JP2020041961A - 原子炉設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶融物との反応による水素の発生量を抑える。【解決手段】原子炉設備1は、ジルコニウムを含む材料で形成された燃料集合体4aを収容する原子炉容器2cと、原子炉容器2cの下方に対向して設けられた底面15bを有する原子炉ピット15と、底面15b上に積層されて、金属酸化物を含む材料から形成された耐熱層21と、耐熱層21上に積層されて、燃料集合体4aを形成する材料よりも融点が低く、かつ、酸化鉄を含む材料から形成された犠牲層22と、を含む。【選択図】図1

Description

この発明は、原子炉設備に関する。
原子力発電所等の原子力プラントは、原子炉と、原子炉格納容器と、を備えている。原子炉は、その内部に、核***反応を生じる燃料集合体を備えた炉心を有する。原子炉格納容器は、内部に原子炉を収容する。
このような原子力プラントにおいて、シビアアクシデントの発生時に、燃料集合体に含まれる核燃料物質が溶融することで生成された溶融物が、原子炉容器及び原子炉格納容器から流出してしまう可能性がある。
このような場合に備え、原子炉容器の下方に、溶融物を受けるコアキャッチャー等を設ける提案が複数なされている。
例えば、特許文献1には、原子炉容器の下方に、原子炉容器から落下した溶融物を受けるキャビティ室を設ける構成が開示されている。さらに、このような特許文献1には、水(冷却水)を原子炉格納容器に散布することで原子炉格納容器を冷却する構成が開示されている。
特開2016−166833号公報
しかしながら、上記したような構成では、原子炉格納容器に散布された水(水が加熱されることで発生した蒸気を含む)は、キャビティ室に流れ込む。キャビティ室で、原子炉容器から落下した溶融物と水とが反応すると、溶融物に含まれるジルコニウム(Zr)が、水に含まれる酸素を取り込んで酸化する。その結果、キャビティ室内に水の還元により気体の水素が生じるため、水素の発生量を抑えることが望まれている。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、溶融物との反応による水素の発生量を抑えることができる原子炉設備を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明の第一態様によれば、原子炉設備は、ジルコニウムを含む材料で形成された燃料集合体を収容する原子炉容器と、前記原子炉容器の下方に対向して設けられた受け面を有する受け部と、前記受け面上に積層されて、金属酸化物を含む材料から形成された耐熱層と、前記耐熱層上に積層されて、前記燃料集合体を形成する材料よりも融点が低く、かつ、酸化鉄を含む材料から形成された犠牲層と、を含む。
このように構成することで、燃料集合体が溶融し、原子炉容器から落下した溶融物が、犠牲層に接触すると、高温の溶融物によって犠牲層が溶融する。すると、犠牲層に含まれる酸化鉄と溶融物が反応し、酸化鉄に含まれる酸素を取り込んで、溶融物に含まれるジルコニウムが酸化する。このため、溶融物との反応による水の還元が抑えられ、水素の発生量を抑えることができる。
また、溶融物に含まれるジルコニウムが犠牲層に含まれる酸化鉄との反応で酸化することにより、耐熱層に含まれる金属酸化物の酸素が奪われるのを抑えることができる。したがって、耐熱層に含まれる金属酸化物の還元を抑え、耐熱層が侵食されることを抑えることができる。
この発明の第二態様によれば、第一態様に係る前記犠牲層は、前記酸化鉄を含むコンクリート又はモルタルにより形成されているようにしてもよい。
このように構成することで、溶融物が犠牲層に接触すると、犠牲層を形成するコンクリート又はモルタルが溶融する。これにより、溶融物の熱エネルギーがコンクリート又はモルタルによって奪われ、溶融物の温度が低下する。酸化鉄を含むコンクリート又はモルタルは、砂(珪砂)、石灰石(炭酸カルシウム・CaCO)を含む通常のコンクリート及びモルタルよりも融点が低い。したがって、酸化鉄を含むコンクリート又はモルタルは、通常のコンクリート及びモルタルに比較し、同じ温度であれば、溶融状態における粘度が低い。これにより、溶融物とコンクリート又はモルタルとの混合物の粘度が低くなり、例えば、拡散槽(連通空間部)内等で拡がりやすくなる。その結果、溶融物が温度低下しやすくなり、溶融物の温度を効率良く低下させることができる。
この発明の第三態様によれば、第二態様に係る前記酸化鉄は、前記コンクリート又はモルタル中に10〜90重量%含まれているようにしてもよい。
このように、酸化鉄を多く含むことで、溶融物に含まれるジルコニウムの酸化を、より効率的に行うことができる。その結果、溶融物との反応による水素発生量の抑制、耐熱層の侵食の抑制を、より確実に図ることができる。また、犠牲層を形成するコンクリート又はモルタルの低融点化により、例えば、拡散槽(連通空間部)内等で薄く拡がりやすくなることで、溶融物の温度低下を、より効率的に図ることができる。
この発明の第四態様によれば、第一から第三態様の何れか一つの態様に係る前記犠牲層は、3価の前記酸化鉄を含む材料から形成されているようにしてもよい。
このような構成において、3価の酸化鉄(Fe)は、3価未満の酸化鉄(FeO、Fe等)よりも酸化性が高い。これにより、溶融物に含まれるジルコニウムの酸化を、より効率的に行うことができる。その結果、溶融物との反応による水素発生量の抑制、耐熱層の侵食の抑制を、より確実に図ることができる。
この発明の第五態様によれば、第一から第四態様の何れか一つの態様に係る原子炉設備は、前記受け部と前記原子炉容器の下部との間に連通する連通空間部をさらに備える。前記連通空間部は、前記燃料集合体を形成する材料よりも融点が低く、かつ、酸化鉄を含む材料から形成された連通空間犠牲層を備えるようにしてもよい。
このように構成することで、受け部と原子炉容器の下部との間から連通空間部に溶融物を流し込むことで、溶融物の収容量が増える。さらに、連通空間部においても、溶融物が、連通空間犠牲層に接触すると、高温の溶融物によって連通空間犠牲層が溶融し、連通空間犠牲層に含まれる酸化鉄によって、溶融物に含まれるジルコニウムが酸化する。このため、水の還元が抑えられ、溶融物との反応による水素の発生量を抑えることができる。
この発明の第六態様によれば、第五態様に係る原子炉設備は、前記連通空間部の外周部から上方に延びる壁部と、原子炉の運用時に使用される一以上の機器と、を備え、前記機器は、前記壁部以外の部分に支持されて設けられているようにしてもよい。
このように構成することで、原子炉の運用時に使用される機器(例えば、蒸気発生器、加圧器等)の荷重が、連通空間部の外周部に位置する壁部に作用するのを抑えることができる。このように、壁部は、機器の荷重を支持しないので、強度を確保しやすい。これにより、溶融物が流入する連通空間部の耐震性を高めることが可能となる。
この発明の第七態様によれば、原子炉設備は、ジルコニウムを含む材料で形成された燃料集合体を収容する原子炉容器と、前記原子炉容器の下方に対向して設けられた受け面を有する受け部と、前記受け部と前記原子炉容器の下部との間に連通する連通空間部と、前記連通空間部の外周部から上方に延びる壁部と、原子炉の運用時に使用される一以上の機器と、を備え、前記機器は、前記壁部以外の部分に支持されて設けられている。
この発明の第八態様によれば、第一から第七態様の何れか一つの態様における原子炉設備は、前記原子炉容器を格納する原子炉格納容器の内部空間に設けられ、スプレー水を散布するスプレーノズルを備えていてもよい。
このように構成することで、溶融物の冷却により水蒸気が発生したとしても、スプレーノズルからスプレー水を散布すれば、原子炉格納容器内に蓄積されている水蒸気を冷やして凝縮することができる。そのため、原子炉格納容器の内部圧力を低下させることができる。さらに、スプレーノズルからスプレー水を散布することで、原子炉格納容器の内部圧力を低下させつつ、浮遊FP(核***生成物)の低減も図ることができる。
上記原子炉設備によれば、溶融物との反応による水素の発生量を抑えることができる。
この発明の一実施形態における原子炉設備の全体構成を示す模式図である。 上記原子炉設備の一実施形態における要部構成を示す断面図である。 上記原子炉設備において、溶融物により、犠牲層の一部が溶けた状態を示す断面図である。 上記原子炉設備において、溶融物が拡散槽にまで広がった状態を示す断面図である。 上記原子炉設備において、原子炉ピットと拡散槽とに水を満たした状態を示す断面図である。
以下、この発明の一実施形態における原子炉設備を図面に基づき説明する。図1は、この実施形態における原子炉設備の全体構成を示す模式図である。図2は、上記原子炉設備の一実施形態における要部構成を示す断面図である。図3は、上記原子炉設備において、溶融物により、犠牲層の一部が溶けた状態を示す断面図である。図4は、上記原子炉設備において、溶融物が拡散槽にまで広がった状態を示す断面図である。図5は、上記原子炉設備において、原子炉ピットと拡散槽とに水を満たした状態を示す断面図である。
図1に示すように、この実施形態の原子炉設備1は、原子炉2と、原子炉格納容器3と、を備える。
原子炉2は、原子炉容器2cと、炉心4とを備える。原子炉容器2cは、原子炉2の外殻を形成する圧力容器である。炉心4は、原子炉容器2cの内部に設けられ、燃料集合体4aを有している。燃料集合体4aは、複数本の燃料棒からなる。各燃料棒は、燃料である二酸化ウラン(UO)と、ジルコニウム(Zr)を含む材料からなり燃料を密閉する被覆管と、を備える。
この実施形態では、原子炉2は、加圧水型軽水炉(PWR)であり、一次冷却材(軽水)を、核***反応による熱エネルギーによって加熱する。
原子炉格納容器3は、原子炉2を格納する。原子炉格納容器3内には、加圧器(機器)5と、蒸気発生器(機器)6と、ポンプ(機器)7と、が設けられている。加圧器5は、原子炉2で加熱された一次冷却材を加圧する。蒸気発生器6は、加圧された一次冷却材の熱エネルギーにより、二次冷却材(軽水)を加熱して沸騰させ、高温高圧の蒸気を発生させる。蒸気発生器6を経た一次冷却材は、ポンプ7により原子炉2に循環される。
原子炉格納容器3の外部には、例えば、タービン(図示無し)及び発電機(図示無し)が設けられている。タービン(図示無し)は、蒸気発生器6で生成された蒸気により発電機(図示無し)を駆動する。発電機(図示無し)は、タービン(図示無し)で駆動されることにより、電力を発生し、外部に供給する。タービン(図示無し)を経た蒸気(軽水)は、復水器(図示無し)で復水され、蒸気発生器6に循環される。
原子炉設備1は、原子炉格納容器3内に、霧状のスプレー水を散布可能なスプレーノズル8を備えている。スプレーノズル8は、原子炉格納容器3の内部空間における上方に設けられている。このスプレーノズル8には、水源(プール)から、ポンプ(図示無し)により給水される。スプレーノズル8からスプレー水を散布することで、原子炉格納容器3内に蓄積された水蒸気を凝縮させて原子炉格納容器3の内部圧力を低下させることができる。また、スプレーノズル8からスプレー水を散布することで、原子炉格納容器3の内部の浮遊FP(核***生成物)を低減することができる。
さらに、原子炉設備1は、原子炉格納容器3の下部に、コンクリート構造体10を備えている。コンクリート構造体10は、コンクリート製(例えば、鉄筋コンクリート(RC)、鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)等)で、基底部11と、炉支持部12と、拡散槽(連通空間部)13と、連通路14と、を主に備えている。
基底部11は、例えば、地盤(岩盤)上などに強固に構築されている。
図2に示すように、炉支持部12は、基底部11から鉛直上方に向かって筒状に延びて設けられている。炉支持部12には、下方に向かって窪んだ原子炉ピット15が形成されている。原子炉ピット15には、原子炉容器2cが収容されている。原子炉ピット15の底面(受け面)15bは、上方から下方に向かって径方向の寸法が漸次縮小するよう形成されている。原子炉ピット15の底面15bは、原子炉容器2cの下方に配置されるとともに、原子炉容器2cの下面に対向して配置されている。この実施形態における原子炉ピット15の下部が、原子炉容器2cの下方に設けられるとともに原子炉容器2cの下面に対向して設けられた受け面15bを有する受け部となっている。
拡散槽13は、原子炉ピット15の底面15bよりも下方、かつ平面視で原子炉ピット15から側方にずれた位置に設けられている。拡散槽13は、コンクリート構造体10内に中空状に形成されている。
拡散槽13は、槽底面13bと、槽側面13sと、槽天面13tと、を有している。槽底面13bは、基底部11上に形成され、水平面内で広がるように平面状に形成されている。槽側面13sは、槽底面13bの外周部から基底部11に連続して上方に立ち上がる壁部16によって形成されている。槽天面13tは、槽底面13bの上方に間隔をあけて形成されている。槽天面13tは、壁部16上に一体に設けられ、槽底面13bと平行に設けられたスラブ部17の下面に形成されている。スラブ部17には、上下方向に連通する開口17hが形成されている。スラブ部17上には、開口17hに連続して鉛直上方に筒状に延びるチムニー部18が一体に設けられている。
ここで、拡散槽13の槽底面13bの外周部から上方に延びる壁部16に対し、原子炉2の運用時に使用される上記の加圧器5、蒸気発生器6、ポンプ7等の機器は、壁部16以外の部分に支持されて設けられている。
連通路14は、原子炉ピット15と拡散槽13とを連通する。換言すれば、連通路14は、原子炉ピット15の底面15bと原子炉2の下部との間の空間に連通している。連通路14の一端14aは、原子炉ピット15の底面15bに開口している。連通路14の他端14bは、拡散槽13の槽側面13sに開口している。なお、連通路14は、連通路14内に流入した流体を拡散槽13に向かって自重で移動させる勾配を有していてもよい。
原子炉容器2cの下方において、原子炉ピット15の底面15b上には、原子炉ピット底部20が設けられている。原子炉ピット底部20は、原子炉容器2cの下面と、原子炉ピット15の底面15bとの間に設けられている。原子炉ピット底部20は、耐熱層21と、犠牲層22と、を有する。なお、この実施形態において、上記の拡散槽13、連通路14、及び原子炉ピット底部20によって、いわゆるコアキャッチャーが構成されている。
耐熱層21は、原子炉ピット15の底面15bを覆うよう、底面15b上に積層されて設けられている。耐熱層21は、連通路14の一端14aが原子炉ピット15の底面15bに開口する部分に、開口部21hを有している。耐熱層21は、コンクリート構造体10を形成するコンクリートよりも融点が高い金属酸化物を含む材料で形成されている。耐熱層21を形成する材料に含まれる金属酸化物としては、例えば、融点が約2700℃のジルコニア(二酸化ジルコニウム:ZrO)がある。耐熱層21は、ジルコニアのみから形成してもよいし、ジルコニアを含む合金から形成してもよい。
犠牲層22は、所定の厚さを有し、耐熱層21上に積層して設けられている。犠牲層22は、コンクリート又はモルタル製で、酸化鉄を含んで形成されている。犠牲層22に用いる酸化鉄は、2価の酸化鉄(FeO)、3価の酸化鉄(Fe)のいずれであってもよい。3価の酸化鉄は、酸化性が高いことから、犠牲層22に用いるのに特に適している。
犠牲層22を形成するコンクリート又はモルタル中における酸化鉄の含有量は、10〜90重量%とすることができる。さらに、コンクリート又はモルタル中における酸化鉄の含有量は、70〜90重量%としてもよい。また、犠牲層22としてモルタルを用いる場合、酸化鉄の含有量を77重量%としてもよい。
このような犠牲層22は、燃料集合体4aを形成する材料及びその酸化物の融点(ジルコニウム:約1850℃、二酸化ウラン:約2860℃、二酸化ジルコニウム:約2700℃)よりも融点が低い。なお、例えば、酸化鉄(Fe)の融点は1565℃、である。犠牲層22の融点は、1400℃〜1600℃程度であるが、酸化鉄の含有量が50〜70重量%とした場合、犠牲層22の融点を1400℃程度にすることができる。
また、拡散槽13の槽底面13b上には、拡散槽犠牲層(連通空間犠牲層)32が所定の厚さで積層されて設けられている。拡散槽犠牲層32は、犠牲層22と同様、コンクリート又はモルタル製で、酸化鉄を含んで形成されている。拡散槽犠牲層32に用いる酸化鉄は、2価の酸化鉄(FeO)、3価の酸化鉄(Fe)のいずれであってもよい。3価の酸化鉄は、酸化性が高いことから、犠牲層22に用いるのに特に適している。
拡散槽犠牲層32を形成するコンクリート又はモルタル中における酸化鉄の含有量は、10〜90重量%とすることができる。さらに、コンクリート又はモルタル中における酸化鉄の含有量は、70〜90重量%としてもよい。また、拡散槽犠牲層32としてモルタルを用いる場合、酸化鉄の含有量を77重量%としてもよい。
このような拡散槽犠牲層32は、燃料集合体4aを形成する材料及びその酸化物の融点(ジルコニウム:約1850℃、二酸化ウラン:約2860℃、二酸化ジルコニウム:約2700℃)よりも融点が低い。拡散槽犠牲層32の融点は、犠牲層22の融点と同様に、1400℃〜1600℃程度である。酸化鉄の含有量が50〜70重量%とした場合、拡散槽犠牲層32の融点を1400℃程度にすることができる。
通常のコンクリート及びモルタルは、セメントと、砂や砂利等の骨材と、水と、混和剤とを材料としているが、この実施形態において犠牲層22、拡散槽犠牲層32を形成するコンクリート又はモルタルは、酸化鉄を骨材として用いる。すなわち、犠牲層22、拡散槽犠牲層32を形成するコンクリート又はモルタルは、セメントと、酸化鉄と、水と、混和剤とを材料とし、これらの材料を混練した後に硬化させることで形成されている。なお、犠牲層22、拡散槽犠牲層32を形成するコンクリート又はモルタルは、酸化鉄を上記したような範囲の量で含有するのであれば、骨材として、砂や砂利等を加えてもよい。ここで、犠牲層22及び拡散槽犠牲層32を形成するコンクリート及びモルタルの骨材は、平均粒子径1μm以上とすることができる。この実施形態における骨材の平均粒子径は、レーザ回折・散乱法を用いて測定されるものである。
骨材の平均粒子径が小さいほど、犠牲層22及び拡散槽犠牲層32の内部における性状が均一になりやすく、犠牲層22及び拡散槽犠牲層32の侵食が均一に進む(換言すれば、ショートパスの発生を抑制できる)。また、骨材の平均粒子径が小さいほど、溶融炉心と接触し易くなり、反応が速やかに進むため、粘性低減速度が速くなる。さらに、材料分離(セメントペーストと骨材の分離)が生じ難いので、施工し易くなる点でも有利となる。
このような原子炉設備1において、図3に示すように、緊急時に、燃料集合体4aが溶融し、原子炉容器2cから落下した溶融物Dが、犠牲層22に接触すると、高温の溶融物Dによって犠牲層22を形成するコンクリート又はモルタルが溶融する。すると、犠牲層22のコンクリート又はモルタルに含まれる酸化鉄と、溶融物Dに含まれるジルコニウムが反応し、酸化鉄に含まれる酸素を取り込んで酸化する(二酸化ジルコニウム、ZrOになる)。これによって、後に注入される冷却水や蒸気に含まれる酸素が、溶融物Dに含まれるジルコニウムに奪われることが抑えられる。その結果、水や蒸気の還元が抑えられ、溶融物Dとの反応による水素の発生量が抑えられる。
また、犠牲層22の下に耐熱層21が設けられている部分では、溶融物Dに含まれるジルコニウムが犠牲層22に含まれる酸化鉄との反応で酸化しているので、耐熱層21に含まれるジルコニアの酸素が奪われることが抑えられる。したがって、耐熱層21に含まれるジルコニアの還元を抑えることができる。これにより、耐熱層21に含まれるジルコニアがジルコニウムに還元されて、耐熱層21の融点が低下してしまうのを抑えることができる。その結果、耐熱層21の侵食の発生が抑えられる。
また、図4に示すように、溶融物Dが接触することで、耐熱層21の開口部21hの部分で犠牲層22を形成するコンクリート又はモルタルが溶融すると、溶融したコンクリート又はモルタルが開口部21hを通して連通路14に流れ落ちる。すると、連通路14が連通し、溶融物Dが、溶融したコンクリート又はモルタルとともに、連通路14を通して拡散槽13に流れこむ。
ここで、溶融物Dの熱エネルギーは、コンクリート又はモルタルによって奪われ、溶融物Dの温度が低下する。酸化鉄を含むコンクリート又はモルタルは、砂(珪砂)、石灰石(炭酸カルシウム・CaCO)を含む通常のコンクリート及びモルタルよりも融点が低い。したがって、酸化鉄を含むコンクリート又はモルタルは、通常のコンクリート及びモルタルに比較し、同じ温度であれば、溶融状態における粘度が低い。これにより、溶融物Dとコンクリート又はモルタルとの混合物の粘度が低くなり、拡散槽13内で拡がりやすくなる。その結果、溶融物Dが槽底面13b内で薄く広がれば、溶融物Dの温度が低下しやすくなる。
拡散槽13に流れ込んだ溶融物Dは、拡散槽犠牲層32に接触すると、拡散槽犠牲層32が溶融する。すると、拡散槽犠牲層32に含まれる酸化鉄が溶融物Dに反応し、溶融物Dに残存するジルコニウムが酸化する。これにより、注入される冷却水の還元が抑えられ、溶融物Dとの反応による水素の発生量が抑えられる。
さらに、拡散槽犠牲層32を形成する、酸化鉄を含むコンクリート又はモルタルは、通常のコンクリート及びモルタルに比較し、同じ温度であれば、溶融状態における粘度が低い。これにより、溶融物Dとコンクリート又はモルタルとの混合物の粘度が低くなり、拡散槽13内で薄く拡がり、溶融物Dの温度が低下しやすくなる。
このようにして、溶融物Dが拡散槽13にまで流れ込んだら、注水設備(図示せず)を用いて、冷却水の注入を行う。冷却水の注入を、早期から実施することで、拡散槽13の槽底面13b上に広がる溶融物Dを、速やかに冷却することが可能となる。図5に示すように、冷却水Wを、原子炉ピット15、及び連通路14、拡散槽13に満たすことにより、溶融物Dが長期にわたって冷却される。
溶融物Dを冷却するために注水設備(図示せず)により冷却水Wの注入が行われた場合、冷却水Wの水蒸気が原子炉格納容器3内に蓄積される。この水蒸気によって原子炉格納容器3の内部圧力が上昇する場合には、スプレーノズル8によって原子炉格納容器3の内部空間にスプレー水を散布する。これにより、原子炉格納容器3の内部に蓄積された水蒸気が凝縮し、原子炉格納容器3の内部圧力を低下させることができる。また、スプレーノズル8からスプレー水を散布することで、原子炉格納容器3の内部の浮遊FP(核***生成物)を低減することもできる。
したがって、上述した第一実施形態の原子炉設備1によれば、溶融物Dが犠牲層22に接触すると、高温の溶融物Dによって犠牲層22が溶融する。すると、犠牲層22に含まれる酸化鉄と溶融物Dが反応し、溶融物Dに含まれるジルコニウムが酸化する。このため、原子炉格納容器3内の水の酸素が奪われるのを抑えることができ、溶融物Dとの反応による水素の発生量を抑えることができる。
また、溶融物Dに含まれるジルコニウムが犠牲層22に含まれる酸化鉄との反応で酸化することにより、耐熱層21に含まれるジルコニアの酸素が奪われるのを抑えることができる。したがって、耐熱層21に含まれるジルコニアの還元を抑え、耐熱層21が侵食されることが抑えられる。
また、犠牲層22は、酸化鉄を含むコンクリート又はモルタルにより形成されている。これにより、溶融物Dが犠牲層22に接触して、犠牲層22を形成するコンクリート又はモルタルが溶融すると、溶融状態におけるコンクリート又はモルタルの粘度が低下する。これにより、溶融物Dとコンクリート又はモルタルの混合物の粘度が低くなり、拡散槽13内で薄く拡がりやすくなる。その結果、溶融物Dが温度低下しやすくなり、溶融物Dの温度を効率良く低下させることができる。
また、犠牲層22は、酸化鉄を多く含むことで、溶融物Dに含まれるジルコニウムの酸化を、より効率的に行い、溶融物Dの水素発生量の抑制、耐熱層21の侵食の抑制を、より確実に図ることができる。また、犠牲層22を形成するコンクリート又はモルタルの低融点化により、拡散槽13内で薄く拡がりやすくなることで、溶融物Dの温度低下を、より効率的に図ることができる。
犠牲層22を構成するコンクリート又はモルタルに含まれる3価の酸化鉄(Fe)は、3価未満の酸化鉄(FeO、Fe等)よりも酸化性が高い。これにより、溶融物Dに含まれるジルコニウムの酸化を、より効率的に行い、溶融物Dの水素発生量の抑制、耐熱層21の侵食の抑制を、より確実に図ることができる。
また、拡散槽13に溶融物Dを流し込むことで、より多くの溶融物Dが収容される。拡散槽13においても、溶融物Dが拡散槽犠牲層32に接触すると、拡散槽犠牲層32に含まれる酸化鉄によって、溶融物Dに含まれるジルコニウムが酸化する。これによっても、水の還元が抑えられ、水素の発生量を抑えることができる。
また、原子炉2の運用時に使用される加圧器5、蒸気発生器6、ポンプ7等の機器が、壁部16以外の部分に支持されて設けられているので、これらの機器の荷重が壁部16に作用するのを抑えることができる。これにより、壁部16の強度を確保し、機器の荷重が作用することによる壁部16の耐震性低下を回避することができる。
(その他の変形例)
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、原子炉2として、加圧水型の軽水炉を示したが、本発明は、これに限らず、原子炉2は、沸騰水型の軽水炉(BWR)や、高速炉等であってもよい。
1 原子炉設備
2 原子炉
2c 原子炉容器
3 原子炉格納容器
4 炉心
4a 燃料集合体
5 加圧器(機器)
6 蒸気発生器(機器)
7 ポンプ(機器)
8 スプレーノズル
10 コンクリート構造体
11 基底部
12 炉支持部
13 拡散槽(連通空間部)
13b 槽底面
13s 槽側面
13t 槽天面
14 連通路
14a 一端
14b 他端
15 原子炉ピット
15b 底面(受け面)
16 壁部
17 スラブ部
17h 開口
18 チムニー部
19 下部空間
20 原子炉ピット底部
21 耐熱層
21h 開口部
22 犠牲層
32 拡散槽犠牲層(連通空間犠牲層)
D 溶融物
W 冷却水

Claims (8)

  1. ジルコニウムを含む材料で形成された燃料集合体を収容する原子炉容器と、
    前記原子炉容器の下方に対向して設けられた受け面を有する受け部と、
    前記受け面上に積層されて、金属酸化物を含む材料から形成された耐熱層と、
    前記耐熱層上に積層されて、前記燃料集合体を形成する材料よりも融点が低く、かつ、酸化鉄を含む材料から形成された犠牲層と、
    を含む原子炉設備。
  2. 前記犠牲層は、前記酸化鉄を含むコンクリート又はモルタルにより形成されている
    請求項1に記載の原子炉設備。
  3. 前記酸化鉄は、前記コンクリート又はモルタル中に10〜90重量%含まれている
    請求項2に記載の原子炉設備。
  4. 前記犠牲層は、3価の前記酸化鉄を含む材料から形成されている
    請求項2又は3に記載の原子炉設備。
  5. 前記受け面と前記原子炉容器の下部との間の空間に連通する連通空間部をさらに備え、
    前記連通空間部は、前記燃料集合体を形成する材料よりも融点が低く、かつ、酸化鉄を含む材料から形成された連通空間犠牲層を備える
    請求項1から4の何れか一項に記載の原子炉設備。
  6. 前記連通空間部の外周部から上方に延びる壁部と、
    原子炉の運用時に使用される一以上の機器と、を備え、
    前記機器は、前記壁部以外の部分に支持されて設けられている
    請求項5に記載の原子炉設備。
  7. ジルコニウムを含む材料で形成された燃料集合体を収容する原子炉容器と、
    前記原子炉容器の下方に対向して設けられた受け面を有する受け部と、
    前記受け部と前記原子炉容器の下部との間に連通する連通空間部と、
    前記連通空間部の外周部から上方に延びる壁部と、
    原子炉の運用時に使用される一以上の機器と、を備え、
    前記機器は、前記壁部以外の部分に支持されて設けられている
    原子炉設備。
  8. 前記原子炉容器を格納する原子炉格納容器の内部空間に設けられ、スプレー水を散布するスプレーノズルを備える
    請求項1から7の何れか一項に記載の原子炉設備。
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