JP2020050916A - 冷間加工性に優れる高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 - Google Patents

冷間加工性に優れる高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複雑形状の冷間加工、もしくは冷間鍛造用素材として、軟質化特性を著しく改善した高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼を安価に提供する。【解決手段】冷間加工性に優れる高硬度・高耐食性マルテンサイト系ステンレス鋼は、質量%で、C:0.12〜0.70%、Si:0.1〜1.0%、Mn:0.1〜1.5%、S:0.01%以下、P:0.05%以下、Ni:1.5%以下、Cr:10.5〜16.0%、Mo:0.9〜3.0%、N:0.01〜0.14%、Al:0.008%未満を含有し、C+N/2:0.14〜0.70%であり、かつ、1.0μm以上の炭窒化物が1600μm2中に10個以上であり、Hv硬さが200以下である。更に、好ましくは、O:0.004〜0.01%以下を含有し、1〜5μmサイズの酸化物の平均Mn濃度が5〜35質量%である。【選択図】なし

Description

本発明は、冷間加工用の部品に関して、軟化特性に優れて強冷間加工が可能な高硬度・高耐食部品用のマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法に関するものである。
近年、高硬度・高耐食マルテンサイト系ステンレス鋼のニーズが高く、自動車部品やねじ締結部品等の多くに使用されている(特許文献1〜4)。これら高硬度・高耐食マルテンサイト系ステンレス鋼部品、特に、大型の自動車部品等において、複雑形状に冷間鍛造等の冷間加工によって成型される。このため、冷間加工前に軟化焼鈍を行い、軟化焼鈍後のステンレス鋼において、Hv硬さで200以下、好ましくはHv硬さで180以下の軟化状態であることが望まれる。冷間加工後に焼き入れを行い、高硬度・高耐食マルテンサイト系ステンレス鋼となる。
しかしながら、高硬度・高耐食マルテンサイト系ステンレス鋼には、C,N,Mo,Ni等合金元素が多く添加されているため、軟化焼鈍で十分に軟質化して優れた冷間加工性(冷間鍛造性)を確保することが難しい。例えば、特許文献5には冷間鍛造性を向上させるための成分設計と軟化焼鈍技術が提案されているが、本発明に求められる水準まで軟質化できていない。
このように従来の技術では、高硬度・高耐食用途のマルテンサイト系ステンレス鋼を軟化焼鈍で十分に軟質化させて複雑形状へ冷間加工(冷間鍛造)することができない。
特許第3340225号公報 特許第4252145号公報 特開2016−50320号公報 特許第3587330号公報 特許第3328791号公報
本発明の解決すべき課題は、複雑形状の冷間加工、もしくは冷間鍛造部品用素材として、軟質化特性を著しく改善した高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法を安価に提供することである。なお、本発明が対象とする、軟化焼鈍後のステンレス鋼においては、鋼組織はフェライトと炭窒化物からなり、マルテンサイト組織ではない。一方、本発明のステンレス鋼を冷間加工した後に焼き入れを行い、最終製品はマルテンサイト組織を有していることから、本発明のステンレス鋼をマルテンサイト系ステンレス鋼と呼ぶこととする。
本発明者等は、上記課題を解決するために種々検討した結果、成分調整された高耐食高硬度用途のマルテンサイト系ステンレス鋼において、高温の軟化焼鈍により微細な炭窒化物の分散状態を制御することで、Hv硬さで200以下まで軟質化して冷間加工性が著しく向上する知見を得た。また、転位や結晶粒界をピン止めしないような微細な脱酸生成物の組成をMn含有系に制御するとより好ましい。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下の通りである。
(1)質量%で、
C:0.12〜0.70%、
Si:0.1〜1.0%、
Mn:0.1〜1.5%、
S:0.01%以下、
P:0.05%以下、
Ni:1.5%以下、
Cr:10.5〜16.0%、
Mo:0.9〜3.0%、
N:0.14%以下、
Al:0.008%未満を含有し、
残部Feおよび不可避的不純物からなる化学成分を有し、
C+N/2:0.14%〜0.70%であり、
かつ、1.0μm以上の炭窒化物が1600μm2中に10個以上であり、Hv硬さが200以下であることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼。
(2)更に質量%で
O:0.004〜0.01%を含有し、
1〜5μmサイズの酸化物の平均Mn濃度が5〜35質量%であることを特徴とする前記(1)に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。
(3)更に質量%で、
Cu:1.5%以下、
W:1.5%以下、
Co:1.5%以下、
B:0.01%以下、
Sn:0.3%以下、
Sb:0.3%以下の内、1種類以上を含有することを特徴とする前記(1)または(2)に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。
(4)更に質量%で、
Nb:0.1%以下、
Ti:0.1%以下、
V:0.2%以下、
Ta:0.2%以下の内、1種類以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。
(5)更に質量%で、
Mg:0.01%以下、
Ca:0.01%以下、
Hf:0.01%以下、
REM:0.01%以下の内、1種類以上を含有することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。
(6)軟化焼鈍処理として、
870℃よりも高く、C濃度と下記(a)式で表される炭化物の固溶温度:Tよりも20〜120℃低い温度範囲で1〜48hの熱処理を施し、引き続き平均60℃/h以下の冷却速度でTよりも250℃低い温度まで除冷することを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のマルテンサイト系ステンレス鋼の製造方法。
log(C) = −6100/(T+273) + 4 ・・・・・(a)
(a)式で「C」はC濃度(質量%)、「T」は炭化物の固溶温度(℃)を意味する。
本発明によれば、複雑部品形状に強冷間鍛造(冷間加工)もしくはニアネット成形が可能となり、自動車用等の冷間鍛造(冷間加工)による部品コストの大幅な低減効果を発揮できる高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼を提供できる。
以下に本発明の各要件について説明する。なお、以下の説明における(%)は特に断りがない限り、質量(%)である。
本発明が対象とする、冷間加工性に優れる高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼は、鋼を軟化焼鈍することで軟質化したステンレス鋼であり、鋼組織はフェライトと炭窒化物からなる。軟質化した本発明のステンレス鋼を素材として冷間加工を行い、その後に焼き入れ処理を行って高硬度化し、最終製品とする。なお、後述の本発明の成分組成を含有することにより、焼き入れ処理により大半がマルテンサイト組織となり、マルテンサイト系ステンレス鋼とすることができる。具体的には、1000〜1200℃からの焼き入れ処理で組織の約8割以上がマルテンサイト組織になる鋼である。
本発明の軟質による冷間加工性向上の効果は、製品の焼入れ処理後の硬さで500Hv以上になる高硬度・高耐食用途のマルテンサイト系ステンレス鋼で著しく発揮される。最高焼入れで500Hv未満の鋼については従来の技術で冷間加工性を十分に確保でき本発明の効果が不明瞭になる。そのため、焼入れ硬さを支配するC,N,C+N/2の含有量を限定し、本発明の効果が明瞭な範囲を規定する。
Cを0.12%以上、C+N/2を0.14%以上に限定する。しかしながら、Cを0.70%超、C+N/2を0.70%超含有させると粗大な炭化物や微細な窒化物により冷間加工性が劣化するため、上限を該値に規定する。Cの好ましい範囲は0.14〜0.40%、C+1/Nの好ましい範囲は0.18〜0.45%である。
Nは上述した焼入れ硬さに加えて製品の耐食性の確保のために含有させることができる。しかしながら、Nを0.14%超含有させると粗大な炭窒化物が生成し、冷間加工性が劣化するため上限を0.14%にする。好ましい範囲は0.02〜0.11%である。更に好ましくは、0.04〜0.10%である。Nは含有しなくてもよい。
Siは、脱酸に必要な元素であるため0.1%以上添加する。しかしながら、軟化焼鈍時のフェライト組織の固溶強化により冷間加工性を劣化させる元素であるため、含有量を1.0%以下に限定する。好ましくは、0.15〜0.7%である。
Mnは、脱酸に必要な元素であるため0.1%以上添加する。しかしながら、軟化焼鈍後の強度を上昇させて冷間加工性を劣化させるため、含有量を1.5%以下に限定する。
Sは、硫化物を形成して冷間加工性を劣化させるため、含有量を0.01%以下に限定する。
Pは、粒界偏析して冷間加工性を劣化させるため、含有量を0.05%以下に限定する。
Niは、マルテンサイト系ステンレス鋼の製品の靭性、耐食性を向上させる元素であるため、含有させてもよい。しかしながら、1.5%を超えて含有させると軟化焼鈍後の強度がHv硬さで200以下に軟質化せずに冷間加工性が劣化する。そのため、1.5%以下に限定する。好ましくは、1.3%以下である。Niは含有しなくてもよい。
Crは、ステンレス鋼の高耐食性の機能を得るための基本元素であり、10.5%以上を含有させる。しかしながら、16.0%を超えて含有させると本発明の特徴である高硬度の製品硬さを得ることができず、また、従来の技術で冷間加工性を確保できる。そのため、16.0%以下に限定する。好ましいCrの範囲は、11.0〜15.0%である。
Moは、高耐食性マルテンサイト系ステンレス鋼を得るため含有させる。なお、軟化焼鈍時に炭窒化物の粗大化を阻害して、素材を軟化し難くする元素であり、本発明の軟質・高冷間加工性の効果が明瞭になる0.9%以上に限定する。0.9%未満では公知の軟化焼鈍方法で冷間加工性が確保でき、本発明の有効性が明瞭でなくなる。一方、3.0%を超えて過度に含有させると、後述の炭窒化物の成長を抑制するため、本発明の手法でも軟化し難くなり、冷間加工性が劣化する。そのため、3.0%以下に限定する。好ましい範囲は、1.0〜2.5%である。
Alは、Mn,Si脱酸を主体として脱酸生成物を制御するため、Alの含有量は、0.008%未満に限定するのが好ましい。更に、好ましくは、0.004%以下である。Alは含有しなくてもよい。
本発明のマルテンサイト系ステンレス鋼(軟化焼鈍後)の炭窒化物の分布は、マルテンサイト系ステンレス鋼の軟化焼鈍時の軟化挙動(軟化焼鈍後の軟化挙動)に影響を与え、軟化焼鈍後の鋼中で炭窒化物が微細分散していると、(軟化焼鈍後の)冷間加工において、転位や結晶粒界の動きをピンニングして冷間加工し難い。炭窒化物サイズは大きい方がよく、1600μm2中に1.0μm以上の炭窒化物個数が10個以上であれば、1.0μm未満の微細な炭窒化物が減少するため、200Hv以下の軟質化特性が得られる。好ましくは、1600μm2中に2.0μmサイズ以上の炭窒化物が10個以上である。ここで炭窒化物サイズとは、炭窒化物の(長径+短径)/2を示す。
公知技術よりも軟質化して複雑形状へ冷間加工して効果が著しく発揮されるためには、本発明のステンレス鋼(軟化焼鈍後)のHv硬さで200以下に限定する。更に、Hv硬さで180以下になると、複雑形状の大型部品への冷間鍛造も可能となり、飛躍的に工業的・経済的な効果が大きくなるため、好ましくは、Hv硬さで180以下である。
次に請求項2記載の本発明の各要件について説明する。
脱酸生成物は熱間圧延時に分解・微細化するため軟化焼鈍時の素材の軟質化を抑制する。そのため、脱酸元素のMn量とO量,Al量規制や凝固条件等で脱酸生成物の組成を制御すると共に、脱酸生成物が転位や結晶粒界をピン止めせず、冷間加工割れを誘発しないサイズに制御することが軟質化を更に促進することができるので好ましい。以下にその要件について述べる。
Oは、Mn,Si脱酸鋼での微細な脱酸生成物(酸化物)の組成やサイズに大きく影響を与える。凝固時の脱酸生成物の平均直径を5μm以下の微細にして冷間加工割れに対して実質的に無害化し、且つ、脱酸生成物を熱的に安定化して熱間圧延時の1μm未満サイズへの分解・微細化を抑制することが重要になる。そのため、鋼中のOを0.014%以下程度に制限すると、粗大酸化物生成を抑えられるので好ましい。OはT.Oを意味する。さらに鋼中のOを0.004〜0.01%にすることがより好ましい。これにより脱酸生成物(酸化物)中の平均Mn濃度が5〜35質量%になり、脱酸生成物が熱的に安定化して分解・微細化が抑制される。
鋼中のOが0.01%を超えると、脱酸生成物中の平均Mn濃度が35%を超え、平均直径が5μmを超える粗大な酸化物が生成するために冷間加工時に割れ等が発生し、冷間加工性が劣化する懸念がある。即ち、鋼中のO量を0.01%以下とすることにより、凝固時の脱酸生成物の平均直径を5μm以下に微細化することができる。
一方、鋼中のO量が0.004%未満の場合、微細な脱酸生成物(酸化物)中の平均Mn濃度が5%未満となり、微細な脱酸生成物が熱力学的に不安定となって熱間圧延時に1μm未満のサイズに分解・微細化が進んで、軟化焼鈍時に転位や結晶粒界の動きをピンニングして金属組織が微細構造のままになって軟化を阻害する懸念がある。好ましくは、0.005〜0.008%である。
鋼中の微細な脱酸生成物は凝固時に生成し、熱力学的に不安定な場合、熱間圧延等の熱間加工で分解・微細化が進み、軟化焼鈍時に転位や結晶粒界の動きをピンニングして軟化を阻害する。マルテンサイト系ステンレス鋼の場合、鋳片の1500〜1300℃の間の平均冷却速度が1〜500℃/sの範囲で、凝固時に生じる2次脱酸生成物の平均サイズが約5μm以下となって分解・微細化で軟質化に影響を及ぼす。平均冷却速度が1℃/sよりも遅くなると脱酸生成物が5μmを超えて粗大化し、本発明の軟質化効果が不明瞭になるばかりか、冷間加工性も劣化する。一方、500℃/sよりも平均冷却速度が大きいと脱酸生成物が1μm未満に微細化するため熱的に安定化させても素材の軟質化を促進し難くなる。そのため、本発明で規定する微細な酸化物のサイズを1〜500℃/sの平均冷却速度で凝固させた時に生成するサイズである、1〜5μmに限定すると好ましい。
ここで、酸化物の平均Mn濃度は、1〜5μmサイズの酸化物について評価する。酸化物のサイズ分布のピークが約1〜5μmとなり、該サイズが酸化物(脱酸生成物)の代表的な組成を示すためである。1μm未満では分析精度のため規定し難く、5μm超ではスラグ系酸化物等のイレギュラーな酸化物になる可能性があるため除外した。また、酸化物中の平均組成とは、非金属介在物中のS元素を除いてOを含めて質量%で換算して求めた値である。軟化焼鈍時に転位や結晶粒界の動きをピンニングし難いMn含有の熱力学的に安定(熱間圧延時に分解して微細化しない)な脱酸生成物を生成させることが軟化焼鈍時の軟質化の促進に有効である。
次に請求項3記載の本発明の各要件について説明する。
Cuは、製品の耐食性を向上させるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、1.5%を超えて含有させても、その効果は飽和し、冷間加工性を劣化させるため、含有量は1.5%以下とする。好ましくは、0.35%以下である。
Co,Wは、製品の靭性や耐食性を向上させるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、1.5%を超えて含有させても、その効果は飽和し、冷間加工性を劣化させるため、含有量は1.5%以下とする。好ましくは、1.0%以下である。
Bは、製品の靭性を向上させるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、0.01%を超えて含有させても、その効果は飽和するし、逆に粗大なボライドを生成して冷間加工性を劣化させるため、含有量は0.01%以下とする。好ましくは、0.006%以下である。
Sn,Sbは、製品の耐食性を向上させるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、0.3%を超えて含有させても、その効果は飽和するし、熱間製造性を著しく劣化させるため、含有量は0.3%以下とする。好ましくは、0.1%以下である。
次に請求項4記載の本発明の各要件について説明する。
Nb,Tiは、製品の靭性や耐食性を向上させるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、0.1%を超えて含有させても、その効果は飽和するし、逆に粗大な炭窒化物を生成して冷間加工性が劣化させるため、含有量は0.1%以下とする。好ましくは、0.06%以下である。
V,Taは、製品の靭性や耐食性を向上させるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、0.2%を超えて含有させても、その効果は飽和するし、逆に粗大な炭窒化物を生成して冷間加工性が劣化させるため、含有量は0.2%以下とする。好ましくは、0.1%以下である。
次に請求項5記載の本発明の各要件について説明する。
Mg,Ca,Hf、REMは、脱酸生成物の熱力学的な安定度を増加して軟化焼鈍時の軟質化に効果があるため、必要に応じて含有させてもよい。しかしながら、0.01%を超えて添加しても、その効果は飽和するし、逆に粗大な酸化物を生成して冷間加工性を劣化させるため、含有量を0.01%以下とする。好ましくは、0.005%以下である。
REM(希土類元素)は、一般的な定義に従い、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)の2元素と、ランタン(La)からルテチウム(Lu)までの15元素(ランタノイド)の総称を指す。単独で含有させてもよいし、混合物であってもよい。
本発明のステンレス鋼は、上述してきた元素以外は、Feおよび不可避的不純物からなる化学成分から構成される。
代表的な不可避的不純物としては、前述のP、Sに加え、Zn,Bi,Pb,Ge,Se,Ag,Se,Te等が挙げられ、通常、鉄鋼の製造プロセスで不可避的不純物として、0.1%程度の範囲で混入する。
また、任意添加元素について、代表的なものを上記(3)〜(5)で規定しているが、本明細書中に記載されていない元素であっても、本発明の効果を損なわない範囲で含有させることができる。
次に請求項6記載の本発明の各要件について説明する。
前記に記載の炭窒化物のサイズ・分散状態にして軟質化したステンレス鋼とするためには、軟化焼鈍処理として、870℃以上の高温で、かつ、下記(a)式で計算される炭化物の固溶温度:Tよりも20〜120℃低い温度範囲で1〜48hの保定熱処理を施し、引き続き平均60℃/h以下の冷却速度で徐冷することが好ましい。保定熱処理時間が1hよりも短いと炭窒化物サイズが微細となり、軟質化が期待できず、逆に48hよりも長いと効果は飽和するし、工業的に経済合理性を失う。そのため、保定熱処理時間を1〜48hに限定する。好ましい範囲は、2〜10hである。なお、(a)式でC量による炭化物の固溶温度を計算できる。
log(C) = −6100/(T+273) + 4 ・・・・・(a)
(a)式で「C」はC濃度(質量%)、「T」は炭化物の固溶温度(℃)を意味する。
保定熱処理温度が870℃もしくは(T−120)℃よりも低温になると炭窒化物サイズが微細になり、軟質化が期待できず、逆に(T−20)℃よりも高温で保定熱処理を実施するとフィルム状の粒界炭化物となり、冷間加工性が劣化する。なお、保定熱処理温度の好ましい範囲は、900℃以上で、かつ、Tよりも30〜100℃低い温度である。
保定熱処理温度からの徐冷の冷却速度について、平均60℃/h超の冷却速度で徐冷すると、炭窒化物が微細となり、軟質化が期待できない。
徐冷終了温度について、(T−250)℃まで徐冷しなかった場合、炭窒化物の微細化や硬質なマルテンサイト組織の生成により軟質化が期待できない。そのため、(T−250)℃よりも低い温度まで徐冷することが好ましい。なお、(T−250)℃よりも低い温度では特に冷却速度は規定しなくともよい。
上記の本発明の軟化焼鈍方法で炭化物サイズ、分散状態が決まるため、本発明の焼鈍方法の後に従来の焼鈍方法を適用しても効果は継続されるので、従来の焼鈍方法と組み合わせてもよい。
以上説明した本発明によれば、軟質化特性を有して複雑形状に強冷間加工できる、高硬度・高耐食性用途のマルテンサイト系ステンレス鋼を安価に提供できる。
《実施例1》
150kgの真空溶解炉にて表1、表2に示す化学組成の鋼を溶解し、直径200mmの鋳型に鋳造した。その後、1200℃加熱後に熱間鍛造して直径70mmまで加工した。次に、800℃で1時間焼鈍し、直径66mmにピーリングした後、熱間圧延を想定して1150℃の熱間押し出しにより直径14mmの棒鋼に熱間加工、常温まで空冷した。その後、軟化焼鈍として、表1、表2に示す各温度で5hの保定熱処理を施し、20℃/hで650℃まで徐冷して製品のステンレス鋼とした。そして、軟質化状況、冷間加工性および炭窒化物や微細酸化物の状態に及ぼす成分の影響について調査した。表3、表4に調査結果について示す。
Figure 2020050916
Figure 2020050916
Figure 2020050916
Figure 2020050916
軟質化状況について、前記棒鋼を長手方向中心断面に埋め込み研磨し、荷重1kgで断面の中心部のHv硬さを評価した。
冷間加工性は、得られた棒鋼からφ8mm,高さ12mmの圧縮試験片を作成し、高さ方向に10/sの歪み速度で端面圧縮加工を施し、割れなく冷間圧縮加工が可能か否かで判断した。75%の加工率で冷間圧縮加工が可能であれば○、割れが発生した場合を×、80%の加工率で冷間圧縮加工が可能であれば◎で評価した。なお、加工率とは、(12−H)/12×100(%)であり、Hは冷間圧縮加工後の試験片の厚さ(mm)である。
炭窒化物の分散状態は、埋め込み研磨面を王水にてエッチングし、SEM・EDSにて評価した。1600μm2中に直径1μmサイズ以上の炭窒化物が10個以上ある場合を○、1600μm2中に2.0μmサイズ以上の炭窒化物が10個以上ある場合を◎で評価した。なお、サイズの直径とは(長径+短径)/2で計算される。炭窒化物とはEDS分析にてCr、Fe、C、Nを主体とする析出物である。
微細酸化物の組成評価について、炭窒化物の影響を除くため1150℃から空冷の焼入れ処理した材料について、表層を#500研磨した鋼材を非水溶液中(3%のマレイン酸+1%のテトラメチルアンモニウムクロイド+残部メタノール)で電解(100mV定電圧)して、マトリックスを溶解し、フィルターでろ過して、酸化物を抽出した。その後、フィルター上に残った酸化物について、SEM・EDSにて、1〜5μmサイズの酸化物を20個選定して組成分析を実施した。なお、熱押し加工材についても同様に酸化物の組成分析を実施し、本焼入れ処理で酸化物の状態が変化していないことを確認している。直径のサイズとは(長径+短径)/2で計算される。酸化物とはEDS分析にてOとAl,Mn,Si,Fe,Cr,Ti等の組成が主体の非金属介在物を示し、Sを除いたものを100%換算で各元素の質量%を算出した。
本発明のマルテンサイト系ステンレス鋼は、高硬度・高耐食性用途であり、冷間加工後に焼き入れ処理を施して最終製品とした段階で、高硬度・高耐食性を具備していることが要求される。
高硬度特性については、冷間加工後にT+50℃の温度から空冷の焼き入れを行い、Hv硬さ評価を行った。Hv500以上であれば本発明の要件を具備している。実施例において、焼き入れ後にHv500未満の場合に表4の備考欄に「焼き入れ硬さ不足」と記載した。
耐食性特性については、冷間加工後にT+50℃の温度から空冷の焼き入れを行い、表面を#500研磨後にJISの中性塩水噴霧試験で24hの塩水噴霧で耐食性評価を行い、赤錆が発生しなければ良好な耐食性を具備している。実施例において、赤錆びが発生した場合(端部除く)に表4の備考欄に「耐食性不足」と記載した。
表3、表4の実施例1〜42が本発明例である。製品の硬さについて、本発明鋼ではHv硬さで200以下が得られており、また、大半で好ましいHv硬さ180以下が得られた。また、冷間加工性について、本発明鋼では全て○または◎であり、優れた冷間加工性を示していた。炭窒化物の分散状態は、本発明鋼では全て○または◎であり、優れた冷間加工性に資する炭窒化物の分散状態を示していた。さらに、実施例3〜36の本発明鋼の1〜5μmサイズの酸化物の平均Mn濃度は5〜35質量%であり、軟質化に資する微細な酸化物状態を示していた。
一方、比較鋼である実施例43〜55では、鋼の成分組成が本発明の規定範囲を満たしておらず、所要の特性を満足していないことがわかる。
《実施例2》
次に、軟化焼鈍材の製造方法の影響を調査した。前述で製造した本発明鋼Cの熱間押し出し材のφ14mm棒鋼について、表5に示す種々の条件で軟化焼鈍を施し、軟質化、冷間加工性および炭窒化物の状態に及ぼす製造方法の影響について調査した。なお、軟化焼鈍時には微細酸化物の状態は変化しないため本項では調査は実施していない。表5に軟化焼鈍材の製造方法と調査結果を示す。
Figure 2020050916
本発明例ではいずれも優れた冷間加工性に資する炭窒化物の分散状態を示し、冷間鍛造性に優れていた。実施例66では、表5の備考に「軟化焼鈍追加」と記載したように、本発明の軟化焼鈍後に、従来の850℃−2h保定後、30℃/hで700℃まで徐冷して脱炉の軟化焼鈍を付与しているが、本発明の効果が引き継がれている。
一方、比較例である実施例67〜71では、軟化焼鈍条件が本発明の規定範囲を満たしておらず、本発明の炭窒化物の分散状態や優れた冷間鍛造性を満足していないことがわかる。
以上の各実施例から明らかなように、本発明におり、冷間鍛造性などの冷間加工性に優れる高硬度・高耐食用途のマルテンサイト系ステンレス鋼を安定的に提供することができ、冷間鍛造で大量生産することで部品の製造コストを大幅に低減でき、産業上極めて有用である。

Claims (6)

  1. 質量%で、
    C:0.12〜0.70%、
    Si:0.1〜1.0%、
    Mn:0.1〜1.5%、
    S:0.01%以下、
    P:0.05%以下、
    Ni:1.5%以下、
    Cr:10.5〜16.0%、
    Mo:0.9〜3.0%、
    N:0.14%以下、
    Al:0.008%未満を含有し、
    残部Feおよび不可避的不純物からなる化学成分を有し、
    C+N/2:0.14%〜0.70%であり、
    かつ、1.0μm以上の炭窒化物が1600μm2中に10個以上であり、Hv硬さが200以下であることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼。
  2. 更に質量%で、
    O:0.004〜0.01%を含有し、
    1〜5μmサイズの酸化物の平均Mn濃度が5〜35質量%であることを特徴とする請求項1に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。
  3. 更に質量%で、
    Cu:1.5%以下、
    W:1.5%以下、
    Co:1.5%以下、
    B:0.01%以下、
    Sn:0.3%以下、
    Sb:0.3%以下の内、1種類以上を含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。
  4. 更に質量%で、
    Nb:0.1%以下、
    Ti:0.1%以下、
    V:0.2%以下、
    Ta:0.2%以下の内、1種類以上を含有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。
  5. 更に質量%で、
    Mg:0.01%以下、
    Ca:0.01%以下、
    Hf:0.01%以下、
    REM:0.01%以下の内、1種類以上を含有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。
  6. 軟化焼鈍処理として、
    870℃よりも高く、C濃度と下記(a)式で表される炭化物の固溶温度:Tよりも20〜120℃低い温度範囲で1〜48hの熱処理を施し、引き続き平均60℃/h以下の冷却速度でTよりも250℃低い温度まで除冷することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼の製造方法。
    log(C) = −6100/(T+273) + 4 ・・・・・(a)
    (a)式で「C」はC濃度(質量%)、「T」は炭化物の固溶温度(℃)を意味する。

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