JP2020039214A - 蓄電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ側の異常を精度よく検出することができる蓄電システムを提供する。【解決手段】蓄電システム1は、電動車両用の駆動用二次電池40と、駆動用二次電池に接続された負荷20と、駆動用二次電池と前記負荷との間の所定箇所の電流に関する値を測定する第1センサ91と所定箇所の電流に関する値を測定する第2センサ92とを含むセンサ部90と、センサ部により出力される信号を取得する処理部100と、を備える。処理部は、予め用意されている、第1センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第1特性と、第1特性の相関関係と合致する相関関係が存在しない第2センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第2特性とを参照し、センサ部により出力された信号を用いて、駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電システムに関する。
電動車両には、車両を駆動するためのモータと、モータに電力を供給するための二次電池と、二次電池からモータへの電力供給を制御する制御部などが搭載されている。制御部は、二次電池の入出力電力を検出する電流センサの出力や、二次電池の電圧を検出する電圧センサの出力等に基づいて、二次電池の充電状態(SOC:State Of Charge)を算出する。そして、制御部は、算出結果に基づいて二次電池からの充電や放電を制御する。この電流センサの出力を用いて、二次電池の異常の有無を判定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−77999号公報
しかしながら、従来の技術では、センサにショート電流が流れるなどの異常が発生した場合、センサの出力に基づいて、センサ側に異常が発生しているかどうかを判定することができない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、センサ側の異常を精度よく検出することができる蓄電システムを提供することを目的の一つとする。
(1):この発明の一態様に係る蓄電システムは、電動車両用の駆動用二次電池と、前記駆動用二次電池に接続された負荷と、前記駆動用二次電池と前記負荷との間の所定箇所の電流に関する値を測定する第1センサと前記所定箇所の電流に関する値を測定する第2センサとを含むセンサ部と、前記センサ部により出力される信号を取得する処理部と、を備え、前記処理部は、予め用意されている、前記第1センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第1特性と、前記第1特性の相関関係と合致する相関関係が存在しない前記第2センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第2特性とを参照し、前記センサ部により出力された信号を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、ものである。
(2):上記(1)の態様において、前記センサ部により出力される信号に基づいて、前記センサ部における異常の有無を判定する異常判定部をさらに備える、ものである。
(3):上記(1)または(2)の態様において、前記第1特性の相関関係の傾向を示す第1傾向と前記第2特性の相関関係の傾向を示す第2傾向とは傾向が同一であり、且つ、前記第1傾向は、前記第2傾向に対して、所定度合オフセットする傾向である、ものである。
(4):上記(3)の態様において、前記信号は、前記第1センサにより測定された電流に関する値である電圧値と、前記第2センサにより測定された電流に関する値である電圧値とを含み、前記所定箇所を第1電流が流れたときに前記第1センサが測定した電圧値と、前記第1特性における前記第1電流に対応する電圧値との誤差と、前記所定箇所を前記第1電流が流れるときに前記2センサが測定した電圧値と、前記2特性における前記第1電流に対応する電圧値との誤差との合計の大きさは、前記所定度合の大きさよりも小さい、ものである。
(5):上記(1)または(2)の態様において、前記第1特性の相関関係の傾向を示す第1傾向と前記第2特性の相関関係の傾向を示す第2傾向とは傾向が異なり、且つ、前記駆動用二次電池に充電される電流が大きくなるほど、前記第2傾向は、前記第1傾向に対して離間するように傾く、ものである。
(6):この発明の一態様に係る蓄電システムは、電動車両用の駆動用二次電池と、前記駆動用二次電池に接続された負荷と、前記駆動用二次電池と前記負荷との間の所定箇所の電流に関する値を測定する第1センサと前記所定箇所の電流に関する値を測定する第2センサとを含むセンサ部と、前記センサ部により出力される信号を用いて、予め用意されている、前記第1センサにより出力された信号と電流との相関関係を示す第1特性、または前記第1特性の相関関係と合致する相関関係が存在しない前記第2センサにより出力された信号と電流との相関関係を示す第2特性を参照し、前記センサ部により出力された信号を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する電流算出部と、前記センサ部により出力される信号に基づいて、前記センサ部における異常の有無を判定する異常判定部と、を備え、前記異常検出部は、前記第1センサの測定結果である第1電圧値と、前記第2センサの測定結果である第2電圧値との差分が所定の範囲内に含まれるか否かに基づいて、前記センサ部における異常の有無を判定し、前記第1特性の相関関係を示す第1傾向と前記第2特性の相関関係を示す第2傾向とは同一であり、且つ、前記第1傾向は、前記第2傾向に対して、所定度合オフセットする傾向であり、前記所定度合は、前記第1センサの測定誤差である電圧値と前記第2センサの測定誤差である電圧値との合計よりも大きい。
(7):上記(6)の態様において、前記第1センサの検出精度は、前記第2センサの検出精度よりも高く、前記電流算出部は、前記異常判定部により前記センサ部に異常がないと判定された場合、前記第1センサにより出力される信号に基づいて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、ものである。
(8):上記(7)の態様において、前記電流算出部は、前記異常判定部により前記第1センサに異常が有ると判定された場合、前記第2センサにより出力される信号を前記所定度合に基づいて補正した値を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、ものである。
(9):上記(8)の態様において、前記センサ部における異常が無いと前記異常判定部により判定された時の前記出力電圧に基づいて、前記第1センサに対する前記第2センサの検出誤差を学習する学習済データを生成する学習部と、をさらに備え、前記電流算出部は、前記学習部により生成された前記学習済データに基づいて、前記検出精度が低い方により出力される信号を補正した値を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、ものである。
(1)〜(9)によれば、センサ側の異常を精度よく検出することができる。
蓄電システム1を搭載した車両の構成の一例を示す図である。 電流センサ部90の構成の一例を示す図である。 電流電圧特性図201の一例を示す図である。 ピン間ショートにおける電流の流れについて説明するための図である。 電流電圧特性図202の一例を示す図である。 処理部100による処理の流れを示すフローチャートである。 電流電圧特性図203の一例を示す図である。 実施形態の処理部のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の蓄電システムの実施形態について説明する。
<第1実施形態>
[全体構成]
図1は、蓄電システム1を搭載した電動車両の構成の一例を示す図である。蓄電システム1が搭載される電動車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、電動機、或いは電動機とディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関との組み合わせである。電動機は、二次電池の放電電力を使用して動作する。以下の説明では、一例として、電動車両は、エンジンまたは電動機を駆動源とするハイブリッド車両であるものとして説明する。
図1に示すように、蓄電システム1には、例えば、エンジン10、モータ20、PCU(Power Control Unit)30、二次電池(蓄電池)40、駆動輪50、電流センサ部90、処理部100等が搭載される。
エンジン10は、ガソリンなどの燃料を燃焼させることで動力を出力する内燃機関である。エンジン10は、例えば、シリンダとピストン、吸気バルブ、排気バルブ、燃料噴射装置、点火プラグ、コンロッド、クランクシャフトなどを備えるレシプロエンジンである。また、エンジン10は、ロータリーエンジンであってもよい。
モータ20は、例えば、三相交流発電機である。モータ20は、例えば、走行用の電動機である。モータ20は、供給される電力を用いて動力を駆動輪50に出力する。また、モータ20は、電動車両の減速時に電動車両の運動エネルギを用いて発電する。モータ20は、電動車両の駆動と回生を行う。回生とは、モータ20による発電動作である。なお、モータ20は、発電用の電動機を含んでいてもよい。発電用の電動機は、例えばエンジン10により出力される動力を用いて発電する。
PCU30は、例えば、変換器32と、VCU(Voltage Control Unit)34とを備える。なお、これらの構成要素をPCU30として一まとまりの構成としたのは、あくまで一例であり、これらの構成要素は分散的に配置されても構わない。
変換器32は、例えば、AC−DC変換器である。変換器32の直流側端子は、直流リンクDLを介してVCU34に接続されている。変換器32は、モータ20により発電された交流を直流に変換して直流リンクDLに出力したり、直流リンクDLを介して供給される直流を交流に変換してモータ20に供給したりする。
VCU34は、例えば、DC―DCコンバータである。VCU34は、二次電池40から供給される電力を昇圧して変換器32に出力する。
二次電池40は、例えば、リチウムイオン電池などの二次電池である。二次電池40は、電力線80でPCU30と連接されている。
電流センサ部90は、電力線80上に配置される。電流センサ部90は、電力線80上の所定の測定箇所の電流の大きさに関する情報(例えば、磁束)を測定する複数の電流センサを備える。例えば、電流センサ部90は、第1電流センサ91と、第2電流センサ92とを備える。
図2は、電流センサ部90の構成の一例を示す図である。電流センサ部90は、第1電流センサ91と第2電流センサ92とを含む。すなわち、第1電流センサ91と、第2電流センサ92とは、一つの筐体に収容されている。
また、例えば、第1電流センサ91と第2電流センサ92とは、隣接または数mm〜数cm程度離間して配置されている。第1電流センサ91と第2電流センサ92とは、例えば一つの基板に設けられていてもよい。第1電流センサ91と第2電流センサ92は、電流の大きさに応じて予め決められた信号を出力するように設計されている。詳細については後述するが、第1電流センサ91と第2電流センサ92とは、電流の大きさに応じて異なる出力電圧値を示す信号を出力するように設計されている。なお、実際に流れる電流の大きさと、各センサが出力する出力電圧の大きさとの関係は、後述する電圧電流特性において決められている。
電流センサ部90は、バッテリECUの電源端子と接続される電源端子VCCと、第1電流センサ91の出力端子OUT1と、第2電流センサの出力端子OUT2と、GNDを備える。それぞれは処理部100と接続されている。
第1電流センサ91は、エアギャップを備えたコア(不図示)、磁気検知IC91A、第1抵抗体91B等を含む。コアは、電力線80がコアの内側の空間を貫通するように配置されている。磁気検知IC91Aは、エアギャップに発生した磁束に応じた電圧の大きさを含む信号を出力する。磁気検知IC91Aは、例えば、磁気検知素子と、電圧増幅用オペアンプとを含み、各種補正機能を有する。第1抵抗体91Bは、磁気検知IC91Aの出力側に接続されている。磁気検知IC91Aにより出力された信号は、第1抵抗体91Bおよび出力端子OUT1を介して処理部100に出力される。
第2電流センサ92は、エアギャップを備えたコア、磁気検知IC92Aと、第2抵抗体92Bとを含む。コアは、電力線80がコアの内側の空間を貫通するように配置されている。磁気検知IC92Aは、エアギャップに発生した磁束に応じた電圧の大きさを含む信号を出力する。第2抵抗体92Bは、磁気検知IC92Aの出力側に接続されている。磁気検知IC92Aにより出力された信号は、第2抵抗体92Bおよび出力端子OUT2を介して処理部100に出力される。第1抵抗体91Bと第2抵抗体92Bとは、抵抗の大きさが同一であってもよく、異なるものであってもよい。例えば、第1抵抗体91Bの抵抗値R1=1kΩで、第2抵抗体92Bの抵抗値R2=10kΩであるとする。
第1抵抗体91Bと第2抵抗体92Bとは、例えば、磁気検知IC91Aや磁気検知IC92A等の保護にために設けられている。
図1に戻って、処理部100は、電流算出部111と、異常判定部113と、切替部115と、記憶部130とを備える。電流算出部111と、異常判定部113と、切替部115とは、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。記憶部130は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等の揮発性の記憶装置によって実現される。
電流算出部111は、出力端子OUT1から出力される電圧信号に基づいて、第1電流センサ91の出力電圧V1を取得する。電流算出部111は、出力端子OUT2から出力される電圧信号に基づいて、第2電流センサ92の出力電圧V2を取得する。電流算出部111は、取得した出力電圧V1および出力電圧V2を、異常判定部113に出力する。
電流算出部111は、予め用意されている電流電圧特性(詳細は後述する)を参照し、取得した出力電圧に基づいて、二次電池40に入出力される電流値(以下、制御用バッテリ電流Ibと記す)を算出する。制御用バッテリ電流Ibは、二次電池40による充電や放電を制御するために用いられる。電流電圧特性を示す情報は、電流電圧特性情報132として記憶部130に格納されている。電流電圧特性情報132は、計算式、テーブル、グラフ、図、マップなどであってもよい。「電流電圧特性を参照して出力電圧に基づいてバッテリ電流Ibを算出する処理」には、計算式に出力電圧を代入してバッテリ電流値Ibを算出する処理や、テーブルや、グラフ、図、マップなどの対応関係を示す情報に出力電圧を当てはめて得られるバッテリ電流値Ibを取得する処理などが含まれる。
例えば、電流算出部111は、電流電圧特性を参照し、第1電流センサ91からの出力電圧V1に対応する第1入出力電流I1を算出する。また、電流算出部111は、電流電圧特性を参照し、第2電流センサ92からの出力電圧V2に対応する第2入出力電流I2を算出する。
異常判定部113は、電流算出部111により取得された出力電圧V1と出力電圧V2との差分に基づいて、電流センサ部90における異常(例えば、後述するピン間ショート)の有無を判定する。
また、例えば、異常判定部113は、第1電流センサ91または第2電流センサ92に異常があるかについて判定する。この判定手法は、公知の種々の手法が用いられてもよい。例えば、異常判定部113は、電流算出部111により取得された出力電圧が規定範囲外の値を表す状態が所定時間以上継続した場合に、その出力電圧を示す信号を出力したセンサの方に異常が存在すると判定する。規定範囲は、例えば、0.4V〜4.6Vの範囲である。
電流算出部111は、異常判定部113により電流センサ部90側に異常が無いと判定された場合、算出した第1入出力電流I1あるいは第2入出力電流I2を、制御用バッテリ電流Ibとする。例えば、メインセンサからの出力に基づいて算出された電流を、制御用バッテリ電流Ibとすることが設定されている。例えば、第1電流センサ91がメインセンサであって、第2電流センサ92がサブセンサであることが決められている。第1電流センサ91あるいは第2電流センサ92のうちメインセンサに設定されている方の識別情報が、メインセンサ情報134として記憶部130に格納されている。
なお、異常判定部113により異常が有ると判定された場合、電流算出部111は、いずれの入出力電流I1,I2も制御用バッテリ電流Ibとしないとしてもよい。この場合、制御用バッテリ電流Ibが計測できない状態として取り扱われる。また、電流センサ部90に異常が有ると判定された場合であっても、その異常がメインセンサに設定されている方のセンサにおける異常でない場合(例えば、サブセンサに設定されている方のセンサにおける異常だけが検出されている場合)、電流算出部111は、メインセンサからの出力電圧に基づいて算出された入出力電流を、バッテリ電流Ibに決定してもよい。
切替部115は、メインセンサの切り替え処理を実行する。例えば、異常判定部113により電流センサ部90において(ピン間ショート以外の)異常が有ると判定された場合であって、メインセンサに設定されているセンサが故障していることが判定された場合、切替部115は、サブセンサに設定されているセンサ(言い換えると、メインセンサに設定されていない方のセンサ)を、メインセンサに切り替える。切替部115は、メインセンサに設定したセンサを示す識別情報を、記憶部130のメインセンサ情報134に格納する。
図3は、電流電圧特性図201の一例を示す図である。電流電圧特性図201において、横軸は入出力電流であり、縦軸は出力電圧である。縦軸のうち左側の軸は、第1電流センサ91からの出力電圧V1であり、縦軸のうち右側の軸は、第2電流センサ92からの出力電圧V2である。なお、横軸の入出力電流において、正の値は二次電池40から出力(放電)される電力の電流値であり、負の値は二次電池40へ入力(充電)される電力の電流値である。
電流電圧特性図201において、第1電流センサ91の特性グラフY1(「第1特性」の一例)と、第2電流センサ92の特性グラフY2(「第2特性」の一例)とは、交点を有さない。また、特性グラフY1の傾きと、特性グラフY2の傾きとは、同一である。例えば、図3において特性グラフY1と特性グラフY2とは、平行である。例えば、第1電流センサ91のオフセット電圧(例えば、電流値が0であるときの電圧値)と第2電流センサ92のオフセット電圧は、所定度合異なるように設定されている。なお、オフセット電圧に限られず、電流値が0でないときの各電圧値においても、所定度合異なるように設定されている。このため、電流センサ部90に設けられた箇所の電流が変化しても特性グラフY1における出力電圧V1と、特性グラフY2における出力電圧V2との差分は一定である。この差分を、以下、オフセット量X1と記す。
第1特性とは、第1電流センサ91の出力特性に応じて予め用意された対応関係(相関関係ともいう、以下同じ)であって、電流に関する値(例えば電圧)と電流との対応関係を示す。第2特性とは、第2電流センサ92の出力特性に応じて予め用意された対応関係であって、電流に関する値(例えば電圧)と電流との対応関係を示す。
「特性グラフY1と特性グラフY2とが交点を有さない」ことは、第1特性(あるいは第2特性)において、第2特性(あるいは第1特性)と合致する対応箇所が存在しないことの一例である。両特性に合致する対応箇所が存在しないことは、交点を有さないことに限られない。例えば、対応関係において、同一の電流に対応する「電流に関する値(センサ部90からの出力)」が一致しないことが含まれる。
「特性グラフY1の傾きと特性グラフY2の傾きが同一である」ことは、第1特性の対応関係の傾向を示す第1傾向と、第2特性の対応関係の傾向を示す第2傾向とが同一であることの一例である。第1傾向と第2傾向とが同一であることは、傾きが同一であることに限られない。例えば、電流の変化量に対する電流に関する値の変化量が同一であることが含まれる。
「同一の電流値のときの各電圧値において、所定度合異なるように設定されている」ことは、第1傾向が第2傾向に対して所定度合いオフセットする傾向にあることの一例である。
例えば、第1電流センサ91からの出力電圧V1=Vx1である場合、電流算出部111は、電流電圧特性図201を参照し、第1入出力電流I1=Ix1と算出する。また、第2電流センサ92からの出力電圧V2=Vx2Vである場合、電流算出部111は、電流電圧特性図201を参照し、第2入出力電流I2=Ix1Aと算出する。
異常判定部113は、出力電圧V1と出力電圧V2との差分の絶対値が所定範囲内である場合、電流センサ部90に異常が無いと判定する。異常判定部113により異常が無いと判定された場合、電流算出部111は、二次電池40に入出力される制御用バッテリ電流Ibを電流値=Ix1に決定する。一方、出力電圧V1と出力電圧V2との差分の絶対値が所定範囲外である場合、異常判定部113は、電流センサ部90に何らかの異常が有ると判定してもよい。こうすることにより、電流算出部111により入出力電流を算出せずとも電流センサ部90における異常の有無を判定することができる。
上述したオフセット量X1は、電流センサ部90における検出誤差に基づいて決定されてよい。オフセット量X1は、例えば、第1電流センサ91の検出誤差と第2電流センサ92の検出誤差の合計値(電流センサ部90における最大の検出誤差)よりも大きい値である。第1電流センサ91の検出誤差が±0.1Vであって、第2電流センサ92の検出誤差が±0.1Vである場合、相互誤差の最大は±0.2Vとなる。この場合、オフセット量X1は、0.4Vより大きい値に設定されてよい。こうすることにより、電流センサ部90からの出力電圧に最大の検出誤差が含まれる場合であっても、異常が無いのに異常が有るとする誤判定を防止し、電流センサ部90の異常の有無の判定精度を高めることができる。また、オフセット量X1は、電流センサ部90における最大の検出誤差よりもマージン分大きく、例えば、最大の検出誤差の2倍程度とすることが好ましい。こうすることにより、電流センサ部90に異常が無いにも関わらず検出誤差により出力電圧V1と出力電圧V2とが近似する場合であっても、後述するピン間ショートの場合と、電流センサ部90に異常が無い場合とを区別することができる。
また、異常判定部113は、出力電圧V1と出力電圧V2とが合致する場合、電流センサ部90にピン間ショートの異常が有ると判定する。「合致すること」には、完全に一致する場合だけでなく、誤差範囲でずれている場合も含まれる。
以下、ピン間ショートが発生した場合における処理について説明する。図4は、ピン間ショートにおける電流の流れについて説明するための図である。ピン間ショートは、例えば、ハーネスの噛み込みや出力端子の不具合などにより、第1抵抗体91Bと出力端子OUT1との間の地点P1と、第2抵抗体92Bと出力端子OUT2との間の地点P2とが短絡し、地点P1と地点P2との間でショート電流が流れる事象である。
ピン間ショートが発生した場合、第1電流センサ91からの出力電圧V1と第2電流センサ92からの出力電圧V2とは同一の値になる。
例えば、ピン間ショートが発生した場合の電圧(以下、短絡部電圧Vs)は、以下の式(1)または式(2)で求められる。
Vs=(R2*V´1+R1*V´2)/R1+R2・・・(1)
Vs=V´2+(R2*Is)・・・(2)
Is=ΔV/(R1+R2)・・・(3)
V´1は、ピン間ショートが発生しなかった場合に第1電流センサ91から出力されるはずであった電圧値である。
V´2は、ピン間ショートが発生しなかった場合に第2電流センサ92から出力されるはずであった電圧値である。
ΔVは、V´1とV´2との大きさの差分である。
図5は、電流電圧特性図202の一例を示す図である。電流電圧特性図202は、上述した式(1)を満たす短絡部電圧VsのグラフY3を含む。なお、図3に示す電流電圧特性図201と重複する説明については説明を省略する。例えば、短絡部電圧Vs=Vx11であった場合、電流算出部111は、出力電圧V1=Vx11を示す信号と、出力電圧V2=Vx11を示す信号とを取得する。つまり、出力電圧V1=出力電圧V2である。この場合、異常判定部113は、ピン間ショートの異常が有ると判定する。
[フローチャート]
図6は、処理部100による処理の流れを示すフローチャートである。この処理では、第1電流センサ91がメインセンサに設定されており、第2電流センサ92がサブセンサに設定されているとする。まず、電流算出部111は、第1電流センサ91から出力される信号に基づいて、出力電圧V1を取得する(ステップS101)。また、電流算出部111は、第2電流センサ92から出力される信号に基づいて、出力電圧V2を取得する(ステップS103)。
異常判定部113は、出力電圧V1と出力電圧V2との差分の絶対値が所定範囲の下限値未満(|V1−V2|<Th1−α)であるか、あるいは所定範囲の上限値より大きい(|V1−V2|>Th1+α)か否かを判定する(ステップS105)。差分の絶対値が所定範囲の下限値未満、あるいは所定範囲の上限値より大きい場合、異常判定部113は、電流センサ部90において異常が有ると判定する(ステップS107)。第1電流センサ91により出力された電圧と第2電流センサ92により出力された電圧との差分がオフセット電圧量よりも小さかったり、大きかったりするためである。
一方、ステップS105において否定的な判定結果である場合(つまり、差分の絶対値が所定範囲の下限値以上、且つ、所定範囲の上限値以下である場合)、異常判定部113は、ステップS101において取得された出力電圧V1が規定範囲外であるか否かを判定する(ステップS109)。ステップS109において、異常判定部113は、所定時間が経過するまでステップS109の処理を繰り返してもよい。(所定時間が経過した後も)出力電圧V1が規定範囲外でない場合、異常判定部113は、第1電流センサ91に異常が無いと判定する(ステップS111)。そして、電流算出部111は、第1電流センサ91の出力に基づいて、バッテリ電流Ibを決定する(ステップS113)。例えば、電流算出部111は、記憶部130に格納されている電流電圧特性図を参照し、第1電流センサ91からの出力電圧V1に対応する第1入出力電流I1を算出し、算出した第1出力電流I1をバッテリ電流Ibに決定する。そして、処理部100は処理を終了する。
一方、ステップS109において、出力電圧V1が規定範囲外である場合、異常判定部113は、ステップS103において取得された出力電圧V2が規定範囲外であるか否かを判定する(ステップS115)。ステップS115において、異常判定部113は、所定時間が経過するまでステップS115の処理を繰り返してもよい。(所定時間が経過した後も)出力電圧V2が規定範囲外である場合、異常判定部113は、電流センサ部90において異常が有ると判定する(ステップS107)。
一方、ステップS115において、(所定時間が経過した後も)出力電圧V2が規定範囲外でない場合、異常判定部113は、第1電流センサ91に異常が有り、且つ第2電流センサ92に異常が無いと判定する(ステップS117)。そして、電流算出部111は、第2電流センサ92の出力に基づいて、バッテリ電流Ibを決定する(ステップS119)。例えば、電流算出部111は、記憶部130に格納されている電流電圧特性図を参照し、第2電流センサ92からの出力電圧V2に対応する第2入出力電流I2を算出し、算出した第2出力電流I2をバッテリ電流Ibに決定する。そして、処理部100は処理を終了する。
なお、ステップS117において第2電流センサ92に異常が無いと判定された場合、切替部115は、メインセンサに設定されていない方のセンサである第2電流センサ92をメインセンサに切り替えるようにしてもよい。
なお、所定範囲の下限値または上限値は、任意に設定可能であり、例えば、電流センサ部90の電流電圧特性におけるオフセット量X1に基づいて設定される。所定範囲は、電流センサ部90における検出誤差に基づいて決定されてよい。例えば、第1電流センサ91の検出誤差が±0.05Vであって、第2電流センサ92の検出誤差が±0.05Vである場合、相互誤差の最大は±0.1Vとなる。この場合、所定範囲は、閾値を含む所定範囲であって、例えば閾値th1(0.3V)±0.1Vの範囲(0.2〜0.4V)に設定されてよい。以下、閾値th1を含む所定範囲を、閾値th1±αと記す。なお、閾値th1を含む所定範囲、あるいは、オフセット量のいずれか一方において、電流センサ部90における検出誤差が加味されていればよい。
電流センサ部90における検出誤差は、例えば、蓄電システム1の環境(主に温度)に依存する。車両に搭載される蓄電システムは、例えば温度変化による影響を受けやすい。よって、検出誤差に基づいて閾値th1やαを決定することにより、電流センサ部90の異常の有無の判定精度を高めることができる。
電流センサ部90の電流電圧特性を図3に示すような電流電圧特性201とすることにより、以下のような効果を奏する。電流センサ部90に異常が無い場合、出力電圧V1と出力電圧V2との差分が一定値(オフセット量)となる。このため、上述のようにして出力電圧に基づいて電流センサ部90の異常を判定することができる。よって、入出力電流の差分に基づいて電流センサ部90の異常の有無を判定することに比べて、異常の有無の判定の処理時間を短縮し、より迅速に異常判定を行うことができる。
また、電流センサ部90に異常が無い場合、出力電圧V1と出力電圧V2とが同一になることはない。このため、出力電圧V1が出力電圧V2と合致する場合、ピン間ショートが発生していることが一意的に決まる。よって、ピン間ショートの場合と、それ以外の場合とを区別することができる。
以上説明した第1実施形態によれば、電動車両用の駆動用二次電池と、前記駆動用二次電池に接続された負荷と、前記駆動用二次電池と前記負荷との間の所定箇所の電流に関する値を測定する第1センサと前記所定箇所の電流に関する値を測定する第2センサとを含むセンサ部と、前記センサ部により出力される信号を取得する処理部と、を備え、前記処理部は、予め用意されている、前記第1センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第1特性と、前記第1特性の相関関係と合致する相関関係が存在しない前記第2センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第2特性とを参照し、前記センサ部により出力された信号を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、ことにより、センサ側の異常を精度よく検出することができる。
<第2実施形態>
電流電圧特性において、第1電流センサ91の特性グラフの傾きと、第2電流センサ92の特性グラフの傾きとは、異なるものであってもよい。図7は、電流電圧特性図203の一例を示す図である。電流電圧特性図203において、第1電流センサ91の特性グラフY11と、第2電流センサ92の特性グラフY12とは、交点を有さない。また、特性グラフY1の傾きと、特性グラフY2の傾きとは、相互に異なる。よって、Y1とY2とは平行でない。さらに、電流電圧特性において、二次電池40に充電される電流が大きくなるほど、第1電流センサ91からの出力電圧と第2電流センサ92からの出力電圧との差分が大きくなる傾向を有する。このため、制御用バッテリ電流Ibに応じて、特性グラフY1における出力電圧V1と、特性グラフY2における出力電圧V2との差分が異なる。
例えば、制御用バッテリ電流Ib=Ix11の場合、出力電圧V1=Vx10、出力電圧V2=Vx11となり、オフセット量X11=(Vx10−Vx11)となる。制御用バッテリ電流Ib=Ix12の場合、出力電圧V1=Vx12、出力電圧V2=Vx13となり、オフセット量X12=(Vx12−Vx13)となる。つまり、オフセット量が一定でなく、オフセット量X11<オフセット量X12となる。これは、二次電池40に充電される電流が大きいとき(バッテリ電流Ibが小さいとき)のオフセット量X12の方が、二次電池40から放電される電流が大きいとき(バッテリ電流Ibが大きいとき)のオフセット量X11に比べて、大きいことを示している。
電流センサ部90の電流電圧特性を図7に示すような電流電圧特性203とすることにより、充電電流を算出する際の電流センサ部90における異常を精度よく検出することができる。充電電流は、急速充電時等、大電流の使用頻度が放電電流に比べて高いことが想定される。よって、ピン間ショートが起こる可能性は、放電時に比べて充電時の方が高い。こうすることにより、放電時に比べて充電時の、ピン間ショートが起こった場合の検出精度を高めることができる。
なお、放電時に大電流の使用頻度が高い場合、二次電池40から放電される電流が大きくなるほど、第1電流センサ91からの出力電圧と第2電流センサ92からの出力電圧との差分が大きくなる傾向の電流電圧特性を採用してもよい。
なお、本実施形態において、異常判定部113は、出力電圧V1と出力電圧V2との差分の絶対値が、出力電圧V1と出力電圧V2とに応じて決定される閾値th2を含む所定範囲内である場合、電流センサ部90に異常が無いと判定する。閾値th2は、出力電圧V1と出力電圧V2とを示す情報に対応付けて、記憶部130に格納されている。また、閾値th2は、出力電圧V1と出力電圧V2との中間値に応じて決定されるものであってもよい。
<第3実施形態>
本実施形態では、第1電流センサ91の方が、第2電流センサ92に比べて精度が高い。電流算出部111は、異常判定部113により電流センサ部90側に異常が無いと判定された場合、検出精度が高い方の第1入出力電流I1を制御用バッテリ電流Ibとする。つまり、検出精度がよい方のセンサが、メインセンサとして記憶部130のメインセンサ情報134に登録されている。こうすることにより、検出精度を落とさずに、両センサに精度が高いものを採用する場合に比べて、コストを抑えることができる。
なお、検出精度が高い第1電流センサ91の方に異常が検出され、且つ、検出精度が低い第2電流センサ92の方で異常が検出されない場合、電流算出部111は、検出精度が低い方の第2入出力電流I2に基づいて、制御用バッテリ電流Ibを算出する。例えば、電流算出部111は、出力電圧V2をオフセット量X1に基づいて補正した値を用いて、電流電圧特性を参照し、制御用バッテリ電流Ibを算出する。「出力電圧V2をオフセット量に基づいて補正する」ことには、例えば、出力電圧V2からオフセット量を減算する処理、出力電圧V2にオフセット量を加算する処理などが含まれる。そして、切替部115は、検出精度が悪い方のセンサをメインセンサに切り替え、メインセンサに切り替えられた方のセンサの識別情報を記憶部130のメインセンサ情報134に登録する。こうすることにより、上述した通りオフセット量X1が一定である場合、この補正処理がシンプルな処理となるため、処理速度を大きく落とすことを防止できる。
また、処理部100は学習部をさらに備える構成であってもよい。学習部は、電流センサ部90における異常が無いと異常判定部113により判定された時の出力電圧V1,V2に基づいて、検出精度が高い方の電流センサに対する、検出精度が低い方の電流センサの検出誤差を学習させた学習済データを生成する。この検出誤差は、蓄電システム1の環境(主に温度)に依存する。学習部は、例えば、温度の変化に伴う検出誤差を学習させる。電流算出部111は、学習部により生成された学習済データに基づいて、検出精度が低い方の電流センサにより出力される信号を補正した値を用いて、バッテリ電流Ibを算出してもよい。こうすることにより、検出精度が低い電流センサを利用して、検出精度が高い電流センサによる検出精度に近づけることができる。
[ハードウェア構成]
上述した実施形態の蓄電システム1の処理部100は、例えば、図8に示すようなハードウェアの構成により実現される。図8は、実施形態の処理部のハードウェア構成の一例を示す図である。
処理部100は、通信コントローラ100−1、CPU100−2、RAM100−3、ROM100−4、フラッシュメモリやHDDなどの二次記憶装置100−5、およびドライブ装置100−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置100−6には、光ディスクなどの可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置100−5に格納されたプログラム100−5aがDMAコントローラ(不図示)などによってRAM100−3に展開され、CPU100−2によって実行されることで、処理部100の機能部が実現される。また、CPU100−2が参照するプログラムは、ドライブ装置100−6に装着された可搬型記憶媒体に格納されていてもよいし、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
上記実施形態は、以下のように表現することができる。
記憶装置と、
前記記憶装置に格納されたプログラムを実行するハードウェアプロセッサと、を備え、
電動車両用の駆動用二次電池と負荷との間の所定箇所の電流に関する値を測定する第1センサと前記所定箇所の電流に関する値を測定する第2センサとを含むセンサ部により出力される信号を取得させ、
予め用意されている、前記第1センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第1特性と、前記第1特性の相関関係と合致する相関関係が存在しない前記第2センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第2特性とを参照し、前記センサ部により出力された信号を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出させる、
蓄電システム。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、異常判定部113は、電流算出部111により取得された出力電圧V1と出力電圧V2とが合致するか否かを判定し、出力電圧V1と出力電圧V2とが合致する場合、電流センサ部90においてピン間ショートの異常が有ると判定してもよい。
また、異常判定部113は、ステップS105において否定的な判定をした場合、第1電流センサ91と第2電流センサ92のうちメインセンサに設定されている方のセンサに異常が無いか否かを判定し、メインセンサに異常が無いと判定された場合、メインセンサに設定されている方のセンサからの出力電圧に基づいてバッテリ電流を決定してもよい。メインセンサに異常があると判定された場合、サブセンサに設定されている方のセンサからの出力電圧に基づいてバッテリ電流を決定するとともに、サブセンサに設定されている方のセンサをメインセンサに切り替えてもよい。
10 エンジン
20 モータ
30 PCU
32 変換器
34 VCU
40 二次電池
90 電流センサ部
91 第1電流センサ
92 第2電流センサ
100 処理部
111 電流算出部
113 異常判定部
115 切替部
130 記憶部
132 電流電圧特性情報
134 メインセンサ情報

Claims (9)

  1. 電動車両用の駆動用二次電池と、
    前記駆動用二次電池に接続された負荷と、
    前記駆動用二次電池と前記負荷との間の所定箇所の電流に関する値を測定する第1センサと前記所定箇所の電流に関する値を測定する第2センサとを含むセンサ部と、
    前記センサ部により出力される信号を取得する処理部と、を備え、
    前記処理部は、予め用意されている、前記第1センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第1特性と、前記第1特性の相関関係と合致する相関関係が存在しない前記第2センサにより出力される信号と電流との相関関係を示す第2特性とを参照し、前記センサ部により出力された信号を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、
    蓄電システム。
  2. 前記センサ部により出力される信号に基づいて、前記センサ部における異常の有無を判定する異常判定部をさらに備える、
    請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記第1特性の相関関係の傾向を示す第1傾向と前記第2特性の相関関係の傾向を示す第2傾向とは傾向が同一であり、且つ、
    前記第1傾向は、前記第2傾向に対して、所定度合オフセットする傾向である、
    請求項1または2に記載の蓄電システム。
  4. 前記信号は、前記第1センサにより測定された電流に関する値である電圧値と、前記第2センサにより測定された電流に関する値である電圧値とを含み、
    前記所定箇所を第1電流が流れたときに前記第1センサが測定した電圧値と、前記第1特性における前記第1電流に対応する電圧値との誤差と、前記所定箇所を前記第1電流が流れるときに前記2センサが測定した電圧値と、前記2特性における前記第1電流に対応する電圧値との誤差との合計の大きさは、前記所定度合の大きさよりも小さい、
    請求項3に記載の蓄電システム。
  5. 前記第1特性の相関関係の傾向を示す第1傾向と前記第2特性の相関関係の傾向を示す第2傾向とは傾向が異なり、且つ、
    前記駆動用二次電池に充電される電流が大きくなるほど、前記第2傾向は、前記第1傾向に対して離間するように傾く、
    請求項1または2に記載の蓄電システム。
  6. 電動車両用の駆動用二次電池と、
    前記駆動用二次電池に接続された負荷と、
    前記駆動用二次電池と前記負荷との間の所定箇所の電流に関する値を測定する第1センサと前記所定箇所の電流に関する値を測定する第2センサとを含むセンサ部と、
    前記センサ部により出力される信号を用いて、予め用意されている、前記第1センサにより出力された信号と電流との相関関係を示す第1特性、または前記第1特性の相関関係と合致する相関関係が存在しない前記第2センサにより出力された信号と電流との相関関係を示す第2特性を参照し、前記センサ部により出力された信号を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する電流算出部と、
    前記センサ部により出力される信号に基づいて、前記センサ部における異常の有無を判定する異常判定部と、を備え、
    前記異常検出部は、前記第1センサの測定結果である第1電圧値と、前記第2センサの測定結果である第2電圧値との差分が所定の範囲内に含まれるか否かに基づいて、前記センサ部における異常の有無を判定し、
    前記第1特性の相関関係を示す第1傾向と前記第2特性の相関関係を示す第2傾向とは同一であり、且つ、前記第1傾向は、前記第2傾向に対して、所定度合オフセットする傾向であり、
    前記所定度合は、前記第1センサの測定誤差である電圧値と前記第2センサの測定誤差である電圧値との合計よりも大きい
    蓄電システム。
  7. 前記第1センサの検出精度は、前記第2センサの検出精度よりも高く、
    前記電流算出部は、前記異常判定部により前記センサ部に異常がないと判定された場合、前記第1センサにより出力される信号に基づいて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、
    請求項6に記載の蓄電システム。
  8. 前記電流算出部は、前記異常判定部により前記第1センサに異常が有ると判定された場合、前記第2センサにより出力される信号を前記所定度合に基づいて補正した値を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、
    請求項7に記載の蓄電システム。
  9. 前記センサ部における異常が無いと前記異常判定部により判定された時の前記出力電圧に基づいて、前記第1センサに対する前記第2センサの検出誤差を学習する学習済データを生成する学習部と、をさらに備え、
    前記電流算出部は、前記学習部により生成された前記学習済データに基づいて、前記検出精度が低い方により出力される信号を補正した値を用いて、前記駆動用二次電池に入出力される電流値を算出する、
    請求項8に記載の蓄電システム。
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