JP2020050222A - 車両制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】協調型車間距離維持支援システムによる車間距離制御(CACC)を実施できる機会を増やす。【解決手段】車両制御システムは、制御部6,判定部3及び選定部4を備えている。制御部6は、少なくとも自車両1の前方情報と車車間通信で取得された他車両情報とを用いて、自車両1が追従対象車に追従して走行するように自車両1を制御する。判定部3は、GPSを用いて取得された自車両1の位置情報P1が有効であるか否かを判定する。選定部4は、判定部3で位置情報P1が有効であると判定された場合に、位置情報P1と前方情報と他車両情報とに基づき、所定の選定条件を満たす他車両2を追従対象車として選定する。また、選定部4は、判定部3で位置情報P1が有効でないと判定された場合であっても、追従対象車として前回選定した他車両2が所定の継続条件を満たす限り、その他車両2を追従対象車として選定し続ける。【選択図】図1

Description

本発明は、隊列走行などにおいて、後続車が追従対象とする先行車(以下、「追従対象車」という)を選定するための車両制御システムに関する。
近年、複数の車両において車車間通信で情報を送受することにより車間距離を所定距離に保つ制御(CACC;Cooperative Adaptive Cruise Control)の開発が進んでいる。CACCでは、車載のレーダで取得される情報だけでなく車車間通信で取得される情報も用いられるため、車車間通信を用いない従来の制御(ACC;Adaptive Cruise Control)と比べて、より緻密な車間距離制御を実現できるとされている。
CACCを実施しようとする際には、車車間通信で送受される各車両の情報に基づいて、追従対象車の選定が行われる。具体的には、GPS(Global Positioning System)を用いて取得される各車両の位置情報を車車間通信で共有し、これらの位置情報を比較して得られる各車両の位置関係に基づき、複数の候補車の中から最適な追従対象車が選定される(例えば特許文献1参照)。
特許第6347243号公報
しかしながら、トンネル内や山林のようにGPSの電波が届きにくいエリアでは、GPSを用いても位置情報を適切に取得できないため、前述したような追従対象車の選定を行えないという課題がある。追従対象車の選定を行えないと、CACCを実施することができない。
本件の車両制御システムは、前述したような課題に鑑み創案されたものであり、CACCを実施できる機会を増やすことを目的の一つとする。
ここで開示する車両制御システムは、GPSを用いて自車両の位置情報を取得する位置取得部と、前記自車両の前方情報を取得する前情報取得部と、車車間通信で他車両情報を取得する車車間通信部と、少なくとも前記前方情報および前記他車両情報を用いて、前記自車両が追従対象車に追従して走行するように前記自車両を制御する制御部と、前記位置情報が有効であるか否かを判定する判定部と、前記判定部で前記位置情報が有効であると判定された場合に、前記位置情報と前記前方情報と前記他車両情報とに基づき、所定の選定条件を満たす他車両を前記追従対象車として選定し、前記判定部で前記位置情報が有効でないと判定された場合であっても、前記追従対象車として前回選定した前記他車両が所定の継続条件を満たす限り、前記他車両を前記追従対象車として選定し続ける選定部と、を備えている。
このように、GPSを用いて自車両の位置情報を適切に取得できない場合であっても、追従対象車として前回選定された他車両が継続条件を満たす限り、この他車両を追従対象車として選定し続けることでCACCを継続可能とする。
開示の車両制御システムによれば、CACCを実施できる機会を増やすことができる。
実施形態としての車両制御システムの全体構成を説明するためのブロック図である。 図1の車両制御システムによる隊列走行を例示した模式図であり、(A)はGPSが有効である場合を示し、(B)はGPSが有効でない場合を示している。 図1の車両制御システムで実施される制御内容を例示したフローチャートである。
図面を参照して、実施形態としての車両制御システムについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.全体構成]
本実施形態に係る車両制御システムは、車車間通信を用いて車間距離を所定距離に保つ制御(CACC;Cooperative Adaptive Cruise Control)を行うものである。以下、図1に示す自車両1に適用された車両制御システムについて説明する。なお、自車両1の周辺を走行する他車両2にも、自車両1と同様の車両制御システムが適用されていてもよい。また、本実施形態では自車両1及び他車両2としてトラックを例示するが、自車両1及び他車両2の種類は特に限定されない。
自車両1には、自車両1に関する情報を取得するセンサ類11〜13と、他車両2に関する情報を取得するレーダ(前情報取得部)14及び通信装置(車車間通信部)15と、自車両1を作動(加速,制動,操舵)させる作動ユニット16と、作動ユニット16を制御する制御装置10とが設けられる。
CACCスイッチ11は、CACCを実施するか否かを自車両1の乗員が選択するための操作手段であって、オンとオフとの何れか一方が選択されるトグルスイッチで構成され、自身のオン,オフ状態を検出する。CACCスイッチ11がオン状態である場合、自車両1はCACCを実施するCACCモードとなる。一方、CACCスイッチ11がオフ状態である場合、自車両1はCACCを実施しない通常モードとなる。
GPS受信機(位置取得部)12は、GPS衛星7から送信される電波(以下、「GPS電波」という)を受信することで、自車両1の現在位置に関する情報(位置情報)P1(以下、「自車位置情報P1」という)を取得する。速度センサ13は、自車両1の速度V1(以下、「自車速度V1」という)を検出する。これらのセンサ類11〜13で検出,取得された情報は、制御装置10に伝達される。
レーダ14は、例えばミリ波レーダであって、自車両1の前方に向けて電磁波を送信し、その反射波を受信することで、自車両1の前方に存在する他車両2の情報(前方情報)を所定の周期で取得する。レーダ14で取得される情報には、自車両1の前方に存在する他車両2までの距離(車間距離)Drや、この他車両2と自車両1との相対速度(速度差)Vr等が含まれる。
通信装置15は、他車両2と無線ネットワーク3を介して通信(車車間通信)を行うことで様々な情報を送受する電子制御装置である。通信装置15は、制御装置10から伝達される情報を他車両2に送信するとともに、他車両2から受信した情報を制御装置10に伝達する。通信装置15が他車両2から受信する情報(他車両情報)としては、他車両2の現在位置に関する情報P2(以下、「他車位置情報P2」という),他車両2の速度V2(以下、「他車速度V2」という),他車両2のID情報,加速度等が挙げられる。
作動ユニット16は、具体的には、駆動装置17と制動装置18と操舵装置19とで構成される。駆動装置17は、自車両1の駆動源(エンジンや電動モータ)やトランスミッション機構などであり、制動装置18は、自車両1に制動力を与えるブレーキ装置や回生ブレーキシステムなどである。また、操舵装置19は、自車両1のドライバによる操舵操作をアシストするパワーステアリング装置などである。各装置17〜19の作動状態は、手動運転操作で変更可能であるとともに、制御装置10によって制御可能である。
制御装置10は、自車両1に搭載される各種装置を統合制御する電子制御装置であって、例えばマイクロプロセッサやROM,RAM等を集積したLSIデバイスや組み込み電子デバイスとして構成され、車載ネットワーク網の通信ラインに接続される。本実施形態の制御装置10は、センサ類11〜13,レーダ14及び通信装置15で検出,取得された情報に基づいて、作動ユニット16を制御する。
なお、他車両2は、例えば自車両1と同様に構成されており、図示しない通信装置を搭載している。他車両2は、この通信装置から無線ネットワーク3を介して、前述したように他車両2に関する様々な情報(他車位置情報P2,他車速度V2,車両ID,加速度等)を自車両1の通信装置15に送信する。
[2.システム構成]
本実施形態に係る車両制御システムは、自車両1がCACCモードである場合に、自車両1が追従対象とする追従対象車2Aを他車両2の中から選定し、自車両1が追従対象車2Aに追従して走行するようにCACCを実施する。以下、CACCを実施するために他車両2の中から追従対象車2Aを選定する制御を「選定制御」という。選定制御では、自車両1及び他車両2の位置関係や速度差等に基づいて追従対象車2Aが選定される。すなわち、追従対象車2Aの選定では、GPSを用いて得られた自車位置情報P1及び他車位置情報P2が使用される。
前述したような追従対象車2Aの選定は、図2(A)に示すように、GPS電波が自車両1及び他車両2の双方に支障なく届き、自車位置情報P1及び他車位置情報P2が適切に取得される場合には、実施可能である。一方、図2(B)に示すように、例えばトンネル8内においてGPS電波が自車両1及び他車両2の双方に届かず、自車位置情報P1及び他車位置情報P2を適切に取得できない場合には、前述したような追従対象車2Aの選定を実施することができない。すなわち、トンネル8内や山林のようにGPS電波が届きにくいエリアでは、自車位置情報P1及び他車位置情報P2が適切に取得されないことにより追従対象車2Aを選定できない場合がある。この場合、CACCを実施することができない。
そこで、本実施形態の選定制御では、自車両1の位置情報P1をGPSから適切に取得できない場合であっても、追従対象車2Aとして前回選定した他車両2と自車両1との間に大きな変化がない限り、この他車両2を追従対象車2Aとして選定し続ける。言い換えると、選定制御では、現時点でGPSが有効でなくても、GPSが有効でなくなる以前に追従対象車2Aとして選定した他車両2が依然として追従対象車2Aとしての条件(後述する継続条件)を満たすのであれば、この他車両2を追従対象車2Aとして再び選定する。これにより、GPSが有効でない場合であってもCACCを実施できる機会を増やす。
選定制御は、前述した制御装置10によって実施される。本実施形態の制御装置10は、選定制御を実施するための要素として、判定部4,選定部5及び制御部6を有する。本実施形態では、判定部4,選定部5及び制御部6がいずれもソフトウェアで実現されるものとする。なお、判定部4,選定部5及び制御部6は、ハードウェア(電子回路)で実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとが併用されて実現されてもよい。
判定部4は、CACCスイッチ11がオン状態である場合に、GPS受信機12で取得された自車位置情報P1が有効である(すなわち、GPSが有効である)か否かを判定する。本実施形態の判定部4は、下記の条件A1が成立する場合に「GPSが有効である」と判定し、下記の条件A1が成立しない場合に「GPSが有効でない」と判定する。
<GPS判定条件>
条件A1:GPS受信機12で受信されるGPS電波の強度が所定強度以上である。
なお、判定部4は、条件A1に代えて下記の条件A2を適用してもよいし、条件A1,A2のそれぞれを「GPSが有効である」と判定するための必要条件としてもよい。
条件A2:GPS受信機12が通信可能なGPS衛星7の個数が所定数以上である。
選定部5は、CACCを実施するために、追従対象車2Aとする他車両2を選定する。選定部5は、判定部4の判定結果に応じて追従対象車2Aの選定方法を変更する。具体的には、選定部5は、判定部4で「GPSが有効である」と判定された場合には、自車位置情報P1等を用いて追従対象車2Aの選定を行い、判定部4で「GPSが有効でない」と判定された場合には、自車位置情報P1を用いずに追従対象車2Aの選定を行う。
選定部5は、「GPSが有効である」と判定された場合、他車両2が所定の選定条件を満たすか否かを判定し、この選定条件を満たす他車両2を追従対象車2Aとして選定する。本実施形態の選定条件は、下記の条件B1〜B3の全てを満たすことである。
<選定条件>
条件B1:自車両1の前方の所定範囲内にいる。
条件B2:自車両1との車間距離に関する距離誤差Edが閾値E1以内(Ed≦E1)である。
条件B3:他車速度V2に関する速度誤差Evが閾値E2以内(Ev≦E2)である。
ここで、条件B1の「所定範囲」は、例えばレーダ14,通信装置15で情報を検出,取得可能な範囲よりも小さい範囲に予め設定される。また、条件B2の「距離誤差Ed」は、自車位置情報P1及び他車位置情報P2を用いて算出される車間距離Dpと、レーダ14で取得される車間距離Drとの差(|Dp−Dr|)として算出される。同様に、条件3の「速度誤差Ev」は、速度センサ13及び通信装置15でそれぞれ取得される自車速度V1及び他車速度V2の差Vs(|V1−V2|)と、レーダ14で取得される相対速度Vrとの差(|Vs−Vr|)として算出される。また、条件B2,B3でそれぞれ用いられる閾値E1,E2は、例えば速度センサ13,レーダ14及び通信装置15の性能に応じて、互いに独立した値として予め設定される。
このように、選定条件の成否判定では、GPS受信機12,速度センサ13,レーダ14及び通信装置15で検出,取得された各種情報が用いられる。なお、選定部5は、複数の他車両2が選定条件を満たす場合には、例えば距離誤差Edが最小の他車両2を追従対象車2Aとして選定する。あるいは、この場合、選定部5は、速度誤差Evが最小の他車両2を追従対象車2Aとして選定してもよいし、前述した車間距離Dp,Drが最小の他車両2を追従対象車2Aとして選定してもよい。
本実施形態では、前述したように自車位置情報P1等を用いて追従対象車2Aが選定された場合に、追従対象車2Aとして選定された他車両2の車両IDが制御装置10内に記憶される。ここで記憶される車両IDは、通信装置15により取得される。なお、選定部5は、選定条件を満たす他車両2が存在しない場合には、追従対象車2Aを選定しない。この場合、制御装置10内に記憶されていた追従対象車2Aの車両IDが削除される。
また、選定部5は、判定部4で「GPSが有効でない」と判定された場合、追従対象車2Aとして前回選定した他車両2が所定の継続条件を満たすのであれば、この他車両2を追従対象車2Aとして再び選定する(換言すると、前回の選定を維持し、追従対象車2Aを変更しない)。すなわち、判定部4は、現時点でGPSが有効でなくても、GPSが有効でなくなる以前に追従対象車2Aとして選定した他車両2が継続条件を満たす限り、この他車両2を追従対象車2Aとして選定し続ける。このように、GPSが有効でない場合は、追従対象車2Aとして前回選定された他車両2のみが、追従対象車2Aの候補となる。
本実施形態の選定部5は、まず通信装置15で取得される他車両2の車両IDを制御装置10内に記憶された車両IDと照合することで、追従対象車2Aとして前回選定した他車両2を特定し、この他車両2が継続条件を満たすか否かを判定する。継続条件は、GPSから得られる自車位置情報P1や他車位置情報P2を用いずに成否を判定可能なものとされる。本実施形態の継続条件は、以下の条件C1を満たすことである。
<継続条件>
条件C1: 車間距離Drの変化量ΔDが所定量X以内(ΔD≦X)である。
本実施形態の選定部5は、レーダ14で取得される車間距離Drを用いて継続条件の成否を判定する。具体的には、選定部5は、レーダ14で今回の周期に取得された車間距離Dr1と、レーダ14で前回の周期に取得された車間距離Dr0との差を変化量ΔD=|Dr1−Dr0|として算出し、この変化量ΔDを予め設定された所定量Xと比較することで条件C1の成否を判定する。所定量Xは、レーダ14の応答性や自車両1の加減速性能等を考慮して予め設定される。なお、選定部5は、追従対象車2Aとして前回選定した他車両2が継続条件を満たさない場合には、追従対象車2Aを選定しない。この場合、制御装置10内に記憶されていた追従対象車2Aの車両IDが削除される。
制御部6は、選定部5で追従対象車2Aが選定された場合に、自車両1が選定部5で選定された追従対象車2Aに追従するようにCACCを実施する。具体的には、制御部6は、レーダ14で取得される情報と、通信装置15で取得される情報との双方を用いて、自車両1と追従対象車2Aとの車間距離が所定距離となるように作動ユニット16を制御する。
本実施形態の制御部6は、GPSが有効である状況下で追従対象車2Aが選定された場合には、自車位置情報P1及び他車位置情報P2を用いてCACCを実施する。すなわち、この場合に実施されるCACCでは、GPSが用いられる。一方、制御部6は、GPSが有効でない状況下で追従対象車2Aが選定された場合には、自車位置情報P1及び他車位置情報P2を用いずにCACCを実施する。すなわち、この場合に実施されるCACCでは、GPSが用いられない。なお、制御部6は、選定部5で追従対象車2Aが選定されない場合には、CACCを実施しない。
[3.フローチャート]
図3は、前述した選定制御の内容を例示したフローチャートである。このフローは、自車両1がCACCモードである場合に、制御装置10において所定の演算周期で繰り返し実施される。自車両1がCACCモードであるか否かは、CACCスイッチ11から制御装置10に伝達される情報に基づき、例えば判定部4により判定される。なお、CACCスイッチ11がオン状態からオフ状態に切り替えられた(すなわち、自車両1がCACCモードから通常モードに切り替わった)場合は、追従対象車2Aの選定が解除(リセット)され、記憶されていた車両IDが削除される。
選定制御では、まず、GPS受信機12,速度センサ13,レーダ14,通信装置15から各種情報が取得され(ステップS1)、次いで、判定部4によりGPSが有効であるか否かが判定される(ステップS2)。GPS電波を自車両1で支障なく受信できる場合は、判定部4で「GPSが有効である」と判定され、ステップS3に進む。
ステップS3では、選定部5により他車両2が選定条件を満たすか否かが判定される。他車両2が選定条件を満たす場合は、この他車両2が追従対象車2Aとして選定されるとともに、この他車両2の車両IDが制御装置10内に記憶され(ステップS4)、フローをリターンする。この場合、制御部6によりCACCが実施される。これに対し、ステップS3の判定で他車両2が選定条件を満たさない場合は、追従対象車2Aを選定せずに(ステップS5)、このフローをリターンする。この場合、CACCは実施されない。
次の演算周期でもGPSが有効であればステップS3の判定が再び行われ、その判定結果に応じてステップS4,S5の処理が繰り返される。なお、ステップS4で追従対象車2Aを選定した後、次の演算周期でステップS3からステップS5に進んだ場合は、追従対象車2Aの選定が解除される。この場合、記憶されていた車両IDが削除されるとともに、制御部6によるCACCが終了する。
ステップS2においてGPS電波を自車両1で受信することが難しい場合は、判定部4で「GPSが有効でない」と判定され、ステップS6に進む。ステップS6では、選定部5により、その時点で追従対象車2Aが既に選定されているかが判断される。この判断は、前回ステップS2からステップS3に進んだとき(最後にGPSが有効であった機会)に、ステップS4の処理を行った(追従対象車2Aの選定を実施できた)か否かの判断に相当する。
前回ステップS2からステップS3に進んだときにステップS5の処理を行った場合は、追従対象車2Aの選定が実施されていない又は解除されているため、ステップS6からフローをリターンする。すなわち、最後にGPSが有効であった機会に追従対象車2Aを選定できなかった場合は、追従対象車2Aを選定しないままフローをリターンする。なお、選定制御における最初の演算周期でステップS6に進んだ場合も、追従対象車2Aが選定されていないため、ステップS6からフローをリターンする。
一方、前回ステップS2からステップS3に進んだときにステップS4の処理を行った場合は、追従対象車2Aの選定が実施されているため、ステップS6からステップS7へ進む。ステップS7では、選定部5により、車車間通信で取得された車両IDと記憶されている車両IDとに基づき、追従対象車2Aとして前回選定した他車両2が特定されたうえで、この他車両2が継続条件を満たすか否かが判定される。
例えば、追従対象車2Aとして前回選定された他車両2が車線変更をした場合や、追従対象車2Aとして前回選定された他車両2と自車両1との間に他の車両が割り込んできた場合は、ステップS7で継続条件が満たされないと判定される。この場合はステップS7からステップS5に進み、追従対象車2Aの選定が解除されて、フローをリターンする。すなわち、この場合は記憶されていた車両IDが削除されるとともに、制御部6によるCACCが終了する。
一方、ステップS7で継続条件が満たされていると判定された場合は、選定部5により前回の選定が維持され(ステップS8)、このフローをリターンする。すなわち、ステップS8では、追従対象車2Aとして既に選定されている他車両2が再び追従対象車2Aとして選定される。この場合、制御部6によりCACCが継続される。
[4.作用,効果]
前述した車両制御システムでは、GPSを用いて自車位置情報P1を適切に取得できない場合であっても、追従対象車2Aとして前回選定された他車両2が継続条件を満たす限り、この他車両2が追従対象車2Aとして選定され続ける。このように、GPSが有効でない場合であっても、前回選定した追従対象車2Aを変更しない(前回の選定を維持する)ことにより、CACCを継続させることができる。
したがって、例えば図2(A),(B)に示すように、自車両1が他車両2とのCACCを実施しながらトンネル8に入った場合に、トンネル8内でGPS電波を適切に受信できなくなったとしても、トンネル8に入る前に選定した追従対象車2Aが継続条件を満たす限りCACCを継続できる。よって、CACCを実施できる機会を増やすことができる。なお、前述したようにCACCでは車車間通信が用いられるため、車車間通信を用いない制御(ACC;Adaptive Cruise Control)が実施される場合と比べて、車間距離をより緻密に制御することができる。
また、前述した選定制御では、GPSが有効でない場合に追従対象車2Aの候補となる他車両2が、追従対象車2Aとして前回選定された他車両2とされる。言い換えると、GPSを適切に使用できない場合に選定される追従対象車2Aは、GPSを適切に使用できたときに追従対象車2Aとして選定された他車両2とされる。このため、GPSを使えない場合であっても、有効な自車位置情報P1を含む情報に基づき選定された他車両2のみを追従対象車2Aの候補とすることができる。よって、GPS電波を適切に受信できない場合であっても、追従対象車2Aを適切に選定することができる。これにより、CACCをより適切に実施することができる。
なお、GPS受信機12には、自車位置情報P1を自律補正するためのジャイロセンサ(図示略)が内蔵されることがある。このようなジャイロセンサが設けられる場合、GPS電波が適切に受信されなくても、過去の自車位置情報P1が自律補正されることで、現在の自車位置情報P1(補正値)が取得されうる。しかし、例えばトンネル8内に長く留まる場合など、GPS電波が届きにくい状況が長く続き、自車位置情報P1の自律補正が繰り返されると、取得される自車位置情報P1の誤差が次第に大きくなる(精度が次第に低下する)虞がある。これに対し、前述した車両制御システムでは、GPSが有効でない場合には自車位置情報P1及び他車位置情報P2を用いずにCACCを実施するため、追従対象車2Aに自車両1をより適切に追従させることができる。
[5.変形例]
前述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
前述した選定条件および継続条件はいずれも一例である。また、GPSが有効であるか否かの判定条件(GPS判定条件)も、前述したものに限定されない。なお、前述した実施形態では、継続条件の成否を判定する前に、追従対象車2Aとして前回選定した他車両2を車車間通信で取得した車両IDから特定する場合を例示したが、前回選定した追従対象車2Aを特定する手法はこれに限られない。例えば、レーダ14が自車両1の前方を走行する他車両2に個別のIDを付す機能をもつ場合には、前述した車車間通信で取得される車両IDに代えて、レーダ14で付したIDを用いてID照合を行ってもよい。
また、図2(A),(B)には、自車両1がその前方を走行する二台の他車両2とCACCを実施する(すなわち、三台の車両で隊列走行を実施する)場合を例示したが、前述した車両制御システムでCACCを実施する車両の台数は特に限定さない。
1 自車両
2 他車両
2A 追従対象車
4 判定部
5 選定部
6 制御部
12 GPS受信機(位置取得部)
14 レーダ(前情報取得部)
15 通信装置(車車間通信部)

Claims (1)

  1. GPSを用いて自車両の位置情報を取得する位置取得部と、
    前記自車両の前方情報を取得する前情報取得部と、
    車車間通信で他車両情報を取得する車車間通信部と、
    少なくとも前記前方情報および前記他車両情報を用いて、前記自車両が追従対象車に追従して走行するように前記自車両を制御する制御部と、
    前記位置情報が有効であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部で前記位置情報が有効であると判定された場合に、前記位置情報と前記前方情報と前記他車両情報とに基づき、所定の選定条件を満たす他車両を前記追従対象車として選定し、前記判定部で前記位置情報が有効でないと判定された場合であっても、前記追従対象車として前回選定した前記他車両が所定の継続条件を満たす限り、前記他車両を前記追従対象車として選定し続ける選定部と、
    を備えたことを特徴とする、車両制御システム。
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