡散層7には、セパレータ3の頂部が面接触し、MEGA2の他方のガス拡散層7には、セパレータ3の頂部が面接触している。
一方の電極(すなわちアノード)6側のガス拡散層7とセパレータ3との間に画成されるガス流路21は、燃料ガスが流通する流路であり、他方の電極(すなわちカソード)6側のガス拡散層7とセパレータ3との間に画成されるガス流路22は、酸化剤ガスが流通する流路である。セル1を介して対向する一方のガス流路21に燃料ガスが供給され、ガス流路22に酸化剤ガスが供給されると、セル1内で電気化学反応が生じて起電力が生じる。
さらに、あるセル1と、それに隣接するもうひとつのセル1とは、アノードとなる電極6とカソードとなる電極6とを向き合わせて配置されている。また、あるセル1のアノードとなる電極6に沿って配置されたセパレータ3の背面側の頂部と、もうひとつのセル1のカソードとなる電極6に沿って配置されたセパレータ3の背面側の頂部とが、面接触している。隣接する2つのセル1間で面接触するセパレータ3、3の間に画成される空間23には、セル1を冷却する冷却媒体としての水が流通する。
また、隣接する2つのセル1の端部間には、燃料ガス(例えば水素)または酸化剤ガス(例えば空気)や冷却用の水をシールするシール部材としてのガスケット(図示省略)が挟圧保持されている。
前記した燃料電池10は、図2に示すように、電極(アノード)6側のガス流路21に燃料ガスを供給・排出するための燃料ガス配管11(燃料ガス入口11a、燃料ガス出口11b)、電極(カソード)6側のガス流路22に酸化剤ガスを供給・排出するための酸化剤ガス配管12(酸化剤ガス入口12a、酸化剤ガス出口12b)、空間23に冷却媒体としての水(冷却水)を供給・排出するための冷却水配管13(冷却水入口13a、冷却水出口13b)、各セル1毎あるいは所定数のセル1毎の電圧(電流や抵抗値等でもよい)を検査・監視するためのセルモニタ30等が接続されて構成されている。
なお、燃料ガス配管11の燃料ガス入口11aには、後述するエージング装置(発電装置ともいう)100の燃料ガス供給装置110の燃料ガス供給配管110a(の下流端)が連結され、燃料ガス出口11bには、燃料ガス排出配管110b(の上流端)が連結される。酸化剤ガス配管12の酸化剤ガス入口12aには、酸化剤ガス供給装置120の酸化剤ガス供給配管120a(の下流端)が連結され、酸化剤ガス出口12bには、酸化剤ガス排出配管120b(の上流端)が連結される。冷却水配管13の冷却水入口13aには、冷却水供給装置(冷却媒体供給装置)130の冷却水供給配管130a(の下流端)が連結され、冷却水出口13bには、冷却水戻り配管130b(の上流端)が連結される。
[燃料電池(燃料電池スタック)のエージング工程]
前記した如くの構成を有する燃料電池10では、発電性能(出力特性)を安定させるために、例えば当該燃料電池10の組み立て後などにエージング(ならし運転)が行われる。
前記した如くの構成を有する燃料電池10では、発電性能(出力特性)を安定させるために、例えば当該燃料電池10の組み立て後などにエージング(ならし運転)が行われる。
このエージングは、燃料電池10(ワーク)をエージング用のブースに収容し、ブースに収容されたワークをエージング装置(発電装置)を用いて発電させることによって行われる。
図3は、そのエージング工程の一例のサイクルチャートである。
前記したエージングは、図3に示すように、エージング対象となるワークをブースに搬入し、配管等の接続を行い、リーク検査を実施する。その後、放電装置、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水、パージガス等の供給装置、制御装置等を備えるエージング装置(図4参照)を用い、ブース内のワークを発電させてエージング(発電エージング)を実施した後、セルモニタ30を利用して発電検査を実施する。そして、発電検査によって発電性能(出力特性)を確認したワークに対し、パージ(発電停止後に窒素等のパージガスを燃料電池に供給し、燃料電池に残留する水分や配管・弁等に付着している水分を排出する処理であり、掃気処理ともいう)、水抜きを行った後、ワークをブースから取り外す。
このような燃料電池10の製造工程(エージング工程)において、エージング装置では、発電エージングと発電検査を実施しており、その時間(発電時間)が長く、必然的に設備台数が多くなる。また、この製造工程(エージング工程)は、発電時間(稼働時間:発電エージング、発電検査)と非発電時間(段取り非稼働時間:ワーク搬入出、ワーク着脱、リーク検査等)に分けられ、発電時間と非発電時間(換言すれば、稼働と非稼働)を繰り返すが、通常、1台のブースに対して1台のエージング装置が設けられて構成(1ブース構成)されているので、発電時間が非発電時間によって滞り、発電時間の稼働率が低くなる。発電時間は、水素等の燃料ガスや放電装置を使用するために、設備の高コスト化の要因となる。すなわち、1ブース構成では、エージング装置を有効に利用することが難しい。
そこで、本実施形態では、エージング装置における正味の発電時間の稼働率を上げるため、1台のエージング装置に対して複数台(本例では2台)のワーク(ブース)を設けることで、発電時間と非発電時間を工程分割し、発電時間が非発電時間によって滞らないように各ワーク(各ブース)を切り替えて運転できる構成としている。
[燃料電池(燃料電池スタック)のエージング装置]
図4は、本発明による燃焼電池のエージング装置の一実施形態を概略的に示したものである。
図4は、本発明による燃焼電池のエージング装置の一実施形態を概略的に示したものである。
図4に示すように、本実施形態では、複数のブース(図示例では、Aブース100A、Bブース100Bからなる2台のブース)が用意され、各ブースに、エージング対象の燃料電池10であるワークが収容され、配管等の接続が行われる。
一方、エージング装置100は、基本的に、放電装置101、燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置(冷却媒体供給装置)130、パージガス供給装置140、制御装置150を備える。
放電装置101は、各ブース内のワークを放電させるためのものであり、(単一の)スイッチを含むスイッチ切替機構102を介して各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続される。
また、燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置130、パージガス供給装置140はそれぞれ、各ブース内のワークに燃料ガス(水素等)、酸化剤ガス(空気等)、冷却媒体としての冷却水、パージガス(窒素等)を供給するためのものであり、開閉弁を含むバルブ切替機構109を介して各ブース(Aブース100A、Bブース100Bに接続されている。燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置130、パージガス供給装置140、およびバルブ切替機構109の詳細構造、および、それらの詳細動作については、(図6等に基づき)後で説明する。
制御装置150は、図示していないマイコン等のコンピュータシステムによって構成されている。かかるコンピュータシステムは、CPU、ROM、RAM、HDD、入出力インタフェース及びディスプレイ等を備えるものであり、ROMに記録された各種制御プログラムをCPUが読み込んで実行することにより、各種制御動作が実現されるようになっている。
制御装置150は、エージング装置100内の各装置の動作を制御し、放電装置101にてワークの放電を行うとともに、燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置130、パージガス供給装置140にてワークに燃料ガス(水素等)、酸化剤ガス(空気等)、冷却水、パージガス(窒素等)の供給を行うことによって、ブース内のワークの発電エージング、発電検査、パージ等を実行することができる。
また、制御装置150は、放電装置101と各ブース(Aブース100A、Bブース100B)の間に介装されたスイッチ切替機構102のスイッチ切替動作および各供給装置と各ブース(Aブース100A、Bブース100B)の間に介装されたバルブ切替機構109のバルブ切替動作を制御することによって、発電エージング等を実行するブース(Aブース100A、Bブース100B)(に収容されたワーク)の切替を実行することができる。
なお、エージング装置100を構成する、放電装置101、燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置130、パージガス供給装置140と、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)は、同時に接続ができるようにそれぞれのワークの近くで配線や配管を分岐させるのがよい。
図5は、図4に示す本実施形態のエージング装置100による、ブース切替を伴うエージング工程の一例のサイクルチャートである。
前記したようにエージング装置100の制御装置150がスイッチ切替機構102およびバルブ切替機構109の切替動作を適宜に制御することによって、図5に示すように、発電時間と非発電時間の工程分割を行う。例えば、Aブースが発電時間のときは、Bブースが非発電時間とし、Aブースの発電時間が終了すると、Aブースを非発電時間に切り替え、Bブースを発電時間に切り替える。これにより、発電時間が非発電時間によって滞らないように各ワーク(各ブース)を切り替えて運転することができ、発電時間(稼働時間)の稼働率を上げることができ、低コストかつ短時間でエージングを行うことができる。
例えば、図3および図5で示す発電時間(稼働時間:発電エージング、発電検査)を40分、非発電時間(段取り非稼働時間:ワーク搬入出、ワーク着脱、リーク検査等)を20分とした場合、従来のような1ブース構成(40分+20分=60分)から本実施形態のような2ブース構成(40分)とすることで、発電時間の稼働率を1.5倍(=60分/40分)に向上させることができ、設備台数を2/3(=40分/60分)に削減することができる。
ところで、前記した如くのエージング装置100によるエージングは、燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置130、パージガス供給装置140から(ワークのアノード系統、カソード系統、冷却水系統に)供給される燃料ガス(水素等)、酸化剤ガス(空気等)、冷却水、パージガス(窒素等)の温度を所定温度に保持して行われる。以下の表1は、エージング工程における発電エージング、発電検査、パージ、水抜きの各工程でのガス温度および冷却水温度の一例を示したものである。
ここで、前記した如くの複数ブース(例えば2ブース)切替方式では、ブース切替時のガスおよび冷却水の昇降温による時間延長が課題である。具体的には、ブース切替時に、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水の動きを停止すると、それらの温度が低下してしまい、他方のワーク(ブース)のエージングを開始する際に再度燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水の温度調整をする必要があるため、それらの温度が低下してしまうことを防ぐ必要がある。
そこで、本実施形態では、前述したような配管分岐を利用した複数ブース(例えば2ブース)切替方式に加えて、ガスおよび冷却水のバイパス保温(暖機)と冷却水戻り且つバイパス回路を設けることで、ガスおよび冷却水の降温を防ぐ構成としている。より詳しくは、ガス切替時は、ブース(ワーク)から縁切りをした(換言すれば、ワークに通さない)パイパス運転にてガスの降温を防止する。また、冷却水切替時は、ワークから冷却水タンクへ戻すとともに、冷却水タンク循環回路にて温水(例えば70℃)を循環して降温を防止する構成としている。
以下、図6〜図10を参照して、前述したような課題を解決するための本実施形態におけるエージング装置100の燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置130、パージガス供給装置140等の詳細構造、並びにそれらの詳細動作を具体的に説明する。
図6は、エージング装置100におけるアノード系統、カソード系統、冷却水系統の配管系統を簡略的に示したものであり、前述したエージング装置100における燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置130、パージガス供給装置140、およびバルブ切替機構109の詳細構造を示している。
なお、アノード系統とは、ブース内のワーク(燃料電池10)の一方の電極(アノード)6側にガス(燃料ガス供給装置110からの燃料ガス、または、パージガス供給装置140からのパージガス)を供給・排出する系統(配管)であり、カソード系統とは、ブース内のワーク(燃料電池10)の他方の電極(カソード)6側にガス(酸化剤ガス供給装置120からの酸化剤ガス、または、パージガス供給装置140からのパージガス)を供給・排出する系統(配管)であり、冷却水系統とは、ブース内のワーク(燃料電池10)のセパレータ3、3の間に水(冷却水供給装置130からの冷却水、または、後述する常温水)を供給・排出する系統(配管)である。
<アノード系統>
アノード系統を構成する燃料ガス供給装置110は、前述したようにブース内のワークに燃料ガス(水素等)を供給するためのものであり、燃料ガス供給配管(第一配管)110aおよび燃料ガス排出配管(第三配管)110bを有する。燃料ガス供給配管110aの上流端には、高圧の燃料ガスを貯留した燃料ガスタンク(水素タンク)(不図示)が設けられるとともに、上流側から、ガス流量コントローラ116、ヒータ117、加湿器118、ヒータ119が配設されている。また、燃料ガス供給配管110aには、加湿器118を介さずに通過させる(バイパスする)バイパス通路111が設けられるとともに、燃料ガス供給配管110aにおける加湿器118の上流側および下流側、並びにバイパス通路111の上流側および下流側には、上記バイパス流れを可能とするための開閉弁111Vが配設されている。なお、以下では、燃料ガスタンクからの燃料ガスが、バイパス通路111を使用せずに、加湿器118を流通して加湿される場合のみを例示して説明する。
アノード系統を構成する燃料ガス供給装置110は、前述したようにブース内のワークに燃料ガス(水素等)を供給するためのものであり、燃料ガス供給配管(第一配管)110aおよび燃料ガス排出配管(第三配管)110bを有する。燃料ガス供給配管110aの上流端には、高圧の燃料ガスを貯留した燃料ガスタンク(水素タンク)(不図示)が設けられるとともに、上流側から、ガス流量コントローラ116、ヒータ117、加湿器118、ヒータ119が配設されている。また、燃料ガス供給配管110aには、加湿器118を介さずに通過させる(バイパスする)バイパス通路111が設けられるとともに、燃料ガス供給配管110aにおける加湿器118の上流側および下流側、並びにバイパス通路111の上流側および下流側には、上記バイパス流れを可能とするための開閉弁111Vが配設されている。なお、以下では、燃料ガスタンクからの燃料ガスが、バイパス通路111を使用せずに、加湿器118を流通して加湿される場合のみを例示して説明する。
燃料ガス供給配管110aの下流側(ヒータ119より下流側)は、複数(図示例では二又)に分岐し、各分岐通路110aA、110aBの下流端が各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続され、前述したように各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内でワーク(燃料電池10)の燃料ガス入口11aに連結される。これにより、燃料ガス供給配管110aを流通した燃料ガスが、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内のワーク(燃料電池10)の一方の電極(アノード)6側に供給される。
また、燃料ガス排出配管110bには、ワーク(燃料電池10)に供される燃料ガスの背圧を調整する背圧弁112Vが配設されるとともに、燃料ガス排出配管110bの上流側(背圧弁112Vより上流側)も、燃料ガス供給配管110aと同様に、複数(図示例では二又)に分岐し、各分岐通路110bA、110bBの上流端が各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続され、前述したように各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内でワーク(燃料電池10)の燃料ガス出口11bに連結される。これにより、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内のワーク(燃料電池10)の一方の電極(アノード)6側から、燃料ガス(燃料オフガス)が、燃料ガス排出配管110bを通じて排気される。
さらに、本実施形態の燃料ガス供給装置110では、燃料ガス供給配管110aと燃料ガス排出配管110bを直接接続する(連通させる)、換言すれば、燃料ガス供給配管110aの燃料ガスを各ブース(Aブース100A、Bブース100B)を介さずに(バイパスして)燃料ガス排出配管110bへ流通させるバイバス流路115が設けられている。このバイバス流路115の上流端は、燃料ガス供給配管110aにおける前記分岐通路110aA、110aBの上流側(かつヒータ119の下流側)に接続され、バイバス流路115の下流端は、燃料ガス排出配管110bにおける前記分岐通路110bA、110bBの下流側(かつ背圧弁112Vの下流側)に接続されている。
前記燃料ガス供給配管110aおよび前記燃料ガス排出配管110bの一方のブース(Aブース100A)に接続する分岐通路110aAおよび分岐通路110bA、前記燃料ガス供給配管110aおよび前記燃料ガス排出配管110bの他方のブース(Bブース100B)に接続する分岐通路110aBおよび分岐通路110bB、並びにバイパス流路115の上流側および下流側には、上記ブース切替と上記バイパス流れを可能とするための開閉弁113V、114V、115Vが配設されている。
また、アノード系統を構成するパージガス供給装置140は、前述したようにブース内のワークにパージガス(窒素等)を供給するためのものであり、そのパージガス供給配管140aの下流側は、複数(図示例では二又)に分岐し、各分岐通路140aA、140aBの下流端が前記燃料ガス供給配管110aにおける分岐通路110aA、110aBにおける開閉弁113V、114Vより下流側(つまり、Aブース100A側、Bブース100B側)に接続されている。すなわち、パージガス供給装置140は、燃料ガス供給配管110a(における各分岐通路110aA、110aB)を通じて各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続されている。これにより、パージガス供給配管140aを流通したパージガスが、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内のワーク(燃料電池10)の一方の電極(アノード)6側に供給される。
前記パージガス供給配管140aの各分岐通路140aA、140aBには、上記ブース切替等を可能とするための開閉弁143V、144Vが配設されている。
なお、前述の開閉弁113V、114V、115V、143V、144Vは、前記したバルブ切替機構109(図4参照)の一部を構成している。
<カソード系統>
カソード系統の基本構成は、前述したアノード系統の構成とほぼ同じである。
カソード系統の基本構成は、前述したアノード系統の構成とほぼ同じである。
カソード系統を構成する酸化剤ガス供給装置120は、前述したようにブース内のワークに酸化剤ガス(空気等)を供給するためのものであり、酸化剤ガス供給配管(第二配管)120aおよび酸化剤ガス排出配管(第三配管)120bを有する。酸化剤ガス供給配管120aには、上流側から、ガス流量コントローラ126、ヒータ127、加湿器128、ヒータ129が配設されている。また、酸化剤ガス供給配管120aには、加湿器128を介さずに通過させる(バイパスする)バイパス通路121が設けられるとともに、酸化剤ガス供給配管120aにおける加湿器128の上流側および下流側、並びにバイパス通路121の上流側および下流側には、上記バイパス流れを可能とするための開閉弁121Vが配設されている。なお、以下では、酸化剤ガスが、バイパス通路121を使用せずに、加湿器128を流通して加湿される場合のみを例示して説明する。
酸化剤ガス供給配管120aの下流側(ヒータ129より下流側)は、複数(図示例では二又)に分岐し、各分岐通路120aA、120aBの下流端が各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続され、前述したように各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内でワーク(燃料電池10)の酸化剤ガス入口12aに連結される。これにより、酸化剤ガス供給配管120aを流通した酸化剤ガスが、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内のワーク(燃料電池10)の他方の電極(カソード)6側に供給される。
また、酸化剤ガス排出配管120bには、ワーク(燃料電池10)に供される酸化剤ガスの背圧を調整する背圧弁122Vが配設されるとともに、酸化剤ガス排出配管120bの上流側(背圧弁122Vより上流側)も、酸化剤ガス供給配管120aと同様に、複数(図示例では二又)に分岐し、各分岐通路120bA、120bBの上流端が各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続され、前述したように各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内でワーク(燃料電池10)の酸化剤ガス出口12bに連結される。これにより、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内のワーク(燃料電池10)の他方の電極(カソード)6側から、酸化剤ガス(電気化学反応に供された後の酸化剤ガス)が、酸化剤ガス排出配管120bを通じて排気される。
さらに、本実施形態の酸化剤ガス供給装置120では、酸化剤ガス供給配管120aと酸化剤ガス排出配管120bを直接接続する(連通させる)、換言すれば、酸化剤ガス供給配管120aの酸化剤ガスを各ブース(Aブース100A、Bブース100B)を介さずに(バイパスして)酸化剤ガス排出配管120bへ流通させるバイバス流路125が設けられている。このバイバス流路125の上流端は、酸化剤ガス供給配管120aにおける前記分岐通路120aA、120aBの上流側(かつヒータ129の下流側)に接続され、バイバス流路125の下流端は、酸化剤ガス排出配管120bにおける前記分岐通路120bA、120bBの下流側(かつ背圧弁122Vの下流側)に接続されている。
前記酸化剤ガス供給配管120aおよび前記酸化剤ガス排出配管120bの一方のブース(Aブース100A)に接続する分岐通路120aAおよび分岐通路120bA、前記酸化剤ガス供給配管120aおよび前記酸化剤ガス排出配管120bの他方のブース(Bブース100B)に接続する分岐通路120aBおよび分岐通路120bB、並びにバイパス流路125の上流側および下流側には、上記ブース切替と上記バイパス流れを可能とするための開閉弁123V、124V、125Vが配設されている。
また、カソード系統を構成するパージガス供給装置140は、前述したようにブース内のワークにパージガス(窒素等)を供給するためのものであり、そのパージガス供給配管140aの下流側は、複数(図示例では二又)に分岐し、各分岐通路140aA、140aBの下流端が前記酸化剤ガス供給配管120aにおける分岐通路120aA、120aBにおける開閉弁123V、124Vより下流側(つまり、Aブース100A側、Bブース100B側)に接続されている。すなわち、パージガス供給装置140は、酸化剤ガス供給配管120a(における各分岐通路120aA、120aB)を通じて各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続されている。これにより、パージガス供給配管140aを流通したパージガスが、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内のワーク(燃料電池10)の他方の電極(カソード)6側に供給される。
前記パージガス供給配管140aの各分岐通路140aA、140aBには、上記ブース切替等を可能とするための開閉弁143V、144Vが配設されている。
なお、前述の開閉弁123V、124V、125V、143V、144Vは、前記したバルブ切替機構109(図4参照)の一部を構成している。
なお、図6に示す例では、アノード系統を構成するパージガス供給装置140とカソード系統を構成するパージガス供給装置140とが同一のもの(つまり、単一の装置)として説明されているが、アノード系統を構成するパージガス供給装置とカソード系統を構成するパージガス供給装置とを別構成(つまり、別個の装置)としてもよいことは勿論である。
また、図6に示す例では、アノード系統を構成する燃料ガス供給装置110の燃料ガス排出配管110bとカソード系統を構成する酸化剤ガス供給装置120の酸化剤ガス排出配管120bとが別個の配管で構成されているが、燃料ガス排出配管110bと酸化剤ガス排出配管120bとを同一配管で構成してもよい(言い換えれば、燃料ガス排出配管110bと酸化剤ガス排出配管120bとを共用してもよい)ことは勿論である。
<冷却水系統>
冷却水系統を構成する冷却水供給装置(冷却媒体供給装置)130は、前述したようにブース内のワークに冷却媒体としての冷却水を流して温度調節を行うためのものであり、冷却水供給配管130aおよび冷却水戻り配管130bを有する。冷却水供給配管130aには、その上流端にヒータ136aが配備された冷却水タンク(冷却媒体タンク)136が設けられるとともに、冷却水流量コントローラ137が配設されている。
冷却水系統を構成する冷却水供給装置(冷却媒体供給装置)130は、前述したようにブース内のワークに冷却媒体としての冷却水を流して温度調節を行うためのものであり、冷却水供給配管130aおよび冷却水戻り配管130bを有する。冷却水供給配管130aには、その上流端にヒータ136aが配備された冷却水タンク(冷却媒体タンク)136が設けられるとともに、冷却水流量コントローラ137が配設されている。
また、冷却水タンク136および冷却水供給配管130a(における冷却水流量コントローラ137より上流側)には、常温水供給配管131(の下流端)が接続されるとともに、常温水供給配管131および冷却水供給配管130a(における常温水供給配管131との合流部分より上流側)には、開閉弁131Vが配設されている。これらの開閉弁131Vは、後述するパージ工程において冷却水タンク136から各ブース(Aブース100A、Bブース100B)への冷却水供給を遮断・停止し、常温水供給配管131から各ブース(Aブース100A、Bブース100B)への常温水供給を可能とするため、あるいは、後述する水抜き工程において各ブース(Aブース100A、Bブース100B)への冷却水および常温水供給を遮断・停止するために設けられている。
また、冷却水供給配管130aの下流側(冷却水流量コントローラ137より下流側)は、複数(図示例では二又)に分岐し、各分岐通路130aA、130aBの下流端が各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続され、前述したように各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内でワーク(燃料電池10)の冷却水入口13aに連結される。これにより、冷却水供給配管130aを流通した冷却水が、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内のワーク(燃料電池10)のセパレータ3、3の間に供給される。
また、冷却水戻り配管130bの上流側も、冷却水供給配管130aと同様に、複数(図示例では二又)に分岐し、各分岐通路130bA、130bBの上流端が各ブース(Aブース100A、Bブース100B)に接続され、前述したように各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内でワーク(燃料電池10)の冷却水出口13bに連結される。また、冷却水戻り配管130bの下流端は、前記冷却水タンク136に接続される。これにより、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)内のワーク(燃料電池10)のセパレータ3、3の間から、冷却水が、冷却水戻り配管130bを通じて冷却水タンク136に戻されるので、冷却水は、冷却水タンク136→冷却水供給配管130a→各ブース(Aブース100A、Bブース100B)→冷却水戻り配管130bを通じて循環する。
前記冷却水供給配管130aおよび前記冷却水戻り配管130bの一方のブース(Aブース100A)に接続する分岐通路130aAおよび分岐通路130bA、並びに前記冷却水供給配管130aおよび前記冷却水戻り配管130bの他方のブース(Bブース100B)に接続する分岐通路130aBおよび分岐通路130bBには、上記ブース切替を可能とするための開閉弁133V、134Vが配設されている。
さらに、本実施形態の冷却水供給装置130では、冷却水タンク136に、ポンプ135aが配備された循環配管135が設けられている。これにより、後述するパージ工程および水抜き工程において、例えば前記制御装置150にてポンプ135aを作動させることによって、冷却水が、循環配管135を通じて冷却水タンク136内で循環するようになる。
また、冷却水戻り配管130bの各分岐通路130bA、130bB(または、ワーク(燃料電池10)の冷却水出口13b)には、排水ポンプ(不図示)を備えた排水配管132A、132Bが分岐接続され、各排水配管132A、132Bには、開閉弁132Vが配設されている。これらの開閉弁132Vは、後述する水抜き工程において各ブース(Aブース100A、Bブース100B)への冷却水供給を遮断した状態で、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)のワークに残った水を冷却水タンク136を介さずに排水可能とするために設けられている。
なお、前述の開閉弁131V、132V、133V、134Vは、前記したバルブ切替機構109(図4参照)の一部を構成している。
次に、図7〜図10を用いて、前述した如くの構成を有するエージング装置100における配管系統において、エージング工程の各工程、特に、発電エージング工程、発電検査工程、パージ工程、水抜き工程の配管流れをより具体的に説明する。
なお、エージング装置100におけるエージング工程の各工程の配管流れの制御は、前述したように、制御装置150が、放電装置101に接続されたスイッチ切替機構102(のスイッチ切替動作)を制御するとともに、燃料ガス供給装置110、酸化剤ガス供給装置120、冷却水供給装置130、パージガス供給装置140に設けられた各開閉弁(のバルブ開閉動作)等を制御することによって、行われる。
<Aブースの発電エージング工程および発電検査工程の配管流れ>
Aブース100A(のワーク)のエージングを行うに当たっては、Aブース100Aにワークを搬入・接続し、リーク検査した後、制御装置150が、放電装置101によってAブース100A内のワークを放電させる。それとともに、制御装置150は、燃料ガス供給装置110の燃料ガス供給配管110aおよび燃料ガス排出配管110bの開閉弁113V、酸化剤ガス供給装置120の酸化剤ガス供給配管120aおよび酸化剤ガス排出配管120bの開閉弁123V、冷却水供給装置130の冷却水供給配管130aおよび冷却水戻り配管130bの開閉弁131V、133Vを開放し、それ以外の開閉弁を遮断する。また、制御装置150は、冷却水タンク136に設けられた循環配管135のポンプ135aの動作を停止する。
Aブース100A(のワーク)のエージングを行うに当たっては、Aブース100Aにワークを搬入・接続し、リーク検査した後、制御装置150が、放電装置101によってAブース100A内のワークを放電させる。それとともに、制御装置150は、燃料ガス供給装置110の燃料ガス供給配管110aおよび燃料ガス排出配管110bの開閉弁113V、酸化剤ガス供給装置120の酸化剤ガス供給配管120aおよび酸化剤ガス排出配管120bの開閉弁123V、冷却水供給装置130の冷却水供給配管130aおよび冷却水戻り配管130bの開閉弁131V、133Vを開放し、それ以外の開閉弁を遮断する。また、制御装置150は、冷却水タンク136に設けられた循環配管135のポンプ135aの動作を停止する。
このような制御により、Aブース100Aの発電エージング工程および発電検査工程においては、図7に示すように、燃料ガスが、燃料ガス供給配管110aを通して(ヒータ117等で)所定温度に保温された状態でAブース100A(のワーク)に供給され、Aブース100A(のワーク)を流通した燃料ガス(燃料オフガス)が、燃料ガス排出配管110bを通って排気され、酸化剤ガスが、酸化剤ガス供給配管120aを通して(ヒータ127等で)所定温度に保温された状態でAブース100A(のワーク)に供給され、Aブース100A(のワーク)を流通した酸化剤ガス(電気化学反応に供された後の酸化剤ガス)が、酸化剤ガス排出配管120bを通って排気される。また、冷却水が、(ヒータ136aで)所定温度に保温された状態で、冷却水タンク136→冷却水供給配管130a→Aブース100A(のワーク)→冷却水戻り配管130bを通って循環する。また、Bブース100B(のワーク)への燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水の供給(流通)は停止する。
<Aブースのパージ工程の配管流れ>
前記した発電エージング工程および発電検査工程が完了すると、制御装置150が、放電装置101によるAブース100A内のワークの放電を停止させる。それとともに、制御装置150は、燃料ガス供給装置110のバイパス流路115の開閉弁115V、酸化剤ガス供給装置120のバイパス流路125の開閉弁125V、パージガス供給装置140のパージガス供給配管140aの開閉弁143V、冷却水供給装置130の常温水供給配管131および冷却水供給配管130aの開閉弁131V、133Vを開放し、それ以外の開閉弁を遮断する。また、制御装置150は、冷却水タンク136に設けられた循環配管135のポンプ135aの動作を開始する。
前記した発電エージング工程および発電検査工程が完了すると、制御装置150が、放電装置101によるAブース100A内のワークの放電を停止させる。それとともに、制御装置150は、燃料ガス供給装置110のバイパス流路115の開閉弁115V、酸化剤ガス供給装置120のバイパス流路125の開閉弁125V、パージガス供給装置140のパージガス供給配管140aの開閉弁143V、冷却水供給装置130の常温水供給配管131および冷却水供給配管130aの開閉弁131V、133Vを開放し、それ以外の開閉弁を遮断する。また、制御装置150は、冷却水タンク136に設けられた循環配管135のポンプ135aの動作を開始する。
このような制御により、Aブース100Aのパージ工程においては、図8に示すように、Aブース100A(のワーク)への燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水の供給(流通)は停止し、燃料ガス供給配管110aを流通して(ヒータ117等で)所定温度に保温された燃料ガスが、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)を介さずに(バイパスして)バイパス流路115→燃料ガス排出配管110bを通って排気され、酸化剤ガス供給配管120aを流通して(ヒータ127等で)所定温度に保温された酸化剤ガスが、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)を介さずに(バイパスして)バイパス流路125→酸化剤ガス排出配管120bを通って排気され、パージガスが、パージガス供給配管140aから燃料ガス供給配管110aおよび酸化剤ガス供給配管120aを通してAブース100A(のワーク)に供給され、Aブース100A(のワーク)を流通したパージガスが、燃料ガス排出配管110bおよび酸化剤ガス排出配管120bを通って排気される。また、常温水(常温純水)が、常温水供給配管131から冷却水供給配管130aを通して(つまり、冷却水タンク136を介さずに)Aブース100A(のワーク)に供給されるとともに、冷却水は、(ヒータ136aで)所定温度に保温された状態で、ポンプ135aの動作によって循環配管135を通じて冷却水タンク136内で循環する。このときも、Bブース100B(のワーク)への燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水の供給(流通)は停止している。
<Aブースの水抜き工程の配管流れ>
前記したパージ工程が完了すると、制御装置150が、放電装置101によるAブース100A内のワークの放電を停止させたまま、燃料ガス供給装置110のバイパス流路115の開閉弁115V、酸化剤ガス供給装置120のバイパス流路125の開閉弁125V、冷却水供給装置130の排水配管132Aの開閉弁132Vを開放し、それ以外の開閉弁を遮断する。また、制御装置150は、冷却水タンク136に設けられた循環配管135のポンプ135aの動作を維持する。
前記したパージ工程が完了すると、制御装置150が、放電装置101によるAブース100A内のワークの放電を停止させたまま、燃料ガス供給装置110のバイパス流路115の開閉弁115V、酸化剤ガス供給装置120のバイパス流路125の開閉弁125V、冷却水供給装置130の排水配管132Aの開閉弁132Vを開放し、それ以外の開閉弁を遮断する。また、制御装置150は、冷却水タンク136に設けられた循環配管135のポンプ135aの動作を維持する。
このような制御により、Aブース100Aの水抜き工程においては、図9に示すように、Aブース100A(のワーク)へのパージガス、常温水(常温純水)の供給(流通)は停止し、燃料ガス供給配管110aを流通して(ヒータ117等で)所定温度に保温された燃料ガスが、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)を介さずに(バイパスして)バイパス流路115→燃料ガス排出配管110bを通って排気され、酸化剤ガス供給配管120aを流通して(ヒータ127等で)所定温度に保温された酸化剤ガスが、各ブース(Aブース100A、Bブース100B)を介さずに(バイパスして)バイパス流路125→酸化剤ガス排出配管120bを通って排気される。また、Aブース100A(のワーク)に残った水が、排水配管132Aを通って(つまり、冷却水タンク136を介さずに)排水されるとともに、冷却水は、(ヒータ136aで)所定温度に保温された状態で、ポンプ135aの動作によって循環配管135を通じて冷却水タンク136内で循環し続ける。このときも、Bブース100B(のワーク)への燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水の供給(流通)は停止している。
このように、燃料ガスのバイパス回路としてのバイパス流路115、酸化剤ガスのバイパス回路としてのバイパス流路125、冷却水の冷却水タンク循環回路としての循環配管135を設けることで、パージ工程や水抜き工程において、ガスおよび冷却水が保温(例えば、ガス:80℃、冷却水:70℃に保温)され、それらの降温を防止することができる。
<Bブースの発電エージング工程および発電検査工程の配管流れ>
前記した水抜き工程が完了すると、それに引き続いて(詳細には、予めBブース100Bにワークを搬入・接続し、リーク検査しておいて)、制御装置150が、放電装置101によってBブース100B内のワークを放電させる。換言すれば、制御装置150は、前記したスイッチ切替機構102(のスイッチ)を介して放電装置101による放電をAブース100AからBブース100Bに切り替える。それとともに、制御装置150は、燃料ガス供給装置110の燃料ガス供給配管110aおよび燃料ガス排出配管110bの開閉弁114V、酸化剤ガス供給装置120の酸化剤ガス供給配管120aおよび酸化剤ガス排出配管120bの開閉弁124V、冷却水供給装置130の冷却水供給配管130aおよび冷却水戻り配管130bの開閉弁131V、134Vを開放し、それ以外の開閉弁を遮断する。また、制御装置150は、冷却水タンク136に設けられた循環配管135のポンプ135aの動作を停止する。
前記した水抜き工程が完了すると、それに引き続いて(詳細には、予めBブース100Bにワークを搬入・接続し、リーク検査しておいて)、制御装置150が、放電装置101によってBブース100B内のワークを放電させる。換言すれば、制御装置150は、前記したスイッチ切替機構102(のスイッチ)を介して放電装置101による放電をAブース100AからBブース100Bに切り替える。それとともに、制御装置150は、燃料ガス供給装置110の燃料ガス供給配管110aおよび燃料ガス排出配管110bの開閉弁114V、酸化剤ガス供給装置120の酸化剤ガス供給配管120aおよび酸化剤ガス排出配管120bの開閉弁124V、冷却水供給装置130の冷却水供給配管130aおよび冷却水戻り配管130bの開閉弁131V、134Vを開放し、それ以外の開閉弁を遮断する。また、制御装置150は、冷却水タンク136に設けられた循環配管135のポンプ135aの動作を停止する。
このような制御により、Bブース100Bの発電エージング工程および発電検査工程においては、図10に示すように、バイパス流路115への燃料ガスの流通およびバイパス流路125への酸化剤ガスの流通は停止するとともに、循環配管135を通じた冷却水タンク136内での冷却水の循環は停止する。燃料ガスは、燃料ガス供給配管110aを通して(ヒータ117等で)所定温度に保温された状態でBブース100B(のワーク)に供給され、Bブース100B(のワーク)を流通した燃料ガス(燃料オフガス)が、燃料ガス排出配管110bを通って排気され、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給配管120aを通して(ヒータ127等で)所定温度に保温された状態でBブース100B(のワーク)に供給され、Bブース100B(のワーク)を流通した酸化剤ガス(電気化学反応に供された後の酸化剤ガス)が、酸化剤ガス排出配管120bを通って排気される。また、冷却水は、(ヒータ136aで)所定温度に保温された状態で、冷却水タンク136→冷却水供給配管130a→Bブース100B(のワーク)→冷却水戻り配管130bを通って循環する。また、Aブース100A(のワーク)への燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水の供給(流通)は停止する。
このとき、Bブース100B(のワーク)には、前述したように常に一定の温度に保温(例えば、ガス:80℃、冷却水:70℃に保温)されたガスおよび冷却水が供給されることになるので、再度ガスおよび冷却水の温度調整をする必要がなく、ブース切替時のガスおよび冷却水の昇降温による時間延長が回避されることになる。
前記したBブース100Bの発電エージング工程および発電検査工程を実施しているときに、Aブース100Aでのワークの取り外し工程等が実施されることになる。
なお、Bブース100Bの発電エージング工程および発電検査工程以降は、図7〜図9に基づき説明した工程と同じ工程が繰り返される。
このように、本実施形態では、ガス切替時は、各ブース(各ワーク)に通さないパイパス流路115、125にてガスの降温を防止し、また、冷却水切替時は、ワークから冷却水タンク136へ戻すとともに、冷却水タンク136に設けられた循環配管135にて温水(例えば70℃)を循環して降温を防止することで、ブース切替時のガスおよび冷却水の昇降温による時間延長を回避することができる。
以上で説明したように、本実施形態のエージング装置100では、配管分岐を利用した複数ブース切替方式を採用することで、発電時間と非発電時間の工程分割を行い、発電時間(稼働時間)の稼働率を上げることができるとともに、バイパス流路115、125および循環配管135を設け、常時一定の温度の流体(燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体)を流し続けることで、ブース切替時の流体(燃料ガス、酸化剤ガス、冷却媒体)の温度変化(低下)を抑えることができ、ブース切替をスムーズに行うことができるため、低コストかつ短時間でエージングを行うことが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1…セル(燃料電池セル)、2…MEGA、3…セパレータ、4…膜電極接合体(MEA)、5…電解質膜、6…電極(アノード、カソード)、7…ガス拡散層、10…燃料電池(燃料電池スタック)、11…燃料ガス配管、11a…燃料ガス入口、11b…燃料ガス出口、12…酸化剤ガス配管、12a…酸化剤ガス入口、12b…酸化剤ガス出口、13…冷却水配管、13a…冷却水入口1、13b…冷却水出口、21、22…ガス流路、23…水が流通する空間、30…セルモニタ、100…エージング装置、100A…Aブース(第一ブース)、100B…Bブース(第二ブース)、101…放電装置、102…スイッチ切替機構、109…バルブ切替機構、110…燃料ガス供給装置、110a…燃料ガス供給配管(第一配管)、110b…燃料ガス排出配管(第三配管)、115…バイパス流路、120…酸化剤ガス供給装置、120a…酸化剤ガス供給配管(第二配管)、120b…酸化剤ガス排出配管(第三配管)、125…バイパス流路、130…冷却水供給装置(冷却媒体供給装置)、130a…冷却水供給配管(第四配管)、130b…冷却水戻り配管、132A、132B…排水配管、135…循環配管、135a…ポンプ、136…冷却水タンク(冷却媒体タンク)、140…パージガス供給装置、140a…パージガス供給配管、150…制御装置
Claims (1)
- エージング対象の燃料電池であるワークを放電させる放電装置と、
前記ワークに燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置と、
前記ワークに酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置と、
前記ワークにパージガスを供給するパージガス供給装置と、
前記ワークの温度調節を行う冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置と、
前記ワークを収容するとともに、前記放電装置、前記燃料ガス供給装置、前記酸化剤ガス供給装置、前記パージガス供給装置、および前記冷却媒体供給装置と接続され、収容された前記ワークをエージングするための複数のブースと、
エージングを行うブースの切り替えを制御する制御装置と、を備える燃料電池のエージング装置であって、
前記放電装置は、スイッチを介して第一ブースおよび第二ブースのそれぞれに接続されており、
前記燃料ガス供給装置は、ヒータが配備された第一配管を通じて前記第一ブースおよび前記第二ブースのそれぞれに接続されており、
前記酸化剤ガス供給装置は、ヒータが配備された第二配管を通じて前記第一ブースおよび前記第二ブースのそれぞれに接続されており、
前記パージガス供給装置は、前記第一配管および/または前記第二配管を通じて前記第一ブースおよび前記第二ブースのそれぞれに接続されており、
前記第一ブースおよび前記第二ブースは、第三配管を通じて残ったガスを排気可能となっており、
前記冷却媒体供給装置は、第四配管を通じて前記第一ブースおよび前記第二ブースのそれぞれに接続されており、
前記第一配管および前記第二配管は、前記第一ブースおよび前記第二ブースをバイパスするバイパス流路を通じて前記第三配管と接続されており、
前記冷却媒体供給装置は、ポンプが配備された循環配管を通じて冷却媒体を冷却媒体タンク内で循環可能となっており、
前記制御装置は、前記第一ブースでのエージングから前記第二ブースでのエージングに切り替える際に、前記バイパス流路を通じて前記第一配管の燃料ガスおよび前記第二配管の酸化剤ガスを流通させるとともに、前記循環配管を通じて前記冷却媒体タンク内で冷却媒体を循環させることを特徴とする燃料電池のエージング装置。
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2018
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