JP2020041276A - 杭継手および鋼管杭 - Google Patents

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淳 阿形
妙中 真治
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真治 妙中
永田 誠
Makoto Nagata
誠 永田
陽介 谷
Yosuke Tani
陽介 谷
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【課題】施工性に優れ、杭部材同士の連結強度を確保可能な杭継手を提供する。【解決手段】一組の杭部材100の一組のフランジ部110を連結する連結部材5を備える杭継手1であって、連結部材5は、内周側連結部材10と、外周側連結部材20と、締結部材30とを含み、内周側連結部材10は、一組のフランジ部110を挟む内周側挟み部11を含み、外周側連結部材20は、一組のフランジ部110を挟む外周側挟み部21を含み、締結部材30は、径方向DRの内側から外側に向けて放射状に延びるように内周側挟み部11から外周側挟み部21にわたって貫通する複数のボルト部材31を含み、外周側挟み部21は、外周側連結部材20が複数のボルト部材31のそれぞれの軸部31bに沿って径方向DRの外側から内側に向けて移動可能となるように開口した開口部22を含む。【選択図】図5

Description

本発明は、一組の杭部材同士を連結する杭継手、および杭継手を備える鋼管杭に関する。
特許文献1には、現場溶接が不要であり、施工性に優れ、製造コストが安価であるにも関わらず、要求される継手強度を十分に確保可能な鋼管の継手構造を提供することが記載されている。そのため、特許文献1には、二つの鋼管をその軸方向に接続可能とする鋼管の継手構造において、軸方向の端部における接合端面が互いに突き合わせられた二つの鋼管に跨って、これらの鋼管の内周面に嵌合される継手部材と、前記二つの鋼管の外周面において、その周方向に設けられる取付治具と、前記鋼管の軸方向を複数往復するように前記二つの鋼管における複数の取付治具に張り渡されて、前記二つの鋼管に巻き付けられる索状体とを備えることが記載されている。
特開2009−287357号公報(要約)
鋼管等の杭部材同士を連結する用途において、施工性に優れ、杭部材同士の連結強度を確保可能な杭継手を提供することは容易ではない。
本発明の一態様は、一組の杭部材の円環状のフランジ部同士を突き合わせた状態で一組のフランジ部を連結する連結部材を備える杭継手である。連結部材は、一組のフランジ部の内周側に配置される内周側連結部材と、一組のフランジ部の外周側に配置される外周側連結部材と、内周側連結部材と外周側連結部材とを一組のフランジ部の径方向に締め付ける締結部材とを含む。内周側連結部材は、一組の杭部材の軸方向に沿う第1の方向の両側から一組のフランジ部を挟む内周側挟み部を含み、外周側連結部材は、第1の方向の両側から一組のフランジ部を挟む外周側挟み部を含み、締結部材は、径方向の内側から外側に向けて放射状に延びるように内周側挟み部から外周側挟み部にわたって貫通する複数のボルト部材を含む。外周側挟み部は、外周側連結部材が複数のボルト部材のそれぞれの軸部に沿って径方向の外側から内側に向けて移動可能となるように開口した開口部を含む。
この杭継手においては、外周側挟み部の開口部を介することで、放射状に延びる複数のボルト部材の軸部に沿って、外周側連結部材を一組のフランジ部に対してスムーズに近付けることができる。このため、一組のフランジ部の外側において、複数のボルト部材の軸部にナット部材を取り付けることで、内周側連結部材と外周側連結部材とを効率よく強固に締め付けることができる。さらに、内周側連結部材と外周側連結部材とは、内周側挟み部と外周側挟み部とが一組のフランジ部の径方向の両側において、フランジ部同士を軸方向に沿う第1の方向の両側から挟んだ状態で締結される。このため、フランジ部同士を第1の方向に引き離すように作用する外力に対して、一組のフランジ部の径方向の両側において抵抗することができる。したがって、杭部材同士の連結部における引張・曲げの強度を向上させることができる。
開口部は、外周側連結部材の第1の方向の一方側に向けて解放された解放部を含むことが好ましい。たとえば、一組の杭部材を上下方向(第1の方向)に立てた状態で連結する場合、外周側連結部材の下側(第1の方向の一方側)に向けて解放された解放部を介して、外周側連結部材を複数のボルト部材の軸部に対して上側(第1の方向の他方側)からスムーズに載置することができる。
開口部は、解放部から第1の方向に延びる第1の切欠き部と、第1の切欠き部に連なり、一組のフランジ部の周方向に沿う第2の方向に延びる第2の切欠き部とを含むことが好ましい。たとえば、一組の杭部材を上下方向(第1の方向)に立てた状態で連結する場合、第1の切欠き部を介して、外周側連結部材をボルト軸部に対して上側(第1の方向の他方側)からスムーズに載置した後、第1の切欠き部に連なる第2の切欠き部を介して、外周側連結部材を一組のフランジ部に対してスムーズに近付けることができる。
開口部は、解放部から第1の方向に対して傾斜した第3の方向に延びる第3の切欠き部を含むものであってもよい。たとえば、一組の杭部材を上下方向(第1の方向)に立てた状態で連結する場合、第3の切欠き部を介して、外周側連結部材を、ボルト軸部に対して上側(第1の方向の他方側)から載置するとともに一組のフランジ部に対して近付けることができる。第3の切欠き部によれば、外周側連結部材を切り欠く領域を削減しやすいため、断面欠損に伴う強度および剛性の低下を抑制しやすい。
内周側連結部材は、複数のボルト部材のそれぞれの頭部の径方向の内側に向けた移動を規制する規制部を含むことが好ましい。ボルト部材が内周側連結部材から抜け落ちることを防止することができる。
内周側挟み部は、一組のフランジ部に対して第1の方向の一方側から接触する第1のテーパー面と、一組のフランジ部に対して第1の方向の他方側から接触する第2のテーパー面とを含み、第1のテーパー面の径方向に対する傾きと第2のテーパー面の径方向に対する傾きとは同符号であるものであってもよい。一組のフランジ部の内側におけるフランジ部同士の開きを抑制することができる。したがって、一組のフランジ部の内側における引張強度を一層向上させることができる。
外周側挟み部は、一組のフランジ部に対して第1の方向の一方側から接触する第3のテーパー面と、一組のフランジ部に対して第1の方向の他方側から接触する第4のテーパー面とを含み、第3のテーパー面の径方向に対する傾きと第4のテーパー面の径方向に対する傾きとは同符号であるものであってもよい。一組のフランジ部の外側におけるフランジ部同士の開きを抑制することができる。したがって、一組のフランジ部の外側における引張強度を一層向上させることができる。
本発明の他の態様は、上記の杭継手と、杭継手により連結される一組の杭部材とを備え、一組の杭部材のそれぞれは、円形状の鋼管である鋼管杭である。
本発明によれば、施工性に優れ、杭部材同士の連結強度を確保可能な杭継手を提供することができる。
図1は、鋼管杭の斜視図その1である。 図2は、鋼管杭の斜視図その2である。 図3は、鋼管杭の上面図である。 図4は、鋼管杭の断面図その1である。 図5は、鋼管杭の断面図その2である。 図6Aは、鋼管杭の組立図その1である。 図6Bは、鋼管杭の組立図その2である。 図6Cは、鋼管杭の組立図その3である。 図6Dは、鋼管杭の組立図その4である。 図6Eは、鋼管杭の組立図その5である。 図7Aは、変形例1に係る外周側連結部材の説明図その1である。 図7Bは、変形例1に係る外周側連結部材の説明図その2である。 図8Aは、変形例2に係る外周側連結部材の説明図その1である。 図8Bは、変形例2に係る外周側連結部材の説明図その2である。 図9Aは、変形例3に係る外周側連結部材の説明図その1である。 図9Bは、変形例3に係る外周側連結部材の説明図その2である。 図10は、変形例4に係る連結部材の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する杭継手および鋼管杭の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施形態では、「中心」、「軸方向」、「周方向」、「径方向」あるいは「円」といった表現を用いるが、厳密にこれらの状態を満たすことを要しない。すなわち、上記した各表現は、製造精度、設置精度などのずれを許容するものとする。
まず、実施形態に係る杭継手1および杭継手1を備える鋼管杭200の例について図1〜図5を用いて説明する。図1は、杭継手1によって一組の杭部材100を連結した鋼管杭200の斜視図である。典型的な杭部材100は、外形が円形状の鋼管である。
図1では、杭継手1の厚みに比べて比較的短い杭部材100を例示しているが、実際には、数メートル以上の長さの杭部材100を用いることが通常である。図1およびその他の図面に示した杭部材100は、杭部材100の長さを限定するものではない。また、図1には、杭部材100の中心線Cを示している。一組の杭部材100は、それぞれの中心線Cを重ね合わせた相対位置および相対姿勢で、杭継手1によって連結される。また、図1には、中心線Cに沿う方向である「軸方向DA」と、中心線Cに直交する方向である「径方向DR」と、中心線C上の任意の1点を中心とする円の「周方向DC」とを参考のために示している。以下では、「軸方向DA」を「第1の方向D1」と、「周方向DC」を「第2の方向D2」とそれぞれ記載する場合があり、「軸方向DA」等の方向は、適宜その他の図面においても示す場合がある。
図1に示すように、一組の杭部材100のそれぞれは、端部に溶接または摩擦圧接等により形成された円環状のフランジ部110を有しており、一組の杭部材100は、一組のフランジ部110同士を突き合わせた状態で杭継手1によって連結される。杭継手1は、たとえば、周方向DCに並べて配置される3組の連結部材5を含む。連結部材5は、複数の部材で構成されるが、この点の詳細については、図2等を用いて後述する。なお、連結部材5の組数は、2組以上の任意の個数とすることができる。
図2は、図1のII−II線における断面図である。図2に示すように、杭部材100のフランジ部110は、杭部材100の内周側および外周側にそれぞれ突出する円環状である。連結部材5は、一組のフランジ部110の内周側に配置される内周側連結部材10と、外周側に配置される外周側連結部材20とを備える。内周側連結部材10および外周側連結部材20は、たとえば、鋳鉄あるいは鋳鋼製である。また、連結部材5は、内周側連結部材10と外周側連結部材20とを一組のフランジ部110の径方向DRに締め付ける締結部材30を含む。
内周側連結部材10は、一組の杭部材100の軸方向DAに沿う第1の方向D1の両側から一組のフランジ部110を挟む内周側挟み部11を含む。外周側連結部材20は、第1の方向D1の両側から一組のフランジ部110を挟む外周側挟み部21を含む。締結部材30は、径方向DRの内側から外側に向けて放射状に延びるように内周側挟み部11から外周側挟み部21にわたって貫通する複数のボルト部材31を含む。ここで、図2には、1つの連結部材5ごとに、周方向DCに間隔を空けて2つの締結部材30を設ける場合を示しているが、締結部材30を3つ以上設けることとしてもよい。
また、内周側連結部材10は、複数のボルト部材31のそれぞれの頭部の径方向DRの内側に向けた移動を規制する規制部15を含む。規制部15は、ボルト部材31の頭部を載置するために内周側連結部材10の内周側から径方向DRの内側に向けて突出した載置部15aと、載置部15aの内周側の先端が載置部15aに対して上側(第1の方向のD1の他方側)に突出した壁部15bとを有する。これにより、ボルト部材31が内周側連結部材10から抜け落ちることを防止することができる。
また、内周側連結部材10は、複数のボルト部材31のそれぞれの頭部の回転を防止する回転防止部16を含む。回転防止部16は、ボルト部材31の軸部を周方向DCの両側から挟み込むように形成された一組の側壁部16a,16bを含む。たとえば、ボルト部材31の頭部の外形が六角形状(角形状)である場合、一組の側壁部16a,16bは、ボルト頭部の最も広い幅(対角方向の幅)より狭く、ボルト頭部の最も狭い幅(対辺方向の幅)よりも広い間隔で互いに対向するように配置されている。これにより、外周側連結部材20の外周側で、ボルト軸部にナット部材を締結する際に、ボルト部材の回転を防止することができる。
外周側連結部材20は、複数のボルト部材31のそれぞれの軸部に沿って径方向DRの外側から内側に向けて移動可能となるように開口した開口部22を含むが、図2では、開口部22が締結部材30に隠れているため、この点の詳細については図6C等を用いて後述する。また、鋼管杭200には、連結部材5の組み付け時に内周側連結部材10の落下を防止する落下防止板150を設けることとしてもよいが、この点の詳細については図6A等を用いて後述する。
図3は、鋼管杭200の上面図である。図3に示すように、締結部材30は、頭部31aが内周側連結部材10の側、軸部31bが外周側連結部材20の側となる向きで配置されるボルト部材31と、軸部31bに座金部材33を介して取り付けられるナット部材32とを備える。連結部材5における内周側連結部材10および外周側連結部材20は、締結部材30を介してフランジ部110を径方向DRの両側から挟んだ状態で締結される。座金部材33は、上記した開口部22(図2参照)を覆うことによって、ナット部材32による締結力を高める目的で用いられる。なお、座金部材33を省略することとしてもよい。
図4は、図3のIV−IV線における断面図である。なお、以下では、図1〜図3で既に説明した事項については適宜説明を省略することとする。また、図4には、内周側連結部材10を補足説明する補助図N10と、外周側連結部材20を補足説明する補助図N20とを併せて示している。
内周側連結部材10は、一組の杭部材100の軸方向DAに沿う第1の方向D1の両側から一組のフランジ部110を挟む内周側挟み部11を有している。また、補助図N10に示すように、内周側挟み部11は、一組のフランジ部110に対して第1の方向D1の一方側(下側)から接触する第1のテーパー面11S1と、一組のフランジ部110に対して第1の方向D1の他方側(上側)から接触する第2のテーパー面11S2とを含んでいる。
第1のテーパー面11S1の径方向DRに対する傾きθ1と第2のテーパー面11S2の径方向DRに対する傾きθ2とは「異符号」である。ここで、「異符号」の定義について説明する。径方向DRに沿う方向のうち内周側連結部材10からフランジ部110へ向かう方向(取付方向)を方向DS10とし、方向DS10の始点側を中心とした反時計回りを「−(マイナス)」、時計回りを「+(プラス)」とする。なお、傾きθ1,θ2の大きさ(絶対値)は、いずれも90度未満であるものとする。
補助図N10に示したように、第1のテーパー面11S1の径方向DRに対する傾きθ1はプラスであり、第2のテーパー面11S2の径方向DRに対する傾きθ2はマイナスである。このように、それぞれの傾きの正負が逆転している場合、傾きθ1と傾きθ2とは「異符号」と呼ぶこととする。なお、傾きθ1をマイナスとし、傾きθ2をプラスとすると、第1のテーパー面11S1および第2のテーパー面11S2が方向DS10について先狭な(先が狭い)関係となり、フランジ部110への取り付けが困難となる。したがって、傾きθ1と傾きθ2とについて、両者が「異符号」の場合は、傾きθ1がプラスで、傾きθ2がマイナスとなる。なお、傾きθ1,θ2がいずれもプラスである場合や、いずれもマイナスである場合には、傾きθ1と傾きθ2とは「同符号」と呼ぶこととする。傾きθ1と傾きθ2とが「同符号」となる場合については、図10を用いて後述する。
外周側連結部材20は、一組の杭部材100の軸方向DAに沿う第1の方向D1の両側から一組のフランジ部110を挟む外周側挟み部21を有している。また、補助図N20に示すように、外周側挟み部21は、一組のフランジ部110に対して第1の方向D1の一方側(下側)から接触する第3のテーパー面21S3と、一組のフランジ部110に対して第1の方向D1の他方側(上側)から接触する第4のテーパー面21S4とを含んでいる。
第3のテーパー面21S3の径方向DRに対する傾きθ3と第4のテーパー面21S4の径方向DRに対する傾きθ4とは「異符号」である。なお、補助図N10と同様に、径方向DRに沿う方向のうち外周側連結部材20からフランジ部110へ向かう方向(取付方向)を方向DS20とし、方向DS20の始点側を中心とした反時計回りを「−(マイナス)」、時計回りを「+(プラス)」とする。なお、傾きθ3,θ4の大きさ(絶対値)は、いずれも90度未満であるものとする。
補助図N20に示したように、第3のテーパー面21S3の径方向DRに対する傾きθ3はマイナスであり、第4のテーパー面21S4の径方向DRに対する傾きθ4はプラスである。したがって、傾きθ3と傾きθ4とは「異符号」である。なお、傾きθ3がプラスであり、傾きθ4がマイナスであると、第3のテーパー面21S3および第4のテーパー面21S4が方向DS20について先狭な関係となりフランジ部110への取り付けが困難となる。したがって、傾きθ3と傾きθ4とについて、両者が「異符号」の場合は、傾きθ3がマイナスで、傾きθ4がプラスとなる。なお、傾きθ3,θ4がいずれもプラスである場合や、いずれもマイナスである場合には、傾きθ3と傾きθ4とは「同符号」と呼ぶこととする。傾きθ3と傾きθ4とが「同符号」となる場合については、図10を用いて後述する。
図5は、図4のV−V線における断面図である。図5に示すように、締結部材30におけるボルト部材31は、径方向DRの内側から外側に向けて放射状に延びるように内周側挟み部11から外周側挟み部21にわたって貫通している。また、締結部材30における座金部材33は、外周側連結部材20の開口部22を塞いでいる。なお、一組のフランジ部110は、一組の杭部材100が周方向DCに沿って交互に噛み合う形状となっているが、ボルト部材31の軸部31bに対応する位置は空隙SPとなっている。
次に、図1〜図5を用いて説明した鋼管杭200の組み立て手順について図6A〜図6Eを用いて説明する。図6A〜図6Eは、図1に示した斜視図と同様の方向視による斜視図である。また、図6A〜図6Eでは、フランジ部110が上向きとなる姿勢の杭部材100に、ボルト部材31を貫通させた内周側連結部材10を載置し、さらに、フランジ部110が下向きとなる姿勢の杭部材100をかぶせた後、外周側連結部材20をボルト部材31の軸部31bに載置したうえで、一対の杭部材100を連結する手順を示している。
図6Aに示すように、杭部材100の端部に設けられるフランジ部110は、周方向DCに沿って第1の端面111aと、第1の端面111aよりも一段低い第2の端面111bを基本的に交互に繰り返す形状を有している。また、周方向DCに沿って所定間隔ごとに第2の端面111bよりも低い第3の端面111cが設けられている。また、フランジ部110の内周側には、中心線Cに向けて突出する支持部112が設けられている。本例の支持部112は、周方向DCに沿って120度ごとに等間隔に設けられている。落下防止板150は、これらの支持部112に載置される。落下防止板150は、たとえば、外径がフランジ部110の内径よりも小さい円形状である。このように、落下防止板150を載置することで、内周側連結部材10やボルト部材31の杭部材100の鋼管内への落下を防止することができる。内周側連結部材10には、ボルト部材31の軸部31bを中心線Cの放射向きにそれぞれ通過させる貫通孔がそれぞれ形成されており、2つのボルト部材31の軸部31bをそれぞれ内周側から外周側へ向けて貫通させた内周側連結部材10が落下防止板150に載置される。各軸部31bは、フランジ部110における第3の端面111cにそれぞれ載置される。
図6Bには、内周側連結部材10をそれぞれ放射状に貫通する軸部31bが、第3の端面111cにそれぞれ載置された内周側連結部材10を示している。図6Bに示すように、フランジ部110が上向きとなる姿勢の杭部材100に対し、フランジ部110が下向きとなる姿勢の杭部材100が載置される。ここで、一方のフランジ部110の第1の端面111aが、他方のフランジ部110の第2の端面111bに接するように一組の杭部材100は載置される。このように載置することで、一方のフランジ部110の第1の端面111aと他方のフランジ部110の第2の端面111bとが噛み合うため、一組の杭部材100同士が中心線Cまわりに相対的に回転する事態を防止することができる。したがって、鋼管杭200を地盤に回転させて貫入させる場合、一方の杭部材100のトルクを他方の杭部材100に対して確実に伝達させることができる。
なお、第1の方向D1に対向する第3の端面111c同士は、ボルト部材31の軸部31bが通過可能な程度の空隙SPを隔てて対向するため、一組のフランジ部110によって軸部31bが挟み込まれることはない。つまり、軸部31bの軸方向DRへの移動を阻害しない。また、本例では、一方のフランジ部110の第1の端面111aと他方のフランジ部110の第2の端面111bとが噛み合うことで、一組の杭部材100に作用するトルクにより生じるせん断力に対して抵抗することができるため、ボルト部材31の軸部31bでせん断力を負担する必要がない。したがって、図6Bに示すように、フランジ部110に形成された第3の端面111cは、ボルト部材31の軸部31bの周方向DCへの移動(振れ)を許容するように周方向DCに幅広に形成されている。
図6Cには、軸部31bが中心線Cの放射向きに突出するようにフランジ部110同士を突き合わせた一組の杭部材100を示している。1つの内周側連結部材10(図6B参照)を貫通する2つの軸部31bには、図6Cに示すように、外周側連結部材20がそれぞれ載置される。なお、図6Bでは、複数の内周側連結部材10が、周方向DCに隣り合う端面同士が接するようにフランジ部110の内周側から離れて配置されているが、図6Cにおいて、フランジ部110の外周側から軸部31bを引っ張ることで、内周側連結部材10の内周側挟み部11により一組のフランジ部110を挟み込むことができる。また、第3の端面111cは、周方向DCに幅広に形成されているため、フランジ部110の外周側から軸部31bを引っ張った際に軸部31bの周方向DCへの移動が許容されることで、軸部31bの径方向DRの内側から外側に向けての移動をスムーズに行うことが可能となる。なお、図6Cにおいて、フランジ部110の外周側から軸部31bを引っ張ることに代えて、後述するボルト部材31を締結する手順において軸部31bがフランジ部110の外周側へ引っ張られることで、内周側挟み部11により一組のフランジ部110を挟み込みながら一組のフランジ部110に対して締め付けるようにしてもよい。
図6Cに示したように、外周側連結部材20の外周側挟み部21は、外周側連結部材20が複数のボルト部材31のそれぞれの軸部31bに沿って径方向DRの外側から内側に向けて移動可能となるように開口した開口部22を含む。ここで、放射向きに突出する複数の軸部31bは、径方向DRの内側(中心線C側)よりも外側のほうが軸部31b間の間隔が広い。したがって、少なくとも周方向DCについて、かかる間隔の変化に対応する幅の切り欠きを開口部22に設ければ、外周側連結部材20を軸部31bに沿って径方向DRの外側から内側へ移動させることができる。
また、図6Cに示した外周側挟み部21の開口部22は、外周側連結部材20の第1の方向D1の一方側(同図では下側)に向けて解放された解放部22a0を含む。これにより、外周側連結部材20を第1の方向D1の他方側(同図では上側)から軸部31bに載置することができる。つまり、一組の杭部材100を上下方向(第1の方向D1)に立てた状態で連結する場合、外周側連結部材20の下側(第1の方向D1の一方側)に向けて解放された解放部22a0を介して、外周側連結部材20を複数のボルト部材31の軸部31bに対して上側(第1の方向D1の他方側)からスムーズに載置することができる。したがって、杭部材100の径が大きく、これに伴って外周側連結部材20の重量が嵩む場合であっても組み付け作業をスムーズに行うことが可能となる。つまり、施工性に優れた杭継手1を提供することができる。
また、図6Cに示した開口部22は、解放部22a0から第1の方向D1に延びる第1の切欠き部22a1と、第1の切欠き部22a1に連なり、一組のフランジ部110の周方向DCに沿う第2の方向D2に延びる第2の切欠き部22a2とを含む。一対の第2の切欠き部22a2は、第2の方向D2についてお互いに近づく方向にそれぞれ伸びている。
図6Dに示したように、第1の切欠き部22a1を介して外周側連結部材20を軸部31bに対して上側(第1の方向DAの他方側)から載置する。次に、第1の切欠き部22a1に連なる第2の切欠き部22a2を介して外周側連結部材20を軸部31bに沿ってスライドさせることで、外周側連結部材20を一組のフランジ部110に対してスムーズに近付けることができる。
図6Eには、第1の方向D1の両側から一組のフランジ部110を挟み込んだ外周側連結部材20を示している。同図に示すように、各軸部31bは、各開口部22から突出している。そして、軸部31bに対して貫通孔を有する座金部材33を取り付け、さらに、ナット部材32を締め付けることで組み付け作業が完了する。なお、座金部材33と一体化されたナット部材32を用いることとしてもよい。
このように、少なくとも周方向DCについてボルト部材31の軸径よりも大きな開口部22を介することで、放射状に延びる複数のボルト部材31の軸部31bに沿って、外周側連結部材20を一組のフランジ部110に対してスムーズに近付けることができる。このため、一組のフランジ部110の外側において、複数のボルト部材31の軸部31bにナット部材32を取り付けることで、内周側連結部材10と外周側連結部材20とを効率よく強固に締め付けることができる。
さらに、内周側連結部材10と外周側連結部材20とは、内周側挟み部11と外周側挟み部12とが一組のフランジ部110の径方向DRの両側において、フランジ部110同士110を軸方向DAに沿う第1の方向D1の両側から挟んだ状態で締結される。このため、フランジ部110同士を第1の方向D1に引き離すように作用する外力に対し、一組のフランジ部110の径方向DRの両側において抵抗することができる。したがって、杭部材100同士の連結部における引張強度および曲げ強度や剛性を効率よく向上させることができる。
図1〜図6Eに示したように、連結部材5によれば、施工性に優れ、杭部材100同士の連結強度を確保可能な杭継手1を提供することができる。また、杭継手1と、杭継手1により連結される一組の杭部材100を備えた鋼管杭200を提供することもできる。
次に、図6Dに示した開口部22の変形例について、図7Aおよび図7B、図8Aおよび図8B、図9Aおよび図9Bを用いて説明する。図7Aおよび図7Bは、変形例1に係る外周側連結部材20の説明図その1およびその2である。変形例1に係る外周側連結部材20は、開口部22を幅広の第1の切欠き部22a1とし、第2の切欠き部22a2の機能を兼用させることとしている。なお、図7Aは、図6Dに対応する図であり、図7Bは、図6Eに対応する図である。
図7Aに示したように、幅広の第1の切欠き部22a1を介して外周側連結部材20を軸部31bに対して上側(第1の方向DAの他方側)から載置する。次に、幅広の第1の切欠き部22a1の上辺を介して外周側連結部材20を軸部31bに沿ってスライドさせることで、一組のフランジ部110に対してスムーズに近付けることができる。図7Bには、第1の方向D1の両側から一組のフランジ部110を挟み込んだ外周側連結部材20を示している。同図に示すように、各軸部31bは、各開口部22から突出している。そして、軸部31bに対して貫通孔を有する座金部材33を取り付け、さらに、ナット部材32を締め付けることで組み付け作業が完了する。
図8Aおよび図8Bは、変形例2に係る外周側連結部材20の説明図その1およびその2である。変形例2に係る外周側連結部材20は、開口部22を解放部22a0から第1の方向D1に対して傾斜した第3の方向D3に延びる第3の切欠き部22a3としている。なお、図8Aは、図6Dに対応する図であり、図8Bは、図6Eに対応する図である。
図8Aに示すように、第3の切欠き部22a3を介して、外周側連結部材20を、軸部31bに対して上側(第1の方向DAの他方側)から載置する。なお、一対の第3の切欠き部22a3はお互いに近づく方向にそれぞれ伸びている。ここで、図8Aに示したように、外周側連結部材20を一組のフランジ部110から離れた位置に載置すると、軸部31bは第3の切欠き部22a3の途中に位置する。そして、第3の切欠き部22a3を介して外周側連結部材20を軸部31bに沿ってスライドさせることで、外周側連結部材20を一組のフランジ部110に対してスムーズに近付けることができる。第3の切欠き部22a3によれば、外周側連結部材20を切り欠く領域を削減しやすいため、断面欠損に伴う強度および剛性の低下を抑制しやすい。図8Bには、第1の方向D1の両側から一組のフランジ部110を挟み込んだ外周側連結部材20を示している。同図に示すように、軸部31bは、第3の切欠き部22a3の奥部に達している。そして、軸部31bに対して貫通孔を有する座金部材33を取り付け、さらに、ナット部材32を締め付けることで組み付け作業が完了する。
図9Aおよび図9Bは、変形例3に係る外周側連結部材20の説明図その1およびその2である。変形例3に係る外周側連結部材20は、開口部22から図6Cの解放部22a0および第1の切欠き部22a1を省略し、第2の方向D2に延びる第2の切欠き部22a2を残している。なお、図9Aは、図6Dに対応する図であり、図9Bは、図6Eに対応する図である。
図9Aに示すように、軸部31bが第2の切欠き部22a2を通過するように、軸部31bに対して外周側連結部材20を載置する。つまり、外周側連結部材20を径方向DRの中心線Cに近づく向きに移動させることで、軸部31bに第2の切欠き部22a2を通過させる。ここで、図9Aに示したように、外周側連結部材20を一組のフランジ部110から離れた位置に載置すると、軸部31bは一組の第2の切欠き部22a2における外側(お互いに遠い側)の端部にそれぞれ位置する。そして、第2の切欠き部22a2を介して外周側連結部材20を軸部31bに沿ってスライドさせることで、外周側連結部材20を一組のフランジ部110に対してスムーズに近付けることができる。また、変形例3に係る外周側連結部材によれば、解放部22a0(図6C参照)をもたず、さらに、切り欠く領域を削減しやすいため、断面欠損に伴う強度および剛性の低下を抑制しやすい。図9Bには、第1の方向D1の両側から一組のフランジ部110を挟み込んだ外周側連結部材20を示している。同図に示すように、軸部31bは、一組の第2の切欠き部22a2における内側(お互いに近い側)の端部にそれぞれ位置する。そして、軸部31bに対して貫通孔を有する座金部材33を取り付け、さらに、ナット部材32を締め付けることで組み付け作業が完了する。
次に、図4に示した内周側連結部材10および外周側連結部材20の断面形状の変形例について図10を用いて説明する。図10は、変形例4に係る連結部材5の説明図である。なお、図10は、図4に対応する図であり、図4と共通の構成については共通の符号を付して説明を省略する。また、図10には、内周側連結部材10を補足説明する補助図R10と、外周側連結部材20を補足説明する補助図R20とを併せて示している。
補助図R10に示すように、内周側連結部材10の内周側挟み部11における、第1のテーパー面11S1の径方向DRに対する傾きθ1と第2のテーパー面11S2の径方向DRに対する傾きθ2とは「同符号」である。すなわち、第1のテーパー面11S1の径方向DRに対する傾きθ1はマイナスであり、第2のテーパー面11S2の径方向DRに対する傾きθ2もマイナスである。なお、傾きθ1をプラスとし、傾きθ2もプラスとすることとしてもよい。
このように、傾きθ1,θ2を同符号とすることで、一組のフランジ部110の内側におけるフランジ部110同士の開きを抑制することができる。具体的には、傾きθ1,θ2を同符号とすることで、フランジ部110同士を第1の方向DRに引き離すように外力が作用した場合であってもフランジ部110から内周側連結部材10が外れにくく、フランジ部110同士が開きにくい。したがって、一組のフランジ部110の内側における引張強度を一層向上させることができる。
なお、傾きθ1と傾きθ2とについて、両者がマイナスの「同符号」の場合、傾きθ1を傾きθ2よりも大きくすると(θ1>θ2とすると)、第1のテーパー面11S1および第2のテーパー面11S2が方向DS10について先狭な関係となりフランジ部110への取り付けが困難となる。したがって、両者がマイナスの「同符号」の場合は、傾きθ1を傾きθ2よりも小さくする(θ1<θ2とする)ことが望ましい。また、傾きθ1と傾きθ2とについて、両者がプラスの「同符号」の場合、傾きθ1を傾きθ2よりも小さくすると(θ1<θ2とすると)、第1のテーパー面11S1および第2のテーパー面11S2が方向DS10について先狭な関係となりフランジ部110への取り付けが困難となる。したがって、両者がプラスの「同符号」の場合は、傾きθ1を傾きθ2よりも大きくする(θ1>θ2とする)ことが望ましい。
補助図R20に示すように、外周側連結部材20の外周側挟み部21における、第3のテーパー面21S3の径方向DRに対する傾きθ3と第4のテーパー面21S4の径方向DRに対する傾きθ4とは「同符号」である。すなわち、第3のテーパー面21S3の径方向DRに対する傾きθ3はプラスであり、第4のテーパー面21S4の径方向DRに対する傾きθ4もプラスである。なお、傾きθ3をマイナスとし、傾きθ2もマイナスとすることとしてもよい。
このように、傾きθ3,θ4を同符号とすることで、一組のフランジ部110の外側におけるフランジ部110同士の開きを抑制することができる。具体的には、傾きθ3,θ4を同符号とすることで、フランジ部110同士を第1の方向DRに引き離すように外力が作用した場合であってもフランジ部110から外周側連結部材20が外れにくく、フランジ部110同士が開きにくい。したがって、一組のフランジ部110の外側における引張強度を一層向上させることができる。
なお、傾きθ3と傾きθ4とについて、両者がプラスの「同符号」の場合、傾きθ3を傾きθ4よりも大きくすると(θ3>θ4とすると)、第3のテーパー面21S3および第4のテーパー面21S4が方向DS20について先狭な関係となりフランジ部110への取り付けが困難となる。したがって、両者がプラスの「同符号」の場合は、傾きθ3を傾きθ4よりも小さくする(θ3<θ4とする)ことが望ましい。また、傾きθ3と傾きθ4とについて、両者がマイナスの「同符号」の場合、傾きθ3を傾きθ4よりも小さくすると(θ3<θ4とすると)、第3のテーパー面21S3および第4のテーパー面21S4が方向DS20について先狭な関係となりフランジ部110への取り付けが困難となる。したがって、両者がマイナスの「同符号」の場合は、傾きθ3を傾きθ4よりも大きくする(θ3>θ4とする)ことが望ましい。
本例では、傾きθ3と傾きθ4とについて、両者をプラスの「同符号」としているため、外周側挟み部21の開口部22が、外周側連結部材20の第1の方向D1の一方側(下側)に向けて解放された解放部22a0を含む場合であっても、下側のフランジ部110の開きを抑制することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施例に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 杭継手、 5 連結部材、 10 内周側連結部材、 11 内周側挟み部、 11S1 第1のテーパー面、 11S2 第2のテーパー面、 15 規制部、 20 外周側連結部材、 21 外周側挟み部、 21S3 第3のテーパー面、 21S4 第4のテーパー面、 22 開口部、 22a0 解放部、 22a1 第1の切欠き部、 22a2 第2の切欠き部、 22a3 第3の切欠き部、 30 締結部材、 31 ボルト部材、 31a 頭部、 31b 軸部、 32 ナット部材、 33 座金部材、 100 杭部材、 110 フランジ部、 150 落下防止板、 200 鋼管杭、 D1 第1の方向、 D2 第2の方向、 D3 第3の方向、 DA 軸方向、 DC 周方向、 DR 径方向、 SP 空隙、 θ1,θ2,θ3,θ4 傾き。

Claims (8)

  1. 一組の杭部材の円環状のフランジ部同士を突き合わせた状態で一組の前記フランジ部を連結する連結部材を備え、
    前記連結部材は、前記一組のフランジ部の内周側に配置される内周側連結部材と、
    前記一組のフランジ部の外周側に配置される外周側連結部材と、
    前記内周側連結部材と前記外周側連結部材とを前記一組のフランジ部の径方向に締め付ける締結部材とを含み、
    前記内周側連結部材は、前記一組の杭部材の軸方向に沿う第1の方向の両側から前記一組のフランジ部を挟む内周側挟み部を含み、
    前記外周側連結部材は、前記第1の方向の両側から前記一組のフランジ部を挟む外周側挟み部を含み、
    前記締結部材は、前記径方向の内側から外側に向けて放射状に延びるように前記内周側挟み部から前記外周側挟み部にわたって貫通する複数のボルト部材を含み、
    前記外周側挟み部は、前記外周側連結部材が前記複数のボルト部材のそれぞれの軸部に沿って前記径方向の外側から内側に向けて移動可能となるように開口した開口部を含む、杭継手。
  2. 前記開口部は、前記外周側連結部材の前記第1の方向の一方側に向けて解放された解放部を含む、請求項1に記載の杭継手。
  3. 前記開口部は、前記解放部から前記第1の方向に延びる第1の切欠き部と、
    前記第1の切欠き部に連なり、前記一組のフランジ部の周方向に沿う第2の方向に延びる第2の切欠き部とを含む、請求項2に記載の杭継手。
  4. 前記開口部は、前記解放部から前記第1の方向に対して傾斜した第3の方向に延びる第3の切欠き部を含む、請求項2に記載の杭継手。
  5. 前記内周側連結部材は、前記複数のボルト部材のそれぞれの頭部の前記径方向の内側に向けた移動を規制する規制部を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の杭継手。
  6. 前記内周側挟み部は、前記一組のフランジ部に対して前記第1の方向の一方側から接触する第1のテーパー面と、
    前記一組のフランジ部に対して前記第1の方向の他方側から接触する第2のテーパー面とを含み、
    前記第1のテーパー面の前記径方向に対する傾きと前記第2のテーパー面の前記径方向に対する傾きとは同符号である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の杭継手。
  7. 前記外周側挟み部は、前記一組のフランジ部に対して前記第1の方向の一方側から接触する第3のテーパー面と、
    前記一組のフランジ部に対して前記第1の方向の他方側から接触する第4のテーパー面とを含み、
    前記第3のテーパー面の前記径方向に対する傾きと前記第4のテーパー面の前記径方向に対する傾きとは同符号である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の杭継手。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の杭継手と、
    前記杭継手により連結される前記一組の杭部材とを備え、
    前記一組の杭部材のそれぞれは、円形状の鋼管である、鋼管杭。
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